JP2000284157A - レンズユニット及びレンズユニットを備えた光走査装置 - Google Patents

レンズユニット及びレンズユニットを備えた光走査装置

Info

Publication number
JP2000284157A
JP2000284157A JP11092248A JP9224899A JP2000284157A JP 2000284157 A JP2000284157 A JP 2000284157A JP 11092248 A JP11092248 A JP 11092248A JP 9224899 A JP9224899 A JP 9224899A JP 2000284157 A JP2000284157 A JP 2000284157A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens unit
support
plane
positioning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11092248A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3570285B2 (ja
Inventor
Toshio Sakai
俊夫 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP09224899A priority Critical patent/JP3570285B2/ja
Publication of JP2000284157A publication Critical patent/JP2000284157A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3570285B2 publication Critical patent/JP3570285B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易に安定してレンズを支持でき、且つレン
ズの光軸をずらさないでピント合わせが可能で、光走査
装置の支持フレームと一体に成形することが容易なレン
ズユニットを提供すること。 【解決手段】 本発明に係るレンズユニットは、第1シ
リンドリカルレンズとして構成されており、レンズ部3
と、これを支持する支持部6と、レンズ部3を支持部6
に押圧するように付勢する付勢部6とから構成される。
レンズ部3は、Z方向に光軸を有するシリンドリカルレ
ンズとして形成されピント調整のためZ方向に支持部6
上を摺動可能に構成される。支持部6は、レンズ部3を
固定し及び案内する3つの支持面8b、7d、7aを備
えレンズ部3を支持する。付勢部9は、主付勢部91と
副付勢部92,93を備えレンズ部3を支持部6に押圧
するように付勢する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズユニット及
びレンズユニットを備えた光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば画像形成装置などに用いる
レーザスキャナ等の光走査装置において、その光学系に
用いられるシリンドリカルレンズなどのレンズ及びこれ
を支持するためにレンズ支持手段からなるレンズユニッ
トが備えられていた。レンズは、その光軸を所定位置に
調整・固定するために、その光軸をZ方向としたとき、
X軸方向の位置と、Y軸方向の位置を決めて固定され、
且つZ軸を中心とする傾きが一定に規制されながら、Z
軸方向にピント調整のために移動可能に支持されること
が必要である。
【0003】図14は、従来のレンズユニットの1例を
示す図である。図14において、右下手前方向をX方
向、上手前方向をY方向、右上向こう向きをZ方向とす
る。図14に示すように、レンズユニット202は、支
持部206と、レンズ部203とからなり、レンズ部2
03は、概ね光軸Z方向から見て長方形のシリンドリカ
ルレンズが用いられる。このレンズ部203は、上方か
ら反Y方向に付勢する板ばねから形成された上部付勢部
209aと、側面から反X方向に付勢する側部付勢部2
09bにより構成される付勢部により、支持部206の
Y軸方向に沿った垂直な当て面である側面部207に設
けられた面206aとX軸方向に沿った水平な当て面で
ある底面部208の面206bとに当接されてその位置
が固定される。そして、レンズ部203は支持部206
に沿って摺動し、ピント合わせができるように構成され
る。
【0004】図13は、従来のレンズユニットの他の一
例を示す図である。図13に示すように、レンズユニッ
ト102は、支持部106と、レンズ部103とからな
り、レンズ部103は、概ね光軸方向から見て長方形の
シリンドリカルレンズが用いられる。このレンズ部10
3は、上方から反Y方向に付勢する板ばねから形成され
た上部付勢部109aと、側面から反X方向に付勢する
側部付勢部109bにより構成される付勢部が設けら
れ、レンズ部103は支持部106に沿って摺動し、ピ
ント合わせができるように構成され、レンズユニット2
02と類似の構成であるが、支持部106のY方向に沿
った垂直な当て面である側面部107に設けられた面1
06aが、面206aに比べY方向において短く形成さ
れているのと、X方向に沿った水平な当て面である底面
部108に下駄の歯状に2つの平面からなる面106b
と面106cが突設されることで異なるものである。
【0005】上記のようなレンズユニットであれば、レ
ンズの光軸を一定に保ったまま、Z方向にピントを合わ
せるために摺動させることができる。なお、前記支持部
206,106は、樹脂により支持フレーム221,1
21と一体に射出成形するためには、射出成形の型に適
合するように型から抜きやすくする抜き勾配を設けた
り、且つ高い精度が要求されるためアンダーカットなど
スライドなどで精度を落とす形状は使用できず、又精度
の追い込みのための微調整が容易な形状でなければなら
ない。
【0006】ここで、図14に示すように、レンズユニ
ット202の支持部206の面206aにおいては、比
較的大きな面を形成して、X軸方向の位置の決定のみな
らず、Z軸を中心とした傾きも規制している。この場
合、型の抜き方向は、このレンズユニット202の支持
部206と一体に形成するとすると垂直方向(Y軸方
向)に決定されるが、この場合面206aは、型の引き
抜き方向に当たるため、抜き勾配を設けるか、或いは垂
直にする場合は無理抜きになるために極力短く形成しな
ければならない。抜き勾配を設ければ、Y軸方向の位置
によりX軸方向の位置が変位しX軸方向の位置を規制し
にくいという問題があり、Y軸方向に短く形成すれば、
Z軸を中心とした傾きの規制が正確にできなくなるとい
う問題があった。
【0007】また、面206a全体により、X軸方向の
位置及びZ軸を中心とする傾きを規制しているので、こ
の位置や傾きを調整するには、この比較的大きな面から
形成される面206a全体を修正しなければならず、作
業効率が悪くなるばかりか、精度を高くすることは困難
な作業となるという問題がある。
【0008】そこで、レンズユニット102では、面1
06aを垂直な平面にしてX方向の位置を正確に規制で
きるようにするとともに、面106aの高さを低くして
無理抜きに対する負担を小さくしている。Y方向の位置
を決定し、且つZ軸を中心とした傾きの規制を容易にす
るために、またレンズ部103の底面を支えるようにX
方向に一定間隔を開けて下駄の歯状に設けた面106b
と面106cが形成される。底面部108をこのような
下駄の歯状の小さな面積の面106bと面106cとを
備えて構成したため、精度の追い込みのための射出成形
の金型の微調整が容易になった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レンズ
ユニット102では、底面部108の面積が大きく、側
面部107の面積が小さく形成されるため、レンズ部1
03を安定して保持するためには、上方から下方(反Y
方向)に付勢する必要がある。そのような方向に付勢す
るために底面部108が大きく張り出しており、支持フ
レーム121と一体に付勢部材を成形することは困難
で、別途付勢部材を設けなければならない。支持フレー
ム121と別体の付勢部材を設けると、組立が煩雑にな
るばかりか、生産コストも上昇するという問題があっ
た。
【0010】この発明は上記課題を解決するものであ
り、安定してレンズを支持でき光軸調整も容易で、且つ
レンズの光軸をずらさないでピント合わせが可能で、光
走査装置の支持フレームと一体に成形することが容易な
レンズユニットを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に係る発明のレンズユニットでは、第1の
平面内にある第1の位置決め部と、前記第1の平面と直
交し、且つ前記第1の位置決め部から所定距離離れた第
2の平面内にあって、前記第1の位置決め部から前記第
1の平面と垂直な第1の方向に所定距離離れた位置にあ
る第2の位置決め部と、前記第2の平面と平行で、且つ
前記第1の位置決め部から前記第2の平面と垂直な第2
の方向の距離において、前記第2の平面より大きい距離
にある第3の平面内にあって、前記第1の平面からの第
1の方向における距離が前記第2の位置決め部までの距
離より大きい距離離れた第3の位置決め部とを有した支
持部と、前記第1の位置決め部に対応する第1の基準部
と、前記第2の位置決め部に対応する第2の基準部と、
前記第3の位置決め部に対応する第3の基準部とを有し
たレンズ又はレンズを保持したセルからなるレンズ部と
を備えたことを特徴とする。
【0012】この構成に係るレンズユニットでは、支持
部の所定位置に配設された3カ所の位置決め部より、こ
れに対応するレンズ部の基準部を案内させて固定すれ
ば、所望の2方向における位置と傾きを持った二次元的
な位置に固定でき、さらに支持部の3カ所の位置決め部
にこれに対応するレンズ部の基準部を案内させて摺動さ
せれば、所定の二次元的な位置を変化させないで、三次
元な方向に移動させることができる。このように構成さ
れた支持部とレンズ部により、レンズの位置や方向、傾
きなどを決定してレンズを支持することができる。
【0013】また、請求項2に係る発明のレンズユニッ
トでは、請求項1に記載のレンズユニットの構成に加
え、前記支持部は、前記第1の平面と略平行に設けられ
た底面部と、当該底面部から前記レンズ部の支持方向に
突設された前記第1の位置決め部である第1の支持面
と、前記第1の支持面と略直交して連設された側面部
と、当該側面部において前記底面部との接合部近傍に設
けられた前記第2の位置決め部である第2の支持面と、
前記側面部に設けられた前記第3の位置決め部である第
3の支持面と、前記第2の支持面と前記第3の支持面と
の間の全部または一部に配置され、前記第2の支持面の
端部と前記第3の支持面の端部との間を円滑に連続させ
るように前記第1の方向に対して所定の傾きを持った傾
斜面とを備えたことを特徴とする。
【0014】この構成に係るレンズユニットでは、第2
の支持面の端部と第3の支持面の端部との間を円滑に連
続させるように第1の方向に対して所定の傾きを持った
傾斜面を備えるため、樹脂による射出成形により支持部
を形成する場合の抜き勾配を形成でき、且つ成形時の流
動性を良くし、また精度の低下の原因となるスライドな
どを使用しないで、且つ無理抜きの面を少なくして精度
の高いレンズユニットとすることができる。
【0015】請求項3に係る発明のレンズユニットで
は、請求項2に記載のレンズユニットの構成に加え、前
記底面部及び前記側面部が、前記レンズ部に保持された
レンズの光軸と略平行に配置されたことを特徴とする。
【0016】この構成に係るレンズユニットでは、底面
部及び側面部をレンズの光軸と略平行に配置すること
で、レンズの光軸をずらさないで、光軸に沿ってレンズ
部を移動させることができる。そのため、光軸の位置を
一定に維持したまま、ピント調整をすることができる。
【0017】請求項4に係る発明のレンズユニットで
は、請求項3に記載のレンズユニットの構成に加え、前
記レンズ部は、光軸と垂直な断面が概ね矩形の角柱状に
形成されたシリンドリカルレンズ又はシリンドリカルレ
ンズを保持したセルであって、前記側面部と対向する面
に、前記第3の基準部を含む第3の基準面と前記第2の
基準部を含む第2の基準面が前記第2の方向において段
差がつけられて設けられ、前記支持部に沿って光軸方向
に摺動可能に構成されたことを特徴とする。
【0018】この構成に係るレンズユニットでは、レン
ズ部が光軸と垂直な断面が概ね矩形の角柱状に形成され
たシリンドリカルレンズ又はシリンドリカルレンズを保
持するセルの場合には、レンズの形状を生かし、レンズ
に直接基準部を設け、またはレンズを保持するセルに基
準部を設けてレンズ部を支持部に支持させることができ
る。そして、第2の基準部に対して第3の基準部が側面
部に対して突出するように段差が設けられるので、この
第3の基準部を調整することで光軸を中心とする傾きを
調整することが容易にできる。
【0019】請求項5に係る発明のレンズユニットで
は、請求項4に記載のレンズユニットの構成に加え、前
記レンズ部は、前記レンズを保持する前記セル及び、当
該セルに保持される前記レンズが、樹脂により一体に成
形されて構成されたことを特徴とする。
【0020】この構成に係るレンズユニットでは、レン
ズの形状が如何なる形状であっても、セルと一体に形成
されることでレンズとセルとの位置関係が正確に維持で
き、このセルを介してレンズを支持することで支持しや
すく、且つ正確に支持することができ、ピント合わせな
どの摺動も容易にできる。また、レンズがセルで覆われ
るため、レンズを汚したり、傷を付けたりすることが少
なくなる。
【0021】請求項6に係る発明のレンズユニットで
は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のレンズユ
ニットの構成に加え、前記支持部は、一体に樹脂成形さ
れた押圧部材を備え、前記レンズ部を前記第1の位置決
め部と前記第2の位置決め部又は前記第3の位置決め部
に向かって付勢して、前記レンズ部を前記支持部に押圧
して固定するように構成されたことを特徴とする。
【0022】この構成に係るレンズユニットでは、レン
ズを付勢して、レンズ部を支持部に押圧して固定するた
め、レンズ部の位置が安定して固定され、且つ、摺動が
可能に固定される。さらに押圧部材が、前記支持部と一
体に樹脂成形されるため、別途押圧部材を設けなくても
よく、効率的に生産をすることができる。
【0023】請求項7に係る発明のレンズユニットを備
えた光走査装置では、光束を投射する光源と、モータに
駆動されて回転し、前記光源から投射された光束を走査
のために反射方向を変化させながら反射するポリゴンミ
ラーと、前記ポリゴンミラーに反射した光束を走査対象
に結像させるための結像光学系と、前記光源と前記ポリ
ゴンミラーと前記結像光学系を収納する支持フレームと
を備え、前記支持部の前記第1の平面が、前記支持フレ
ームにおいて、前記ポリゴンミラーによって走査される
走査面と略平行になるように配置され、前記第2の平面
が前記光源からの光軸に平行に配置された請求項1乃至
請求項6のいずれかに記載のレンズユニットを備えたこ
とを特徴とする。
【0024】この構成に係るレンズユニットを備えた光
走査装置では、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載
のレンズユニットを光走査装置に備えたことで、レンズ
を正確に安定して支持し且つ正確にポリゴンミラーにピ
ントを合わせ、光束を収斂させることができ、もって正
確な走査ができる光走査装置とすることができる。
【0025】請求項8に係る発明のレンズユニットを備
えた光走査装置では、請求請7に記載のレンズユニット
を備えた光走査装置の構成に加え、前記支持フレームと
前記支持部が樹脂により一体形成されて構成されたこと
を特徴とする。
【0026】この構成に係るレンズユニットを備えた光
走査装置では、支持部を光走査装置の支持フレームと一
体に形成することで、支持フレームと支持部の位置関係
を正確に維持し、且つ一体に成形することで生産の効率
を著しく高めることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るレンズユニッ
ト及びレンズユニットを備えた光走査装置を用いた好ま
しい1の実施の形態である画像形成装置1により、添付
図面を参照して説明する。まず最初に、本発明の画像形
成装置1の構成について図を参照しながらその概略を説
明する。
【0028】図1は、画像形成装置1を用紙搬送方向に
直交する方向から側面視した断面図である。画像形成装
置1は、全体形状が本体フレーム11により概ね直方体
に形成されている。図1において、右方を前面、手前側
を左面とする。本体フレーム11の下部に用紙Pを収納
して給紙する給紙カセットからなる給紙部19が設けら
れ、給紙部19に収納された用紙Pが装置前方部から搬
送部18により搬送される。搬送部18の上部には、プ
ロセスユニットとして一体に構成された現像部17が配
置され、さらに現像部17の上方にレーザスキャナとし
て構成された本発明に係る光走査装置12が配置され
る。現像部17では、スコロトロンからなる帯電器78
によって一様に帯電された感光体ドラム77上に、光走
査装置12により画像信号によって変調されたレーザビ
ームLBが走査されて潜像が形成される。この潜像を現
像ローラ75によって搬送される現像剤Tにより現像し
て顕在化し画像を形成する。この顕在化された画像を転
写ローラ87により用紙Pに転写する。画像を転写され
た用紙Pは、搬送部18により現像部17の左方にある
定着部15に搬送される。定着ユニットとして一体に構
成された定着部15では、画像が形成された用紙Pを加
熱しつつ加圧して現像剤を定着する。定着後、排紙方向
が切り替え可能な排紙部16により画像形成装置1の後
方或いは装置上部の印刷済み用紙載置部69に排紙す
る。画像形成装置1の概略の構成は以上の通りである。
以下、各部の構成を詳説する。
【0029】給紙部19は、図1に示すように、全体が
概ね直方体で上部の開放した箱状のフレーム91により
構成され、前面に取っ手97が配置された引き出し状の
構成になっており、内部に用紙Pを多数積層して収納で
きる収納部92を備える。収納部92の底部の中央部近
傍に、その基部を枢着された揺動可能な用紙押さえ93
が設けられ、用紙押さえ93の下部には、図示しないコ
イルばねが配設されており、用紙押さえ93を上方に付
勢している。従って、用紙Pを多数積層して収納してい
る場合でも、あるいは、用紙Pが少なくなって積層され
た厚みが薄くなった場合でも収納された用紙Pの一番上
の用紙を常に給紙ローラ81に適当な力の大きさで圧接
することができる。用紙押さえ93の前方(図1におい
て右側)には、用紙Pに対して摩擦係数の大きい材質か
ら形成された分離パッド94が配設され、分離パッド9
4は、給紙ローラ81方向に用紙Pを圧接するようにそ
の下方に配設されたコイルばねからなる分離パッドばね
95により付勢されている。分離パッド94は給紙ロー
ラ81により搬送される用紙以外の用紙Pを、その摩擦
力により引き留め、1枚だけを搬送部18に給紙するも
のである。
【0030】なお、給紙部19は、取っ手97を前方に
引くことにより、前方に引き出し可能に構成され、用紙
Pの補充や紙詰まりの処理が容易にできる。その際は、
給紙部19の引き出しと共に、分離パッド94や従動ロ
ーラ96が給紙ローラ81から分離し、用紙Pが挟まれ
たりすることがなく処理できる。
【0031】次に、搬送部18について説明する。給紙
ローラ81と従動ローラ96により給紙部19から斜め
前方(図1において右上)に向けて引き出された用紙P
は、ガイド82により用紙先端を上方に案内され、さら
にガイド82に沿って後方に案内される。さらに給紙ロ
ーラ81と従動ローラ96により用紙Pが搬送される
と、用紙P先端が第1の給紙センサ83を押し倒して進
入する。そして、レジストローラ84とこれと連れ回る
従動ローラ85との当接部に用紙Pの先端が当接する。
【0032】このレジストローラ84と従動ローラ85
は用紙Pの斜行補正を行う。即ち、このレジストローラ
84は、第1の給紙センサ83が用紙Pの先端を検出
後、所定時間停止状態とされる。用紙Pは引き続き給紙
ローラ81と従動ローラ96により搬送され続けている
ため用紙Pの最先端は停止状態のレジストローラ84と
従動ローラ85の当接部分に当接して噛み込まれること
なくその進入を阻まれるが、さらに給紙ローラ81と従
動ローラ96により用紙P全体が搬送されるため、既に
先端をレジストローラ84と従動ローラ85に当接させ
ている用紙Pの中間部分はガイド82の空間で撓まされ
る。その間に給紙ローラ81と従動ローラ85により用
紙Pは搬送されて用紙Pの先端がすべてレジストローラ
84と従動ローラ85の当接部分に当接する。このよう
に当接した時点では、レジストローラ84の回転軸に対
して用紙P先端が完全に平行になっている、つまり斜行
が補正されていることになる。この段階で制御部20に
より、レジストローラ84が用紙搬送方向に回転されれ
ば、用紙Pの斜行は修正されて正しい姿勢で搬送され
る。
【0033】レジストローラ84により斜行補正が終了
すると、用紙Pはさらに搬送され、先端部で第2の給紙
センサ86を押し倒してさらに先端が感光体ドラム77
と転写ローラ87とに挟み込まれる。この第2のセンサ
により用紙Pの先端部分の位置が制御部20により認識
され、制御部20は、用紙Pの所定の印刷開始部分まで
のマージン分を含めて用紙Pを搬送するように制御す
る。所定の用紙Pの印刷開始部分から印刷が行われる。
ここで、先に光走査装置12の説明を簡単にする。
【0034】図4は、光走査装置12を蓋体22を外し
て上方(図1のU方向)から見た平面図である。図4に
示すように、光走査装置12の上面側(図2参照)は、
レーザダイオード41と、これを支持するレーザダイオ
ードホルダ42と、レーザダイオード41のリード線が
接続された基板43とから構成される発光部47と、発
光部47から発光されたレーザビームLBの拡散光を平
行光にするコリメートレンズ45と、この平行光を所定
の幅に規制する図示しないスリットとを備えたレンズセ
ル44と(以下発光部47とレンズセル44をあわせて
平行光ユニットという。)、この平行なレーザビームL
Bをポリゴンミラー23の鏡面に収斂させる第1シリン
ドリカルレンズを構成するレンズユニット2と、この収
斂された光を高速で回転する六角柱形状の側面に配置さ
れた6枚の平面鏡に順次反射させて光束を偏向させ走査
するポリゴンミラー23と、ポリゴンミラー23により
等速の角速度で偏向するレーザビームLBを走査対象で
ある感光体ドラム77(図3参照)表面に対して等速で
走査させるfθレンズ31と、fθレンズ31を透過し
た光束を下方に屈曲させる第1固定ミラー32の光学要
素が配設される。
【0035】図2は、図4のA−A部分における断面図
である。図2に示すように、光走査装置12は、支持フ
レーム21が隔壁となって上面側と下面側に隔離され、
その両面に各光学要素が配置されている。ポリゴンミラ
ー23に反射され上下方向に拡散しながらfθレンズ3
1を透過して第1固定ミラー32により下方に屈曲され
た光束は、さらに第2固定ミラー33により偏向され
て、上面側の光束と略平行で且つ逆方向に進む。下側面
は、第2の固定ミラー33と、第2固定ミラー33によ
り反射された拡散する光束を、走査対象である感光体ド
ラム77に結像させるために光束を上下方向に収斂させ
る第2シリンドリカルレンズ34と、この収束する光束
を感光体ドラム77に向かって偏向させて反射する第3
固定ミラー35の各光学要素が配設される。光走査装置
12はこのような構成で、現像部17に配設された感光
体ドラム77に対して画像データに基づいて変調された
レーザビームLBにより走査して潜像を形成する。
【0036】図3は、図1に示す画像形成装置1の光走
査装置12、現像部17と本体フレーム11の一部を拡
大した図である。図3に示すように、現像部17は、全
体をプロセスユニットとして収納・支持するフレーム7
0に配置される。フレーム70は、現像剤室71と現像
室73に大きく分けられる。現像剤室71は、非磁性一
成分の現像剤Tが収容され、アジテータと呼ばれるブレ
ード状の攪拌部材72が、図示しないモータに駆動され
た回転軸に支持されている。そのため、攪拌部材72が
回転運動をすることで常に現像剤室71から現像剤Tは
現像室73に補充される。
【0037】現像室73には、感光体ドラム77と、そ
の前方(図3において右側)に配置され感光体ドラム7
7に接触して感光体ドラムと逆方向に回転される現像ロ
ーラ75と、さらにその前方に配置され現像ローラ75
と同方向に回転される供給ローラ74と、感光体ドラム
77後方に配置された紙粉除去ユニット79と、感光体
ドラム77上方に配置された帯電器78等が設けられ
る。
【0038】供給ローラ74は、回転しながらスポンジ
面で微細な粒状の現像剤Tを現像ローラ75に圧接して
付着させるものである。層圧規制ブレード76は、供給
ローラ74により現像ローラ75に付着された現像剤T
の付着量を適正なレベルに均一化するため、所定の圧力
で付勢されて接触し、過剰な現像剤Tを掻き落とすよう
にして現像剤Tの付着量を調整している。
【0039】感光体ドラム77は、用紙搬送方向(図3
において時計回り)に回転するように駆動され、転写ロ
ーラ87と協動して用紙P(図1参照)を搬送すること
ができる。まず、感光体ドラム77は、紙粉除去ユニッ
ト79により、感光体ドラム77に付着した紙粉が除去
される。本実施の形態の紙粉除去ユニット79は、細部
の図示を省略するがブラシや不織布等を用い、感光体ド
ラム77表面の残留現像剤は通過させ、紙粉は捕捉する
ように構成されている。紙粉除去ユニット79を通過し
た感光体ドラム77の部分は、感光体ドラム77の回転
により帯電器78に対向する位置に移動する。
【0040】帯電器78は、コロナワイヤと呼ばれる直
径50〜100μmのタングステンワイヤから構成され
る帯電線78aが感光体ドラム77から10mm程度離
して平行に配置され、周囲をアルミニウム製のシールド
電極78dにより覆われ、感光体ドラム77に対向する
部分にこれに沿った溝状の開口部を設けられて、この開
口部にシールド電極78dとは絶縁して数本のワイヤ又
はメッシュからなるグリッド電極78bを配置されてス
コロトロンとして構成される。なお、シールド電極78
dの感光体ドラム77に対向する面と反対側には、汚れ
た帯電線78aを挟持してスライドするクリーニング部
材をスライド可能に案内するための孔であるクリーニン
グ用孔78cが感光ドラム77の長手方向に沿って、光
走査装置支持部11aに対向して溝状に開口されてい
る。
【0041】帯電線78aは、図示しない電源装置のプ
ラス極に接続され5〜10kvの高電圧が印加され、こ
れによって発生したプラスイオンが、感光体ドラム77
の表面に移動して帯電する。また、グリッド電極78b
にバイアス電圧を印加することで帯電電位が規制され、
又電圧を変化させることで帯電を制御をすることも可能
である。この帯電器78により感光体ドラム77の表面
がプラスに帯電する。尚、帯電器78は、実施の形態に
示すスコロトロンでなくグリッド電極78bを有さない
コロトロンでもよく、さらにブラシ帯電などコロナ放電
を生じうるものであれば他の方式によるものであっても
よい。
【0042】帯電器78によりその表面がプラスに帯電
された感光体ドラム77の部分は、回転により移動し、
前述の光走査装置により、レーザビームLBが照射され
る。感光体ドラム77は、プロセスユニットとして現像
剤Tの交換と一体で交換されるため、耐久性は比較的低
いが、軽量で比較的安価な有機系のOPC(Organ
ic Photoconductor)感光体から構成
されている。レーザビームLBが照射されるとレーザビ
ームLBの当たった感光体ドラム77の表面の導電性が
高まるため帯電電位が下がり、電位の差による潜像が形
成される。なお、感光体ドラム77は、高速で感光でき
長寿命な光導電性を有するaSi(アモルフォスシリコ
ン)、SeやSe系合金からなるセレン系感光体や、C
dS(硫化カドミウム)等により構成されてもよい。
【0043】このレーザビームLBにより潜像を形成さ
れた感光体ドラム77の部分は、感光体ドラム77の回
転により、現像剤Tをその表面に付着させた現像ローラ
75と接触する。現像ローラ75は、ステンレス等の金
属製のローラ軸にシリコンゴムまたはウレタンゴムにカ
ーボンブラックを分散させ導電性を付与した基材からな
るゴムローラで、ローラ表面にはフッ素樹脂コーティン
グがされている。現像ローラ75に付着した現像剤T
は、供給ローラ74及び層圧規制ブレード76により摩
擦帯電されてプラスに帯電している。
【0044】現像ローラ75が感光体ドラム77に接触
すると、レーザビームLBが照射されて帯電電位が下が
っている部分に現像剤Tが付着する。そのため現像剤T
により潜像が顕在化され可視化されて現像が終了する。
このとき感光体ドラム77上に残留していた現像剤Tは
現像ローラ75によって回収される。ここで現像された
画像は、さらに感光体ドラム77の回転により転写ロー
ラ87とのニップ部にある用紙P(図1参照)に対向す
る位置に搬送される。
【0045】転写ローラ87は、表面がシリコンゴムま
たはウレタンゴムにカーボンブラックを分散させ導電性
を付与した基材に覆われた導電ローラとして構成され、
図示しない電源部のマイナス極に接続され電圧を印加さ
れているため、用紙Pに電圧を印加し、感光体ドラム7
7方向に付勢された転写ローラ87により用紙Pと感光
体ドラム77が接触されて、感光体ドラム77上に形成
された現像剤Tによる画像が用紙Pに転写されるように
構成されている。
【0046】図1に示すように、上記のように構成され
た現像部17により用紙Pに画像が形成され、搬送部1
8により用紙Pはさらに搬送され定着部15に進入す
る。
【0047】定着部15は、図1に示すようにフレーム
51にハロゲンヒータ53を備えたヒートローラ52
と、用紙Pをヒートローラ52に付勢する圧力ローラ5
4と、その用紙搬送方向下流側に設けられた第1排紙ロ
ーラ55と、これに従動する従動ローラ56とが一体に
配設された定着ユニットとして構成される。
【0048】ヒートローラ52は、略用紙幅の長さで用
紙搬送方向と直交するように配置されて、搬送される用
紙Pに現像部17で形成された画像に対して密着される
ように構成される。ヒートローラ52は、アルミ製の中
空の円筒状に形成され、両端部を回転可能に支持され、
図示しないギア列を介して動力が伝達されて回転する。
表面は、加熱によっても現像剤T等が付着しないように
フッ素樹脂のコーティング処理がされている。
【0049】ハロゲンヒータ53は、ヒートローラ52
の中心部に配置される。このハロゲンヒータ53は、石
英管にハロゲンガスを封入したものであり短時間に内部
温度を700℃〜800℃の高温度に上昇可能なヒータ
である。このハロゲンヒータ53を点灯して発熱させ、
その表面温度をおよそ400℃から450℃に上昇させ
ると、ヒートローラ52を内部から加温し、その表面温
度をおよそ200℃に上昇させる。
【0050】このヒートローラ52に搬送される用紙P
を圧接するように、圧力ローラ54が配置される。圧力
ローラ54は、表面がヒートローラ52に密着可能に耐
熱性のゴム素材で形成され、さらに現像剤T等の付着防
止のためフッ素樹脂のコーティング処理がされている。
圧力ローラ54は、ヒートローラ52の回転に連れ回る
ように構成され、このときヒートローラ52に対し用紙
Pを圧接させるように両端に配設された図示しない回転
軸を図示しないコイルばねにより付勢するように構成さ
れている。
【0051】このように構成された定着部15に用紙P
が進入すると、用紙P上に形成された現像剤Tによる画
像がヒートローラ52の表面に圧力ローラ54により圧
接される。このときヒートローラ52の表面は高温にな
っており、現像剤Tが融解すると共に、用紙Pの繊維内
に浸透する。なお、この段階では、現像剤Tは、完全に
凝固していないため、用紙Pが外気により冷却された段
階で用紙P上に形成された画像が完全に定着される。
【0052】また、ヒートローラ52の用紙搬送方向下
流側に配置され、図示しない駆動手段により駆動される
第1排紙ローラ55とこれに従動する従動ローラ56に
より用紙Pは、定着部15から排紙される。
【0053】次に、定着部15により画像が定着された
用紙Pは、定着部15に備えられた第1排紙ローラ55
と従動ローラ56により排紙されるが、この用紙搬送方
向下流側に排紙方向切り替え装置62が配設される。排
紙方向切り替え装置62は、用紙Pを印刷済み用紙載置
部69に案内するように、用紙P先端部を装置後方向き
から上向きに案内し、さらに前方に向きを変えるように
湾曲した用紙Pの通路を形成した案内部62aを備え、
案内部62aは、その上部を軸支部62bにより軸支さ
れる。この軸支部62bは、軸支部62bを上下方向の
みに移動可能に規制する規制部62dにより規制され、
軸支部62bを下方に付勢する線ばねからなる付勢部6
2eにより下方に付勢されている。また、軸支部62b
には付勢部62eと一体的に形成されたねじり用コイル
ばねが配設されて、案内部62aを後上方に跳ね上げる
ように付勢している。そして、案内部62aを閉じた状
態における案内部62aの下端近傍の本体フレーム11
には、案内部62aを掛止する掛止部63が設けられて
案内部62aの下端を掛止している。
【0054】このように構成された排紙方向切り替え装
置62によれば、案内部62aの下端を掛止部63に掛
止しておけば、付勢部62eにより軸支部62bを介し
案内部62aが下方に付勢されているため掛止は解除さ
れず、図示しないコイルばねによっては後上方に跳ね上
げられることがない。そのため第1排出ローラ55と従
動ローラ56により、定着部15から排紙された用紙P
の先端が案内部62aに進入することにより印刷済み用
紙載置部69に案内され、案内された用紙Pは、第2排
紙ローラ65と従動ローラ66によりさらに搬送されて
印刷済み用紙載置部69に排紙される。なお、印刷済み
用紙載置部69の前部には、排紙延長トレイ68が前方
に展開可能に枢着される。
【0055】一方、案内部62aの指掛部62fに指を
掛けて上方にずらすと、軸支部62bが付勢部62eの
付勢に抗して規制部62dに沿って上方にずれて、掛止
部63による掛止がはずれる。そのため、図示しないね
じりコイルばねにより案内部62aは軸支部62bを中
心に後上方に跳ね上げられた状態に変位する。この状態
では、第1排出ローラ55と従動ローラ56により、定
着部15から排紙された用紙Pは、案内部62aには進
入せず、そのまま装置の後方に排紙される。なお、装置
後方には図示しない排紙トレイを装着して排紙された用
紙Pを積層して載置できる。
【0056】図1に示すように、本体フレーム11の後
部には、装置の制御を行う図示しないCPU、ROM、
RAMを備えた制御部20が設けられている。制御部2
0は、画像データの入力、処理、レーザダイオード41
の発振の変調の制御、ポリゴンミラー駆動モータ24の
制御、搬送部18の制御、ハロゲンヒータ53の制御の
他、電源の制御等の装置全般の制御も行う。
【0057】さらに、ここで、本発明に係る光走査装置
12について図2、図4を参照して詳説する。
【0058】レーザダイオード41は概ね円柱状に形成
された本体に、レーザビームLBの射出方向(Z方向)
に円筒形のカバーに覆われた図示しないチップが備えら
れ、レーザビームLBの射出方向の反対方向(反Z方
向)には、図示しない3本のリード線が設けられる。レ
ーザダイオード41は、制御部20(図1参照)のCP
Uからの画像データに基づいた制御信号により、基板4
3に備えられたレーザダイオード駆動回路から電圧が印
加されて発振する。レーザ発振が起きるとこのチップが
発光し、Z方向に備えられた図示しないカバーガラスを
透過してZ方向にレーザビームLBが放出される。
【0059】レーザダイオードホルダ42は、放熱効果
の高いアルミニウムにより矩形の厚板上に形成されその
略中央部にレーザダイオード41を嵌入するレーザダイ
オード保持孔が穿設され、その両端に2つのねじ孔がそ
れぞれ穿設されている。レーザダイオード41は、レー
ザダイオードホルダ42に嵌入されカバーガラスをポリ
ゴンミラー23に向けた状態で支持される。レーザダイ
オードホルダ42は、アルミニウム製で放熱効果が高い
ため、レーザダイオード41が加熱しないようにその温
度を下げる。
【0060】基板43には、レーザダイオードホルダ4
2のねじ孔に合わせて2つのねじ孔が穿設されている。
レーザダイオード41を左右に挟む位置で、レーザダイ
オード41の光軸に略平行に、基板43とレーザダイオ
ードホルダ42を外側から内側に(Z方向に)貫通する
2本のねじ39が配置され、このねじ39の先端が支持
フレーム21に螺入されることにより基板43とレーザ
ダイオードホルダ42が支持フレーム21に係止され
る。このときねじ39と基板43の間には、平ワッシャ
とスプリングワッシャが挟入されて、ねじ39のヘッド
が適当な圧力で基板43を押圧する。
【0061】レーザダイオード41のリード線は基板4
3にハンダ付けされて接続され、基板43に配設された
図示しない駆動回路から駆動信号を受けて発振する。
【0062】発光部47の発光側の光路上に、コリメー
トレンズ45と図示しないスリットを備えたレンズセル
44が配設される。本実施の形態では、レンズセル44
は、高い寸法安定性を有するポリフェニレンサルファイ
ド(PPS)により一体に成形されている。レーザダイ
オード41が発振することにより射出されたレーザビー
ムLBは点光源に近いチップから発振された拡散光であ
るが、この拡散するレーザビームLBを平行光にするの
が凸レンズからなるコリメートレンズ45である。この
コリメートレンズ45により平行な光束とされたレーザ
ビームLBは光束の幅が大きいため、この光束を通過さ
せる部分のみに孔を有し、光束の幅を規制するスリット
が光路上に配置される。この発光部47とレンズセル4
4により平行光ユニットが構成されて、この平行光ユニ
ットにより発光され、平行にされて、光束の幅が規制さ
れたレーザビームLBは、ポリゴンミラー23に向か
う。
【0063】本実施の形態におけるレンズユニット2
は、第1シリンドリカルレンズとしての機能を果たすも
ので、平行光ユニットとポリゴンミラー23との中間位
置に配置される。レンズユニット2のレンズ体4は、円
柱の一部を高さ方向に切り取った周知のシリンドリカル
レンズで、平行光ユニットから射出された平行光を垂直
方向に収斂させてポリゴンミラー23の鏡面に焦点を合
わせるものである。そのため、走査面方向には一定の厚
みで、走査面と直交する方向には厚みが変化するように
配置される。なお、レンズ体4はアクリル樹脂により、
断面が略正方形の角筒上に形成されシリンドリカルレン
ズを支持する枠体であるセル5と一体に成形されている
(図6参照)。なお、さらに詳細は後述する。
【0064】ポリゴンミラー23は、扁平な正6角柱の
形状で、側面部は6枚の平面鏡から構成される。図2に
示すように、ポリゴンミラー駆動モータ24がポリゴン
ミラー23の下方に配設されて、回転軸24aによりポ
リゴンミラー23を軸支して駆動する。ポリゴンミラー
駆動モータ24は、防振脚25を介して支持フレーム2
1に支持される。防振脚25は、ポリゴンミラー駆動モ
ータ24の振動を吸収し、支持フレーム21にポリゴン
ミラー駆動モータ24の振動を伝えないようにするもの
である。このポリゴンミラー23とポリゴンミラー駆動
モータ24と防振脚25とからポリゴンミラーユニット
が構成されている。
【0065】図4に示すように、発光部47から照射さ
れたレーザビームLBの光束が、回転するポリゴンミラ
ー23に当たるように配置され、図4において右回転
(時計回り)するポリゴンミラー23に当たったレーザ
ビームLBは、ポリゴンミラー23の回転する面と同一
平面上に反射されLBLの位置からLBRの位置に連続
的に偏向されて変位する。レーザビームLBがLBRの
位置にくると、発光部47から射出されたレーザビーム
LBは、回転するポリゴンミラー23の新たな平面に反
射され、再び反射されたレーザビームLBはLBLの位
置に戻り再びLBRの位置に連続的に偏向されて変位す
る。このようにして繰り返しレーザビームLBを変位さ
せて走査を行う。なお、本願ではレーザビームLBが変
位する面を走査面と呼ぶ。
【0066】この走査の範囲は、レーザビームLBの変
調タイミングがポリゴンミラー23の回転と同期しない
と画像を形成する位置が走査面に沿ってずれるため所定
のマージンを有し実際の画像を形成するための範囲より
大きな範囲で走査が可能である。そこで、実際の印刷開
始位置とレーザビームLBの変調開始位置を合わせるた
め、LBL線上に開始ビームディテクタ49aが設け
ら、この開始ビームディテクタ49aにレーザビームL
Bの光が入射することにより、開始ビームディテクタ4
9aから制御部20に信号が発信される。この信号を受
けた制御部20(図1参照)は、実際の画像を形成する
べき位置から無変調のレーザビームLBを画像データに
基づいて変調するようにレーザダイオード41の発振の
タイミングを制御する。このようにして、走査面に沿っ
た位置のずれを調整する。
【0067】さらにまた、LBR線上に終了ビームディ
テクタ49bを設け、終了ビームディテクタ49bから
の信号で制御部20では、実際の画像の形成を終了すべ
き位置でレーザビームLBの走査を終了するように、レ
ーザダイオード41の発振のタイミングを制御する。
【0068】fθレンズ31は、ポリゴンミラー23に
反射されたレーザビームLBの光路上に設けられる。ポ
リゴンミラー23により一定の角速度で回転移動される
レーザビームLBはそのままで走査すると、走査対象で
ある感光体ドラム77(図3参照)において中心部の走
査速度より左右の端部の走査速度が高くなり、画像にひ
ずみを生じてしまう。そのためポリゴンミラー23によ
り一定の角速度で回転移動されるレーザビームLBを感
光体ドラム77上で等速で走査するように補正するレン
ズである。
【0069】図2及び図4に示すように、第1固定ミラ
ー32は、fθレンズ31を通過したレーザビームLB
に対応して、長手方向が走査面に沿って設けられた細長
直方体のガラス体の一面を反射面としてアルミコーティ
ングを施したものである。fθレンズ31により補正さ
れたレーザビームLBを反射して上面側の光束を下面側
に略垂直に偏向させる角度に配設されて構成される。
【0070】第2固定ミラー33は、図2に示すよう
に、第1固定ミラー32と同様の構成で、第1固定ミラ
ー32により図2において下方に偏向された光束をさら
に垂直に偏向して下面側に光束を導く角度に配設されて
構成される。
【0071】第2シリンドリカルレンズ34は、レーザ
ビームLBが移動するため、この移動範囲に対応するよ
うに走査面に沿って幅広に形成される。第2シリンドリ
カルレンズ34は、レンズユニット2の第1シリンドリ
カルレンズであるレンズ体4でポリゴンミラー23上に
収斂されたレーザビームLBが、ポリゴンミラー23に
反射された後は再び上下方向に拡散するため、この拡散
光を感光体ドラム77上に再び収斂するために用いられ
る。
【0072】第3固定ミラー35は、第1固定ミラー3
2と同様の構成で、レーザビームLBの走査幅に対応し
て構成され、レーザビームLBを感光体ドラム77の方
向に偏向させて反射するように配設されて構成される。
【0073】ここで、このような光学要素を備えた光学
系により行われる、所謂「面倒れ補正」について、図
2、図3及び図4を参照して説明する。もし、第1シリ
ンドリカルレンズであるレンズ体4及び第2シリンドリ
カルレンズ34なしで、レーザビームLBをそのままの
光束で回転するポリゴンミラー23に投射した場合、ポ
リゴンミラー23に反射されたレーザビームLBがfθ
レンズ31を通り第1固定ミラー32、第2固定ミラー
33、第3固定ミラー35に反射されて感光体ドラム7
7を走査する。このとき、ポリゴンミラー23に備えら
れた6つの平面鏡は、正確に感光体ドラム77の所定位
置を走査しなければならないが、6つの平面鏡の上下方
向の傾きの角度を完全に調整することは困難であり、こ
の傾きの角度に誤差があればポリゴンミラー23が回転
して異なる平面鏡に反射される度に走査方向が変化して
しまう。
【0074】そこで、まずレンズユニット2のレンズ体
4によりレーザビームLBの光束を上下方向に収斂し
て、ポリゴンミラー23に焦点を合わせる。そうすれば
レーザビームLBは上下方向に最も収斂した状態でポリ
ゴンミラー23に反射される。ポリゴンミラー23に反
射されたレーザビームLBは、ポリゴンミラー23の角
度に応じて上下方向に振れて様々な方向に拡散しながら
反射する。このレーザビームLBを第2シリンドリカル
レンズ34により再び感光体ドラム77の表面に焦点を
合わせるように収斂させる。シリンドリカルレンズの性
質の1つに、点光源から出た光はレンズのどの部分に当
たっても必ず反対側の所定の点を通るという性質があ
る。特に焦点から出た光は反対側の焦点に収斂する。そ
のため第2シリンドリカルレンズ34の一方の焦点をポ
リゴンミラー23に合わせ、他の焦点を感光体ドラム7
7の所定の走査位置に合わせておけば、ポリゴンミラー
23に収斂した光は、ポリゴンミラー23の各平面鏡が
それぞれ傾いていても必ず所定の走査すべき位置に当た
ることになる。以上が面倒れ補正の原理である。この原
理に沿って本実施の形態の光走査装置12の光学要素が
配置される。
【0075】支持フレーム21は、以上述べたような平
行光ユニット、レンズユニット2、ポリゴンミラーユニ
ット26、fθレンズ31、第1固定ミラー32、第2
固定ミラー33、第2シリンドリカルレンズ34、第3
固定ミラー35等の光学要素を支持する部材である。支
持フレーム21は、変成PPEにグラスファイバを混入
した非晶性のエンジニアリング・プラスチックから構成
される。そのため、電気特性・難燃性・耐熱性・寸法安
定性・成形性に優れ、高い強度を有するが、例えばポリ
カーボネイトにグラスファイバを混入したもの等、他の
材料で構成することもできる。
【0076】支持フレーム21は、図2及び図4に示す
ように、装置の水平方向を囲むように側壁部220が設
けられ、その囲まれた空間を上下に仕切る隔壁が設けら
れ、この支持フレーム21の隔壁1の上下に各構成要素
が配置されている。
【0077】ここで、さらにレンズユニット2について
説明する。図5は、本実施の形態におけるレンズユニッ
ト2の斜視図である。図5に示すように、第1シリンド
リカルレンズとして構成されているレンズユニット2
は、レンズ部3と、これを支持する支持部6と、レンズ
部3を支持部6に押圧するように付勢する付勢部9とか
ら構成される。レンズ部3は、Z方向に光軸を有し、ピ
ント調整のためZ方向に支持部6上を摺動する。以下レ
ンズユニット2を詳細に説明する。
【0078】図6は、本実施の形態におけるレンズ部3
の斜視図である。図6に示すように、レンズ部3は、Z
軸に垂直な断面形状が概ね正方形の角筒上に形成された
セル5と、セル5の略中央に配置されたレンズ体4とか
ら構成されている。
【0079】レンズ体4は、円柱形の一部を中心軸と平
行な平面で切り取った周知のシリンドリカルレンズとし
て構成され、ポリゴンミラー23に対向する面であるZ
方向側の面が平面に、平行光ユニットに対向する面であ
る反Z方向側の面が、X方向には厚みが均一で且つY方
向には中央が最も厚く上下方向に向かって厚みが薄くな
るように配置される。従って、このレンズ体4に当たっ
たレーザビームLBは上下方向に収斂され、ポリゴンミ
ラー23の反射面で焦点が合い、上下方向の厚みが最も
小さい光束となって反射される。但し、ポリゴンミラー
23の反射面で正確に焦点を合わすためには、平行光ユ
ニットから正確な平行光が照射されることと、レンズ体
4と、ポリゴンミラー23との相対距離が所定の焦点距
離に合致するように位置が設定されることが条件とな
る。従って、画像形成装置1を組み立てる段階で、この
距離が正確に調整される必要がある。そのため、このレ
ンズ体4を、ポリゴンミラー23に対する相対距離が移
動できるように支持されなければならない。また、その
前提として、レンズ体4の中心が平行光ユニットのレー
ザダイオード41のチップとポリゴンミラー23の所定
の反射位置とを結ぶ直線状にあって、且つレンズ体4の
光軸が、この直線と一致しなければならない。
【0080】従来の例では、図13及び図14に示すよ
うに、シリンドリカルレンズであるレンズ部103,1
04をそのまま支持することが通常の支持方法であっ
た。しかしながら、シリンドリカルレンズをむき出しで
支持すると、誤って指で触れたり、或いは埃などがつき
やすいのでレンズが汚れやすく、又部品の運搬時等にレ
ンズを傷つけやすかった。又、シリンドリカルレンズの
Z方向の長さが短いと、支持部106、206による支
持において光軸がぶれやすくなるという問題もあった。
【0081】本実施の形態においては、図5乃至図7に
示すように、レンズ体4セル5により周囲を囲んでレン
ズ部3として構成されている。セル5は、上面を覆う上
板5aと、Z方向に見た場合に、左側に位置し、Y軸及
びZ軸と平行な支持部6の側面部7に対する当て面とな
る第2当て面5fを備えた左側板5bと、右側に位置す
る右側板5dと、X軸及びZ軸に平行な支持部6の底面
部8に対する当て面となる第1当て面5gを備えた底板
5cとから構成される。上板5aは、側面部7側(Z方
向にみて左側)に突出して構成され、その先端はY軸及
びZ軸に平行な第3当て面5eが形成される。
【0082】このレンズ部3は、本実施の形態において
は、アクリル樹脂により一体に形成される。もちろん、
レンズ体4とセル5を別体にして、これらを接着等によ
り固定してもよいが、このように一体に成形することで
生産の効率化やハンドリングの容易化を図ることができ
る。さらに、材質はアクリル樹脂に限らず、特性に応じ
て種々選択できることはいうまでもない。このように構
成されたレンズ部3は、以下に述べる支持部6により支
持される。
【0083】図7は、本実施の形態における支持部6の
斜視図である。図7に示すように、支持部6は、Y軸及
びZ軸に略平行な平面に沿って形成された側面部7と、
X軸及びZ軸に略平行な平面に沿って形成された底面部
8とから構成され、Z方向から見て概ねL字状に構成さ
れる。
【0084】側面部7のZ方向から見て右側(X方向
側)の面の上部には、Y軸及びZ軸に平行な矩形の平面
である第3支持面7aが形成される。この第3支持面7
aは、レンズ部3の第3当て面5eに対応するもので、
レンズ部3のX軸方向の位置を決定すると共に、第2支
持面7dと共に、レンズ部3のZ軸を中心とする傾きの
決定をする基準面とされる。
【0085】第3支持面7aの下側(反Y方向)に連続
した、矩形の平面からなる第1勾配面7bが、Z方向か
ら見て右下方向(反Y方向のX方向寄り)に形成され
る。この第1勾配面7bは、垂直(Y軸及びZ軸に平行
な平面)よりZ方向にみて左回転(反時計回り)に数度
回転させた角度であり、レンズユニット2を支持フレー
ム21と一体に射出成形により成形する場合に、成形す
る金型をZ軸方向に離型するときに、離型を容易にする
いわゆる抜き勾配を形成する。
【0086】第1勾配面7bの下方に連続して、第1勾
配面7bよりもさらに垂直(Y軸及びZ軸に平行な平
面)よりZ方向にみて左回転(反時計回り)の傾斜を強
めた比較的Y方向の距離が小さい矩形の平面からなる第
2勾配面7cが形成される。そしてこの第2勾配面7c
の下方に連続して、Y軸及びZ軸に平行な矩形の平面で
からなる第2支持面7dが底面部8に至るまで形成され
る。第2勾配面7cは、射出成形時に、樹脂の流動をス
ムーズに行うための、いわゆるさそい込みとして第1勾
配面7bと第2支持面7dとを円滑に結ぶ面を形成する
ものである。
【0087】第2支持面7dは、レンズ部3の第2当て
面5fに対応するもので、図6に示すレンズ部3のX軸
方向の位置を決定すると共に、第3支持面7aと共に、
レンズ部3のZ軸を中心とする傾きの決定をする基準面
とされる。
【0088】側面部7の上側面(Y方向側の端面)は略
X軸及びZ軸の平行な矩形の平面からなる上面7eが形
成される。また、Z方向及び反Z方向側の端面は、Y軸
及びZ軸に平行な平面からなる前面7g及び後面7fが
形成される。そして、側面部7の反X方向側の端面の全
体は、Y軸及びZ軸に略平行な矩形の平面からなる側面
7eが形成される。
【0089】次に、底面部8について説明する。底面部
8の基部に当たる側(反X方向側)の第2支持面7dの
端部と連続するように垂直に(X方向に向かって)、X
軸及びZ軸に略平行な、X軸方向の幅の狭い矩形の平面
からなる第1底面8aが形成される。その第1底面8a
から垂直に(Y方向に)段差が設けられ、X軸及びZ軸
に平行なX軸方向の幅の狭い矩形の平面からなる第1支
持面8bがY方向に向かって突設される。この第1支持
面8bは、図6に示すレンズ部3の第1当て面5gに対
応して、レンズ部3のY軸方向の位置を決定する基準面
となるものである。
【0090】そして、第1支持面8bから垂直下方に段
差が設けられ、ここから右方(X方向)に向かってX軸
及びZ軸に略平行に、X軸方向の幅の比較的大きい矩形
の平面である第2底面8cが形成される。底面部8のX
方向側端面は、Y軸及びX軸に略平行な矩形の平面から
なる側面8aが形成され、また、Z方向及び反Z方向側
の端面は、Y軸及びZ軸に平行な平面で、且つ前面7g
及び後面7fとそれぞれ連続する前面8f及び後面8e
が形成される。そして、底面部8の側の下側(反Y方向
側)の端面の全体は、X軸及びZ軸に略平行な矩形の平
面からなる底面8gが形成される。
【0091】本実施の形態においては、このように構成
された支持部6が、支持フレーム21と一体に形成され
る。この場合、支持フレーム21とは、側面部7の前面
7g、後面7f、側面7h若しくは、底面部8の前面8
f、後面8e、底面8gのいずれか1以上の部分とにお
いて連続した構造で形成されうるが、本実施の形態で
は、側面部7の前面7g、後面7f、側面7h及び底面
部8の前面8f、後面8eにおいて支持フレーム21に
連続した構造で構成される。
【0092】次に、支持部6によるレンズ部3の支持に
ついて説明する。まず、レンズ部3が直方体であるとし
て、図示しない3次元空間において、このレンズ部3の
直方体の位置を決定するには、まず、直方体のいずれか
の1表面(第1表面とする)が属する1平面を決定し、
この第1表面と隣り合う他の表面(第2表面とする)が
属する他の1平面を決定すればよい。そして、いずれに
も隣り合う他の1表面は、第1表面及び第2表面のそれ
ぞれが属する平面上を移動して位置を移動することがで
きる。また、1平面の位置は3点の位置、または1点と
1直線、さらに平行な2直線などによって決定される。
【0093】従って、レンズを支持する手段に第1の平
面内にある第1の位置決め部と、第1の平面と直交し且
つ第1の位置決め部から所定距離離れた第2の平面内に
あって、第1の位置決め部から第1の平面と垂直な第1
の方向に所定距離離れた位置にある第2の位置決め部が
あれば、これらの2つの位置決め部により1表面の位置
が決定可能である。
【0094】また、第2の平面と平行で、且つ第1の位
置決め部から第2の平面と垂直な第2の方向の距離にお
いて、第2の平面より大きい距離にある第3の平面内に
あって、第1の平面からの第1の方向における距離が第
2の位置決め部までの距離より大きい距離離れた第3の
位置決め部により、前述の1表面と隣り合う連続する表
面の位置が決定される。
【0095】そして、上記のような直方体の第1の位置
決め部に対応する第1の基準部と、第2の位置決め部に
対応する第2の基準部と、第3の位置決め部に対応する
第3の基準部とを有したレンズ部3を支持する。この場
合、第1の平面及び第2の平面に対する位置を維持しな
がら、第1の平面及び第2の平面のいずれにも平行な直
線の方向に摺動移動が可能に支持されうる。
【0096】また、本実施の形態におけるシリンドリカ
ルレンズのように光軸を有するレンズであれば、この移
動方向を光軸と一致させることで、レンズのピント合わ
せが可能になる。
【0097】さらに、図7に示す本実施の形態の支持部
6におけるX軸、Y軸、Z軸により表される3次元空間
において、Y軸及びZ軸のいずれにも平行な平面(ここ
では便宜的に側面平面と呼ぶ。)を第1の平面と、X軸
及びZ軸のいずれにも平行な平面(ここでは便宜的に底
面平面と呼ぶ。)を第2の平面としたとき、側面平面に
対する位置決め部である第3支持面7aと第2支持面7
dにより、これに対応する第1の基準部である第3当て
面5eと第2の基準部である第2当て面5fによりレン
ズ部3のX軸方向の位置を決定しているが、そのため、
Z軸を中心とした傾きを調整するに当たり、比較的面積
が小さい第3当て面5eの樹脂成形用の型の調整をする
だけで、比較的容易に調整が可能である。或いは、同様
に第3支持面7a或いは第2支持面7dを調整してもよ
い。
【0098】そして、レンズ部3に保持されたシリンド
リカルレンズであるレンズ体4の光軸をZ軸と一致させ
ることで、ポリゴンミラー23の反射面にピントを合わ
せるピント調整ができる
【0099】ここで、図9は、本実施の形態における主
付勢部91の斜視図である。また、図10は、図9のC
−C部分からZ方向に見た断面図である。なお、説明の
便宜上副付勢部92,93は省略している。図9に示す
ように、主付勢部91は、全体の形状がZ方向に見て上
部が開放したU字形に形成された板状の形状で、支持フ
レーム21と一体に成形されたばね弾性を有する変成P
PE樹脂からなる部材である。この主付勢部91のU字
形の本体部91aのX方向側の端部は支持フレーム21
に連続して固定されている。本体部91aの反X方向側
の端部には、押圧部91bが設けられる。
【0100】図10に示すように、レンズ部3を支持部
6の所定位置に載置するが、そのままでは、主付勢部9
1が邪魔をするので、主付勢部91の押圧部91bを図
において右上(Y方向の45度X方向向き)に弾性変形
させながら、レンズ部3を反Y方向に挿入する。そし
て、主付勢部91の弾性により反X方向に変位してレン
ズ部3に当接する。押圧部91bは、図10に示す2点
鎖線の位置から実線で表す位置に変形するので弾性力に
よりレンズ部3の上板5aと右側板5dとの接合部の角
からレンズ部3の対角線方向(反Y方向から45度反X
方向よりの方向)向きの押圧面を有し、レンズ部3を、
この対角線方向に押圧する。このため、レンズ部3は、
力F1の向きに加えられる付勢力により、第2当て面5
fが第2支持面7dに、また第1当て面5gが第1支持
面8bにそれぞれ当接され、その位置が固定される。な
お第3当て面5eは第3支持面7aに当接するが、他の
2カ所に比べれば小さな力で付勢されている。従って、
主付勢部91のみでもレンズ部3を支持部6の所定位置
に付勢し、その位置を固定できるが、第3支持面7aを
付勢する力が比較的小さいため、やや安定度が小さいと
いえる。
【0101】次に、図11は、本実施の形態における副
付勢部92,93の斜視図である。また、図12は、図
11のD−D部分からZ方向に見た断面図である。な
お、説明の便宜上主付勢部91は省略している。図11
に示すように、副付勢部92,93は、全体の形状がZ
方向に見て下部が開放し、反X方向側が短い上下逆のJ
字形に形成された板状の形状で、支持フレーム21と一
体に成形されたばね弾性を有する変成PPE樹脂からな
る部材である。この副付勢部92,93の逆J字形の本
体部92a,93aのX方向側の端部は支持フレーム2
1に連続して固定されている。本体部92a,93aの
反X方向側の端部には、押圧部92b,93bが設けら
れる。
【0102】さらに、本体部92a,93aのX方向に
は、副付勢部92,93がX方向に変形しすぎて破損し
ないように、その動きを規制する規制板92c,93c
がそれぞれ配置されている。規制板92c,93cは、
副付勢部92,93より若干X方向に長いZ軸に垂直な
矩形の板状部材で、X方向側端部は支持フレーム21に
連続して形成される。
【0103】図12に示すように、レンズ部3を支持部
6の所定位置に載置するが、そのままでは、副付勢部9
2,93が邪魔をするので、副付勢部92,93の押圧
部92b,93bを図において右(X方向)に弾性変形
させながら、レンズ部3を反Y方向に挿入する。そし
て、副付勢部92,93が弾性変形してレンズ部3に当
接する。押圧部92b,93bは、図12に示す2点鎖
線の位置から実線で表す位置に変形するので弾性力によ
りレンズ部3の右側板5dの当接部分を反X方向に押圧
する。このため、レンズ部3は、力F2の向きに加えら
れる付勢力により、第3当て面5eが第3支持面7a
に、第2当て面5fが第2支持面7dにそれぞれ当接さ
れ、その位置が固定される。なお第1当て面5gは第1
支持面8bに当接するが、他の2カ所に比べれば小さな
力で付勢されている。従って、副付勢部92,93のみ
ではレンズ部3を支持部6の所定位置に付勢し、その位
置を固定することができないので、主付勢部91による
付勢により固定されたレンズ部3の安定性を高める役割
を有する。
【0104】ここで図8は図5のB−B部分からZ方向
に見た断面図である。図8に示すように、レンズ部3
は、主付勢部91によるF1方向の力で主にその位置が
固定され、副付勢部92,93によりF2方向の力でそ
の安定度が高められている。
【0105】以上のようにレンズユニット2は構成さ
れ、レンズ部3は、X軸方向及びY軸方向の位置が移動
しないように固定され、第3支持面7aに第3当て面5
eが、第2支持面7dに第2当て面5fが、第1支持面
8bに第1当て面5gがそれぞれ当接しながら、Z方向
に移動可能に支持される。そのため、Z方向に移動させ
ることにより、X軸方向及びY軸方向の位置を変えず、
且つZ軸を中心に傾かせることなく、レンズ部3に支持
されたシリンドリカルレンズであるレンズ体4のピント
をポリゴンミラー23の反射面に合わせることができ
る。
【0106】さらに、図10及び図12に示すように、
支持部6及び、レンズ部3を支持する前の2点鎖線で示
された主付勢部91、副付勢部92,93は、アンダー
カットなどを生じないで一体成形が可能な形状になって
おり、成形の精度を下げるスライドなどを使用しない
で、支持フレーム21と支持部6と付勢部9を一体成形
で形成することができる。その上、図7に示すように、
第3支持面7a及び第2支持面7dをX軸方向にずらし
て配置することで、第1勾配面7bや第2勾配面7c等
の垂直ではない勾配面を備えることで、射出成形時の樹
脂の流動をスムーズにしたり、形を外すときのいわゆる
抜き勾配を設けることができる。
【0107】本実施の形態の画像形成装置1では、以上
のようなレンズユニット2及び光走査装置12を備えて
構成され、作用を有するため、以下のような効果があ
る。
【0108】即ち、レンズユニット2を構成する支持部
6とレンズ部3の組み合わせによれば、側面部7での支
持が、大きな連続した1面ではなく、比較的面積の小さ
い2つの面で支持するため、X軸方向の位置の調整が容
易になるばかりか、Y軸方向も比較的小さな面積で支持
するためY軸方向の調整も容易になる。さらに、Z軸を
中心とした傾きも同様に容易になる。
【0109】また、レンズ体4を付勢部9により付勢す
るため、安定して支持部6によりレンズ部3を支持する
ことができ、且つその光軸をずらさないでピント合わせ
が可能になる。
【0110】さらに、光走査装置12の支持フレーム2
1と一体に成形することができるため、支持フレーム2
1との位置関係が正確なものとなり、その製造も容易に
なる。
【0111】また、レンズ体4をセル5と一体に形成す
るため、レンズ単体で支持するより正確且つ安定した支
持が可能になる。
【0112】以上、1の実施の形態に基づき本発明を説
明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の
改良をし、変更することが可能であることは容易に推察
できるものである。
【0113】例えば、本実施の形態のレンズ部3では、
レンズ体4をセル5で支持したが、図15に示すよう
に、レンズ部3をレンズ自体に第2当て面5fと第3当
て面5eを設けて支持することも可能である。また、支
持されるレンズは、シリンドリカルレンズに限らず、円
形の凸レンズ等でもセル5に支持させることで、容易に
支持させることができる。
【0114】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に係る発明のレンズユニットでは、支持部の所定位置
に配設された3カ所の位置決め部より、これに対応する
レンズ部の基準部を案内させて固定すれば、所望の2方
向における位置と傾きを持った二次元的な位置に固定で
き、さらに支持部の3カ所の位置決め部にこれに対応す
るレンズ部の基準部を案内させて摺動させれば、所定の
二次元的な位置を変化させないで、三次元的な方向に移
動させることができるという効果がある。そのため、こ
のように構成された支持部とレンズ部により、レンズの
位置や方向、傾きなどを決定してレンズを支持すること
ができるという効果を奏する。
【0115】また、請求項2に係る発明のレンズユニッ
トでは、請求項1に記載のレンズユニットの効果に加
え、第2の支持面の端部と第3の支持面の端部との間を
円滑に連続させるように第1の方向に対して所定の傾き
を持った傾斜面を備えるため、樹脂による射出成形によ
り支持部を形成する場合の抜き勾配を形成でき、且つ成
形時の流動性を良くし、また精度の低下の原因となるス
ライドなどを使用しないで、且つ無理抜きの面を少なく
して精度の高いレンズユニットとすることができるとい
う効果がある。
【0116】請求項3に係る発明のレンズユニットで
は、請求項2に記載のレンズユニットの効果に加え、底
面部及び側面部をレンズの光軸と略平行に配置すること
で、レンズの光軸をずらさないで、光軸に沿ってレンズ
部を移動させることができるという効果がある。そのた
め、光軸の位置を一定に維持したまま、ピント調整をす
ることができるという効果を奏する。
【0117】請求項4に係る発明のレンズユニットで
は、請求項3に記載のレンズユニットの効果に加え、レ
ンズ部が光軸と垂直な断面が概ね矩形の角柱状に形成さ
れたシリンドリカルレンズ又はシリンドリカルレンズを
保持するセルの場合には、レンズの形状を生かし、レン
ズに直接基準部を設け、またはレンズを保持するセルに
基準部を設けてレンズ部を支持部に支持させることがで
きるという効果がある。そして、第2の基準部に対して
第3の基準部が側面部に対して突出するように段差が設
けられるので、この第3の基準部を調整することで光軸
を中心とする傾きを調整することが容易にできるという
効果もある。
【0118】請求項5に係る発明のレンズユニットで
は、請求項4に記載のレンズユニットの効果に加え、レ
ンズの形状が如何なる形状であっても、セルと一体に形
成されることでレンズとセルとの位置関係が正確に維持
でき、このセルを介してレンズを支持することで支持し
やすく、且つ正確に支持することができ、ピント合わせ
などの摺動も容易にできるという効果がある。また、レ
ンズがセルで覆われるため、レンズを汚したり、傷を付
けたりすることが少なくなるという効果もある。
【0119】請求項6に係る発明のレンズユニットで
は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のレンズユ
ニットの効果に加え、レンズを付勢して、レンズ部を支
持部に押圧して固定するため、レンズ部の位置が安定し
て固定され、且つ、摺動が可能に固定されるという効果
がある。さらに押圧部材が、前記支持部と一体に樹脂成
形されるため、別途押圧部材を設けなくてもよく、効率
的に生産をすることができるという効果もある。
【0120】請求項7に係る発明のレンズユニットを備
えた光走査装置では、請求項1乃至請求項6のいずれか
に記載のレンズユニットを光走査装置に備えたことで、
レンズを正確に安定して支持し且つ正確にポリゴンミラ
ーにピントを合わせ、光束を収斂させることができ、も
って正確な走査ができる光走査装置とすることができる
という効果がある。
【0121】請求項8に係る発明のレンズユニットを備
えた光走査装置では、請求請7に記載のレンズユニット
を備えた光走査装置の効果に加え、支持部を光走査装置
の支持フレームと一体に形成することで、支持フレーム
と支持部の位置関係を正確に維持し、且つ一体に成形す
ることで生産の効率を著しく高めることができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置1を用紙搬送方向に直交する方向
から側面視した断面図である。
【図2】図4のA−A部分における断面図である。
【図3】図1に示す画像形成装置1の光走査装置12、
現像部17と本体フレーム11の一部を拡大した図であ
る。
【図4】光走査装置12を蓋体22を外して上方(図1
のU方向)から見た平面図である。
【図5】本実施の形態におけるレンズユニット2の斜視
図である。
【図6】本実施の形態におけるレンズ部3の斜視図であ
る。
【図7】本実施の形態における支持部6の斜視図であ
る。
【図8】図5のB−B部分からZ方向に見た断面図であ
る。
【図9】本実施の形態における主付勢部91の斜視図で
ある。
【図10】図9のC−C部分からZ方向に見た断面図で
ある。
【図11】従来のレンズユニットの1例を示す図であ
る。
【図12】従来のレンズユニットの他の1例を示す図で
ある。
【図13】従来のレンズユニットの1例を示す図であ
る。
【図14】従来のレンズユニットの他の1例を示す図で
ある。
【図15】レンズ部3の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 レンズユニット(第1シリンドリカルレンズ) 3 レンズ部 4 レンズ体 5 セル 5a 上板 5b 左側板 5c 底板 5d 右側板 5e 第3当て面 5f 第2当て面 5g 第1当て面 6 支持部 7 側面部 7a 第3支持面 7b 第1勾配面 7c 第2勾配面 7d 第2支持面 7e 上面 7f 後面 7g 前面 7h 側面 8 底面部 8a 第1底面 8b 第1支持面 8c 第2底面 8d 側面 8e 後面 8f 前面 8g 底面 9 付勢部 91 主付勢部 91a 本体部 91b 押圧部 92、93 副付勢部 92a,93a 本体部 92b,93b 押圧部 92c,93c 規制板 11 本体フレーム 12 光走査装置 21 支持フレーム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月14日(1999.4.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の平面内にある第1の位置決め部
    と、前記第1の平面と直交し、且つ前記第1の位置決め
    部から所定距離離れた第2の平面内にあって、前記第1
    の位置決め部から前記第1の平面と垂直な第1の方向に
    所定距離離れた位置にある第2の位置決め部と、 前記第2の平面と平行で、且つ前記第1の位置決め部か
    ら前記第2の平面と垂直な第2の方向の距離において、
    前記第2の平面より大きい距離にある第3の平面内にあ
    って、前記第1の平面からの第1の方向における距離が
    前記第2の位置決め部までの距離より大きい距離離れた
    第3の位置決め部とを有した支持部と、 前記第1の位置決め部に対応する第1の基準部と、 前記第2の位置決め部に対応する第2の基準部と、 前記第3の位置決め部に対応する第3の基準部とを有し
    たレンズ又はレンズを保持したセルからなるレンズ部と
    を備えたことを特徴とするレンズユニット。
  2. 【請求項2】 前記支持部は、 前記第1の平面と略平行に設けられた底面部と、 当該底面部から前記レンズ部の支持方向に突設された前
    記第1の位置決め部である第1の支持面と、 前記第1の支持面と略直交して連設された側面部と、 当該側面部において前記底面部との接合部近傍に設けら
    れた前記第2の位置決め部である第2の支持面と、 前記側面部に設けられた前記第3の位置決め部である第
    3の支持面と、 前記第2の支持面と前記第3の支持面との間の全部また
    は一部に配置され、前記第2の支持面の端部と前記第3
    の支持面の端部との間を円滑に連続させるように前記第
    1の方向に対して所定の傾きを持った傾斜面とを備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  3. 【請求項3】 前記底面部及び前記側面部が、前記レン
    ズ部に保持されたレンズの光軸と略平行に配置されたこ
    とを特徴とする請求項2に記載のレンズユニット。
  4. 【請求項4】 前記レンズ部は、 光軸と垂直な断面が概ね矩形の角柱状に形成されたシリ
    ンドリカルレンズ又はシリンドリカルレンズを保持した
    セルであって、 前記側面部と対向する面に、前記第3の基準部を含む第
    3の基準面と前記第2の基準部を含む第2の基準面が前
    記第2の方向において段差がつけられて設けられ、 前記支持部に沿って光軸方向に摺動可能に構成されたこ
    とを特徴とする請求項3に記載のレンズユニット。
  5. 【請求項5】 前記レンズ部は、前記レンズを保持する
    前記セル及び、当該セルに保持される前記レンズが、樹
    脂により一体に成形されて構成されたことを特徴とする
    請求項4に記載のレンズユニット。
  6. 【請求項6】 前記支持部は、 一体に樹脂成形された押圧部材を備え、 前記レンズ部を前記第1の位置決め部と前記第2の位置
    決め部又は前記第3の位置決め部に向かって付勢して、
    前記レンズ部を前記支持部に押圧して固定するように構
    成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいず
    れかに記載のレンズユニット。
  7. 【請求項7】 光束を投射する光源と、 モータに駆動されて回転し、前記光源から投射された光
    束を走査のために反射方向を変化させながら反射するポ
    リゴンミラーと、 前記ポリゴンミラーに反射した光束を走査対象に結像さ
    せるための結像光学系と、 前記光源と前記ポリゴンミラーと前記結像光学系を収納
    する支持フレームとを備え、 前記支持部の前記第1の平面が、前記支持フレームにお
    いて前記ポリゴンミラーによって走査される走査面と略
    平行になるように配置され、前記第2の平面が前記光源
    からの光軸に平行に配置された請求項1乃至請求項6の
    いずれかに記載のレンズユニットを備えたことを特徴と
    するレンズユニットを備えた光走査装置。
  8. 【請求項8】前記支持フレームと前記支持部が樹脂によ
    り一体形成されて構成されたことを特徴とする請求請7
    に記載のレンズユニットを備えた光走査装置。
JP09224899A 1999-03-31 1999-03-31 レンズユニット及びレンズユニットを備えた光走査装置 Expired - Fee Related JP3570285B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09224899A JP3570285B2 (ja) 1999-03-31 1999-03-31 レンズユニット及びレンズユニットを備えた光走査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09224899A JP3570285B2 (ja) 1999-03-31 1999-03-31 レンズユニット及びレンズユニットを備えた光走査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000284157A true JP2000284157A (ja) 2000-10-13
JP3570285B2 JP3570285B2 (ja) 2004-09-29

Family

ID=14049136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09224899A Expired - Fee Related JP3570285B2 (ja) 1999-03-31 1999-03-31 レンズユニット及びレンズユニットを備えた光走査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3570285B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004191765A (ja) * 2002-12-12 2004-07-08 Hitachi Maxell Ltd 光学素子
JP2007187733A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Ricoh Co Ltd 光走査装置及びこれを備える画像形成装置並びにレンズ位置調整方法
JP2008003307A (ja) * 2006-06-22 2008-01-10 Canon Inc 光学走査装置
WO2010103943A1 (ja) * 2009-03-11 2010-09-16 コニカミノルタホールディングス株式会社 カメラモジュールアレイおよびその製造方法
JP2011107459A (ja) * 2009-11-18 2011-06-02 Ricoh Optical Industries Co Ltd レンズ保持部材、レンズユニット及びプロジェクタ装置
CN102207616A (zh) * 2010-03-30 2011-10-05 京瓷美达株式会社 光扫描装置的固定机构以及图像形成装置
JP2012093294A (ja) * 2010-10-28 2012-05-17 Canon Inc 分光測色装置及びそれを有する画像形成装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004191765A (ja) * 2002-12-12 2004-07-08 Hitachi Maxell Ltd 光学素子
JP4497810B2 (ja) * 2002-12-12 2010-07-07 日立マクセル株式会社 光学素子
JP2007187733A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Ricoh Co Ltd 光走査装置及びこれを備える画像形成装置並びにレンズ位置調整方法
JP2008003307A (ja) * 2006-06-22 2008-01-10 Canon Inc 光学走査装置
WO2010103943A1 (ja) * 2009-03-11 2010-09-16 コニカミノルタホールディングス株式会社 カメラモジュールアレイおよびその製造方法
JP5440600B2 (ja) * 2009-03-11 2014-03-12 コニカミノルタ株式会社 カメラモジュールアレイおよびその製造方法
JP2011107459A (ja) * 2009-11-18 2011-06-02 Ricoh Optical Industries Co Ltd レンズ保持部材、レンズユニット及びプロジェクタ装置
CN102207616A (zh) * 2010-03-30 2011-10-05 京瓷美达株式会社 光扫描装置的固定机构以及图像形成装置
JP2011209557A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Kyocera Mita Corp 光走査装置の固定機構及び画像形成装置
US8520049B2 (en) 2010-03-30 2013-08-27 Kyocera Document Solutions Inc. Fixing mechanism of optical scanning device and image forming apparatus
JP2012093294A (ja) * 2010-10-28 2012-05-17 Canon Inc 分光測色装置及びそれを有する画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3570285B2 (ja) 2004-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7499205B2 (en) Optical member holding device, and optical scanning device provided with the same
US7528856B2 (en) Image forming apparatus, optical scanning device and manufacturing method of optical scanning device
US20060139715A1 (en) Optical scanning device and image forming apparatus
US20040190934A1 (en) Image forming apparatus
JP2000284622A (ja) 定着器
JP3570285B2 (ja) レンズユニット及びレンズユニットを備えた光走査装置
JP2007011015A (ja) 光走査装置および画像形成装置
US8004552B2 (en) Optical scanning device and image forming apparatus
US5663558A (en) Optical beam scanning unit with slit for producing horizontal synchronizing signal
US6750997B2 (en) Scanning device and image forming apparatus
US7164517B2 (en) Light scanning device and image-forming apparatus using the same
JP2004355007A (ja) 光走査装置及び光走査装置の平行光ユニット
US20210173322A1 (en) Optical scanning device and image forming apparatus including same
JP4529677B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP3684910B2 (ja) 光走査装置及び光走査装置を備えた画像形成装置
JP4175311B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2000284203A (ja) 光走査装置及び光走査装置の平行光ユニット
JP4770796B2 (ja) 光源装置、露光装置および画像形成装置
US8508813B2 (en) Optical scanner
JP4148052B2 (ja) 画像形成装置
JP4635502B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2993020B2 (ja) レーザビーム走査光学装置
JP4400228B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP4518064B2 (ja) 光学部材保持手段、およびそれを備えた光走査装置
JP3424985B2 (ja) 走査光学装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040614

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080702

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090702

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100702

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110702

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120702

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120702

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees