JP3333617B2 - 内接歯車ポンプ - Google Patents

内接歯車ポンプ

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JP3333617B2 JP32985093A JP32985093A JP3333617B2 JP 3333617 B2 JP3333617 B2 JP 3333617B2 JP 32985093 A JP32985093 A JP 32985093A JP 32985093 A JP32985093 A JP 32985093A JP 3333617 B2 JP3333617 B2 JP 3333617B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内歯を有した外輪内
に、内歯と噛み合い内歯より歯数が1つ少い外歯を有し
た内輪が設置され、内歯と外歯の最深噛み合い部と径方
向の反対側で、内歯と外歯の歯先面同志が摺接した内接
歯車ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】この種内接歯車ポンプでは、歯形がトロ
コイド、サイクロイド、円弧等の簡単に機械加工できな
い形状であるので、内外輪を焼結金属材等で型製作する
のが普通である。この際、内歯と外歯の歯先面同志の摺
動隙間は、これが大きくなると漏れが増すので、ポンプ
性能に直接影響を与えるが、型製作ではさほどな精密さ
は期待できずばらつきが出るので、このばらつきを見込
んで摺動隙間を大きめにせねばならないものであり、ま
た摺動隙間のばらつきが多く、高圧での使用に適さない
ものとなっている。
【0003】このような事情から、特開平2−9578
7号公報には、内歯と外歯の歯先面を、それぞれ外輪、
内輪の中心に中心を置いた円筒面とし、このような円筒
面とすることにより、機械加工によって精度よく円筒面
を製作し、摺動隙間を小さく正確に確保しようとする内
接歯車ポンプが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのもの
では、内歯と外歯の円筒面は、外輪、内輪の中心から延
びて内歯、外歯を周方向に等角度に2分する各歯の中心
線を想定したとき、この中心線に対称状に形成されるよ
うになっている。外歯の歯先円は内歯の歯先円より径が
大きく、外歯円筒面の軌跡は、内歯円筒面の軌跡の外側
へ移るので、上記のように各歯の中心線に対称状な円筒
面の場合では、両円筒面が対向した状態を始点としたと
き、円筒面間の摺動隙間が小さいと、回転に応じ外歯円
筒面の方が内歯円筒面よりも速く移動するものの、始点
の周方向一方側の一部領域で外歯円筒面の周方向他方側
と内歯円筒面の周方向一方側が干渉し、また始点の周方
向他方側の一部領域で、外歯円筒面の周方向一方側と、
内歯円筒面の周方向他方側が干渉する結果となり、摺動
隙間を小さくできない問題点がある。
【0005】本発明は、内歯と外歯の歯先面を、それぞ
れ外輪と内輪の中心に中心を置く円筒面とする技術を採
用しつつ、円筒面同志の干渉を防止して内歯、外歯の円
筒面間の摺動隙間を小さくできるようにした内接歯車ポ
ンプを実現するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、内歯
と外歯の円筒面が、それぞれ外輪と内輪の中心から延び
て内歯と外歯を周方向で等角度に二分する各歯の中心線
から周方向の一方に偏倚して形成され、内歯と外歯の各
円筒面に連なる周方向の一方側の歯面と、周方向の他方
側の歯面のうち、内歯の周方向の他方側の歯面は、外歯
の周方向の一方側の歯面及び円筒面と干渉しないよう歯
元側へ後退した修整部を歯先側に備えるとともに、外歯
の周方向の他方側の歯面は、内歯の周方向の一方側の歯
面及び円筒面と干渉しないよう、歯元側へ後退した修正
部を歯先側に備え、内歯と外歯の円筒面は外歯の円筒面
の方が周方向の幅が広く、内歯と外歯の中心線が合致し
て内歯と外歯の円筒面同志が対向したとき、内歯の円筒
面の周方向の一方側端が外歯の円筒面の周方向一方側端
より周方向の他方側に位置する如く構成した。
【0007】
【作用】このような本発明の構成では、内歯、外歯の周
方向他方側の歯面に、歯先側に修整部が設けられ各歯の
円筒面はいずれも各歯の中心線よりも周方向一方側にし
か存在していないので、円筒面同志の干渉を防止して内
歯と外歯の円筒面間の摺動隙間を小さくすることができ
る。
【0008】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。1はケーシングであり、その凹部2には、内歯3
を有した外輪4が回転自在に設置されている。5は、こ
の外輪4内に、外輪4と偏心して配置した内輪である。
内輪5は、内歯3と噛み合い、この内歯3より歯数が1
つ少い外歯6が形成されている。なお、X、Yはそれぞ
れ内輪5、外輪4の中心である。
【0009】そして、ケーシング1には凹部2の開口を
閉じるカバー7が設置されて、他の、例えばトランスミ
ッション等の機械ケース8に取り付けられ、駆動軸9に
より、内輪5が回転駆動されるようになっている。
【0010】内歯3と外歯6は、これらの最深噛み合い
部10と径方向の反対側で、これらの歯先面11、12
(図3参照)が摺動するようになっていて、これによ
り、外輪4内に形成される吸入域13と吐出域14との
間のシールをはかっている。15、16はそれぞれ吸入
域13と吐出域14に通じるよう、ケーシング1に形成
した吸入ポート、吐出ポートである。
【0011】図3を参照して、内歯3の歯先面11は、
外輪4の中心Yに中心を置く円筒面で形成され、外歯6
の歯先面12は、内輪5の中心Xに中心を置く円筒面で
形成され、これらの間には、微小な摺動隙間17が形成
されている。そして、内歯3の歯先面11は、外輪4の
中心Yから延びた、内歯3を周方向に等角に2分する中
心線rより回転方向側に偏倚して形成され、また、外歯
6の歯先面12も、内輪の中心Xから延びた、外歯6を
周方向に等角に2分する中心線Rより回転方向側に偏倚
して形成されている。なお、図3は、中心線rとRが一
致した、図1における最も下にある内歯3と外歯6につ
き、拡大して示すもので、摺動隙間17は誇張して示さ
れて実際はもっと小さい。
【0012】内歯3は、それぞれ歯先面11に連なる、
回転方向側の歯面18Aと、反回転方向側の歯面18B
を有している。外歯6も、それぞれ歯先面12に連な
る、回転方向側の歯面19Aと、反回転方向側の歯面1
9Bを有している。そして、P1、P2はそれぞれ内歯
3の歯先面11と歯面18A、18Bとの接続点であ
り、またQ1、Q2はそれぞれ外歯6の歯先面12と歯
面19A、19Bとの接続点である。
【0013】内歯3の歯面18Bは、点S1から歯元側
が、中心線rに対し、歯面18A側と対称な形状であ
る。S1から歯先側で、中心線rを若干越えた点S2に
かけては、回転に伴う外歯16との噛み合いの際、外歯
6の歯面19A及び歯先面12と干渉せずに噛み合い接
触させるため、中心線rに対して歯面18A側と対称な
形状を歯元側へ後退するよう修整した修整部Sとしてい
る。この結果S2と円筒面である歯先面11が始まるP
2の間には段差が生じ、このS2とP2の間を適宜に接
続させるもので、この場合では直線的に接続させてい
る。
【0014】外歯6の歯面19Bも、点T1から歯元側
が中心線Rに対し歯面19A側と対称な形状となってい
る。T1から歯先側で、中心線Rを若干越えた点T2と
の間は、内歯3との噛み合いの際、内歯3の歯面18A
及び歯先面11と干渉せずに噛み合い接触させるため、
中心線Rに対し歯面19A側と対称な形状を、歯元側へ
後退するよう修整した修整部Tとしている。そして、内
歯3の場合と同様、T2と歯先面12が始まるQ2の間
に段差が生じており、このT2とQ2の間を適宜に接続
させるもので、この場合には直線的に接続させている。
【0015】このような内歯3と外歯6は、外歯6の歯
先面12の方が内歯3の歯先面11より周方向の幅が広
いものとなっており、また、図3のように中心線rとR
が一致したとき、外歯6の、点Q1で示される歯先面1
2の回転方向側位置が、内歯3の、点P1で示される歯
先面11の回転方向側端よりも回転方向側に位置する関
係になっている。
【0016】次にこの実施例の作動を説明する。駆動軸
9が図1で反時計方向に回転され、これによって、内歯
3、外歯6の各歯溝内の容積が増加する吸入域13では
吸入ポート15からの流体が各歯溝内へ吸入され、ま
た、この流体が吐出域14において、各歯溝内の容積が
減少されて吐出ポート16へと吐出され、周知のポンプ
作用がなされる。
【0017】この作動において、外歯6の歯先面12
は、中心線Rよりも回転方向側にしか存在しておらず、
図3の状態から若干回転して歯先面12が、内歯3の歯
先面11が描く軌跡の外へ出るときには、内歯3の歯先
面11が歯面19Bの修整部Tに位置して歯先面11、
12同志の干渉は生じない。また、内歯3の歯先面11
も、中心線rより回転方向側にしか存在しておらず、図
3の状態に達する若干前の、外歯6の歯先面12が、内
歯3の歯先面11の描く軌跡よりも外にある場合では、
外歯6の歯先面12が歯面18Bの修整部Sの領域にあ
って歯先面11、12同志の干渉が生じない。
【0018】このため、摺動隙間17を小さくしても歯
先面11、12同志の干渉を防止できて摺動隙間17を
小さく設定でき、そして、各歯先円11、12はそれぞ
れ中心YXを中心とする円筒面であるので、機械加工に
よって精密に創り出すことができ、これにより、摺動隙
間17を精密に小さい値に保つことができ、漏れの少な
い、より高圧で使用できる安定した性能のポンプが実現
できる。
【0019】また、本実施例では、内歯3の歯先面11
の方が外歯6のそれより周方向の幅が小さく、さらに図
3の状態において歯先面11の回転方向側の端P1が、
外歯6の歯先面12の回転方向側の端Q1より反回転方
向側に位置させている。このため、例えば、P1とQ1
を同じ位置に置くような場合と比較すると、図3の状態
からの回転に応じ、より早い時期に内歯3の歯先面11
が、外歯6の修整部T側に位置するので、摺動隙間17
がより小さくても歯先面11、12同志の干渉が生じな
く、摺動隙間17を一層小さく設定することができる。
【0020】また、駆動軸9を逆に回転し、吸入域13
及び吸入ポート15と、吐出域14及び吐出ポート16
とを逆にしてもよい。
【0021】
【発明の効果】このように本発明によると、内歯、外歯
の歯先面を形成する円筒面は、各歯の中心線よりも周方
向一方側にしか存在していないので、摺動隙間を小さく
しても両歯先面同志の干渉が防止でき、摺動隙間を小さ
く設定できる。さらに加えて、内歯の歯先面を形成する
円筒面が、外歯の歯先面を形成する円筒面より周方向の
幅が小さく、内歯、外歯の中心線を合致して円筒面同志
を対向したとき、内歯の円筒面の周方向一方側端が、外
歯の円筒面の周方向一方向側端よりも周方向の他方側に
位置する如くしているので、一層小さな摺動隙間として
も円筒面同志の干渉が生じなく、摺動隙間をより小さく
設定できる。
【0022】そして、各歯の円筒面は、それぞれ内輪、
外輪の中心を中心とした、精密に創り出すことができる
形状であるので、摺動隙間を小さく精密に設定できて、
漏れの少い、より高圧で使用できる、安定した性能のポ
ンプが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、図2の線A−Aに沿
う拡大部分断面図。
【図2】本発明の一実施例を示す正面断面図。
【図3】本発明の一実施例の要部を拡大した説明図。
【符号の説明】
1ケーシング 3内歯 4外輪 5内輪 6外歯 10最深噛み合い部 11、12円筒面 18A、18B、19A、19B歯面 r、R中心線 T、S修整部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 2/10 321 F03C 2/08 F01C 2/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに回転可能に設置された内歯
    を有する外輪内に、内歯と噛み合って歯数が内歯より1
    つ少い外歯を有した外輪を、内歯と外歯の最深噛み合い
    部の径方向における反対側で、内歯と外歯の歯先面同志
    が摺動するよう外輪と偏心状に配置し、内歯と外歯の相
    互に摺動する歯先面を、それぞれ外輪と内輪の中心に中
    心を置いた円筒面で形成する内接歯車ポンプにおいて、
    内歯と外歯の円筒面が、それぞれ外輪と内輪の中心から
    延びて内歯と外歯を周方向で等角度に二分する各歯の中
    心線から周方向の一方に偏倚して形成され、内歯と外歯
    の各円筒面に連なる周方向の一方側の歯面と、周方向の
    他方側の歯面のうち、内歯の周方向の他方側の歯面は、
    外歯の周方向の一方側の歯面及び円筒面と干渉しないよ
    う歯元側へ後退した修整部を歯先側に備えるとともに、
    外歯の周方向の他方側の歯面は、内歯の周方向の一方側
    の歯面及び円筒面と干渉しないよう、歯元側へ後退した
    修正部を歯先側に備え、内歯と外歯の円筒面は外歯の円
    筒面の方が周方向の幅が広く、内歯と外歯の中心線が合
    致して内歯と外歯の円筒面同志が対向したとき、内歯の
    円筒面の周方向の一方側端が外歯の円筒面の周方向一方
    側端より周方向の他方側に位置していることを特徴とし
    た内接歯車ポンプ。
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