JP3572513B2 - 高周波加熱による雑固体廃棄物溶融装置及びそれを用いる雑固体廃棄物溶融方法 - Google Patents

高周波加熱による雑固体廃棄物溶融装置及びそれを用いる雑固体廃棄物溶融方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原子力発電所、原子力関係実験施設、核燃料取扱い施設等の放射性物質取扱施設から出る、不燃性の低レベル放射性雑固体廃棄物の溶融装置及びそれを用いる溶融方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば原子力発電所から出る、不燃性の低レベル放射性雑固体廃棄物は、埋設処分することが計画され、埋設に当っては200Lドラム缶に収納し、モルタル充填した形で行われるが、各電力会社ではドラム缶に収納する前に廃棄物を何らかの形で減容(体積を小さく)することを計画している。その方法の1つとして、高周波誘導加熱により廃棄物を溶融、減容する方法がある。
【0003】
従来の高周波誘導加熱による放射性廃棄物の溶融処理方法の1つとして、例えば特開平4−286998号公報に開示されたものがある。この高周波誘導加熱により放射性廃棄物の溶融処理方法は、図8に示す導電性セラミックキャニスタ21の外周の誘導コイル22に交流電流を流すことにより磁界を発生させ、導電性セラミックキャニスタ21に誘導電流が流れ、発熱することを利用して、内部に投入した放射性非金属廃棄物と金属廃棄物を溶融する方法である。溶融物の入った導電性セラミックキャニスタ21は自然冷却し、内部を完全に固化させる。この固化体はガラス層23と金属層24に分離する。そしてこの固化体はそのままドラム缶に装荷するためハンドリングが容易である。
【0004】
ところで、上記の高周波誘導加熱による放射性廃棄物の溶融処理方法においては、導電性セラミックキャニスタ21が1回放射性廃棄物を溶融するたびに使い捨てとなるが、単価が高いためランニングコストが高くなっている。また、特殊なセラミックを使用するため、一般的なセラミックであるアルミナやムライト等に比べ強度が低い。そのためキャニスタの厚さを大きくしているが、その分200Lドラム中にキャニスタが占める割合が増え、減容比(=溶融処理する前のドラム缶本数/溶融処理した後のドラム缶本数)が小さくなってしまう。
【0005】
また、高周波加熱による雑固体廃棄物溶融方法として、図9のaに示すように非導電性セラミックキャニスタ25の外周の高周波コイル26による高周波加熱により非導電性セラミックキャニスタ25内に投入した金属廃棄物27を図9のbに示すように溶融し、その金属溶湯(1600℃程度)28に図9のcに示すように無機廃棄物(断熱材、コンクリート等)29,金属廃棄物27′を順次投入することで、これら無機廃棄物29,金属廃棄物27′を金属溶湯28の熱で溶融する方法がある。これにより図9のdに示すように金属溶湯(メタル層)28の液面が上昇し且つスラグ層30が形成される。
【0006】
ところで、上記の高周波加熱による雑固体廃棄物溶融方法では、スラグ層30が図10に示すように厚くなった場合、スラグ層30の熱が非導電性セラミックキャニスタ25に流れ、外周面からの放熱が大となってスラグ層30の表面(上面)の温度が低下し、無機廃棄物29,金属廃棄物27′をさらに投入しても溶融しない現象が起こる。従って、非導電性セラミックキャニスタ25内のスラグ層30の上方の空間31が無駄な空間となり、廃棄物の減容率が低下する。また、スラグ層30の表面(上面)の温度が低下し固化することにより、メタル−スラグ界面が固定されるため、非導電性セラミックキャニスタ25が局部的に浸食される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、高周波加熱により溶融した非導電性セラミックキャニスタ内の金属溶湯に、無機廃棄物,金属廃棄物を投入して溶融した際に形成されるスラグ層の熱が非導電性セラミックキャニスタの外周面から逃げるのを防止してスラグ層の温度低下を防止し、スラグ層にさらに無機廃棄物,金属廃棄物を投入した際溶融できるようにして、非導電性セラミックキャニスタ内のスラグ層の上方に無駄な空間が生じないようにし、雑固体廃棄物の減容比を向上させることができるようにした高周波加熱による雑固体廃棄物溶融装置及びそれを用いる雑固体廃棄物溶融方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の高周波加熱による雑固体廃棄物溶融装置の1つは、非導電性セラミックキャニスタの外周に高周波発生装置に連なる高周波コイルが上下二段に配設され、雑固体廃棄物の溶融により非導電性セラミックキャニスタ内に形成されるメタル層上側のスラグ層液面温度を高めるために、中央に廃棄物投入穴が穿設された環状円板の補償熱源が、非導電性セラミックキャニスタの上部内周面に水平に固設されていることを特徴とするものである。
【0009】
本発明の高周波加熱による雑固体廃棄物溶融装置の他の1つは、雑固体廃棄物の溶融により非導電性セラミックキャニスタ内に形成されるメタル層上側のスラグ層から上方における非導電性セラミックキャニスタの外周面温度を高める補償熱源が、前記上段の高周波コイルの内周側に上下動可能に設けられていることを特徴とするものである。
【0010】
本発明の雑固体廃棄物溶融方法は、上記の高周波加熱による雑固体廃棄物溶融装置の1 つにおいて、非導電性セラミックキャニスタ内に金属廃棄物を投入し、高周波加熱により金属廃棄物を溶融し、その金属溶湯に無機廃棄物,金属廃棄物を投入して金属溶湯の熱により溶融するにおいて、前記非導電性セラミックキャニスタ内に形成されるメタル層とその上側のスラグ層との境界付近から上方における非導電性セラミックキャニスタの外周面温度を補償熱源により高め、スラグ層を溶融状態に保持して、さらなる無機廃棄物,金属廃棄物の投入を行って溶融することを特徴とするものである。
【0011】
上記の高周波加熱による雑固体廃棄物溶融装置の他の1つにおいて、金属廃棄物/無機廃棄物の投入量が変わり、非導電性セラミックキャニスタ内に形成されるメタル層とスラグ層の界面が大きく変化する場合、補償熱源を上下して、メタル層の過加熱を防止することが好ましい。
【0012】
上記の雑固体廃棄物溶融装置における補償熱源としては、高周波によって加熱されるセラミックコーティングの黒鉛発熱体,導電性のセラミック発熱体(例えばSiCやZrB2 を主成分としたセラミック発熱体),セラミックコーティングの金属発熱体や、通電により発熱する加熱ヒータが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の高周波加熱による雑固体廃棄物溶融装置の1つの実施形態を図1によって説明すると、1は非導電性セラミックキャニスタで、この非導電性セラミックキャニスタ1の外周に高周波発生装置2に連なる高周波コイル3a,3bが上下二段に配設されている。4、5は雑固体廃棄物の溶融により非導電性セラミックキャニスタ1内に形成されるメタル層,スラグ層で、このメタル層4の上側のスラグ層5液面(上面)温度を高めるために、中央に廃棄物投入穴6aが穿設された環状円板の補償熱源6′から、非導電性セラミックキャニスタ1の上部内周面に水平に固設されている。
【0014】
本発明の高周波加熱による雑固体廃棄物溶融装置の他の1つは、前記メタル層4とその上側のスラグ層5との境界付近から上方における非導電性キャニスタ1の外周面温度を高めるための補償熱源6を、前記高周波コイル3の内周側に上下可能に設けられたものである。この補償熱源6を上下動させる手段としては、例えば補償熱源6の支持フレーム7に先端を連結した縦型シリンダー8があり、また図示せぬが補償熱源6の上端に連結した吊りワイヤーと補償熱源6の外周面に固設した位置決めピンとの組合せがある。
【0015】
図1の雑固体廃棄物溶融装置における補償熱源6′の1つとしては、セラミック(例えばSiCやZrB 2 を主成分とする)のコーティングを施して酸化を防止し、空気中でも使用できるようにし、高周波によって加熱される環状円板の黒鉛発熱体があり、他の1つとしては、高周波によって加熱されるSiCやZrB 2 を主成分とした環状円板のセラミック発熱体があり、さらに他の1つとしては、金属の外側にセラミックをコーティングし、金属−セラミックの傾斜機能材とした環状円板の金属発熱体或いは炭素鋼をステンレス鋼、ジルコニウムでクラッドした環状円板の金属発熱体がある。これらの補償熱源6′は、図2の上段の高周波コイル3aに高周波をかけることにより加熱されるようにしてあり、加熱の度合(発熱量)は環状円板の厚さや廃棄物投入穴6aの内径を変更したりすることで調整される。
【0016】
図2の雑固体廃棄物溶融装置における補償熱源6の1つとしては、セラミック(例えばSiCやZrB 2 を主成分とする)のコーティングを施して酸化を防止し、空気中でも使用できるようにし、高周波によって加熱される例えばスリーブ形状の黒鉛発熱体があり、他の1つとしては、高周波によって加熱されるSiCやZrB 2 を主成分とした例えばスリーブ形状のセラミック発熱体があり、さらに他の1つとしては、金属の外側にセラミックをコーティングし、金属−セラミックの傾斜機能材とした例えばスリーブ形状の金属発 熱体或いは炭素鋼をステンレス鋼、ジルコニウムでクラッドした例えばスリーブ形状の金属発熱体がある。これらの補償熱源6は、図1の上段の高周波コイル3aに高周波をかけることにより加熱されるようにしてあり、加熱の度合(発熱量)はスリーブの寸法形状を変更したり、高周波コイルに印加する電力を加減することで調整される。補償熱源6の別の1つとしては、通電により発熱(ジュール発熱)を起こす加熱ヒータがあり、この加熱ヒータは高周波の影響を最小とするため、過電流の流れにくい縦向きの棒状ヒータになされる。発熱の度合は通電量の増減により調整される。
【0017】
前記のように構成された図2の雑固体廃棄物溶融装置による本発明の高周波加熱による雑固体廃棄物溶融方法を先に説明する。図3に示す非導電性セラミックキャニスタ1内に金属廃棄物10を投入し、高周波発生装置2により発生させた高周波を下段の高周波コイル3bにかけて非導電性セラミックキャニスタ1内の金属廃棄物10を高周波加熱により図4に示すように溶融し、その金属溶湯(1600℃程度)11に無機廃棄物12,金属廃棄物10′を順次投入して、金属溶湯11の熱により溶融する。この雑固体廃棄物溶融方法において、熱源が非導電性セラミックキャニスタ1内の底部の金属溶湯11のみであるため、非導電性セラミックキャニスタ1内に形成される図5に示すメタル層4の上位のスラグ層5が厚くなった場合、熱放散のためスラグ層5の上部の温度が低くなり、無機廃棄物12を投入しても溶融しない現象が起こるが、本発明の雑固体廃棄物溶融方法では前記非導電性セラミックキャニスタ1内に形成されるメタル層4とその上位のスラグ層5との境界付近から上方における非導電性セラミックキャニスタ1の外周面温度を補償熱源6により高め、即ち上段の高周波コイル3aに高周波発生装置2により発生させた高周波をかけて補償熱源6を加熱し、その補償熱源6の加熱によりスラグ層5の熱が非導電性セラミックキャニスタ1を通して外部へ逃げるのを防止して、メタル層4の温度を有効にスラグ層5に伝達し、該スラグ層5を溶融状態に保持して、さらなる無機廃棄物12の投入を行って溶融する。かくして、非導電性セラミックキャニスタ1内のスラグ層5は図6に示すように十分に厚いものとなり、スラグ層5の上方に生じていた無駄な空間が大幅に減少し、キャニスタ容量を有効に生かすことができる。スラグ層5を溶融状態に保持して、無機廃棄物12のみならず金属廃棄物10′の投入を行って溶融した場合は、図7に示すようにメタル層4とスラグ層5の界面が変わるので、局部的な浸食が防止される。そしてこのように非導電性セラミックキャニスタ1内に投入する金属廃棄物/無機廃棄物の投入量が変わり、メタル層4とスラグ層5の界面が大きく変化する場合は、それに合わせて補償熱源6を縦型シリンダー8により上下動することにより、メタル層4の部分の過加熱を防止できる。また、予め補償熱源6を縦型シリンダー8により上下動すれば、種々の金属廃棄物/無機廃棄物比の雑固体廃棄物の溶融処理に対応できる。
【0018】
次に、前記のように構成された図1の雑固体廃棄物溶融装置による本発明の高周波加熱による雑固体廃棄物溶融方法について説明する。この雑固体廃棄物溶融方法も、上記の図2の雑固体廃棄物溶融装置による場合と同様に行われる。その際、非導電性セラミックキャニスタ1内に形成されるメタル層4の上位のスラグ層5が厚くなり、熱放散のためスラグ層5の上部の温度が低くなり、無機廃棄物を投入しても溶融しない現象が起るような場合は、スラグ層5の液面(上面)温度を補償熱源6′により高め、即ち上段の高周波コイル3aに高周波発生装置2により発生させた高周波をかけて補償熱源6′を加熱し、その補償熱源6′の加熱によりスラグ層5の熱がスラグ層5液面(上面)から外部へ逃げるのを防止して、メタル層4の温度を有効にスラグ層5に伝達し、該スラグ層5を溶融状態に保持して、さらなる無機廃棄物の投入を補償熱源6′の中央の廃棄物投入穴6aから行って溶融する。かくして、非導電性セラミックキャニスタ1内のスラグ層5は十分に厚いものとなり、スラグ層5の上方に生じていた無駄な空間が大幅に減少し、キャニスタ容量を有効に生かすことができる。
【0019】
【発明の効果】
以上の説明で判るように本発明によれば、高周波加熱により溶融した非導電性セラミックキャニスタ内の金属溶湯に、無機廃棄物,金属廃棄物を投入して溶融した際に形成されるスラグ層の熱が、スラグ層5液面(上面)および非導電性セラミックキャニスタの外周面から逃げるのを、非導電性セラミックキャニスタの上部内周面に水平に固設した環状円板の補償熱源により、或いは非導電性セラミックキャニスタの外周側に配した補償熱源により非導電性セラミックキャニスタの外周面温度を高めることにより防止できるので、スラグ層を溶融状態に保持でき、スラグ層にさらに無機廃棄物,金属廃棄物を投入して溶融できる。従って、非導電性セラミックキャニスタ内のスラグ層の上方に生じていた無駄な空間が大幅に減少され、キャニスタ容量を有効に生かすことができ、雑固体廃棄物の減容率を向上させることができる。
【0020】
また、本発明によれば、非導電性セラミックキャニスタの外周側に配した補償熱源を上下動すれば種々の金属廃棄物/無機廃棄物比の雑固体廃棄物の溶融処理に対応でき、またその際溶融により形成されたメタル層とスラグ層の界面が大きく変化してもそれに合わせて予め補償熱源を上下動させているので、メタル層の過加熱を防止できる。そしてメタル層とスラグ層の界面が大きく変化するような金属廃棄物,無機廃棄物の投入を行い溶融処理することで、非導電性セラミックキャニスタの局部的な浸食を防止できる。
【0021】
さらに、本発明によれば、従来の導電性セラミックキャニスタでの放射性廃棄物の高周波誘導加熱による溶融処理に比し、キャニスタ厚さを薄くできるので、減容量が改善され、しかもキャニスタ単価を低く抑えることができるので、ランニングコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の雑固体廃棄物溶融装置の1つの概略図である。
【図2】本発明の雑固体廃棄物溶融装置の他の1つの概略図である。
【図3】図2の雑固体廃棄物溶融装置による雑固体廃棄物溶融方法の第1工程を示す概略図である。
【図4】図2の雑固体廃棄物溶融装置による雑固体廃棄物溶融方法の第2工程を示す概略図である。
【図5】図2の雑固体廃棄物溶融装置による雑固体廃棄物溶融方法の第3工程を示す概略図である。
【図6】図2の雑固体廃棄物溶融装置による雑固体廃棄物溶融方法の第4工程を示す概略図である。
【図7】本発明の高周波加熱による雑固体廃棄物の溶融装置において、溶融状態のスラグ層に無機廃棄物のみならず金属廃棄物も投入して溶融した場合に形成されるメタル層とスラグ層を示す図である。
【図8】従来の高周波誘導加熱による放射性廃棄物の溶融処理方法の1つを示す概略図である。
【図9】a〜dは高周波加熱による雑固体廃棄物溶融方法の工程を示す概略図である。
【図10】図9の雑固体廃棄物溶融方法において、スラグ層が厚くなった場合を示す概略図である。
【符号の説明】
1 非導電性セラミックキャニスタ
2 高周波発生装置
3 高周波コイル
4 非導電性セラミックキャニスタ内に形成されるメタル層
5 非導電性セラミックキャニスタ内に形成されるスラグ層
6 スリーブ形状の補償熱源
6′ 環状円板の補償熱源
6a 廃棄物投入穴
7 補償熱源の支持フレーム
8 縦型シリンダー
10 金属廃棄物
10′ 金属廃棄物
11 金属溶湯
12 無機廃棄物

Claims (5)

  1. 非導電性セラミックキャニスタの外周に高周波発生装置に連なる高周波コイルが上下二段に配設され、雑固体廃棄物の溶融により非導電性セラミックキャニスタ内に形成されるメタル層上側のスラグ層液面温度を高めるために、中央に廃棄物投入穴が穿設された環状円板の補償熱源が、非導電性セラミックキャニスタの上部内周面に水平に固設されていることを特徴とする高周波加熱による雑固体廃棄物溶融装置。
  2. 非導電性セラミックキャニスタの外周に高周波発生装置に連なる高周波コイルが上下二段に配設され、雑固体廃棄物の溶融により非導電性セラミックキャニスタ内に形成されるメタル層上側のスラグ層から上方における非導電性セラミックキャニスタの外周面温度を高める補償熱源が、前記上段の高周波コイルの内周側に上下動可能に設けられていることを特徴とする高周波加熱による雑固体廃棄物溶融装置。
  3. 請求項1記載の高周波加熱による雑固体廃棄物溶融装置において、非導電性セラミックキャニスタ内に金属廃棄物を投入し、高周波加熱により金属廃棄物を溶融し、その金属溶湯に無機廃棄物,金属廃棄物を投入して金属溶湯の熱により溶融するに際し、前記非導電性セラミックキャニスタ内に形成されるメタル層とその上側のスラグ層との境界付近から上方における非導電性セラミックキャニスタの外周面温度を補償熱源により高め、スラグ層を溶融状態に保持して、さらなる無機廃棄物,金属廃棄物の投入を行って溶融することを特徴とする高周波加熱による雑固体廃棄物溶融方法。
  4. 請求項2記載の高周波加熱による雑固体廃棄物溶融装置において、金属廃棄物/無機廃棄物の投入量が変わり、非導電性セラミックキャニスタ内に形成されるメタル層とスラグ層の界面が大きく変化する場合、補償熱源を上下して、メタル層の過加熱を防止することを特徴とする高周波加熱による雑固体廃棄物溶融方法。
  5. 請求項1又は2記載の高周波加熱による雑固体廃棄物溶融装置において、補償熱源が高周波によって加熱されるセラミックコーティングの黒鉛発熱体,導電性のセラミック発熱体,セラミックコーティングの金属発熱体、通電により発熱する加熱ヒータのいずれかであることを特徴とする高周波加熱による雑固体廃棄物溶融装置。
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