JP3569574B2 - サッシ取付装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明に係るサッシ取付装置は、鉄骨建造物を構成する躯体(鉄骨)の屋外側面に、化粧パネルを取り付け固定する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】
鉄骨建造物の外壁面は、図7に示す様に複数枚の外壁パネル1、1により覆って、風雨を遮断すると共に体裁を整えている。図7に示した例では、各外壁パネル1、1は、上下1対のガラスパネル2、2を設けている。これら各ガラスパネル2、2の上下両端縁は上枠3、3及び下枠4、4により、左右両端縁は竪枠5、5により、それぞれ支持している。この様な外壁パネル1、1を鉄骨建造物を構成する躯体の屋外側面に取り付ける場合には、上下に隣り合う外壁パネル1、1を構成する竪枠5、5の芯を合わせると共に、これら各竪枠5、5を上記躯体に取り付け固定する。
【0003】
上下に隣り合う竪枠5、5同士の芯を合わせるのは、図8〜9に示す様な摺動片6を利用して行なう。この為に、上記各竪枠5、5の屋内側面には、この摺動片6をがたつきなく摺動自在に嵌装できる係合溝7、7を形成している。そして、上記外壁パネル1、1を上下に連接した状態で上記摺動片6、6は、上下に隣り合う竪枠5、5に形成した係合溝7、7同士の間に掛け渡される。この状態で、上下に隣り合う竪枠5、5同士の芯が一致する。
【0004】
一方、上記各外壁パネル1、1の上部は図8、11に示す様な取付装置9により、同じく中間部及び下部は図10、12に示す様な取付装置10により、それぞれ上記躯体を構成する鉄骨8の屋外側面に取り付け固定している。このうち、外壁パネル1の上部を鉄骨8に固定する取付装置9は、竪枠5側に設けられた上側、下側両ブラケット11、12と、鉄骨8側に固定された固定ブラケット13とを有する。上記上側ブラケット11は、上記係止溝7の一部で上記竪枠5の上端縁よりも少し下方に寄った部分に固定されている。又、上記下側ブラケット12は、この上側ブラケット11よりも下方に、摺動自在に係止されている。又、上記固定ブラケット13は、これら上側、下側両ブラケット11、12同士の間に設けている。
【0005】
この様な各ブラケット11〜13を有する取付装置9により、外壁パネル1の上部を鉄骨8の屋外側面に取り付け固定する際には、上記上側ブラケット11の先端部に螺着した高さ調節ボルト14により上記外壁パネル1の高さ位置を調節する。又、上記下側ブラケット12を、上記竪枠5と固定ブラケット13とにボルト止め固定する。下側ブラケット12には幅方向(図8の表裏方向、図11の左右方向)に亙る長孔が、固定ブラケット13には内外方向(図8の左右方向、図11の上下方向)に亙る長孔が、それぞれ形成されている。従って、これら長孔の内側でボルトの杆部が移動できる範囲内で、上記竪枠5の位置調節を行なえる。上記固定ブラケット13と鉄骨8と、並びに固定ブラケット13と下側ブラケット12とは、最後に溶接する事で、互いの位置関係がずれる事を防止する。
【0006】
又、外壁パネル1の中間部及び下部を鉄骨8に固定する為の取付装置10は、竪枠5側に設けられた摺動ブラケット15と、鉄骨8側に固定された固定ブラケット16とを、ボルトとナットとにより結合し、更に溶接固定して成る。このうちの固定ブラケット16は、組立後に鉄骨8に溶接固定されるが、摺動ブラケット15は竪枠5に対して摺動自在に支持される。従って、温度変化に伴う竪枠5の伸縮に拘らず、この竪枠5に無理な力が作用する事がない。
【0007】
上述した様な従来のサッシ取付装置の場合には、取付装置9、10自体意匠的に見栄えのするものではない。特に、各ブラケット同士、或は固定ブラケット13、16と鉄骨8との溶接部はペンキが剥れると共に表面に凹凸が形成されるので、再塗装するにしても体裁が悪い。一方、そのままではこれら取付装置9、10が外部から見えて、体裁を悪くする。この為、上述した従来構造の場合には、図11〜12に示す様に、各竪枠5、5と鉄骨8との間に化粧カバー17、17を設けて、上記各取付装置9、10が人目に触れない様にしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来のサッシ取付装置の場合には、取付装置9、10を覆う為に化粧カバー17、17を設ける為、この化粧カバー17、17の分、建設費が高くなる。又、建設現場でのボルト止め作業や溶接作業が多い為、サッシの取り付けに要する時間が嵩み、建設作業の短縮化を妨げる原因となる。
【0009】
従来から知られたサッシ取付装置としては、図示の構造の他にも、例えば実開昭59−102814号公報、同59−160709号公報、同60−108619号公報、同61−87808号公報に記載されたものが知られている。しかしながら、これら各公報に記載された従来構造の場合も、ボルトの緊締や溶接による固定部分が多く、作業の短縮化を十分に図れない。又、位置調節に就いての考慮がなされていないので、外壁パネルの取付位置を調整する作業が面倒になるものと考えられる。本発明のサッシ取付装置は、これらの問題を何れも解消するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のサッシ取付装置のうち、請求項1に記載したサッシ取付装置は、次の(1) 〜(7) の要件を総て備える。
(1) 鉛直方向に配置された取付基板と、この取付基板の屋外側面に結合固定されて鉛直方向に配置された支持板と、この支持板に形成された屋内外方向に長い第一の長孔とを備える固定ブラケット。この固定ブラケットは、例えば上記取付基板に形成された透孔の内周縁部と躯体とを溶接する事により、この躯体の屋外側面に結合固定される。
(2) 互いに間隔をあけて配置された1対の鉛直板部と、これら両鉛直板部の上端縁同士を連結する上板部と、上記両鉛直板部の下端縁同士を連結する下板部とを有する結合筒。この結合筒は、これら各板部の内側に上記支持板を、鉛直方向並びに屋内外方向に亙る摺動自在に挿入される。
(3) 上記結合筒を構成する1対の鉛直板部の上部で互いに整合する位置に形成された、1対の貫通孔。この貫通孔は、好ましくは同形の円孔とする。
(4) 上記結合筒を構成する1対の鉛直板部の中間部で互いに整合する位置に形成され、上記支持板を結合筒の内側に挿入した状態で上記第一の長孔の一部と整合する、鉛直方向に長い第二の長孔。
(5) 上記1対の貫通孔に挿通されて、その両端部を上記1対の鉛直板部の側面から突出させた状態で上記結合筒に固定される荷重受ピン。この荷重受ピンとして好ましくは、軸方向に亙って外径が変化しない円杆状のものを使用する。そして、この荷重受ピンの中間部に形成したねじ孔に、上記上板部を挿通した止めねじを螺合させる事で、上記荷重受ピンを上記結合筒に固定する。
(6) 上記第一、第二の長孔を挿通したボルト及びこのボルトの先端部で何れかの鉛直板部の側面から突出した部分に螺合したナット。
(7) 上記躯体の屋外側面に取り付けられるべきサッシの屋内側面に固定され、上記荷重受ピンを挿入自在で下方に開口した凹溝を有する鉤部を、その屋内側面に設けた係止ブラケット。
【0011】
更に、請求項2に記載したサッシ取付装置は、上記構成要件(1) 〜(7) に加えて、次の構成要件(a) 〜(c) を備える。
(a) 結合筒を構成する上板部に鉛直方向に亙って形成されたねじ孔に上方から螺合し、その下端部を固定ブラケットを構成する支持板の上端面に突き当てた高さ調節ねじ。
(b) 一端部に荷重受ピンを挿通自在な通孔を有し、他端部を係止ブラケットに結合固定する事により、上記荷重受ピンが鉤部の凹溝から抜け出るのを防止する浮き上がり防止片。
(c) 上記係止ブラケットに幅方向に亙って螺合し、その先端部を結合筒の側面に突き当て自在とした幅方向位置調節ねじ。
【0012】
【作用】
上述の様な構成を有する本発明のサッシ取付装置は、次の様に作用する事により、サッシを躯体に固定する。固定ブラケットは、建設現場で、例えば取付基板に形成された透孔の内周縁部と躯体とを溶接する事により、この躯体の屋外側面に結合固定する。この様に透孔の内周縁部で行なう溶接は、溶接による肉盛が透孔の内側にのみ存在する為、目立つ事がなく、取付装置装着部分の体裁を悪くしない。又、現場で行なう溶接作業は、この取付基板を躯体に溶接する作業のみである為、従来構造の様に、時間的に前後して複数回行なわれる溶接作業が、作業の能率化を阻害する事はない。
【0013】
躯体の屋外側面に固定された固定ブラケットの支持板には結合筒を外嵌し、第一、第二の長孔に挿通したボルトの先端部にナットを螺合させる。この状態で上記結合筒は上記支持板に、上下方向及び屋内外方向の位置調節自在に、且つ非分離に結合される。例えばサッシの上部を躯体に取り付ける為の取付装置の様に、上下位置の調節が必要であれば高さ調節ねじを設けるが、この場合には高さ調節ねじを回転させる事で上下位置調節を容易に行なえる。尚、上下方向及び屋内外方向の位置調節を完了する以前には、上記ボルト及びナットは弛めたままとする。又、上記結合筒を支持板に外嵌するのと前後して、鉛直板部に形成した1対の貫通孔に荷重受ピンを挿通し、止めねじ等によりこの荷重受ピンを上記結合筒に固定する。この状態で、この荷重受ピンの両端部は、上記結合筒を構成する1対の鉛直板部の外側面から突出する。尚、上記荷重受ピンを結合筒に固定する作業は、予め工場で行なっても良い。
【0014】
一方、上記躯体に取り付けるべきサッシの屋内側面には、予め係止ブラケットを固定しておき、この係止ブラケットの屋内側面に設けた鉤部を上記荷重受ピンの端部に上方から被せ、この鉤部の凹溝内にこの荷重受ピンの端部を進入させる。この結果、上記サッシの重量が、上記係止ブラケットと、荷重受ピンと、結合筒と、固定ブラケットとを介して、上記躯体に支持される。
【0015】
又、例えばサッシの上部を躯体に取り付ける為の取付装置の様に、幅方向位置の調節が必要であれば幅方向位置調節ねじを設けるが、この場合にはこの幅方向位置調節ねじを回転させる事で幅方向位置位置調節を容易に行なえる。更に、通孔に荷重受ピンに挿通した浮き上がり防止片を係止ブラケットに結合固定する事で、この係止ブラケットが荷重受ピンから浮き上がる事を防止できる。この為、上記荷重受ピンと係止ブラケットの鉤部との係合が外れる事がなくなり、地震の際に、上記サッシが脱落する事を防止できる。
【0016】
【実施例】
図1〜6は本発明の実施例を示している。尚、図1〜5に示した構造は、サッシを含む外壁パネル1の上部を躯体である鉄骨8に取り付ける為の取付装置9aを示しており、請求項2に対応する。これに対して図6に示した構造は、上記外壁パネル1の中間部及び下部を鉄骨8に取り付ける為の取付装置10aを示しており、請求項1に対応する。先ず、図1〜5に示した取付装置9aに就いて説明する。
【0017】
固定ブラケット24は、それぞれが十分な剛性を有する鋼板により造られた、取付基板18と支持板19とから成る。このうちの取付基板18は、竪方向に長い矩形で、上下両端部には、それぞれが水平方向に長い透孔20、20を形成している。又、上記支持板19の基端部は、この様な取付基板18の中央部屋外側面で上記両透孔20、20の間部分に、この屋外側面に対して直角に溶接固定されている。この溶接は、建設現場ではなく、取付装置9aの製造工場で予め行なう。
【0018】
上記支持板19の先端部には、屋内外方向に長い第一の長孔21を、上縁先半部には段下がり部22を、基半部には後述する結合筒25を固定する為の円孔43、43を、それぞれ形成している。尚、このうちの段下がり部22は省略する事もできる。この様な固定ブラケット24は、上記取付基板18の上下両端部に形成した1対の透孔20、20の内周縁部と鉄骨8の屋外側面とを溶接する事により、この鉄骨8の屋外側面に結合固定される。
【0019】
上記固定ブラケット24を構成する支持板19に外嵌する結合筒25は、断面形状が鉛直方向に長い矩形である、四角筒状に形成されている。即ち、この結合筒25は、互いに間隔をあけて配置された1対の鉛直板部26a、26bと、これら両鉛直板部26a、26bの上端縁同士を連結する上板部27と、上記両鉛直板部26a、26bの下端縁同士を連結する下板部28とを有する。この様な結合筒25は、これら各板部26a、26b、27、28の内側に上記支持板19を、鉛直方向並びに屋内外方向に亙る摺動自在に挿入される。この為、上記1対の鉛直板部26a、26bの内側面同士の間隔D は、上記支持板19の厚さ寸法T19と同じかこれよりも僅かに大きいだけ(D ≧T19)としている。これに対して、上記上板部27と下板部28との間隔D は、上記支持板19の高さH19よりも十分に大きく(D ≫H19)している。
【0020】
又、上記結合筒25の上端部内側には、他の部分よりも幅広となった係合部29が形成されている。この係合部29には前後1対のナット30を、回転不能に挿入している。そして、各ナット30のねじ孔と、上記上板部27の前後2個所位置に形成した円孔31、31とを整合させている。そして、これら各円孔31、31を上方から挿通した高さ調節ねじ32、32を、上記各ナット30のねじ孔に螺合させている。取付装置9aの組立時に、上記各ナット30から下方に突出したこれら各高さ調節ねじ32、32の下端面は、前記支持板19の上端縁に突き当たる。
【0021】
又、上記1対の鉛直板部26a、26bの上部で上記係合部29の下側に位置し、互いに整合する位置には、それぞれが円形の貫通孔33を形成している。更に、これら1対の鉛直板部26a、26bの中間部で上記貫通孔33の下側に位置し、互いに整合する位置には、鉛直方向に長い第二の長孔34を形成している。この第二の長孔34の一部は、上記取付装置9aを組み立てるべく、前記支持板19を結合筒25の内側に挿入した状態で、前記第一の長孔21の一部と整合する。
【0022】
上記1対の鉛直板部26a、26bにそれぞれ形成した1対の貫通孔33には、軸方向に亙って外径が変化しない円杆状の荷重受ピン35を挿通している。この荷重受ピン35は、その中央部を上記1対の鉛直板部26a、26b同士の間に掛け渡している。そして、この荷重受ピン35の両端部を上記各鉛直板部26a、26bの外側面から、それぞれ同じ量だけ突出させている。この荷重受ピン35の中間部上面に形成したねじ孔36には、前記結合筒25を構成する上板部27に形成した通孔37を上方から挿通した止めねじ38を螺合している。この止めねじ38により、上記荷重受ピン35が上記結合筒25に固定されている。
【0023】
取付装置9aの組立時に、上記結合筒25の内側に前記支持板19を挿入し、前記第一、第二の長孔21、34を互いに整合させた状態では、これら両長孔21、34に1本のボルト39を、一方の鉛直板部26aから他方の鉛直板部26bに向けて挿通する。そして、このボルト39の先端部で上記他方の鉛直板部26bの側面から突出した部分に、ナット40を螺合させる。図示の実施例では、このナット40として、体裁の良い袋ナットを使用している。
【0024】
又、図示の実施例では、上記一方の鉛直板部26aの基半部で上下方向中間位置に、切り欠き部41を形成している。そして、上記支持板19の基端部で、上記取付装置9aの組立時にこの切り欠き部41に整合する位置に、固定ねじ42、42を挿通する為の円孔43、43(若しくは螺合させる為のねじ孔)を形成している。
【0025】
一方、前記外壁パネル1を構成する竪枠5、5の上部屋内側面には、係止ブラケット44、44を固定している。これら各係止ブラケット44、44は、例えばアルミニウム合金を押し出し成形して成る素材を所望長さに切断し、更に必要とする通孔45、45及びねじ孔61を形成する事により造られる。各係止ブラケット44の屋外側には、上下1対の取付板部47、47が形成されており、上記通孔45、45はこれら取付板部47、47の中央部に形成している。又、これら上下1対の取付板部47、47同士を結ぶ連結板部48の屋内側面には、鉤部49を形成している。この鉤部49は、上記連結板部48と合わさって、断面形状が倒立J字形の部分を構成する。又、この鉤部49は、上記荷重受ピン35を挿入自在で下方に開口した凹溝50を有する。
【0026】
この様な係止ブラケット44は、上記各通孔45、45を挿通したボルト51、51により、上記竪枠5の屋内側面に形成した係合溝7部分に固定する。即ち、上記各ボルト51、51の頭部52、52を上記係合溝7に摺動のみ自在に係合させ、各ボルト51、51を上記各通孔45、45に挿通する。そして、上記各ボルト51、51の先端部で上記各取付板部47、47の屋内側面から突出した部分にナット53、53を螺合させる事で、上記係止ブラケット44を上記竪枠5の屋内側面に固定する。尚、上記ナット53、53も、体裁の良い袋ナットを使用する。又、上記係合溝7の上部で、上端開口よりも少し下方に寄った部分にはストッパ54を、図示しないねじにより固定している。このストッパ54により、上記竪枠5の心合わせを行なう為の摺動片6が下降し過ぎたり、或は上記ボルト51が上方に抜け出る事を防止している。
【0027】
又、上記係止ブラケット44と前記荷重受ピン35との間には浮き上がり防止片55を設けて、地震等の際に上記係止ブラケット44が浮き上がり、上記荷重受ピン35が上記凹溝50から抜け出るのを防止している。この浮き上がり防止片55は、金属板を折り曲げる事により、或はアルミニウム合金の押し出し型材を所望寸法に切断する事により、全体をL字形に造られている。そして、鉛直板部56に上記荷重受ピン35を挿通自在な円形の通孔57を、水平板部58に止めねじ59を挿通する為の円形の通孔60を、それぞれ形成している。この様な浮き上がり防止片55は、上記鉛直板部56の通孔57に荷重受ピン35を挿通し、上記水平板部58の通孔60を上方から挿通した止めねじ59を上記鉤部49の上面に形成したねじ孔61に螺合し更に緊締する事により、上記結合筒25荷重受ピン35と係止ブラケット44との間に掛け渡され、上記荷重受ピン35が鉤部49の凹溝50から抜け出るのを防止する。
【0028】
更に、上記係止ブラケット44の一部で、上記凹溝50の下側部分に形成されたタッピング溝62には、幅方向位置調節ねじであるタッピングねじ63を、前記結合筒25と反対側から螺合している。そして、このタッピングねじ63の先端部で上記タッピング溝62から突出した部分を、上記結合筒25を構成する鉛直板部26a、26bの外側面に突き当てている。
【0029】
上述の様な構成を有する本発明のサッシ取付装置は、次の様にして、サッシである外壁パネル1を、躯体である鉄骨8に固定する。固定ブラケット24は、建設現場で、取付基板18の上下両端部に形成された透孔20、20の内周縁部と鉄骨8の屋外側面とを溶接する事により、この鉄骨8の屋外側面に結合固定する。この様に透孔20、20の内周縁部で行なう溶接は、溶接による肉盛が透孔20、20の内側にのみ存在する為、目立つ事がなく、取付装置9aを装着した部分の体裁を悪くしない。又、現場で行なう溶接作業は、この取付基板18を鉄骨8に溶接する作業のみである為、従来構造の様に、時間的に前後して複数回行なわれる溶接作業が、作業の能率化を阻害する事はない。尚、溶接部分を含む取付基板18には、溶接後に補修塗装を施す。
【0030】
鉄骨8の屋外側面に固定された固定ブラケット24の支持板19には結合筒25を外嵌し、第一、第二の長孔21、34に挿通したボルト39の先端部にナット40を螺合させる。但し、この状態でこれらボルト39とナット40とは、緊締せず、弛く螺合したままとする。この状態で上記結合筒25は上記支持板19に、上下方向及び屋内外方向の位置調節自在に、且つ非分離に結合される。
【0031】
そこで、この状態のまま、前記高さ調節ねじ32、32を回転させ、これら各高さ調節ねじ32、32の先端部が上板部27の下面から突出する量を調節して、上記支持板19に対する結合筒25の高さ位置を調節する。この高さ位置調節は、上記ボルト39の杆部が第二の長孔34の内側で変位できる範囲内で行なえる。又、上記支持板19に対する結合筒25の屋内外方向の位置は、上記ボルト39の杆部が第一の長孔21の内側で変位できる範囲内で調節できる。尚、実際の場合にこれらの調節作業は、上記結合筒25に外壁パネル1の上部を、係止ブラケット44を介して結合した後に行なう。
【0032】
又、上記結合筒25を支持板19に外嵌するのと前後して、上記結合筒25を構成する鉛直板部26a、26bに形成した1対の貫通孔33に荷重受ピン35を挿通する。そして、この荷重受ピン35の中間部に形成したねじ孔36に、上記結合筒25の上板部27に形成した通孔37を上方から挿通した止めねじ38を螺合し更に緊締して、この荷重受ピン35を上記結合筒25に固定する。この状態で、この荷重受ピン35の両端部は、上記結合筒25を構成する1対の鉛直板部26a、26bの外側面から突出する。
【0033】
一方、上記鉄骨8に取り付けるべき外壁パネル1の屋内側面には、予め係止ブラケット44を固定しておく。この固定作業は、建設現場でなく、外壁パネル1の製造工場で行なえる。そして、この係止ブラケット44の屋内側面に設けた鉤部49を上記荷重受ピン35の端部に上方から被せ、この鉤部49の凹溝50内に、この荷重受ピン35の端部を進入させる。この結果、上記外壁パネル1の重量が、上記係止ブラケット44と、荷重受ピン35と、結合筒25と、固定ブラケット24とを介して、上記鉄骨8に支持される。
【0034】
この状態で、前述の様にして上記結合筒25の上下位置及び屋内外方向の位置を調節すると共に、この結合筒25の幅方向に亙る位置を調節して、この結合筒25に釣り下げられた上記外壁パネル1の各方向位置を調節する。上下位置及び屋内外方向の位置調節に就いては前述したので、幅方向位置の調節に就いて説明する。上記結合筒25(及びこの結合筒25に釣り下げられた外壁パネル1)の幅方向位置を調節する場合には、前記タッピングねじ63を回転させる事で、このタッピングねじ63の先端部が上記係止ブラケット44の内側面から突出する量を調節する。例えば、この突出量を十分に小さくした状態でこの係止ブラケット44を上記荷重受ピン35に係止し、上記タッピングねじ36を回転させて上記突出量を次第に多くすれば、上記幅方向位置を微妙に調節できる。
【0035】
上述の様にして、外壁パネル1の上部を鉄骨8に釣り下げると共に、この外壁パネル1の位置調節を行なったならば、前記浮き上がり防止片55を装着すると共に、前記固定ねじ42、42により、上記結合筒25を固定ブラケット24の支持板19に対して固定する。
【0036】
先ず、上記浮き上がり防止片55を装着するには、前述の様に、鉛直板部56の通孔57に荷重受ピン35を挿通し、上記水平板部58の通孔60を上方から挿通した止めねじ59を上記鉤部49の上面に形成したねじ孔61に螺合し更に緊締する。この作業により上記浮き上がり防止片55が、上記荷重受ピン35と係止ブラケット44との間に掛け渡され、上記荷重受ピン35が鉤部49の凹溝50から抜け出るのを防止する。この結果、上記荷重受ピン35と係止ブラケット44の鉤部49との係合が外れる事がなくなり、地震の際に、上記外壁パネル1が脱落する事を防止できる。
【0037】
又、固定ねじ42、42により、上記結合筒25を固定ブラケット24の支持板19に対して固定するには、前記鉛直板部26bの基端中央部で前記切り欠き部41に整合する位置に、前記支持板19に形成した円孔43、43(若しくはねじ孔)に合わせて、ねじ孔(若しくは円孔)を形成する。そして、上記円孔43、43(若しくはねじ孔)に挿通(若しくは螺合)した上記固定ねじ42、42を、上記鉛直板部26bに形成したねじ孔(若しくは円孔)に螺合(若しくは挿入)する。この結果、上記結合筒25と支持板19との位置関係がずれる事がなくなる。
【0038】
次に、図6に示した、外壁パネル1の中間部及び下部を鉄骨8の屋外側面に取り付ける為の取付装置10aに就いて説明する。外壁パネル1を鉄骨8に取り付ける際に、この外壁パネル1の上下方向、幅方向、屋内外方向に亙る位置調節は、主として外壁パネル1の上部と鉄骨8との取付部で行なう。外壁パネル1の中間部及び下部を鉄骨8の屋外側面に取り付ける為の取付装置10aは、位置調節が完了した後、調節された位置で上記外壁パネル1を鉄骨8に対して取り付け固定する役目を有する。この為上記取付装置10aは、前記取付装置9aから、位置調節の為の部材、即ち、ナット30、円孔31、31、高さ調節ねじ32、32等を省略している。又、取付装置9a部分で外壁パネル1が上方に変位するのを防止すれば、この外壁パネル1全体の脱落防止を十分に図れる為、上記取付装置10aには浮き上り防止片55等も省略している。その他の構成及び作用は、前述した取付装置9aと同様である。
【0039】
【発明の効果】
本発明のサッシ取付装置は、以上に述べた通り構成され作用するので、構成部品として外観が良いものを使用でき、しかも溶接部が露出する事がないので、化粧パネルを省略しても、取付装置設置部分の体裁を悪くする事がない。又、建設現場でのボルト止め作業や溶接作業が少なくて済み、サッシの取り付けに要する時間を短縮して、建設作業の短縮化を図れる。更に、位置調節を行なう為の機構を組み込む事も容易である為、サッシの取付位置を調整する作業を容易に行なえる。これらにより、建設コストの低廉化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す、図7の拡大A−A断面に相当する図。
【図2】図1のB部拡大図。
【図3】図7の拡大C−C断面に相当する図。
【図4】図3のD部拡大図。
【図5】取付装置の構成部品の一部を取り出して示す分解斜視図。
【図6】本発明の実施例を示す、図7の拡大E−E断面に相当する図。
【図7】本発明のサッシ取付装置が組み付けられるビルディングの外壁面の一部を屋外側から見た図。
【図8】従来構造の1例を示す、図1と同様の図。
【図9】竪枠の心合わせをする為の摺動片の斜視図。
【図10】従来構造の1例を示す、図6と同様の図。
【図11】同じく図3と同様の図。
【図12】同じく図7の拡大F−F断面に相当する図。
【符号の説明】
1 外壁パネル
2 ガラスパネル
3 上枠
4 下枠
5 竪枠
6 摺動片
7 係合溝
8 鉄骨
9、9a、10、10a 取付装置
11 上側ブラケット
12 下側ブラケット
13 固定ブラケット
14 高さ調節ボルト
15 摺動ブラケット
16 固定ブラケット
17 化粧カバー
18 取付基板
19 支持板
20 透孔
21 第一の長孔
22 段下がり部
24 固定ブラケット
25 結合筒
26a、26b 鉛直板部
27 上板部
38 下板部
29 係合部
30 ナット
21 円孔
32 高さ調節ねじ
33 貫通孔
34 第二の長孔
35 荷重受ピン
36 ねじ孔
37 通孔
38 止めねじ
39 ボルト
40 ナット
41 切り欠き部
42 固定ねじ
43 円孔
44 係止ブラケット
45 通孔
47 取付板部
48 連結板部
49 鉤部
50 凹溝
51 ボルト
52 頭部
53 ナット
54 ストッパ
55 浮き上がり防止片
56 鉛直板部
57 通孔
58 水平板部
59 止めねじ
60 通孔
61 ねじ孔
62 タッピング溝
63 タッピングねじ

Claims (2)

  1. 次の(1) 〜(7) の要件を総て備えるサッシ取付装置。
    (1) 鉛直方向に配置された取付基板と、この取付基板の屋外側面に結合固定されて鉛直方向に配置された支持板と、この支持板に形成された屋内外方向に長い第一の長孔とを備え、上記取付基板を躯体の屋外側面に結合する事によりこの躯体の屋外側面に固定される固定ブラケット。
    (2) 互いに間隔をあけて配置された1対の鉛直板部と、これら両鉛直板部の上端縁同士を連結する上板部と、上記両鉛直板部の下端縁同士を連結する下板部とを有し、これら各板部の内側に上記支持板を、鉛直方向並びに屋内外方向に亙る摺動自在に挿入する結合筒。
    (3) 上記結合筒を構成する1対の鉛直板部の上部で互いに整合する位置に形成された、1対の貫通孔。
    (4) 上記結合筒を構成する1対の鉛直板部の中間部で互いに整合する位置に形成され、上記支持板を結合筒の内側に挿入した状態で上記第一の長孔の一部と整合する、鉛直方向に長い第二の長孔。
    (5) 上記1対の貫通孔に挿通されて、その両端部を上記1対の鉛直板部の側面から突出させた状態で上記結合筒に固定される荷重受ピン。
    (6) 上記第一、第二の長孔を挿通したボルト及びこのボルトの先端部で何れかの鉛直板部の側面から突出した部分に螺合したナット。
    (7) 上記躯体の屋外側面に取り付けられるべきサッシの屋内側面に固定され、上記荷重受ピンを挿入自在で下方に開口した凹溝を有する鉤部を、その屋内側面に設けた係止ブラケット。
  2. 構成要件(1) 〜(7) に加えて、次の構成要件(a) 〜(c) を備える、請求項1に記載したサッシ取付装置。
    (a) 結合筒を構成する上板部に鉛直方向に亙って形成されたねじ孔に上方から螺合し、その下端部を固定ブラケットを構成する支持板の上端面に突き当てた高さ調節ねじ。
    (b) 一端部に荷重受ピンを挿通自在な通孔を有し、他端部を係止ブラケットに結合固定する事により、上記荷重受ピンが鉤部の凹溝から抜け出るのを防止する浮き上がり防止片。
    (c) 上記係止ブラケットに幅方向に亙って螺合し、その先端部を結合筒の側面に突き当て自在とした幅方向位置調節ねじ。
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