JP3571059B2 - 歯車式ポンプの脈動の低減装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、歯車式ポンプの脈動の低減装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
歯車ポンプにおいては、ケーシング内に配置した一対の歯車を噛み合わせるとともに、その噛み合わせた歯車の中心間を結ぶ線と直角な方向の一方の側に吸入部を設け、他方の側に吐出部を設けるとともに、吸入部において吸い込んだ油を、各歯車の外周の歯溝により、その歯車の歯部とケーシング内周面との摺動面を通って吐出部側に送り出すようにしている。即ち、吐出側に送られる油は、その歯溝がその吐出側に解放される度に押し出されることになるから、結局、その歯溝によって送り出される毎に脈動を発生することになる。このために、歯車ポンプ自体の騒音が大きいという問題があった。
【0003】
このような問題を解消するため、従来、各歯車の外周面が摺動するケーシング内周面を、その歯車の歯部との間に吐出側にかけて徐々に大きくなる隙間を形成するよう、偏心させたものが考えられている(特開平2-45670 号公報参照)。また、ケーシングの合せ面に、同様に吐出側にかけて徐々に大きくなるような面取り加工を行ったものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようにケーシング内周面を偏心させて設けるものにおいては、鋳抜き加工でそのケーシングの形成時に一体に形成する必要があるが、鋳抜き加工によってかかる偏心を正確に形成することは困難であるとともに、歯溝の全幅にわたって側面側に開放されることから、吐出量が低下するという欠点がある。このため、ギアポンプの低回転時においては吐出量が大幅に低下することから、特に低回転から高回転までの広い範囲にわたって使用されるエンジン用のギアポンプ等では大きな不都合を生じることになる。
【0005】
他方、上記のようにケーシングの合せ面に面取り加工を行うものでは、この面取り加工がケーシング内周面の加工とは別の工程となるため、工数が増加し、また、正確な加工が困難であるという欠点がある。
【0006】
この発明は、このような従来の歯車ポンプの欠点を解消して、加工が容易で、かつ低回転時の吐出量を低下させることなく、吐出側の流体の脈動を低減させることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明では、ケーシング内の凹部に互いに噛み合う一対の歯車を内装して、それら歯車の軸中心間を結ぶ線に対して直角な方向の一方の吸入側から吸い込んだ液体を、各歯車の外周の歯部とケーシング内周面との間を通って、前記吸入側とは反対側の吐出側に送り出す歯車式ポンプにおいて、前記歯車外周面が摺動する前記凹部の内周面において、その摺動部分の歯幅方向の中間部分で、且つ、その歯幅方向の大部分の摺動面を残した一部分に、小幅の逃がし溝を凹入形成し、且つ、この逃がし溝を、前記凹部の内径と略同じ半径で、かつ、軸中心に対して長さCだけ吐出側に偏心させて形成することにより、軸中心に対して偏心されていない前記凹部の内周面に対して、その内周面の吐出経路の中間部から吐出部へかけて徐々に深くなるように形成したことを特徴とする。
【0008】
【作用】
上記構成において、歯車外周面が摺動するケーシング内周面において、その摺動面の途中から吐出側にかけて徐々に深くなる逃がし溝を、各歯車の歯幅方向の中間部分に形成したことにより、送り出される油等が吐出側にかけて徐々に解放されるため、吐出時の脈動が低減され、また、歯車の側面側に解放されていないため、吐出量の低下を防止できる。
【0009】
【実施例】
図1は、この発明の歯車式ポンプの構造を示したもので、(1)は、ポンプケーシング本体であり、このポンプケーシング本体(1)の開口部が、蓋(2)によって覆われるとともに、この蓋(2)とケーシング本体(1)とに跨がって、外方に突出する入力軸(3)を備えた第一のポンプ歯車(4)が軸支されている。他方、この第1のポンプ歯車(4)に咬合する第2のポンプ歯車(5)が、同じくケーシング本体(1)と蓋(2)とに跨がって回転自在に軸支されている。
【0010】
図2で示すように、ケーシング本体(1)には、前記第1のポンプ歯車(4)と第2のポンプ歯車(5)とを内装するための円形凹部(6)(7)を備えており、これら凹部(6)(7)内に配置される各歯車(4)(5)の軸中心(P)(P)間を結ぶ線Qとは直角な方向で、かつ、その中心P・Pを通る線M上において、各凹部(6)(7)間の一方の側に吸入部(8)が形成され、他方の側に吐出部(9)が形成されている。従って、凹部(6)(7)内に配置された前記ポンプ歯車(4)(5)を図の矢印方向に回転させると、油は、前記吸入部(8)から吸い込まれて、歯車(4)(5)の外周の歯部と凹部(6)(7)の内周面(10)(11)との間の送給部で送給されて、前記吐出部(9)側において排出されるようになっている。
【0011】
上記の構成において、この図2の実施例では、油が搬送される内周部(10)(11)の中間部から吐出部(9)側にかけて、図3で示すように、その吐出部(9)側にかけて徐々に深くなる逃がし溝(12)を、その凹部(6)(7)の歯幅方向の略中心部分に形成し、これによって、ポンプ歯車(4)(5)の溝によって送り出される潤滑油を、吐出部(9)側にかけて逃がし、かつ、その逃がし量をその吐出部(9)側にかけて徐々に多くなるようにして、脈動を低減するようにしている。この場合、前記逃がし溝(12)は、図2で示すように、凹部(10)の内径と略同じ半径Rで、かつ、軸中心Pに対して長さCだけ吐出側に偏心させて形成することにより形成する。
【0012】
【発明の効果】
以上のように、この発明においては、外周面が摺動するケーシング内周面に、その歯幅の中央部において逃がし溝を形成しているから、その歯幅の全幅にわたってケーシングの内周面を偏心させたものに比較して、逃がし量が少なく、そのため、低回転時においても吐出量が大幅に低下することがないという効果がある。また、逃がし溝は、凹部の内径と略同じ半径で、かつ、軸中心に対して長さCだけ吐出側に偏心させて形成することにより設けられるので、単純に溝を形成するのみであるから、機械加工によって簡単に行うことができ、鋳抜きで形成するものに比較して精度良くしかも安価に加工できるという効果がある。更に、このような機械加工は、ポンプケーシングの内周面の機械加工と同時に行うことができるため、面取り加工を行うものに比較しても、工数が増加することがなく、かつ、精度も良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す歯車式ポンプの縦断面図である。
【図2】ケーシング本体の側面図である。
【図3】同じくケーシング本体の要部の縦断面図である。
【符号の説明】
(1) ケーシング本体
(4) ポンプ歯車
(5) ポンプ歯車
(10) ケーシング内周面
(11) ケーシング内周面
12 ) 逃がし溝

Claims (1)

  1. ケーシング内の凹部に互いに噛み合う一対の歯車を内装して、それら歯車の軸中心間を結ぶ線に対して直角な方向の一方の吸入側から吸い込んだ液体を、各歯車の外周の歯部とケーシング内周面との間を通って、前記吸入側とは反対側の吐出側に送り出す歯車式ポンプにおいて、前記歯車外周面が摺動する前記凹部の内周面において、その摺動部分の歯幅方向の中間部分で、且つ、その歯幅方向の大部分の摺動面を残した一部分に、小幅の逃がし溝を凹入形成し、且つ、この逃がし溝を、前記凹部の内径と略同じ半径で、かつ、軸中心に対して長さCだけ吐出側に偏心させて形成することにより、軸中心に対して偏心されていない前記凹部の内周面に対して、その内周面の吐出経路の中間部から吐出部へかけて徐々に深くなるように形成したことを特徴とする歯車式ポンプの脈動の低減装置。
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