JPH0666265A - 歯車式ポンプの脈動の低減装置 - Google Patents

歯車式ポンプの脈動の低減装置

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JPH0666265A
JPH0666265A JP24571392A JP24571392A JPH0666265A JP H0666265 A JPH0666265 A JP H0666265A JP 24571392 A JP24571392 A JP 24571392A JP 24571392 A JP24571392 A JP 24571392A JP H0666265 A JPH0666265 A JP H0666265A
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Junichi Hitachi
純一 常陸
Hiromichi Nagashima
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Yanmar Co Ltd
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工が容易で、かつ低回転時の吐出量を低下
させることなく、吐出側の流体の脈動を低減させる。 【構成】 ポンプケーシング内周面(10)(11)におけ
る歯車(4)(5)の歯幅方向の中間部に、吐出部
(9)側にかけて徐々に深くなる逃がし溝(12)を形成
するか、或いは、吐出部(9)において、各歯車(4)
(5)のピッチ1/2だけ位相をずらして逃がし溝(1
3)(14)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、歯車式ポンプの脈動
の低減装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】歯車ポンプにおいては、ケーシング内に
配置した一対の歯車を噛み合わせるとともに、その噛み
合わせた歯車の中心間を結ぶ線と直角な方向の一方の側
に吸入部を設け、他方の側に吐出部を設けるとともに、
吸入部において吸い込んだ油を、各歯車の外周の歯溝に
より、その歯車の歯部とケーシング内周面との摺動面を
通って吐出部側に送り出すようにしている。即ち、吐出
側に送られる油は、その歯溝がその吐出側に解放される
度に押し出されることになるから、結局、その歯溝によ
って送り出される毎に脈動を発生することになる。この
ために、歯車ポンプ自体の騒音が大きいという問題があ
った。
【0003】このような問題を解消するため、従来、各
歯車の外周面が摺動するケーシング内周面を、その歯車
の歯部との間に吐出側にかけて徐々に大きくなる隙間を
形成するよう、偏心させたものが考えられている(特開
平2-45670 号公報参照)。また、ケーシングの合せ面
に、同様に吐出側にかけて徐々に大きくなるような面取
り加工を行ったものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにケーシング内周面を偏心させて設けるものにおいて
は、鋳抜き加工でそのケーシングの形成時に一体に形成
する必要があるが、鋳抜き加工によってかかる偏心を正
確に形成することは困難であるとともに、歯溝の全幅に
わたって側面側に開放されることから、吐出量が低下す
るという欠点がある。このため、ギアポンプの低回転時
においては吐出量が大幅に低下することから、特に低回
転から高回転までの広い範囲にわたって使用されるエン
ジン用のギアポンプ等では大きな不都合を生じることに
なる。
【0005】他方、上記のようにケーシングの合せ面に
面取り加工を行うものでは、この面取り加工がケーシン
グ内周面の加工とは別の工程となるため、工数が増加
し、また、正確な加工が困難であるという欠点がある。
【0006】この発明は、このような従来の歯車ポンプ
の欠点を解消して、加工が容易で、かつ低回転時の吐出
量を低下させることなく、吐出側の流体の脈動を低減さ
せることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明では、ケーシング内に互いに噛み合う一対
の歯車を内装して、それら歯車の軸中心間を結ぶ線に対
して直角な方向の一方の吸入側から吸い込んだ液体を、
各歯車の外周の歯部とケーシング内周面との間を通っ
て、前記吸入側とは反対側の吐出側に送り出す歯車式ポ
ンプにおいて、前記歯車外周面が摺動するケーシング内
周面において、その摺動面の途中から吐出側にかけて徐
々に深くなる逃がし溝を、各歯車の歯幅方向の中間部分
に形成したことを特徴とする。
【0008】同じく、この出願の請求項2の発明は、ケ
ーシング内に互いに噛み合う一対の歯車を内装して、そ
れら歯車の軸中心間を結ぶ線に対して直角な方向の一方
の吸入側から吸い込んだ液体を、各歯車の外周の歯部と
ケーシング内周面との間を通って、前記吸入側とは反対
側の吐出側に送り出す歯車式ポンプにおいて、前記歯車
外周面が摺動するケーシング内周面において、各歯車の
歯溝の吐出部への開放位置を、それら歯車の歯のピッチ
の1/2だけ位相をずらして形成したことを特徴とす
る。
【0009】
【作用】上記構成において、歯車外周面が摺動するケー
シング内周面において、その摺動面の途中から吐出側に
かけて徐々に深くなる逃がし溝を、各歯車の歯幅方向の
中間部分に形成したものでは、送り出される油等が吐出
側にかけて徐々に解放されるため、吐出時の脈動が低減
され、また、歯車の側面側に解放されていないため、吐
出量の低下を防止できる。
【0010】他方、吐出部への開放位置を位相をずらせ
て形成したものでは、各歯車から押し出される油等の脈
動が互いに打ち消しあうことになり、これによって脈動
を低減できる。
【0011】
【実施例】図1は、この発明の歯車式ポンプの構造を示
したもので、(1)は、ポンプケーシング本体であり、
このポンプケーシング本体(1)の開口部が、蓋(2)
によって覆われるとともに、この蓋(2)とケーシング
本体(1)とに跨がって、外方に突出する入力軸(3)
を備えた第一のポンプ歯車(4)が軸支されている。他
方、この第1のポンプ歯車(4)に咬合する第2のポン
プ歯車(5)が、同じくケーシング本体(1)と蓋
(2)とに跨がって回転自在に軸支されている。
【0012】図2で示すように、ケーシング本体(1)
には、前記第1のポンプ歯車(4)と第2のポンプ歯車
(5)とを内装するための円形凹部(6)(7)を備え
ており、これら凹部(6)(7)内に配置される各歯車
(4)(5)の軸中心(P)(P)間を結ぶ線Qとは直
角な方向で、かつ、その中心P・Pを通る線M上におい
て、各凹部(6)(7)間の一方の側に吸入部(8)が
形成され、他方の側に吐出部(9)が形成されている。
従って、凹部(6)(7)内に配置された前記ポンプ歯
車(4)(5)を図の矢印方向に回転させると、油は、
前記吸入部(8)から吸い込まれて、歯車(4)(5)
の外周の溝により、凹部(6)(7)の内周面(10)
(11)を通って、前記吐出部(9)側において排出され
るようになっている。
【0013】上記の構成において、この図2の実施例で
は、油が搬送される内周部(10)(11)の中間部から吐
出部(9)側にかけて、図3で示すように、その吐出部
(9)側にかけて徐々に深くなる逃がし溝(12)を、そ
の凹部(10)の歯幅方向の略中心部分に形成し、これに
よって、ポンプ歯車(4)(5)の溝によって送り出さ
れる潤滑油を、吐出部(9)側にかけて逃がし、かつ、
その逃がし量をその吐出部(9)側にかけて徐々に多く
なるようにして、脈動を低減するようにしている。この
場合、前記逃がし溝(12)は、図2で示すように、凹部
(10)の内径と略同じ半径Rで、かつ、軸中心Pに対し
て長さCだけ吐出側に偏心させて形成することにより形
成することができる。
【0014】図4は、この発明の別の実施例であり、上
記のような逃がし溝(12)を設ける代わりに、この実施
例では、吐出部(9)側において、凹部(6)(7)の
内周面にそれぞれ、一定深さの逃がし溝(13)(14)を
形成するが、この逃がし溝(13)(14)の長さを、一方
の逃がし溝(13)よりも他方の逃がし溝(14)を、前記
歯車(4)(5)の歯の1/2ピッチだけ長くし、各歯
車(4)(5)によって押し出される油の脈動の位相を
その分だけずらすことで、相互に相殺させるようにした
ものである。これらの逃がし溝(13)(14)は、吐出部
(9)側に開放されており、これにより、歯溝の吐出部
(9)への開放位置が1/2ピッチだけずれることにな
る。
【0015】即ち、一方のポンプ歯車(4)によって押
し出される油と他方のポンプ歯車(5)によって押し出
される油は、図5のように、脈動サイクルの位相が1/
2づつずれることにより、これにより、それら両歯車
(4)(5)側からの潤滑油の脈動のピークとピークを
ずらせることにより、脈動を低減できるようにしたもの
である。
【0016】
【発明の効果】以上のように、この出願の第1の発明に
おいては、外周面が摺動するケーシング内周面に、その
歯幅の中央部において逃がし溝を形成しているから、そ
の歯幅の全幅にわたってケーシングの内周面を偏心させ
たものに比較して、逃がし量が少なく、そのため、低回
転時においても吐出量が大幅に低下することがないとい
う効果があるとともに、単純に溝を形成するのみである
から、機械加工によって簡単に行うことができ、鋳抜き
で形成するものに比較して精度良くしかも安価に加工で
きるという効果がある。更に、このような機械加工は、
ポンプケーシングの内周面の機械加工と同時に行うこと
ができるため、面取り加工を行うものに比較しても、工
数が増加することがなく、かつ、精度も良好である。
【0017】他方、この出願の第2の発明においては、
歯溝の吐出部への開放位置を、各歯車のピッチの1/2
だけ位相をずらせて形成しているため、一方の歯車の吐
出液体と他方の歯車の吐出液体のタイミングがずれるこ
ととなり、脈動のピーク(山)とピーク(山)が重なら
ない状態となって脈動を低減できることになり、この場
合も、ケーシング内周面を鋳抜きによって偏心させる場
合に比較して、加工が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す歯車式ポンプの縦断面
図である。
【図2】ケーシング本体の側面図である。
【図3】同じくケーシング本体の要部の縦断面図であ
る。
【図4】この発明の別の実施例を示すケーシング本体の
側面図である。
【図5】図4の実施例における歯車から吐出される油の
脈動サイクルを示すグラフである。
【符号の説明】
(1) ケーシング本体 (4) ポンプ歯車 (5) ポンプ歯車 (10) ケーシング内周面 (11) ケーシング内周面 (12) 逃がし溝 (13) 逃がし溝 (14) 逃がし溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内に互いに噛み合う一対の歯
    車を内装して、それら歯車の軸中心間を結ぶ線に対して
    直角な方向の一方の吸入側から吸い込んだ液体を、各歯
    車の外周の歯部とケーシング内周面との間を通って、前
    記吸入側とは反対側の吐出側に送り出す歯車式ポンプに
    おいて、前記歯車外周面が摺動するケーシング内周面に
    おいて、その摺動面の途中から吐出側にかけて徐々に深
    くなる逃がし溝を、各歯車の歯幅方向の中間部分に形成
    したことを特徴とする歯車式ポンプの脈動の低減装置。
  2. 【請求項2】 ケーシング内に互いに噛み合う一対の歯
    車を内装して、それら歯車の軸中心間を結ぶ線に対して
    直角な方向の一方の吸入側から吸い込んだ液体を、各歯
    車の外周の歯部とケーシング内周面との間を通って、前
    記吸入側とは反対側の吐出側に送り出す歯車式ポンプに
    おいて、前記歯車外周面が摺動するケーシング内周面に
    おいて、各歯車の歯溝の吐出部へ開放位置を、それら歯
    車の歯のピッチの1/2だけ相互に位相をずらして形成
    したことを特徴とする歯車式ポンプの脈動の低減装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016020661A (ja) * 2014-07-15 2016-02-04 日立オートモティブシステムズ株式会社 ポンプ装置
CN109268259A (zh) * 2018-11-26 2019-01-25 太原科技大学 一种低流量脉动的齿轮泵及降噪方法

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JP2016020661A (ja) * 2014-07-15 2016-02-04 日立オートモティブシステムズ株式会社 ポンプ装置
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