JPH09230274A - 光学走査装置 - Google Patents
光学走査装置Info
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Abstract
減する。 【解決手段】 光偏向器に入射する光束を副走査方向に
所定の角度傾けて配置する。そして、シリンダレンズに
入射する光束が母線から離れた所定の高さで入射するよ
うにシリンダレンズを配置する。このような配置によ
り、シリンダレンズに形成される走査線にたわみが生じ
ると共に、このたわみが母線から離れた高さで光束がシ
リンダレンズに入射する際のずれにより補正され、像面
湾曲又は共役点の湾曲が低減される。
Description
ーザプリンタなどのようにレーザビームを走査して画像
の記録や表示を行ったり、画像の読み取り等を行う画像
形成装置に備えられた光学走査装置に係り、詳細には、
副走査方向の像面湾曲、或いは光偏向器の面倒れが補正
された光学走査装置に関する。
に適用される光学走査装置には、特開昭61−1721
09号公報や特開平6−18803号公報所載の方式が
知られている。特開平6−18803号公報所載の光学
走査装置の構成を図10に示す。
は、感光体ドラム131(被走査面)と、防塵構造とな
っている図示しない筐体内に配設された半導体レーザ1
21と、半導体レーザ121の発散光束を略平行化する
コリメータレンズ122と、感光体ドラム131上のレ
ーザ光束の集束状態を規定するためのスリット123
と、画像情報に応じて変調されたレーザ光束を所定の走
査角の範囲内で偏向するための回転多面鏡126(光偏
向器に相当)と、回転多面鏡126の近傍に線状にレー
ザ光束を結像させるためのシリンダーレンズ124(後
述する第1の結像光学系に該当する)と、反射ミラー1
25と、回転多面鏡126により偏向走査されたレーザ
光束の走査速度を補正すると共に感光体ドラム131の
近傍にレーザ光束を結像させるためのfθレンズ127
(後述する第2の結像光学系に該当する)と、反射ミラ
ー128と、回転多面鏡126の所謂面倒れによるレー
ザ光束の走査方向(主走査方向)に対して垂直な方向
(副走査方向)に対する振れを補正するシリンダミラー
134(後述する第3の結像光学系に該当する)と、筐
体内に埃が入り込まないように装着されるウィンドウ1
30と、反射ミラー128の直前でかつ走査開始側端の
記録に用いられない領域に配置されてレーザ光束を所定
方向に反射させる光束位置検出反射ミラー132と、ミ
ラー132による反射光束を光電変換して画像信号に対
する同期信号として用いる光束位置検出センサ133
と、から構成されている。
載のように、回転多面鏡126の面倒れ補正用のシリン
ダミラー134は長尺のシリンダーレンズに置き換えら
れる場合もある。
たない平面ミラーを除いて考えれば、すべての光学部品
の光軸は同一面上にあり、副走査方向においては光束は
全ての光学部品の光軸上を進んでおり、図2に示すよう
に光偏向器で走査された光束が形成する走査線は直線に
なる。
特開昭61−172109号公報所載の光学走査装置の
像面湾曲を図3、図4を用いて説明する。図3はシリン
ダミラー(特開平6−18803号公報)、図4はシリ
ンダーレンズ(特開昭61−172109号公報)を用
いた時の像面湾曲を示したものである。これらの図で
は、縦軸がfθレンズの光軸を0°とした時の走査角、
横軸が被走査面を0とした時の結像位置を示し、光束は
−方向から+方向へと進むことを意味している。なお、
これらの図では、点線が主走査方向、実線が副走査方向
を示している。
面湾曲は、像面から離れないように設計することができ
るが、副走査方向の像面は走査角が大きくなるにつれて
−方向に湾曲している。この湾曲方向は、第3の結像光
学系としてシリンダミラーが用いられる場合、fθレン
ズの構成によって湾曲する方向は、±いずれの方向も取
り得るが、シリンダーレンズが用いられる場合は、シリ
ンダーレンズに入射する角度が垂直から離れるほど焦点
位置が−方向にずれる特性を有するので、湾曲する方向
は必ず−方向である。
光学系と呼ばれ、光偏向器の反射面と被走査面を共役関
係にするものであるが、実際には光偏向器との共役点は
走査範囲全体に渡って被走査面上にあるわけではなく、
走査位置によって共役点は被走査面に対して前後に移動
する(以下、共役点の湾曲と称す)。
来の光学走査装置では、以下のような問題が生じる。
査面に照射されるレーザ光束の副走査方向のビーム径が
ばらついたり、光偏向器の面倒れに起因する副走査方向
の走査位置ずれ(以下、ピッチムラと称す)が走査位置
によって発生したりしなかったりすることにより、被走
査面を均一に露光することができない、という問題があ
った。
の光軸が同一平面上にある光学系では、副走査方向の像
面湾曲或いは共役点の湾曲を低減するには、第3の結像
光学系、すなわちシリンダミラー或いはシリンダーレン
ズを被走査面に可能な限り近づけて配置する方法が考え
られるが、通常、その配置位置は光学走査装置が搭載さ
れる画像形成装置等内のレイアウトによって制限される
ため、必ずしも被走査面近傍に配置できるとは限らず、
また被走査面にシリンダミラー或いはシリンダーレンズ
を近づけると、それらの寸法が長くなり、コストアップ
につながるという新たな問題が生じる。
れ補正光学系としてシリンダミラー或いはシリンダミラ
ーが用いられる場合、それらの光学系の位置を被走査面
に近づけることなく、副走査方向の像面湾曲或いは共役
点の湾曲を低減した光学走査装置を提供することを目的
とする。
に、請求項1の発明は、光源からの光ビームの径を整形
して主走査方向と対応する方向に長い線像として結像さ
せる第1の結像光学系と、前記線像の結像位置または該
結像位置の近傍に反射面を持ち、入射された光ビームを
主走査方向と対応する方向に等角速度で偏向させる偏向
手段と、前記偏向手段により偏向された光ビームを主走
査方向において被走査面上に結像させる第2の結像光学
系と、前記偏向手段により偏向された光ビームを副走査
方向において前記被走査面上に結像させると共に、前記
反射面と前記被走査面とを略共役な関係とする第3の結
像光学系と、を有する光学走査装置において、前記光源
からの光ビームの光束中心が前記偏向手段の回転軸に直
角な軸に対して所定の角度をなすように前記光ビームを
前記偏向手段に入射させると共に、前記所定の角度で入
射させたことにより発生する前記第3の結像光学系に形
成される走査線のたわみが、前記被走査面の走査幅にお
ける副走査方向の像面湾曲又は前記偏向手段の反射面に
対する共役点の湾曲を補正するように前記第3の結像光
学系を配置したことを特徴とする。
学系が、光源からの光ビームの径を整形して主走査方向
と対応する方向に長い線像として偏向手段の反射面又は
その近傍に結像させる。偏向手段は、入射された光ビー
ムを主走査方向と対応する方向に等角速度で偏向させ
る。第2の結像光学系は、偏向手段により偏向された光
ビームを主走査方向において被走査面上に結像させる。
そして、第3の結像光学系は、偏向手段により偏向され
た光ビームを副走査方向において被走査面上に結像させ
ると共に反射面と被走査面とを略共役な関係とする。こ
こで、光源からの光ビームの光束中心が偏向手段の回転
軸に直角な軸に対して所定の角度をなすように光ビーム
を偏向手段に入射させているので、第3の結像光学系に
形成される走査線にたわみが生じる。そして、第3の結
像光学系が上記のように配置されているので、走査線の
たわみは、被走査面の走査幅における副走査方向の像面
湾曲又は偏向手段の反射面に対する共役点の湾曲を補正
する。このように簡単な構成により、被走査面の走査幅
における副走査方向の像面湾曲又は偏向手段の反射面に
対する共役点の湾曲が低減される。
て、前記偏向手段に入射する光ビームが、偏向角の略中
央から前記偏向手段に入射することを特徴とする。
光ビームは、偏向角の略中央から前記偏向手段に入射す
る。すなわち、いわゆる正面入射とされている。ここ
で、偏向角とは、偏向手段により偏向された光ビームに
より形成される主走査面の両端の偏向ビームがなす角度
である。このように配置することにより、第3の結像光
学系に入射する走査線のたわみは左右対称となり、走査
中央に対して左右対称となる副走査方向の像面湾曲の補
正効果が向上する。
の前記第3の結像光学系が、シリンダミラーで構成され
ると共に、副走査方向の結像位置又は共役点が走査幅の
全面に渡って前記被走査面又はその近傍となるように、
前記シリンダミラーの折り返し角度を設定したことを特
徴とする。
置又は共役点が走査幅の全面に渡って被走査面又はその
近傍となるように、シリンダミラーの折り返し角度が設
定されているので、湾曲の補正が可能となる。
の前記第3の結像光学系が、シリンダーレンズで構成さ
れると共に、副走査方向の結像位置又は共役点が走査幅
の全面に渡って前記被走査面又はその近傍となるよう
に、前記シリンダーレンズへ光ビームが入射する高さを
前記シリンダーレンズの母線から直交する方向へずらし
たことを特徴とする。
光ビームが入射する高さをシリンダーレンズの母線から
直交する方向へずらしたので、副走査方向の結像位置又
は共役点が走査幅の全面に渡って被走査面又はその近傍
とすることが可能となり、湾曲の補正ができる。
て、前記第3の結像光学系の走査中央に入射する光ビー
ムが、前記走査線の走査端に到達する光ビームの入射位
置よりも前記母線から離れていることを特徴とする。
のいずれか1項の発明において、前記第3の結像光学系
に形成される走査線のたわみが所定の量となるように前
記第2の結像光学系を偏心させて配置したことを特徴と
する。
形成される走査線のたわみが所定の量となるように第2
の結像光学系が偏心されて配置されているので、レイア
ウト上の都合に拘束されることなく第3の結像光学系に
入射する光束の走査線のたわみを容易に増減させること
ができる。これにより、さらに各構成要素のレイアウト
の自由度が拡がり、湾曲補正が容易となる。
る実施の形態を説明する。
施形態に係る光学走査装置10が示されている。光学走
査装置10の図示しない筐体の一端側には、本発明の偏
向手段としての回転多面鏡26が配置されている。
側面には複数の反射面が形成されている。回転多面鏡2
6は、鉛直方向に沿って延びる回転軸Oを中心として、
図示しないモータ等の駆動手段により所定の角速度で回
転される。この回転多面鏡26の回転に伴い、回転多面
鏡26の反射面26Aに入射された光ビームは、該反射
面で反射されると共に等角速度で偏向される。以下では
回転多面鏡26による光ビームの偏向方向を主走査方
向、主走査方向に直交する方向を副走査方向と称する。
入射する光ビームは、回転多面鏡26の回転軸Oに直角
な軸に対し所定の角度をなすように配置されている。
明の光源としてのレーザダイオード21(以下、LD2
1と称する)が配置されており、LD21の光ビーム射
出側にはコリメータレンズ22が配置されている。LD
21は図示しないドライバに接続されており、前記ドラ
イバにより画像信号に応じてオンオフ制御される。コリ
メータレンズ22の光ビーム射出側には、第1の折返ミ
ラー18が配置されている。
される光ビームの光路上で回転多面鏡26の正面(主走
査方向に沿った走査範囲の中央)に対応する位置には、
第2の折返ミラーが配置されている(いわゆる正面入
射)。
ミラー25との間には、本発明の回転非対称光学系とし
てのシリンダーレンズ24(第1の結像光学系)が配置
されている。このシリンダーレンズ24は、該レンズを
透過した光ビームを副走査方向に対応する方向において
のみ反射面26A又はその近傍で収束させることによ
り、主走査方向と対応する方向に細長い線像として結像
させる。
しない筐体の底部に形成された基準平面(回転多面鏡2
6の回転軸と直交する平面、すなわち水平面)上に、母
線が基準平面に平行となる向きで、かつ第1の折返ミラ
ー18から射出された光ビームの光軸が母線上に入射さ
れるように取付けられている。
ミラー18との間には、負のパワーを有する球面レンズ
46が配置されている。LD21から発散光として射出
された光ビームは、コリメータレンズ22によって平行
光とされた後に球面レンズ46によって再び発散光とさ
れて第1の折返ミラー18に入射される。
26との間にはfθレンズ27(第2の結像光学系)が
配置されている。このfθレンズ27は、回転多面鏡2
6により等角速度で偏向された光ビームを後述する感光
体ドラム31の周面(被走査面)に光スポットとして結
像させると共に、該光スポットが感光体ドラム31の周
面上を一定速度で走査されるように光路を補正する。
れた光ビームは、回転多面鏡26の反射面26Aに入射
し、回転する回転多面鏡26により偏向されてfθレン
ズ27に入射するが、反射面26Aに入射する前に、f
θレンズ27を透過するように構成することもできる。
すなわち、反射面26Aへの入射前及び反射後の2回、
fθレンズ27を光ビームが透過するという所謂ダブル
パスの構成である。勿論、光ビームが反射面26Aによ
り反射された後にのみfθレンズ27を透過するように
構成しても良い。
は平面ミラー28が配置されており、平面ミラー28の
光ビーム射出側には、副走査方向にのみパワーを有し回
転多面鏡12の面倒れ補正を行うためのシリンダミラー
34(第3の結像光学系)が配置されている。
側には、図示しない筐体に設けられた光ビームが通過す
るための開口が位置しており、この開口には筐体内への
塵埃の侵入を防止するためのウインドウ30が取付けら
れている。fθレンズ27を透過した光ビームは、平面
ミラー28、シリンダミラー34で順に反射され、ウイ
ンドウ30を透過して筐体の外部へ射出される。
体ドラム31が配置されており、ウイ ンドウ30を透過
した光ビームは、前述したfθレンズ27の作用によ
り、感光体ドラム31の周面(被走査面)に光スポット
として結像されると共に、感光体ドラム31の周面上を
一定速度で走査される。なお、被走査面上で走査された
光スポットにより形成される線を走査線という。感光体
ドラム31は図示しないモータの駆動力が伝達されて回
転される。この感光体ドラム31の回転により副走査が
行われ、感光体ドラム31の周面上に画像(潜像)が形
成される。
装置における像面湾曲又は共役点湾曲を補正する作用を
説明する。
走査方向に傾けた場合、被走査面に形成される走査線が
副走査方向のたわみが発生することを図5を用いて説明
する。
面26AにLD21からの入射光束4を回転軸O及び偏
向面26Aを横断する面に対して有限の角度Θを有する
ように入射した場合、偏向光束5は、偏向光束5−1、
5−2に示すような軌跡を描く。なお、図5において、
横断面3は回転軸O及び偏向面26Aを共に直角に横断
する面を示している。
描くため、図6(a)に示すように、第3の結像光学系
として構成されたシリンダミラー34に入射するレーザ
光束の走査線8にたわみが発生する(特開昭53−31
147号公報参照)。
系の母線12Aの方向から見た様子を示すものであり、
被走査面の走査幅中央を照射する光束を実線、走査幅端
を照射する光束が点線で示されている。走査線8は、図
6(a)及び図6(b)に示すように走査中央で走査線
8の母線12Aからの偏差が+方向(母線12Aより光
学走査装置の上面方向)に最大となり、走査端に近づく
に従って該偏差が減少していき、走査端では母線12A
からの偏差が母線12Aを挟んで走査中央とは反対の−
方向で最大の偏差を示すようになる。これにより、この
ままでは従来技術のように図3に示したような像面湾曲
が発生する。
わみを利用し、回転多面鏡26、シリンダーミラー3
4、及び回転体ドラム31を適切に配置することによ
り、像面湾曲或いは共役点の湾曲を補正するというもの
である。以下に、その補正原理を図7を用いて説明す
る。なお、第1の実施の形態では、第3の結像光学系と
してシリンダミラー34を用いた場合の補正を扱う。
に、第3の結像光学系の母線方向から見た図であり、各
々折り返し角度が異なる配置が例に挙げられている。但
し、折り返し角度とは、シリンダミラー34に入射する
光束と該ミラーで反射する光束とがなす角度である。な
お、図7では、平面ミラー28の図示を省略している。
(b)に示す折り返し角度へと、シリンダミラー34や
感光体ドラム31等の配置を変えても走査中央における
シリンダミラー34から感光体ドラム31の被走査面ま
での距離(以下、「l中」とする)は変わらないが、走
査端におけるシリンダミラー34から被走査面までの距
離(以下、「l端」とする)は折り返し角度によって変
化することがわかる。
と、l端は短くなるので、走査端の結像位置或いは共役
点は被走査面に対して+に移動する。走査中央の結像位
置或いは共役点の湾曲はl中が変化しないので移動せ
ず、その結果として副走査方向の像面湾曲或いは共役点
の湾曲は+側に変化する。従って、この折り返し方法
を、図3に示すように副走査方向の像面が走査角が大き
くなるにつれて−方向に変化するような本光学走査装置
等に適用すれば、従来は−方向に湾曲していた副走査方
向の像面或いは共役点を低減することができる。
走査角が大きくなるにつれて+方向に変化するような系
の場合は、図7(b)のような折り返しとすれば、上記
と反対の挙動を示すため、同様に副走査方向の像面或い
は共役点の湾曲を低減することができる。なお、図7で
は走査中央の光束はシリンダミラー34の母線上に入射
しているが、母線上に入射させなくてもl中とl端との
大小関係は変化させることはできるので同様の効果を奏
することができる。
は、第3の結像光学系としてシリンダミラー34を用い
た場合の湾曲補正について説明したが、倒れ補正光学系
としてシリンダーレンズを用いた場合でも同様に湾曲補
正することもできる。これを第2の実施の形態として以
下に説明する。なお、第2の実施の形態に係る光学走査
装置の構成は、シリンダミラー34のかわりにシリンダ
ーレンズ35(図8参照)が配置されており、他の構成
については第1の実施の形態とほぼ同様の構成であるの
で同一の符号を付して説明を省略する。
役点の湾曲を、シリンダーレンズ35に入射する光ビー
ムの入射高さ(該レンズに入射した光ビームのレンズ光
軸からの距離)を調節することにより補正しようとする
ものである。この補正原理について図8を用いて説明す
る。
ーレンズ35への入射高さが各々変化した時の被走査面
の結像位置の変化を示している。図8(a)、(b)、
(c)が示すように、入射高さが次第に母線から離れて
いくほど結像位置は被走査面からレンズ側へと移動して
いく。従って、第1の実施の形態と同様に第3の結像光
学系に入射する走査線8をたわませることにより、走査
中央と走査端との結像位置に差をつけることができる。
例えば走査端の光束をシリンダーレンズの母線上に入射
させ、走査中央の光束を母線から離れた位置に入射させ
ると副走査方向の像面は走査角が大きくなるにつれて+
方向に移動する。この構成を図4に示したような第3の
結像光学系にシリンダーレンズを用いた光学系に適用す
れば、従来、−方向に湾曲していた副走査方向の像面湾
曲を相殺し、像面湾曲或いは共役点の湾曲を低減するこ
とができる。なお、上記の説明では、走査端の光束はシ
リンダーレンズの母線上に入射しているが、走査線全体
をシリンダーレンズの母線から離しても同様の効果を奏
することができる。
央に対して、ほぼ左右対称となる場合が多い。従って、
第3の結像光学系に入射する光束の走査線のたわみは左
右対称となる場合が多い。図1に示すように、光偏向器
に主走査方向について側方から光束を入射させると、走
査線のたわみは左右対称とはならない。左右対称とする
ためには、主走査方向については走査中央から入射させ
る(以下、「正面入射」という)ことが必要となる。
上に形成される場合は、正面入射させると、入射光束と
光偏向器によって偏向された光束が重なってしまうた
め、ビームスプリッタ等の特殊な光学部品を追加しない
限り実装できないが、本発明の場合は図5のΘで示され
るように副走査方向について角度を有するため、光偏向
器への入射光束と偏向光束が重なることなく、実装する
ことができる。
に対して正面入射すると、光偏向器の反射面上に投影さ
れる光束幅が最小となるので、回転多面鏡に必要な反射
面の幅が最小となり、回転多面鏡を小径化或いは面数を
増やすことができる。これにより、光偏向器を駆動する
モータの負荷を低減することができる、という効果が生
じる。
1号公報所載のような所謂オーバーフィルド光学系(Ov
erfilled)を用いた場合、Fナンバーの変化が左右対称
となるので、主走査方向のビーム径や露光エネルギーの
分布が左右対称となり、Overfilled光学系特有の主走査
方向のビーム径や露光エネルギーの分布の不均一さを最
小にすることができる。
射する光束で形成される走査線をたわませ、シリンダミ
ラーの折り返し角度又はシリンダーレンズへの入射高さ
を適宜設定することにより、副走査方向の像面湾曲或い
は共役点の湾曲を補正することができる。
て、上記構成を実装設計する際に重要な点は、従来例の
ように光学系が本来有している湾曲と、第3の結像光学
系に入射する走査線のたわみ量と、シリンダミラーの折
り返し角度或いはシリンダーレンズへの入射高さの3つ
を適切に組み合わせて副走査方向の像面湾曲或いは共役
点の湾曲を補正することである。
は、第3の結像光学系の配置位置は、光学走査装置が搭
載される画像形成装置内のレイアウトによって制限され
るため、適切なシリンダミラー折り返し角度或いはシリ
ンダーレンズへの入射高さに設定できない場合がある。
また、第3の結像光学系に入射する走査線のたわみ量は
光偏向器への副走査方向の入射角(図5のΘ)によって
変えることができるが、この変更により、光学系を形成
するほとんどの光学部品の位置が変わるため、光学部品
を収納する筐体の形状に対する影響が大きい。
ト上の都合に拘束されることなく第3の結像光学系に入
射する光束の走査線のたわみを容易に増減させる方法と
して、光偏向器で走査された光束が入射する第2の結像
光学系を偏心させて配置する方法を以下に開示する。な
お、上記各実施の形態と同様の構成については同一の符
号を付して説明を省略する。
〜(d)に示す。図9(a)の例では、回転多面鏡によ
って反射された光束が、第2の結像光学系として用いら
れる副走査方向に曲率を有するfθレンズ27の光軸か
ら所定の距離離れた高さを通過するようにfθレンズ2
7が偏心されて配置されている。
よって反射された光束がfθレンズ27の光軸に対して
有限の角度をなすように、fθレンズ27が傾けられて
配置されている。
例と同様にfθレンズ27を反射光束に対して傾けて配
置しているが、光束が光偏向器に入射する入射光束と、
光偏向器により反射偏向された反射光束がfθレンズ2
7を2回通過する構成となっている。この構成が所謂ダ
ブルパスと称されているものである。
光偏向器に入射する入射光束が第2の結像光学系である
fθレンズと干渉しないように光偏向器に対する副走査
方向の入射角(図5のΘ)を大きくとる必要があるが、
Θが大きいと被走査面上の走査線のたわみが許容される
よりも大きくなったり、走査端で結像位置でのビーム
径、すなわちビームウエスト径が大きくなってしまう、
という問題がある。
スの構成では、光偏向器への入射光束がfθレンズを避
ける必要がないので、角度Θの選択に自由度が大きいと
いう長所がある。
反射面の法線とfθレンズの光軸とを一致させて配置し
ている。結像光学系の偏心のさせ方は、fθレンズの入
射光束の走査線のたわみを変化させる方法であれば前述
の限りではない。
6の発明によれば、光偏向器の倒れ補正光学系としてシ
リンダミラー或いはシリンダーレンズが用いられる場
合、それらの光学系の位置を被走査面に近づけることな
く、副走査方向の像面湾曲或いは共役点の湾曲を低減す
ることができる、という効果が得られる。
である。
である。
示す図である。
だ状態を示す図であって、(a)は、第3の結像光学系
と該光学系に形成された走査線のたわみの斜視図、
(b)は第3の結像光学系に入射する光束のたわみを母
線方向から示した図である。
ダミラーの折り返し角度を説明するための図であって、
(a)はシリンダミラーの反射光束が光偏向器への入射
光束と交わらない場合、(b)は反射光束が入射光束と
交わる場合の各構成要素の配置図である。
ダーレンズへの入射光束の高さと被走査面近傍の結像位
置との関係をを各々示す図であって、(a)は入射光束
がレンズ光軸に対して対称の場合、(b)は入射光束が
光軸に対して所定の高さずれている場合、(c)は入射
光束の光軸に対する高さが(b)よりもさらに大きくず
れている場合の結像位置を示す図である。
ンズの配置例を各々示す図であって、(a)はfθレン
ズが副走査方向に曲率を有する場合、(b)は反射光束
がfθレンズの光軸に対して有限の角度をなす場合、
(c)は、反射光束がfθレンズを2回通過する場合、
(d)は、光偏向器の反射面の法線とfθレンズの光軸
とを一致させて配置した場合の配置を示している。
Claims (6)
- 【請求項1】 光源からの光ビームの径を整形して主走
査方向と対応する方向に長い線像として結像させる第1
の結像光学系と、 前記線像の結像位置または該結像位置の近傍に反射面を
持ち、入射された光ビームを主走査方向と対応する方向
に等角速度で偏向させる偏向手段と、 前記偏向手段により偏向された光ビームを主走査方向に
おいて被走査面上に結像させる第2の結像光学系と、 前記偏向手段により偏向された光ビームを副走査方向に
おいて前記被走査面上に結像させると共に、前記反射面
と前記被走査面とを略共役な関係とする第3の結像光学
系と、 を有する光学走査装置において、 前記光源からの光ビームの光束中心が前記偏向手段の回
転軸に直角な軸に対して所定の角度をなすように前記光
ビームを前記偏向手段に入射させると共に、 前記所定の角度で入射させたことにより発生する前記第
3の結像光学系に形成される走査線のたわみが、前記被
走査面の走査幅における副走査方向の像面湾曲又は前記
偏向手段の反射面に対する共役点の湾曲を補正するよう
に前記第3の結像光学系を配置したことを特徴とする光
学走査装置。 - 【請求項2】 前記偏向手段に入射する光ビームが、偏
向角の略中央から前記偏向手段に入射することを特徴と
する請求項1の光学走査装置。 - 【請求項3】 前記第3の結像光学系は、シリンダミラ
ーで構成されると共に、副走査方向の結像位置又は共役
点が走査幅の全面に渡って前記被走査面又はその近傍と
なるように、前記シリンダミラーの折り返し角度を設定
したことを特徴とする請求項1又は請求項2の光学走査
装置。 - 【請求項4】 前記第3の結像光学系は、シリンダーレ
ンズで構成されると共に、副走査方向の結像位置又は共
役点が走査幅の全面に渡って前記被走査面又はその近傍
となるように、前記シリンダーレンズへ光ビームが入射
する高さを前記シリンダーレンズの母線から直交する方
向へずらしたことを特徴とする請求項1又は請求項2の
光学走査装置。 - 【請求項5】 前記第3の結像光学系の走査中央に入射
する光ビームは、前記走査線の走査端に到達する光ビー
ムの入射位置よりも前記母線から離れていることを特徴
とする請求項4の光学走査装置。 - 【請求項6】 前記第3の結像光学系に形成される走査
線のたわみが所定の量となるように前記第2の結像光学
系を偏心させて配置したことを特徴とする請求項1乃至
請求項5のいずれか1項の光学走査装置。
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