JP2006039040A - 光走査装置、画像形成装置、及び、光走査装置の製造方法 - Google Patents

光走査装置、画像形成装置、及び、光走査装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 検出手段自体の位置を調整することなく、レーザビームが検出手段によって良好に検出されるようにする。
【解決手段】 スキャナユニットにおいて、検出手段としてのBDセンサへのレーザビームの経路に設けられ副走査方向に収束力を有するBDレンズ220が、片持ち梁形状を有する支持部材240によって副走査方向に移動可能な状態で支持されており、ねじ252の螺合度合いに応じて副走査方向の位置を調整可能な構成となっている。このため、レーザビームがBDセンサによって良好に検出されるようにするための調整を、BDセンサ自体の位置を調整することなく行うことができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、レーザビームを偏向走査する光走査装置、光走査装置を備えた画像形成装置、及び、光走査装置の製造方法に関するものである。
従来、例えばレーザプリンタ等の画像形成装置は、感光体ドラムの表面にレーザビームを走査して静電潜像を形成する光走査装置を備えている。
一般に、こうした光走査装置においては、光源から出射されるレーザビームを、ポリゴンミラーによって主走査方向に偏向走査した後、レンズやミラーにより感光体ドラムの表面に誘導する。また、光走査装置は、感光体ドラムにおける画像の書き出し位置を調整するため、ポリゴンミラーにより偏向走査されたレーザビームの一部を同期信号として検出する検出手段を備えている。
ここで、検出手段は、光走査装置の小型化や低コスト化のために小型のものを用いることが好ましいが、小型の検出手段ではその受光面も狭くなることから、検出手段へレーザビームを誘導するためのミラー等の取付誤差の影響によりレーザビームが検出手段の受光面に良好に入射されなくなってしまうことが考えられる。
そこで、検出手段へレーザビームが良好に入射するように検出手段の位置の調整を可能とする次のような構成の画像形成装置が提案されている。
すなわち、検出手段としてのBD(Beam Detector)センサと、このBDセンサにレーザビームを集光するBDレンズと、BDセンサが飽和しないように光量を絞り込むためのスリット板とをユニット化したBDユニットを保持する支板を、本体側板に対しその位置を調節可能に固定する。具体的には、本体側板にはスライドガイドとして1対のエンボスを設け、BDユニットを保持する支板には本体側板の各エンボスを嵌挿させる長孔を設ける。そして、支板をBDユニットとともに上下動させ、BDユニットの受光部中央にレーザビームが入射するようにBDユニットの取付位置を調整した上で、ビスによって本体側板に支板をビス止めする(特許文献1参照。)。
このような構成によれば、画像形成装置の初期組立において、BDセンサにレーザビームが良好に入射するような調整を行うことができる。
特開2000−255096号公報
上記特許文献1に記載の構成では、電子部品であるBDセンサの位置を調整する構成としているが、電子部品は、他の電子部品と電子基板等を介して電気的に接続されていることから、位置を調整可能とする対象部分が大型化したり、電子部品間の位置の変化に対応するためにハーネス等を用いて接続することによりノイズ等の外乱の影響を受けやすくなったりするという問題がある。このように、電子部品の位置を調整する構成では種々の問題が生ずる。
本発明は、こうした問題にかんがみてなされたものであり、検出手段自体の位置を調整することなく、レーザビームが検出手段によって良好に検出されるようにすることを目的としている。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の光走査装置は、レーザビームを出射する出射手段と、出射手段からのレーザビームを主走査方向に偏向走査する偏向手段(例えばポリゴンミラー)と、偏向手段により偏向走査されたレーザビームの一部を同期信号として検出する検出手段と、偏向手段から検出手段へのレーザビームの経路に配置され、少なくとも副走査方向(レーザビームの走査により形成される走査平面に対して直交する方向)に収束力を有する同期信号用光学素子(例えばレンズや凹面鏡)と、検出手段に対する同期信号用光学素子の位置を副走査方向に調整するための調整手段と、を備えている。
つまり、本光走査装置では、副走査方向に収束力を有する同期信号用光学素子の位置を副走査方向に調整することで、検出手段に対するレーザビームの照射位置を副走査方向に移動させることができるようになっている。
したがって、本光走査装置によれば、例えば本光走査装置の製造段階において、レーザビームが検出手段によって良好に検出されるようにするための調整を、検出手段自体の位置を調整することなく行うことができる。
ここで、調整手段は、例えば請求項2に記載のように、同期信号用光学素子を検出手段に対して副走査方向に移動可能な状態で支持する支持手段と、支持手段により支持された同期信号用光学素子の検出手段に対する位置決めを行うための位置決め手段と、を備えたものとして構成することができる。この構成によれば、支持手段によって支持されている状態の同期信号用光学素子を最適な位置に移動させて位置決めを行えばよいため、同期信号用光学素子の位置の調整を容易に行うことができる。
ところで、例えば請求項3に記載のように、出射手段、偏向手段、検出手段及び同期信号用光学素子を収容する筐体を備えている光走査装置においては、支持手段は、筐体に設けられている構成とすることが考えられる。
そして、このような構成においては、例えば請求項4に記載のように、支持手段が、片持ち梁形状を有しており、その自由端側で同期信号用光学素子を支持する構成であるとよい。このようにすれば、同期信号用光学素子を検出手段に対して副走査方向に移動可能な状態で支持する構成を、極めて単純な構造により実現することができる。
特に、請求項5に記載のように、支持手段が、筐体と一体で形成されている構成によれば、支持手段を筐体と別体で設ける場合に比べ、部品点数を減らすことができる。
この場合、請求項6に記載のように、支持手段及び筐体が樹脂製であれば、複雑な形状であっても比較的容易に成形することができるため、設計の自由度を高くすることができる。
また、支持手段が筐体と一体でない構成であっても、例えば請求項7に記載のように、支持手段が板ばねであり、その一端が筐体に固定され、その他端で同期信号用光学素子を支持する構成とすれば、筐体の強度を損なうことなく、片持ち梁形状を有した支持手段を設けることができる。
一方、請求項8に記載の光走査装置は、上記請求項2〜7のいずれかの光走査装置において、位置決め手段が螺合手段(例えば、ねじ)であり、その螺合度合いにより同期信号用光学素子の位置を調整可能に構成されている。この構成によれば、螺合手段の螺合度合いを変えることにより同期信号用光学素子の位置の微調整を容易に行うことができる。
具体的には、例えば請求項9に記載のように、螺合手段が、同期信号用光学素子に当接した状態で螺合度合いに応じて移動することにより、同期信号用光学素子の位置を変化させるように構成するとよい。この構成によれば、螺合手段が別の部材を介して同期信号用光学素子を移動させる構成に比べ、部品点数を少なくすることができる。
また、螺合手段は、請求項10に記載のように、偏向手段から検出手段へのレーザビームの経路と副走査方向において重なる位置とは異なる位置に設けられていることが好ましい。このような構成によれば、偏向手段から検出手段へのレーザビームが、螺合手段やこの螺合手段を回転させる工具(例えばドライバー)等によって妨げられてしまうことを防ぐことができる。したがって、検出手段へレーザビームが照射されている状態で同期信号用光学素子の位置の調整を行うことが可能となり、調整作業を好適に行うことができる。
次に、請求項11に記載の光走査装置では、上記請求項2〜10のいずれかの光走査装置において、同期信号用光学素子が、その主走査方向の両端位置から外側へ延びる延設部を有しており、支持手段が、同期信号用光学素子の延設部を載置するための載置部を有している。この構成によれば、同期信号用光学素子における互いに離れた位置に、支持手段に対する位置決め基準面を設けることができるため、同期信号用光学素子の支持手段に対する位置決め精度を高くすることができる。
ここで、同期信号用光学素子の主走査方向両端位置に設けられる延設部は、例えば請求項12に記載のように、副走査方向における位置が互いに異なるように配置されているとよい。この構成によれば、同期信号用光学素子がその主走査方向の向きを誤った状態で支持手段に取り付けられてしまうことを防ぐことができる。
また、同期信号用光学素子の主走査方向両端位置に設けられる延設部は、例えば請求項13に記載のように、その形状が互いに異なるものであってもよい。この構成によっても、同期信号用光学素子がその主走査方向の向きを誤った状態で支持手段に取り付けられてしまうことを防ぐことができる。
さらに、同期信号用光学素子の主走査方向両端位置に設けられる延設部は、例えば請求項14に記載のように、副走査方向における中心位置から外れた位置に設けられているとよい。この構成によれば、同期信号用光学素子がその副走査方向の向きを誤った状態で支持手段に取り付けられてしまうことを防ぐことができる。
ここで、請求項15に記載のように、同期信号用光学素子が樹脂製のレンズである場合には、延設部が、レンズの副走査方向においてレンズの有効透過領域(レンズが本来の光学特性を発揮する領域)と異なる位置に設けられていることが好ましい。このように構成すれば、レンズに延設部を設けることによるレーザビームへの影響を抑えることができる。すなわち、樹脂製のレンズに延設部を設けると、レンズにおける延設部の近傍部分の光学特性が変化して、その部分ではレーザビームを良好に透過させることができなくなることが考えられるが、本構成では、延設部をレンズの副走査方向において有効透過領域と異なる位置に設けたことにより、延設部近傍部分がレンズの有効透過領域と重なりにくくすることができる。
一方、請求項16に記載の光走査装置は、上記請求項1〜15のいずれかの光走査装置において、偏向手段から本光走査装置外部へのレーザビームの経路に配置された1又は複数の画像形成用光学素子を備え、偏向手段から検出手段へのレーザビームは、上記1又は複数の画像形成用光学素子の全部又は一部を経由しないようになっており、同期信号用光学素子は、上記経由しない画像形成用光学素子と同じ光学特性を有する。
つまり、偏向手段から検出手段へのレーザビームが画像形成用光学素子の全部又は一部を経由しなくても、検出手段へ照射されるレーザビームの条件を、本光走査装置外部へ照射されるレーザビームの条件と同じになるように構成しているのである。
したがって、本光走査装置によれば、検出センサの配置の自由度(設計の自由度)を高くすることができる。
次に、請求項17に記載の画像形成装置は、請求項1ないし請求項16のいずれか1項に記載の光走査装置と、光走査装置から照射されるレーザビームにより静電潜像が形成される感光体と、感光体に形成された静電潜像を現像剤で現像して現像剤像(現像剤により形成される可視像)を形成する現像手段と、現像手段により感光体に形成された現像剤像を記録媒体に転写する転写手段と、転写手段により記録媒体に転写された現像剤像を記録媒体に定着させる定着手段と、を備えている。
このため、本画像形成装置によれば、画像形成装置の初期組立工程において、レーザビームが検出手段によって良好に検出されるように調整することができる。したがって、寸法公差等の設計条件を緩和してコストの低減を図ることができる。
次に、請求項18に記載の光走査装置の製造方法は、レーザビームを出射する出射手段と、出射手段からのレーザビームを主走査方向に偏向走査する偏向手段と、偏向手段により偏向走査されたレーザビームの一部を同期信号として検出する検出手段と、偏向手段から検出手段へのレーザビームの経路に配置され、少なくとも、レーザビームの走査により形成される走査平面に対して直交する方向である副走査方向に収束力を有する同期信号用光学素子と、を備えた光走査装置を製造する方法であって、同期信号用光学素子を検出手段に対して副走査方向に移動可能な状態で支持するための支持手段に、同期信号用光学素子を取り付ける第1の工程と、支持手段により支持された同期信号用光学素子の検出手段に対する位置決めを行う第2の工程と、を含むことを特徴としている。
このため、本製造方法によれば、同期信号用光学素子を検出手段に対して副走査方向に移動させて検出手段に対する同期信号用光学素子の位置を副走査方向に調整することで、検出手段に対するレーザビームの照射位置を副走査方向に移動させることができる。したがって、検出手段自体の位置を調整することなく、レーザビームが検出手段によって良好に検出されるように調整することができる。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
図1は、実施形態の画像形成装置としてのレーザプリンタ1の概略側断面図である。
同図に示すように、このレーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に、記録媒体としての用紙Pを給紙するためのフィーダ部10や、給紙された用紙Pに所定の画像を形成するための画像形成部30などを備えている。また、本体ケーシング2の上部には、レーザプリンタ1により画像が印刷された用紙Pが排出される排紙トレイ3が設けられている。
フィーダ部10は、給紙トレイ11と、給紙トレイ11内に設けられた用紙押圧板12と、給紙トレイ11の一端側端部の上方に設けられる送出ローラ13、給紙ローラ14及び分離パッド15と、給紙ローラ14に対向するピンチローラ16と、紙粉取りローラ17と、紙粉取りローラ17に対し用紙Pの搬送方向下流側に設けられるレジストローラ18とを備えている。
給紙トレイ11は、用紙Pを複数枚重ねて収容するためのものであり、本体ケーシング2内の底部に着脱可能に装着されている。この給紙トレイ11は、内部に用紙Pを補給する際等に、レーザプリンタ1の手前側(図1でいう右側)に引き出される。その際、フィーダ部10は、給紙ローラ14と分離パッド15との間で分離され、ピンチローラ16と分離パッド15とこの分離パッド15の裏側に配設されるばね19とが、給紙トレイ11と一体となって引き出される。
用紙押圧板12は、給紙ローラ14に対して遠い方の端部が揺動可能に支持されることによって、給紙ローラ14に対して近い方の端部が上下方向に移動可能とされ、図示しないばねにより上方向に付勢されている。このため、用紙押圧板12は、用紙Pの量が増えるに従って、給紙ローラ14に対して遠い方の端部を支点として、ばねの付勢力に抗して下向きに揺動する。
送出ローラ13は、給紙トレイ11内の最上位に存在する用紙Pに当接し、その用紙Pを、給紙ローラ14による搬送が可能な位置(給紙ローラ14と分離パッド15の間の位置)まで送る。
分離パッド15は、給紙ローラ14と対向する位置に配設されており、裏側に配設されるばね19によって給紙ローラ14に向かって押圧されている。また、この分離パッド15は、複数枚の用紙Pが重なった状態で搬送経路内に供給されることを防止するための機能を備えている。すなわち、送出ローラ13により送られてきた用紙Pは、給紙ローラ14と分離パッド15とに接触するが、このとき、分離パッド15と用紙Pとの間には適度な摩擦力が加えられ、送出ローラ13により複数の用紙Pが分離パッド15まで送られてきたとしても、最上位に位置する用紙P以外の用紙Pは分離パッド15により係止される。その結果、給紙ローラ14からは1枚ごとに用紙Pが供給される。
用紙Pは、給紙ローラ14により用紙Pの搬送経路(図1において二点鎖線で示す経路)に供給される。具体的には、用紙Pは、紙粉取りローラ17によって紙粉が取り除かれた後、レジストローラ18に送られる。また、この搬送経路は、給紙ローラ14の上端から画像形成位置X(後述する感光体ドラム51と転写ローラ53との接触位置)までの全区間においては、水平方向よりも下向きに形成されている。そして、この搬送経路のうち、給紙ローラ14から画像形成位置Xまでの大部分は、レーザプリンタ1の本体側に形成されたガイド部材20と、プロセスユニット40の底面部とにより形成されている。
ここで、給紙ローラ14は、用紙Pを約180度方向転換させてレジストローラ18に送るため、給紙ローラ14により用紙Pを湾曲させる曲率が大きいと、用紙Pが、はがき等の厚みのあるものである場合には折れ曲がってしまうか、あるいは曲げられる際の抵抗によりレジストローラ18まで正常に搬送されないおそれがある。そこで、給紙ローラ14は、後述する感光体ドラム51や定着ローラ71等のローラと比べて、直径が大きく設定されている(例えば、感光体ドラム51の直径24mm、定着ローラ71の直径25mmに対して、給紙ローラ14の直径は33mm)。このように給紙ローラ14の直径を比較的大きく設定し、用紙Pが湾曲する曲率を小さくしているため、給紙ローラ14により用紙Pを折り曲げることなく良好に搬送することができる。
また、レジストローラ18は、1対のローラから構成されており、本レジストローラ18よりも用紙Pの搬送方向上流側に配置された位置センサ21による検知タイミングに基づいて、駆動及び停止の動作が後述する基板90内に配置された制御装置(図示省略)により制御される。そして、この制御により用紙Pの斜行が修正される。すなわち、制御装置は、給紙ローラ14により用紙Pを搬送する際には、レジストローラ18を駆動している状態とし、位置センサ21が用紙Pの先端を検知すると、レジストローラ18を停止させる。そして、用紙Pがレジストローラ18に接触し、弛んだ状態になった頃に、制御装置は再びレジストローラ18を駆動し、用紙Pを画像形成部30へ送るようにしている。なお、本レーザプリンタ1において、位置センサ21は、機械式のものであり、用紙Pに押されることにより位置が変化するように構成されている。
また、給紙ローラ14のやや上方には、レーザプリンタ1の手前側からレジストローラ18の位置に直接用紙Pを給紙するための手差給紙口22が形成されており、給紙トレイ11に用紙Pを収容することなく搬送経路に用紙Pを供給することができるようになっている。
一方、画像形成部30は、スキャナユニット100、プロセスユニット40、定着ユニット70などを備えている。
スキャナユニット100は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ出射部(図1では図示省略)、ポリゴンモータ111により回転駆動されるポリゴンミラー110、fθレンズ120、シリンドリカルレンズ130、反射鏡140,150などを備えており、レーザ出射部から出射される所定の画像データに基づくレーザビームを、図1に一点鎖線で示すように、ポリゴンミラー110、fθレンズ120、反射鏡140、シリンドリカルレンズ130、反射鏡150の順に通過あるいは反射させて、後述するプロセスユニット40における感光体ドラム51の表面に高速走査にて照射する。
また、スキャナユニット100において、ポリゴンミラー110は、感光体ドラム51の真上に配置されており、ポリゴンミラー110に反射されたレーザビームは、反射鏡140に向かって略水平方向に進行する。そして、このレーザビームは、反射鏡140によりポリゴンミラー110のすぐ下方に位置する反射鏡150に向かって反射される。つまり、反射鏡140は入射されるレーザビームを下方に向けて鋭角に反射する。
プロセスユニット40は、スキャナユニット100の下方に空間を空けて配置されており、本体ケーシング2に対して、本レーザプリンタ1の手前側(図1でいう右側)から略水平方向へ着脱可能に装着されている。また、プロセスユニット40は、ドラムカートリッジ50と、現像カートリッジ60とから構成されている。
プロセスユニット40のうち、ドラムカートリッジ50は、感光体ドラム51、スコロトロン型帯電器52、転写ローラ53などを備えている。一方、現像カートリッジ60は、現像ローラ61、層厚規制ブレード62、供給ローラ63、トナーボックス64などを備えている。また、この現像カートリッジ60は、ドラムカートリッジ50に対して着脱自在に装着されている。
トナーボックス64内には、現像剤としてのトナーが充填されている。そして、このトナーボックス64内のトナーは、トナーボックス64の中心に設けられる回転軸65に支持されるアジテータ66の矢印方向(図1でいう時計回り方向)への回転により攪拌されて、トナーボックス64に設けられたトナー供給口67から放出される。
トナー供給口67の側方位置には、供給ローラ63が図1でいう反時計回り方向へ回転可能に配設されており、また、この供給ローラ63に対向して、現像ローラ61が供給ローラ63と同じ回転方向(図1でいう反時計回り方向)へ回転可能に配設されている。そして、これら供給ローラ63と現像ローラ61とは、そのそれぞれがある程度圧縮するような状態で互いに当接されている。
供給ローラ63は、金属製のローラ軸に、導電性の発泡材料からなるローラが被覆されている。また、現像ローラ61は、金属製のローラ軸に、磁気特性を持たない導電性のゴム材料からなるローラが被覆されている。具体的には、現像ローラ61のローラ部分は、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴム又はシリコーンゴムからなるローラ本体の表面に、フッ素が含有されているウレタンゴム又はシリコーンゴムのコート層が被覆されている。なお、現像ローラ61には、現像バイアスが印加される。
また、現像ローラ61の近傍には、層厚規制ブレード62が配設されている。この層厚規制ブレード62は、金属の板ばね材からなるブレード本体の先端部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の押圧部62aを備えており、現像ローラ61の近くにおいて現像カートリッジ60に支持されて、押圧部62aがブレード本体の弾性力によって現像ローラ61上に圧接されるように構成されている。
そして、トナー供給口67から放出されるトナーは、供給ローラ63の回転により現像ローラ61に供給され、このとき、供給ローラ63と現像ローラ61との間で正に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ61上に供給されたトナーは、現像ローラ61の回転に伴って、層厚規制ブレード62の押圧部62aと現像ローラ61との間に進入し、ここで更に十分に摩擦帯電されて、一定厚さの薄層として現像ローラ61上に担持される。
感光体ドラム51は、現像ローラ61の側方位置において、その現像ローラ61と対向するような状態で現像ローラ61とは逆の回転方向(図1でいう時計回り方向)に回転可能に配設されている。この感光体ドラム51は、ドラム本体が接地されるとともに、その表面部分が、ポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層により形成されている。なお、この感光体ドラム51は、図示しないメインモータからの動力によって回転駆動されるように構成されている。
スコロトロン型帯電器52は、感光体ドラム51に接触しないように、所定の間隔を隔てて配設されている。このスコロトロン型帯電器52は、感光体ドラム51の半径方向において、水平方向から約30度上方に配置されている。また、このスコロトロン型帯電器52は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光体ドラム51の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
そして、感光体ドラム51の表面は、その感光体ドラム51の回転に伴って、まず、スコロトロン型帯電器52により一様に正帯電された後、スキャナユニット100から高速走査により照射されるレーザビームによって露光され、所定の画像データに基づく静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ61の回転により、現像ローラ61上に担持されかつ正帯電されているトナーが、感光体ドラム51に対向して接触する際に、感光体ドラム51の表面上に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光体ドラム51の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像化され、これによって反転現像が達成される。
転写ローラ53は、感光体ドラム51の下方において、この感光体ドラム51に対向するように配置され、ドラムカートリッジ50に感光体ドラム51とは逆の回転方向(図1でいう反時計回り方向)へ回転可能に支持されている。この転写ローラ53は、金属製のローラ軸に、イオン導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、転写バイアス(転写順バイアス)が印加されるように構成されている。このため、感光体ドラム51の表面に担持された可視像(トナー像)は、用紙Pが感光体ドラム51と転写ローラ53との間(画像形成位置X)を通る間に用紙Pに転写される。
定着ユニット70は、プロセスユニット40よりも用紙搬送方向下流側(奥側)に配設され、ギヤが形成された定着ローラ71、定着ローラ71を押圧する押圧ローラ72、サーモスタット73などを備えている。また、定着ローラ71及びサーモスタット73は、カバー74により覆われている。
定着ローラ71は、金属製で、加熱のためのヒータ(例えばハロゲンランプ)を備えている。
押圧ローラ72には、この押圧ローラ72を下方から定着ローラ71の中心軸方向に回転可能に押圧(付勢)するばね75を備えている。また、この押圧ローラ72は、定着ローラ71又は用紙Pと密着し、定着ローラ71と同期して回転するよう構成されている。
サーモスタット73は、例えばバイメタルからなり、定着ローラ71の温度に応じて定着ローラ71を加熱するためのヒータの電源をオン/オフすることにより、定着ローラ71を適度な温度範囲内に維持する。
また、このサーモスタット73は、定着ローラ71の上方であって、押圧ローラ72及び定着ローラ71の回転中心を結んだ延長線(仮想線)上に配置されている。このため、サーモスタット73が定着ローラ71の真上や、定着ローラ71の真上よりも奥側(図1でいう左側)に配置されている場合に比べて、排紙トレイ3の凹部3aの位置を低く設定することができる。
カバー74は、定着ローラ71から発生される熱が定着ユニット70周辺の他の機器(例えば、スキャナユニット100等)に悪影響を与えることがないように、定着ローラ71の側方及び上方を覆うような形状となっている。ここで、このカバー74は、押圧ローラ72については、その中心軸のみをばね75の付勢方向に移動可能、かつ回転可能に支持しているのみであり、この押圧ローラ72の下半分は、カバー74から露出した状態になっている。つまり、本レーザプリンタ1では、押圧ローラ72の下方をカバー74から露出させる構成により、押圧ローラ72の下方をカバー74で覆う場合と比較して、カバー74の厚みの分だけ高さが低く設定されている。
このような定着ユニット70において、定着ローラ71は、プロセスユニット40において用紙P上に転写されたトナー像を、この用紙Pが定着ローラ71と押圧ローラ72との間を通過する間に加熱及び加圧することで用紙Pに定着させる。さらに、定着ローラ71は、画像定着後の用紙Pを、ガイド部材81,82により形成される排紙パスを介して、排出ローラ83まで搬送する。そして、排出ローラ83は、送られてきた用紙Pを排紙トレイ3上に排紙する。なお、1対の排出ローラ83は、用紙Pをレーザプリンタ1の外部に排出するための排出口84として機能する。
ここで、用紙Pが定着ローラ71により加熱された状態で急に湾曲させられると、用紙Pが湾曲した状態から元の湾曲していない状態に戻りにくくなるおそれがある。このため、定着ローラ71通過後の用紙Pが接するガイド部材81,82は、定着ローラ71通過直後は用紙Pを緩やかに湾曲し、排出ローラ83の近傍できつく湾曲するよう設定されている。
このように構成することによって、用紙Pの排出経路のすべてを緩やかに湾曲させた場合よりも排出口84の位置を下方にすることができ、用紙Pの恒久的な湾曲を防止しつつもレーザプリンタ1の高さを低くしやすくなる。
また、排紙トレイ3は、レーザプリンタ1の手前側から奥側(図1でいう右側から左側)に向かうに連れて、徐々に下方に落ち込んだ形状を有している。そして、本レーザプリンタ1では、この排紙トレイ3の最も落ち込んだ部分(凹部3a)が、定着ユニット70の上端よりも低い位置となるよう設定されており、排紙トレイ3に積層可能な用紙Pの枚数を減らすことなく、排出ローラ83をより低い位置に配置可能となっている。このため、スキャナユニット100が配置されている部分におけるレーザプリンタ1の高さと、排出ローラ83が配置されている位置におけるレーザプリンタ1の高さとを近づけることができ、デザイン性(見栄え)がよいものとなっている。
また、このレーザプリンタ1において、前述の各種ローラ、ポリゴンミラー110等を駆動制御するための制御装置が搭載された基板90は、図1において破線にて示すように、用紙Pが搬送される搬送経路の両側面(プロセスユニット40を側面から挟むような位置)に配置されている。
次に、使用者により行われるプロセスユニット40の取り外しについて、図2を用いて説明する。図2は、プロセスユニット40を取り外した状態を示す説明図である。
図1の状態において、プロセスユニット40を取り外す際には、まず、使用者がレーザプリンタ1のカバー4を手前側(図1でいう右側)に開き、図2に示す状態にする。このとき、カバー4は、図示しない支持軸を支点として回動する。
そして、プロセスユニット40は、図1の状態から略水平方向にレーザプリンタ1の手前側(着脱方向)に引き出され、給紙ローラ14の上方を通過して取り外される。このとき、プロセスユニット40とスキャナユニット100との間には、前述のように空間が形成されているので、使用者は、プロセスユニット40の手前側(給紙ローラ14に近い側)に位置する取手40aをスキャナユニット100方向に持ち上げて、そのままプロセスユニット40を引き出すことができる。この構成により、プロセスユニット40の奥側(画像形成位置X側)をレーザプリンタ1の本体に引っ掛かりにくくし、プロセスユニット40を円滑に引き出すことができるようにされている。
次に、スキャナユニット100の具体的構成について説明する。
図3は、スキャナユニット100の内部を上方から見た平面図である。
同図に示すように、このスキャナユニット100は、レーザダイオード及びコリメートレンズを有しレーザビームを出射するレーザ出射部160、このレーザ出射部160からのレーザビームを収束するシリンドリカルレンズ170、上述したポリゴンモータ111、ポリゴンミラー110、fθレンズ120、反射鏡140、シリンドリカルレンズ130等を備えており、これらは樹脂製の筐体180に固定されている。
ポリゴンミラー110は、正多角形(本実施形態では正六角形)の各辺に鏡面が設けられたものであり、ポリゴンモータ111によって回転駆動されることにより、レーザ出射部160から照射されたレーザビームを主走査方向に偏向走査する。
fθレンズ120は、ポリゴンミラー110によって等角速度で走査されたレーザビームを等速度走査に変換する。
反射鏡140は、fθレンズ120を通過したレーザビームを折り返してシリンドリカルレンズ130側へ反射する。
シリンドリカルレンズ130は、レーザビームを感光体ドラム51表面に結像させるため、副走査方向に収束力を有している。
このような構成により、図4に示すように、レーザ出射部160から出射されたレーザビームは、シリンドリカルレンズ170によって副走査方向に収束され、回転するポリゴンミラー110上で結像される。そして、ポリゴンミラー110の回転により主走査方向に偏向走査され、fθレンズ120及びシリンドリカルレンズ130を通過して、感光体ドラム51の表面に照射される。
一方、図3に示すように、スキャナユニット100は、ポリゴンミラー110により偏向走査されたレーザビームの一部を同期信号として検出するためのBDセンサ200を備えており、さらに、このBDセンサ200へレーザビームを導くための構成として、反射鏡210、BDレンズ220及び反射鏡230を備えている。
すなわち、図5に示すように、レーザ出射部160から出射されたレーザビームは、上述のようにポリゴンミラー110によって偏向走査されるが、fθレンズ120を通過したレーザビームの一部は、反射鏡210で反射され、BDレンズ220を通過して反射鏡230で更に反射されることにより、BDセンサ200へ照射されるようになっている。
BDレンズ220は、樹脂製のものであり、感光体ドラム51へのレーザビームが通過するシリンドリカルレンズ130と同じ光学特性(副走査方向への収束力)を有している。すなわち、シリンドリカルレンズ130を用いて(通過させて)レーザビームがBDセンサ200へ入射するように構成することもできるが、本スキャナユニット100は、BDセンサ200へのレーザビームがシリンドリカルレンズ130を通過しないように構成されていることから、BDセンサ200へのレーザビームが感光体ドラム51へのレーザビームと同じ条件になるように、シリンドリカルレンズ130と同じ光学特性のBDレンズ220を通過させるようにしているのである。
ここで、本スキャナユニット100で用いられているBDレンズ220の形状について説明する。
図6は、BDレンズ220の光軸方向(BDレンズ220へ入射するレーザビームの進行方向)から見たBDレンズ220の平面図であり、図7は、後述する支持部材240によって支持された状態のBDレンズ220の斜視図である。
これらの図に示すように、BDレンズ220は、長方形状のレンズ本体221と、このレンズ本体221における周縁部から光軸方向両側へ延びる補強用リブ222とを有した形状となっている。また、BDレンズ220の主走査方向(BDレンズ220へ入射するレーザビームの走査方向)の両端位置には、主走査方向外側へ延びる板状の延設部223,224が形成されている。
延設部223,224は、BDレンズ220の副走査方向における中心位置から外れた位置(上方に偏った位置)に設けられている。具体的には、図6に示すように、BDレンズ220の副走査方向において、このBDレンズ220の有効透過領域(BDレンズ220が本来の光学特性を発揮する領域)と異なる位置(有効透過領域と重ならない位置)に設けられており、延設部223,224を成形したことによってひずみの生じている部分が有効透過領域と重ならないように構成されている。
また、BDレンズ220は、図7に示すように、樹脂製の筐体180と一体形成された支持部材240に固定されている。この支持部材240は、片持ち梁形状の本体部241と、この本体部241の自由端側から上方へ垂直に延びかつ互いに対向する2つの対向壁242,243とを有しており、各対向壁242,243の先端がBDレンズ220の延設部223,224を載置するための載置面となっている。このような構成により、BDレンズ220は、図8にも示すように、支持部材240における本体部241の弾性変形に応じて、筐体180に対して副走査方向に移動可能な状態で支持される。
また、図7に示すように、筐体180における支持部材240の側方位置には、筐体180の底面と垂直にねじ孔251が形成されたねじ台部250が形成されており、このねじ台部250のねじ孔251には、BDレンズ220の位置調整及び位置決めを行うためのねじ252が螺合されている。すなわち、このねじ252のねじ頭252aが、BDレンズ220に形成された延設部223の上面に当接するようになっており、このねじ252を締めると、ねじ頭252aによってBDレンズ220が直接下方へ押され、支持部材240における本体部241が弾性変形してBDレンズ220の位置が下方へ変化するようになっている。また、ねじ252を緩めると、支持部材240における本体部241の弾性により、BDレンズ220の位置が上方へ変化するようになっている。つまり、ねじ252の螺合度合いを調整することで、支持部材240により支持されたBDレンズ220のBDセンサ200に対する副走査方向の位置の調整及び位置決めを行うことができるようになっている。
ここで、BDセンサ200に対するBDレンズ220の副走査方向の位置を調整することによるレーザビームの経路の変化について、図9を用いて説明する。
図9(b)は、図9(a)に比べ、BDレンズ220の位置を副走査方向上方へずらした場合のレーザビームの経路の変化を示している。図9(b)に示すように、BDレンズ220の位置を副走査方向上方へ調整すると、このBDレンズ220を通過するレーザビームの副走査方向における集光位置も上方へ移動する。つまり、BDレンズ220の位置を副走査方向に調整することで、レーザビームの副走査方向における集光位置を調整することができるのである。このため、本スキャナユニット100においては、BDセンサ200の副走査方向の取り付け位置に誤差があっても、BDレンズ220の位置を調整することで、レーザビームがBDセンサ200へ良好に照射されるようにすることが可能となる。
すなわち、本スキャナユニット100の製造工程においては、筐体180へ各種部品を取り付ける工程(支持部材240へBDレンズ220を取り付ける工程等)を行った後、支持部材240に支持されたBDレンズ220のBDセンサ200に対する位置を調整する工程を行う。具体的には、レーザ出射部160からレーザビームを出射している状態でねじ252の螺合度合いをドライバー等の工具で調整することにより、レーザビームが実際にBDセンサ200へ良好に入射するように調整する。ここで、ねじ252は、支持部材240の側方位置に設けられ、BDセンサ200へのレーザビームの経路と副走査方向において重なる位置とは異なる位置(つまり、BDセンサ200へのレーザビームの経路と副走査方向において重ならない位置)に設けられているため、ねじ252の螺合度合いをドライバー等で調整する際に、ねじ252やドライバー等がBDセンサ200へのレーザビームの妨げとならない。
なお、本実施形態のレーザプリンタ1では、レーザ出射部160が、本発明の出射手段に相当し、ポリゴンミラー110が、本発明の偏向手段に相当し、BDセンサ200が、本発明の検出手段に相当し、BDレンズ220が、本発明の同期信号用光学素子に相当する。また、支持部材240が、本発明の支持手段に相当し、ねじ252が、本発明の位置決め手段に相当し、対向壁242,243が、本発明の載置部に相当し、fθレンズ120及びシリンドリカルレンズ130が、本発明の画像形成用光学素子に相当する。さらに、スキャナユニット100が、本発明の光走査装置に相当し、感光体ドラム51が、本発明の感光体に相当し、現像ローラ61が、本発明の現像手段に相当し、転写ローラ53が、本発明の転写手段に相当し、定着ユニット70が、本発明の定着手段に相当する。
以上説明したように、本実施形態のスキャナユニット100では、副走査方向に収束力を有するBDレンズ220の位置を副走査方向に調整することで、BDセンサ200に対するレーザビームの照射位置を副走査方向に移動させることができるようになっている。このため、本スキャナユニット100によれば、その製造段階において、レーザビームがBDセンサ200によって良好に検出されるようにするための調整を、BDセンサ200自体の位置を調整することなく行うことができる。また、ねじ252の螺合度合いを調整することによりBDレンズ220の副走査方向の位置を変化させる構成のため、位置の微調整及び位置決めを極めて容易に行うことができる。さらに、支持部材240は、筐体180と一体で形成されているため、筐体180と別体で設ける場合に比べ、部品点数を削減することができる。
また、BDレンズ220は、その主走査方向の両端位置から外側へ延びる延設部223,224を有しており、この延設部223,224が支持部材240に支持される際の位置決め基準面となっている。このように、BDレンズ220における互いに離れた位置に支持部材240に対する位置決め基準面が設けられているため、BDレンズ220の支持部材240に対する位置決め精度を高くすることができる。特に、本実施形態のBDレンズ220では、延設部223,224がBDレンズ220の副走査方向における中心位置から外れた位置に設けられている(つまり、上下非対称である)ため、BDレンズ220がその副走査方向の向き(上下方向の向き)を誤った状態で支持部材240に取り付けられてしまうことを防ぐことができる。しかも、延設部223,224は、BDレンズ220の副走査方向においてこのBDレンズ220の有効透過領域と重ならない位置に設けられているため、延設部223,224を設けたことによるレーザビームへの影響を抑えることができる。
加えて、本スキャナユニット100では、シリンドリカルレンズ130と同じ光学特性のBDレンズ220を用いることにより、BDセンサ200へ入射させるレーザビームをシリンドリカルレンズ130の手前から(すなわち、シリンドリカルレンズ130を通過せずに)導いている。このため、BDセンサ200を、本スキャナユニット100の裏側(シリンドリカルレンズ130が配置されている側)ではなく、本スキャナユニット100の表側(ポリゴンミラー110やfθレンズ120等が配置されている側)に配置するというように、BDセンサ200の配置の自由度を高くすることができ、スキャナユニット100の小型化を図ることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、BDレンズ220の形状は、上記実施形態の形状に限ったものではない。例えば、図10に示すBDレンズ300のように、左右の延設部301,302の副走査方向における位置が互いに異なるように配置されていてもよく、左右の延設部301,302の形状が全く異なるものであってもよい。このような形状であれば、誤った向きで取り付けられてしまうことを一層確実に防ぐことができる。すなわち、主走査方向の向き(左右方向)、あるいは、副走査方向の向き(上下方向)を誤って取り付けることがない。
また、上記実施形態のスキャナユニット100では、筐体180と支持部材240とを樹脂で一体形成した構成としているが、これに限ったものではない。例えば、図11に示すように、筐体180と別体の板ばね260を支持部材として設け、この板ばね260の一端をビス261等で筐体180に固定し、板ばね260の他端でBDレンズ220を支持するように構成してもよい。このようにすれば、筐体180と支持部材240とを一体形成する構成に比べ、筐体180の強度が損なわれない。
また、筐体と支持部材とを樹脂ではなく板金で一体形成してもよい。
実施形態のレーザプリンタの概略側断面図である。 プロセスユニットを取り外した状態を示す説明図である。 スキャナユニットの内部を上方から見た平面図である。 感光体ドラムへのレーザビームの経路を説明する説明図である。 BDセンサへのレーザビームの経路を説明する説明図である。 光軸方向から見たBDレンズの平面図である。 支持部材によって支持された状態のBDレンズの斜視図である。 支持部材の説明図である。 BDセンサに対するBDレンズの副走査方向の位置を調整することによるレーザビームの経路の変化を説明する説明図である。 変形例としてのBDレンズの説明図である。 板ばねを支持部材とした構成の説明図である。
符号の説明
1…レーザプリンタ、10…フィーダ部、18…レジストローラ、30…画像形成部、40…プロセスユニット、50…ドラムカートリッジ、51…感光体ドラム、52…スコロトロン型帯電器、53…転写ローラ、60…現像カートリッジ、61…現像ローラ、63…供給ローラ、70…定着ユニット、71…定着ローラ、72…押圧ローラ、100…スキャナユニット、110…ポリゴンミラー、111…ポリゴンモータ、120…fθレンズ、130,170…シリンドリカルレンズ、140,150,210,230…反射鏡、160…レーザ出射部、180…筐体、200…BDセンサ、220…BDレンズ、221…レンズ本体、222…補強用リブ、223…延設部、240…支持部材、241…本体部、242…対向壁、250…台部、251…ねじ孔、252a…ねじ頭、P…用紙

Claims (18)

  1. レーザビームを出射する出射手段と、
    前記出射手段からのレーザビームを主走査方向に偏向走査する偏向手段と、
    前記偏向手段により偏向走査されたレーザビームの一部を同期信号として検出する検出手段と、
    前記偏向手段から前記検出手段へのレーザビームの経路に配置され、少なくとも、レーザビームの走査により形成される走査平面に対して直交する方向である副走査方向に収束力を有する同期信号用光学素子と、
    前記検出手段に対する前記同期信号用光学素子の位置を副走査方向に調整するための調整手段と、
    を備えたことを特徴とする光走査装置。
  2. 請求項1に記載の光走査装置において、
    前記調整手段は、
    前記同期信号用光学素子を前記検出手段に対して副走査方向に移動可能な状態で支持する支持手段と、
    前記支持手段により支持された前記同期信号用光学素子の前記検出手段に対する位置決めを行うための位置決め手段と、
    を備えていることを特徴とする光走査装置。
  3. 請求項2に記載の光走査装置において、
    前記出射手段、前記偏向手段、前記検出手段及び前記同期信号用光学素子を収容する筐体を備え、
    前記支持手段は、前記筐体に設けられていること、
    を特徴とする光走査装置。
  4. 請求項3に記載の光走査装置において、
    前記支持手段は、片持ち梁形状を有しており、その自由端側で前記同期信号用光学素子を支持すること、
    を特徴とする光走査装置。
  5. 請求項4に記載の光走査装置において、
    前記支持手段は、前記筐体と一体で形成されていること、
    を特徴とする光走査装置。
  6. 請求項5に記載の光走査装置において、
    前記支持手段及び前記筐体は、樹脂製であること、
    を特徴とする光走査装置。
  7. 請求項4に記載の光走査装置において、
    前記支持手段は板ばねであり、その一端が前記筐体に固定され、その他端で前記同期信号用光学素子を支持すること、
    を特徴とする光走査装置。
  8. 請求項2ないし請求項7のいずれか1項に記載の光走査装置において、
    前記位置決め手段は螺合手段であり、その螺合度合いにより前記同期信号用光学素子の位置を調整可能に構成されていること、
    を特徴とする光走査装置。
  9. 請求項8に記載の光走査装置において、
    前記螺合手段は、前記同期信号用光学素子に当接した状態で螺合度合いに応じて移動することにより、前記同期信号用光学素子の位置を変化させること、
    を特徴とする光走査装置。
  10. 請求項8又は請求項9に記載の光走査装置において、
    前記螺合手段は、前記偏向手段から前記検出手段へのレーザビームの経路と副走査方向において重なる位置とは異なる位置に設けられていること、
    を特徴とする光走査装置。
  11. 請求項2ないし請求項10のいずれか1項に記載の光走査装置において、
    前記同期信号用光学素子は、その主走査方向の両端位置から外側へ延びる延設部を有しており、
    前記支持手段は、前記同期信号用光学素子の延設部を載置するための載置部を有していること、
    を特徴とする光走査装置。
  12. 請求項11に記載の光走査装置において、
    前記同期信号用光学素子の主走査方向両端位置に設けられる延設部は、副走査方向における位置が互いに異なるように配置されていること、
    を特徴とする光走査装置。
  13. 請求項11に記載の光走査装置において、
    前記同期信号用光学素子の主走査方向両端位置に設けられる延設部は、その形状が互いに異なるものであること、
    を特徴とする光走査装置。
  14. 請求項11に記載の光走査装置において、
    前記同期信号用光学素子の主走査方向両端位置に設けられる延設部は、副走査方向における中心位置から外れた位置に設けられていること、
    を特徴とする光走査装置。
  15. 請求項11ないし請求項14のいずれか1項に記載の光走査装置において、
    前記同期信号用光学素子は樹脂製のレンズであり、
    前記延設部は、前記レンズの副走査方向において前記レンズの有効透過領域と異なる位置に設けられていること、
    を特徴とする光走査装置。
  16. 請求項1ないし請求項15のいずれか1項に記載の光走査装置において、
    前記偏向手段から本光走査装置外部へのレーザビームの経路に配置された1又は複数の画像形成用光学素子を備え、
    前記偏向手段から前記検出手段へのレーザビームは、前記1又は複数の画像形成用光学素子の全部又は一部を経由しないようになっており、
    前記同期信号用光学素子は、前記経由しない画像形成用光学素子と同じ光学特性を有すること、
    を特徴とする光走査装置。
  17. 請求項1ないし請求項16のいずれか1項に記載の光走査装置と、
    前記光走査装置から照射されるレーザビームにより静電潜像が形成される感光体と、
    前記感光体に形成された静電潜像を現像剤で現像して現像剤像を形成する現像手段と、
    前記現像手段により前記感光体に形成された現像剤像を記録媒体に転写する転写手段と、
    前記転写手段により記録媒体に転写された現像剤像を前記記録媒体に定着させる定着手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  18. レーザビームを出射する出射手段と、
    前記出射手段からのレーザビームを主走査方向に偏向走査する偏向手段と、
    前記偏向手段により偏向走査されたレーザビームの一部を同期信号として検出する検出手段と、
    前記偏向手段から前記検出手段へのレーザビームの経路に配置され、少なくとも、レーザビームの走査により形成される走査平面に対して直交する方向である副走査方向に収束力を有する同期信号用光学素子と、
    を備えた光走査装置の製造方法であって、
    前記同期信号用光学素子を前記検出手段に対して副走査方向に移動可能な状態で支持するための支持手段に、前記同期信号用光学素子を取り付ける第1の工程と、
    前記支持手段により支持された前記同期信号用光学素子の前記検出手段に対する位置決めを行う第2の工程と、
    を含むことを特徴とする光走査装置の製造方法。
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