JP3570285B2 - レンズユニット及びレンズユニットを備えた光走査装置 - Google Patents

レンズユニット及びレンズユニットを備えた光走査装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンズユニット及びレンズユニットを備えた光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば画像形成装置などに用いるレーザスキャナ等の光走査装置において、その光学系に用いられるシリンドリカルレンズなどのレンズ及びこれを支持するためにレンズ支持手段からなるレンズユニットが備えられていた。レンズは、その光軸を所定位置に調整・固定するために、その光軸をZ方向としたとき、X軸方向の位置と、Y軸方向の位置を決めて固定され、且つZ軸を中心とする傾きが一定に規制されながら、Z軸方向にピント調整のために移動可能に支持されることが必要である。
【0003】
図14は、従来のレンズユニットの1例を示す図である。図14において、右下手前方向をX方向、上手前方向をY方向、右上向こう向きをZ方向とする。図14に示すように、レンズユニット202は、支持部206と、レンズ部203とからなり、レンズ部203は、概ね光軸Z方向から見て長方形のシリンドリカルレンズが用いられる。このレンズ部203は、上方から反Y方向に付勢する板ばねから形成された上部付勢部209aと、側面から反X方向に付勢する側部付勢部209bにより構成される付勢部により、支持部206のY軸方向に沿った垂直な当て面である側面部207に設けられた面206aとX軸方向に沿った水平な当て面である底面部208の面206bとに当接されてその位置が固定される。そして、レンズ部203は支持部206に沿って摺動し、ピント合わせができるように構成される。
【0004】
図13は、従来のレンズユニットの他の一例を示す図である。図13に示すように、レンズユニット102は、支持部106と、レンズ部103とからなり、レンズ部103は、概ね光軸方向から見て長方形のシリンドリカルレンズが用いられる。このレンズ部103は、上方から反Y方向に付勢する板ばねから形成された上部付勢部109aと、側面から反X方向に付勢する側部付勢部109bにより構成される付勢部が設けられ、レンズ部103は支持部106に沿って摺動し、ピント合わせができるように構成され、レンズユニット202と類似の構成であるが、支持部106のY方向に沿った垂直な当て面である側面部107に設けられた面106aが、面206aに比べY方向において短く形成されているのと、X方向に沿った水平な当て面である底面部108に下駄の歯状に2つの平面からなる面106bと面106cが突設されることで異なるものである。
【0005】
上記のようなレンズユニットであれば、レンズの光軸を一定に保ったまま、Z方向にピントを合わせるために摺動させることができる。なお、前記支持部206,106は、樹脂により支持フレーム221,121と一体に射出成形するためには、射出成形の型に適合するように型から抜きやすくする抜き勾配を設けたり、且つ高い精度が要求されるためアンダーカットなどスライドなどで精度を落とす形状は使用できず、又精度の追い込みのための微調整が容易な形状でなければならない。
【0006】
ここで、図14に示すように、レンズユニット202の支持部206の面206aにおいては、比較的大きな面を形成して、X軸方向の位置の決定のみならず、Z軸を中心とした傾きも規制している。この場合、型の抜き方向は、このレンズユニット202の支持部206と一体に形成するとすると垂直方向(Y軸方向)に決定されるが、この場合面206aは、型の引き抜き方向に当たるため、抜き勾配を設けるか、或いは垂直にする場合は無理抜きになるために極力短く形成しなければならない。抜き勾配を設ければ、Y軸方向の位置によりX軸方向の位置が変位しX軸方向の位置を規制しにくいという問題があり、Y軸方向に短く形成すれば、Z軸を中心とした傾きの規制が正確にできなくなるという問題があった。
【0007】
また、面206a全体により、X軸方向の位置及びZ軸を中心とする傾きを規制しているので、この位置や傾きを調整するには、この比較的大きな面から形成される面206a全体を修正しなければならず、作業効率が悪くなるばかりか、精度を高くすることは困難な作業となるという問題がある。
【0008】
そこで、レンズユニット102では、面106aを垂直な平面にしてX方向の位置を正確に規制できるようにするとともに、面106aの高さを低くして無理抜きに対する負担を小さくしている。Y方向の位置を決定し、且つZ軸を中心とした傾きの規制を容易にするために、またレンズ部103の底面を支えるようにX方向に一定間隔を開けて下駄の歯状に設けた面106bと面106cが形成される。底面部108をこのような下駄の歯状の小さな面積の面106bと面106cとを備えて構成したため、精度の追い込みのための射出成形の金型の微調整が容易になった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、レンズユニット102では、底面部108の面積が大きく、側面部107の面積が小さく形成されるため、レンズ部103を安定して保持するためには、上方から下方(反Y方向)に付勢する必要がある。そのような方向に付勢するために底面部108が大きく張り出しており、支持フレーム121と一体に付勢部材を成形することは困難で、別途付勢部材を設けなければならない。支持フレーム121と別体の付勢部材を設けると、組立が煩雑になるばかりか、生産コストも上昇するという問題があった。
【0010】
この発明は上記課題を解決するものであり、安定してレンズを支持でき光軸調整も容易で、且つレンズの光軸をずらさないでピント合わせが可能で、光走査装置の支持フレームと一体に成形することが容易なレンズユニットを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に係る発明のレンズユニットでは、レンズ部と、当該レンズ部を支持する支持部と、前記レンズ部を前記支持部に押圧する押圧部材とを備えたレンズユニットにおいて、前記支持部は、第1の平面内にある第1の位置決め部と、前記第1の平面と直交し、且つ前記第1の位置決め部から所定距離離れた第2の平面内にあって、前記第1の位置決め部から前記第1の平面と垂直な第1の方向に所定距離離れた位置にある第2の位置決め部と、前記第2の平面と平行で、且つ前記第1の位置決め部から前記第2の平面と垂直な第2の方向の距離において、前記第2の平面より大きい距離にある第3の平面内にあって、前記第1の平面からの第1の方向における距離が前記第2の位置決め部までの距離より大きい距離離れた第3の位置決め部とを有し、前記レンズ部は、前記第1の位置決め部に対応する第1の基準部と、前記第2の位置決め部に対応する第2の基準部と、前記第3の位置決め部に対応する第3の基準部とを有し、光軸と垂直な断面が概ね矩形の角柱状に形成されたシリンドリカルレンズ又はシリンドリカルレンズを保持したセルであって、前記第2の位置決め部と対向する面に、前記第3の基準部を含む第3の基準面と前記第2の基準部を含む第2の基準面とが前記第2の方向において段差をつけて設けられ、前記支持部に沿って光軸方向に摺動可能に構成され、前記押圧部材は、前記レンズ部を前記第1の位置決め部、前記第2の位置決め部及び前記第3の位置決め部に向かって付勢して、前記レンズ部を前記支持部に押圧して位置決め固定することを特徴とする。
【0012】
この構成に係るレンズユニットでは、支持部の所定位置に配設された3カ所の位置決め部より、これに対応するレンズ部の基準部を案内させて固定すれば、所望の2方向における位置と傾きを持った二次元的な位置に固定でき、さらに支持部の3カ所の位置決め部にこれに対応するレンズ部の基準部を案内させて摺動させれば、所定の二次元的な位置を変化させないで、三次元な方向に移動させることができる。このように構成された支持部とレンズ部により、レンズの位置や方向、傾きなどを決定してレンズを支持することができる。また、レンズ部が光軸と垂直な断面が概ね矩形の角柱状に形成されたシリンドリカルレンズ又はシリンドリカルレンズを保持するセルであるので、レンズの形状を生かし、レンズに直接基準部を設け、またはレンズを保持するセルに基準部を設けてレンズ部を支持部に支持させることができる。そして、第2の基準部に対して第3の基準部が側面部に対して突出するように段差が設けられるので、この第3の基準部を調整することで光軸を中心とする傾きを調整することが容易にできる。さらに、レンズ部を付勢して、レンズ部を支持部に押圧して固定するため、レンズ部の位置が安定して固定され、且つ、摺動が可能に固定される。
【0013】
また、請求項2に係る発明のレンズユニットでは、請求項1に記載のレンズユニットの構成に加え、前記支持部は、前記第1の平面と略平行に設けられた底面部と、当該底面部から前記レンズ部の支持方向に突設された前記第1の位置決め部である第1の支持面と、前記第1の支持面と略直交して連設された側面部と、当該側面部において前記底面部との接合部近傍に設けられた前記第2の位置決め部である第2の支持面と、前記側面部に設けられた前記第3の位置決め部である第3の支持面と、前記第2の支持面と前記第3の支持面との間の全部または一部に配置され、前記第2の支持面の端部と前記第3の支持面の端部との間を円滑に連続させるように前記第1の方向に対して所定の傾きを持った傾斜面とを備えたことを特徴とする。
【0014】
この構成に係るレンズユニットでは、第2の支持面の端部と第3の支持面の端部との間を円滑に連続させるように第1の方向に対して所定の傾きを持った傾斜面を備えるため、樹脂による射出成形により支持部を形成する場合の抜き勾配を形成でき、且つ成形時の流動性を良くし、また精度の低下の原因となるスライドなどを使用しないで、且つ無理抜きの面を少なくして精度の高いレンズユニットとすることができる。
【0015】
請求項3に係る発明のレンズユニットでは、請求項2に記載のレンズユニットの構成に加え、前記底面部及び前記側面部が、前記レンズ部に保持されたレンズの光軸と略平行に配置されたことを特徴とする。
【0016】
この構成に係るレンズユニットでは、底面部及び側面部をレンズの光軸と略平行に配置することで、レンズの光軸をずらさないで、光軸に沿ってレンズ部を移動させることができる。そのため、光軸の位置を一定に維持したまま、ピント調整をすることができる。
【0017】
請求項4に係る発明のレンズユニットでは、請求項1乃至3の何れかに記載のレンズユニットの構成に加え、前記レンズを保持する前記セル及び、当該セルに保持される前記レンズが、樹脂により一体に成形されて構成されたことを特徴とする。
【0018】
この構成に係るレンズユニットでは、レンズの形状が如何なる形状であっても、セルと一体に形成されることでレンズとセルとの位置関係が正確に維持でき、このセルを介してレンズを支持することで支持しやすく、且つ正確に支持することができ、ピント合わせなどの摺動も容易にできる。また、レンズがセルで覆われるため、レンズを汚したり、傷を付けたりすることが少なくなる。
【0019】
請求項5に係る発明のレンズユニットでは、請求項1乃至4の何れかに記載のレンズユニットの構成に加え、前記レンズ部を前記第2の位置決め部及び前記第3の位置決め部に向かって付勢して、前記レンズ部を前記支持部に押圧して固定する副付勢部材を備えたことを特徴とする。
【0020】
この構成に係るレンズユニットでは、副付勢部材が前記レンズ部を前記第2の位置決め部及び前記第3の位置決め部に向かって付勢して、前記レンズ部を前記支持部に押圧して固定することができる。
【0021】
請求項6に係る発明のレンズユニットでは、請求項5に記載のレンズユニットの構成に加え、前記支持部、前記押圧部材及び前記副付勢部材は、これらを支持する支持フレームと一体に樹脂成形されていることを特徴とする。
【0022】
この構成に係るレンズユニットでは、支持部、押圧部材及び副付勢部材は、これらを支持する支持フレームと一体に樹脂成形されているので、別途押圧部材を設けなくてもよく、効率的に生産をすることができる。
【0023】
請求項7に係る発明のレンズユニットを備えた光走査装置では、光束を投射する光源と、モータに駆動されて回転し、前記光源から投射された光束を走査のために反射方向を変化させながら反射するポリゴンミラーと、前記ポリゴンミラーに反射した光束を走査対象に結像させるための結像光学系と、前記光源と前記ポリゴンミラーと前記結像光学系を収納する支持フレームとを備え、前記支持部の前記第1の平面が、前記支持フレームにおいて、前記ポリゴンミラーによって走査される走査面と略平行になるように配置され、前記第2の平面が前記光源からの光軸に平行に配置された請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のレンズユニットを備えたことを特徴とする。
【0024】
この構成に係るレンズユニットを備えた光走査装置では、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のレンズユニットを光走査装置に備えたことで、レンズを正確に安定して支持し且つ正確にポリゴンミラーにピントを合わせ、光束を収斂させることができ、もって正確な走査ができる光走査装置とすることができる。
【0025】
請求項8に係る発明のレンズユニットを備えた光走査装置では、請求請7に記載のレンズユニットを備えた光走査装置の構成に加え、前記支持フレームと前記支持部が樹脂により一体形成されて構成されたことを特徴とする。
【0026】
この構成に係るレンズユニットを備えた光走査装置では、支持部を光走査装置の支持フレームと一体に形成することで、支持フレームと支持部の位置関係を正確に維持し、且つ一体に成形することで生産の効率を著しく高めることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るレンズユニット及びレンズユニットを備えた光走査装置を用いた好ましい1の実施の形態である画像形成装置1により、添付図面を参照して説明する。まず最初に、本発明の画像形成装置1の構成について図を参照しながらその概略を説明する。
【0028】
図1は、画像形成装置1を用紙搬送方向に直交する方向から側面視した断面図である。画像形成装置1は、全体形状が本体フレーム11により概ね直方体に形成されている。図1において、右方を前面、手前側を左面とする。本体フレーム11の下部に用紙Pを収納して給紙する給紙カセットからなる給紙部19が設けられ、給紙部19に収納された用紙Pが装置前方部から搬送部18により搬送される。搬送部18の上部には、プロセスユニットとして一体に構成された現像部17が配置され、さらに現像部17の上方にレーザスキャナとして構成された本発明に係る光走査装置12が配置される。現像部17では、スコロトロンからなる帯電器78によって一様に帯電された感光体ドラム77上に、光走査装置12により画像信号によって変調されたレーザビームLBが走査されて潜像が形成される。この潜像を現像ローラ75によって搬送される現像剤Tにより現像して顕在化し画像を形成する。この顕在化された画像を転写ローラ87により用紙Pに転写する。画像を転写された用紙Pは、搬送部18により現像部17の左方にある定着部15に搬送される。定着ユニットとして一体に構成された定着部15では、画像が形成された用紙Pを加熱しつつ加圧して現像剤を定着する。定着後、排紙方向が切り替え可能な排紙部16により画像形成装置1の後方或いは装置上部の印刷済み用紙載置部69に排紙する。画像形成装置1の概略の構成は以上の通りである。以下、各部の構成を詳説する。
【0029】
給紙部19は、図1に示すように、全体が概ね直方体で上部の開放した箱状のフレーム91により構成され、前面に取っ手97が配置された引き出し状の構成になっており、内部に用紙Pを多数積層して収納できる収納部92を備える。収納部92の底部の中央部近傍に、その基部を枢着された揺動可能な用紙押さえ93が設けられ、用紙押さえ93の下部には、図示しないコイルばねが配設されており、用紙押さえ93を上方に付勢している。従って、用紙Pを多数積層して収納している場合でも、あるいは、用紙Pが少なくなって積層された厚みが薄くなった場合でも収納された用紙Pの一番上の用紙を常に給紙ローラ81に適当な力の大きさで圧接することができる。用紙押さえ93の前方(図1において右側)には、用紙Pに対して摩擦係数の大きい材質から形成された分離パッド94が配設され、分離パッド94は、給紙ローラ81方向に用紙Pを圧接するようにその下方に配設されたコイルばねからなる分離パッドばね95により付勢されている。分離パッド94は給紙ローラ81により搬送される用紙以外の用紙Pを、その摩擦力により引き留め、1枚だけを搬送部18に給紙するものである。
【0030】
なお、給紙部19は、取っ手97を前方に引くことにより、前方に引き出し可能に構成され、用紙Pの補充や紙詰まりの処理が容易にできる。その際は、給紙部19の引き出しと共に、分離パッド94や従動ローラ96が給紙ローラ81から分離し、用紙Pが挟まれたりすることがなく処理できる。
【0031】
次に、搬送部18について説明する。給紙ローラ81と従動ローラ96により給紙部19から斜め前方(図1において右上)に向けて引き出された用紙Pは、ガイド82により用紙先端を上方に案内され、さらにガイド82に沿って後方に案内される。さらに給紙ローラ81と従動ローラ96により用紙Pが搬送されると、用紙P先端が第1の給紙センサ83を押し倒して進入する。そして、レジストローラ84とこれと連れ回る従動ローラ85との当接部に用紙Pの先端が当接する。
【0032】
このレジストローラ84と従動ローラ85は用紙Pの斜行補正を行う。即ち、このレジストローラ84は、第1の給紙センサ83が用紙Pの先端を検出後、所定時間停止状態とされる。用紙Pは引き続き給紙ローラ81と従動ローラ96により搬送され続けているため用紙Pの最先端は停止状態のレジストローラ84と従動ローラ85の当接部分に当接して噛み込まれることなくその進入を阻まれるが、さらに給紙ローラ81と従動ローラ96により用紙P全体が搬送されるため、既に先端をレジストローラ84と従動ローラ85に当接させている用紙Pの中間部分はガイド82の空間で撓まされる。その間に給紙ローラ81と従動ローラ85により用紙Pは搬送されて用紙Pの先端がすべてレジストローラ84と従動ローラ85の当接部分に当接する。このように当接した時点では、レジストローラ84の回転軸に対して用紙P先端が完全に平行になっている、つまり斜行が補正されていることになる。この段階で制御部20により、レジストローラ84が用紙搬送方向に回転されれば、用紙Pの斜行は修正されて正しい姿勢で搬送される。
【0033】
レジストローラ84により斜行補正が終了すると、用紙Pはさらに搬送され、先端部で第2の給紙センサ86を押し倒してさらに先端が感光体ドラム77と転写ローラ87とに挟み込まれる。この第2のセンサにより用紙Pの先端部分の位置が制御部20により認識され、制御部20は、用紙Pの所定の印刷開始部分までのマージン分を含めて用紙Pを搬送するように制御する。所定の用紙Pの印刷開始部分から印刷が行われる。ここで、先に光走査装置12の説明を簡単にする。
【0034】
図4は、光走査装置12を蓋体22を外して上方(図1のU方向)から見た平面図である。図4に示すように、光走査装置12の上面側(図2参照)は、レーザダイオード41と、これを支持するレーザダイオードホルダ42と、レーザダイオード41のリード線が接続された基板43とから構成される発光部47と、発光部47から発光されたレーザビームLBの拡散光を平行光にするコリメートレンズ45と、この平行光を所定の幅に規制する図示しないスリットとを備えたレンズセル44と(以下発光部47とレンズセル44をあわせて平行光ユニットという。)、この平行なレーザビームLBをポリゴンミラー23の鏡面に収斂させる第1シリンドリカルレンズを構成するレンズユニット2と、この収斂された光を高速で回転する六角柱形状の側面に配置された6枚の平面鏡に順次反射させて光束を偏向させ走査するポリゴンミラー23と、ポリゴンミラー23により等速の角速度で偏向するレーザビームLBを走査対象である感光体ドラム77(図3参照)表面に対して等速で走査させるfθレンズ31と、fθレンズ31を透過した光束を下方に屈曲させる第1固定ミラー32の光学要素が配設される。
【0035】
図2は、図4のA−A部分における断面図である。図2に示すように、光走査装置12は、支持フレーム21が隔壁となって上面側と下面側に隔離され、その両面に各光学要素が配置されている。ポリゴンミラー23に反射され上下方向に拡散しながらfθレンズ31を透過して第1固定ミラー32により下方に屈曲された光束は、さらに第2固定ミラー33により偏向されて、上面側の光束と略平行で且つ逆方向に進む。下側面は、第2の固定ミラー33と、第2固定ミラー33により反射された拡散する光束を、走査対象である感光体ドラム77に結像させるために光束を上下方向に収斂させる第2シリンドリカルレンズ34と、この収束する光束を感光体ドラム77に向かって偏向させて反射する第3固定ミラー35の各光学要素が配設される。光走査装置12はこのような構成で、現像部17に配設された感光体ドラム77に対して画像データに基づいて変調されたレーザビームLBにより走査して潜像を形成する。
【0036】
図3は、図1に示す画像形成装置1の光走査装置12、現像部17と本体フレーム11の一部を拡大した図である。図3に示すように、現像部17は、全体をプロセスユニットとして収納・支持するフレーム70に配置される。フレーム70は、現像剤室71と現像室73に大きく分けられる。現像剤室71は、非磁性一成分の現像剤Tが収容され、アジテータと呼ばれるブレード状の攪拌部材72が、図示しないモータに駆動された回転軸に支持されている。そのため、攪拌部材72が回転運動をすることで常に現像剤室71から現像剤Tは現像室73に補充される。
【0037】
現像室73には、感光体ドラム77と、その前方(図3において右側)に配置され感光体ドラム77に接触して感光体ドラムと逆方向に回転される現像ローラ75と、さらにその前方に配置され現像ローラ75と同方向に回転される供給ローラ74と、感光体ドラム77後方に配置された紙粉除去ユニット79と、感光体ドラム77上方に配置された帯電器78等が設けられる。
【0038】
供給ローラ74は、回転しながらスポンジ面で微細な粒状の現像剤Tを現像ローラ75に圧接して付着させるものである。層圧規制ブレード76は、供給ローラ74により現像ローラ75に付着された現像剤Tの付着量を適正なレベルに均一化するため、所定の圧力で付勢されて接触し、過剰な現像剤Tを掻き落とすようにして現像剤Tの付着量を調整している。
【0039】
感光体ドラム77は、用紙搬送方向(図3において時計回り)に回転するように駆動され、転写ローラ87と協動して用紙P(図1参照)を搬送することができる。まず、感光体ドラム77は、紙粉除去ユニット79により、感光体ドラム77に付着した紙粉が除去される。本実施の形態の紙粉除去ユニット79は、細部の図示を省略するがブラシや不織布等を用い、感光体ドラム77表面の残留現像剤は通過させ、紙粉は捕捉するように構成されている。紙粉除去ユニット79を通過した感光体ドラム77の部分は、感光体ドラム77の回転により帯電器78に対向する位置に移動する。
【0040】
帯電器78は、コロナワイヤと呼ばれる直径50〜100μmのタングステンワイヤから構成される帯電線78aが感光体ドラム77から10mm程度離して平行に配置され、周囲をアルミニウム製のシールド電極78dにより覆われ、感光体ドラム77に対向する部分にこれに沿った溝状の開口部を設けられて、この開口部にシールド電極78dとは絶縁して数本のワイヤ又はメッシュからなるグリッド電極78bを配置されてスコロトロンとして構成される。なお、シールド電極78dの感光体ドラム77に対向する面と反対側には、汚れた帯電線78aを挟持してスライドするクリーニング部材をスライド可能に案内するための孔であるクリーニング用孔78cが感光ドラム77の長手方向に沿って、光走査装置支持部11aに対向して溝状に開口されている。
【0041】
帯電線78aは、図示しない電源装置のプラス極に接続され5〜10kvの高電圧が印加され、これによって発生したプラスイオンが、感光体ドラム77の表面に移動して帯電する。また、グリッド電極78bにバイアス電圧を印加することで帯電電位が規制され、又電圧を変化させることで帯電を制御をすることも可能である。この帯電器78により感光体ドラム77の表面がプラスに帯電する。尚、帯電器78は、実施の形態に示すスコロトロンでなくグリッド電極78bを有さないコロトロンでもよく、さらにブラシ帯電などコロナ放電を生じうるものであれば他の方式によるものであってもよい。
【0042】
帯電器78によりその表面がプラスに帯電された感光体ドラム77の部分は、回転により移動し、前述の光走査装置により、レーザビームLBが照射される。感光体ドラム77は、プロセスユニットとして現像剤Tの交換と一体で交換されるため、耐久性は比較的低いが、軽量で比較的安価な有機系のOPC(Organic Photoconductor)感光体から構成されている。レーザビームLBが照射されるとレーザビームLBの当たった感光体ドラム77の表面の導電性が高まるため帯電電位が下がり、電位の差による潜像が形成される。なお、感光体ドラム77は、高速で感光でき長寿命な光導電性を有するaSi(アモルフォスシリコン)、SeやSe系合金からなるセレン系感光体や、CdS(硫化カドミウム)等により構成されてもよい。
【0043】
このレーザビームLBにより潜像を形成された感光体ドラム77の部分は、感光体ドラム77の回転により、現像剤Tをその表面に付着させた現像ローラ75と接触する。現像ローラ75は、ステンレス等の金属製のローラ軸にシリコンゴムまたはウレタンゴムにカーボンブラックを分散させ導電性を付与した基材からなるゴムローラで、ローラ表面にはフッ素樹脂コーティングがされている。現像ローラ75に付着した現像剤Tは、供給ローラ74及び層圧規制ブレード76により摩擦帯電されてプラスに帯電している。
【0044】
現像ローラ75が感光体ドラム77に接触すると、レーザビームLBが照射されて帯電電位が下がっている部分に現像剤Tが付着する。そのため現像剤Tにより潜像が顕在化され可視化されて現像が終了する。このとき感光体ドラム77上に残留していた現像剤Tは現像ローラ75によって回収される。ここで現像された画像は、さらに感光体ドラム77の回転により転写ローラ87とのニップ部にある用紙P(図1参照)に対向する位置に搬送される。
【0045】
転写ローラ87は、表面がシリコンゴムまたはウレタンゴムにカーボンブラックを分散させ導電性を付与した基材に覆われた導電ローラとして構成され、図示しない電源部のマイナス極に接続され電圧を印加されているため、用紙Pに電圧を印加し、感光体ドラム77方向に付勢された転写ローラ87により用紙Pと感光体ドラム77が接触されて、感光体ドラム77上に形成された現像剤Tによる画像が用紙Pに転写されるように構成されている。
【0046】
図1に示すように、上記のように構成された現像部17により用紙Pに画像が形成され、搬送部18により用紙Pはさらに搬送され定着部15に進入する。
【0047】
定着部15は、図1に示すようにフレーム51にハロゲンヒータ53を備えたヒートローラ52と、用紙Pをヒートローラ52に付勢する圧力ローラ54と、その用紙搬送方向下流側に設けられた第1排紙ローラ55と、これに従動する従動ローラ56とが一体に配設された定着ユニットとして構成される。
【0048】
ヒートローラ52は、略用紙幅の長さで用紙搬送方向と直交するように配置されて、搬送される用紙Pに現像部17で形成された画像に対して密着されるように構成される。ヒートローラ52は、アルミ製の中空の円筒状に形成され、両端部を回転可能に支持され、図示しないギア列を介して動力が伝達されて回転する。表面は、加熱によっても現像剤T等が付着しないようにフッ素樹脂のコーティング処理がされている。
【0049】
ハロゲンヒータ53は、ヒートローラ52の中心部に配置される。このハロゲンヒータ53は、石英管にハロゲンガスを封入したものであり短時間に内部温度を700℃〜800℃の高温度に上昇可能なヒータである。このハロゲンヒータ53を点灯して発熱させ、その表面温度をおよそ400℃から450℃に上昇させると、ヒートローラ52を内部から加温し、その表面温度をおよそ200℃に上昇させる。
【0050】
このヒートローラ52に搬送される用紙Pを圧接するように、圧力ローラ54が配置される。圧力ローラ54は、表面がヒートローラ52に密着可能に耐熱性のゴム素材で形成され、さらに現像剤T等の付着防止のためフッ素樹脂のコーティング処理がされている。圧力ローラ54は、ヒートローラ52の回転に連れ回るように構成され、このときヒートローラ52に対し用紙Pを圧接させるように両端に配設された図示しない回転軸を図示しないコイルばねにより付勢するように構成されている。
【0051】
このように構成された定着部15に用紙Pが進入すると、用紙P上に形成された現像剤Tによる画像がヒートローラ52の表面に圧力ローラ54により圧接される。このときヒートローラ52の表面は高温になっており、現像剤Tが融解すると共に、用紙Pの繊維内に浸透する。なお、この段階では、現像剤Tは、完全に凝固していないため、用紙Pが外気により冷却された段階で用紙P上に形成された画像が完全に定着される。
【0052】
また、ヒートローラ52の用紙搬送方向下流側に配置され、図示しない駆動手段により駆動される第1排紙ローラ55とこれに従動する従動ローラ56により用紙Pは、定着部15から排紙される。
【0053】
次に、定着部15により画像が定着された用紙Pは、定着部15に備えられた第1排紙ローラ55と従動ローラ56により排紙されるが、この用紙搬送方向下流側に排紙方向切り替え装置62が配設される。排紙方向切り替え装置62は、用紙Pを印刷済み用紙載置部69に案内するように、用紙P先端部を装置後方向きから上向きに案内し、さらに前方に向きを変えるように湾曲した用紙Pの通路を形成した案内部62aを備え、案内部62aは、その上部を軸支部62bにより軸支される。この軸支部62bは、軸支部62bを上下方向のみに移動可能に規制する規制部62dにより規制され、軸支部62bを下方に付勢する線ばねからなる付勢部62eにより下方に付勢されている。また、軸支部62bには付勢部62eと一体的に形成されたねじり用コイルばねが配設されて、案内部62aを後上方に跳ね上げるように付勢している。そして、案内部62aを閉じた状態における案内部62aの下端近傍の本体フレーム11には、案内部62aを掛止する掛止部63が設けられて案内部62aの下端を掛止している。
【0054】
このように構成された排紙方向切り替え装置62によれば、案内部62aの下端を掛止部63に掛止しておけば、付勢部62eにより軸支部62bを介し案内部62aが下方に付勢されているため掛止は解除されず、図示しないコイルばねによっては後上方に跳ね上げられることがない。そのため第1排出ローラ55と従動ローラ56により、定着部15から排紙された用紙Pの先端が案内部62aに進入することにより印刷済み用紙載置部69に案内され、案内された用紙Pは、第2排紙ローラ65と従動ローラ66によりさらに搬送されて印刷済み用紙載置部69に排紙される。なお、印刷済み用紙載置部69の前部には、排紙延長トレイ68が前方に展開可能に枢着される。
【0055】
一方、案内部62aの指掛部62fに指を掛けて上方にずらすと、軸支部62bが付勢部62eの付勢に抗して規制部62dに沿って上方にずれて、掛止部63による掛止がはずれる。そのため、図示しないねじりコイルばねにより案内部62aは軸支部62bを中心に後上方に跳ね上げられた状態に変位する。この状態では、第1排出ローラ55と従動ローラ56により、定着部15から排紙された用紙Pは、案内部62aには進入せず、そのまま装置の後方に排紙される。なお、装置後方には図示しない排紙トレイを装着して排紙された用紙Pを積層して載置できる。
【0056】
図1に示すように、本体フレーム11の後部には、装置の制御を行う図示しないCPU、ROM、RAMを備えた制御部20が設けられている。制御部20は、画像データの入力、処理、レーザダイオード41の発振の変調の制御、ポリゴンミラー駆動モータ24の制御、搬送部18の制御、ハロゲンヒータ53の制御の他、電源の制御等の装置全般の制御も行う。
【0057】
さらに、ここで、本発明に係る光走査装置12について図2、図4を参照して詳説する。
【0058】
レーザダイオード41は概ね円柱状に形成された本体に、レーザビームLBの射出方向(Z方向)に円筒形のカバーに覆われた図示しないチップが備えられ、レーザビームLBの射出方向の反対方向(反Z方向)には、図示しない3本のリード線が設けられる。レーザダイオード41は、制御部20(図1参照)のCPUからの画像データに基づいた制御信号により、基板43に備えられたレーザダイオード駆動回路から電圧が印加されて発振する。レーザ発振が起きるとこのチップが発光し、Z方向に備えられた図示しないカバーガラスを透過してZ方向にレーザビームLBが放出される。
【0059】
レーザダイオードホルダ42は、放熱効果の高いアルミニウムにより矩形の厚板上に形成されその略中央部にレーザダイオード41を嵌入するレーザダイオード保持孔が穿設され、その両端に2つのねじ孔がそれぞれ穿設されている。レーザダイオード41は、レーザダイオードホルダ42に嵌入されカバーガラスをポリゴンミラー23に向けた状態で支持される。レーザダイオードホルダ42は、アルミニウム製で放熱効果が高いため、レーザダイオード41が加熱しないようにその温度を下げる。
【0060】
基板43には、レーザダイオードホルダ42のねじ孔に合わせて2つのねじ孔が穿設されている。レーザダイオード41を左右に挟む位置で、レーザダイオード41の光軸に略平行に、基板43とレーザダイオードホルダ42を外側から内側に(Z方向に)貫通する2本のねじ39が配置され、このねじ39の先端が支持フレーム21に螺入されることにより基板43とレーザダイオードホルダ42が支持フレーム21に係止される。このときねじ39と基板43の間には、平ワッシャとスプリングワッシャが挟入されて、ねじ39のヘッドが適当な圧力で基板43を押圧する。
【0061】
レーザダイオード41のリード線は基板43にハンダ付けされて接続され、基板43に配設された図示しない駆動回路から駆動信号を受けて発振する。
【0062】
発光部47の発光側の光路上に、コリメートレンズ45と図示しないスリットを備えたレンズセル44が配設される。本実施の形態では、レンズセル44は、高い寸法安定性を有するポリフェニレンサルファイド(PPS)により一体に成形されている。レーザダイオード41が発振することにより射出されたレーザビームLBは点光源に近いチップから発振された拡散光であるが、この拡散するレーザビームLBを平行光にするのが凸レンズからなるコリメートレンズ45である。このコリメートレンズ45により平行な光束とされたレーザビームLBは光束の幅が大きいため、この光束を通過させる部分のみに孔を有し、光束の幅を規制するスリットが光路上に配置される。この発光部47とレンズセル44により平行光ユニットが構成されて、この平行光ユニットにより発光され、平行にされて、光束の幅が規制されたレーザビームLBは、ポリゴンミラー23に向かう。
【0063】
本実施の形態におけるレンズユニット2は、第1シリンドリカルレンズとしての機能を果たすもので、平行光ユニットとポリゴンミラー23との中間位置に配置される。レンズユニット2のレンズ体4は、円柱の一部を高さ方向に切り取った周知のシリンドリカルレンズで、平行光ユニットから射出された平行光を垂直方向に収斂させてポリゴンミラー23の鏡面に焦点を合わせるものである。そのため、走査面方向には一定の厚みで、走査面と直交する方向には厚みが変化するように配置される。なお、レンズ体4はアクリル樹脂により、断面が略正方形の角筒上に形成されシリンドリカルレンズを支持する枠体であるセル5と一体に成形されている(図6参照)。なお、さらに詳細は後述する。
【0064】
ポリゴンミラー23は、扁平な正6角柱の形状で、側面部は6枚の平面鏡から構成される。図2に示すように、ポリゴンミラー駆動モータ24がポリゴンミラー23の下方に配設されて、回転軸24aによりポリゴンミラー23を軸支して駆動する。ポリゴンミラー駆動モータ24は、防振脚25を介して支持フレーム21に支持される。防振脚25は、ポリゴンミラー駆動モータ24の振動を吸収し、支持フレーム21にポリゴンミラー駆動モータ24の振動を伝えないようにするものである。このポリゴンミラー23とポリゴンミラー駆動モータ24と防振脚25とからポリゴンミラーユニットが構成されている。
【0065】
図4に示すように、発光部47から照射されたレーザビームLBの光束が、回転するポリゴンミラー23に当たるように配置され、図4において右回転(時計回り)するポリゴンミラー23に当たったレーザビームLBは、ポリゴンミラー23の回転する面と同一平面上に反射されLBLの位置からLBRの位置に連続的に偏向されて変位する。レーザビームLBがLBRの位置にくると、発光部47から射出されたレーザビームLBは、回転するポリゴンミラー23の新たな平面に反射され、再び反射されたレーザビームLBはLBLの位置に戻り再びLBRの位置に連続的に偏向されて変位する。このようにして繰り返しレーザビームLBを変位させて走査を行う。なお、本願ではレーザビームLBが変位する面を走査面と呼ぶ。
【0066】
この走査の範囲は、レーザビームLBの変調タイミングがポリゴンミラー23の回転と同期しないと画像を形成する位置が走査面に沿ってずれるため所定のマージンを有し実際の画像を形成するための範囲より大きな範囲で走査が可能である。そこで、実際の印刷開始位置とレーザビームLBの変調開始位置を合わせるため、LBL線上に開始ビームディテクタ49aが設けら、この開始ビームディテクタ49aにレーザビームLBの光が入射することにより、開始ビームディテクタ49aから制御部20に信号が発信される。この信号を受けた制御部20(図1参照)は、実際の画像を形成するべき位置から無変調のレーザビームLBを画像データに基づいて変調するようにレーザダイオード41の発振のタイミングを制御する。このようにして、走査面に沿った位置のずれを調整する。
【0067】
さらにまた、LBR線上に終了ビームディテクタ49bを設け、終了ビームディテクタ49bからの信号で制御部20では、実際の画像の形成を終了すべき位置でレーザビームLBの走査を終了するように、レーザダイオード41の発振のタイミングを制御する。
【0068】
fθレンズ31は、ポリゴンミラー23に反射されたレーザビームLBの光路上に設けられる。ポリゴンミラー23により一定の角速度で回転移動されるレーザビームLBはそのままで走査すると、走査対象である感光体ドラム77(図3参照)において中心部の走査速度より左右の端部の走査速度が高くなり、画像にひずみを生じてしまう。そのためポリゴンミラー23により一定の角速度で回転移動されるレーザビームLBを感光体ドラム77上で等速で走査するように補正するレンズである。
【0069】
図2及び図4に示すように、第1固定ミラー32は、fθレンズ31を通過したレーザビームLBに対応して、長手方向が走査面に沿って設けられた細長直方体のガラス体の一面を反射面としてアルミコーティングを施したものである。fθレンズ31により補正されたレーザビームLBを反射して上面側の光束を下面側に略垂直に偏向させる角度に配設されて構成される。
【0070】
第2固定ミラー33は、図2に示すように、第1固定ミラー32と同様の構成で、第1固定ミラー32により図2において下方に偏向された光束をさらに垂直に偏向して下面側に光束を導く角度に配設されて構成される。
【0071】
第2シリンドリカルレンズ34は、レーザビームLBが移動するため、この移動範囲に対応するように走査面に沿って幅広に形成される。第2シリンドリカルレンズ34は、レンズユニット2の第1シリンドリカルレンズであるレンズ体4でポリゴンミラー23上に収斂されたレーザビームLBが、ポリゴンミラー23に反射された後は再び上下方向に拡散するため、この拡散光を感光体ドラム77上に再び収斂するために用いられる。
【0072】
第3固定ミラー35は、第1固定ミラー32と同様の構成で、レーザビームLBの走査幅に対応して構成され、レーザビームLBを感光体ドラム77の方向に偏向させて反射するように配設されて構成される。
【0073】
ここで、このような光学要素を備えた光学系により行われる、所謂「面倒れ補正」について、図2、図3及び図4を参照して説明する。もし、第1シリンドリカルレンズであるレンズ体4及び第2シリンドリカルレンズ34なしで、レーザビームLBをそのままの光束で回転するポリゴンミラー23に投射した場合、ポリゴンミラー23に反射されたレーザビームLBがfθレンズ31を通り第1固定ミラー32、第2固定ミラー33、第3固定ミラー35に反射されて感光体ドラム77を走査する。このとき、ポリゴンミラー23に備えられた6つの平面鏡は、正確に感光体ドラム77の所定位置を走査しなければならないが、6つの平面鏡の上下方向の傾きの角度を完全に調整することは困難であり、この傾きの角度に誤差があればポリゴンミラー23が回転して異なる平面鏡に反射される度に走査方向が変化してしまう。
【0074】
そこで、まずレンズユニット2のレンズ体4によりレーザビームLBの光束を上下方向に収斂して、ポリゴンミラー23に焦点を合わせる。そうすればレーザビームLBは上下方向に最も収斂した状態でポリゴンミラー23に反射される。ポリゴンミラー23に反射されたレーザビームLBは、ポリゴンミラー23の角度に応じて上下方向に振れて様々な方向に拡散しながら反射する。このレーザビームLBを第2シリンドリカルレンズ34により再び感光体ドラム77の表面に焦点を合わせるように収斂させる。シリンドリカルレンズの性質の1つに、点光源から出た光はレンズのどの部分に当たっても必ず反対側の所定の点を通るという性質がある。特に焦点から出た光は反対側の焦点に収斂する。そのため第2シリンドリカルレンズ34の一方の焦点をポリゴンミラー23に合わせ、他の焦点を感光体ドラム77の所定の走査位置に合わせておけば、ポリゴンミラー23に収斂した光は、ポリゴンミラー23の各平面鏡がそれぞれ傾いていても必ず所定の走査すべき位置に当たることになる。以上が面倒れ補正の原理である。この原理に沿って本実施の形態の光走査装置12の光学要素が配置される。
【0075】
支持フレーム21は、以上述べたような平行光ユニット、レンズユニット2、ポリゴンミラーユニット26、fθレンズ31、第1固定ミラー32、第2固定ミラー33、第2シリンドリカルレンズ34、第3固定ミラー35等の光学要素を支持する部材である。支持フレーム21は、変成PPEにグラスファイバを混入した非晶性のエンジニアリング・プラスチックから構成される。そのため、電気特性・難燃性・耐熱性・寸法安定性・成形性に優れ、高い強度を有するが、例えばポリカーボネイトにグラスファイバを混入したもの等、他の材料で構成することもできる。
【0076】
支持フレーム21は、図2及び図4に示すように、装置の水平方向を囲むように側壁部220が設けられ、その囲まれた空間を上下に仕切る隔壁が設けられ、この支持フレーム21の隔壁1の上下に各構成要素が配置されている。
【0077】
ここで、さらにレンズユニット2について説明する。図5は、本実施の形態におけるレンズユニット2の斜視図である。図5に示すように、第1シリンドリカルレンズとして構成されているレンズユニット2は、レンズ部3と、これを支持する支持部6と、レンズ部3を支持部6に押圧するように付勢する付勢部9とから構成される。レンズ部3は、Z方向に光軸を有し、ピント調整のためZ方向に支持部6上を摺動する。以下レンズユニット2を詳細に説明する。
【0078】
図6は、本実施の形態におけるレンズ部3の斜視図である。図6に示すように、レンズ部3は、Z軸に垂直な断面形状が概ね正方形の角筒上に形成されたセル5と、セル5の略中央に配置されたレンズ体4とから構成されている。
【0079】
レンズ体4は、円柱形の一部を中心軸と平行な平面で切り取った周知のシリンドリカルレンズとして構成され、ポリゴンミラー23に対向する面であるZ方向側の面が平面に、平行光ユニットに対向する面である反Z方向側の面が、X方向には厚みが均一で且つY方向には中央が最も厚く上下方向に向かって厚みが薄くなるように配置される。従って、このレンズ体4に当たったレーザビームLBは上下方向に収斂され、ポリゴンミラー23の反射面で焦点が合い、上下方向の厚みが最も小さい光束となって反射される。但し、ポリゴンミラー23の反射面で正確に焦点を合わすためには、平行光ユニットから正確な平行光が照射されることと、レンズ体4と、ポリゴンミラー23との相対距離が所定の焦点距離に合致するように位置が設定されることが条件となる。従って、画像形成装置1を組み立てる段階で、この距離が正確に調整される必要がある。そのため、このレンズ体4を、ポリゴンミラー23に対する相対距離が移動できるように支持されなければならない。また、その前提として、レンズ体4の中心が平行光ユニットのレーザダイオード41のチップとポリゴンミラー23の所定の反射位置とを結ぶ直線状にあって、且つレンズ体4の光軸が、この直線と一致しなければならない。
【0080】
従来の例では、図13及び図14に示すように、シリンドリカルレンズであるレンズ部103,104をそのまま支持することが通常の支持方法であった。しかしながら、シリンドリカルレンズをむき出しで支持すると、誤って指で触れたり、或いは埃などがつきやすいのでレンズが汚れやすく、又部品の運搬時等にレンズを傷つけやすかった。又、シリンドリカルレンズのZ方向の長さが短いと、支持部106、206による支持において光軸がぶれやすくなるという問題もあった。
【0081】
本実施の形態においては、図5乃至図7に示すように、レンズ体4セル5により周囲を囲んでレンズ部3として構成されている。セル5は、上面を覆う上板5aと、Z方向に見た場合に、左側に位置し、Y軸及びZ軸と平行な支持部6の側面部7に対する当て面となる第2当て面5fを備えた左側板5bと、右側に位置する右側板5dと、X軸及びZ軸に平行な支持部6の底面部8に対する当て面となる第1当て面5gを備えた底板5cとから構成される。上板5aは、側面部7側(Z方向にみて左側)に突出して構成され、その先端はY軸及びZ軸に平行な第3当て面5eが形成される。
【0082】
このレンズ部3は、本実施の形態においては、アクリル樹脂により一体に形成される。もちろん、レンズ体4とセル5を別体にして、これらを接着等により固定してもよいが、このように一体に成形することで生産の効率化やハンドリングの容易化を図ることができる。さらに、材質はアクリル樹脂に限らず、特性に応じて種々選択できることはいうまでもない。このように構成されたレンズ部3は、以下に述べる支持部6により支持される。
【0083】
図7は、本実施の形態における支持部6の斜視図である。図7に示すように、支持部6は、Y軸及びZ軸に略平行な平面に沿って形成された側面部7と、X軸及びZ軸に略平行な平面に沿って形成された底面部8とから構成され、Z方向から見て概ねL字状に構成される。
【0084】
側面部7のZ方向から見て右側(X方向側)の面の上部には、Y軸及びZ軸に平行な矩形の平面である第3支持面7aが形成される。この第3支持面7aは、レンズ部3の第3当て面5eに対応するもので、レンズ部3のX軸方向の位置を決定すると共に、第2支持面7dと共に、レンズ部3のZ軸を中心とする傾きの決定をする基準面とされる。
【0085】
第3支持面7aの下側(反Y方向)に連続した、矩形の平面からなる第1勾配面7bが、Z方向から見て右下方向(反Y方向のX方向寄り)に形成される。この第1勾配面7bは、垂直(Y軸及びZ軸に平行な平面)よりZ方向にみて左回転(反時計回り)に数度回転させた角度であり、レンズユニット2を支持フレーム21と一体に射出成形により成形する場合に、成形する金型をZ軸方向に離型するときに、離型を容易にするいわゆる抜き勾配を形成する。
【0086】
第1勾配面7bの下方に連続して、第1勾配面7bよりもさらに垂直(Y軸及びZ軸に平行な平面)よりZ方向にみて左回転(反時計回り)の傾斜を強めた比較的Y方向の距離が小さい矩形の平面からなる第2勾配面7cが形成される。そしてこの第2勾配面7cの下方に連続して、Y軸及びZ軸に平行な矩形の平面でからなる第2支持面7dが底面部8に至るまで形成される。第2勾配面7cは、射出成形時に、樹脂の流動をスムーズに行うための、いわゆるさそい込みとして第1勾配面7bと第2支持面7dとを円滑に結ぶ面を形成するものである。
【0087】
第2支持面7dは、レンズ部3の第2当て面5fに対応するもので、図6に示すレンズ部3のX軸方向の位置を決定すると共に、第3支持面7aと共に、レンズ部3のZ軸を中心とする傾きの決定をする基準面とされる。
【0088】
側面部7の上側面(Y方向側の端面)は略X軸及びZ軸の平行な矩形の平面からなる上面7eが形成される。また、Z方向及び反Z方向側の端面は、Y軸及びZ軸に平行な平面からなる前面7g及び後面7fが形成される。そして、側面部7の反X方向側の端面の全体は、Y軸及びZ軸に略平行な矩形の平面からなる側面7eが形成される。
【0089】
次に、底面部8について説明する。底面部8の基部に当たる側(反X方向側)の第2支持面7dの端部と連続するように垂直に(X方向に向かって)、X軸及びZ軸に略平行な、X軸方向の幅の狭い矩形の平面からなる第1底面8aが形成される。その第1底面8aから垂直に(Y方向に)段差が設けられ、X軸及びZ軸に平行なX軸方向の幅の狭い矩形の平面からなる第1支持面8bがY方向に向かって突設される。この第1支持面8bは、図6に示すレンズ部3の第1当て面5gに対応して、レンズ部3のY軸方向の位置を決定する基準面となるものである。
【0090】
そして、第1支持面8bから垂直下方に段差が設けられ、ここから右方(X方向)に向かってX軸及びZ軸に略平行に、X軸方向の幅の比較的大きい矩形の平面である第2底面8cが形成される。
底面部8のX方向側端面は、Y軸及びX軸に略平行な矩形の平面からなる側面8aが形成され、また、Z方向及び反Z方向側の端面は、Y軸及びZ軸に平行な平面で、且つ前面7g及び後面7fとそれぞれ連続する前面8f及び後面8eが形成される。そして、底面部8の側の下側(反Y方向側)の端面の全体は、X軸及びZ軸に略平行な矩形の平面からなる底面8gが形成される。
【0091】
本実施の形態においては、このように構成された支持部6が、支持フレーム21と一体に形成される。この場合、支持フレーム21とは、側面部7の前面7g、後面7f、側面7h若しくは、底面部8の前面8f、後面8e、底面8gのいずれか1以上の部分とにおいて連続した構造で形成されうるが、本実施の形態では、側面部7の前面7g、後面7f、側面7h及び底面部8の前面8f、後面8eにおいて支持フレーム21に連続した構造で構成される。
【0092】
次に、支持部6によるレンズ部3の支持について説明する。まず、レンズ部3が直方体であるとして、図示しない3次元空間において、このレンズ部3の直方体の位置を決定するには、まず、直方体のいずれかの1表面(第1表面とする)が属する1平面を決定し、この第1表面と隣り合う他の表面(第2表面とする)が属する他の1平面を決定すればよい。そして、いずれにも隣り合う他の1表面は、第1表面及び第2表面のそれぞれが属する平面上を移動して位置を移動することができる。また、1平面の位置は3点の位置、または1点と1直線、さらに平行な2直線などによって決定される。
【0093】
従って、レンズを支持する手段に第1の平面内にある第1の位置決め部と、第1の平面と直交し且つ第1の位置決め部から所定距離離れた第2の平面内にあって、第1の位置決め部から第1の平面と垂直な第1の方向に所定距離離れた位置にある第2の位置決め部があれば、これらの2つの位置決め部により1表面の位置が決定可能である。
【0094】
また、第2の平面と平行で、且つ第1の位置決め部から第2の平面と垂直な第2の方向の距離において、第2の平面より大きい距離にある第3の平面内にあって、第1の平面からの第1の方向における距離が第2の位置決め部までの距離より大きい距離離れた第3の位置決め部により、前述の1表面と隣り合う連続する表面の位置が決定される。
【0095】
そして、上記のような直方体の第1の位置決め部に対応する第1の基準部と、第2の位置決め部に対応する第2の基準部と、第3の位置決め部に対応する第3の基準部とを有したレンズ部3を支持する。この場合、第1の平面及び第2の平面に対する位置を維持しながら、第1の平面及び第2の平面のいずれにも平行な直線の方向に摺動移動が可能に支持されうる。
【0096】
また、本実施の形態におけるシリンドリカルレンズのように光軸を有するレンズであれば、この移動方向を光軸と一致させることで、レンズのピント合わせが可能になる。
【0097】
さらに、図7に示す本実施の形態の支持部6におけるX軸、Y軸、Z軸により表される3次元空間において、Y軸及びZ軸のいずれにも平行な平面(ここでは便宜的に側面平面と呼ぶ。)を第1の平面と、X軸及びZ軸のいずれにも平行な平面(ここでは便宜的に底面平面と呼ぶ。)を第2の平面としたとき、側面平面に対する位置決め部である第3支持面7aと第2支持面7dにより、これに対応する第1の基準部である第3当て面5eと第2の基準部である第2当て面5fによりレンズ部3のX軸方向の位置を決定しているが、そのため、Z軸を中心とした傾きを調整するに当たり、比較的面積が小さい第3当て面5eの樹脂成形用の型の調整をするだけで、比較的容易に調整が可能である。或いは、同様に第3支持面7a或いは第2支持面7dを調整してもよい。
【0098】
そして、レンズ部3に保持されたシリンドリカルレンズであるレンズ体4の光軸をZ軸と一致させることで、ポリゴンミラー23の反射面にピントを合わせるピント調整ができる
【0099】
ここで、図9は、本実施の形態における主付勢部91の斜視図である。また、図10は、図9のC−C部分からZ方向に見た断面図である。なお、説明の便宜上副付勢部92,93は省略している。図9に示すように、主付勢部91は、全体の形状がZ方向に見て上部が開放したU字形に形成された板状の形状で、支持フレーム21と一体に成形されたばね弾性を有する変成PPE樹脂からなる部材である。この主付勢部91のU字形の本体部91aのX方向側の端部は支持フレーム21に連続して固定されている。本体部91aの反X方向側の端部には、押圧部91bが設けられる。
【0100】
図10に示すように、レンズ部3を支持部6の所定位置に載置するが、そのままでは、主付勢部91が邪魔をするので、主付勢部91の押圧部91bを図において右上(Y方向の45度X方向向き)に弾性変形させながら、レンズ部3を反Y方向に挿入する。そして、主付勢部91の弾性により反X方向に変位してレンズ部3に当接する。押圧部91bは、図10に示す2点鎖線の位置から実線で表す位置に変形するので弾性力によりレンズ部3の上板5aと右側板5dとの接合部の角からレンズ部3の対角線方向(反Y方向から45度反X方向よりの方向)向きの押圧面を有し、レンズ部3を、この対角線方向に押圧する。このため、レンズ部3は、力F1の向きに加えられる付勢力により、第2当て面5fが第2支持面7dに、また第1当て面5gが第1支持面8bにそれぞれ当接され、その位置が固定される。なお第3当て面5eは第3支持面7aに当接するが、他の2カ所に比べれば小さな力で付勢されている。従って、主付勢部91のみでもレンズ部3を支持部6の所定位置に付勢し、その位置を固定できるが、第3支持面7aを付勢する力が比較的小さいため、やや安定度が小さいといえる。
【0101】
次に、図11は、本実施の形態における副付勢部92,93の斜視図である。また、図12は、図11のD−D部分からZ方向に見た断面図である。なお、説明の便宜上主付勢部91は省略している。図11に示すように、副付勢部92,93は、全体の形状がZ方向に見て下部が開放し、反X方向側が短い上下逆のJ字形に形成された板状の形状で、支持フレーム21と一体に成形されたばね弾性を有する変成PPE樹脂からなる部材である。この副付勢部92,93の逆J字形の本体部92a,93aのX方向側の端部は支持フレーム21に連続して固定されている。本体部92a,93aの反X方向側の端部には、押圧部92b,93bが設けられる。
【0102】
さらに、本体部92a,93aのX方向には、副付勢部92,93がX方向に変形しすぎて破損しないように、その動きを規制する規制板92c,93cがそれぞれ配置されている。規制板92c,93cは、副付勢部92,93より若干X方向に長いZ軸に垂直な矩形の板状部材で、X方向側端部は支持フレーム21に連続して形成される。
【0103】
図12に示すように、レンズ部3を支持部6の所定位置に載置するが、そのままでは、副付勢部92,93が邪魔をするので、副付勢部92,93の押圧部92b,93bを図において右(X方向)に弾性変形させながら、レンズ部3を反Y方向に挿入する。そして、副付勢部92,93が弾性変形してレンズ部3に当接する。押圧部92b,93bは、図12に示す2点鎖線の位置から実線で表す位置に変形するので弾性力によりレンズ部3の右側板5dの当接部分を反X方向に押圧する。このため、レンズ部3は、力F2の向きに加えられる付勢力により、第3当て面5eが第3支持面7aに、第2当て面5fが第2支持面7dにそれぞれ当接され、その位置が固定される。なお第1当て面5gは第1支持面8bに当接するが、他の2カ所に比べれば小さな力で付勢されている。従って、副付勢部92,93のみではレンズ部3を支持部6の所定位置に付勢し、その位置を固定することができないので、主付勢部91による付勢により固定されたレンズ部3の安定性を高める役割を有する。
【0104】
ここで図8は図5のB−B部分からZ方向に見た断面図である。図8に示すように、レンズ部3は、主付勢部91によるF1方向の力で主にその位置が固定され、副付勢部92,93によりF2方向の力でその安定度が高められている。
【0105】
以上のようにレンズユニット2は構成され、レンズ部3は、X軸方向及びY軸方向の位置が移動しないように固定され、第3支持面7aに第3当て面5eが、第2支持面7dに第2当て面5fが、第1支持面8bに第1当て面5gがそれぞれ当接しながら、Z方向に移動可能に支持される。そのため、Z方向に移動させることにより、X軸方向及びY軸方向の位置を変えず、且つZ軸を中心に傾かせることなく、レンズ部3に支持されたシリンドリカルレンズであるレンズ体4のピントをポリゴンミラー23の反射面に合わせることができる。
【0106】
さらに、図10及び図12に示すように、支持部6及び、レンズ部3を支持する前の2点鎖線で示された主付勢部91、副付勢部92,93は、アンダーカットなどを生じないで一体成形が可能な形状になっており、成形の精度を下げるスライドなどを使用しないで、支持フレーム21と支持部6と付勢部9を一体成形で形成することができる。その上、図7に示すように、第3支持面7a及び第2支持面7dをX軸方向にずらして配置することで、第1勾配面7bや第2勾配面7c等の垂直ではない勾配面を備えることで、射出成形時の樹脂の流動をスムーズにしたり、形を外すときのいわゆる抜き勾配を設けることができる。
【0107】
本実施の形態の画像形成装置1では、以上のようなレンズユニット2及び光走査装置12を備えて構成され、作用を有するため、以下のような効果がある。
【0108】
即ち、レンズユニット2を構成する支持部6とレンズ部3の組み合わせによれば、側面部7での支持が、大きな連続した1面ではなく、比較的面積の小さい2つの面で支持するため、X軸方向の位置の調整が容易になるばかりか、Y軸方向も比較的小さな面積で支持するためY軸方向の調整も容易になる。さらに、Z軸を中心とした傾きも同様に容易になる。
【0109】
また、レンズ体4を付勢部9により付勢するため、安定して支持部6によりレンズ部3を支持することができ、且つその光軸をずらさないでピント合わせが可能になる。
【0110】
さらに、光走査装置12の支持フレーム21と一体に成形することができるため、支持フレーム21との位置関係が正確なものとなり、その製造も容易になる。
【0111】
また、レンズ体4をセル5と一体に形成するため、レンズ単体で支持するより正確且つ安定した支持が可能になる。
【0112】
以上、1の実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良をし、変更することが可能であることは容易に推察できるものである。
【0113】
例えば、本実施の形態のレンズ部3では、レンズ体4をセル5で支持したが、図15に示すように、レンズ部3をレンズ自体に第2当て面5fと第3当て面5eを設けて支持することも可能である。また、支持されるレンズは、シリンドリカルレンズに限らず、円形の凸レンズ等でもセル5に支持させることで、容易に支持させることができる。
【0114】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1に係る発明のレンズユニットでは、支持部の所定位置に配設された3カ所の位置決め部より、これに対応するレンズ部の基準部を案内させて固定すれば、所望の2方向における位置と傾きを持った二次元的な位置に固定でき、さらに支持部の3カ所の位置決め部にこれに対応するレンズ部の基準部を案内させて摺動させれば、所定の二次元的な位置を変化させないで、三次元的な方向に移動させることができるという効果がある。そのため、このように構成された支持部とレンズ部により、レンズの位置や方向、傾きなどを決定してレンズを支持することができるという効果を奏する。また、レンズ部が光軸と垂直な断面が概ね矩形の角柱状に形成されたシリンドリカルレンズ又はシリンドリカルレンズを保持するセルであるので、レンズの形状を生かし、レンズに直接基準部を設け、またはレンズを保持するセルに基準部を設けてレンズ部を支持部に支持させることができる。そして、第2の基準部に対して第3の基準部が側面部に対して突出するように段差が設けられるので、この第3の基準部を調整することで光軸を中心とする傾きを調整することが容易にできる。さらに、レンズ部を付勢して、レンズ部を支持部に押圧して固定するため、レンズ部の位置が安定して固定され、且つ、摺動が可能に固定できる。
【0115】
また、請求項2に係る発明のレンズユニットでは、請求項1に記載のレンズユニットの効果に加え、第2の支持面の端部と第3の支持面の端部との間を円滑に連続させるように第1の方向に対して所定の傾きを持った傾斜面を備えるため、樹脂による射出成形により支持部を形成する場合の抜き勾配を形成でき、且つ成形時の流動性を良くし、また精度の低下の原因となるスライドなどを使用しないで、且つ無理抜きの面を少なくして精度の高いレンズユニットとすることができるという効果がある。
【0116】
請求項3に係る発明のレンズユニットでは、請求項2に記載のレンズユニットの効果に加え、底面部及び側面部をレンズの光軸と略平行に配置することで、レンズの光軸をずらさないで、光軸に沿ってレンズ部を移動させることができるという効果がある。そのため、光軸の位置を一定に維持したまま、ピント調整をすることができるという効果を奏する。
【0117】
請求項4に係る発明のレンズユニットでは、請求項1乃至3の何れかに記載のレンズユニットの効果に加え、レンズの形状が如何なる形状であっても、セルと一体に形成されることでレンズとセルとの位置関係が正確に維持でき、このセルを介してレンズを支持することで支持しやすく、且つ正確に支持することができ、ピント合わせなどの摺動も容易にできるという効果がある。また、レンズがセルで覆われるため、レンズを汚したり、傷を付けたりすることが少なくなるという効果もある。
【0118】
請求項5に係る発明のレンズユニットでは、請求項1乃至4の何れかに記載のレンズユニットの効果に加え、副付勢部材が前記レンズ部を前記第2の位置決め部及び前記第3の位置決め部に向かって付勢して、前記レンズ部を前記支持部に押圧して固定することができる。
【0119】
請求項6に係る発明のレンズユニットでは、請求項5に記載のレンズユニットの効果に加え、支持部、押圧部材及び副付勢部材は、これらを支持する支持フレームと一体に樹脂成形されているので、別途押圧部材を設けなくてもよく、効率的に生産をすることができるという効果もある。
【0120】
請求項7に係る発明のレンズユニットを備えた光走査装置では、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のレンズユニットを光走査装置に備えたことで、レンズを正確に安定して支持し且つ正確にポリゴンミラーにピントを合わせ、光束を収斂させることができ、もって正確な走査ができる光走査装置とすることができるという効果がある。
【0121】
請求項8に係る発明のレンズユニットを備えた光走査装置では、請求請7に記載のレンズユニットを備えた光走査装置の効果に加え、支持部を光走査装置の支持フレームと一体に形成することで、支持フレームと支持部の位置関係を正確に維持し、且つ一体に成形することで生産の効率を著しく高めることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置1を用紙搬送方向に直交する方向から側面視した断面図である。
【図2】図4のA−A部分における断面図である。
【図3】図1に示す画像形成装置1の光走査装置12、現像部17と本体フレーム11の一部を拡大した図である。
【図4】光走査装置12を蓋体22を外して上方(図1のU方向)から見た平面図である。
【図5】本実施の形態におけるレンズユニット2の斜視図である。
【図6】本実施の形態におけるレンズ部3の斜視図である。
【図7】本実施の形態における支持部6の斜視図である。
【図8】図5のB−B部分からZ方向に見た断面図である。
【図9】本実施の形態における主付勢部91の斜視図である。
【図10】図9のC−C部分からZ方向に見た断面図である。
【図11】従来のレンズユニットの1例を示す図である。
【図12】従来のレンズユニットの他の1例を示す図である。
【図13】従来のレンズユニットの1例を示す図である。
【図14】従来のレンズユニットの他の1例を示す図である。
【図15】レンズ部3の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 レンズユニット(第1シリンドリカルレンズ)
3 レンズ部
4 レンズ体
5 セル
5a 上板
5b 左側板
5c 底板
5d 右側板
5e 第3当て面
5f 第2当て面
5g 第1当て面
6 支持部
7 側面部
7a 第3支持面
7b 第1勾配面
7c 第2勾配面
7d 第2支持面
7e 上面
7f 後面
7g 前面
7h 側面
8 底面部
8a 第1底面
8b 第1支持面
8c 第2底面
8d 側面
8e 後面
8f 前面
8g 底面
9 付勢部
91 主付勢部
91a 本体部
91b 押圧部
92、93 副付勢部
92a,93a 本体部
92b,93b 押圧部
92c,93c 規制板
11 本体フレーム
12 光走査装置
21 支持フレーム

Claims (8)

  1. レンズ部と、当該レンズ部を支持する支持部と、前記レンズ部を前記支持部に押圧する押圧部材とを備えたレンズユニットにおいて、
    前記支持部は、
    第1の平面内にある第1の位置決め部と、
    前記第1の平面と直交し、且つ前記第1の位置決め部から所定距離離れた第2の平面内にあって、前記第1の位置決め部から前記第1の平面と垂直な第1の方向に所定距離離れた位置にある第2の位置決め部と、
    前記第2の平面と平行で、且つ前記第1の位置決め部から前記第2の平面と垂直な第2の方向の距離において、前記第2の平面より大きい距離にある第3の平面内にあって、前記第1の平面からの第1の方向における距離が前記第2の位置決め部までの距離より大きい距離離れた第3の位置決め部とを有し
    前記レンズ部は、
    前記第1の位置決め部に対応する第1の基準部と、
    前記第2の位置決め部に対応する第2の基準部と、
    前記第3の位置決め部に対応する第3の基準部とを有し
    光軸と垂直な断面が概ね矩形の角柱状に形成されたシリンドリカルレンズ又はシリンドリカルレンズを保持したセルであって、
    前記第2の位置決め部と対向する面に、前記第3の基準部を含む第3の基準面と前記第2の基準部を含む第2の基準面とが前記第2の方向において段差をつけて設けられ、
    前記支持部に沿って光軸方向に摺動可能に構成され、
    前記押圧部材は、前記レンズ部を前記第1の位置決め部、前記第2の位置決め部及び前記第3の位置決め部に向かって付勢して、前記レンズ部を前記支持部に押圧して位置決め固定することを特徴とするレンズユニット。
  2. 前記支持部は、
    前記第1の平面と略平行に設けられた底面部と、
    当該底面部から前記レンズ部の支持方向に突設された前記第1の位置決め部である第1の支持面と、
    前記第1の支持面と略直交して連設された側面部と、
    当該側面部において前記底面部との接合部近傍に設けられた前記第2の位置決め部である第2の支持面と、
    前記側面部に設けられた前記第3の位置決め部である第3の支持面と、
    前記第2の支持面と前記第3の支持面との間の全部または一部に配置され、前記第2の支持面の端部と前記第3の支持面の端部との間を円滑に連続させるように前記第1の方向に対して所定の傾きを持った傾斜面とを備えたこと
    を特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  3. 前記底面部及び前記側面部が、前記レンズ部に保持されたレンズの光軸と略平行に配置されたこと
    を特徴とする請求項2に記載のレンズユニット。
  4. 前記レンズ部は、
    前記レンズを保持する前記セル及び、当該セルに保持される前記レンズが、樹脂により一体に成形されて構成されたこと
    を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のレンズユニット。
  5. 前記レンズ部を前記第2の位置決め部及び前記第3の位置決め部に向かって付勢して、前記レンズ部を前記支持部に押圧して固定する副付勢部材を備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のレンズユニット。
  6. 前記支持部、前記押圧部材及び前記副付勢部材は、これらを支持する支持フレームと一体に樹脂成形されていることを特徴とする請求項5に記載のレンズユニット。
  7. 光束を投射する光源と、
    モータに駆動されて回転し、前記光源から投射された光束を走査のために反射方向を変化させながら反射するポリゴンミラーと、
    前記ポリゴンミラーに反射した光束を走査対象に結像させるための結像光学系と、
    前記光源と前記ポリゴンミラーと前記結像光学系を収納する支持フレームとを備え、
    前記支持部の前記第1の平面が、前記支持フレームにおいて前記ポリゴンミラーによって走査される走査面と略平行になるように配置され、前記第2の平面が前記光源からの光軸に平行に配置された請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のレンズユニットを備えたこと
    を特徴とするレンズユニットを備えた光走査装置。
  8. 前記支持フレームと前記支持部が樹脂により一体形成されて構成されたことを特徴とする請求請7に記載のレンズユニットを備えた光走査装置。
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