JP2001147390A - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

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JP2001147390A
JP2001147390A JP33046799A JP33046799A JP2001147390A JP 2001147390 A JP2001147390 A JP 2001147390A JP 33046799 A JP33046799 A JP 33046799A JP 33046799 A JP33046799 A JP 33046799A JP 2001147390 A JP2001147390 A JP 2001147390A
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light beam
sos
scanning device
optical scanning
lens
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JP33046799A
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Susumu Anzai
進 安斉
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SOSジッターの発生を抑制して揺らぎのな
い良好な画像を形成することができる光走査装置を提供
することを課題とする。 【解決手段】 光走査装置10は、ポリゴンミラー20
で偏向された光ビームLの描く走査平面に対して副走査
方向に角度を持つ装置であって、SOSセンサ54の光
路手前側に、SOSセンサ54に向けて光ビームLを収
束させるシリンダーレンズ56を配置している。シリン
ダーレンズ56は、シリンダーレンズ56に入射する光
ビームLが、シリンダーレンズ56の母線から外れる位
置に配置されている。ポリゴンミラー20の偏向面20
Bの面倒れが生じていて、光ビームLのシリンダーレン
ズ56への入射位置が副走査方向Yにずれても、光ビー
ムLの収束位置はSOSセンサ54の表面で大きくずれ
ることはない。これにより、SOSジッターを充分に抑
えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、良好な画像を形成
できる光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザプリンタやデジタル式複写機等の
電子写真記録装置では、光ビームを発する光走査装置が
組み込まれている。この光走査装置は、旧式のタイプと
しては、光走査装置の中で光ビームを一平面内で反射さ
せている。一般に、このタイプの光走査装置(以下、平
面型の光走査装置という)は、感光体ドラムの表面を光
ビームで走査する直前に、同期検出用のセンサで光ビー
ムを受光して光ビームの変調の開始時刻を決定してい
る。この平面型の光走査装置では、反射ミラーのミラー
面が、センサの受光面での副走査方向に直交している。
このため、センサの受光面では、副走査方向にのみ位置
ずれが生じ、主走査方向には位置ずれが生じなく、後述
のSOSジッターは発生しない。
【0003】一方、近年では、光走査装置の小型化を達
成するために、光走査装置内で光ビームを三次元的に反
射させる、いわゆる立体交差させるタイプの光走査装置
(以下、立体交差型の光走査装置という)が多用されて
いる。
【0004】立体交差型の光走査装置としては、実公平
4−14734号に、図21(A)及び(B)に示すよ
うな光走査装置120が開示されている。光走査装置1
20は、同期検出する際、結像系レンズ(fθレンズ)
122の光路後方に設けられた反射ミラー124、光フ
ァイバー126、更にはフォトダイオード128に、回
転多面鏡(以下、ポリゴンミラーという)130で反射
された光ビームLを導いている。
【0005】詳しく説明すると、ポリゴンミラー130
により光ビームLが走査する平面I(以下、イメージ走
査平面Iという)の下方(図21(B)参照)に光ビー
ムLを引き回して、すなわち三次元的に光ビームLを引
き回して光ファイバー126の受光面126Aに導いて
いる。そして、フォトダイオード128で同期検出後、
光ビームLを変調させ、感光体ドラム132の表面を走
査する。
【0006】ところで、平面型の光走査装置で印刷する
と、ポリゴンミラーを回転させるモータの回転ムラに起
因するジッターや、ポリゴンミラーの偏向面平面度に起
因するジッターが生じることが知られている(図22参
照)。これはEOSジッターと言われ、印字画像の走査
終端側(End Of Scanの略として、以下EO
Sという)での揺らぎの現象や、或いは、印字画像の走
査開始端側(Start Of Scanの略として、
以下SOSという)からEOSにかけて揺らぎが次第に
大きくなる現象であり、これを抑える対策は、既に知ら
れている。
【0007】しかし、同期の際に光ビームLをいわゆる
立体交差させている光走査装置120(図21参照)の
場合、上記のジッターのみならず、印字画像の走査開始
端側を含む全画像揺らぎ(以下、SOSジッターとい
う)が発生する(図23参照)。以下、SOSジッター
の発生原理について詳しく説明する。
【0008】ポリゴンミラー130(図21(A)参
照)の回転軸が光ビームLに対して傾いていると、偏向
面は、光ビームLに対していわゆる面倒れ状態になって
いる。従って、立体交差型の光走査装置120では、反
射ミラー124によって反射されて受光面126Aを走
査する光ビームLの走査平面S(図21(B)参照)
は、イメージ走査平面Iに対して傾斜している。このた
め、面倒れによる位置ずれが、光ファイバー126の受
光面126Aでの主走査方向Xにも生じる。従って、平
面型の光走査装置と同じ偏向角で走査していても、図2
3に示したように、印字画像のSOSの位置が走査線毎
に異なり、このため、SOSジッターが生じる。
【0009】また、図24に示す光走査装置140のよ
うに、ポリゴンミラー142で反射された光ビームL
が、平面ミラー144により反射されてイメージ走査平
面Iに対して副走査方向に傾斜する走査平面Mで走査し
て窓146から感光体ドラム等に向けて出射される場合
であっても、光ファイバー148の受光面148Aで光
ビームLの主走査方向Xに位置ずれが生じ、SOSジッ
ターが発生する。
【0010】このSOSジッターについては、今まであ
まり注目されておらず、今後、SOSジッターを抑える
対策が重要になると思われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実を
考慮して、SOSジッターの発生を抑制して揺らぎのな
い良好な画像を形成することができる光走査装置を提供
することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、同期検出手段へ入射する光ビームが、光偏向手段で
偏向された光ビームの描く走査平面に対して副走査方向
に角度を持っている光走査装置において、前記同期検出
手段の光路手前側に、前記同期検出手段の受光面に向け
て前記光ビームを収束させる収束レンズを、前記収束レ
ンズに入射する光ビームが前記収束レンズの母線から外
れるように配置したことを特徴とする。
【0013】光走査装置に内蔵されている光偏向手段の
ミラー面が面倒れしていない場合、収束レンズによって
収束される光ビームは、同期検出手段の中央領域に入射
する。しかし、ミラー面が面倒れしている場合、収束レ
ンズによって収束される光ビームは同期検出手段の中央
領域からずれた位置に入射するので、SOSジッターが
発生する。
【0014】そこで、光偏向手段のミラー面の面倒れを
補正すべく、光ビームの収束レンズへの入射位置や入射
角度を調整することにより、SOSジッターを格段に抑
えられることを見い出し、母線から外したものである。
【0015】請求項1に記載の発明により、光偏向手段
のミラー面が面倒れしていても、同期検出手段の受光面
での光ビームの入射位置が、中央領域から大きく位置ず
れすることはない。従って、SOSジッターを充分に抑
えることができる。
【0016】請求項2に記載の発明では、前記収束レン
ズに入射する光ビームが、前記母線と前記同期検出手段
とを通る光軸に対し、副走査方向に傾斜していることを
特徴とする。
【0017】これにより、SOSジッターを充分に抑え
ることができると共に、光偏向手段で偏向された光ビー
ムの描く走査平面と収束レンズに入射する光ビームとを
容易に分離することができるので、光走査装置を小型化
することができる。
【0018】請求項3に記載の発明では、同期検出手段
へ入射する光ビームが、光偏向手段で偏向された光ビー
ムの描く走査平面に対して副走査方向に角度を持ってい
る光走査装置において、前記同期検出手段の光路手前側
に、前記同期検出手段の受光面に向けて前記光ビームを
収束させる収束レンズを、前記収束レンズに入射する光
ビームの走査線が母線に対して傾斜しかつ交差するよう
に配置したことを特徴とする。
【0019】これにより、SOSジッターを充分に抑え
ることができる。
【0020】請求項4に記載の発明では、前記同期検出
手段と前記収束レンズとを保持し、筐体に固定される保
持部材を備えていることを特徴とする。
【0021】同期検出手段と収束レンズとは、筐体に固
定される同一の保持部材で保持されているので、保持部
材の形状を変更することにより、収束レンズへ入射する
光ビームの位置を調整してSOSジッターを小さくする
ことができる。
【0022】請求項5に記載の発明では、前記保持部材
は、略主走査方向に沿って位置調整可能であることを特
徴とする。
【0023】これにより、保持部材を移動させるという
簡単な位置調整により、SOSジッターを充分に抑えつ
つサイドレジストレーションを調整することが可能であ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】第1形態に係る光走査装置を説明
する。図1、図2に示すように、第1形態に係る光走査
装置10は、光ビームLを発する半導体レーザ12と、
光ビームLの光路上に順次配置されたコリメータレンズ
13、及び、スリット14Aが形成されたビーム整形器
14を備えている。
【0025】コリメータレンズ13は、半導体レーザ1
2との距離が、コリメータレンズ13の焦点距離に比べ
て1.64mm短い位置に配置されており、半導体レー
ザ12から発せられた略ガウシアン分布の光は、コリメ
ータレンズ13を通過することにより、略平行な光ビー
ムではなく、緩い発散光の光ビームLにされる。そし
て、スリット14Aを通過することにより光軸付近の光
のみに整形される。
【0026】また、光走査装置10は、スリット14A
を通過した光ビームLの光路上に、シリンダーレンズ1
7と、反射ミラーである平面ミラー15、16と、fθ
レンズ22、24と、ポリゴンミラー20とを備えてい
る。
【0027】光ビームLは、シリンダーレンズ17を通
過し、平面ミラー15、16で反射され、fθレンズ2
2、24を通過し、ポリゴンミラー20により偏向され
る。
【0028】シリンダーレンズ17は、ポリゴンミラー
20の偏向面で副走査方向Yに収束されるように焦点距
離が決められている。ポリゴンミラー20は、側面が同
一面幅の鏡面に形成され、駆動装置(図示せず)により
中心軸20Aのまわりに等角速度でR方向に回転するミ
ラーであり、光ビームLは、回転しているポリゴンミラ
ー20の鏡面で反射されることにより偏向される。ま
た、fθレンズ22、24は、主走査方向Xにのみパワ
ーを有する2枚組のレンズで、互いの中心軸が一致する
ように配置されている。
【0029】また、光走査装置10は、平面ミラー16
の近くに配置された平面ミラー30と、平面ミラー30
からの反射光を受けるシリンダーミラー32とを備えて
いる。平面ミラー30及びシリンダーミラー32は、感
光体ドラム40の長手方向に沿って長いミラーである。
【0030】ポリゴンミラー20により反射されてfθ
レンズ24、22を通過した光ビームLは、平面ミラー
30、シリンダーミラー32で反射され(図2参照)、
走査線として透過窓36から感光体ドラム40に向けて
出射され(図1〜図3参照)、感光体ドラム40の表面
を等速度で走査する。
【0031】更に、光走査装置10は、平面ミラー30
の端部30Eで反射された光ビームLを反射するSOS
ミラー50と、SOSミラー50からの光ビームを受光
し、同期検出信号を発するSOSセンサ54と、SOS
ミラー50とSOSセンサ54との光路中に配置され、
光ビームLをSOSセンサ54に収束するSOSレンズ
56とを備えている。平面ミラー30の端部30Eで反
射された光ビームLは、SOSミラー50で反射され、
SOSレンズ56で副走査方向Y(図1参照)に収束さ
れる。SOSセンサ54は、半導体レーザ12の出力の
変調を行う制御部(図示せず)に接続されて同期検出器
としての役割を果たしており、SOSセンサ54に光ビ
ームLが入射すると(図4参照)、その旨を伝える信号
が制御部に送信され、制御部が半導体レーザ12の出力
の変調を行う。変調された光ビームLは、シリンダーミ
ラー32で反射されて透過窓36から出射して感光体ド
ラム40の表面に到達し、画像の記録が開始される。以
下、光ビームLのSOSレンズ56への入射角度等の数
値を具体的に示して説明する。
【0032】ポリゴンミラー20の側面(以下、偏向面
という)の面数を12とし、また、偏向面20B(図5
(A)参照)が光ビームに直交するときをポリゴンミラ
ー20の回転角度θ=0°と定義すると、ポリゴンミラ
ー20の回転角度がθ=−13.0°のときに光ビーム
LがSOSセンサ54に入射する。ポリゴンミラー20
の偏向面20Bに入射する光ビームLと、偏向面20B
で反射された光ビームLとを分離するために、偏向面2
0Bへ入射する光ビームLは、図5(B)に示すよう
に、全ての偏向面20Bと垂直な平面H(以下、取付面
Hという)に対して副走査方向βに1.2°傾いてい
る。また、平面ミラー30で反射される光ビームLは、
副走査方向に13.0°傾いている。なお、シリンダー
ミラー32での走査線の中央(Center Of S
canの略としてCOSと言われる)での折り返し角度
は13.2°である。
【0033】SOSミラー50(図1参照)のミラー面
は、通常、平面である。SOSミラー50は、平面ミラ
ー30から光路長121.8mmの位置に、光ビームL
の主走査方向Xの入射角度(以下、主走査入射角度とい
う)31.1°、光ビームLの副走査方向Yの入射角度
(以下、副走査入射角度という)2.9°となる向きで
配置されている。
【0034】SOSレンズ56はシリンダーレンズであ
って、入射面側では副走査方向Yにのみ正のパワー(R
=14.5)を有し、出射面側が平面、中心厚が5.5
mmであり、SOSミラー50から光路長122.1m
mの位置に、主走査入射角度α=7.0°(図6(A)
参照)、副走査入射角度0°(図6(B)参照)となる
向きに配置されている。ここで、SOSレンズ56への
主走査入射角度及び副走査入射角度とは、それぞれ、S
OSレンズ56の母線56Lを通りかつSOSレンズ5
6の光ビーム入射側面56Fに直交する平面(図12
(C)の平面Wを参照)と光ビームLとがなす主走査方
向の角度α(図6(A)参照)及び副走査方向の角度β
(図12(B)参照)のことをいう。また、SOSレン
ズ56の材質は、例えばアクリル等の樹脂である。光ビ
ームLは、SOSレンズ56の母線56Lから上方の高
さ位置で、副走査方向の距離Dが3mmとなる高さ位置
で入射している(以下、母線56Lから離れた位置で入
射することを、OFFSETさせているという。また、
光ビームの入射位置から母線56Lまでの副走査方向の
距離DをOFFSET距離という)。
【0035】一方、SOSレンズ56の傾斜角度γ(図
6(C)参照)は18.3°である。ここで、傾斜角度
とは、取付面Hと母線56Lとのなす角度のことであ
る。この傾斜角度γにより、図6(D)に示すように、
母線56Lは、SOSレンズ56の入射面側での光ビー
ムLの主走査方向と平行にされている。すなわち、SO
Sレンズ56に入射する光ビームLの入射走査平面S
は、母線56Lを通りかつSOSレンズ56の光ビーム
入射側面56Fに直交する平面Wに対し、平行である。
【0036】SOSセンサ54は、SOSレンズ56か
ら光路長27.9mmの位置に、主走査入射角度10.
6°、傾斜角度18.3°(SOSレンズ56と同じ傾
斜角度)となる向きで配置されている。図7に示すよう
に、SOSセンサ54は、感度の高い2分割型、すなわ
ち検出領域が境界領域54Nを境にして2つに分かれて
いるセンサであり、光ビームLがSOSセンサ54の表
面を主走査方向Xに走査して、光ビームLの中心が境界
領域54Nに到達したときに、制御部(図示せず)がこ
の到達を判断する。
【0037】本発明者は、偏向面の総合面倒れを12
0”(約0.0333°)、解像度を1200dpiと
仮定して、SOSジッターの定量値(以下、SOSジッ
ター性能という)を計算した。この結果、光ビームLの
SOSレンズ56への入射位置の副走査方向Yのずれδ
(図6(B)参照)が母線56Lから±2mmの範囲内
(図8の範囲h内)であるとき、光ビームLがSOSセ
ンサ54の境界領域54Nから大きく外れることはな
く、図8に示すように、SOSジッター性能が0.39
ドット以内に抑えられるという結果になった。従って、
解像度が上昇するにつれて微小な揺らぎ、すなわち小さ
なSOSジッターを肉眼で識別することが可能になる現
状では、1200dpi程度の高解像で画像形成する場
合に光走査装置10は極めて有効であるという結果にな
った。
【0038】なお、総合面倒れの最大許容値は120”
であり、解像度1200dpiのときには1ドットは約
21μmに相当する。また、ずれδが母線56Lから±
2mmの範囲内であることに注目したのは、レンズ等が
熱により膨張することや、平面ミラーを取付ける際に生
じる取付け角度の誤差等により、この程度の範囲内で入
射位置が副走査方向Yに変動するからである。
【0039】また本発明者は、比較検討するために、図
9(A)及び(B)に示すように、SOSレンズ56及
びSOSセンサ54への主走査入射角度及び副走査入射
角度を上記と同じにし、光ビームLの入射位置を母線5
6Lと同じ高さにした場合(すなわちOFFSET距離
Dを0mmとした場合)に生じるSOSジッター性能を
計算した。この結果、図10に示すように、光ビームL
のSOSレンズ56への副走査方向のずれδがないとき
(δ=0mmのとき)でSOSジッター性能は0.5ド
ット以上あり、しかも、光ビームLの入射位置が負側、
すなわち母線Lよりも下方にずれると、SOSジッター
性能は更に悪いという結果になった。
【0040】次に、第2形態に係る光走査装置を説明す
る。図11、図12に示すように、第2形態に係る光走
査装置60では、第1形態に係る光走査装置10の副走
査入射角度0°に比べ、SOSレンズ56が光ビームL
に対して副走査入射角度β=7.4°(図12(B)参
照)となる向きに配置されている。すなわち、図12
(C)に示すように、SOSレンズ56に入射する光ビ
ームLの入射走査平面Sは、母線56Lを通りかつ光ビ
ーム入射側面56Fに直交する平面Wに対し、傾いてい
る。また、SOSレンズ56の向きに合わせてSOSセ
ンサ54の向きも変更されており、SOSセンサ54
は、主走査入射角度10.6°、副走査入射角度10°
(何れも図示せず)となるように配置されている。これ
以外の構成は光走査装置10と同じである。
【0041】本発明者は、偏向面の総合面倒れを12
0”(約0.0333°)、解像度を1200dpiと
仮定して、SOSジッター性能を計算した。この結果、
図13に示すように、光ビームLのSOSレンズ56へ
の副走査方向の入射位置のずれδが母線56Lから2m
m以内(図13の範囲h内)であるとき、SOSジッタ
ー性能は、0.40ドット以内に抑えられるという結果
になった。
【0042】第2形態により、SOSジッターを充分に
抑えることができると共に、ポリゴンミラー20により
偏向された光ビームLの描く走査平面とシリンダーレン
ズ56に入射する光ビームLとを容易に分離することが
でき、光走査装置を小型化することができる。
【0043】なお、本発明者は、比較検討するために、
図14(A)及び(B)に示すように、SOSレンズ5
6及びSOSセンサ54への主走査入射角度及び副走査
入射角度を上記と同じにし、光ビームLの入射高さ位置
を母線56Lと同じ高さにした場合(すなわちOFFS
ET距離Dを0mmとした場合)に生じるSOSジッタ
ー性能を計算した。この結果、図15に示すように、光
ビームLのSOSレンズ56への副走査方向への位置ず
れがないとき(δ=0mmのとき)で0.5ドット以上
あり、入射位置が負側、すなわち母線Lよりも下方にず
れると、SOSジッター性能は更に悪い結果になった。
【0044】以下、第3形態に係る光走査装置を説明す
る。第3形態に係る光走査装置は、光ビームの走査線が
母線56Lの中央Cを通過し(図16(C)及び(D)
参照)、また、SOSレンズ56の傾斜角度γが17.
0°(図16(C)参照)である。すなわち、図16
(D)に示すように、SOSレンズ56に入射する光ビ
ームLの入射走査平面Sは、母線56Lを通りかつ光ビ
ーム入射側面56Fに直交する平面Wに対し、交差して
いる。また、SOSレンズ56の傾斜角度に合わせてS
OSセンサ54の傾斜角度が変更されている。これ以外
の構成は第2形態に係る光走査装置60と同じである。
なお、図16(C)に示すように、光ビームLの入射走
査平面Sと取付面Hとのなす角度ηは、第2形態と同じ
く18.3°である。
【0045】本発明者は、偏向面の総合面倒れを12
0”(約0.0333°)、解像度を1200dpiと
仮定して、SOSジッター性能を計算した。この結果、
図17(B)に示すように、光ビームLのSOSレンズ
56への入射位置の副走査方向のずれδが母線56Lか
ら±2mm以内(図17(B)の範囲h内)であると
き、SOSジッター性能は、0.5ドット以内であっ
た。
【0046】従って、傾斜角度γ=17.0では、光ビ
ームLの走査面S(図16(C)参照)が母線56Lを
横切る場合、SOSジッター性能は良好であることが判
った。
【0047】なお、本発明者は、傾斜角度をパラメータ
として変化させて16.0°、18.3°、20.0
°、及び、30.0°にし、SOSセンサ54の傾斜角
度も合わせて変化させたときのSOSジッター性能を計
算した(計算結果は、それぞれ、図17(A)、図17
(C)、図17(D)、及び、図17(E)参照)。こ
の結果、図17(B)に示すように傾斜角度17.0°
の場合にSOSジッター性能が最も良いという結果にな
った。
【0048】以下、第4形態に係る光走査装置を説明す
る。図18に示すように、第4形態に係る光走査装置8
0は、SOSレンズ56を保持するSOSレンズホルダ
84と、SOSセンサ54を保持するSOSセンサホル
ダ86と、両ホルダをそれぞれネジ87、88(図19
参照)で止めて保持するコの字状の保持部材82とを備
えている。保持部材82は、例えば、板金を加工したも
のや樹脂成形したものである。保持部材82は、光走査
装置80を構成する筐体(図示せず)に固定されてお
り、SOSレンズホルダ84及びSOSセンサホルダ8
6は筐体の底面に対して垂直となっている。
【0049】このように、SOSレンズホルダ84及び
SOSセンサホルダ86が取付けられる簡素な形状の保
持部材82の寸法を変更することにより、SOSレンズ
56に入射する光ビームの入射位置を変えてSOSジッ
ター性能を最適化することができる。
【0050】図19に示すように、保持部材82の底板
には長孔90が形成されており、ネジ92で筐体の底面
に固定されている。従って、ネジ92を緩め、長孔90
に沿って保持部材82をV方向に移動させることによ
り、傾斜角度を一定(例えば18.3°)に維持して保
持部材82の位置を調整することが可能になる。
【0051】これにより、SOSジッター性能を充分に
抑えつつ、サイドレジストレーションを調整することが
できる。
【0052】ここで、本発明者は、サイドレジストレー
ションをパラメータとして変化させ、記録用紙の主走査
方向への位置ずれがない基準位置から−2mm、−1m
m、0mm、+1mm、及び、+2mmだけ移動させた
場合でのSOSジッター性能をそれぞれ計算した。計算
の結果、図20(A)〜図20(E)に示すように、何
れの場合でも、入射位置の副走査方向のずれδが±2m
m以内(図20の範囲h内)ではSOSジッター性能は
0.5ドット以内であった。
【0053】なお、部品公差等によりSOSレンズ56
の傾斜角度が1°ずれた場合、光ビームLの入射位置の
副走査方向のずれδを±2mmの範囲内にしてSOSジ
ッター性能を0.5ドット以内にすることはできない
が、SOSセンサ54の傾斜角度が1°ずれた場合、上
記のずれδを±2mmの範囲内にしてSOSジッター性
能を0.5ドット以内にすることは可能である。すなわ
ち、SOSレンズ56とSOSセンサ54とを保持部材
82に固定して位置関係を一定に保ちながら一体的に移
動させることにより、傾斜角度の許容範囲が大きくな
る。
【0054】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、以下の効
果を奏することができる。
【0055】請求項1に記載の発明によれば、光偏向手
段のミラー面が面倒れしていても、同期検出手段の受光
面での光ビームの入射位置が、中央領域から大きく位置
ずれすることはない。従って、SOSジッターを充分に
抑えることができる。
【0056】請求項2に記載の発明によれば、SOSジ
ッターを充分に抑えることができると共に、光偏向手段
で偏向された光ビームの描く走査平面と収束レンズに入
射する光ビームとを容易に分離することができるので、
光走査装置を小型化することができる。
【0057】請求項3に記載の発明によれば、SOSジ
ッターを充分に抑えることができる。
【0058】請求項4に記載の発明によれば、同期検出
手段と収束レンズとは、筐体に固定される同一の保持部
材で保持されているので、保持部材の形状を変更するこ
とにより、収束レンズへ入射する光ビームの位置を調整
しながら変更でき、SOSジッターを小さくすることが
できる。
【0059】請求項5に記載の発明によれば、保持部材
を移動させるという簡単な位置調整により、SOSジッ
ターを充分に抑えつつサイドレジストレーションを調整
することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1形態に係る光走査装置の構成を示す斜視
図である。
【図2】 第1形態に係る光走査装置の構成を示す側面
図である。
【図3】 第1形態に係る光走査装置が画像形成装置に
組み込まれた状態を示す側面断面図である。
【図4】 図1で矢視4−4から見た背面図である。
【図5】 図5(A)及び(B)は、それぞれ、図1で
矢視5A−5Aから見たポリゴンミラーの平面図、及
び、矢視5B−5Bから見たポリゴンミラーの側面図で
ある。
【図6】 図6(A)から(D)は、それぞれ、図1で
矢視6A−6A(副走査方向)、矢視6B−6B(主走
査方向)、矢視6C−6C(光ビームの入射方向)、及
び、矢視6D−6D(斜視方向)から見た図である。
【図7】 図1で矢視7−7から見たSOSセンサの正
面図である。
【図8】 第1形態に係る光走査装置で走査した場合に
生じるSOSジッター性能を示す解析値である。
【図9】 図9(A)及び(B)は、それぞれ、第1形
態で別の解析計算する際のSOSレンズの光ビームに対
する傾きを示す平面図及び側面図である。
【図10】 第1形態に係る光走査装置で、OFFSE
T距離Dを0mmにして走査した場合に生じるSOSジ
ッター性能を示す解析値である。
【図11】 第2形態に係る光走査装置の構成を示す斜
視図である。
【図12】 図12(A)から(C)は、それぞれ、図
11で矢視12A−12A(副走査方向)、矢視12B
−12B(主走査方向)、及び、矢視12C−12C
(斜視方向)から見た図である。
【図13】 第2形態に係る光走査装置で走査した場合
に生じるSOSジッター性能を示す解析値である。
【図14】 図14(A)及び(B)は、それぞれ、第
2形態で別の解析計算する際のSOSレンズの光ビーム
に対する傾きを示す平面図及び側面図である。
【図15】 第2形態に係る光走査装置で、OFFSE
T距離Dを0mmにして走査した場合に生じるSOSジ
ッターを示す解析値である。
【図16】 図16(A)から(D)は、SOSレンズ
の光ビームに対する傾きを示す図であって、それぞれ、
副走査方向、主走査方向、光ビームの入射方向、及び、
斜視方向から見た図である。
【図17】 第3形態に係る光走査装置で走査した場合
に生じるSOSジッター性能を示す解析値である。
【図18】 第4形態に係る光走査装置の構成を示す斜
視図である。
【図19】 第4形態に係る光走査装置の保持部材の斜
視図である。
【図20】 第4形態に係る光走査装置で走査した場合
に生じるSOSジッター性能を示す解析値である。
【図21】 図21(A)及び(B)は、それぞれ、従
来の光走査装置の構成を示す平面断面図、及び、図21
(A)で矢視21B−21Bから見た側面断面図であ
る。
【図22】 従来の光走査装置でEOS側にジッターが
生じることを示す、記録用紙の部分平面図である。
【図23】 従来の光走査装置でSOS側にジッターが
生じることを示す、記録用紙の部分平面図である。
【図24】 従来の光走査装置の構成を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 光走査装置 20 ポリゴンミラー(光偏向手段) 54 SOSセンサ(同期検出手段、受光面) 56 SOSレンズ(収束レンズ) 56L 母線 60 光走査装置 80 光走査装置 82 保持部材 120 光走査装置 128 フォトダイオード(同期検出手段) 126 受光面 130 ポリゴンミラー(光偏向手段) 140 光走査装置 142 ポリゴンミラー(光偏向手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期検出手段へ入射する光ビームが、光
    偏向手段で偏向された光ビームの描く走査平面に対して
    副走査方向に角度を持っている光走査装置において、 前記同期検出手段の光路手前側に、前記同期検出手段の
    受光面に向けて前記光ビームを収束させる収束レンズ
    を、前記収束レンズに入射する光ビームが前記収束レン
    ズの母線から外れるように配置したことを特徴とする光
    走査装置。
  2. 【請求項2】 前記収束レンズに入射する光ビームが、
    前記母線と前記同期検出手段とを通る光軸に対し、副走
    査方向に傾斜していることを特徴とする請求項1に記載
    の光走査装置。
  3. 【請求項3】 同期検出手段へ入射する光ビームが、光
    偏向手段で偏向された光ビームの描く走査平面に対して
    副走査方向に角度を持っている光走査装置において、 前記同期検出手段の光路手前側に、前記同期検出手段の
    受光面に向けて前記光ビームを収束させる収束レンズ
    を、前記収束レンズに入射する光ビームの走査線が母線
    に対して傾斜しかつ交差するように配置したことを特徴
    とする光走査装置。
  4. 【請求項4】 前記同期検出手段と前記収束レンズとを
    保持し、筐体に固定される保持部材を備えていることを
    特徴とする請求項1〜請求項3のうちの何れか一項に記
    載の光走査装置。
  5. 【請求項5】 前記保持部材は、略主走査方向に沿って
    位置調整可能であることを特徴とする請求項4に記載の
    光走査装置。
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