JP3348551B2 - 光学走査装置 - Google Patents

光学走査装置

Info

Publication number
JP3348551B2
JP3348551B2 JP31508994A JP31508994A JP3348551B2 JP 3348551 B2 JP3348551 B2 JP 3348551B2 JP 31508994 A JP31508994 A JP 31508994A JP 31508994 A JP31508994 A JP 31508994A JP 3348551 B2 JP3348551 B2 JP 3348551B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scanning direction
lens
light beam
sub
optical system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31508994A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08171069A (ja
Inventor
義人 関川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=18061280&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3348551(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP31508994A priority Critical patent/JP3348551B2/ja
Priority to US08/574,032 priority patent/US5781325A/en
Publication of JPH08171069A publication Critical patent/JPH08171069A/ja
Priority to US08/740,128 priority patent/US5774251A/en
Priority to US08/740,074 priority patent/US5793515A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3348551B2 publication Critical patent/JP3348551B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザプリンタやディジ
タル複写機等の画像記録装置に使用される光学走査装置
に係り、特に回転多面鏡の反射面の回転方向のサイズ
(幅)よりもこの回転多面鏡に入射する光束の主走査方
向と対応する方向のサイズ(幅)の方が大きいオーバー
フィルド(Overfilled)タイプの光学走査装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回転多面鏡に入射する際のレーザ
ビームの主走査方向と対応する方向の幅よりも回転多面
鏡の反射面の回転方向の幅(以下、反射面の面幅Faと
いう)の方が大きいアンダーフィルド(Underfi
lled)タイプの光学走査装置が一般に使用されてお
り、このタイプの光学走査装置では反射面の幅はこの反
射面に所定の方向からどの角度でレーザビームを入射し
てもこのレーザビームを網羅できるような大きさに設定
されている。
【0003】ところで、光学走査装置を使用したレーザ
プリンタやディジタル複写機等の画像記録装置には、近
年、高速化及び高解像度化が要求されており、上記のよ
うなアンダーフィルド系の光学走査装置において、この
高速化及び高解像度化の要求に応えるには、回転多面鏡
の単位回転速度を上げることによって、レーザビームが
感光体上の1ラインを走査するのに要する時間を短縮す
ることが考えられる。
【0004】しかし、回転多面鏡を回転駆動させる駆動
モータの回転速度は、ボールベアリングを使用した場合
で、現在、15,000rpmが限度であり、大幅なコ
ストアップを招くため使用が好ましくない空気軸受けを
用いたとしても40,000rpmが限度である。従っ
て、回転多面鏡の回転速度を上げることによって画像記
録装置の高速化及び高解像度化を図るには限界がある。
【0005】また、回転多面鏡の反射面の数を増加する
ことによって、回転多面鏡が1回転する間の走査回数を
増やして高速化及び高解像度化を図ることも考えられる
が、反射面の数が増加すると回転多面鏡が大径化するた
め、通常の駆動モータでは駆動し難いという問題が発生
する。
【0006】このため、反射面の面幅よりも広い主走査
方向と対応する方向の幅のレーザビームを回転多面鏡に
照射して複数の反射面を介してレーザビームを偏向させ
て、1回の回転における反射面の使用頻度を多くして走
査回数を増やすオーバーフィルドタイプの光学走査装置
が特開昭50−93719号に開示されている。図13
に示されるように、この特開昭50−93719号の光
学走査装置は、平行ビームを発生する光源2と、画像信
号に応じてこの平行ビームを変調する変調器4と、反射
鏡6と、射出側が曲面とされ、かつ入射した平行ビーム
を主走査方向と対応する方向に発散するレンズパワーを
備えた平凸シリンドリカルレンズ8と、平凸シリンドリ
カルレンズ8から射出された発散ビームの主走査方向と
対応する方向の幅を調整し、同方向に長い線像として結
像させる結像レンズ10と、回転多面鏡12と、倒れ補
正用のシリンドリカルレンズ14とを含んでいる。
【0007】また、一般に、光源と回転多面鏡との間に
は、半導体レーザのような光源から射出された発散光で
あるレーザビームを平行光にするコリメータレンズと、
この平行光を副走査方向と対応する方向に収束させるシ
リンドリカルレンズとが配置されている。この配置の光
学系では、レーザビームの主走査方向と対応する方向の
幅の調整は光源とコリメータレンズとの間隔を調整する
ことにより行われ、光源はコリメータレンズの焦点に配
置される。また、レーザビームの副走査方向と対応する
方向の幅の調整はシリンドリカルレンズと回転多面鏡と
の間隔を調整することにより行われ、回転多面鏡はシリ
ンドリカルレンズの焦点又はその近傍に配置される。即
ち、この配置の光学系では、主走査方向と対応する方向
の幅の調整及び副走査方向と対応する方向の幅の調整が
独立して行われており、これらの調整を独立して行える
ことが利点となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、回転多面鏡
から偏向された光束の主走査方向と対応する方向の幅D
は、アンダーフィルドタイプの光学走査装置では走査角
にかかわらず一定であるのに対して、オーバーフィルド
タイプの光学走査装置では、図14のD1 乃至D 3 に示
されるように、走査開始位置(SOS)と走査終了位置
(EOS)との間で変化する。また、使用されるレーザ
ビームはガウシアンビームであるので、レーザビームの
どの領域をどれくらいの幅で使用するかによって、感光
体上でのビーム径及び光量が異なる。即ち、オーバーフ
ィルドタイプの光学走査装置では、感光体上の走査位置
によってビーム径及び光量が異なってしまう。
【0009】そして、特開昭50−93719号に示さ
れているように、感光体上における走査幅(X)が28
0mm、偏向光束の両最外縁部が成す角度の半分の角度
(以下、走査半角aという)が±18°、結像レンズ1
0の光軸を偏向光束の両最外縁部を含む面に投影したと
きの投影線と偏向光束の両最外縁部が成す角度を2等分
する線とが成す角度(以下、入射角βという)が90
°、光源におけるビームの波長λが632.8nm、回
転多面鏡の反射面の回転方向の面幅に対する反射面に入
射する光束の主走査方向と対応する方向の幅の比が2で
ある場合、使用されるレーザビームがガウシアンビーム
であることを考慮すると、感光体上の光量の一様性は6
5%程度と予想され、実使用レベルではなくなる。
【0010】また、前述の一般的な配置の光学系をオー
バーフィルドタイプの光学走査装置に適用した場合、コ
リメータレンズに入射する光束は、主走査方向と対応す
る方向に広い幅を有する光束でなければならないため、
光源からコリメータレンズまでに長い距離が必要とな
り、結果的に光源から回転多面鏡までの光路長が長くな
ってしまう。さらに、広い幅の光束を得るための大口径
のコリメータレンズは非常に高価である。
【0011】本発明は上記事実を考慮し、回転多面鏡の
大径化を回避すると共に、感光体上の光量の一様性の悪
化を低減できるオーバーフィルドタイプの光学走査装置
を提供することを第1の目的とする。
【0012】また、本発明は光源から回転多面鏡までの
光路長を短縮できるオーバーフィルドタイプの光学走査
装置を提供することを第2の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、光源
と、回転軸と平行な複数の反射面を有し、かつ入射した
光束を前記反射面により主走査方向に略等角速度で偏向
させる回転多面鏡と、前記回転多面鏡の複数の反射面に
またがるように前記光源から射出された光束を主走査方
向と対応する方向に長い線像として結像させる第1の光
学系と、偏向された偏向光束を光スポットが略等速度で
走査されるように被走査面上に収束させる第2の光学系
と、を備えた光学走査装置において、前記反射面の回転
方向のサイズに対する前記第1の光学系から射出された
光束の主走査方向と対応する方向のサイズの比が1.5
以上4.0以下、前記偏向光束の両最外縁部が成す角度
が30°以上60°以下、かつ前記第1の光学系の光軸
を前記偏向光束の両最外縁部を含む面に投影したときの
投影線と前記偏向光束の両最外縁部が成す角度を2等分
する線とが成す角度が90°未満であることを特徴とす
る。
【0014】以下、本発明を説明する。反射面の回転方
向のサイズに対する第1の光学系から射出された光束の
主走査方向と対応する方向のサイズの比が1.5未満で
あると、走査開始位置(SOS)と走査終了位置(EO
S)との間で光量の一様性が著しく悪化し、その結果出
力濃度の差が視覚上明瞭に判別されてしまう。
【0015】一方、反射面の回転方向のサイズに対する
第1の光学系から射出された光束の主走査方向と対応す
る方向のサイズの比が4.0を越えると、光学系全体の
透過率が下がってしまい、一般に普及している安価な光
源を使用した場合、粉塵等の汚れによる光学系全体の透
過率の低下、低温時の感光体の感度の低下等が起こる
と、印字が不可能になる。
【0016】また、図12に示されるように、感光体上
における走査幅を現在一般的に使用されているA3用紙
の短辺長さに相当する297mmとした場合、偏向光束
の両最外縁部が成す角度を30°未満にすると、換言す
れば、走査半角を15°未満にすると、焦点距離は55
0mm以上であることが必要になり、画像記録装置の大
型化を招く。
【0017】一方、偏向光束の両最外縁部が成す角度
(走査角)が60°を越えると、一般に使用されている
大きさの光学系を第2の光学系に使用した場合、光束が
第2の光学系の端部を通るので好ましくない。また、大
径の光学系を第2の光学系として使用すると、コストが
高くなる。
【0018】さらに、第1の光学系の光軸を偏向光束の
両最外縁部を含む面に投影したときの投影線と偏向光束
の両最外縁部が成す角度を2等分する線とが成す角度が
90°以上であると、回転中に回転多面鏡の反射面が入
射光と平行になる等入射光を被走査面に向けて有効に反
射できないので好ましくない。さらに、この入射角は4
5°以下であることが好ましい。
【0019】また、第1の光学系は、前記光源の射出方
向に配置されたコリメータレンズと、前記コリメータレ
ンズの射出側に配置され、かつ前記コリメータレンズか
ら射出された光束の副走査方向と対応する方向にレンズ
パワーを有し前記コリメータレンズから射出された光束
を副走査方向と対応する方向に収束させる副走査方向調
節レンズと、前記副走査方向調節レンズの射出側に配置
され、かつ前記副走査方向調節レンズから射出された光
束の少なくとも主走査方向と対応する方向にレンズパワ
ーを有し前記副走査方向調節レンズから射出された光束
を主走査方向と対応する方向に略平行とする主走査方向
調節レンズと、で構成し、前記光源を前記コリメータレ
ンズの焦点位置よりも内側に配置することができる。
【0020】このように光源をコリメータレンズの焦点
位置よりも内側に配置すれば、コリメータレンズから射
出される光束は発散光となる。この発散光の主走査方向
と対応する方向の幅は主走査方向調節レンズにより所定
の幅に調整される。即ち、光束の主走査方向と対応する
方向の幅は光源とコリメータレンズとの間隔及びコリメ
ータレンズと主走査方向調節レンズとの間隔をそれぞれ
調整することにより調整される。一方、この発散光の副
走査方向と対応する方向の幅は副走査方向調節レンズと
回転多面鏡との間隔を調整することにより調整される。
【0021】ここで、前述の主走査方向調節レンズは副
走査方向調節レンズと回転多面鏡との間に配置されてい
る。即ち、主走査方向と対応する方向の幅を調整するの
に必要な間隔と、副走査方向と対応する方向の幅を調整
するのに必要な間隔とは副走査方向調節レンズと主走査
方向調節レンズとの間で重なっている。また、光源はコ
リメータレンズの焦点位置よりも内側に配置されてお
り、光源とコリメータレンズとの距離は短縮されてい
る。このため、回転多面鏡の反射面の面幅よりも広い主
走査方向と対応する方向の幅を有する光束を得るための
光源から回転多面鏡までの光路長を短縮できる。
【0022】
【実施例】以下に図1乃至図11に基づいて本発明の実
施例を説明する。
【0023】図1には、光学走査装置20を備えた画像
記録装置の構成が示されている。また、図2、図3に
は、この光学走査装置20の第1の光学系を表す平面
図、側面図がそれぞれ示されている。
【0024】図1に示されるように、光学走査装置20
は半導体レーザ22(図2乃至図3)を備えたレーザダ
イオードアセンブリ23を備えている。半導体レーザ2
2はpn接合面が主走査方向を向くように配置されてい
る。この結果、図2及び図3に示されるように、この半
導体レーザ22から発振されるレーザビームは、主走査
方向と対応する方向の拡がり角が副走査方向と対応する
方向の拡がり角よりも大きくなる。
【0025】また、図1に示されるように、レーザダイ
オードアセンブリ23のレーザビーム照射側の光路上に
は、コリメータレンズ24(図2乃至図3)を備えたコ
リメータレンズアセンブリ25が配置されている。コリ
メータレンズ24の焦点距離は、例えば、12.5mm
であり、半導体レーザ23の照射部はこのコリメータレ
ンズ24の焦点位置よりも、例えば、0.8mm内側に
配置されている。
【0026】コリメータレンズアセンブリ24の射出側
の光路上には、ビーム整形用のスリット26が配置され
ていて、発散光の副走査方向と対応する方向の幅を制限
する。
【0027】スリット26の射出側の光路上には、副走
査方向と対応する方向にレンズパワーを有する副走査方
向調節レンズであるシリンドリカルレンズ28と、シリ
ンドリカルレンズ28から射出されたレーザビームを反
射するフラットミラー(平面鏡)30が配置されてい
る。
【0028】フラットミラー30によって反射されたレ
ーザビームの光路上には、正十五角柱状の回転多面鏡3
4が配置されている。この回転多面鏡34の底面の中心
及び上面の中心を通る直線を回転軸とし、この回転軸と
平行な15の長方形状の側面が反射面とされて、複数の
反射面が光路上に位置するように回転多面鏡34が配置
されている。この回転多面鏡34の底面は底面に内接す
る円の直径(PΦ)が22mmとなる大きさであり、反
射面の面幅(Fa)は、回転多面鏡の反射面の数をnと
すると、「Fa=PΦ×tan(180°/n)」で表
され、4.68mmである。回転多面鏡34は回転軸を
介して図示しない駆動モータによって略一定速度で回転
駆動され、これにより入射したレーザビームを所定方向
に略等角速度で連続的に偏向する。
【0029】フラットミラー30と回転多面鏡34との
間の光路上で、かつシリンドリカルレンズ28の焦点位
置よりも内側には、凸レンズ32が配置されており、フ
ラットミラー30によって反射されたレーザビームを主
走査方向と対応する方向に平行にすると共に、副走査方
向と対応する方向に収束させ回転多面鏡34の反射面近
傍に収束させる。これによりレーザビームは回転多面鏡
34の反射面近傍で主走査方向と対応する方向に長い線
像として結像されて、回転多面鏡34の複数の反射面を
照射する。
【0030】第1の光学系は、以上のコリメータレンズ
24、シリンドリカルレンズ28及び凸レンズ32によ
って構成される。
【0031】回転多面鏡34によって偏向された偏向ビ
ームの光路上には、被走査面である感光ドラム42表面
に所定のビーム径の略円形の光スポットが略等速度で走
査されるように収束させる第2の光学系である2つのレ
ンズを組み合わせて構成したfθレンズ36{例えば、
焦点距離(f)=286.5mm}が配置されている。
このfθレンズ36と感光ドラム42との間には、回転
多面鏡34の各反射面の副走査方向の傾きのばらつきに
よって起こる面倒れ誤差等の走査位置のずれを補正する
ためのシリンドリカルミラー40と、fθレンズ36か
ら射出されたレーザビームをこのシリンドリカルミラー
40に向けて反射するためのフラットミラー38とが配
置されている。
【0032】本実施例では、一例として、回転多面鏡3
4の反射面の面幅Faは前述の如く4.68mmとさ
れ、また凸レンズ32から射出された光束の主走査方向
と対応する方向の幅(以下、入射光束幅という)D0
10.3、回転多面鏡34の反射面の面幅に対する入射
光束幅D0 /Faは2.2(10.3/4.68)、入
射角βは45°、走査半角aは±21°とされている。
【0033】次に本実施例の作用を説明する。図2及び
図3に示されるように、半導体レーザ22は主走査方向
と対応する方向における拡がり角の方が副走査方向と対
応する方向における拡がり角の方が大きい発散光である
レーザビームを照射する。この半導体レーザ22はコリ
メータレンズ24の焦点位置よりも内側に配置されてい
るため、半導体レーザ22から照射されたレーザビーム
はコリメータレンズ24によって緩く発散する発散光と
なる。次いで、コリメータレンズ24から射出されたレ
ーザビームは、スリット26によって副走査方向と対応
する方向の幅が制限される。
【0034】スリット26を通過したレーザビームはシ
リンドリカルレンズ28を通過し、これによりその副走
査方向と対応する方向に収束される。次いで、シリンド
リカルレンズ28を通過したレーザビームはシリンドリ
カルレンズ28の焦点位置よりも内側に配置された凸レ
ンズ32によって、主走査方向と対応する方向に略平行
とされ、かつ、副走査方向と対応する方向に収束され
る。これにより凸レンズ32から射出されたレーザビー
ムは回転多面鏡34の反射面近傍で主走査方向と対応す
る方向に長い線像として結像される。このレーザビーム
の入射光束幅D0は約10.3mmとされて回転多面鏡
34の複数の反射面に入射する。
【0035】図4に示されるように、この回転多面鏡3
4は入射角β45°で入射した入射光束幅D0 約10.
3mmのレーザビームを主走査方向に走査半角a±21
°になるように略等角速度で連続的に偏向する。偏向さ
れたレーザビームは、fθレンズ36を通過することに
より、所定のビーム径の略円形の光スポットで略等速度
で感光ドラム42上を走査される。
【0036】以上のように、本実施例の第1の光学系で
は、半導体レーザ22はコリメータレンズ24の焦点位
置よりも内側に配置されているため、コリメータレンズ
24から射出されるレーザビームは発散光となる。そし
て、レーザビームの主走査方向と対応する方向の幅は半
導体レーザ22とコリメータレンズ24との間隔及びコ
リメータレンズ24と凸レンズ32との間隔をそれぞれ
調整することにより所定の幅に調整される。
【0037】一方、このレーザビームはシリンドリカル
レンズ28及び凸レンズ32によって副走査方向と対応
する方向に収束されており、レーザビームの副走査方向
と対応する方向の幅は、このレーザビームの主走査方向
と対応する方向の幅を調整した後に、コリメータレンズ
24から射出されたレーザビームが回転多面鏡34の反
射面近傍に収束されるように回転多面鏡34に対してシ
リンドリカルレンズ28の位置を調整することによって
調整される。即ち、本実施例では、レーザビームの主走
査方向と対応する方向の幅の調整をするための間隔とこ
のレーザビームの副走査方向と対応する方向の幅の調整
をするための間隔とがシリンドリカルレンズ28及び凸
レンズ32との間で重なっている。また、半導体レーザ
22はコリメータレンズ24の焦点位置よりも内側に配
置されており、半導体レーザ22とコリメータレンズ2
4との距離は短縮されている。このため、前述の従来技
術における配置のレンズよりも光路長を短縮することが
できる。また、本実施例に使用されている第1の光学系
は、コリメータレンズ、凸レンズ、シリンドリカルレン
ズの順に配置された光学系と比較すると、光源から回転
多面鏡までの光路長約1/2とすることができる。
【0038】以上より、本実施例は、光路長を短縮する
ことができ、かつ高価な大口径のコリメータレンズを使
用することなく、所望の入射光束幅の光束をつくること
ができる。また、本実施例でもレーザビームの主走査方
向と対応する方向の幅の調整と副走査方向と対応する方
向の幅の調整とを独立して行うことができる。
【0039】図5には、入射角(β)を45°、走査半
角(±a)を21°、fθレンズの焦点距離を286.
5mmとしたときの走査開始位置(SOS)と走査中央
位置(COS)との光量の比、及び入射光束幅と回転多
面鏡の反射面の面幅との比(D0 /Fa)の関係を表す
グラフが示されている。また、図6には、入射角を45
°、D0 /Faを2.2とし、EOS側から光束を回転
多面鏡に入射した場合の走査半角とf/Dの比又は光量
の比との関係をそれぞれ表したグラフが示されている。
本実施例に係る光学走査装置20では、前述のとおり、
回転多面鏡34の反射面の面幅に対する回転多面鏡34
に入射される入射光束幅D0 /Faは2.2であり、入
射角βは45°、走査半角aは±21°であるので、こ
れらのグラフから明らかなように、走査開始位置(SO
S)、走査中央位置(COS)及び走査終了位置(EO
S)に渡って、光量の一様性を約84%とすることがで
きる。
【0040】図7には、ハーフトーンの密度の指標であ
る入力信号の有効範囲(Coverage Input
Signal)と出力濃度と光量の比との関係を表し
たグラフが示されている。入力信号の有効範囲が30%
を越えた場合でも、本実施例では光量の比を80%以上
にすることができるので、アンダーフィルドタイプの光
学走査装置で達成される光量の比が100%のときと比
べて出力濃度の差を0.1未満とすることができる。入
力信号の有効範囲が30〜50%である場合にこの出力
濃度の差が0.1以上あると一般に濃度差が視覚上明瞭
に判別されるが、本実施例では濃度差が視覚上明瞭に判
別されることを回避することができる。
【0041】以上より、本実施例は、回転多面鏡の単位
回転速度を上げることなく、かつ回転多面鏡を大径化す
ることなく、しかも光量の一様性の悪化を低減でき、ひ
いては出力濃度の差を視覚上明瞭に判別できない程度に
抑えることができ、高速化及び高解像度化を図ることの
できる光学走査装置を提供することができる。
【0042】また、図8には光学系全体の透過効率とD
0 /Faとの関係を表したグラフが示されており、図9
には光源の出力が3.5mWであるときの感光体上で保
証できるエネルギーと透過効率との関係を表したグラフ
が示されている。図8に示されるように、D0 /Faが
2.2の場合の光学系全体の透過率は6.8%であり、
実行の使用可能範囲が3.5mWである5mWの半導体
レーザを光源として使用した場合、図9に示されるよう
に、透過率が6.8%だと感光体上に供給できるエネル
ギーは11.6nJ/mm2 となる。粉塵等による汚れ
による光学系全体の透過率の低下を60%、低温時にお
ける感光体の感度の低下を50%とした場合、印字を可
能とする最低限のエネルギー2nJ/mm2 を保証する
には、感光体上に供給されるエネルギーは6.7nJ/
mm2 以上であることが必要であり、前述の11.6n
J/mm2 ならば、粉塵等による汚れによる光学系全体
の透過率の低下、低温時の感光体の感度の低下等が起こ
った場合でも、印字は可能となる。このため、本実施例
では、光源として安価な5mWクラスの半導体レーザを
使用することができる。
【0043】上記実施例において、光源である半導体レ
ーザ22とコリメータレンズ24との間隔は、結像性能
に悪影響を及ぼすことがないような間隔であると共に、
コリメータレンズ24からあまり長い間隔を必要とする
ことなく主走査方向と対応する方向の幅が広いレーザビ
ームを得ることのできる間隔とされ、具体的には実験で
求められる。また、コリメータレンズ24と凸レンズ3
2との間隔、シリンドリカルレンズ28と回転多面鏡3
4との間隔も実験で求められる。
【0044】また、上記の実施例において、コリメータ
レンズ、シリンドリカルレンズ、凸レンズ、及びfθレ
ンズは、ガラス、プラスチック又はその他の適切な材料
から構成することができる。
【0045】さらに、上記の実施例では、主走査方向と
対応する方向及び副走査方向と対応する方向の双方にレ
ンズパワーを有する凸レンズ32を使用したが、主走査
方向と対応する方向にのみレンズパワーを有するシリン
ドリカルレンズをこの凸レンズ32の代わりに使用して
もよい。
【0046】また、上記実施例では、回転多面鏡に入射
する光束が主走査方向と対応する方向について平行であ
る場合を例にとって説明しているが、回転多面鏡に入射
する光束は同方向について発散光であってもよい。
【0047】なお、一例として、図10には、入射角を
0°、D0 /Faを2.2とし、EOS側から光束を回
転多面鏡に入射した場合の走査半角とf/Dの比又は光
量の比との関係をそれぞれ表したグラフが示されてお
り、入射角が0°のときは、走査半角が大きくても光量
の比を80%以上にすることができることがわかる。図
6及び図10に示されるように、入射角βと走査角とは
関連しており、入射角βが大きくなるに従って、走査角
は小さくなる傾向にある。具体的には、入射角が0°の
ときは走査角を60°以下、入射角が45°のときは走
査角を50°以下とすることができ、入射角が90°付
近では走査角は30°以下となる。なお、入射角を0°
にするには、図11(A)又は(B)に示されるような
方法で、シリンドリカルレンズ28の光軸を偏向ビーム
の両最外縁部を含む面に投影した投影線と偏向ビームの
両最外縁部が成す角度を2等分する線とを重ねる必要が
ある。また、入射角を0°にした場合、走査線の湾曲等
の他の性能の悪化を低減させる必要がある。
【0048】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、反射面の回転方
向のサイズに対する第1の光学系から射出された光束の
主走査方向と対応する方向のサイズの比が1.5以上
4.0以下、偏向光束の両最外縁部が成す角度が30°
以上60°以下、かつ第1の光学系の光軸を偏向光束の
両最外縁部を含む面に投影したときの投影線と偏向光束
の両最外縁部が成す角度を2等分する線とが成す角度が
90°未満としているので、オーバーフィルドタイプの
光学走査装置において、回転多面鏡の大径化を回避で
き、かつ感光体上における光量の一様性の悪化を低減す
ることができる。
【0049】請求項2記載の発明は、光源をコリメータ
レンズの焦点位置よりも内側に配置しているので、コリ
メータレンズから射出される光束は発散光となり、この
発散光の主走査方向と対応する方向の幅は主走査方向調
節レンズにより調整される。即ち、光源からの光束は、
光源とコリメータレンズとの間隔及びコリメータレンズ
と主走査方向調節レンズとの間隔で調整される。また、
コリメータレンズから射出された光束の副走査方向と対
応する方向の幅は、副走査方向調節レンズと回転多面鏡
との間隔で調整される。即ち、主走査方向と対応する方
向の幅を調整するのに必要な間隔と、副走査方向と対応
する方向の幅を調整するのに必要な間隔とは副走査方向
調節レンズと主走査方向調節レンズとの間で重なってい
る。また、光源は前述のとおりコリメータレンズの焦点
位置よりも内側に配置されており、光源とコリメータレ
ンズとの距離は短縮されている。このため、回転多面鏡
の反射面の面幅よりも広い入射光束幅を有する光束を得
るための光源から回転多面鏡までの光路長を短縮するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る光学走査装置を備えた画
像記録装置の構成図である。
【図2】図1の光学走査装置における第1の光学系を示
す平面図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】本発明で使用される角度の関係を表す説明図で
ある。
【図5】回転多面鏡の面幅に対する入射光束幅(D0
Fa)及び走査開始位置と走査中央位置との光量の比の
関係を示すグラフである。
【図6】入射角βを45°、D0 /Faを2.2とし、
走査中央位置の値を1とした場合の走査半角とf/Dの
比又は光量の比を示すグラフである。
【図7】入力信号の有効範囲、出力濃度及び走査開始位
置と走査中央位置との光量の比の関係を示すグラフであ
る。
【図8】回転多面鏡の面幅に対する入射光束幅(D0
Fa)と透過効率との関係を示すグラフである。
【図9】感光体上で保証できるエネルギーと透過効率と
の関係を示すグラフである。
【図10】入射角βを0°、D0 /Faを2.2とし、
走査中央位置の値を1とした場合の走査半角とf/Dの
比又は光量の比を示すグラフである。
【図11】(A)乃至(B)は入射角βが0となる場合
の一例を示す側面図である。
【図12】焦点距離と走査半角aとの関係を示すグラフ
である。
【図13】従来技術のオーバーフィルドタイプの光学走
査装置の概略構成図である。
【図14】オーバーフィルドタイプの光学走査装置にお
いて、走査開始位置から走査中央位置を介して走査終了
位置までの間で回転多面鏡により偏向されたレーザビー
ムの主走査方向と対応する方向における幅が異なること
を示す図である。
【符号の説明】 20 光学走査装置 22 半導体レーザ(光源) 24 コリメータレンズ 28 シリンドリカルレンズ(副走査方向調節レン
ズ) 32 凸レンズ(主走査方向調節レンズ) 34 回転多面鏡 36 fθレンズ(第2の光学系)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、回転軸と平行な複数の反射面を
    有し、かつ入射した光束を前記反射面により主走査方向
    に略等角速度で偏向させる回転多面鏡と、前記回転多面
    鏡の複数の反射面にまたがるように前記光源から射出さ
    れた光束を主走査方向と対応する方向に長い線像として
    結像させる第1の光学系と、偏向された偏向光束を光ス
    ポットが等角速度で走査されるように被走査面上に収束
    させる第2の光学系と、を備えた光学走査装置におい
    て、 前記反射面の回転方向のサイズに対する前記第1の光学
    系から射出された光束の主走査方向と対応する方向のサ
    イズの比が1.5以上4.0以下、前記偏向光束の両最
    外縁部が成す角度が30°以上60°以下、かつ前記第
    1の光学系の光軸を前記偏向光束の両最外縁部を含む面
    に投影したときの投影線と前記偏向光束の両最外縁部が
    成す角度を2等分する線とが成す角度が90°未満であ
    ることを特徴とする光学走査装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の光学系は、前記光源の射出方
    向に配置されたコリメータレンズと、前記コリメータレ
    ンズの射出側に配置され、かつ前記コリメータレンズか
    ら射出された光束の副走査方向と対応する方向にレンズ
    パワーを有し前記コリメータレンズから射出された光束
    を副走査方向と対応する方向に収束させる副走査方向調
    節レンズと、前記副走査方向調節レンズの射出側に配置
    され、かつ前記副走査方向調節レンズから射出された光
    束の少なくとも主走査方向と対応する方向にレンズパワ
    ーを有し前記副走査方向調節レンズから射出された光束
    を主走査方向と対応する方向に略平行とする主走査方向
    調節レンズと、を備え、前記光源は前記コリメータレン
    ズの焦点位置よりも内側に配置された請求項1の光学走
    査装置。
JP31508994A 1994-12-19 1994-12-19 光学走査装置 Expired - Fee Related JP3348551B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31508994A JP3348551B2 (ja) 1994-12-19 1994-12-19 光学走査装置
US08/574,032 US5781325A (en) 1994-12-19 1995-12-18 Optical scanning apparatus
US08/740,128 US5774251A (en) 1994-12-19 1996-10-24 Optical scanning apparatus
US08/740,074 US5793515A (en) 1994-12-19 1996-10-24 Optical scanning apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31508994A JP3348551B2 (ja) 1994-12-19 1994-12-19 光学走査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08171069A JPH08171069A (ja) 1996-07-02
JP3348551B2 true JP3348551B2 (ja) 2002-11-20

Family

ID=18061280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31508994A Expired - Fee Related JP3348551B2 (ja) 1994-12-19 1994-12-19 光学走査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3348551B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000098288A (ja) * 1998-09-18 2000-04-07 Canon Inc 光走査光学系及びそれを用いた画像形成装置
JP3233117B2 (ja) * 1998-12-18 2001-11-26 富士ゼロックス株式会社 光学走査装置
JP4497618B2 (ja) * 2000-02-01 2010-07-07 キヤノン株式会社 光走査光学系と光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP4363014B2 (ja) 2002-09-19 2009-11-11 富士ゼロックス株式会社 光走査装置及び画像形成装置
JP2005024958A (ja) 2003-07-03 2005-01-27 Toshiba Corp 光走査装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08171069A (ja) 1996-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5781325A (en) Optical scanning apparatus
JP4573943B2 (ja) 光走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置
US5510826A (en) Optical scanning apparatus
JP3334447B2 (ja) 光走査装置の光軸調整方法、光軸調整装置、及び光走査装置
JPH01149010A (ja) 回転ミラー走査装置
JP3348551B2 (ja) 光学走査装置
US6172787B1 (en) Laser beam scanning optical apparatus
JP3562190B2 (ja) 光学走査装置
JP3402010B2 (ja) 光学走査装置
JPH09304720A (ja) 光学走査装置及び光学レンズ
JP3747668B2 (ja) 光走査装置
JPH10177147A (ja) 光学装置及び光学装置の走査方法
JP4794717B2 (ja) 光走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置
JP3125970B2 (ja) 光学走査装置
JP2643224B2 (ja) 光ビーム走査光学系
JPH1164759A (ja) 光走査光学装置
JPH09211366A (ja) 光学走査装置
JP3482798B2 (ja) 光学走査装置
JP2868512B1 (ja) 電子写真方式カラー印刷機のビーム走査装置
JP4183207B2 (ja) 光走査装置
JP4573944B2 (ja) 光走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置
JP3489366B2 (ja) 光走査装置
JP2861440B2 (ja) 露光装置
JP2001125033A (ja) 走査光学系と画像形成装置
JPH01200220A (ja) 光ビーム走査光学系

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070913

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080913

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090913

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100913

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110913

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120913

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120913

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130913

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees