JPH11249041A - 光走査装置 - Google Patents
光走査装置Info
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- JPH11249041A JPH11249041A JP4708698A JP4708698A JPH11249041A JP H11249041 A JPH11249041 A JP H11249041A JP 4708698 A JP4708698 A JP 4708698A JP 4708698 A JP4708698 A JP 4708698A JP H11249041 A JPH11249041 A JP H11249041A
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Abstract
走査線の湾曲の補正を簡易な構造で実行する。 【解決手段】 複数の光ビームにより被走査面19を同
時に走査する光走査装置20Aにおいて、走査レンズ1
5Aと被走査面19との間の光路上に、副走査方向に沿
って回転可能なプリズム30を配置する。このプリズム
30を回転調整することで、折り返しミラー4A等の取
付け誤差に起因する被走査面19上の走査線の湾曲及び
隣接する走査線間隔のバラツキを解消するべく、走査線
が被走査面19の移動方向に凸となるよう湾曲し且つ走
査線の間隔が狭くなるように、又は走査線が被走査面1
9の移動方向と反対方向に凸となるよう湾曲し且つ走査
線の間隔が広くなるように、補正する。
Description
り、より詳しくは、複数の発光源からの光ビームで被走
査面を同時に走査する光走査装置に関する。
ームを回転多面鏡に照射し、回転多面鏡からの反射ビー
ムを、一定速度で移動する帯電された感光体表面に照射
するレーザービームプリンタ等の画像形成装置が知られ
ている。このような画像形成装置では、光源からのレー
ザービームは出力すべき画像のデジタル画像データに応
じて変調されており、回転多面鏡の回転により該レーザ
ービームは感光体表面の移動方向と垂直な方向に走査さ
れるので、感光体上には静電潜像が形成され、この静電
線像は現像されて可視のトナー像となる。
処理を高速化するためには、高速且つ高出力なレーザビ
ームの走査が必要となる。ところが、回転多面鏡の回転
数や、単一の光源から射出されるレーザビームの光量に
は限界がある。そこで、この問題を解決するために、光
源として複数個の発光源が配列されたレーザダイオード
アレー(=MSLD:Multi Spot Lase
r Diode)を使用して複数個の発光源からの光ビ
ームで同時に感光体を走査する技術が提案されている。
ムで同時に感光体を走査する画像形成装置において、高
画質な出力画像を得るためには、光ビームによる感光体
上の走査線の湾曲を無くし、隣接する走査線の間隔を一
定に維持することが必要である。
(A)に示すように、2本の光ビームの独立した光路
A、Bのうち、一方の光路(例えば光路B)上のコリメ
ータレンズ90の下流側近傍にプリズム92を配置し図
7(B)に示すように該プリズム92を回転調整するこ
とで、感光体94上の隣接する走査線の間隔が一定にな
るよう維持する技術が提案されている。これにより、図
7(C)に示すように間隔が一定でなかった走査線L
が、図7(D)に示すように等間隔となるよう補正され
る。
間隔を一定に維持することは可能となるが、前述した走
査線の湾曲の補正はできない。このため、走査線の湾曲
の補正も併せて行うには、湾曲補正用の別の機構を光走
査装置内にさらに設置する必要が生じ、光走査装置の構
成が複雑化してしまうという問題がある。
は、図8に示すように、光ビームを走査レンズ82に入
射させる際に副走査方向に沿って角度をつけて入射させ
る構成の光走査装置80において、上記構成時に発生す
る走査線の湾曲を無くすために、光路中にプリズム8
4、86を配置する技術が提案されている。
により予めわかっている走査線の湾曲を補正することは
できるものの、光学部品の取付け誤差や各部品の寸法バ
ラツキ等により生じる走査線の湾曲については補正でき
ない。また、前述した隣接する走査線間隔についても補
正できない。このため、光学部品の取付け誤差等に起因
した走査線の湾曲や隣接する走査線間隔についても補正
するためには、これらの補正用の別の機構を光走査装置
内にさらに設置する必要が生じ、光走査装置の構成が複
雑化してしまうという問題がある。
を解消するために成されたものであり、被走査面上の隣
接する走査線間隔の補正及び走査線の湾曲の補正を簡易
な構造で実行することができる光走査装置を提供するこ
とを目的とする。
に、請求項1記載の光走査装置は、独立に駆動可能な複
数の発光源を有する光源部と、前記複数の発光源から発
光された複数の光ビームを偏向する偏向器と、前記光源
部から射出された光ビームを前記偏向器の偏向面上に結
像させる第1の結像光学系と、前記偏向面により偏向さ
れた光ビームを、所定方向に移動する被走査面上に結像
させる第2の結像光学系と、を有し、前記複数の光ビー
ムで前記被走査面を同時に主走査方向に走査する光走査
装置であって、前記第2の結像光学系と前記被走査面と
の間の光路上又は前記第2の結像光学系内の光路上に、
前記主走査方向に垂直な平面内で回転可能に配置され、
光ビームによる走査線の所定位置での湾曲量が該所定位
置での隣接する走査線間隔の変化量以上となるよう回転
され、前記走査線が前記所定方向に凸となるよう湾曲す
る場合、前記走査線間隔が狭くなるよう回転され、前記
走査線が前記所定方向と逆方向に凸となるよう湾曲する
場合、前記走査線間隔が広くなるよう回転されるプリズ
ムを備えたことを特徴とする。
求項1記載の光走査装置において、前記光源部からの光
ビームが、前記第2の結像光学系の光軸を含み前記主走
査方向に平行な主走査面に対し傾斜して前記第2の結像
光学系の略正面から入射し、該第2の結像光学系を通過
した光ビームが前記偏向器で偏向され、偏向された光ビ
ームが該第2の結像光学系に再度入射し、前記プリズム
は、前記光源部からの光ビームの前記主走査面に対する
傾斜により発生する走査線の湾曲量を補正する角度だけ
回転した状態で配置されたことを特徴とする。
求項1又は請求項2に記載の光走査装置において、前記
プリズムは、前記第2の結像光学系を構成するレンズの
うち前記偏向器に最も近いレンズの光ビーム進行方向側
近傍に配置されたことを特徴とする。
求項1又は請求項2に記載の光走査装置において、前記
プリズムは、前記第2の結像光学系を構成するレンズの
うち前記偏向器に最も近いレンズの光ビーム進行方向下
流側近傍に配置されたことを特徴とする。
求項1又は請求項2に記載の光走査装置において、前記
光源部、前記偏向器、前記第1の結像光学系及び前記第
2の結像光学系は筐体に収納され、前記プリズムは、前
記光ビームが前記筐体内から射出される該筐体の出口部
分に、隙間が形成されないように設置されたことを特徴
とする。
駆動可能な複数の発光源を有する光源部を備えており、
これら複数の発光源から発光された複数の光ビームは、
第1の結像光学系を透過し、偏向器の偏向面上に結像す
る。そして、複数の光ビームは偏向面で偏向され、偏向
された複数の光ビームは、第2の結像光学系を透過して
被走査面上に結像する。このようにして、光走査装置は
複数の光ビームで被走査面を同時に主走査方向に走査す
る。このとき被走査面は所定方向に移動するので、該被
走査面は二次元的に走査されることとなる。
2の結像光学系の各種光学部品の取付け誤差や各部品の
寸法バラツキ等がある場合、被走査面上の走査線が湾曲
し隣接する走査線の間隔にバラツキが生じる。
がアンダーフィルド光学系で構成された場合、オーバー
フィルド光学系で構成された場合の何れの場合も、光学
部品の取付け誤差により、走査線が所定方向(=被走査
面の移動方向)に凸となるよう湾曲する(即ち、走査線
が前回の走査線に近寄る側に湾曲する)とき(=図2で
ミラー角度が負方向に変動したとき)、走査線の間隔は
狭くなる傾向にある。逆に、走査線が所定方向と逆方向
に凸となるよう湾曲するとき(=図2でミラー角度が正
方向に変動したとき)、走査線の間隔は広くなる傾向に
ある。なお、図2に表記したボーとは、走査線の湾曲量
を意味する。
心)での湾曲量は該所定位置での隣接する走査線の間隔
の変化量よりも大きくなる。図2の例でも、光走査装置
がアンダーフィルド光学系で構成された場合、1.2°
の角度エラーで走査線の間隔の変化量は約1.2μmで
あるのに対し、走査線の湾曲量は約44μmとなる。ま
た、光走査装置がオーバーフィルド光学系で構成された
場合、1.2°の角度エラーで走査線の間隔の変化量は
約1.2μmであるのに対し、走査線の湾曲量は13μ
mとなる。
プリズムが、第2の結像光学系と被走査面との間の光路
上又は第2の結像光学系内の光路上に、主走査方向に垂
直な平面内で回転可能に配置されており、該プリズム
は、走査線の所定位置での湾曲量が該所定位置での隣接
する走査線間隔の変化量以上となり、走査線が所定方向
に凸となるよう湾曲する場合走査線間隔が狭くなり、走
査線が所定方向と逆方向に凸となるよう湾曲する場合走
査線間隔が広くなるよう回転調整される。
曲し走査線間隔が狭くなるよう変動しているケースで
は、プリズムを、走査線が所定方向と逆方向に凸となる
よう湾曲し走査線間隔が広くなるよう回転調整すれば、
隣接する走査線間隔の補正と走査線の湾曲の補正の両方
を同時に簡易な構造で実現することができる。
るよう湾曲し走査線間隔が広くなるよう変動しているケ
ースでは、プリズムを、走査線が所定方向に凸となるよ
う湾曲し走査線間隔が狭くなるよう回転調整すれば、隣
接する走査線間隔の補正と走査線の湾曲の補正の両方を
同時に簡易な構造で実現することができる。
たとき、走査線の湾曲についての補正量が隣接する走査
線間隔の変化についての補正量以上となるので、湾曲量
が大きい走査線の湾曲と変化量が小さい隣接する走査線
間隔の変化の両方をそれぞれ適正な補正量で同時に補正
することができる。
は、光源部からの光ビームが、第2の結像光学系の光軸
を含み主走査方向に平行な主走査面に対し傾斜して第2
の結像光学系の略正面から入射し、該第2の結像光学系
を通過した光ビームが偏向器で偏向され、偏向された光
ビームが該第2の結像光学系に再度入射する。このよう
な構成の光学系は正面入射光学系と呼ばれるが、この正
面入射光学系では、光源部からの光ビームが主走査面に
対し傾斜しているため、被走査面上の走査線が傾斜度に
応じて湾曲する。
走査面に対する傾斜度により予め求められるので、請求
項2記載の光走査装置では、プリズムが、上記光ビーム
の傾斜により発生する走査線の湾曲量を補正する角度だ
け回転した状態で配置されている。
傾斜に起因した予め求められる走査線の湾曲について
は、上記のようにプリズムを配置することで、簡易な構
造で補正することができる。
走査面との間の光路上又は第2の結像光学系内の光路上
に配置すれば良いが、請求項3に記載したように、第2
の結像光学系を構成するレンズのうち偏向器に最も近い
レンズの光ビーム進行方向側近傍に配置することが望ま
しい。例えば、図5に示すように、プリズム30を、第
2の結像光学系15を構成するレンズのうち偏向器3に
最も近いレンズ15Aの光ビーム進行方向側(図5にお
いて右側)近傍に配置することが望ましい。
ズムを通過する光ビームの主走査方向の幅を最も狭くす
ることができるので、主走査方向に沿ったプリズムの寸
法を短くすることが可能となり、プリズムの小型化及び
コスト削減を図ることができる。
入射する光ビームが主走査平面Hに対し、図5の角度α
よりも大きい角度βを成す場合、プリズムは、請求項4
に記載したように、第2の結像光学系を構成するレンズ
のうち偏向器に最も近いレンズの光ビーム進行方向下流
側近傍に配置することが望ましい。例えば、図9に示す
ように、プリズム30Sを、第2の結像光学系15を構
成するレンズのうち偏向器3に最も近いレンズ15Aの
光ビーム進行方向下流側(図9において偏向器3からの
偏向光が通過する領域のレンズ15Aの右側)近傍に配
置することが望ましい。
方向に沿ったプリズムの寸法を短くすることが可能とな
り、プリズムの小型化及びコスト削減を図ることができ
る。
部、偏向器、第1の結像光学系及び第2の結像光学系が
1つの筐体に収納されているときは、プリズムを、光ビ
ームが筐体内から射出される該筐体の出口部分に、隙間
が形成されないように設置することが望ましい。この場
合、塵や埃等が筐体の光ビーム出口部分から筐体内に侵
入することをプリズムによって防止することができる。
即ち、上記のような隣接する走査線間隔の補正と走査線
の湾曲の補正に加え、防塵効果を得ることができる。
する。
た発明に対応する第1実施形態を説明する。
装置20Aの構成を説明する。図1に示すように光走査
装置20Aには、独立に駆動可能な複数の発光源から構
成された光源1が設けられており、この光源1より射出
される光ビームの光路上には、光源1に近い方から順に
コリメータレンズ12、副走査方向にのみパワーを有す
るシリンダレンズ11、折り返しミラー4A、回転多面
鏡(ポリゴンミラー)3が配置されている。なお、回転
多面鏡3は、複数の反射面が側面に形成され、図示しな
いスキャナモータの駆動力で所定方向に等角速度で回転
し、側面の反射面で光ビームを偏向する。
回転多面鏡3から近い方から順に、走査レンズ15A、
後述するプリズム30、走査レンズ15B、折り返しミ
ラー4B、副走査方向にのみパワーを有するシリンダミ
ラー5が配置されており、シリンダミラー5で反射され
た光ビームは、防塵カバーガラス6を透過した後、被走
査面19に照射される。なお、走査レンズ15A、15
Bは、偏向された光ビームを被走査面19上で等速度移
動させるfθレンズ系15を構成する。
は、所定方向に回転する回転多面鏡3の側面で偏向され
るので、その偏向角は連続的に変化し、被走査面19は
偏向された光ビームで走査されることとなる。なお、偏
向された光ビームによって被走査面19が走査される方
向(図1の矢印W方向)を主走査方向という。
する副走査方向(例えば図1の紙面に垂直な手前方向)
に移動する。このため、被走査面19は光源1の複数の
発光源からの光ビームで同時に二次元的に走査される。
プレポリゴン光学系とし、回転多面鏡3〜被走査面19
間の光学系をポストポリゴン光学系とする。また、本第
1実施形態の光走査装置20Aは、図1より明らかなよ
うにアンダーフィルド光学系で構成されている。また、
前述したように光源1は、上記副走査方向に沿って複数
個の発光源が配列されたレーザダイオードアレー(MS
LD)により構成されている。
Aでは、光学部品の取付け誤差や部品の寸法誤差等に起
因して、光ビームによる被走査面19上の走査線が湾曲
し、隣接する走査線の間隔にバラツキが生じることがあ
る。
から倒れた場合、アンダーフィルド光学系で構成された
光走査装置20Aでは、走査線が被走査面19の移動方
向に凸となるよう湾曲するとき、隣接する走査線の間隔
は狭くなる傾向にあり、逆に、走査線が被走査面19の
移動方向と逆方向に凸となるよう湾曲するとき、走査線
の間隔は広くなる傾向にある。
に伴う走査線の湾曲量(以下、ボーと称する)及び隣接
する走査線間隔の変動を示している。この図2では、走
査線が被走査面19の移動方向に(=前回の走査線に近
寄る側に)凸となるよう湾曲したときのボーを正として
表記している。
の長さが12mm程度のミラーを使用しているが、この
折り返しミラー4Aの取付基準面(不図示)の直角度を
高精度加工しても、約0.6°の角度エラーが生じる。
また、上記取付基準面に折り返しミラー4Aを取り付け
る際に生じる取り付け誤差も、上記同様に0.6°程度
生じるため、折り返しミラー4Aの実際の取り付け角度
誤差は1.2°程度になる。
系で構成された光走査装置20Aでは、1.2°の角度
エラーで走査線の間隔の変化量は約1.2μmとなり、
走査線の湾曲量は約44μmとなる。即ち、走査線の湾
曲量は走査線の間隔の変化量よりもはるかに大きくな
る。
0を、走査レンズ15Aの光ビーム進行方向下流側近傍
に、副走査方向に沿って回転可能に配置している。この
プリズム30の諸元は、材質:BK7、中心厚さ:1.
35、頂点の角度:1.1°である。
に、走査線の所定位置(ここでは走査中心)でのボーが
該所定位置での隣接する走査線間隔の変化量以上とな
り、走査線が被走査面19の移動方向に凸となるよう湾
曲する場合走査線間隔が狭くなり、走査線が前記移動方
向と逆方向に凸となるよう湾曲する場合走査線間隔が広
くなるよう回転調整される。
方向に凸となるよう湾曲し走査線間隔が狭くなるよう変
動しているケースでは、プリズム30を、走査線が移動
方向と逆方向に凸となるよう湾曲し走査線間隔が広くな
るよう回転調整すれば、隣接する走査線間隔の補正と走
査線の湾曲の補正の両方を同時に簡易な構造で実現する
ことができる。
逆方向に凸となるよう湾曲し走査線間隔が広くなるよう
変動しているケースでは、プリズム30を、走査線が移
動方向に凸となるよう湾曲し走査線間隔が狭くなるよう
回転調整すれば、隣接する走査線間隔の補正と走査線の
湾曲の補正の両方を同時に簡易な構造で実現することが
できる。
度だけ回転調整したとき、ボーの補正量が隣接する走査
線間隔の変化についての補正量以上となるので、湾曲量
が大きい走査線の湾曲と変化量が小さい隣接する走査線
間隔の変化の両方をそれぞれ適正な補正量で同時に補正
することができる。
は、ボーが10μm以下、隣接する走査線間隔の変動が
5μm以下である。この程度のエラーであれば、画質に
影響を及ぼさないことが知られている。例えば、解像度
が600SPIの場合、被走査面19上の隣接する走査
線間隔の設計値は42.3μmとなるので、隣接する走
査線間隔については(42.3±5)μmの範囲に収め
れば良い。
による補正の分解能は、図3に示すように、プリズム3
0の回転角度が仮に±10°を考慮すると、ボーは10
μm/10°、隣接する走査線間隔は0.7μm/10
°となる。よって、光走査装置に求められている精度
(ボーが10μm以下、隣接する走査線間隔の変動が5
μm以下)を満足させることができる。
に記載した発明に対応する第2実施形態を説明する。こ
の第2実施形態の光走査装置は正面入射光学系により構
成される。即ち、図4に示すように、光走査装置20B
では、光源1からの光ビームが、fθレンズ系15の略
正面から入射し通過した後、回転多面鏡3で偏向され
る。偏向された光ビームは、fθレンズ系15に再度入
射する。
光ビームは、fθレンズ系15の光軸を含み主走査方向
に平行な主走査面Hに対し所定角度αだけ傾斜して該f
θレンズ系15に入射する。このため、回転多面鏡3で
偏向された光ビームと前記入射光ビームとは副走査断面
で角度2αを成すこととなり、これらが互いに干渉し合
うことが回避される。
源1からの光ビームが主走査面Hに対し傾斜しているた
め、被走査面19上の走査線が傾斜度に応じて湾曲する
ことが知られている。また、走査線の湾曲量は、光ビー
ムの主走査面Hに対する傾斜角度αにより予め求められ
る。
では、図4、図5のように、プリズム30が、上記光ビ
ームの傾斜により発生する走査線の湾曲量を補正する角
度だけ回転した状態で、走査レンズ15Aの光ビーム進
行方向側近傍に配置されている。
に対する光ビームの傾斜に起因した予め求められる走査
線の湾曲については、上記のようにプリズム30を配置
することで補正することができる。
プリズム30を、回転多面鏡3と被走査面19との間の
光路上に配置すれば良いが、実際のレイアウトでは回転
多面鏡3と走査レンズ15Aとの間隔は20mm程度の
小さい間隔なので、プリズム30を回転多面鏡3の近傍
に配置することは不可能に近い。
5と被走査面19との間の光路上又はfθレンズ系15
内の光路上に配置すれば良いが、図4のように走査レン
ズ15Aの光ビーム進行方向側近傍に配置すれば、該プ
リズム30を通過する光ビームの主走査方向の幅を最も
狭くすることができる。このため、主走査方向に沿った
プリズム30の寸法を短くすることが可能となり、プリ
ズム30の小型化及びコスト削減を図ることができる。
狭くて、fθレンズ系15内の光路上にプリズム30を
配置するのが困難な場合は、プリズム30を回転多面鏡
3により近い場所に配置するのが望ましい。即ち、プリ
ズム30を走査レンズ15Bの光ビーム進行方向側近傍
に配置するのが望ましい。
に入射する光ビームが主走査平面Hに対し、図5の角度
αよりも大きい角度βを成す場合、プリズム30Sを、
走査レンズ15Aの光ビーム進行方向下流側(図9にお
いて回転多面鏡3からの偏向光が通過する領域の走査レ
ンズ15Aの右側)近傍に配置するのが望ましい。
副走査方向に沿ったプリズム30Sの寸法を短くするこ
とが可能となり、プリズム30Sの小型化及びコスト削
減を図ることができる。
た発明に対応する第3実施形態を説明する。図6に示す
ように、第3実施形態の光走査装置20Cは筐体22に
収納されており、光ビームは筐体22の出口部22Aか
ら射出され、矢印Q方向に等角速度で回転する感光体ド
ラム24の表面に照射される。
出口部22Aに、防塵カバーガラス6(図1、図4参
照)に代わって配置されており、該プリズム30の回転
調整後も隙間が形成されないように構成されている。こ
れにより、塵や埃等が筐体22内に侵入することをプリ
ズム30によって防止できると共に、該プリズム30に
よって上記第1、第2実施形態のように隣接する走査線
間隔の補正と走査線の湾曲の補正も同時に実現すること
ができる。
プリズム30を配置するという簡単な構成で、筐体22
の防塵効果と、走査線間隔及び走査線の湾曲の補正効果
とが同時に得られる。
が2ビームのアレーで構成された場合について説明した
が、光源1が3ビーム以上のアレーで構成された場合に
おいても成立し、同様の効果を得ることができる。
装置は、レーザビームプリンタ等の画像形成装置に適用
することができ、安定した高レベルの光走査性能によ
り、高速な画像形成処理を実現し高画質な画像を得るこ
とができる。また、上記光走査装置は、原稿面に光ビー
ムを照射して画像を読み取る画像読取装置等にも適用可
能である。
明によれば、湾曲量が大きい走査線の湾曲と、変化量が
小さい隣接する走査線間隔の変化の両方を、それぞれ適
正な補正量で簡易な構造で同時に補正することができ
る。
ズムを、主走査面に対する光ビームの傾斜に起因した走
査線の湾曲量を補正する角度だけ回転した状態で配置し
たので、上記傾斜に起因した走査線の湾曲を初期状態で
補正することができる。
ズムを、第2の結像光学系を構成するレンズのうち偏向
器に最も近いレンズの光ビーム進行方向側近傍に配置し
たので、主走査方向に沿ったプリズムの寸法を短くする
ことが可能となり、プリズムの小型化及びコスト削減を
図ることができる。
ズムを、第2の結像光学系を構成するレンズのうち偏向
器に最も近いレンズの光ビーム進行方向下流側近傍に配
置したので、副走査方向に沿ったプリズムの寸法を短く
することが可能となり、プリズムの小型化及びコスト削
減を図ることができる。
ズムを、筐体の光ビーム出口部分に隙間が形成されない
ように設置したので、塵や埃等が筐体内に侵入すること
を防止でき、隣接する走査線間隔の補正と走査線の湾曲
の補正に加え、防塵効果を得ることができる。
面図である。
の変動を示すグラフである。
隔の変動を示すグラフである。
面図である。
面図である。
面図である。
リズムを配置した従来の光走査装置の構成図であり、
(B)は(A)のプリズムの角度調整を示す図であり、
(C)は隣接する走査線の間隔にバラツキが生じた状態
を示す図であり、(D)は隣接する走査線の間隔のバラ
ツキを補正した後の状態を示す図である。
ボーを補正する従来の光走査装置の構成図である。
行方向下流側近傍にプリズムを配置した場合の側面図で
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】 独立に駆動可能な複数の発光源を有する
光源部と、 前記複数の発光源から発光された複数の光ビームを偏向
する偏向器と、 前記光源部から射出された光ビームを前記偏向器の偏向
面上に結像させる第1の結像光学系と、 前記偏向面により偏向された光ビームを、所定方向に移
動する被走査面上に結像させる第2の結像光学系と、 を有し、 前記複数の光ビームで前記被走査面を同時に主走査方向
に走査する光走査装置であって、 前記第2の結像光学系と前記被走査面との間の光路上又
は前記第2の結像光学系内の光路上に、前記主走査方向
に垂直な平面内で回転可能に配置され、光ビームによる
走査線の所定位置での湾曲量が該所定位置での隣接する
走査線間隔の変化量以上となるよう回転され、前記走査
線が前記所定方向に凸となるよう湾曲する場合、前記走
査線間隔が狭くなるよう回転され、前記走査線が前記所
定方向と逆方向に凸となるよう湾曲する場合、前記走査
線間隔が広くなるよう回転されるプリズムを備えた光走
査装置。 - 【請求項2】 前記光源部からの光ビームが、前記第2
の結像光学系の光軸を含み前記主走査方向に平行な主走
査面に対し傾斜して前記第2の結像光学系の略正面から
入射し、該第2の結像光学系を通過した光ビームが前記
偏向器で偏向され、偏向された光ビームが該第2の結像
光学系に再度入射し、 前記プリズムは、前記光源部からの光ビームの前記主走
査面に対する傾斜により発生する走査線の湾曲量を補正
する角度だけ回転した状態で配置されたことを特徴とす
る請求項1記載の光走査装置。 - 【請求項3】 前記プリズムは、前記第2の結像光学系
を構成するレンズのうち前記偏向器に最も近いレンズの
光ビーム進行方向側近傍に配置されたことを特徴とする
請求項1又は請求項2に記載の光走査装置。 - 【請求項4】 前記プリズムは、前記第2の結像光学系
を構成するレンズのうち前記偏向器に最も近いレンズの
光ビーム進行方向下流側近傍に配置されたことを特徴と
する請求項1又は請求項2に記載の光走査装置。 - 【請求項5】 前記光源部、前記偏向器、前記第1の結
像光学系及び前記第2の結像光学系は筐体に収納され、 前記プリズムは、前記光ビームが前記筐体内から射出さ
れる該筐体の出口部分に、隙間が形成されないように設
置されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
の光走査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4708698A JPH11249041A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 光走査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4708698A JPH11249041A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 光走査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11249041A true JPH11249041A (ja) | 1999-09-17 |
Family
ID=12765378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4708698A Pending JPH11249041A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 光走査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11249041A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002174785A (ja) * | 2000-12-08 | 2002-06-21 | Ricoh Opt Ind Co Ltd | マルチビーム走査装置における光ビーム調整方法およびマルチビーム走査装置および画像形成装置 |
JP2005122094A (ja) * | 2003-09-26 | 2005-05-12 | Mitsubishi Electric Corp | 波長変換レーザ装置 |
JP2008076649A (ja) * | 2006-09-20 | 2008-04-03 | Ricoh Co Ltd | 光走査装置・画像形成装置 |
-
1998
- 1998-02-27 JP JP4708698A patent/JPH11249041A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002174785A (ja) * | 2000-12-08 | 2002-06-21 | Ricoh Opt Ind Co Ltd | マルチビーム走査装置における光ビーム調整方法およびマルチビーム走査装置および画像形成装置 |
JP2005122094A (ja) * | 2003-09-26 | 2005-05-12 | Mitsubishi Electric Corp | 波長変換レーザ装置 |
JP2008076649A (ja) * | 2006-09-20 | 2008-04-03 | Ricoh Co Ltd | 光走査装置・画像形成装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050401 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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