JPH07238903A - 弁装置 - Google Patents

弁装置

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JPH07238903A
JPH07238903A JP5506794A JP5506794A JPH07238903A JP H07238903 A JPH07238903 A JP H07238903A JP 5506794 A JP5506794 A JP 5506794A JP 5506794 A JP5506794 A JP 5506794A JP H07238903 A JPH07238903 A JP H07238903A
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Yoshiki Moriyama
良樹 守山
Masaru Sugiyama
優 杉山
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Toyooki Kogyo Co Ltd
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Toyooki Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流量方向制御弁を複数備えた弁装置で、流量
方向制御弁の主弁本体を簡素化する。 【構成】 基台上に各流量方向制御弁の主弁本体を積層
配置するとともに、流量方向制御弁のパイロット弁とな
る電磁操作式のリリーフ弁を、主弁本体とは分離させて
基台に設け、このパイロット弁の出口ポートと、主弁本
体のパイロット室を通じさせる通路を基台と主弁本体に
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の流量方向制御弁
を備えた弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の弁装置に、本出願人の出願に係
る特願平2−229131号に記載のものがある。すな
わち、各流量方向制御弁は、弁孔内に、中立位置から一
方への移動で供給通路と一方の出力通路間、戻り通路と
他方の出力通路間を、また中立位置から他方への移動で
供給通路と他方の出力通路間、戻り通路と一方の出力通
路間をそれぞれ通じさせるよう、軸方向へ移動自在に主
弁体を収容した主弁本体を有し、この主弁体の両端に、
主弁体を中立位置に保持させるようばね力を付与する復
帰ばねを収容するパイロット室を設けた主弁と、これら
パイロット室を圧力制御する電磁操作式のリリーフ弁と
したパイロット弁とを備えている。そして、これら主弁
とパイロット弁を一体的に結合し、パイロット弁により
両パイロット室間に圧力差を生じさせ、この圧力差によ
る主弁体押圧力と復帰ばねのばね力との平衡位置へ主弁
体を中立位置から移動させて、供給通路、戻り通路と各
出力通路間を主弁体の移動に応じた開度で通じさせるよ
うにしており、このような流量方向制御弁の複数を、そ
の主弁本体を接合して一体的に結合し、さらに一体結合
した各主弁本体には、各流量方向制御弁で共通となる、
供給路と戻り路が形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このものでは、主弁と
パイロット弁とが、直接一体的に結合されているので、
主弁本体にパイロット弁へ圧力液体を供給するための通
路や、パイロット弁からの排出液体をドレンするための
通路を設けなくてはならず、主弁本体の構成が複雑とな
って高価なものとなる問題点があった。本発明は、パイ
ロット弁への供給のための通路やパイロット弁からのド
レンのための通路が主弁本体には不要となるようにし
て、このような問題点を解決する弁装置を実現しようと
するものである。
【0004】このため、本発明では、請求項1の弁装置
は、各主弁本体の下面に供給通路、戻り通路、2つの出
力通路及び各パイロット室にそれぞれ通じた2つのパイ
ロット通路を開口させ、上面に主弁本体を積層設置する
取付部を複数整列して形成するとともに、内部にはこの
整列方向に供給路と戻り路を延在した基台を設け、各取
付部には、主弁本体の供給通路、戻り通路をそれぞれ供
給路、戻り路に接続する供給通路、戻り通路が開口形成
されるとともに、主弁本体の各出力通路を、基台の上面
以外の面に開口形成した2つの出力ポートへそれぞれ接
続する2つの出力通路が各取付部に開口形成され、基台
には供給路から減圧弁を介し分岐するパイロット供給路
が、各取付部の両端側に位置して各取付部の整列方向に
それぞれ延在形成され、各取付部に対してそれぞれ2つ
のパイロット弁が、取付部整列方向に沿った基台の両端
面からソレノイドをそれぞれ外に突出状に配置して、主
弁とは分離状態で基台に組み付けられており、パイロッ
ト弁の入口ポートをパイロット供給路に接続するパイロ
ット入口路と、パイロット弁の排出ポートをドレンへ接
続するパイロット排出路と、パイロット弁の出口ポート
を主弁本体のパイロット通路に接続するよう取付部に開
口するパイロット出口路とを、各取付部における各パイ
ロット弁のために基台に設けるようにした。
【0005】また、請求項2の弁装置では、このような
請求項1に記載の弁装置に付加して、弁孔に軸方向に移
動自在に収容され、その両端に形成されるパイロット室
の圧力差に応じて2つの出力通路と供給通路、戻り通路
との間を切換接続するよう軸方向に移動する主弁体を有
し、これら2つの出力通路、供給通路、戻り通路及び各
パイロット室に通じるパイロット通路を、取付部の2つ
の出力通路、供給通路、戻り通路及びパイロット出力路
にそれぞれ接続するよう、下面に開口せしめた切換弁本
体を基台の少なくとも1つの取付部に積層し、この切換
弁本体を積層した取付部に対するパイロット弁を、ソレ
ノイドが、各取付部の整列方向に沿った基台の両端面か
ら外へ突出状に配置して基台に組み付けられた、パイロ
ット出口ポートをパイロット入口ポートとパイロット排
出ポートに切換接続する3ポート2位置形の電磁切換弁
とするよう構成した。
【0006】
【作用】請求項1の弁装置では、流量方向制御弁の主弁
体を移動させるパイロット室への液圧は、基台に組み付
けられたパイロット弁から、基台のパイロット出口路、
主弁本体のパイロット通路をへてパイロット室へ導かれ
る。そして、パイロット弁への供給のためのパイロット
供給路、パイロット入口路や、パイロット弁からの排出
のためのパイロット排出路は基台に設けられ、主弁本体
には、パイロット通路を必要とするにすぎず、このよう
なパイロット弁の供給、排出のための通路は不要とな
る。
【0007】また、請求項2の弁装置では、流量方向制
御弁の主弁体を移動させるパイロット室への液圧は、上
記同様、基台に組み付けられたパイロット弁から、基台
のパイロット出力路、主弁本体のパイロット通路をへて
パイロット室へ導かれる。また、切換弁本体のパイロッ
ト室も、基台に組み付けられている電磁切換弁の作動に
応じ、基台のパイロット出口路、切換弁本体のパイロッ
ト通路を介し圧力液体が導入、排出され、これに伴って
主弁体が移動し切換弁作用が得られる。そして、切換弁
本体においても、流量方向制御弁の主弁本体同様、パイ
ロット供給路、パイロット入口路や、パイロット排出路
は基台に設けられて不要であり、パイロット通路を必要
とするにすぎず、このような切換弁と流量方向制御弁を
共通の基台に備えた弁装置が形成される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1から図5において、1は基台である。基台1
は、長手方向直角断面形状が凸字状で、その上面2に
は、長手方向に沿って3つの取付部3A、3B、3Cが
設けられている。4は図示略の液圧源に接続される供給
路、5は同じく図示略の大気圧状態にあるタンクへ接続
される戻り路であり、これらは、基台1を長手方向に貫
通するよう形成されて、その一端側で閉止されるととも
に、他端側で配管接続できるようになっている。
【0009】6A、6Bは、基台1のそれぞれ長手方向
に沿う端面寄りの位置で、長手方向に延びるよう、基台
1に設けたパイロット供給路であり、これらパイロット
供給路6A、6Bは、供給路4から減圧弁7を介し分岐
している。減圧弁7は、図5に示すように、基台1の上
面2に開口するよう設けた設置孔7Aに設置するスリー
ブ7B内に収容の弁体7Cにより、供給路4から入口ポ
ート7Fへ導く圧液を、弁体7Cを押圧するばね7Eの
ばね力に基づく設定圧力に減圧して出口ポート7Gより
前記パイロット供給路6A、6Bへ供給するようになっ
ており、ばね7Eを設置したばね室7Hは、戻り路5へ
ドレンされている。
【0010】各取付部3A、3B、3Cには、それぞ
れ、流量方向制御弁の主弁9が積層されるとともに、各
取付部3A、3B、3Cに対しそれぞれ2つの、流量方
向制御弁のパイロット弁を構成する電磁操作式のリリー
フ弁10と、出力ポート11、12とが、基台1に設け
てある。なお、取付部3Cにおいては、取付部3Cと主
弁9との間に、出力通路の一方に逆止め弁付きのカウン
タバランス弁13を介在したモジューラスタック式の弁
構成体14が介装されている。
【0011】各主弁9は、同一のものであり、図3を参
照して詳細を述べると、15は、弁孔16を貫通形成し
た主弁本体で、この弁孔16には、中央に供給通路17
が、そしてその両側に出力通路18、19が、さらにこ
れら出力通路18、19の両側に戻り通路20、21が
連通し、そして、これら供給通路17、出力通路18、
19、戻り通路20、21は、主弁本体15の下面に開
口されている。22は、弁孔16内に、軸方向へ移動自
在に収容されたスプール状の主弁体で、主弁体22と、
弁孔16の両端を閉じた端蓋23、24との間には、そ
れぞれパイロット室25、26が形成されている。2
7、28は、それぞればね受け29、30を介し、主弁
体22を図3に示す中立位置へ保つようばね力を作用す
る復帰ばねであり、前記パイロット室25、26に設置
されている。
【0012】そして、主弁体22は、2つの端部ランド
22A、22Bと、両端にテーパを付した中央ランド2
2Cを有し、中立位置では、出力通路18、19の、供
給通路17及び戻り通路20、21との連通を断ってい
るが、図3で、中立位置から右へ移動すると、この移動
量に応じた流通面積、すなわち開度で、中央ランド22
Cにより供給通路17と出力通路18を、そして端部ラ
ンド22Bにより出力通路19と戻り通路21を、それ
ぞれ連通し、また中立位置から左へ移動すると、この移
動量に応じた開度で、中央ランド22Cにより供給通路
17と出力通路19を、そして端部ランド22Aにより
出力通路18と戻り通路20を、それぞれ連通するよう
になっている。そして、いずれの方向への主弁体22の
移動においても、テーパ付きの中央ランド22Cで得ら
れる供給通路17と出力通路19あるいは18間の開度
が、端部ランド22A、22Bで得られる出力通路19
と戻り通路21間あるいは出力通路18と戻り通路20
間の開度より小さくて、実質的にメータインの絞り作用
が得られるようになっている。
【0013】31、32は、各パイロット室25、26
に通じるよう主弁本体15に設けたパイロット通路で、
前記各通路17、18、19、20、21同様に、主弁
本体15の下面に開口している。図4に示すように、各
取付部3A、3B、3Cには、基台1に設けた供給路4
に通じる供給通路33、戻り路5に通じる戻り通路3
4、35、出力ポート11に通じる出力通路37、出力
ポート12に通じる出力通路38及び、2つのパイロッ
ト出口路39、40が開口するとともに、これらの上に
積層する主弁9等を取り付ける、図示略のボルトのため
のねじ孔41が設けてある。なお、出力ポート11、1
2は、基台1の取付部3A、3B、3Cの整列方向に沿
った下方端面1Aに開口している。そして、これら基台
1側の供給通路33、出力通路38、39、戻り通路3
4、35、パイロット出口路39、40は、主弁本体1
5下面に開口する供給通路17、出力通路18、19、
戻り通路20、21、パイロット通路31、32にそれ
ぞれ連通するよう、取付面3A、3B、3Cでの開口配
置を、主弁本体15下面での開口配置に一致させてい
る。
【0014】各リリーフ弁10について説明すると、4
2A、42Bは、取付部3A、3B、3Cのそれぞれ1
つに対応して、基台1の上方端面1Bと1Cに開口形成
した、リリーフ弁10のための設置孔である。各設置孔
42A、42Bには、リリーフ弁10の弁本体部43が
挿入されるとともに、その開口側にソレノイド44が螺
着され、これにより、ソレノイド44は、両上方端面1
B、1Cから外へ突出するよう基台1に設置されてい
る。弁本体部43は、入口ポートとなる環状溝43A
と、出口ポートとなる環状溝43Bと、設置孔42A、
42B内端で排出ポートを形成するよう内端面に形成し
た凹部43Cを有するとともに、外端縁を弁座45とし
て環状溝43Bに通じた中心孔43Dと、環状溝43A
を中心孔43Dに通じる絞り孔46を有し、さらに弁座
45を流通する液体を凹部43Cへ導く通孔43Eを有
している。
【0015】そして、上方端面1Bに開口する設置孔4
2Aの内面には、パイロット供給路6Aを環状溝43A
に通じさせるためのパイロット入口路45Aと、凹部4
3Cをドレンのため戻り通路35に通じさせるパイロッ
ト排出路46Aがそれぞれ開口形成されるとともに、前
記パイロット出口路40が、環状溝43Bに通じるよう
開口している。また、上方端面1Cに開口する設置孔4
2Bの内面にも、パイロット供給路6Bを環状溝43A
に通じさせるためのパイロット入口路45Bと、凹部4
3Cをドレンのため戻り通路34に通じさせるパイロッ
ト排出路46Bがそれぞれ開口形成されるとともに、パ
イロット出口路39が、環状溝43Bに通じるよう開口
している。各弁本体部43の弁座45には、ソレノイド
44のコイル44Aへの通電により、固定鉄心44Bへ
吸引される可動鉄心44Cにより、押し棒44Dを介し
ポペット状の弁体47が着座方向へ押圧されるようにな
っている。
【0016】なお、取付部3Cにおいては、周知の如く
モジューラスタック式の弁構成体14の供給通路48、
出力通路49、50、戻り通路51、52、パイロット
通路53、54により、主弁本体15下面の供給通路1
7、出力通路18、19、戻り通路20、21、パイロ
ット通路31、32が、取付部3Cにおける供給通路3
3、出力通路37、38、戻り通路34、35、パイロ
ット出口路39、40にそれぞれ通じるようになってい
る。
【0017】次にこの実施例での作動を説明する。今、
供給路4を液圧源に、戻り路5をタンクに、そして、出
力ポート11、12の各組を、それぞれ図示しないアク
チュエータに接続したとする。各リリーフ弁10は、そ
のソレノイド44のコイル44Aに通電しない状態で
は、弁体47への押圧力は生じないので、絞り孔46よ
り中心孔43Dへ導かれる圧液は、ほとんど圧力を生じ
ることなく通孔43Eへ流出し、パイロット出口路3
9、40には、いずれも大気圧程度の圧力しか生じなく
て、実質的に圧力が生じない。このため、各主弁9にお
ける主弁体22は、パイロット室25、26にいずれも
圧力が生じないので復帰ばね27、28により中立位置
に保たれ、各アクチュエータは停止状態にある。
【0018】この状態から、いずれかの取付部3A、3
B、3C、例えば取付部3Aにおける、設置孔42A側
のリリーフ弁10のソレノイド44に、そのコイル44
Aへ所定の電流を通電すると、可動鉄心44Cには通電
値に応じた固定鉄心44Bへの吸引力が作用し、この力
によって弁体47は着座方向に押圧される。このため、
絞り孔46から中心孔43Dへ導かれる圧液は、弁座4
5を開いて通孔43Eへ流出する際、この押圧力に相当
した圧力を生じ、この圧力が、パイロット出口路40を
へて、取付部3Aに積層した主弁9のパイロット室26
に導かれる。一方、この主弁9のパイロット室25は圧
力が生じていないので、主弁体22は、パイロット室2
5に設けた復帰ばね27のばね力と、パイロット室26
の圧力作用による押圧力とが平衡するまで図3で左方に
移動する。
【0019】これにより、この主弁9では、供給通路1
7と出力通路19間、及び出力通路18と戻り通路20
間が、主弁体22の移動量に応じた開度で連通する。そ
して、供給通路17と出力通路19間の開度の方が出力
通路18と戻り通路20間の開度より小さいので、取付
部3Aに対応した出力ポート11、12に接続のアクチ
ュエータは、メータインの絞り作用のもとに供給通路1
7と出力通路19間の開度に応じた供給流量を受けつつ
一方向に作動する。そして、前記コイル44Aへ通電す
る電流を変えれば、これに応じて吸引力が変化するの
で、パイロット室26に導く圧力が変化する。このため
主弁体22の移動量が変化し、前記供給通路17と出力
通路19間の開度が変化して、アクチュエータへの供給
流量が変わるので、アクチュエータの速度をコイル44
Aへの電流値に応じて変化できる。
【0020】また、この取付部3Aにおける設置孔43
B側のリリーフ弁10を、そのソレノイド44のコイル
44Aに通電し、設置孔43A側のソレノイド44を非
通電とすると、この設置孔43A側のリリーフ弁10で
は、パイロット出口路40への出力圧が大気圧程度とな
って実質的に生じなく、これに対し設置孔43B側のリ
リーフ弁10により、前記同様、パイロット出口路39
へ通電値に応じた圧力が出力される。このため、この圧
力がパイロット室25へ導かれる取付部3Aにおける主
弁9の主弁体22は、パイロット室25の圧力の作用に
よる押圧力と復帰ばね28のばね力とが平衡するまで中
立位置から図3において右方へ移動して、前記とは逆
に、出力通路18を供給通路17に、出力通路19を戻
り通路21に、移動量に応じた開度で通じさせて、出力
通路18と供給通路17間にその開度に応じたメータイ
ンの絞りが形成される。これにより、取付部3Aに対応
した出力ポート11、12に接続のアクチュエータは、
前記とは逆方向に通電値に応じた供給流量を受けて作動
する。そして、通電値の変更により、前記同様、アクチ
ュエータの速度を変化できる。
【0021】さらに、取付部3Bにおける、どちらかの
リリーフ弁10のソレノイド44を通電操作すること
で、この取付部3Bに積層した主弁9を、また、取付部
3Cにおけるどちらかのリリーフ弁10のソレノイド4
4を通電操作することで、この取付部3Cに積層した主
弁9を、それぞれ作動でき、これにより、出力ポート1
1、12の各組に接続のアクチュエータを同時に、ある
いは単独に、どちらかの方向へ適宜な速度で作動でき
る。
【0022】そして、このようなアクチュエータの作動
に伴い、供給路4の圧力が変化しても、各パイロット供
給路6A、6Bへの圧液は、供給路4から減圧弁7をへ
て一定圧力に制御されるので、各リリーフ弁10から各
主弁9のパイロット室25あるいは26へ出力される圧
力が、このような供給路4の圧力変化により変化してし
まうことが防止され、ソレノイド44へに通電により、
主弁体22が正確に位置決めできる。
【0023】また、リリーフ弁10は基台1に設けるの
で、取付部3A、3B、3Cに積層する主弁9では、主
弁本体15に、リリーフ弁10のためのパイロット供給
路6A、6Bや、パイロット入口路45A、45B、パ
イロット排出路46A、46Bを設けなくてもよく、主
弁本体15が小形状となるとともに、構成が簡単で製作
が容易になり、弁装置が廉価に製作できることとなる。
そして、リリーフ弁10を基台1に設けるので、従来例
のように主弁9と一体的に設ける場合のように主弁体2
2軸方向での寸法が大きくならず、小形状の弁装置が得
られるとともに、弁構成体14の如く、モジューラスタ
ック式の弁構成体を主弁9の下に配置できて、各種液圧
回路をコンパクトに一体形成できる。なお、この実施例
では、出力通路50に逆止め弁付きのカウンタバランス
弁13を設置した弁構成体14を示したが、必要に応じ
て、パイロット操作逆止め弁等、適宜な各種の弁を設置
したモジューラスタック式の弁構成体を適宜数用いるこ
とができるし、各主弁9は中立位置でオールポートブロ
ックとなるものを示したが、例えば、供給通路を閉止し
て、両出力通路を戻り通路に通じされる等、主弁の中立
位置の態様は、種々のものを選択できることは、いうま
でもない。
【0024】図6、図7は、リリーフ弁10を変更した
例を示す。先の実施例との相違点を説明すると、押し棒
44D先端に形成された弁体47は、可動鉄心44Cに
作用するばね50のばね力により着座方向に押圧され、
コイル44A通電時に固定鉄心44Bへ吸引される可動
鉄心44Cへの吸引力は、このばね50のばね力とは逆
方向に作用するようになっている。そして、ばね50
は、減圧弁7の設定圧力より若干大きな圧力に相当する
力で弁体47を着座させるよう、そのばね力が調整され
ている。
【0025】このため、このリリーフ弁10では、コイ
ル44Aに通電しないとき、弁体47は弁座に着座した
ままで、減圧弁7の設定圧力に相当した圧力が、出力ポ
ートである環状溝43Bから、パイロット出口路39あ
るいは40へ出力する。そして、ソレノイド44のコイ
ル44Aに通電すると、吸引力がばね50のばね力を打
ち消す方向へ作用するので、通電値の増大に伴う吸引力
の増大に応じ、漸次小さくなる圧力が、環状溝43Bへ
出力する。
【0026】このようなリリーフ弁10を用いると、主
弁9の主弁体22の中立位置は、各リリーフ弁10のソ
レノイド44を非通電として、そのパイロット室25、
26へ、ともに減圧弁の設定圧力に相当した圧力を生じ
させるようにして、得ることができる。そして、一方の
リリーフ弁10は非通電としたまま、他方のリリーフ弁
10のソレノイド44へ通電することにより、主弁9の
パイロット室25、26間に圧力差を生じさせ、この圧
力差に基づく押圧力と、復帰ばね27あるいは28のば
ね力との平衡位置へと主弁体22を移動させるのであ
る。
【0027】そしてこの例のリリーフ弁10を用いる場
合には、ソレノイド44の非通電の際には、リリーフ弁
10をへて液体が流れないので、主弁体22を中立位置
に保つ時間が長い使用においては、圧力液体の消費が少
なく、経済的となる。
【0028】図8、図9は、別の実施例を示す。図1か
ら図5までのものとの相違を述べると、この実施例で
は、取付部3Cにおけるパイロット弁51、51を3ポ
ート式の電磁切換弁として、取付部3Cに積層する主弁
9を単なるパイロット操作式の切換弁として用いてお
り、その主弁本体15が切換弁本体を形成するようにし
ている。なお、この主弁9は図1から図5での先の実施
例の場合と同じであり、主弁9については先の実施例を
参照して説明する。これらパイロット弁を、上方端面1
B側に設けたパイロット弁51で代表して図9で説明す
ると、52はスリーブで、入口ポート51Aと出口ポー
ト51Bとを有して設置孔42Aに収容されている。ス
リーブ52には、スリーブ52の内方を排出ポート51
Cとするようスプール状の弁体53が収容されてばね5
4により、出口ポート51Bを入口ポート51Aと遮断
して排出ポート51Cに連通するノーマル位置へと弁体
53が押圧されている。そして、ソレノイド44のコイ
ル44Aへの通電で、固定鉄心44Bに吸引される可動
鉄心44Cにより、押し棒44Dを介し、弁体53が内
方へと、作動位置へ移動されて、出口ポート51Bを排
出ポート51Cと遮断して入口ポート51Aに連通させ
るようにしている。
【0029】そして、この実施例においては、取付部3
C上の主弁9は、そのパイロット弁51がともにノーマ
ル位置の状態あるとき、図示中立状態となっている。こ
の状態より、上方端面1B側のパイロット弁51がソレ
ノイド44への通電で作動位置に切換えられると、パイ
ロット室26へパイロット出口路40より圧液が導入さ
れて主弁体22が左方へフルストロークするまで移動し
て供給通路17と出力通路19、そして出力通路18と
戻り通路20が連通される。また、中立状態より、上方
端面1C側のパイロット弁51が作動位置に切換えられ
ると、パイロット室25へパイロット出口路39よりの
圧液が導入されて主弁体22が、右方へフルストローク
するまで移動して、供給通路17と出力通路18、そし
て出力通路19と戻り通路21が連通される。
【0030】そして、この実施例では、図1から図5の
実施例と同様な作用効果が得られるとともに、切換弁と
して用いる、取付部3C上の主弁9においても、パイロ
ット弁51は基台1側にあり、パイロット弁51のため
のパイロット供給路6A、6Bやパイロット入口路45
A、45B、パイロット排出路46A、46Bは、この
主弁9の主本体15に設けなくてよいものであるから、
主弁9が小形状で簡単に構成でき、コンパクトな形状の
切換弁と流量方向制御弁を備えた弁装置が得られる。
【0031】
【発明の効果】このように、請求項1に記載の如く構成
した弁装置によると、パイロット弁となるリリーフ弁へ
の供給のためのパイロット供給路、パイロット入口路
や、このリリーフ弁からの排出のためのパイロット排出
路は基台に設けられて主弁にはその主弁本体にパイロッ
ト通路を必要とするにすぎないので、主弁本体が小形状
になるとともに構成が簡単で製作が容易となり、弁装置
が、廉価に製作できる。そしてリリーフ弁を基台に設け
てあるので、主弁本体にリリーフ弁を直接設ける場合の
ように主弁体軸方向での寸法が大きくならず、小形状な
弁装置が得られるし、基台に主弁を積層する構成とした
ので、モジューラスタック形の各種弁構成体を主弁と基
台の間に介装することが可能となり、液圧回路をコンパ
クトに構成した弁装置を得ることができる。
【0032】また、請求項2の如く構成した弁装置で
は、上記の特徴に加えて、流量方向制御弁と切換弁とを
共通の基台に備えたコンパクトな弁装置を得ることがで
き、流量方向制御弁を備えた弁装置の適用範囲を一層広
げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す液圧回路図。
【図2】本発明の1実施例を示す正面図。
【図3】本発明の1実施例の要部を図4の線AAに沿う
断面で示す拡大部分断面図。
【図4】本発明の1実施例における基台の拡大部分平面
図。
【図5】図4の線BBに沿う部分拡大断面図。
【図6】リリーフ弁の変更例を示す部分拡大断面図。
【図7】図6の構成をシンボルで示した図。
【図8】本発明の他の実施例を示す液圧回路図。
【図9】図8のものの要部を示す部分拡大断面図。
【符号の説明】
1 基台 2 上面 3A、3B、3C 取付部 4 供給路 5 戻り路 6A、6B パイロット供給路 9 主弁 10 リリーフ弁(パイロット弁) 11、12 出力ポート 15 主弁本体 16 弁孔 17 供給通路 18、19 出力通路 20、21 戻り通路 22 主弁体 25、26 パイロット室 27、28 復帰ばね 31、32 パイロット通路 33 供給通路 34、35 戻り通路 37、38 出力通路 39、40 パイロット出口路 43A 供給ポート 43B 出口ポート 43C 排出ポート 44 ソレノイド 45A、45B パイロット入口路 46A、46B パイロット排出路 51 電磁切換弁(パイロット弁) 51A 供給ポート 51B 出口ポート 51C 排出ポート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁孔内に、中立位置から一方への移動で
    供給通路と一方の出力通路間、戻り通路と他方の出力通
    路間を、また中立位置から他方への移動で供給通路と他
    方の出力通路間、戻り通路と一方の出力通路間をそれぞ
    れ通じさせるよう、軸方向へ移動自在に主弁体を収容し
    た主弁本体を有し、この主弁体の両端に、主弁体を中立
    位置に保持させるようばね力を付与する復帰ばねを収容
    するパイロット室を設けた主弁と、これらパイロット室
    を圧力制御する電磁操作式のリリーフ弁としたパイロッ
    ト弁とを備え、パイロット弁により両パイロット室間に
    圧力差を生じさせ、この圧力差による主弁体押圧力と復
    帰ばねのばね力との平衡位置へ主弁体を中立位置から移
    動させて、供給通路、戻り通路と各出力通路間を主弁体
    の移動に応じた開度で通じさせるようにした流量方向制
    御弁を複数備える弁装置において、各主弁本体の下面に
    供給通路、戻り通路、2つの出力通路及び各パイロット
    室にそれぞれ通じた2つのパイロット通路を開口させ、
    上面に主弁本体を積層設置する取付部を複数整列して形
    成するとともに、内部にはこの整列方向に供給路と戻り
    路を延在した基台を設け、各取付部には、主弁本体の供
    給通路、戻り通路をそれぞれ供給路、戻り路に接続する
    供給通路、戻り通路が開口形成されるとともに、主弁本
    体の各出力通路を、基台の上面以外の面に開口形成した
    2つの出力ポートへそれぞれ接続する2つの出力通路が
    各取付部に開口形成され、基台には供給路から減圧弁を
    介し分岐するパイロット供給路が、各取付部の両端側に
    位置して各取付部の整列方向にそれぞれ延在形成され、
    各取付部に対してそれぞれ2つのパイロット弁が、取付
    部整列方向に沿った基台の両端面からソレノイドをそれ
    ぞれ外に突出状に配置して、主弁とは分離状態で基台に
    組み付けられており、パイロット弁の入口ポートをパイ
    ロット供給路に接続するパイロット入口路と、パイロッ
    ト弁の排出ポートをドレンへ接続するパイロット排出路
    と、パイロット弁の出口ポートを主弁本体のパイロット
    通路に接続するよう取付部に開口するパイロット出口路
    とを、各取付部における各パイロット弁のために基台に
    設けて成る弁装置。
  2. 【請求項2】 弁孔に軸方向に移動自在に収容され、そ
    の両端に形成されるパイロット室の圧力差に応じて2つ
    の出力通路と供給通路、戻り通路との間を切換接続する
    よう軸方向に移動する主弁体を有し、これら2つの出力
    通路、供給通路、戻り通路及び各パイロット室に通じる
    パイロット通路を、取付部の2つの出力通路、供給通
    路、戻り通路及びパイロット出口路にそれぞれ接続する
    よう、下面に開口せしめた切換弁本体を基台の少なくと
    も1つの取付部に積層し、この切換弁本体を積層した取
    付部に対するパイロット弁を、ソレノイドが、各取付部
    の整列方向に沿った基台の両端面から外へ突出状に配置
    して基台に組み付けられた、パイロット出口ポートをパ
    イロット入口ポートとパイロット排出ポートに切換接続
    する3ポート2位置形の電磁切換弁とした請求項1に記
    載の弁装置。
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