JP3125970B2 - 光学走査装置 - Google Patents

光学走査装置

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JP3125970B2 JP31509194A JP31509194A JP3125970B2 JP 3125970 B2 JP3125970 B2 JP 3125970B2 JP 31509194 A JP31509194 A JP 31509194A JP 31509194 A JP31509194 A JP 31509194A JP 3125970 B2 JP3125970 B2 JP 3125970B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学走査装置に係り、特
に、レーザプリンタやディジタル複写機等の画像記録装
置に用いられ、回転多面鏡の反射面の回転方向に沿った
幅よりも、該回転多面鏡に入射する光束の主走査方向に
対応する方向に沿った幅を大きくした、所謂オーバーフ
ィルドタイプの光学走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ビームを回転多面鏡によって主走査方
向に偏向し被走査面上を走査させる光学走査装置として
は、回転多面鏡の反射面の回転方向に沿った幅(以下、
面幅と称す)を、回転多面鏡に入射する光ビームの主走
査方向に対応する方向に沿った幅よりも大きくした、所
謂アンダーフィルド(UnderFilled)タイプが一般的であ
る。この種の光学走査装置では回転多面鏡に入射された
光ビームが全て略同一方向に反射されるので、光ビーム
のパワーを有効に利用することができる。
【0003】ところで、レーザビーム等の光ビームを用
いて画像を記録するレーザプリンタやディジタル複写機
等の画像記録装置では、画像記録の高速化及び高解像度
化が常に要求されている。上記のようなアンダーフィル
ドタイプの光学走査装置において、高速化等の要求に応
えるには、回転多面鏡の回転速度を高速とすることによ
って、光ビームの走査速度を高速とすることが考えられ
る。
【0004】しかし、回転多面鏡を回転駆動させる駆動
モータの駆動軸の回転速度は、現在軸受にボールベアリ
ングを使用した場合で約15,000rpmが限度であ
り、高性能な空気軸受を用いた場合でも約40,000
rpmが限度である。従って、回転多面鏡の回転速度を
高速化による画像記録装置の画像記録速度の高速化には
限界がある。
【0005】また、回転多面鏡の反射面の数を増やし回
転多面鏡の1回転当りの走査回数を増加させることによ
って、高速化及び高解像度化を図ることも考えられる
が、反射面の数を増加させ、且つ各反射面の面幅を光ビ
ームの幅よりも大きくするには、回転多面鏡を大径化す
る必要があるため、回転多面鏡のサイズや重量等が大き
くなってしまい、通常の駆動モータでは駆動が困難であ
るという不都合が発生する。
【0006】このため、回転多面鏡の大径化を防止し且
つ反射面の数を増やすために、各反射面の面幅を光ビー
ムの幅よりも小さくした、所謂オーバーフィルド(Over
Filled)タイプの光学走査装置が知られている(特開昭
50−93719号公報参照)。一例として、この種の
光学走査装置80は、図12に示すように、光ビームを
発生する光源81と、画像信号に応じて光ビームを変調
する変調器82と、ミラー84と、光ビーム射出側が曲
面とされ主走査方向に対応する方向に光ビームを発散さ
せる平凸シリンドリカルレンズ86と、側面に20数個
程度の反射面が形成された回転多面鏡90と、平凸シリ
ンドリカルレンズ86から入射された光ビームを偏向す
ると共に、回転多面鏡90の複数の反射面に主走査方向
に対応する方向に長い線像として結像させ且つ回転多面
鏡90で反射された光ビームを感光体94の近傍に収束
させる結像レンズ88と、回転多面鏡90で偏向された
偏向ビームの副走査方向の倒れ補正(面倒れ補正)を行
うシリンドリカルレンズ92とを備えている。また、一
例として上記の光源81から射出されるビームの波長λ
は632.8nm、偏向ビームに対しシリンドリカルレ
ンズ92により面倒れ補正を行う光学系の中心光軸Uに
対する偏向ビームの最大偏向角度αは12°〜18°、
走査幅Xは280mmに各々設定されている。
【0007】一般に感光体94上に照射される光ビーム
のビーム径は像面湾曲により変動するが、例えば感光体
94上に照射される光ビームのビーム径の変動の中心値
を150μmとすると、図3に示すように像面湾曲の大
きさ(光軸方向に沿ったビームウエスト位置のずれ)が
15mm程度までなら、ビーム径は最大でも170μm
程度であり、ビーム径の変動幅(図3における点A及び
点Bにおけるビーム径の差)は20μm程度であるの
で、像面湾曲による不都合が生ずることはない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、回転多
面鏡により偏向されたビームMの主走査方向に対応する
方向のビーム幅Dは、アンダーフィルドタイプの光学走
査装置では一定であるのに対して、オーバーフィルドタ
イプの光学走査装置では一定の範囲で変動する。例え
ば、図4に示されるように光軸Xを中心とするビームM
が所定の回転速度で矢印K方向に回転する回転多面鏡9
0の複数の面に照射された時、ビーム幅Dは、ビームM
が軸YS の方向に偏向される走査開始位置(Start Of S
can 、以下、「SOS」と称す)の場合のビーム幅D1
から、ビームMが軸YC の方向に偏向される走査中央位
置(Center Of Scan、以下、「COS」と称す)の場合
のビーム幅D2 を経て、ビームMが軸YE の方向に偏向
される走査終了位置(End Of Scan 、以下、「EOS」
と称す)の場合のビーム幅D3 まで次第に大きくなるよ
うに変動する。従って、これに伴い光学系の焦点距離f
を上記のビーム幅Dによって除算した値に相当するFナ
ンバーはSOSの場合からEOSの場合まで次第に小さ
くなるように変動する。
【0009】ところで、被走査面(図12では感光体9
4)上に照射されるビームのビーム径Kは、光源におけ
るビームの波長λと上記のFナンバーとの積にほぼ比例
関係とされているので、ビーム径KとFナンバーとは比
例関係にある。従って、上記のようにFナンバーが変動
すると、ビーム径Kも被走査面上の走査位置によって変
動することになる。
【0010】例えば、図12に示す光学走査装置におい
て、感光体94上における走査幅Xが280mm、最大
偏向角度αが18°、結像レンズ88の光軸Vと上記光
軸Uとが成す角度βが90°、光源におけるビームの波
長λが632.8nm、回転多面鏡の反射面の回転方向
の幅に対する反射面に入射する際の光束の主走査方向と
対応する方向のサイズの比が2である場合、EOSにお
けるFナンバーに対するSOSにおけるFナンバーの比
率(所謂Fナンバーの左右差)は最大0.73となる。
この場合、感光体94上に照射されるビーム径Kの変動
の中心値を150μmとすると、感光体94上に照射さ
れる光ビームのビーム径Kは最大205μm程度であ
り、前述した像面湾曲による増加分約20μmに上記の
Fナンバーの左右差による増加分約55μmを加え合計
約75μm、即ち最大80μm程度もの照射ビーム径の
変動が生ずることになるので、上記の光学走査装置80
は実際に使用することが困難であるという不都合が発生
する。
【0011】本発明は上記事実を考慮し、回転多面鏡の
大径化を回避すると共に、被走査面上に照射されるビー
ムのビーム径の変動幅を許容範囲内に収めることのでき
る光学走査装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、光源と、回転軸と平行な複
数の反射面を有し、かつ入射された光束を前記反射面に
より所定方向に略等角速度で偏向させる回転多面鏡と、
前記光源の射出方向に配置されたコリメータレンズ、前
記コリメータレンズの射出側に配置され、かつ前記コリ
メータレンズが射出する光束の副走査方向と対応する方
向にレンズパワーを有する副走査方向調節レンズ、及び
前記副走査方向調節レンズの射出側に配置され、かつ前
記副走査方向調節レンズが射出する光束の主走査方向と
対応する方向にレンズパワーを有する主走査方向調節レ
ンズを備え、かつ前記回転多面鏡の複数の前記反射面に
またがるように前記光源からの光束を主走査方向と対応
する方向に長い線像として結像させる第1の光学系と、
偏向された偏向光束を光スポットが略等速度で走査され
るように被走査面上に収束させる第2の光学系と、を備
えた光学走査装置であって、前記光源は前記コリメータ
レンズの焦点位置よりも内側に配置されると共に、前記
回転多面鏡により偏向された偏向光束の走査開始位置に
おける主走査方向に沿ったビーム幅と前記偏向光束の走
査終了位置における主走査方向に沿ったビーム幅との比
が0.75以上で、かつ前記回転多面鏡の複数の反射面
の各々に対して略垂直な平面に各々投影した前記第1の
光学系の光軸と前記第2の光学系の中心光軸とが成す角
度βが、0°<β<90°を満たすように前記第1の光
学系、前記回転多面鏡及び前記第2の光学系が構成され
ていることを特徴とする。また、請求項2記載の発明
は、前記偏向光束の走査開始位置における主走査方向に
沿ったビーム幅D1及び前記偏向光束の走査終了位置に
おける主走査方向に沿ったビーム幅D3は、前記第2の
光学系の中心光軸に対する前記偏向光束の最大偏向角度
をα、前記回転多面鏡の面幅をFaとして、D1=Fa
×COS((β+α)÷2)、D3=Fa×COS
((β−α)÷2)でそれぞれ表されることを特徴とす
る。また、請求項3記載の発明は、光源と、回転軸と平
行な複数の反射面を有し、かつ入射された光束を前記反
射面により所定方向に略等角速度で偏向させる回転多面
鏡と、前記光源の射出方向に配置されたコリメータレン
ズ、前記コリメータレンズの射出側に配置され、かつ前
記コリメータレンズが射出する光束の副走査方向と対応
する方向にレンズパワーを有する副走査方向調節レン
ズ、及び前記副走査方向調節レンズの射出側に配置さ
れ、かつ前記副走査方向調節レンズが射出する光束の主
走査方向と対応する方向にレンズパワーを有する主走査
方向調節レンズを備え、かつ前記回転多面鏡の複数の前
記反射面にまたがるように前記光源からの光束を主走査
方向と対応する方向に長い線像として結像させる第1の
光学系と、偏向された偏向光束を光スポットが略等速度
で走査されるように被走査面上に収束させる第2の光学
系と、を備えた光学走査装置であって、前記光源は前記
コリメータレンズの焦点位置よりも内側に配置されると
共に、前記回転多面鏡により偏向された偏向光束の走査
終了位置におけるFナンバーと前記偏向光束の走査開始
位置における主走査方向に沿ったFナンバーとの比が
0.75以上で、かつ前記回転多面鏡の複数の反射面の
各々に対して略垂直な平面に各々投影した前記第1の光
学系の光軸と前記第2の光学系の中心光軸とが成す角度
βが、0°<β<90°を満たすように前記第1の光学
系、前記回転多面鏡及び前記第2の光学系が構成されて
いることを特徴とする。
【0013】また、請求項記載の発明は、請求項1乃
至請求項3の何れか1項に記載の発明において、前記第
2の光学系の中心光軸に対する前記偏向光束の最大偏向
角度αが15°以上であり、かつ前記角度βが30°以
上となるように前記第1の光学系、前記回転多面鏡及び
前記第2の光学系が構成されていることを特徴とする。
【0014】また、請求項5記載の発明は、光源と、回
転軸と平行な複数の反射面を有し、かつ入射された光束
を前記反射面により所定方向に略等角速度で偏向させる
回転多面鏡と、前記光源の射出方向に配置されたコリメ
ータレンズ、前記コリメータレンズの射出側に配置さ
れ、かつ前記コリメータレンズが射出する光束の副走査
方向と対応する方向にレンズパワーを有する副走査方向
調節レンズ、及び前記副走査方向調節レンズの射出側に
配置され、かつ前記副走査方向調節レンズが射出する光
束の主走査方向と対応する方向にレンズパワーを有する
主走査方向調節レンズを備え、かつ前記回転多面鏡の複
数の前記反射面にまたがるように前記光源からの光束を
主走査方向と対応する方向に長い線像となるように結像
させる光学系と、偏向された偏向光束を光スポットが略
等速度で走査されるように被走査面上に収束させるfθ
レンズと、を備えた光学走査装置であって、前記光源は
前記コリメータレンズの焦点位置よりも内側に配置され
ると共に、前記回転多面鏡の複数の反射面の各々に対し
て略垂直な平面に各々投影した前記光学系の光軸と前記
fθレンズの中心光軸とが成す角度βが0°で、かつ前
記回転多面鏡により偏向された偏向光束の走査開始位置
又は走査終了位置における主走査方向に沿ったビーム幅
と前記偏向光束の走査中央位置における主走査方向に沿
ったビーム幅との比が0.8以上となるように前記光学
系、前記回転多面鏡及び前記fθレンズが構成され、か
つ前記回転多面鏡に入射する光及び前記回転多面鏡で偏
向された光が前記fθレンズを透過するように前記光学
系、前記回転多面鏡及び前記fθレンズが構成されてい
ことを特徴とする。また、請求項6記載の発明は、光
源と、回転軸と平行な複数の反射面を有し、かつ入射さ
れた光束を前記反射面により所定方向に略等角速度で偏
向させる回転多面鏡と、前記光源の射出方向に配置され
たコリメータレンズ、前記コリメータレンズの射出側に
配置され、かつ前記コリメータレンズが射出する光束の
副走査方向と対応する方向にレンズパワーを有する副走
査方向調節レンズ、及び前記副走査方向調節レンズの射
出側に配置され、かつ前記副走査方向調節レンズが射出
する光束の主走査方向と対応する方向にレンズパワーを
有する主走査方向調節レンズを備え、かつ前記回転多面
鏡の複数の前記反射面にまたがるように前記光源 からの
光束を主走査方向と対応する方向に長い線像となるよう
に結像させる光学系と、偏向された偏向光束を光スポッ
トが略等速度で走査されるように被走査面上に収束させ
るfθレンズと、を備えた光学走査装置であって、前記
光源は前記コリメータレンズの焦点位置よりも内側に配
置されると共に、前記回転多面鏡の複数の反射面の各々
に対して略垂直な平面に各々投影した前記光学系の光軸
と前記fθレンズの中心光軸とが成す角度βが0°で、
かつ前記回転多面鏡により偏向された偏向光束の走査開
始位置又は走査終了位置におけるFナンバーと前記偏向
光束の走査中央位置におけるFナンバーとの比が0.8
以上となるように前記光学系、前記回転多面鏡及び前記
fθレンズが構成され、かつ前記回転多面鏡に入射する
光及び前記回転多面鏡で偏向された光が前記fθレンズ
を透過するように前記光学系、前記回転多面鏡及び前記
fθレンズが構成されていることを特徴とする。
【0015】
【0016】
【作用】請求項1記載の発明では、第1の光学系が回転
多面鏡の複数の反射面にまたがるように光源から発せら
れた光束を主走査方向と対応する方向に長い線像として
結像させ、回転多面鏡が回転軸と平行な複数の反射面に
より所定方向に略等角速度で入射された光束を偏向さ
せ、更に第2の光学系が偏向された偏向光束を光スポッ
トが略等速度で走査されるように被走査面上に収束させ
る。この時、偏向光束は、走査方向において第2の光学
系の中心光軸を中心として、前後に略同一の最大偏向角
度α分偏向される。
【0017】そして、光源はコリメータレンズの焦点位
置よりも内側に配置されると共に、回転多面鏡の複数の
反射面の各々に対して略垂直な平面に各々投影した第1
の光学系の光軸と第2の光学系の中心光軸とが成す角度
βが0°<β<90°の範囲で、前記回転多面鏡により
偏向された偏向光束の走査開始位置における主走査方向
に沿ったビーム幅と前記偏向光束の走査終了位置におけ
る主走査方向に沿ったビーム幅との比が0.75以上と
なるように、第1の光学系、回転多面鏡、及び第2の光
学系を構成している。
【0018】ところで、従来技術において説明した回転
多面鏡により偏向された偏向光束の、SOS時における
主走査方向に沿ったビーム幅D1 及びEOS時における
主走査方向に沿ったビーム幅D3 は、回転多面鏡の面幅
をFaとすると請求項2記載の発明のように、各々以下
の()式、()式で表される。 D1 =Fa×COS((β+α)÷2) −−−−−() D3 =Fa×COS((β−α)÷2) −−−−−() 従って、回転多面鏡により偏向された偏向光束の走査開
始位置における主走査方向に沿ったビーム幅と前記偏向
光束の走査終了位置における主走査方向に沿ったビーム
幅との比は幅D1 ÷幅D3 に相当し、その条件は次式で
表すことができる。 (COS((β+α)÷2))÷(COS((β−α)÷2))≧0.75 −−−−−(3) また、幅D 1 ÷幅D 3 は、 光学系の焦点距離fが一定で
あることから、請求項3記載の発明のように、回転多面
鏡により偏向された偏向光束の走査終了位置におけるF
ナンバーと前記偏向光束の走査開始位置におけるFナン
バーとの比、すなわち、(EOS時のFナンバーF3 ÷
SOS時のFナンバーF1 )にも等しい。
【0019】上記の(EOS時のFナンバーF3 ÷SO
S時のFナンバーF1 )が()式の境界値である0.
75に等しい場合、Fナンバーの比率において、COS
時のFナンバーF2 を1とすると、EOS時のFナンバ
ーF3 は約0.875、SOS時のFナンバーF1 は約
1.125となり、COS時のFナンバーF2 に対して
約±0.125の範囲内で変化する。
【0020】従って、所定の光束が被走査面上に照射さ
れて生じるビームスポットの径(ビーム径)Kと該光束
のFナンバーとは比例関係にあることから、一例として
COS時において被走査面上に照射される光束のビーム
径K2 を75μmとすると、上記Fナンバーの比率に従
ってSOS時の照射光束のビーム径(照射ビーム径)K
1 及びEOS時の照射光束のビーム径(照射ビーム径)
3 を求め、更に誤差等を考慮すると、照射ビーム径K
はほぼ60〜90μmの範囲内に収まることになる。
【0021】例えば被走査面が感光面であり、該感光面
上に光束を照射することによって形成された潜像を現像
する場合、現像により顕像化される画像上において縦方
向に延びる細線の幅と横方向に延びる細線の幅との比
(細線の縦横比)は、図7に示すように現像条件に応じ
て変化すると共に、その変化の度合いは照射ビーム径K
が小さくなるに従って大きくなる。図7より明らかなよ
うに、照射ビーム径Kが60μmよりも小さくなると、
細線の縦横比が現像条件にもよるが、0.9〜1.1の
範囲から外れ、縦横の細線の幅の違いが容易に視認され
てしまうことになる。また、例えば解像度を600dpi
(ドット間隔は約42.5μm)として2on2off
(主走査方向に沿って、2ドットを連続して記録し次の
2ドットを記録しないことを繰り返す)で縦線を記録し
たとすると、該縦線の線幅は170μm(42.5μm
×4)未満にする必要がある(170μm以上になると
隣接する縦線の間が埋まってしまい縦線として視認でき
ない)。しかし、先に一例として挙げた60〜90μm
の範囲から外れ、照射ビーム径Kが90μmよりも大き
くなった場合、図8にも示すように、2ドットを連続し
て記録したときの縦線の線幅は約170μm以上になっ
てしまい、隣接する縦線の間が埋まってしまうことにな
る。
【0022】このようにCOS時における照射ビーム径
が75μmである場合には、主走査方向に沿った照射ビ
ーム径の変動を60〜90μmの範囲内に収める必要が
あり、この条件は、()式を満足するように第1の光
学系、回転多面鏡及び第2の光学系を構成することによ
り達成できる。なお、上記ではCOS時における照射ビ
ーム径が75μmである場合を例に説明したが、それ以
外の場合についても()式を満足することで照射ビー
ム径の変動幅を許容範囲内に収めることができる。ま
た、上述したように、回転多面鏡の反射面の面幅を、入
射光束のビーム幅よりも大きくする必要がないので回転
多面鏡の大径化を回避できる。
【0023】なお、請求項1乃至請求項3に記載の発明
は請求項にも記載したように、第1の光学系、回転多
面鏡及び第2の光学系が最大偏向角度αが15°以上で
ありかつ角度βが30°以上となるように構成されてい
る場合に適用することが特に好ましい。
【0024】即ち、最大偏向角度αが15°未満の場
合、一例として図9に示すように走査幅Xを297mm
とすると、焦点距離fが550mm以上となり、これに
伴って回転多面鏡から被走査面までの光路長が600m
m以上となる。このため、例えば図1に示すようにミラ
ー18、26、28を配置する等により光学走査装置の
小型化を図ったとしても、該光学走査装置が例えばA4
用紙サイズからも逸脱する大きさとなってしまい、本発
明に係る光学走査装置が搭載されるレーザプリンタやデ
ィジタル複写機等の装置の大型化にもつながる。これに
対し、最大偏向角度αが15°以上とすれば、例えば図
1に示すようにミラー18、26、28を配置する等に
より、該光学走査装置の大きさを少なくともA4用紙サ
イズより小さくすることができる。
【0025】また、SOS時におけるFナンバーとEO
S時におけるFナンバーとの比(Fナンバーの左右差と
いう)は、最大偏向角度α及び角度βの変化に対し、図
6に示すように変化する。この図6より明らかなよう
に、最大偏向角度αを15°以上としても角度βが30
°未満であれば、Fナンバーの左右差は一般に視認でき
ない程度のレベル(0.9程度)以上に元々なっている
ので、本発明を適用しなくてもある程度の画質は確保で
きる。これに対し角度βが30°以上の場合には、Fナ
ンバーの左右差は0.9にも達せず画質の低下が著し
い。このため、最大偏向角度αが15°以上、角度βが
30°以上となるように第1の光学系、回転多面鏡及び
第2の光学系が構成されている場合に本発明を適用すれ
ば、特に画質が明確に向上することになる。
【0026】ところで、回転多面鏡の回転軸に平行な方
向から投影した時に、第1の光学系の光軸と前記第2の
光学系の中心光軸とが重なるように、第1の光学系、回
転多面鏡、及び第2の光学系を配置することにより、角
度βは0°とすることもできる。この場合、上述したF
ナンバーの左右差がなくなり、SOS(又はEOS)に
おけるFナンバーF1 (又はF3 )とCOSにおけるF
ナンバーF2 との差異、即ち、COS(α÷2)の値
も、図10に示すように少なくとも約0.76以上とな
るので好ましい。
【0027】しかし、図10に示すように、上記COS
(α÷2)の値が0.8未満の場合には、αは70°よ
り大きくなってしまい、第2の光学系として用いられる
レンズ、例えばfθレンズの設計限界を越えてしまい、
fθレンズに要求される、像面湾曲と走査方向の位置補
正の性能を満足できなくなる。
【0028】従って、請求項5又は請求項6に記載した
ように、前記回転多面鏡の複数の反射面の各々に対して
略垂直な平面に各々投影した前記光学系の光軸と前記f
θレンズの中心光軸とが成す角度βが0°で、かつ前記
回転多面鏡により偏向された偏向光束の走査開始位置又
は走査終了位置における主走査方向に沿ったビーム幅あ
るいはFナンバーと前記偏向光束の走査終了位置におけ
る主走査方向に沿ったビーム幅あるいはFナンバーとの
比が0.8以上となるように、光学系、回転多面鏡及び
fθレンズを構成することにより、fθレンズの設計限
界を越えることなく、光学走査装置を構成することがで
き、β=0°とし、かつ前記回転多面鏡に入射する光及
び前記回転多面鏡で偏向された光が前記fθレンズを透
過するように前記光学系、前記回転多面鏡及び前記fθ
レンズを構成することにより、光学走査装置の小型化を
図ることが可能となる。
【0029】また、請求項1乃至請求項6記載の発明で
は、光源がコリメータレンズの焦点位置よりも内側に配
置されているので、コリメータレンズから射出される光
束は発散光となる。この発散光の主走査方向と対応する
方向の幅は主走査方向調節レンズにより所定の幅に調整
される。即ち、光束の主走査方向と対応する方向の幅は
光源とコリメータレンズとの間隔及びコリメータレンズ
と主走査方向調節レンズとの間隔をそれぞれ調整するこ
とにより調整される。一方、この発散光の副走査方向と
対応する方向の幅は、副走査方向調節レンズと回転多面
鏡との間隔を調整することにより調整される。
【0030】ここで、前述の主走査方向調節レンズは副
走査方向調節レンズと回転多面鏡との間に配置されてい
る。即ち、主走査方向と対応する方向の幅を調整するの
に必要な間隔と、副走査方向と対応する方向の幅を調整
するのに必要な間隔とは副走査方向調節レンズと主走査
方向調節レンズとの間で重なっている。また、光源はコ
リメータレンズの焦点位置よりも内側に配置されてお
り、光源とコリメータレンズとの距離は短縮されてい
る。このため、回転多面鏡の反射面の面幅よりも広い入
射光束幅を有する光束を得るための光源から回転多面鏡
までの光路長を短縮できる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例として、レーザプリン
タ及びデジタル複写機等に用いられる光学走査装置10
について詳細に説明する。
【0032】図1に示すように、本実施例の光学走査装
置10は所定形状の筐体30を備えており、この筐体3
0は、偏平な下部30Bと、下部30Bの一方の端から
斜め上方に延びた上部30Cと、で構成されている。上
部30Cの下面には、開口部の形状が筐体30の幅方向
(矢印R方向)に長い略長方形とされた孔30Aが設け
られており、この孔30Aは筐体30の外部へ射出され
る光ビームの通過孔となる。下部30Bと上部30Cと
の接合部付近の下面30Dは、幅方向にわたって切り欠
かれており、後述する感光ドラム32が配置されるに充
分な空間が形成されている。
【0033】筐体30の幅方向の一方の側部には、光源
としての半導体レーザ12を備えたレーザダイオードア
センブリ13が配置されており、半導体レーザ12の光
ビーム射出側には、半導体レーザ12から射出された光
ビームを平行光ビームに整形するためのコリメータレン
ズ14{焦点距離(f1)=12.5mm}が、当該コ
リメータレンズ14と半導体レーザ12との距離が上記
焦点距離f1よりも略0.8mm短くなるように配置さ
れている。即ち、半導体レーザ12はコリメータレンズ
14に対し該コリメータレンズ14の焦点距離f1より
も内側に位置している。コリメータレンズ14の光ビー
ム射出側にはビーム成形用のスリット15が配設されて
おり、スリット15に隣接する位置には矢印Sで示す副
走査方向にのみレンズパワーを有し光ビームを副走査方
向において後述する回転多面鏡22の偏向面近傍に収束
させるためのシリンドリカルレンズ16が配設されてい
る。なお、図1には、半導体レーザ12から射出された
光ビームの軌跡の端部の線を破線Mで示す。
【0034】一方、筐体30の幅方向の他方の側部に
は、フラットミラー18が配設されており、これにより
シリンドリカルレンズ16を透過した光ビームが筐体3
0の内方へ向けて反射される。この反射方向の下流側に
あたる筐体30の略中央部には、正十五角柱状の回転多
面鏡22が配設されており、この回転多面鏡22は、各
々所定の面幅とされた複数の偏向面22Aを周面に備
え、略鉛直方向の回転軸Vを中心として図示しない駆動
機構から供給される駆動力により所定の角速度で矢印P
方向に回転するように構成されている。上述したフラッ
トミラー18と回転多面鏡22との間には、フラットミ
ラー18により反射された光ビームを主走査方向におい
て略平行光束にするための凸レンズ20が配設されてい
る。
【0035】また、筐体30の長手方向の一方の側部に
は別のフラットミラー26が配設されており、このフラ
ットミラー26と上述した回転多面鏡22との間には2
枚のレンズ24A、24Bにより構成されたfθレンズ
24{焦点距離(f2)=286.5mm}が配置され
ている。このfθレンズ24は、感光ドラム32の表面
上に照射される小さな径の略円形の光スポットが上述し
た回転多面鏡22の等角速度での回転に伴い感光ドラム
32の表面上を走査方向(矢印R方向)に略等速度で移
動するように、回転多面鏡22によって偏向された光ビ
ームを感光ドラム32の表面近傍に収束させる。
【0036】また、筐体30の長手方向の他方の側部に
は、上述したフラットミラー26により反射された光ビ
ームの副走査方向の倒れを補正するためのシリンドリカ
ルミラー28が配設されている。なお、上述したコリメ
ータレンズ14、シリンドリカルレンズ16及び凸レン
ズ20は本発明の第1の光学系に対応し、fθレンズ2
4は本発明の第2の光学系に対応する。また、以下にお
いてコリメータレンズ14、シリンドリカルレンズ16
及び凸レンズ20を総称して便宜上「第1の光学系」と
称す。
【0037】本実施例では、一例として、回転多面鏡2
2の底面に内接する円の直径PΦは22mmとされ、各
偏向面22Aの面幅Faは4.68mmとされている。
なお、面幅Faは、回転多面鏡の反射面の数をnとする
と、「Fa=PΦ×tan(180°÷n)」で表され
る。また、複数の偏向面22Aの各々に対して略垂直な
仮想的な平面に各々投影した、第1の光学系の中心光軸
とfθレンズ24の中心光軸とが成す角度βは45°と
され、回転多面鏡22へ入射する入射ビームのビーム幅
0 は約10.3mmとされている。
【0038】また、以上説明した光学走査装置10によ
り走査される感光材料が表面に貼布された細長い略円柱
状の感光ドラム32が、矢印Rで示す走査方向が該感光
ドラム32の長手方向に略一致するように筐体30の下
面30Dの下に配設されている。この感光ドラム32
は、回転軸Wを中心として図示しない駆動機構から供給
される駆動力により予め定められた一定の回転速度で矢
印Q方向に回転する。
【0039】次に本実施例の作用を説明する。図2
(A)及び(B)に示されるように、半導体レーザ12
は主走査方向に対応する方向(図2(A)における上下
方向)における拡がり角θ1が副走査方向に対応する方
向(図2(B)における上下方向)における拡がり角θ
2よりも大きい拡散光である光ビームを照射する。この
半導体レーザ12はコリメータレンズ14の焦点位置よ
りも内側に配置されているため、光ビームはコリメータ
レンズ14によって、副走査方向に対応する方向に略平
行に進むと共に主走査方向に対応する方向に緩く発散す
る発散光とされる。発散光とされた光ビームは、スリッ
ト15によって副走査方向に対応する方向のビーム幅が
制限される。
【0040】次に、スリット15を通過した光ビームは
シリンドリカルレンズ16によって、副走査方向に対応
する方向においてのみ収束する収束光とされる。シリン
ドリカルレンズ16を通過した光ビームはフラットミラ
ー18により筐体30の内方へ向けて反射された後、凸
レンズ20によって主走査方向に対応する方向において
略平行な平行光束とされると共に副走査方向に対応する
方向において回転多面鏡22の偏向面22A上に収束す
る収束光とされる。収束光とされた光ビームは、主走査
方向に対応する方向においてビーム幅D0 が約10.3
mmとされて回転多面鏡22の偏向面22Aに入射する
と共に、副走査方向に対応する方向においては回転多面
鏡22の偏向面22Aの表面近傍に収束する。この時、
各偏向面22Aの面幅Faは4.68mmであり、上記
ビーム幅D0 よりも小さいため、光ビームは、複数の偏
向面22Aにまたがる主走査方向に長い線像として結像
する。
【0041】この結像された光ビームは、複数の偏向面
22Aで反射され、fθレンズ24に至り、該fθレン
ズ24によって主走査方向において感光ドラム32の表
面近傍に収束するように偏向される。偏向された光ビー
ムはフラットミラー26により反射された後、シリンド
リカルミラー28に至る。ここで、光ビームは該シリン
ドリカルミラー28によって副走査方向における倒れが
補正されると共に孔30Aの方向へ反射される。反射さ
れた光ビームは、孔30Aを通り筐体30の外部へ射出
され、感光ドラム32の表面に照射される。この時、光
ビームは、副走査方向においては上記シリンドリカルレ
ンズ16による作用、主走査方向においては上記fθレ
ンズ24による作用、の各々によって感光ドラム32の
表面近傍に収束し、感光ドラム32の表面上に所定の照
射ビーム径Kの略円形の光スポットとして照射される。
【0042】ところで、回転多面鏡22は矢印P方向に
略等角速度で回転していることから、偏向面22Aで反
射される光ビームの進行方向は変動し、これに伴い感光
ドラム32の表面上に照射される光スポットの位置も変
動する。
【0043】この光スポットの位置の変動について以下
に説明する。図5に示すように、光ビームが偏向面22
Aに対し、上述した角度βが45°となるように入射す
ると、偏向面22Aで反射した光ビームの中心軸は回転
多面鏡22の回転によりSOSの場合の反射方向Ys と
EOSの場合の反射方向YE との間で変動することにな
る。なお、上記の反射方向Ys 及び反射方向YE は、図
5の紙面に垂直方向に投影した場合にfθレンズ24の
中心光軸Wと重なる反射方向Yc を中心として等角度
(最大偏向角度α)分ずれた位置となる(本実施例では
この最大偏向角度αは±21°となるように設定されて
いる)。
【0044】更に、回転多面鏡22は矢印P方向に略等
角速度で回転するため、偏向面22Aで反射された光ビ
ームの中心軸は反射方向Ys から矢印P方向に略等角速
度で移動し、反射方向YE に至ると、再び反射方向Ys
へ戻りそこから再び矢印P方向に略等角速度で移動す
る。
【0045】これにより、図1において、感光ドラム3
2上に照射された光スポットは感光ドラム32上をSO
Sの場合の位置LS から破線Nで示す軌跡を通って矢印
R方向に移動し、EOSの場合の位置LE に至ると、再
び位置LS に戻る。光スポットは上記のような移動を繰
り返す。更にこの時、光スポットはfθレンズ24のレ
ンズパワーにより略等速度で感光ドラム32上を移動す
ることになる。
【0046】既に述べたように感光ドラム32は軸Wを
中心として矢印Q方向に予め定められた一定の回転速度
で回転しているため、この感光ドラム32の一定の回転
速度での回転及び光スポットの矢印R方向への略等速度
での移動によって、感光ドラム32の表面上に記録され
た磁気情報が所定の走査速度で走査されることになる。
【0047】以上説明したように本実施例では、最大偏
向角度αが±21°、角度βが45°となるように、第
1の光学系、回転多面鏡22及びfθレンズ24が構成
されているので、請求項1に記載した最大偏向角度α及
び角度βに関する条件式を満足する(COS33°÷C
OS12°≒0.858≧0.75)と共に、請求項2
に記載したように最大偏向角度αが15°以上、角度β
が30°以上である。この場合、Fナンバーの左右差は
約0.858であり、0.9にも達しないものの、〔作
用〕において詳細に説明した理由により、回転多面鏡2
2の大径化を回避しつつ、感光ドラム32上に照射され
る光束のビーム径の変動幅を許容範囲内に収め、画質を
所定レベル以上に維持することができる。
【0048】また、本実施例では、図2(A)及び
(B)に示すように、半導体レーザ12はコリメータレ
ンズ14の焦点位置よりも内側に配置されているため、
主走査方向においてコリメータレンズ14から射出され
る光ビームは発散光となる。そして、主走査方向と対応
する方向の光ビームのビーム幅は半導体レーザ12とコ
リメータレンズ14との間隔I1 及びコリメータレンズ
14と凸レンズ20との間隔I2 をそれぞれ調整するこ
とにより所定の幅に調整される。
【0049】一方、この光ビームはシリンドリカルレン
ズ16及び凸レンズ20によって副走査方向と対応する
方向に収束されており、光ビームの副走査方向と対応す
る方向の幅は、この光ビームの主走査方向と対応する方
向の幅を調整した後に、コリメータレンズ14から射出
された光ビームが回転多面鏡22の偏向面22A近傍に
収束されるように、シリンドリカルレンズ16と回転多
面鏡22との間隔I3を調整することによって調整され
る。図2(A)及び(B)より明らかなように、光ビー
ムの主走査方向と対応する方向の幅の調整をするための
間隔(半導体レーザ12とコリメータレンズ14との間
隔I1 及びコリメータレンズ14と凸レンズ20との間
隔I2 )とこの光ビームの副走査方向と対応する方向の
幅の調整をするための間隔(シリンドリカルレンズ16
と回転多面鏡22との間隔I3 )とが、シリンドリカル
レンズ16と凸レンズ20との間で重なっている(但
し、本実施例でも光ビームの主走査方向と対応する方向
の幅の調整と副走査方向と対応する方向の幅の調整とを
独立して行うことができる)。
【0050】従って、前述の従来技術における配置のレ
ンズや、上記のような光ビームの主走査方向及び副走査
方向の各々に対応する方向の幅を調整するための間隔が
重なるように配置されていない従来のレンズに比べ、光
源から回転多面鏡までの光路長を短縮することができ
る。
【0051】また、従来は半導体レーザ12がコリメー
タレンズ14の焦点位置に略一致するように配置し、半
導体レーザ12から射出された発散光をコリメータレン
ズ14により平行光束としていたのに対し、本実施例で
は、半導体レーザ12がコリメータレンズ14の焦点位
置よりも内側に配置されている。これにより、従来に比
べ、配置するコリメータレンズ14の口径が小さくて済
むので、高価な大口径のコリメータレンズを使用するこ
となく、口径が中程度以下のコリメータレンズで代用す
ることができ、構成部材のコスト節約が図れる。
【0052】なお、本実施例では、複数の偏向面22A
の各々に対して略垂直な仮想的な平面に各々投影した、
第1の光学系の中心光軸とfθレンズ24の中心光軸と
が成す角度βが45°となるように、第1の光学系、回
転多面鏡22及びfθレンズ24を配置した例を示した
が、既に〔作用〕において説明したように、最大偏向角
度αが「COS(α÷2)≧0.8」というもう1つの
条件を満たすように、第1の光学系、回転多面鏡22及
びfθレンズ24を構成することにより、図11(A)
に示すように上記の角度βが0°となるように、第1の
光学系、回転多面鏡22及びfθレンズ24を構成する
こともできる。
【0053】例えば、図11(B)に示すように回転多
面鏡22の偏向面22Aで偏向された光のみがfθレン
ズ24を透過するように、副走査方向(図11(B)に
おいて上下方向)において第1の光学系、回転多面鏡2
2及びfθレンズ24の各々の位置がずれるように配置
したり、また図11(C)に示すように偏向面22Aに
入射する光及び偏向面22Aで偏向された光がfθレン
ズ24を透過するように、副走査方向(図11(C)に
おいて上下方向)において第1の光学系、回転多面鏡2
2及びfθレンズ24の各々の位置が若干ずれるように
配置することにより実現できる。このように、角度βが
0°となるように、第1の光学系、回転多面鏡22及び
fθレンズ24を構成することにより、光学走査装置の
小型化を図ることが可能となる。
【0054】また、本実施例では、主走査方向と対応す
る方向及び副走査方向と対応する方向の双方にレンズパ
ワーを有する凸レンズ20を使用したが、主走査方向と
対応する方向にのみレンズパワーを有するシリンドリカ
ルレンズをこの凸レンズ20の代わりに使用してもよ
い。
【0055】
【発明の効果】請求項1乃至請求項4に記載の発明によ
れば、回転多面鏡の大径化を回避すると共に、被走査面
上に照射される光束のビーム径の変動幅を許容範囲内に
収めることができ、更に、回転多面鏡の反射面の面幅よ
りも広い入射ビーム幅を有する光束を得るための光源か
ら回転多面鏡までの光路長を短縮できるという優れた効
果を有する。
【0056】また、請求項5又は請求項6記載の発明に
よれば、β=0°とし、かつ回転多面鏡に入射する光及
び回転多面鏡で偏向された光がfθレンズを透過するよ
うに光学系、回転多面鏡及びfθレンズを構成すること
により、光学走査装置の小型化を図ることができ、更
に、回転多面鏡の反射面の面幅よりも広い入射ビーム幅
を有する光束を得るための光源から回転多面鏡までの光
路長を短縮できるという優れた効果を有する。
【0057】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る光学走査装置を示す概略構成図
である。
【図2】(A)は光源、第1の光学系及び回転多面鏡の
配置を示す上面図であり、(B)は(A)の側面図であ
る。
【図3】光束の波長が632.8nmの場合の、焦点位
置からの離間距離と照射ビーム径との関係を示す線図で
ある。
【図4】多面鏡からの偏向光束のビーム幅を示す概略図
である。
【図5】第2の光学系及び感光ドラムの配置を示す上面
図である。
【図6】最大偏向角度αと走査開始/終了時のFナンバ
ー左右差との関係を示す線図である。
【図7】照射ビーム径と縦横の線幅比との関係を示す線
図である。
【図8】縦線における入力信号のビット数と線幅との関
係を示す線図である。
【図9】最大偏向角度αと焦点距離fとの関係を示す線
図である。
【図10】角度αとCOS(α÷2)との関係を示す線
図である。
【図11】(A)は入射角βが0°の場合の第2の光学
系及び感光ドラムの配置を示す上面図であり、(B)及
び(C)は(A)における第2の光学系の配置を示す側
面図である。
【図12】従来の光学走査装置を示す概略構成図であ
る。
【符号の説明】
10 光学走査装置 12 半導体レーザ(光源) 14 コリメータレンズ 16 シリンドリカルレンズ(副走査方向調節レン
ズ) 20 凸レンズ(主走査方向調節レンズ) 22 回転多面鏡 24 fθレンズ(第2の光学系)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−214182(JP,A) 特開 平6−59209(JP,A) 特開 平1−125736(JP,A) 特開 昭56−67816(JP,A) 特開 平1−231015(JP,A) 特開 昭63−58315(JP,A) 特開 昭61−87123(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 26/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、回転軸と平行な複数の反射面を
    有し、かつ入射された光束を前記反射面により所定方向
    に略等角速度で偏向させる回転多面鏡と、前記光源の射
    出方向に配置されたコリメータレンズ、前記コリメータ
    レンズの射出側に配置され、かつ前記コリメータレンズ
    が射出する光束の副走査方向と対応する方向にレンズパ
    ワーを有する副走査方向調節レンズ、及び前記副走査方
    向調節レンズの射出側に配置され、かつ前記副走査方向
    調節レンズが射出する光束の主走査方向と対応する方向
    にレンズパワーを有する主走査方向調節レンズを備え、
    かつ前記回転多面鏡の複数の前記反射面にまたがるよう
    に前記光源からの光束を主走査方向と対応する方向に長
    い線像として結像させる第1の光学系と、偏向された偏
    向光束を光スポットが略等速度で走査されるように被走
    査面上に収束させる第2の光学系と、を備えた光学走査
    装置であって、 前記光源は前記コリメータレンズの焦点位置よりも内側
    に配置されると共に、前記回転多面鏡により偏向された
    偏向光束の走査開始位置における主走査方向に沿ったビ
    ーム幅と前記偏向光束の走査終了位置における主走査方
    向に沿ったビーム幅との比が0.75以上で、かつ前記
    回転多面鏡の複数の反射面の各々に対して略垂直な平面
    に各々投影した前記第1の光学系の光軸と前記第2の光
    学系の中心光軸とが成す角度βが、0°<β<90°を
    満たすように前記第1の光学系、前記回転多面鏡及び前
    記第2の光学系が構成されていることを特徴とする光学
    走査装置。
  2. 【請求項2】 前記偏向光束の走査開始位置における主
    走査方向に沿ったビーム幅D1及び前記偏向光束の走査
    終了位置における主走査方向に沿ったビーム幅D3は、
    前記第2の光学系の中心光軸に対する前記偏向光束の最
    大偏向角度をα、前記回転多面鏡の面幅をFaとして、 D1=Fa×COS((β+α)÷2)、 D3=Fa×COS((β−α)÷2) でそれぞれ表されることを特徴とする請求項1記載の光
    学走査装置。
  3. 【請求項3】 光源と、回転軸と平行な複数の反射面を
    有し、かつ入射された光束を前記反射面により所定方向
    に略等角速度で偏向させる回転多面鏡と、前記光源の射
    出方向に配置されたコリメータレンズ、前記コリメータ
    レンズの射出側に配置され、かつ前記コリメータレンズ
    が射出する光束の副走査方向と対応する方向にレンズパ
    ワーを有する副走査方向調節レンズ、及び前記副走査方
    向調節レンズの射出側に配置され、かつ前記副走査方向
    調節レンズが射出する光束の主走査方向と対応する方向
    にレンズパワーを有する主走査方向調節レンズを備え、
    かつ前記回転多面鏡の複数の前記反射面にまたがるよう
    に前記光源からの光束を主走査方向と対応する方向に長
    い線像として結像させる第1の光学系と、偏向された偏
    向光束を光スポットが略等速度で走査されるように被走
    査面上に収束させる第2の光学系と、を備えた光学走査
    装置であって、 前記光源は前記コリメータレンズの焦点位置よりも内側
    に配置されると共に、前記回転多面鏡により偏向された
    偏向光束の走査終了位置におけるFナンバーと前記偏向
    光束の走査開始位置における主走査方向に沿ったFナン
    バーとの比が0.75以上で、かつ前記回転多面鏡の複
    数の反射面の各々に対して略垂直な平面に各々投影した
    前記第1の光学系の光軸と前記第2の光学系の中心光軸
    とが成す角度βが、0°<β<90°を満たすように前
    記第1の光学系、前記回転多面鏡及び前記第2の光学系
    が構成されていることを特徴とする光学走査装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の光学系の中心光軸に対する前
    記偏向光束の最大偏向角度αが15°以上であり、かつ
    前記角度βが30°以上となるように前記第1の光学
    系、前記回転多面鏡及び前記第2の光学系が構成されて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1
    項に記載の光学走査装置。
  5. 【請求項5】 光源と、回転軸と平行な複数の反射面を
    有し、かつ入射された光束を前記反射面により所定方向
    に略等角速度で偏向させる回転多面鏡と、前記光源の射
    出方向に配置されたコリメータレンズ、前記コリメータ
    レンズの射出側に配置され、かつ前記コリメータレンズ
    が射出する光束の副走査方向と対応する方向にレンズパ
    ワーを有する副走査方向調節レンズ、及び前記副走査方
    向調節レンズの射出側に配置され、かつ前記副走査方向
    調節レンズが射出する光束の主走査方向と対応する方向
    にレンズパワーを有する主走査方向調節レンズを備え、
    かつ前記回転多面鏡の複数の前記反射面にまたがるよう
    に前記光源からの光束を主走査方向と対応する方向に長
    い線像となるように結像させる光学系と、偏向された偏
    向光束を光スポットが略等速度で走査されるように被走
    査面上に収束させるfθレンズと、を備えた光学走査装
    置であって、前記光源は前記コリメータレンズの焦点位置よりも内側
    に配置されると共に、 前記回転多面鏡の複数の反射面の
    各々に対して略垂直な平面に各々投影した前記光学系の
    光軸と前記fθレンズの中心光軸とが成す角度βが0°
    で、かつ前記回転多面鏡により偏向された偏向光束の走
    査開始位置又は走査終了位置における主走査方向に沿っ
    たビーム幅と前記偏向光束の走査中央位置における主走
    査方向に沿ったビーム幅との比が0.8以上となるよう
    に前記光学系、前記回転多面鏡及び前記fθレンズが構
    成され、かつ前記回転多面鏡に入射する光及び前記回転
    多面鏡で偏向された光が前記fθレンズを透過するよう
    に前記光学系、前記回転多面鏡及び前記fθレンズが構
    成されていることを特徴とする光学走査装置。
  6. 【請求項6】 光源と、回転軸と平行な複数の反射面を
    有し、かつ入射された光束を前記反射面により所定方向
    に略等角速度で偏向させる回転多面鏡と、前記光源の射
    出方向に配置されたコリメータレンズ、前記コリメータ
    レンズの射出側に配置され、かつ前記コリメータレンズ
    が射出する光束の副走査方向と対応する方向にレンズパ
    ワーを有する副走査方向調節レンズ、及び前記副走査方
    向調節レンズの射出側に配置され、かつ前記副走査方向
    調節レンズが射出する光束の主走査方向と対応する方向
    にレンズパワーを有する主走査方向調節レンズを備え、
    かつ前記回転多面鏡の複数の前記反射面にまたがるよう
    に前記光源からの光束を主走査方向と対応する方向に長
    い線像となるように結像させる光学系と、偏向された偏
    向光束を光スポットが略等速度で走査されるように被走
    査面上に収束させるfθレンズと、を備えた光学走査装
    置であって、前記光源は前記コリメータレンズの焦点位置よりも内側
    に配置されると共に、 前記回転多面鏡の複数の反射面の各々に対して略垂直な
    平面に各々投影した前記光学系の光軸と前記fθレンズ
    の中心光軸とが成す角度βが0°で、かつ前記回転多面
    鏡により偏向された偏向光束の走査開始位置又は走査終
    了位置におけるFナンバーと前記偏向光束の走査中央位
    置におけるFナンバーとの比が0.8以上となるように
    前記光学系、前記回転多面鏡及び前記fθレンズが構成
    され、かつ前記回転多面鏡に入射する光及び前記回転多
    面鏡で偏向された光が前記fθ レンズを透過するように
    前記光学系、前記回転多面鏡及び前記fθレンズが構成
    されていることを特徴とする光学走査装置。
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