JP2007086796A - 光走査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 SOSジッターの発生を抑制して揺らぎのない良好な画像を形成することができる光走査装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 光走査装置10は、ポリゴンミラー20で偏向された光ビームLの描く走査平面に対して副走査方向に角度を持つ装置であって、SOSセンサ54の光路手前側に、SOSセンサ54に向けて光ビームLを収束させるシリンダーレンズ56を配置している。シリンダーレンズ56は、シリンダーレンズ56に入射する光ビームLの走査線が母線に対して傾斜しかつ交差するように配置されている。ポリゴンミラー20の偏向面20Bの面倒れが生じていて、光ビームLのシリンダーレンズ56への入射位置が副走査方向Yにずれても、光ビームLの収束位置はSOSセンサ54の表面で大きくずれることはない。これにより、SOSジッターを充分に抑えることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、良好な画像を形成できる光走査装置に関する。
レーザプリンタやデジタル式複写機等の電子写真記録装置では、光ビームを発する光走査装置が組み込まれている。この光走査装置は、旧式のタイプとしては、光走査装置の中で光ビームを一平面内で反射させている。一般に、このタイプの光走査装置(以下、平面型の光走査装置という)は、感光体ドラムの表面を光ビームで走査する直前に、同期検出用のセンサで光ビームを受光して光ビームの変調の開始時刻を決定している。この平面型の光走査装置では、反射ミラーのミラー面が、センサの受光面での副走査方向に直交している。このため、センサの受光面では、副走査方向にのみ位置ずれが生じ、主走査方向には位置ずれが生じなく、後述のSOSジッターは発生しない。
一方、近年では、光走査装置の小型化を達成するために、光走査装置内で光ビームを三次元的に反射させる、いわゆる立体交差させるタイプの光走査装置(以下、立体交差型の光走査装置という)が多用されている。
立体交差型の光走査装置としては、実公平4−14734号に、図21(A)及び(B)に示すような光走査装置120が開示されている。光走査装置120は、同期検出する際、結像系レンズ(fθレンズ)122の光路後方に設けられた反射ミラー124、光ファイバー126、更にはフォトダイオード128に、回転多面鏡(以下、ポリゴンミラーという)130で反射された光ビームLを導いている。
詳しく説明すると、ポリゴンミラー130により光ビームLが走査する平面I(以下、イメージ走査平面Iという)の下方(図21(B)参照)に光ビームLを引き回して、すなわち三次元的に光ビームLを引き回して光ファイバー126の受光面126Aに導いている。そして、フォトダイオード128で同期検出後、光ビームLを変調させ、感光体ドラム132の表面を走査する。
ところで、平面型の光走査装置で印刷すると、ポリゴンミラーを回転させるモータの回転ムラに起因するジッターや、ポリゴンミラーの偏向面平面度に起因するジッターが生じることが知られている(図22参照)。これはEOSジッターと言われ、印字画像の走査終端側(End Of Scanの略として、以下EOSという)での揺らぎの現象や、或いは、印字画像の走査開始端側(Start Of Scanの略として、以下SOSという)からEOSにかけて揺らぎが次第に大きくなる現象であり、これを抑える対策は、既に知られている。
しかし、同期の際に光ビームLをいわゆる立体交差させている光走査装置120(図21参照)の場合、上記のジッターのみならず、印字画像の走査開始端側を含む全画像揺らぎ(以下、SOSジッターという)が発生する(図23参照)。以下、SOSジッターの発生原理について詳しく説明する。
ポリゴンミラー130(図21(A)参照)の回転軸が光ビームLに対して傾いていると、偏向面は、光ビームLに対していわゆる面倒れ状態になっている。従って、立体交差型の光走査装置120では、反射ミラー124によって反射されて受光面126Aを走査する光ビームLの走査平面S(図21(B)参照)は、イメージ走査平面Iに対して傾斜している。このため、面倒れによる位置ずれが、光ファイバー126の受光面126Aでの主走査方向Xにも生じる。従って、平面型の光走査装置と同じ偏向角で走査していても、図23に示したように、印字画像のSOSの位置が走査線毎に異なり、このため、SOSジッターが生じる。
また、図24に示す光走査装置140のように、ポリゴンミラー142で反射された光ビームLが、平面ミラー144により反射されてイメージ走査平面Iに対して副走査方向に傾斜する走査平面Mで走査して窓146から感光体ドラム等に向けて出射される場合であっても、光ファイバー148の受光面148Aで光ビームLの主走査方向Xに位置ずれが生じ、SOSジッターが発生する。
このSOSジッターについては、今まであまり注目されておらず、今後、SOSジッターを抑える対策が重要になると思われる。
本発明は、上記事実を考慮して、SOSジッターの発生を抑制して揺らぎのない良好な画像を形成することができる光走査装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明では、同期検出手段へ入射する光ビームが、光偏向手段で偏向された光ビームの描く走査平面に対して副走査方向に角度を持っている光走査装置において、前記同期検出手段の光路手前側に、前記同期検出手段の受光面に向けて前記光ビームを収束させる収束レンズを、前記収束レンズに入射する光ビームの走査線が母線に対して傾斜しかつ交差するように配置したことを特徴とする。
光走査装置に内蔵されている光偏向手段のミラー面が面倒れしていない場合、収束レンズによって収束される光ビームは、同期検出手段の中央領域に入射する。しかし、ミラー面が面倒れしている場合、収束レンズによって収束される光ビームは同期検出手段の中央領域からずれた位置に入射するので、SOSジッターが発生する。
そこで、光偏向手段のミラー面の面倒れを補正すべく、光ビームの収束レンズへの入射位置や入射角度を調整することにより、SOSジッターを格段に抑えられることを見い出し、母線から外したものである。
請求項1に記載の発明により、SOSジッターを充分に抑えることができる。
請求項2に記載の発明では、前記同期検出手段と前記収束レンズとを保持し、筐体に固定される保持部材を備えていることを特徴とする。
同期検出手段と収束レンズとは、筐体に固定される同一の保持部材で保持されているので、保持部材の形状を変更することにより、収束レンズへ入射する光ビームの位置を調整してSOSジッターを小さくすることができる。
請求項3に記載の発明では、前記保持部材は、略主走査方向に沿って位置調整可能であることを特徴とする。
これにより、保持部材を移動させるという簡単な位置調整により、SOSジッターを充分に抑えつつサイドレジストレーションを調整することが可能である。
本発明は上記構成としたので、以下の効果を奏することができる。
請求項1に記載の発明によれば、SOSジッターを充分に抑えることができる。
請求項2に記載の発明によれば、同期検出手段と収束レンズとは、筐体に固定される同一の保持部材で保持されているので、保持部材の形状を変更することにより、収束レンズへ入射する光ビームの位置を調整しながら変更でき、SOSジッターを小さくすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、保持部材を移動させるという簡単な位置調整により、SOSジッターを充分に抑えつつサイドレジストレーションを調整することが可能になる。
第1形態に係る光走査装置を説明する。図1、図2に示すように、第1形態に係る光走査装置10は、光ビームLを発する半導体レーザ12と、光ビームLの光路上に順次配置されたコリメータレンズ13、及び、スリット14Aが形成されたビーム整形器14を備えている。
コリメータレンズ13は、半導体レーザ12との距離が、コリメータレンズ13の焦点距離に比べて1.64mm短い位置に配置されており、半導体レーザ12から発せられた略ガウシアン分布の光は、コリメータレンズ13を通過することにより、略平行な光ビームではなく、緩い発散光の光ビームLにされる。そして、スリット14Aを通過することにより光軸付近の光のみに整形される。
また、光走査装置10は、スリット14Aを通過した光ビームLの光路上に、シリンダーレンズ17と、反射ミラーである平面ミラー15、16と、fθレンズ22、24と、ポリゴンミラー20とを備えている。
光ビームLは、シリンダーレンズ17を通過し、平面ミラー15、16で反射され、fθレンズ22、24を通過し、ポリゴンミラー20により偏向される。
シリンダーレンズ17は、ポリゴンミラー20の偏向面で副走査方向Yに収束されるように焦点距離が決められている。ポリゴンミラー20は、側面が同一面幅の鏡面に形成され、駆動装置(図示せず)により中心軸20Aのまわりに等角速度でR方向に回転するミラーであり、光ビームLは、回転しているポリゴンミラー20の鏡面で反射されることにより偏向される。また、fθレンズ22、24は、主走査方向Xにのみパワーを有する2枚組のレンズで、互いの中心軸が一致するように配置されている。
また、光走査装置10は、平面ミラー16の近くに配置された平面ミラー30と、平面ミラー30からの反射光を受けるシリンダーミラー32とを備えている。平面ミラー30及びシリンダーミラー32は、感光体ドラム40の長手方向に沿って長いミラーである。
ポリゴンミラー20により反射されてfθレンズ24、22を通過した光ビームLは、平面ミラー30、シリンダーミラー32で反射され(図2参照)、走査線として透過窓36から感光体ドラム40に向けて出射され(図1〜図3参照)、感光体ドラム40の表面を等速度で走査する。
更に、光走査装置10は、平面ミラー30の端部30Eで反射された光ビームLを反射するSOSミラー50と、SOSミラー50からの光ビームを受光し、同期検出信号を発するSOSセンサ54と、SOSミラー50とSOSセンサ54との光路中に配置され、光ビームLをSOSセンサ54に収束するSOSレンズ56とを備えている。平面ミラー30の端部30Eで反射された光ビームLは、SOSミラー50で反射され、SOSレンズ56で副走査方向Y(図1参照)に収束される。SOSセンサ54は、半導体レーザ12の出力の変調を行う制御部(図示せず)に接続されて同期検出器としての役割を果たしており、SOSセンサ54に光ビームLが入射すると(図4参照)、その旨を伝える信号が制御部に送信され、制御部が半導体レーザ12の出力の変調を行う。変調された光ビームLは、シリンダーミラー32で反射されて透過窓36から出射して感光体ドラム40の表面に到達し、画像の記録が開始される。以下、光ビームLのSOSレンズ56への入射角度等の数値を具体的に示して説明する。
ポリゴンミラー20の側面(以下、偏向面という)の面数を12とし、また、偏向面20B(図5(A)参照)が光ビームに直交するときをポリゴンミラー20の回転角度θ=0°と定義すると、ポリゴンミラー20の回転角度がθ=−13.0°のときに光ビームLがSOSセンサ54に入射する。ポリゴンミラー20の偏向面20Bに入射する光ビームLと、偏向面20Bで反射された光ビームLとを分離するために、偏向面20Bへ入射する光ビームLは、図5(B)に示すように、全ての偏向面20Bと垂直な平面H(以下、取付面Hという)に対して副走査方向βに1.2°傾いている。また、平面ミラー30で反射される光ビームLは、副走査方向に13.0°傾いている。なお、シリンダーミラー32での走査線の中央(Center Of Scanの略としてCOSと言われる)での折り返し角度は13.2°である。
SOSミラー50(図1参照)のミラー面は、通常、平面である。SOSミラー50は、平面ミラー30から光路長121.8mmの位置に、光ビームLの主走査方向Xの入射角度(以下、主走査入射角度という)31.1°、光ビームLの副走査方向Yの入射角度(以下、副走査入射角度という)2.9°となる向きで配置されている。
SOSレンズ56はシリンダーレンズであって、入射面側では副走査方向Yにのみ正のパワー(R=14.5)を有し、出射面側が平面、中心厚が5.5mmであり、SOSミラー50から光路長122.1mmの位置に、主走査入射角度α=7.0°(図6(A)参照)、副走査入射角度0°(図6(B)参照)となる向きに配置されている。ここで、SOSレンズ56への主走査入射角度及び副走査入射角度とは、それぞれ、SOSレンズ56の母線56Lを通りかつSOSレンズ56の光ビーム入射側面56Fに直交する平面(図12(C)の平面Wを参照)と光ビームLとがなす主走査方向の角度α(図6(A)参照)及び副走査方向の角度β(図12(B)参照)のことをいう。また、SOSレンズ56の材質は、例えばアクリル等の樹脂である。光ビームLは、SOSレンズ56の母線56Lから上方の高さ位置で、副走査方向の距離Dが3mmとなる高さ位置で入射している(以下、母線56Lから離れた位置で入射することを、OFFSETさせているという。また、光ビームの入射位置から母線56Lまでの副走査方向の距離DをOFFSET距離という)。
一方、SOSレンズ56の傾斜角度γ(図6(C)参照)は18.3°である。ここで、傾斜角度とは、取付面Hと母線56Lとのなす角度のことである。この傾斜角度γにより、図6(D)に示すように、母線56Lは、SOSレンズ56の入射面側での光ビームLの主走査方向と平行にされている。すなわち、SOSレンズ56に入射する光ビームLの入射走査平面Sは、母線56Lを通りかつSOSレンズ56の光ビーム入射側面56Fに直交する平面Wに対し、平行である。
SOSセンサ54は、SOSレンズ56から光路長27.9mmの位置に、主走査入射角度10.6°、傾斜角度18.3°(SOSレンズ56と同じ傾斜角度)となる向きで配置されている。図7に示すように、SOSセンサ54は、感度の高い2分割型、すなわち検出領域が境界領域54Nを境にして2つに分かれているセンサであり、光ビームLがSOSセンサ54の表面を主走査方向Xに走査して、光ビームLの中心が境界領域54Nに到達したときに、制御部(図示せず)がこの到達を判断する。
本発明者は、偏向面の総合面倒れを120”(約0.0333°)、解像度を1200dpiと仮定して、SOSジッターの定量値(以下、SOSジッター性能という)を計算した。この結果、光ビームLのSOSレンズ56への入射位置の副走査方向Yのずれδ(図6(B)参照)が母線56Lから±2mmの範囲内(図8の範囲h内)であるとき、光ビームLがSOSセンサ54の境界領域54Nから大きく外れることはなく、図8に示すように、SOSジッター性能が0.39ドット以内に抑えられるという結果になった。従って、解像度が上昇するにつれて微小な揺らぎ、すなわち小さなSOSジッターを肉眼で識別することが可能になる現状では、1200dpi程度の高解像で画像形成する場合に光走査装置10は極めて有効であるという結果になった。
なお、総合面倒れの最大許容値は120”であり、解像度1200dpiのときには1ドットは約21μmに相当する。また、ずれδが母線56Lから±2mmの範囲内であることに注目したのは、レンズ等が熱により膨張することや、平面ミラーを取付ける際に生じる取付け角度の誤差等により、この程度の範囲内で入射位置が副走査方向Yに変動するからである。
また本発明者は、比較検討するために、図9(A)及び(B)に示すように、SOSレンズ56及びSOSセンサ54への主走査入射角度及び副走査入射角度を上記と同じにし、光ビームLの入射位置を母線56Lと同じ高さにした場合(すなわちOFFSET距離Dを0mmとした場合)に生じるSOSジッター性能を計算した。この結果、図10に示すように、光ビームLのSOSレンズ56への副走査方向のずれδがないとき(δ=0mmのとき)でSOSジッター性能は0.5ドット以上あり、しかも、光ビームLの入射位置が負側、すなわち母線Lよりも下方にずれると、SOSジッター性能は更に悪いという結果になった。
次に、第2形態に係る光走査装置を説明する。図11、図12に示すように、第2形態に係る光走査装置60では、第1形態に係る光走査装置10の副走査入射角度0°に比べ、SOSレンズ56が光ビームLに対して副走査入射角度β=7.4°(図12(B)参照)となる向きに配置されている。すなわち、図12(C)に示すように、SOSレンズ56に入射する光ビームLの入射走査平面Sは、母線56Lを通りかつ光ビーム入射側面56Fに直交する平面Wに対し、傾いている。また、SOSレンズ56の向きに合わせてSOSセンサ54の向きも変更されており、SOSセンサ54は、主走査入射角度10.6°、副走査入射角度10°(何れも図示せず)となるように配置されている。これ以外の構成は光走査装置10と同じである。
本発明者は、偏向面の総合面倒れを120”(約0.0333°)、解像度を1200dpiと仮定して、SOSジッター性能を計算した。この結果、図13に示すように、光ビームLのSOSレンズ56への副走査方向の入射位置のずれδが母線56Lから2mm以内(図13の範囲h内)であるとき、SOSジッター性能は、0.40ドット以内に抑えられるという結果になった。
第2形態により、SOSジッターを充分に抑えることができると共に、ポリゴンミラー20により偏向された光ビームLの描く走査平面とシリンダーレンズ56に入射する光ビームLとを容易に分離することができ、光走査装置を小型化することができる。
なお、本発明者は、比較検討するために、図14(A)及び(B)に示すように、SOSレンズ56及びSOSセンサ54への主走査入射角度及び副走査入射角度を上記と同じにし、光ビームLの入射高さ位置を母線56Lと同じ高さにした場合(すなわちOFFSET距離Dを0mmとした場合)に生じるSOSジッター性能を計算した。この結果、図15に示すように、光ビームLのSOSレンズ56への副走査方向への位置ずれがないとき(δ=0mmのとき)で0.5ドット以上あり、入射位置が負側、すなわち母線Lよりも下方にずれると、SOSジッター性能は更に悪い結果になった。
以下、第3形態に係る光走査装置を説明する。第3形態に係る光走査装置は、光ビームの走査線が母線56Lの中央Cを通過し(図16(C)及び(D)参照)、また、SOSレンズ56の傾斜角度γが17.0°(図16(C)参照)である。すなわち、図16(D)に示すように、SOSレンズ56に入射する光ビームLの入射走査平面Sは、母線56Lを通りかつ光ビーム入射側面56Fに直交する平面Wに対し、交差している。また、SOSレンズ56の傾斜角度に合わせてSOSセンサ54の傾斜角度が変更されている。これ以外の構成は第2形態に係る光走査装置60と同じである。なお、図16(C)に示すように、光ビームLの入射走査平面Sと取付面Hとのなす角度ηは、第2形態と同じく18.3°である。
本発明者は、偏向面の総合面倒れを120”(約0.0333°)、解像度を1200dpiと仮定して、SOSジッター性能を計算した。この結果、図17(B)に示すように、光ビームLのSOSレンズ56への入射位置の副走査方向のずれδが母線56Lから±2mm以内(図17(B)の範囲h内)であるとき、SOSジッター性能は、0.5ドット以内であった。
従って、傾斜角度γ=17.0では、光ビームLの走査面S(図16(C)参照)が母線56Lを横切る場合、SOSジッター性能は良好であることが判った。
なお、本発明者は、傾斜角度をパラメータとして変化させて16.0°、18.3°、20.0°、及び、30.0°にし、SOSセンサ54の傾斜角度も合わせて変化させたときのSOSジッター性能を計算した(計算結果は、それぞれ、図17(A)、図17(C)、図17(D)、及び、図17(E)参照)。この結果、図17(B)に示すように傾斜角度17.0°の場合にSOSジッター性能が最も良いという結果になった。
以下、第4形態に係る光走査装置を説明する。図18に示すように、第4形態に係る光走査装置80は、SOSレンズ56を保持するSOSレンズホルダ84と、SOSセンサ54を保持するSOSセンサホルダ86と、両ホルダをそれぞれネジ87、88(図19参照)で止めて保持するコの字状の保持部材82とを備えている。保持部材82は、例えば、板金を加工したものや樹脂成形したものである。保持部材82は、光走査装置80を構成する筐体(図示せず)に固定されており、SOSレンズホルダ84及びSOSセンサホルダ86は筐体の底面に対して垂直となっている。
このように、SOSレンズホルダ84及びSOSセンサホルダ86が取付けられる簡素な形状の保持部材82の寸法を変更することにより、SOSレンズ56に入射する光ビームの入射位置を変えてSOSジッター性能を最適化することができる。
図19に示すように、保持部材82の底板には長孔90が形成されており、ネジ92で筐体の底面に固定されている。従って、ネジ92を緩め、長孔90に沿って保持部材82をV方向に移動させることにより、傾斜角度を一定(例えば18.3°)に維持して保持部材82の位置を調整することが可能になる。
これにより、SOSジッター性能を充分に抑えつつ、サイドレジストレーションを調整することができる。
ここで、本発明者は、サイドレジストレーションをパラメータとして変化させ、記録用紙の主走査方向への位置ずれがない基準位置から−2mm、−1mm、0mm、+1mm、及び、+2mmだけ移動させた場合でのSOSジッター性能をそれぞれ計算した。計算の結果、図20(A)〜図20(E)に示すように、何れの場合でも、入射位置の副走査方向のずれδが±2mm以内(図20の範囲h内)ではSOSジッター性能は0.5ドット以内であった。
なお、部品公差等によりSOSレンズ56の傾斜角度が1°ずれた場合、光ビームLの入射位置の副走査方向のずれδを±2mmの範囲内にしてSOSジッター性能を0.5ドット以内にすることはできないが、SOSセンサ54の傾斜角度が1°ずれた場合、上記のずれδを±2mmの範囲内にしてSOSジッター性能を0.5ドット以内にすることは可能である。すなわち、SOSレンズ56とSOSセンサ54とを保持部材82に固定して位置関係を一定に保ちながら一体的に移動させることにより、傾斜角度の許容範囲が大きくなる。
第1形態に係る光走査装置の構成を示す斜視図である。 第1形態に係る光走査装置の構成を示す側面図である。 第1形態に係る光走査装置が画像形成装置に組み込まれた状態を示す側面断面図である。 図1で矢視4−4から見た背面図である。 図5(A)及び(B)は、それぞれ、図1で矢視5A−5Aから見たポリゴンミラーの平面図、及び、矢視5B−5Bから見たポリゴンミラーの側面図である。 図6(A)から(D)は、それぞれ、図1で矢視6A−6A(副走査方向)、矢視6B−6B(主走査方向)、矢視6C−6C(光ビームの入射方向)、及び、矢視6D−6D(斜視方向)から見た図である。 図1で矢視7−7から見たSOSセンサの正面図である。 第1形態に係る光走査装置で走査した場合に生じるSOSジッター性能を示す解析値である。 図9(A)及び(B)は、それぞれ、第1形態で別の解析計算する際のSOSレンズの光ビームに対する傾きを示す平面図及び側面図である。 第1形態に係る光走査装置で、OFFSET距離Dを0mmにして走査した場合に生じるSOSジッター性能を示す解析値である。 第2形態に係る光走査装置の構成を示す斜視図である。 図12(A)から(C)は、それぞれ、図11で矢視12A−12A(副走査方向)、矢視12B−12B(主走査方向)、及び、矢視12C−12C(斜視方向)から見た図である。 第2形態に係る光走査装置で走査した場合に生じるSOSジッター性能を示す解析値である。 図14(A)及び(B)は、それぞれ、第2形態で別の解析計算する際のSOSレンズの光ビームに対する傾きを示す平面図及び側面図である。 第2形態に係る光走査装置で、OFFSET距離Dを0mmにして走査した場合に生じるSOSジッターを示す解析値である。 図16(A)から(D)は、SOSレンズの光ビームに対する傾きを示す図であって、それぞれ、副走査方向、主走査方向、光ビームの入射方向、及び、斜視方向から見た図である。 第3形態に係る光走査装置で走査した場合に生じるSOSジッター性能を示す解析値である。 第4形態に係る光走査装置の構成を示す斜視図である。 第4形態に係る光走査装置の保持部材の斜視図である。 第4形態に係る光走査装置で走査した場合に生じるSOSジッター性能を示す解析値である。 図21(A)及び(B)は、それぞれ、従来の光走査装置の構成を示す平面断面図、及び、図21(A)で矢視21B−21Bから見た側面断面図である。 従来の光走査装置でEOS側にジッターが生じることを示す、記録用紙の部分平面図である。 従来の光走査装置でSOS側にジッターが生じることを示す、記録用紙の部分平面図である。 従来の光走査装置の構成を示す斜視図である。
符号の説明
10 光走査装置
20 ポリゴンミラー(光偏向手段)
54 SOSセンサ(同期検出手段、受光面)
56 SOSレンズ(収束レンズ)
56L 母線
60 光走査装置
80 光走査装置
82 保持部材
120 光走査装置
128 フォトダイオード(同期検出手段)
126 受光面
130 ポリゴンミラー(光偏向手段)
140 光走査装置
142 ポリゴンミラー(光偏向手段)

Claims (3)

  1. 同期検出手段へ入射する光ビームが、光偏向手段で偏向された光ビームの描く走査平面に対して副走査方向に角度を持っている光走査装置において、
    前記同期検出手段の光路手前側に、前記同期検出手段の受光面に向けて前記光ビームを収束させる収束レンズを、前記収束レンズに入射する光ビームの走査線が母線に対して傾斜しかつ交差するように配置したことを特徴とする光走査装置。
  2. 前記同期検出手段と前記収束レンズとを保持し、筐体に固定される保持部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記保持部材は、略主走査方向に沿って位置調整可能であることを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。
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