JP3574066B2 - ペット用トイレ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種ペット、特に犬の飼育に好適に用いられるペット用トイレに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
特開平7−67489号公報には、犬や猫などのペットの糞尿を処理するための糞尿処理用床が記載されている。この処理用床は、トレイを多孔質部材で上下に区画し、上側に撥水機能を有する砂を敷設し、下層に吸水性樹脂からなる粉粒状の吸尿部材を敷設してなるものである。
【0003】
しかし、前記処理用床は、上層の砂を常時さらさらにしておき、下層の吸尿部材で尿を吸収しようとするものであり、尿の処理を主目的としている。従って、糞を処理する場合には、上層の砂をすべて交換しなければならないという点で、従来のいわゆる猫砂と何ら変わるところがなく、処理に手間がかかり、また経済的でもない。
【0004】
従って、本発明は、糞及び尿の何れも容易に且つ経済的に処理し得るペット用トイレを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、浅底トレイ状の受け皿と、該受け皿に収容される湿潤強度が49cN以上の板状の尿吸収マットと、該吸収マットの上面の全域を被覆する液透過性の不織布とを備え、該不織布が、前記尿吸収マットの前記上面に密接するように、所定位置に固定されているペット用トイレを提供することにより前記目的を達成したものである。
【0006】
また本発明は、前記ペット用トイレを用いたペットの排泄物の処理方法であって、前記不織布上にペットが排泄物を排泄した後、前記不織布を取り外し、次いで前記排泄物を前記不織布で包んで廃棄するペットの排泄物の処理方法を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には本発明のペット用トイレの一実施形態の一部破断斜視図が示されている。また図2には図1に示すペット用トイレの一部分解斜視図が示されている。
【0008】
図1及び図2に示すペット用トイレ1は、大型の動物用として特に好適に用いられるものであり、トレイ状の受け皿2、平板状の尿吸収マット3、及び液透過性の不織布4を備えている。
【0009】
受け皿2は平面視して矩形状であり、その四辺の周縁部6がすべて起立した形態を有する浅底トレイ状のものである。周縁部6によって取り囲まれた領域も矩形状をしており、該領域は尿吸収マット3の収容部7となっている。収容部7の底面を基準とした周縁部6の高さは、尿吸収マット3の厚みよりも若干大きくなっている。
【0010】
受け皿2は、その中央部に、該受け皿2を二分する線状の折曲部5を有している。折曲部5はロック機構付きのヒンジから構成されている。受け皿2は、折曲部5の位置で2つに折曲することができ、且つ前記ロック機構によってその折曲状態が保持される。斯かるロック機構付きのヒンジとしては従来公知のものを用いることができる。
【0011】
受け皿2における収容部7には、その周縁に、該収容部7に収容される尿吸収マット3の固定手段8が備えられている。本実施形態においては、固定手段8として面ファスナーのループ部材又はフック部材が用いられている。
【0012】
尿吸収マット3は板状のものであり、4枚用いられている。各尿吸収マット3は、前述した収容部7を四等分した形状となっている。尿吸収マット3は、少なくともその不織布4との対向面が平坦面であることが好ましい。これによって、尿吸収マット3と不織布4とが密接し、両者間に尿残りの原因となる空間が形成されなくなる。その結果、尿に起因する悪臭の発生が抑制される。
【0013】
尿吸収マット3における収容部7との対向面には、収容部7に備えられている面ファスナーのループ部材又はフック部材に対応する位置に、該ループ部材又は該フック部材と係合するフック部材又はループ部材が備えられている。これによって、尿吸収マット3と受け皿2とがしっかりと固定される。
【0014】
尿吸収マット3は、植物性繊維若しくはパルプ又は粘土鉱物系材料を含む成形原料を板状に成形したものであることが好ましい。尿吸収マット3を構成する材料の詳細については後述する。
【0015】
尿吸収マット3は、その厚さが好ましくは3mm以上、更に好ましくは5〜50mm、一層好ましくは10〜20mmである。これによって、シート状の吸収マットに比べて尿の吸収量が多くなり、また強度も高くなる。更に、粒状タイプの吸尿材と異なり、取扱い時に粉塵が発生することが殆どなく廃棄が容易となる。
【0016】
尿吸収マット3は、その嵩密度が0.05〜0.3g/cm、特に0.1〜0.25g/cm、とりわけ0.15〜0.2g/cmであることが好ましい。嵩密度を前記範囲内とすることにより、成形物としての必要強度を維持しつつ、尿の吸収速度を向上させることができる。嵩密度は、次の方法により測定される。先ず、尿吸収マット3から、縦6cm、横6cm、厚さ1cmの試験片(体積36cm)を裁断する。次に、該試験片の重量を測定する。測定された重量から次式により嵩密度(g/cm)を算出する。
嵩密度(g/cm)=重量(g)/36(cm
【0017】
尿吸収マット3は尿の吸収性に優れたものであり、十分な吸収性を確保する観点から、その飽和吸水量が、2g/1g以上、特に5g/1g以上、とりわけ8g/1g以上であることが好ましい。飽和吸水量はその上限値に特に制限はなく、高いほど好ましいが、上限値は10g/1g程度となる。飽和吸水量は、次の方法により測定される。先ず、尿吸収マット3を、厚みはそのままで縦60mm、横60mmに裁断し、試験片を採取する。該試験片を105℃に設定した乾燥器内で1時間乾燥させた後、デシケーター内に移して室温まで冷却させる。然る後、DW法を実施する装置として一般的に知られている図3に示す装置(Demand Wettability Tester)を用い、図3に示すように、ビュレット内の生理食塩水の液面を等水位にセットしたガラスフィルター上に前記試験片を載せ、活栓を開栓して該試験片に生理食塩水を吸水させ、気泡が出なくなったときの吸水量(この吸水量は、生理食塩水の水位の低下量を示すビュレットの目盛りで測定される)を測定し、この値を飽和吸水量(g)とする(n=3の平均値。試験片1つにつき測定は1回)。
【0018】
また、尿吸収マット3は、その吸水速度が30秒以下、特に10秒以下、とりわけ3秒以下となっていることが、排泄された尿による四肢の汚れが防止される点から好ましい。吸水速度はその下限値に制限はなく、速いほど好ましいが、下限値は1秒程度となる。吸水速度は、次の方法により測定される。先ず、尿吸収マット3を、厚みはそのままで縦60mm、横60mmに裁断し、試験片を採取する。該試験片を105℃に設定した乾燥器内で1時間乾燥させた後、デシケーター内に移して室温まで冷却させる。然る後、前記試験片の中央に2.5ccの生理食塩水を滴下し、滴下直後から水滴が該試験片に吸収されるまでの時間を測定し、これを吸水速度(秒)とする(n=3の平均値。試験片1つにつき測定は1回)。
【0019】
尿吸収マット3は、尿を吸収して湿潤状態となっても平板状の形状が維持でき、取扱い及び廃棄が容易となる点から、その湿潤強度が49cN以上であり、好ましくは98cN以上、更に好ましくは196cN以上である。湿潤強度は、その上限値に特に制限はなく、高いほど好ましいが、他の必要強度とのバランスの点から、196cN程度が上限値となる。湿潤強度は次の方法により測定される。尿吸収マット3を、厚みはそのままで縦80mm、横25mmに裁断し、試験片を採取する。該試験片を水に5分間浸漬する。浸漬後、図4に示すように、該試験片を、50mm間隔で設けられた三角柱状の2つの支持台上に、該試験片の縦方向の中央部が2つの該支持台間の中央にくるように載置する。その後、プッシュプルケージを、該試験片の中心に押しつけ、該試験片が折れたときのゲージ圧を測定し、これを湿潤強度(cN)とする(n=3の平均値)。
【0020】
尿吸収マット3の上面には、その周縁に不織布4の固定手段9が備えられている。本実施形態においては、固定手段9として面ファスナーのフック部材が用いられている。
【0021】
尿吸収マット3の上面の全域を被覆する不織布4としては、液透過性のものが用いられる。液透過性を良好にするため、不織布4に各種親水化処理を施してもよい。犬等のペットは不織布4上で排泄を行うので、不織布4は十分な強度を有していることが好ましい。これらの要件を満たす不織布としては、ヒートロール不織布、スパンボンド不織布、エアスルー不織布等が挙げられる。これらの不織布の坪量は、十分な液透過性及び機械的強度の確保、並びに経済性の点から、10〜100g/m、特に15〜35g/mであることが好ましい。
【0022】
不織布4は、尿吸収マット3の上面に備えられた固定手段9としての面ファスナーのフック部材によって、尿吸収マット3に固定され、不織布4と尿吸収マット3の上面とが密接状態となる。この場合、不織布4の有する繊維間隙に前記フック部材のフックが入り込み、不織布4を構成する繊維に該フックが係合するので、不織布4にループ部材を別途取り付ける必要はない。
【0023】
次に、本実施形態のペット用トイレ1の使用方法について説明する。犬等のペットは、トイレ1における不織布4上に排泄を行う。尿が排泄された場合には、尿は不織布4を通じて速やかに尿吸収マット3に吸収される。この場合、前述した通り、不織布4と尿吸収マット3の上面とは密接しているので、両者間における尿残りは極めて少ない。従って、尿に起因する悪臭の発生が効果的に防止される。また、後述するように、尿吸収マット3に消臭剤や抗菌剤を含有させておくことで、悪臭の発生が一層防止される。従って、トイレ1の設置場所を考慮する必要がなく、衛生的に使用できる。更に、前述の通り、尿吸収マット3は尿の吸収性が十分に高いから、多量の尿を吸収することができる。その結果、悪臭の発生が防止されることと相俟って、尿吸収マット3を長期間取り換えずに使用できる。尿吸収マット3は、前述の通り、湿潤強度が高く、尿を吸収した後でもその形状を維持できるので、使用後においてはこれをたやすく取り出すことができ、廃棄又は可燃ごみとして容易に焼却できる。
【0024】
一方、不織布4上に糞が排泄された場合には、尿吸収マット3の上面に備えられたフック部材と不織布4との係合を解き、不織布4を尿吸収マット3から取り外す。次いで糞を不織布4で包んで廃棄する。従って、手を汚さずに容易に糞を廃棄できる。この場合、尿吸収マット3は、尿の吸収の程度に応じて取り換えてもよく、或いはそのまま使用し続けてもよい。
【0025】
このように、本実施形態のトイレ1によれば、尿及び糞の何れも容易に処理することができる。
【0026】
本実施形態のトイレ1は図5に示す使用形態とすることもできる。図5に示す使用形態は雄犬用として特に好適な使用形態である。図5に示す使用形態においては、受け皿2が折曲部5の位置で2つに折曲されて、水平部H及び該水平部Hと所定角度をなす起立部Vが形成されている。水平部Hと起立部Vとのなす角度は適宜調整可能であり、一般には90度前後とする。また該角度は前述した通りのロック機構により保持可能となっている。本使用形態においては、水平部Hの上面及び起立部Vの側面の何れもが尿を吸収できるので、排泄された尿による四肢の汚れが効果的に防止される。
【0027】
次に、尿吸収マット3を構成する材料について説明する。尿吸収マット3は、植物性繊維若しくはパルプ又は粘土鉱物系材料を含んで構成されている。
【0028】
尿吸収マット3が植物性繊維又はパルプ(以下これらを総称して汚液処理基材という)を含んでいる場合、尿吸収マット3は、その他の構成材料として抗菌性を有する界面活性剤又は界面活性剤及び抗菌剤と、バインダー、架橋剤又は水の少なくとも一種とを含んでいることが好ましい。本明細書において「植物性繊維」とは、植物体を構成する繊維又はその集合体であって、セルロース以外にリグニン、ヘミセルロース、樹脂分、灰分等の成分を含んでいるものをいう。また、「パルプ」とは、「植物性繊維」からセルロース以外の成分を極力除いた、セルロース純度の高いものをいい、いわゆる化学パルプがこれに該当する。
【0029】
植物性繊維としては、グランドパルプ、おが屑、ジュート、ヤシ繊維等を、これらの1種又は2種以上で用いることができる。特に、尿の吸収性及び消臭効果の向上、並びに安定供給の観点から、グランドパルプ及び/又はおが屑を用いることが好ましい。グランドパルプ(GP)は、砕木パルプとも呼ばれるものでいわゆる機械パルプである。機械パルプには、GPの他、ストーン砕木パルプ(SGP)、リファイナー砕木パルプ(RGP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)等があるが、本明細書では、これらを総称してグランドパルプという。グランドパルプのうち、消臭効果の観点から、ストーン砕木パルプを用いることが特に好ましい。
【0030】
パルプとしては、古紙パルプを用いることが好ましい。特に吸水性の観点から、脱墨処理パルプを用いることが特に好ましい。
【0031】
植物性繊維及びパルプは、それぞれ単独で汚液処理基材として用いてもよいし、両者を混合して汚液処理基材として用いてもよい。両者を混合する場合には、植物性繊維とパルプとの混合比(重量)は、植物性繊維:パルプ=10:1〜1:100の範囲で適宜選択できる。
【0032】
尿吸収マット3は、植物性繊維若しくはパルプ又はこれらの混合物を好ましくは50〜95重量%、特に70〜90重量%含有することが、尿の吸収性及び消臭効果の向上の点、並びに必要な強度を付与し得る点から好ましい。
【0033】
尿吸収マット3に含まれる、抗菌性を有するか又は有しない界面活性剤は、尿吸収マット3の親水性及び尿の吸収速度の向上の目的で用いられる。これにより、尿吸収マット3が低密度、高多孔性であることと相俟って、吸水量及び吸水速度が向上する。
【0034】
前記界面活性剤が抗菌性を有する場合には、尿等の排泄物を分解してアンモニアを生成する菌の繁殖を抑制できるので、周囲に悪臭を発散させることなく尿吸収マット3を長期間使用できる。一方、前記界面活性剤が抗菌性を有さない場合には、該界面活性剤を抗菌剤と併用することにより同様の効果を発現させ得る。
【0035】
抗菌性を有する前記界面活性剤としては、カチオン性界面活性剤又は両性界面活性剤を用いることができる。カチオン性界面活性剤としては、例えば、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム等を、これらの1種又は2種以上で用いることができ、特に、抗菌性の観点から、塩化ベンザルコニウムを用いることが好ましい。また、両性界面活性剤としては、例えば、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジメチルアミンオキサイド、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン等を、これらの1種又は2種以上で用いることができ、特に、抗菌消臭性の観点から、アルキルジメチルアミンオキサイドを用いることが好ましい。尚、排尿処理成形物1の抗菌性を一層向上させるために、抗菌性を有する前記界面活性剤を、抗菌剤と併用してもよい。この場合、該抗菌剤は、水溶性のものが好ましい。
【0036】
尿吸収マット3は、抗菌性を有する前記界面活性剤を好ましくは0.1〜5重量%、特に0.5〜3重量%含有することが、尿等の吸収性が向上すると共に悪臭の発散が防止されてマット3を長期間使用できることから好ましい。
【0037】
抗菌性を有さない前記界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤を用いることができる。非イオン性界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸エステル等を、これらの1種又は2種以上で用いることができ、特に、水に可溶という観点から、HLB−数方式により算出されたHLB値が10〜19の非イオン性界面活性剤を用いることが好ましい。また、抗菌性を有さない界面活性剤と併用される抗菌剤としては、水溶性のものが好ましく、例えば、安息香酸ナトリウム、クロラミンT、クロルクレゾール、サルチル酸ナトリウム、臭化エチルトリメチルアンモニウム、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラクロロフェノール、フェノール等を、これらの1種又は2種以上で用いることができ、特に、臭いや動物に対する安全性の観点から、安息香酸ナトリウムを用いることが好ましい。
【0038】
尿吸収マット3は、抗菌性を有さない界面活性剤を好ましくは0.01〜5重量%、更に好ましくは0.1〜5重量%、一層好ましくは0.1〜2重量%含有すると共に、前記抗菌剤を好ましくは0.001〜5重量%、更に好ましくは0.1〜0.5重量%含有する。
【0039】
前記バインダー、架橋剤又は水は、植物性繊維及びパルプの結合剤として使用される(以下、これらの成分を総称して繊維間結合剤という)。これら繊維間結合剤を含有させることにより、実用上必要とされる強度を尿吸収マット3に付与することができ、尿吸収マット3は取扱性及び廃棄性に優れ、長期間使用できるものとなる。
【0040】
本明細書において「架橋剤」とは、水素結合により繊維間を架橋するものをいい、後述する湿式製造法により尿吸収マット3を製造する場合に特に好適に使用できる。また、「バインダー」とは、接着剤(同種あるいは異種の2つの固体を貼り合わせる目的で用いられる物質)のうち、上記「架橋剤」を除いたものをいう。
【0041】
前記バインダーとしては、例えば、ポリビニルアルコール、化工澱粉、寒天、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリルアミド等を、これらの1種又は2種以上で用いることができ、特に、吸水性の観点から、ポリビニルアルコール及び/又は化工澱粉を用いることが好ましい。更に、ポリビニルアルコール及び化工澱粉は、何れも糊化温度が60℃以上、特に70〜80℃であることが好ましい。これらバインダーの糊化温度が60℃以上であると、室温下、湿潤状態にある尿吸収マット3中で該バインダーが溶け出すことがないので、尿吸収マット3は、その湿潤強度が一定に保たれて形状が崩れることがなく、取扱い及び廃棄が容易となる。尿吸収マット3は、前記バインダーを好ましくは1〜45重量%、更に好ましくは5〜45重量%、一層好ましくは7〜20重量%含有する。
【0042】
前記架橋剤としては、湿式抄紙法において一般に紙力増強剤として使用されるものを使用でき、例えば、ポリアミドアミン・エピクロルヒドリン樹脂、ポリアクリルアミド、ポリエチレン、メチロール化ポリアクリルアミド等を、これらの1種以上で用いることができる。架橋剤は、繊維間結合剤として単独でも使用でき、また、媒体として水を併用することもできる。尿吸収マット3は、前記架橋剤を好ましくは0.01〜3重量%、更に好ましくは0.3〜1重量%含有する。
【0043】
植物性繊維等の結合剤として水のみを使用する場合、尿吸収マット3の含水量は、好ましくは1〜20重量%、更に好ましくは5〜20重量%である。
【0044】
尿吸収マット3は、前記の各成分(汚液処理基材、抗菌性を有するか又は有さない界面活性剤、抗菌剤及び繊維間結合剤)に加えて、必要に応じて、消臭剤、マスキング剤等の添加剤を適宜含有させることができる。これらの添加剤の含有量は好ましくは0.01〜1重量%、更に好ましくは0.03〜0.1重量%である。
【0045】
尿吸収マット3は、乾式、湿式の何れの製造方法でも製造できる。乾式の製造方法としては、例えば、汚液処理基材である植物性繊維等に、界面活性剤、抗菌剤及び繊維間結合剤であるバインダー等を混合して混合物とし、該混合物を所定形状の型枠に入れて板状物とし、該板状物に熱プレス処理を施して予備的に脱水させた後、乾燥器等で該板状物を所望の含水率になるまで乾燥させる方法が採用できる。その際、熱プレス処理の条件は、嵩密度を前記範囲内とし、厚みを前記値以上とする観点から、プレス圧力が好ましくは4〜2400kPa、更に好ましくは10〜1000kPaであり、プレス温度が好ましくは60〜120℃、更に好ましくは20〜105℃であり、プレス時間が0.5〜20分、更に好ましくは3〜5分である。一方、湿式の製造方法としては、例えば、一般の紙の製造で行われている長網式抄紙法や円網式抄紙法等が採用でき、公知の抄紙機が使用できる。湿式の製造方法では、繊維間結合剤として、前述の如く架橋剤(紙力増強剤)が好適に用いられる。
【0046】
尿吸収マット3が粘土鉱物系材料を含んで構成されている場合、該粘土鉱物系材料としてはカオリン、ベントナイト、ゼオライト、ケイソウ土等が用いられる。
【0047】
本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記実施形態においては、尿吸収マット3の上面に不織布4の固定手段を設けたが、これに代えて受け皿2の周縁部6に不織布4の固定手段を設けてもよい。例えば、受け皿2の周縁部6に面ファスナーのフック部材を取り付けることで、不織布4を尿吸収マット3に固定できる。この場合には、尿吸収マット3の上面よりも周縁部6の上端部を低くすることで、不織布4と尿吸収マット3の上面とが密接し易くなる。
【0048】
別の固定手段として、平面視して受け皿2における周縁部6の形状と合致した形状となっている枠体からなり且つ受け皿2の周縁部6に係合可能な押さえ具を更に用意し、受け皿2と前記押さえ具との間に不織布4を介在させ、斯かる状態下に該押さえ具を受け皿2の周縁部6へ係合させることで、不織布4を尿吸収マット3上に固定できる。
【0049】
また前記実施形態においては、4枚の尿吸収マット3を用いたが、小型のペットを対象とする場合には、小さめの受け皿を用い、尿吸収マットは1枚ないし2枚用いれば十分である。
【0050】
また前記実施形態においては、折曲部5が受け皿2の中央部に位置していたが、折曲部5の位置はこれに限られない。
【0051】
【発明の効果】
本発明のペット用トイレによれば、糞及び尿の何れも容易に且つ経済的に処理することができる。 本発明のペット用トイレは、特に犬用として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のペット用トイレの一実施形態を示す一部破断斜視図である。
【図2】図1に示すペット用トイレの一部を分解して示す斜視図である。
【図3】尿吸収マットの飽和吸水量の測定方法を示す概略図である。
【図4】尿吸収マットの湿潤強度の測定方法を示す概略図である。
【図5】図1に示すペット用トイレの別の使用形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ペット用トイレ
2 受け皿
3 尿吸収マット
4 不織布
5 折曲部
6 周縁部
7 収容部
H 水平部
V 起立部

Claims (8)

  1. 浅底トレイ状の受け皿と、該受け皿に収容される湿潤強度が49cN以上の板状の尿吸収マットと、該吸収マットの上面の全域を被覆する液透過性の不織布とを備え、該不織布が、前記尿吸収マットの前記上面に密接するように、所定位置に固定されているペット用トイレ。
  2. 前記尿吸収マットの上面又は前記受け皿の周縁部に、前記不織布の固定手段が設けられている請求項1記載のペット用トイレ。
  3. 前記受け皿が、該受け皿の所定位置を横切る線状の折曲部を有し、該折曲部の両側に前記吸収マット及び前記不織布がそれぞれ配されており、前記折曲部において前記受け皿が折曲して、水平部及び該水平部と所定角度をなす起立部が形成されるようになされている請求項1又は2記載のペット用トイレ。
  4. 前記尿吸収マットが、植物性繊維若しくはパルプ又は粘土鉱物系材料を含む成形原料を板状に成形したものである請求項1〜3の何れかに記載のペット用トイレ。
  5. 前記成形原料が、前記植物性繊維又は前記パルプの少なくとも一種からなる汚液処理基材と、抗菌性を有する界面活性剤又は界面活性剤及び抗菌剤と、バインダー、架橋剤又は水の少なくとも一種とを含み、嵩密度が0.05〜0.3g/cm3、飽和吸水量が2g/1g以上、厚みが3mm以上である請求項4記載のペット用トイレ。
  6. 前記不織布が、ヒートロール不織布、スパンボンド不織布又はエアスルー不織布からなり、坪量が10〜100g/m2である請求項1〜5の何れかに記載のペット用トイレ。
  7. 前記尿吸収マットの吸水速度が30秒以下である請求項1ないし6の何れかに記載のペット用トイレ。
  8. 請求項1記載のペット用トイレを用いたペットの排泄物の処理方法であって、前記不織布上にペットが排泄物を排泄した後、前記不織布を取り外し、次いで前記排泄物を前記不織布で包んで廃棄するペットの排泄物の処理方法。
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