JP2002188751A - 圧力制御弁 - Google Patents

圧力制御弁

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JP2002188751A
JP2002188751A JP2000393206A JP2000393206A JP2002188751A JP 2002188751 A JP2002188751 A JP 2002188751A JP 2000393206 A JP2000393206 A JP 2000393206A JP 2000393206 A JP2000393206 A JP 2000393206A JP 2002188751 A JP2002188751 A JP 2002188751A
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chambers
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valve
hydraulic
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JP2000393206A
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Naoto Fukushima
直人 福島
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Hitachi Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ソレノイドの大型化を要することなしに高油圧
システムへの適用が可能な圧力制御弁の提供。 【解決手段】液圧供給回路2、第1・第2出力回路S
1,S2およびドレーン回路3との間の絞り量を制御し
て両第1・第2出力回路S1,S2の出力液圧を制御可
能なバルブスプール4を押圧する推力として供給液圧を
利用し、バルブスプール4の軸方向両端部にそれぞれ軸
方向逆向きに形成された第1・第2推力受圧面4e,4
hと、第1・第2推力受圧面4e,4hと軸方向にそれ
ぞれ対面すると共に供給液圧が導入される第1・第2圧
力調整室15a,15bと、第1・第2ソレノイド5
a,5bで駆動され第1・第2圧力調整室15a,15
bから排出される供給液の流量をそれぞれ調整可能な第
1・第2ポペット弁27a,27bとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載の操舵装置に
おけるパワーシリンダの駆動切り換えや、各種油圧モー
タの正逆回転切り換え等に適用される圧力制御弁に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の圧力制御弁として、例えば、実開
平1−122573号公報に記載されているものが知ら
れている。即ち、この従来の圧力制御弁は、図3に示す
ように、バルブボディ101内に対して摺動し液圧供給
回路102と第1・第2出力回路103,104および
ドレーン回路105との間の絞り量を制御して両出力回
路103,104の出力液圧を制御可能なバルブスプー
ル106と、バルブスプール106をプランジャ107
により第1出力回路1−3の出力液圧増圧方向に摺動さ
せる第1ソレノイド108およびバルブスプール106
をプランジャ109により第2出力回路104の出力液
圧増圧方向に摺動させる第2ソレノイド110と、各プ
ランジャ107,109にそれぞれプリセット荷重を不
要するスプリング111,112と、バルブスプール1
06と第1・第2ソレノイド108,110との間にそ
れぞれバルブスプール106のストロークを許容すべく
設けられた第1スプール背室113およ第2スプール背
室114と、第1・第2スプール背室113,114と
ドレーン回路105とをそれぞれ連通する第1ドレーン
側連通路115および第2連通路116と、バルブスプ
ール106の軸方向にそれぞれ穿設され、一端に第1・
第2出力回路103,104の各出力液圧のフィードバ
ック液圧が導かれると共に他端側が第1・第2スプール
背室113,114にそれぞれ開口した第1ピストン摺
動孔117および第2ピストン摺動孔118と、各ピス
トン摺動孔内117,118にそれぞれ摺動自在に挿入
された第1反力ピストン119および第2反力ピストン
120と、バルブスプール106の各端面および第1・
第2反力ピストン119,120と各プランジャ10
7,109との間に介装され、バルブボディ106側で
第1・第2反力ピストン119,120の摺動をそれぞ
れ規制すると共に、規制された時点で第1・第2連通路
115,116をそれぞれ閉塞する第1ストッパ部材1
21および第2ストッパ部材122と、を備えた構成と
なっていた。
【0003】即ち、この従来例では、例えば、第1ソレ
ノイド108に通電すると吸引力が発生し、この吸引力
により、プランジャ107および第1ストッパ部材12
1が一体となってバルブスプール106の方向へ移動
し、第1出力回路103の出力液圧が上昇される一方、
この第1出力回路103側の液圧が、第1ピストン摺動
孔118にフィードバック液圧として伝達され、このフ
ィードバック液圧を受圧することにより、第1反力ピス
トン120がバルブスプール106の移動方向に押圧さ
れ、この第1反力ピストン120が第2ストッパ部材1
22に当接してその摺動が規制されると、フィードバッ
ク液圧の反力がフィードバック力としてバルブスプール
106に作用し、バルブスプール106が逆方向に押し
戻される。そして、バルブスプール106が、このフィ
ードバック力と第1ソレノイド108のロッド推力とが
釣り合う位置に配置されたところで、第1出力回路10
3の出力液圧は、第1ソレノイド108へ通電する電流
値に比例した液圧に制御されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術にあっては、ソレノイドでバルブスプールを直
接押圧する構造となっていたため、高油圧のシステムに
適用するには、大きなロッド推力が必要になり、従っ
て、ソレノイドのコストが高く付くと共に、ソレノイド
の外形寸法や重量の面で高油圧システムへの適用が困難
になるという問題点があった。
【0005】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、ソレノイドの大型化を要することなし
に高油圧システムへの適用が可能な圧力制御弁を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1記載の圧
力制御弁では、バルブボディに対して摺動し、液圧供給
回路と、第1・第2出力回路およびドレーン回路との間
の絞り量を制御して両第1・第2出力回路の出力液圧を
制御可能なバルブスプールと、該バルブスプールを前記
第1・第2出力回路の出力液圧が同一となる中立位置に
付勢する付勢手段と、前記液圧供給回路から供給液圧が
導入される第1・第2圧力調整室と、該第1・第2圧力
調整室内に位置する前記バルブスプールに設けられてい
て該第1・第2圧力調整室内の圧力を受圧して前記バル
ブスプールを駆動する第1・第2推力受圧面と、前記第
1・第2圧力調整室を低圧回路にそれぞれ連通させる第
1・第2減圧流路と、該第1・第2減圧流路の途中にそ
れぞれ介装されていて該第1・第2減圧流路の流路断面
積を可変制御することより前記第1・第2圧力調整室の
圧力をそれぞれ調整可能な第1・第2絞り弁と、該第1
・第2絞り弁をそれぞれ駆動する第1・第2ソレノイド
と、前記第1・第2出力回路の出力液圧が導入される第
1・第2反力室と、該第1・第2反力室内に位置する前
記バルブスプールに設けられていて該第1・第2反力室
内の圧力を受圧して第1・第2推力受圧面からの推力に
対向する反力を発生させる第1・第2反力受圧面と、を
備えている手段とした。
【0007】請求項2記載の圧力制御弁では、前記請求
項1記載の圧力制御弁において、前記第1・第2推力受
圧面と第1・第2反力受圧面とが同一面積に形成されて
いる手段とした。
【0008】請求項3記載の圧力制御弁では、前記請求
項1または2に記載の圧力制御弁において、前記液圧供
給回路と第1・第2圧力調整室との間および前記第1・
第2出力回路と前記第1・第2反力室との間がそれぞれ
絞りを介して連通されている手段とした。
【0009】請求項4記載の圧力制御弁では、前記請求
項1〜3のいずれかに記載の圧力制御弁において、前記
第1・第2推力受圧面が前記バルブスプールの両端面で
構成され、前記第1・第2反力受圧面がバルブスプール
の中途部に形成された大径部の環状段差面で構成されて
いる手段とした。
【0010】
【作用】本発明請求項1記載の圧力制御弁では、上述の
ように構成されるため、例えば、第1ソレノイドへの通
電により第1絞り弁を駆動させて第1減圧流路の流路断
面積を絞り込む方向に調整することにより、第1推力受
圧面に作用する第1圧力調整室内の液圧が上昇して第2
推力受圧面に作用する第2圧力調整室内の液圧より高く
なるため、この第1・第2両圧力調整室相互間の圧力差
に基づく推力でバルブスプールが第1出力回路の出力液
圧を上昇させる方向に押圧摺動される一方、この第1出
力回路の出力液圧が第1反力室にフィードバック液圧と
して伝達され、このフィードバック液圧を第1反力受圧
面が受圧することにより、バルブスプールを逆方向に押
し戻す力が作用する。そして、このフィードバック力と
前記圧力差に基づく推力とが釣り合う位置に配置された
ところで、バルブスプールがバランスし、その結果第1
出力回路の出力液圧が第1ソレノイドへ通電する電流値
に比例した液圧に制御される。以上のように、バルブス
プールを押圧する推力として高圧の供給液圧を利用する
ようにしたことで、バルブスプールを直接押圧する場合
に比べ、第1・第2ソレノイドの駆動力が小さくてすむ
ため、第1・第2ソレノイドの大型化を要することなし
に高油圧システムへの適用が可能になる。
【0011】本発明請求項2記載の圧力制御弁では、上
述のように、前記第1・第2推力受圧面と第1・第2反
力受圧面とが同一面積に形成されているため、第1圧力
調整室内と第1反力室内の圧力が等しくなったところで
バルブスプールがバランスする。
【0012】本発明請求項3記載の圧力制御弁では、上
述のように、前記液圧供給回路と第1・第2圧力調整室
との間および前記第1・第2出力回路と前記第1・第2
反力室との間がそれぞれ絞りを介して連通されること
で、第1・第2絞り弁を駆動する第1・第2ソレノイド
の駆動力が小さくてすみ、また、液圧供給回路から第1
・第2圧力調整室をそれぞれ経由してドレーン回路に排
出される液量が少なくてすむ。
【0013】本発明請求項4記載の圧力制御弁では、上
述のように、前記第1・第2推力受圧面が前記バルブス
プールの両端面で構成され、前記第1・第2反力受圧面
がバルブスプールの中途部に形成された大径部の環状段
差面で構成されることで、別体に反力ピストンを備える
場合に比べ、部品点数の削減と構造の簡略化が可能とな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により詳述する。 (発明の実施の形態1)まず、発明の実施の形態1の構
成について説明する。図1は本発明の実施の形態1の圧
力制御弁を示す断面図であって、この圧力制御弁は、第
1出力回路S1および第2出力回路S2の出力液圧P
1 ,P2 を制御するものである。このような、2つの出
力回路S1,S2の出力液圧P1 ,P2の液圧制御は、
例えば、油圧モータMの正逆回転切り換え制御に用いら
れ、このような油圧モータMでは、例えば、第1出力回
路S1の出力液圧上昇により油圧モータMが時計方向に
回転し、逆に第2出力回路S2の出力液圧上昇により反
時計方向に回転する。
【0015】図において、1はバルブボディであって、
このバルブボディ1には、バルブ穴10が穿設されてい
る。そして、このバルブ穴10には、第1出力ポート1
1aおよび第2出力ポート11bが形成され、両ポート
11a,11b間位置には液圧供給ポート12が形成さ
れ、この液圧供給ポート12には液圧供給回路2が接続
され、また、両ポート11a,11bの外側位置には第
1ドレーンポート(第1減圧流路)13aおよび第2ド
レーンポート(第2減圧流路)13bが形成され、両ポ
ート13a,13bにはドレーン回路3が接続されてい
る。
【0016】尚、前記第1出力ポート11aは第1出力
回路S1に接続され、第2出力ポート11bは第2出力
回路S2に接続されている。また、前記液圧供給回路2
は高圧回路を構成するもので、この液圧供給回路2には
油圧ポンプPからの高圧の液圧が供給されるようになっ
ている。また、前記ドレーン回路3は低圧部に開放され
る低圧回路を構成するもので、この発明の実施の形態1
では、リザーバタンクTに接続されていて、大気圧とな
っている。
【0017】前記バルブ穴10には、バルブスプール4
が摺動可能に内蔵されている。このバルブスプール4
は、バルブ穴10より小径の円柱本体部40の外周に、
液圧供給ポート12に対しアンダラップ状態で設けられ
てバルブ穴10との間に絞りa,bを形成する供給路切
換ランド4aと、円柱本体部40の両端部付近であって
第1・第2出力ポート11a,11bに対しそれぞれア
ンダラップ状態で設けられてバルブ穴10との間に絞り
c,dを形成する排出路切換ランド(大径部)4c,4
dとが形成され、各絞りa,b,c,dの開度を調整し
て前記液圧供給回路2から導かれた液圧の両出力回路S
1,S2への供給量およびドレーン回路3へのドレーン
量を制御するようになっている。
【0018】即ち、このバルブスプール4は、図中右側
に摺動すると、液圧供給ポート12では第1出力ポート
11aと連通する絞りa側が広がると共に第2出力ポー
ト11bと連通する絞りb側が狭まる一方、第1・第2
ドレーンポート13a,13bでは第1出力ポート11
aと連通する絞りc側が狭まると共に第2出力ポート1
1bと連通する絞りd側が広がり、これにより、第1出
力回路S1への出力液圧P1 が上昇し、第2出力回路S
2の出力液圧P2 が低下する。
【0019】また、以上とは逆に、バルブスプール4
が、図中左側に摺動すると、液圧供給ポート12では第
1出力ポート11aと連通する絞りa側が狭まると共に
第2出力ポート11bと連通する絞りb側が広がる一
方、第1・第2ドレーンポート13a,13bでは第1
出力ポート11aと連通する絞りc側が広がると共に第
2出力ポート11bと連通する絞りd側が狭まり、これ
により、第2出力回路S2への出力液圧P2 が上昇し、
第1出力回路S1の出力液圧P1 が低下する。
【0020】前記バルブ穴10の内周面には、バルブス
プール4における円柱本体部40の両端部外周面に摺接
してバルブ穴10内をそれぞれ軸方向に仕切る第1環状
壁14aおよび第2環状壁14bが形成されていて、こ
の第1環状壁14aおよび第2環状壁14bとバルブ穴
10の両各端部との間に第1圧力調整室15aおよび第
2圧力調整室15bが形成されている。また、この第1
圧力調整室15aおよび第2圧力調整室15bは供給側
流路16a,16bにより絞り17a,17bを介して
液圧供給ポート12とそれぞれ連通されている。そし
て、バルブスプール4における円柱本体部40の両端面
が第1・第2圧力調整室15a,15b内の液圧を受圧
する第1・第2推力受圧面4e,4fを構成している。
【0021】また、前記第1環状壁14aと排出路切換
ランド4cの間および第2環状壁14bと排出路切換ラ
ンド4dとの間に第2反力室18aおよび第1反力室1
8bが形成されている。また、この第1反力室18aお
よび第2反力室18bは第1・第2フィードバック流路
19b,19aにより絞り20b,20aを介して第2
出力ポート11bおよび第2出力ポート11aとそれぞ
れ連通されている。そして、第2反力室18aおよび第
1反力室18bと対面する第1環状壁14aと排出路切
換ランド4cの外側環状端面(環状段差面)が第2反力
受圧面4gおよび第1反力受圧面4hを構成している。
【0022】なお、前記第1推力受圧面4eおよび第2
推力受圧面4fと第2反力受圧面4gおよび第1反力受
圧面4hが同一面積に形成されている。また、前記バル
ブスプール4は両端をセンタリングスプリング(付勢手
段)22a,22bに弾性支持されていて、両出力液圧
1 ,P2 が共にドレーン圧となる中立位置に配置され
るよう摺動付勢されている。
【0023】前記第1圧力調整室15aおよび第2圧力
調整室15bの外側には、隔壁23a,23bを介して
背室24a,24bが形成され、この背室24a,24
bは第1・第2減圧ポート(第1減圧流路,第2減圧流
路)25a,25bおよび低圧回路26を介して同じく
低圧回路を構成するリザーバタンクTに連通されてい
て、大気圧となっている。
【0024】また、前記隔壁23a,23bには、背室
24aと第1圧力調整室15aとの間および背室24b
と第2圧力調整室15bとの間をそれぞれ連通すると共
に第1ポペット弁(第1絞り弁)27aおよび第2ポペ
ット弁(第2絞り弁)27bによりそれぞれ流量調整可
能なバルブ穴28a,28bが形成されている。そし
て、前記背室24a,24bの外側には、第1ポペット
弁27aおよび第2ポペット弁27bを駆動する第1ソ
レノイド5aおよび第2ソレノイド5bが設けられてい
る。なお、第1ソレノイド5aおよび第2ソレノイド5
bは、コントロールユニットCPUからの指令電流によ
って駆動される。
【0025】次に、この発明の実施の形態の作用を説明
する。 (イ)中立時 通常、バルブスプール4はセンタリングスプリング22
a,22bの付勢力によって中立位置に保持されてい
て、液圧供給回路2から導かれた高圧の作動液は液圧供
給ポート12から液圧導入側の絞りa,bを通過してバ
ルブ穴10内に流入し、それぞれ排出側の絞りc,dか
ら第1・第2ドレーンポート13a,13bおよびドレ
ーン回路3を通ってリザーバタンクTへ還流される。こ
れにより、両出力回路S1 ,S2 の出力液圧P1 ,P2
が同圧(大気圧)状態となって油圧モータMの回転が停
止した状態に維持される。
【0026】(ロ)第1ソレノイド5a駆動時 第1ソレノイド5aに通電すると吸引力が発生し、この
吸引力により第1ポペット弁27aが弁口28aを閉じ
る方向に駆動され、第1圧力調整室15aから背室24
a、第1減圧ポート25aおよび低圧回路26を経由し
てドレーンタンクTに排出される作動液の流量が減少す
るため、第1推力受圧面4eに作用する第1圧力調整室
15a内の圧力が上昇して第2推力受圧面4fに作用す
る第2圧力調整室15b内の圧力より高くなるため、こ
の圧力差に基づく推力でバルブスプール4が第1出力回
路S1の出力液圧P1 を上昇させる方向(図面右方向)
に押圧摺動される。即ち、バルブスプール4の図面右方
向への摺動により、液圧導入側では絞りaが広がって絞
りbが狭まり、排出側では絞りcが狭まって絞りdが広
がり、これにより第1出力ポート11aおよび第1出力
回路S1の出力液圧P1 が上昇される。
【0027】一方、この第1出力回路S1の出力液圧P
1 は、第1フィードバック流路19bおよび絞り20b
を経由して第1反力室18bにフィードバック液圧とし
て伝達され、このフィードバック液圧を第1反力受圧面
4hが受圧することにより、バルブスプール4を逆方向
(図面左方向)に押し戻す力が作用する。そして、この
フィードバック力と前記圧力差に基づく推力とが釣り合
う位置に配置されたところで、バルブスプール4がバラ
ンスする。即ち、第1・第2推力受圧面4e,4fと第
1・第2反力受圧面20b,20aとが同一面積に形成
されているため、第1圧力調整室15a内と第1反力室
18b内の圧力が等しくなったところでバルブスプール
4がバランスする。その結果第1出力回路S1の出力液
圧P1 が第1ソレノイド5aへ通電する電流値に比例し
た液圧に制御される。
【0028】(ハ)第2ソレノイド5b駆動時 第2ソレノイド5bに通電した場合には、上記第1ソレ
ノイド5a駆動時と逆に、第2出力回路S2の出力液圧
2 が上昇されるもので、その作動は、上記の場合と対
称的であるので説明を省略する。
【0029】以上説明したように、本発明の実施の形態
1では、バルブスプール4を押圧する推力として高圧の
供給液圧を利用するようにしたことで、バルブスプール
4を直接押圧する場合に比べ、第1・第2ソレノイド5
a,5bの駆動力が小さくてすむため、第1・第2ソレ
ノイド5a,5bの大型化を要することなしに高油圧シ
ステムへの適用が可能になる。
【0030】また、前記液圧供給回路2と第1・第2圧
力調整室15a,15bとの間および前記第1・第2出
力回路S1,S2と前記第1・第2反力室18b,18
aとの間がそれぞれ絞り17a,17bおよび絞り20
b,20aを介して連通されることで、第1・第2ポペ
ット弁27a,27bを駆動する第1・第2ソレノイド
5a,5bの駆動力が小さくてすみ、また、液圧供給回
路2から第1・第2圧力調整室15a,15bをそれぞ
れ経由して低圧回路26に排出される液量が少なくてす
み、これにより、油圧ポンプPの無駄な駆動を極力低減
できるようになる。
【0031】また、前記第1・第2推力受圧面4e,4
fがバルブスプール4の両端面で構成され、第1・第2
反力受圧面4h,4gがバルブスプール4の中途部に形
成された排出路切替ランド4c,4dの外側環状端面で
構成されることで、別体に反力ピストンを備える場合に
比べ、部品点数の削減と構造の簡略化が可能となる。
【0032】(発明の実施の形態2)次に、図2に示す
発明の実施の形態2の圧力制御弁について説明する。
尚、この発明の実施の形態2では前記発明の実施の形態
1と同じ構成部分については同じ符号を付してその説明
を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0033】即ち、この発明の実施の形態2の圧力制御
弁は、前記発明の実施の形態1における第1・第2フィ
ードバック流路19b,19aおよび絞り20b,20
aをバルブスプール4内に形成するようにしたものであ
る。従って、この発明の実施の形態2の圧力制御弁によ
れば、バルブボディ1の小型化が可能となる。
【0034】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、具体的な構成はこの発明の実施の形態に
限られるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0035】例えば、発明の実施の形態では、第1・第
2ソレノイド5a,5bおよび第1・第2ボペット弁2
7a,27bをバルブスプール4の両端部に同軸線上に
配置した例を示したが、第1・第2ソレノイド5a,5
bでバルブスプール4を直接押圧するものではないか
ら、その設置個所は任意であり、このため、圧力制御弁
の軸線方向長さを短くすることが可能となる。
【0036】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明請求項
1記載の圧力制御弁にあっては、液圧供給回路から供給
液圧が導入される第1・第2圧力調整室と、該第1・第
2圧力調整室内に位置するバルブスプールに設けられて
いて該第1・第2圧力調整室内の圧力を受圧してバルブ
スプールを駆動する第1・第2推力受圧面と、第1・第
2圧力調整室を低圧回路にそれぞれ連通させる第1・第
2減圧流路と、該第1・第2減圧流路の途中にそれぞれ
介装されていて該第1・第2減圧流路の流路断面積を可
変制御することより第1・第2圧力調整室の圧力をそれ
ぞれ調整可能な第1・第2絞り弁と、該第1・第2絞り
弁をそれぞれ駆動する第1・第2ソレノイドと、第1・
第2出力回路の出力液圧が導入される第1・第2反力室
と、該第1・第2反力室内に位置するバルブスプールに
設けられていて該第1・第2反力室内の圧力を受圧して
第1・第2推力受圧面からの推力に対向する反力を発生
させる第1・第2反力受圧面と、を備えている手段と
し、即ち、バルブスプールを押圧する推力として高圧の
供給液圧を利用するようにしたことで、バルブスプール
を直接押圧する場合に比べ、第1・第2ソレノイドの駆
動力が小さくてすみ、従って、第1・第2ソレノイドの
大型化を要することなしに高油圧システムへの適用が可
能になるという効果が得られる。
【0037】請求項3記載の圧力制御弁では、前記請求
項1または2に記載の圧力制御弁において、前記液圧供
給回路と第1・第2圧力調整室との間および前記第1・
第2出力回路と前記第1・第2反力室との間がそれぞれ
絞りを介して連通されている手段としたことで、第1・
第2絞り弁を駆動する第1・第2ソレノイドの駆動力が
小さくてすみ、また、液圧供給回路から第1・第2圧力
調整室をそれぞれ経由してドレーン回路に排出される液
量が少なくてすむため、油圧ポンプの無駄な駆動を極力
低減できるようになる。
【0038】請求項4記載の圧力制御弁では、前記請求
項1〜3のいずれかに記載の圧力制御弁において、前記
第1・第2推力受圧面が前記バルブスプールの両端面で
構成され、前記第1・第2反力受圧面がバルブスプール
の中途部に形成された大径部の環状段差面で構成されて
いる手段としたことで、別体に反力ピストンを備える場
合に比べ、部品点数の削減と構造の簡略化が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の圧力制御弁を示す断面
図である。
【図2】本発明の実施の形態2の圧力制御弁を示す断面
図である。
【図3】従来例の圧力制御弁を示す断面図である。
【符号の説明】
CPU コントロールユニット P1 第1出力液圧 P2 第2出力液圧 S1 第1出力回路 S2 第2出力回路 M 油圧モータ P 油圧ポンプ T リザーバタンク a 絞り b 絞り c 絞り d 絞り 1 バルブボディ 2 液圧供給回路 3 ドレーン回路 4 バルブスプール 4a 供給路切換ランド 4c 排出路切換ランド(大径部) 4d 排出路切換ランド(大径部) 4e 第1推力受圧面 4f 第2推力受圧面 4g 第2反力受圧面 4h 第1反力受圧面 5a 第1ソレノイド 5b 第2ソレノイド 10 バルブ穴 11a 第1出力ポート 11b 第2出力ポート 12 液圧供給ポート 13a 第1ドレーンポート 13b 第2ドレーンポート 14a 第1環状壁 14b 第2環状壁 15a 第1圧力調整室 15b 第2圧力調整室 16a 供給側流路 16b 供給側流路 17a 絞り 17b 絞り 18a 第2反力室 18b 第1反力室 19a 第2フィードバック流路 19b 第1フィードバック流路 20a 絞り 20b 絞り 22a センタリングスプリング(付勢手段) 22b センタリングスプリング(付勢手段) 23a 隔壁 23b 隔壁 24a 背室 24b 背室 25a 第1減圧ポート(第1減圧流路) 25b 第2減圧ポート(第2減圧流路) 26 低圧回路 27a 第1ポペット弁(第1絞り弁) 27b 第2ポペット弁(第2絞り弁) 28a 弁穴 28b 弁穴 40 円柱本体部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D033 FE11 FE12 3H053 AA25 AA35 DA11 3H056 AA09 BB32 CA02 CB02 CC12 CD02 GG12 3H089 AA01 AA61 CC08 DA02 DB02 DB73 DB75 EE15 EE31 GG02 HH05 JJ12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブボディに対して摺動し、液圧供給
    回路と、第1・第2出力回路およびドレーン回路との間
    の絞り量を制御して両第1・第2出力回路の出力液圧を
    制御可能なバルブスプールと、 該バルブスプールを前記第1・第2出力回路の出力液圧
    が同一となる中立位置に付勢する付勢手段と、 前記液圧供給回路から供給液圧が導入される第1・第2
    圧力調整室と、 該第1・第2圧力調整室内に位置する前記バルブスプー
    ルに設けられていて該第1・第2圧力調整室内の圧力を
    受圧して前記バルブスプールを駆動する第1・第2推力
    受圧面と、 前記第1・第2圧力調整室を低圧回路にそれぞれ連通さ
    せる第1・第2減圧流路と、 該第1・第2減圧流路の途中にそれぞれ介装されていて
    該第1・第2減圧流路の流路断面積を可変制御すること
    より前記第1・第2圧力調整室の圧力をそれぞれ調整可
    能な第1・第2絞り弁と、 該第1・第2絞り弁をそれぞれ駆動する第1・第2ソレ
    ノイドと、 前記第1・第2出力回路の出力液圧が導入される第1・
    第2反力室と、 該第1・第2反力室内に位置する前記バルブスプールに
    設けられていて該第1・第2反力室内の圧力を受圧して
    第1・第2推力受圧面からの推力に対向する反力を発生
    させる第1・第2反力受圧面と、を備えていることを特
    徴とする圧力制御弁。
  2. 【請求項2】 前記第1・第2推力受圧面と第1・第2
    反力受圧面とが同一面積に形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の圧力制御弁。
  3. 【請求項3】 前記液圧供給回路と第1・第2圧力調整
    室との間および前記第1・第2出力回路と前記第1・第
    2反力室との間がそれぞれ絞りを介して連通されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の圧力制御
    弁。
  4. 【請求項4】 前記第1・第2推力受圧面が前記バルブ
    スプールの両端面で構成され、 前記第1・第2反力受圧面がバルブスプールの中途部に
    形成された大径部の環状段差面で構成されていることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の圧力制御
    弁。
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