JP2001012362A - ギヤポンプ - Google Patents

ギヤポンプ

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JP2001012362A
JP2001012362A JP11185899A JP18589999A JP2001012362A JP 2001012362 A JP2001012362 A JP 2001012362A JP 11185899 A JP11185899 A JP 11185899A JP 18589999 A JP18589999 A JP 18589999A JP 2001012362 A JP2001012362 A JP 2001012362A
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貴則 黒川
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Tatsuki Yamashita
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ギヤポンプの一対のギヤを支持しつつ、ギヤ室
を区画するサイドプレートは、高精度な加工を要する部
位が多く、コスト低減が困難である。 【解決手段】本ギヤポンプでは、ハウジング1の空洞
に、噛み合わせた一対のギヤ3,4の両側にサイドプレ
ート12を保持している。サイドプレート12の周面1
2cの一部である位置決め部73,74を、動作時に生
じる差圧により空洞の内面1cに当接させつつ、第2の
部分72と内面1cとの間に隙間Sを設けた。高精度加
工は位置決め部73,74だけで済む。隙間Sを利用し
て組立易い。また、サイドプレート12のギヤ側側面1
2aに、ギヤ3,4の側面3s,4sとの摺接を回避す
る3字形形状の凹部からなる逃げ部67を形成した。逃
げ部67は低精度で済み、加工コストを低減できる。 【効果】逃げ部67により、ギヤの回転摩擦抵抗を低減
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに噛み合う一
対のギヤの回転によりポンプ作用をなすギヤポンプに関
する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、ギヤポンプは、簡単な構造を有する小型軽量のポ
ンプとして種々の産業分野に用いられている。この種の
ギヤポンプの構造としては、ハウジング内部の空洞に一
対のサイドプレートを嵌め合わせてギヤ室を区画し、こ
のギヤ室の内部に互いに噛み合う一対のギヤを収容し
て、各ギヤの支軸を各サイドプレートに形成した一対の
支持孔によって嵌合支持すると共に、ギヤ室の内部に両
ギヤの噛み合い位置を挟んで作動流体の吸込室および吐
出室を形成している。
【0003】上述のギヤ室は、噛み合う状態の一対のギ
ヤの周囲を接近して取り囲むように、2つの円の一部同
士が互いにつながる眼鏡形に形成されたハウジングの空
洞の内面と、平面状のサイドプレートの側面とで区画さ
れている。この区画された内部に一対のギヤをサイドプ
レートを介して高精度に位置決めするために、ハウジン
グには、ギヤ室に隣接して嵌合孔が形成され、この嵌合
孔にサイドプレートを嵌め込んでいる。嵌合孔は、例え
ば、眼鏡形に形成され、これに嵌まるようにサイドプレ
ートの外形も同様な形状を有し、サイドプレートのほぼ
全体について、その外形の形状や寸法は高精度に加工さ
れている。しかしながら、全周にわたる高精度加工は、
面倒であり、加工コストがかかる。
【0004】また、吸込室および吐出室の間の連通を防
止するべく、サイドプレートの側面とギヤの側面とは、
隙間を抑制して接近して配置され、且つ、サイドプレー
トの側面とギヤの側面とが互いに全面で互いに接触して
摺動することも許容するようになっている。このため
に、サイドプレートの側面には、ギヤ室内に臨むほぼ全
領域で高精度な加工が施されている。例えば、ギヤ回転
時の摩擦抵抗を抑制するための滑らかな表面と隙間を抑
制するための高い平面度とを両立できるように加工され
る。しかしながら、上述のような高精度加工は面倒であ
るので、加工コストがかかる。
【0005】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、性能を同等以上に維持しつつ、サイドプレ
ートの加工コストを低減できるギヤポンプを提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明の
態様は、ハウジング内部の空洞に一対のサイドプレート
を間隔を開けて対向させることによりギヤ室を区画し、
このギヤ室の内部に互いに噛み合う一対のギヤを収容
し、ギヤ室の内部に両ギヤの噛み合い位置を挟んで作動
流体の吸込室および吐出室を形成し、各サイドプレート
の一対の支持孔に一対のギヤの支軸を嵌合支持している
ギヤポンプにおいて、上記ハウジングの空洞は、各サイ
ドプレートの周面に対向する内面を有しており、サイド
プレートが吸込室と吐出室との間の差圧を受けたとき
に、上記サイドプレートの吸込室側の周面の一部に形成
された位置決め部が上記空洞の内面に当接することによ
り、サイドプレートがハウジングに対して位置決めされ
るようにしてあることを特徴とするギヤポンプを提供す
る。
【0007】この態様によれば、位置決め部は周面の一
部だけにあるので、この一部の寸法や形状等を高精度と
し、残りの部分を相対的に低精度で済ますことができ
る。その結果、周面の全部を高精度とする場合に比べ
て、サイドプレートの加工コストを低減することができ
る。また、位置決め部が空洞の内面に作動流体による差
圧を受けて当接するので、サイドプレートを確実に運転
時に位置決めできる。
【0008】請求項2に記載の発明の態様は、請求項1
に記載のギヤポンプにおいて、上記サイドプレートが吸
込室と吐出室との間の差圧を受けたときに、サイドプレ
ートの周面の少なくとも吐出室側の部分と、ハウジング
の空洞の内面との間に隙間が形成されることを特徴とす
るギヤポンプを提供する。この態様によれば、上述の隙
間を利用して、ハウジングの空洞にサイドプレートを組
み込み易くすることができる。
【0009】また、上述の隙間に起因して運転時のがた
つきが生じることが懸念されるが、位置決め部が空洞の
内面に当接するので、運転時のがたつきを防止できる。
請求項3に記載の発明の態様は、ハウジング内部の空洞
に一対のサイドプレートを間隔を開けて対向させること
によりギヤ室を区画し、このギヤ室の内部に互いに噛み
合う一対のギヤを収容し、ギヤ室の内部に両ギヤの噛み
合い位置を挟んで作動流体の吸込室および吐出室を形成
し、各サイドプレートの一対の支持孔に一対のギヤの支
軸を嵌合支持しているギヤポンプにおいて、上記サイド
プレートのギヤ側側面は、ギヤの側面との摺接を回避す
る凹部からなる逃げ部を含み、この逃げ部は、ギヤ側側
面において吐出室側の外周縁部に沿う略3字状をなすこ
とを特徴とするギヤポンプを提供する。
【0010】この態様によれば、逃げ部がギヤとの摺接
を回避しているので、サイドプレートのギヤ側側面にお
ける逃げ部の残りの部分がギヤの側面と摺接するとき
の、ギヤの回転時の摩擦抵抗を少なくすることができ
る。また、吸込室側と吐出室側との仕切りには、サイド
プレートのギヤ側側面で逃げ部を除いた残りの部分で十
分である。
【0011】また、逃げ部ではギヤと摺接するための高
精度な加工を省略できるので、サイドプレートのギヤ側
側面の加工コストを低減することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、添
付図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の一実施
の形態にかかるギヤポンプの概略構成を示す正面断面図
である。図2は、図1のII−II線に沿う断面側面図であ
り、ハッチングを省略してある。図3は、図1の III−
III線に沿う断面側面図である。先ず、図1を参照す
る。
【0013】本ギヤポンプは、その中央部を貫通する長
円形断面の空洞を有する本体筒10の両側を、これの全
面を覆う態様にねじ止めされた一対の蓋板11により塞
いで構成されたハウジング1を備えている。このハウジ
ング1の内部には、空洞に一対のサイドプレート12を
間隔を開けて対向させることによりギヤ室14が区画さ
れている。このギヤ室14内には、互いに対をなす駆動
ギヤ3と従動ギヤ4とが配置されている。
【0014】ハウジング1の空洞は、蓋板11と本体筒
10との間に介在しているOリング19により密封さ
れ、このOリング19は蓋板11の環状溝に収容されて
いる。また、空洞内では、その内面1cは円周面で形成
され、各サイドプレート12の周面12cに対向し、蓋
板11とこれに対向するサイドプレート12との間に
は、サイドプレート12の収容溝66(図5参照)に収
容されたシール13が設けられている。
【0015】駆動ギヤ3および従動ギヤ4の支軸30,
40は、長円形断面を有するギヤ室14の両側の半円部
の軸心上にそれぞれ位置し、互いに平行をなして架設さ
れている。すなわち、支軸30,40は各サイドプレー
ト12にそれぞれ一対形成された支持孔31,41によ
り両持ち支持されている。支軸30は、一対の支持孔3
1により支持され、一方の蓋板11を貫通して外部に延
長され、この延長端に伝達される図示しないモータ等の
動力源からの駆動力により回転駆動される駆動軸を構成
している。また、支軸30には、ギヤ室14の内部にお
いて駆動ギヤ3が一体回転可能に装着されている。支軸
30が蓋板11を貫通する部分にはオイルシール17が
配置されている。
【0016】また、支軸40は、一対の支持孔41によ
って支持され、各サイドプレート12の支持孔41内に
軸端を有する従動軸を構成している。支軸40には、ギ
ヤ室14の内部において従動ギヤ4が装着されている。
従動ギヤ4の支軸40への装着では、軸回りの回転を拘
束してもよいし軸回りの回転を許容してもよい。従動ギ
ヤ4は、両支軸30,40の軸心を含む平面近傍範囲内
において駆動ギヤ3と噛み合い、支軸30により駆動さ
れる駆動ギヤ3の回転に伴って、支軸40と共に(或い
は支軸40の回転を伴わずに)従動回転するようにして
ある。
【0017】図2には、駆動ギヤ3およびこれに連動す
る従動ギヤ4の回転方向が矢符により示してあり、両ギ
ヤ3,4の噛み合い位置を挟んだ両側には、回転方向側
に吸込室5が、反回転方向側に吐出室6が形成されてい
る。これら吸込室5および吐出室6は、本体筒10の対
応位置に開口する吸込口15および吐出口16を介し
て、ハウジング1外の図示しない吸込先および吐出先に
それぞれ接続されるようにしてある。
【0018】図3において、サイドプレート12のギヤ
側側面12aには、両ギヤ3,4の噛み合い位置から吸
込室5側へ延びる逃げ溝63および吐出室6側へ延びる
逃げ溝64が形成されている。これらの逃げ溝63,6
4は、両ギヤ3,4の噛み合い位置で作動流体が各サイ
ドプレート12と各噛み合いギヤ歯とで形成される閉塞
領域に閉じ込められる、いわゆる閉じ込みの発生を防止
するためのものである。両逃げ溝63,64は、両ギヤ
3,4の噛み合い中心位置を避けるようにして設けら
れ、互いの間に所定の距離が確保されている。これは両
逃げ溝63,64を連通させてしまうと、吸込室5と吐
出室6とが連通されて、ポンプ機能を果たせなくなるの
で、これを防止するためである。また、ギヤ側側面12
aには、各支持孔31,41と吸込室5とをそれぞれ連
通する連通溝65が形成されている。
【0019】一方、図1を参照して、サイドプレート1
2の反ギヤ側側面12bには、略W字形形状の収容溝6
6(図5参照)に上述のシール13を収容しており、こ
のシール13を境界として、互いに対向するサイドプレ
ート12と蓋板11との間の空間が、吸込室5に連通す
る低圧側空間と、吐出室6と連通する高圧側空間とに仕
切られている。このように、サイドプレート12の背面
である反ギヤ側側面12bには、シール13で仕切られ
た状態で、低圧の作動流体および高圧の作動流体が背圧
として作用し、これが、サイドプレート12に吐出圧に
応じて負荷されるので、サイドプレート12と両ギヤ
3,4との間の隙間が高精度で維持される結果、高圧時
のポンプ効率を高く維持できる。また、上述の反ギヤ側
側面12bには、上述の低圧側空間において各支持孔3
1,41と吸込室5とをそれぞれ連通する連通溝65
(図5参照)が形成されている。
【0020】このような構成により、吸込口15を経て
吸込室5に導入される作動流体は、吸込室5に臨む駆動
ギヤ3および従動ギヤ4の歯間に受け入れられ、両ギヤ
3,4の回転により、それぞれの歯間と本体筒10の内
周面との間に封止された状態で搬送され、吐出室6に送
り出される。吐出室6への送り出しを終えた駆動ギヤ3
と従動ギヤ4とは、両ギヤ3,4の噛み合い位置を経て
吸込室5側に向き、この吸込室5内の作動流体を再度受
け入れて吐出室6側へ送り出す作用をなす。
【0021】ところで、従来のギヤポンプでは、ハウジ
ング1とサイドプレート12との間の位置決めを高精度
にするために、ハウジング1の空洞の内面1cとサイド
プレート12の周面12cとの間の嵌合隙間を全周にわ
たって小さくしていた。その結果、ハウジング1にサイ
ドプレート12を嵌め込み難くなっていた。本実施の形
態では、ハウジング1の空洞の内面1cとサイドプレー
ト12の周面12cとの間の嵌合隙間を、互いに嵌まり
合う部分の一部である位置決め部73,74で小さく
し、且つこれ以外の残りの部分で大きくしている。その
結果、狭い嵌合隙間を全周に有して嵌め難い従来の場合
に比べて、ハウジング1へサイドプレート12を嵌め込
み易く、ギヤポンプを組み立て易くできる。
【0022】一方で、位置決めに関与するのは位置決め
部73,74だけであるので、嵌合面が全周にある従来
のサイドプレートに比べて、例えば、運転時のがたつき
が生じ易いことが懸念されるが、本実施の形態では、運
転時の作動流体の差圧を利用して、位置決め部73,7
4をハウジング1の内面1cに当接させているので、が
たつく虞はなく、従来と同様の位置決め精度を得られ
る。
【0023】図4は、ギヤ側から見たサイドプレートの
側面図である。図5は、反ギヤ側から見たサイドプレー
トの側面図である。図6は、図4のサイドプレートの横
断面図である。以下、主に図4を参照しつつ、詳細に説
明する。サイドプレート12は、2つの円の一部の周縁
がつながった眼鏡形形状の上述の一対の側面12a,1
2bを有し、ほぼ一定の厚みで形成されている。側面1
2a,12bの外周縁に沿ってこれらの各面に垂直に周
面12cが形成されている。
【0024】サイドプレート12は、樹脂成形品からな
る。サイドプレート12の一対の側面12a,12bお
よび周面12cの一部は、所要の高精度を得るべく研磨
加工等の後加工を施されているが、高精度な後加工を施
された一部を除いた残りの部分は、樹脂成形用の型で形
成されたそのままの状態、または、低精度で簡素な後加
工が施されている。
【0025】サイドプレート12の材質は、繊維強化樹
脂であり、例えば、母材となるフェノール樹脂に強化材
としての炭素繊維および固体潤滑材としてのグラファイ
トを配合したものからなる。サイドプレート12の周面
12cは、上述したように眼鏡形形状に沿って延びてい
る。サイドプレート12の周面12cには、ハウジング
1の内面1cと当接して位置決めするための一対の位置
決め部73,74(図4にその範囲を示した。)と、こ
れらの位置決め部73,74を除く残りの部分となりハ
ウジング1に対する位置決めに関与しない第1の部分7
1および第2の部分72とが設けられている。
【0026】一対の位置決め部73,74は、ともにサ
イドプレート12の吸込室側(一対の支持孔31,41
の中心軸線31c,41cを含む平面Pよりも吸込室
側)にある。一方の位置決め部73は、支持孔31と同
心の円周面からなり、他方の位置決め部74は、支持孔
41と同心の円周面からなる。位置決め部73,74の
円周面は、対向する内面1cの円周面とほぼ同径とさ
れ、所要の精度に研磨加工等の後加工を施されている。
【0027】各支持孔31,41に対応して設けられる
位置決め部73,74は、サイドプレート12の吸込室
側と吐出室側との境目近傍から吸込室側に向けて上述の
溝65の近傍にまで至る周面12cの領域に形成されて
いる。位置決め部73は、上述の平面Pと直交し且つ対
応する支持孔31の中心軸線31cを端縁として吐出室
側へ延びる基準平面Dを、対応する支持孔31の中心軸
線31cの回りに対応するギヤである駆動ギヤ3の反回
転方向(図4で時計回り方向)に回転させたとき、その
回転角度がK1〜K2の範囲(図4参照)に対応するサ
イドプレート12の周面12cの領域にある。
【0028】同様に、位置決め部74は、上述の平面P
と直交し且つ支持孔41の中心軸線41cを端縁として
吐出室側へ延びる基準平面Dを、支持孔41の中心軸線
41cの回りに従動ギヤ4の反回転方向(図4で反時計
回り方向)に回転させたとき、その回転角度がK1〜K
2の範囲に対応するサイドプレート12の周面12cの
領域にある。
【0029】なお、上述の回転角度の範囲K1〜K2と
して、例えば、110度〜200度を例示することがで
きるが、これに限定されるものではない。K1として
は、90度を超えて且つ110度以下の角度に設定する
のが好ましい。というのは、K1が90度以下の角度で
あれば、ハウジング1へのサイドプレート12の組み付
け性が劣るからであり、シール13の端部の吐出室側部
分に対応する角度となる110度以下の角度にK1を設
定する場合には、シール13による封止を維持し易いか
らである。また、K2としては、連通溝65に対応する
角度となる200度前後の角度が好ましい。というの
は、連通溝65に対応する位置には、位置決め部73,
74に当接する内面1cが形成されていないことから、
K2には、連通溝65に対応する角度で十分だからであ
る。ここで、200度前後の角度とは、例えば、200
度±15度の範囲内の角度である。また、両位置決め部
73,74の隣接する他端部同士が吸込室側で互いにつ
ながるようにしてもよい。
【0030】第1の部分71は、一対の位置決め部7
3,74の間となる吸込室側にある。第1の部分71
は、一対の位置決め部73,74の円周面を連続してつ
なぐ凹湾曲面で形成されている。第1の部分71は、ハ
ウジング1の内周1cと当接せず、樹脂成形されたまま
の状態とされている。第2の部分72は、一対の位置決
め部73,74の遠い側の端部と段差状につながり、こ
れらの端部同士を、吐出室側を経てつないでいる。第2
の部分72は、一対の支持孔31,41と同心の一対の
円周面と、これらの一対の円周面同士を連続してつなぐ
凹湾曲面とで構成されている。一対の円周面は、対向す
る内面1cの円周面よりも小径とされている。また、第
2の部分72は、樹脂成形されたそのままの状態とされ
ている。
【0031】また、第2の部分72は、これと対向する
ハウジング1の内面1cとの間に隙間Sを開けられてい
る。この隙間Sは、ハウジング1にサイドプレート12
を組込み、位置決め部73,74をハウジング1の内面
1cに当接させた状態で最も大きくなる。ここで、隙間
Sを開けるには、第2の部分72を位置決め部73,7
4に対して小径に形成するのが好ましい。というのは、
ハウジング1の内面1cがギヤ3,4の外周面に接近す
る円周面で形成されるからであり、樹脂成形であれば異
径の円周面を周方向に並べて形成することも容易である
からであり、位置決め部73,74の後加工が容易にな
るからである。
【0032】サイドプレート12のギヤ側側面12aに
は、両ギヤ3,4の側面3s,4sとの摺接を回避する
凹部からなる逃げ部67と、上述の逃げ溝63,64
と、上述の溝65と、上述の支持孔31,41とが窪み
状に形成されている。これらの窪み状の部分を除いた残
りとなる部分は、平面に形成され、ギヤ3,4の側面3
s,4sと接近して配置されてこの側面3s,4sとの
摺接を許容するようになっている。すなわち、上述の残
りとなる部分は、かみ合い部の近傍部分と、支持孔の周
縁部と、吸込室側の外周縁部とを含み、これら各部が互
いにつながった滑らかな平面とされて、研磨加工により
所要の精度で形成されている。上述の平面とギヤの側面
とは、両面の間に所定の隙間を有して作動流体による潤
滑状態、または両面が接触した状態で、互いに摺動する
ことができる。
【0033】逃げ部67は、ギヤ側側面12aにおいて
吐出室側の外周縁部に沿う略3字状をなし、外周縁部に
沿ってギヤの全歯たけにほぼ相当する幅で形成されてい
る。逃げ部67の径方向の内側部分は、対応するギヤの
歯底よりも径方向の内側に位置している。逃げ部67
は、第2の部分72につながる位置にあり、その途中
で、逃げ溝64とつながっている。この逃げ部67は、
射出成形されたままの状態とされている。
【0034】また、逃げ溝63,64および溝65も、
射出成形されたままの状態とされている。収容溝66
は、切削加工により形成され、両端部は位置決め部7
3,74に至っている。支持孔31,41の内周面に
は、油溝31b,41bがそれぞれ形成されている。各
油溝31b,41bは、ほぼ同様に構成されている。
【0035】油溝31b,41bは、支持孔31,41
の軸方向に平行に直線状に延び、支持孔31,41の内
側から外側に凹む円周面で形成されている。油溝31
b,41bは、支軸30,40の外周面に沿って所定の
幅を有している。油溝31b,41bは、支持孔31,
41に支軸30,40からかかる圧力が少なくて、軸受
にとっての無負荷側となる吐出室側の位置にある。周方
向での油溝31b,41bの中心位置は、対応する上述
の基準平面Dを上述と同様に回転させたとき、その回転
角度K3(図4参照)に対応する支持孔31,41の内
周面にある。角度K3としては、例えば、30度を例示
できるが、262度〜360度および0度〜82度の範
囲内にあればよい。
【0036】この位置の油溝31b,41bでは、支軸
30,40と支持孔31,41との隙間に作動流体を供
給し易く、高い潤滑性能を得られる。また、軸方向に直
線状の油溝31b,41bは、型を用いて樹脂成形し易
い。次に動作を説明する。ギヤポンプの動作中、駆動ギ
ヤ3および従動ギヤ4には、図2に黒塗り矢符で示す向
きの押圧力が作用する。これにより、駆動ギヤ3および
従動ギヤ4の支軸30,40は、吸込室5側において、
支持孔31,41の内周面にそれぞれ押し付けられる。
【0037】サイドプレート12が吸込室5と吐出室6
との間の差圧を各支軸30,40を介して受けると、サ
イドプレート12は吸込室側に向けて押圧され、位置決
め部73,74がハウジング1の空洞の内面1cに当接
する。これにより、サイドプレート12がハウジング1
に対して所定の位置に位置決めされて保持される。ま
た、当接が円周面同士でなされるので、押圧される方向
とともに、円周面の径方向についても位置決めされる。
従って、サイドプレート12を介して、両ギヤ3,4も
ハウジング1に対して高精度に位置決めできる。
【0038】このように本実施の形態によれば、サイド
プレート12の位置決め部73,74は周面12cの一
部だけにあるので、この一部の寸法や形状等を高精度と
し、残りの部分を相対的に低精度で済ませることができ
る。その結果、周面12cのほぼ全周を高精度加工する
従来場合に比べて、サイドプレート12の加工コストを
低減することができる。
【0039】また、サイドプレート12が吸込室5と吐
出室6との間の差圧を受けたときに、位置決め部73,
74とハウジング1の内面1cとが当接できるので、サ
イドプレート12をハウジング1に高精度に位置決めで
き、しかも、位置決めは運転時に確実になされる。これ
とともに、第2の部分72とハウジング1の内面1cと
の間に隙間Sが形成されるようにもしている。
【0040】特に、隙間Sが形成される場合には、ハウ
ジング1の空洞にサイドプレート12を組み込み易くす
ることができる。例えば、組込み時には、サイドプレー
ト12の位置決め部73,74と、これに対向する内面
1cとの間に隙間を設け、位置決め部73,74を傷つ
けないようにしつつ、隙間と反対側にある面同士を沿わ
せて組み付けてもよい。ここで、第2の部分72は、サ
イドプレート12の周面12cの少なくとも吐出室側の
部分を含んでいればよい。ここで、隙間Sは、組み立て
易さに寄与する大きさ、例えば、0.1mm以上が好ま
しい。
【0041】一方で、上述の隙間Sが形成される場合に
は、サイドプレート12の運転時のがたつきが懸念され
るが、本実施の形態では、作動流体による差圧を受け
て、位置決め部73,74が内面1cに確実に運転時に
当接できるので、運転時のがたつきを防止できる。ま
た、サイドプレート12のギヤ側側面12aでは、逃げ
部67が各ギヤ3,4との摺接を回避しているので、逃
げ部67等を除いた上述の残りとなる部分と各ギヤ3,
4の側面3s,4sとが摺接するときの、ギヤの回転時
の摩擦抵抗を少なくすることができる。
【0042】また、略3字状をなす逃げ部67であれ
ば、サイドプレート12のギヤ側側面12aにおいて逃
げ部67等を除いた上述の残りとなる部分が連続してつ
ながるので、吸込室側と吐出室側とを十分に仕切ること
ができる。また、逃げ部67ではギヤ3,4と摺接する
ための高精度な加工を省略できるので、サイドプレート
12のギヤ側側面12aの加工コストを低減することが
できる。
【0043】また、樹脂製のサイドプレート12では、
射出成形等の型を用いた成形方法を利用できるので、完
成品に近い形状を容易に得られ、後加工を少なくでき
る。また、樹脂の型成形を利用する場合には、アルミニ
ウム材料から切削加工でサイドプレート12を形成する
従来の場合に比べて、加工コストを格段に安くすること
ができる。
【0044】また、ギヤ側側面12aと各ギヤ3,4の
側面3s,4sとの接触面積が、全面当たりする従来の
場合に比べて小さくなる本実施の形態では、ギヤ側側面
12aが摩耗し易くなることが懸念されるが、耐摩耗製
に優れたフェノール樹脂を母材とする材料によってサイ
ドプレート12を形成したので、問題ない。また、サイ
ドプレート12が、フェノール樹脂のように脆性により
欠け易い材料で成形される場合には、第2の部分72に
よる隙間を利用して組み付けが容易であるので、欠けを
防止できて好ましい。
【0045】なお、サイドプレート12の材質は、樹脂
に限らず、アルミニウム合金等でもよい。また、アルミ
ニウム合金製のサイドプレート12を素材からの切削加
工により製作する場合には、加工コストの低減効果は少
なくなるが、上述した逃げ部67や周面12cの位置決
め部73,74において高精度な加工を少なくできるの
で、加工コストを低減する効果を得ることはできる。
【0046】また、サイドプレート12は、位置決め部
73,74を設けて、逃げ部67を省略した構成として
もよく、この場合にも、位置決め部73,74による上
述の作用効果を得ることができる。同様に、サイドプレ
ート12は、逃げ部67を設けて、周面12cの全面で
ハウジング1の内面1cに嵌め込まれる構成の場合で
も、逃げ部67による上述の作用効果を得ることができ
る。
【0047】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。
【0048】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、高精度
の位置決め部を、サイドプレートの周面の一部だけとし
たので、残りの部分を相対的に低精度で済ますことがで
きる結果、周面の全部を高精度とする場合に比べて、サ
イドプレートの加工コストを低減することができる。
【0049】また、位置決め部の当接に作動流体による
差圧を利用するので、サイドプレートを確実に運転時に
位置決めできる。請求項2に記載の発明によれば、運転
時にハウジングとサイドプレートとの間に生じる隙間を
利用して、組立時に組み込み易くすることができる。ま
た、位置決め部と内面とは運転時に当接しているので、
隙間に起因する運転時のがたつきを防止できる。
【0050】請求項3に記載の発明によれば、サイドプ
レートの逃げ部がギヤとの摺接を回避しているので、ギ
ヤの回転時の摩擦抵抗を少なくすることができる。ま
た、吸込室側と吐出室側との仕切りを逃げ部を除いた残
りの部分でできる。また、逃げ部は低精度で済ますこと
ができるので、サイドプレートのギヤ側側面の加工コス
トを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のギヤポンプの断面正面図
である。
【図2】図1のギヤポンプの断面側面図であり、図1の
II─II線に沿う断面図であってハッチングを省略してあ
る。
【図3】図1のギヤポンプの断面側面図であり、図1の
III− III線に沿う断面図である。
【図4】サイドプレートの右側面図である。
【図5】サイドプレートの左側面図である。
【図6】サイドプレートの断面平面図であり、図4のA
−A断面を示す。
【符号の説明】
1 ハウジング 1c 内面 3 駆動ギヤ 3s 側面 4 従動ギヤ 4s 側面 5 吸込室 6 吐出室 12 サイドプレート 12a ギヤ側側面 12c 周面 14 ギヤ室 30,40 支軸 31,41 支持孔 67 逃げ部 72 第2の部分(周面の吐出室側の部分) 73,74 位置決め部 S 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒川 貴則 大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋 精工株式会社内 (72)発明者 吉原 愛仁 大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋 精工株式会社内 (72)発明者 山下 龍城 大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋 精工株式会社内 Fターム(参考) 3H041 BB02 CC15 CC20 DD01 DD04 DD05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング内部の空洞に一対のサイドプレ
    ートを間隔を開けて対向させることによりギヤ室を区画
    し、このギヤ室の内部に互いに噛み合う一対のギヤを収
    容し、ギヤ室の内部に両ギヤの噛み合い位置を挟んで作
    動流体の吸込室および吐出室を形成し、各サイドプレー
    トの一対の支持孔に一対のギヤの支軸を嵌合支持してい
    るギヤポンプにおいて、 上記ハウジングの空洞は、各サイドプレートの周面に対
    向する内面を有しており、 サイドプレートが吸込室と吐出室との間の差圧を受けた
    ときに、上記サイドプレートの吸込室側の周面の一部に
    形成された位置決め部が上記空洞の内面に当接すること
    により、サイドプレートがハウジングに対して位置決め
    されるようにしてあることを特徴とするギヤポンプ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のギヤポンプにおいて、 上記サイドプレートが吸込室と吐出室との間の差圧を受
    けたときに、サイドプレートの周面の少なくとも吐出室
    側の部分と、ハウジングの空洞の内面との間に隙間が形
    成されることを特徴とするギヤポンプ。
  3. 【請求項3】ハウジング内部の空洞に一対のサイドプレ
    ートを間隔を開けて対向させることによりギヤ室を区画
    し、このギヤ室の内部に互いに噛み合う一対のギヤを収
    容し、ギヤ室の内部に両ギヤの噛み合い位置を挟んで作
    動流体の吸込室および吐出室を形成し、各サイドプレー
    トの一対の支持孔に一対のギヤの支軸を嵌合支持してい
    るギヤポンプにおいて、 上記サイドプレートのギヤ側側面は、ギヤの側面との摺
    接を回避する凹部からなる逃げ部を含み、 この逃げ部は、ギヤ側側面において吐出室側の外周縁部
    に沿う略3字状をなすことを特徴とするギヤポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010539385A (ja) * 2007-09-18 2010-12-16 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 燃料ポンプ、殊に往復動内燃機関の燃料供給システムのための燃料ポンプ
CN103498794A (zh) * 2013-09-03 2014-01-08 同济大学 一种高压大排量齿轮泵非对称浮动侧板
EP3246573A1 (en) * 2016-05-19 2017-11-22 Jtekt Corporation Gear pump

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CN103498794A (zh) * 2013-09-03 2014-01-08 同济大学 一种高压大排量齿轮泵非对称浮动侧板
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