JP3569461B2 - 浚渫用クラムシェルバケット - Google Patents
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- E02F3/46—Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with reciprocating digging or scraping elements moved by cables or hoisting ropes ; Drives or control devices therefor
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、海底の土砂やヘドロなどをすくい上げて浚渫を行うクラムシェルバケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
クラムシェルバケットは、バケットの刃先部と左右バケットの底部で土砂を浚渫して、土運船に取り上げるものである。
【0003】
クラムシェルバケットの従来例を図5〜図8に示す。図5及び図6はバケットを開いた状態の正面図及び側面図、図7及び図8はバケットを閉じた状態の正面図及び側面図である。
【0004】
これらの図において、1は機体、2及び3は機体1に上端を軸止された左アーム及び右アーム、4及び5は左右アーム2,3の下端部の支軸6,7の回りに回動自在に設けられた左バケット及び右バケット、8は左右のバケット4,5の開口面の内側端縁同士を結合した枢軸、9は枢軸8を昇降駆動するための滑車機構、10はクレーンからの吊りワイヤ、11は同じくクレーンからの開閉用ワイヤである。
【0005】
この従来のクラムシェルバケットにおいては、図5に示すように左右のバケット4,5を全開した状態で海底まで落下させ、開閉用ワイヤ11を操作して左右バケット4,5を閉じ、海底土砂をすくう。次いで吊りワイヤ10を操作して図7,図8に示すように左右バケット4,5を閉じたまま引き上げ、土運船上で左右バケット4,5を開いて土砂を積み込む。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のクラムシェルバケットにおける問題点は、左右のバケットで土砂を浚渫して土運船に取り上げるとき、バケットの上部が開放しているためバケット上部より汚泥や汚水がこぼれて、海洋汚染を引き起こすことである。
【0007】
このため、工事区域を囲むように海面及び海中に汚濁防止幕を張り合わせ、区域外に汚泥や汚水が流出しないようにしているが、潮の干満や潮流により、完璧とは言えない。
【0008】
この対策として、クラムシェルの左右バケットを完全水密式に改造したものがあるが、問題点が多くて、未だに問題の解決には至っていない。例えば、クレーンの吊りワイヤと開閉ワイヤにて浚渫工事作業中、開いたままのグラブバケットを水中に沈めるが、水密式の左と右のバケットに空気が溜まった状態であるので大きな浮力がバケットに作用し、グラブバケットは浚渫する目的地に到達しない。また、バケットに溜まった空気が、海底でバケットを閉じるときに汚泥を巻き上げて浮上するので、汚染が拡大する。
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、一旦バケットですくい上げた汚泥や汚水を海中に落下させたりこぼすことがなく、またバケットに溜まった空気による浮力や汚泥巻き上げを解消することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明は、クレーンからの吊りロープによって吊り下げられる機体に上端を軸止された左右アームの下端部の支軸の回りに回動自在に右バケットと左バケットとを設け、これらの左右バケットの開口面の内側端縁同士を枢軸で結合すると共に、その枢軸を前記クレーンの開閉用ワイヤで昇降操作することによって、左右バケットを開閉及び移動させて海底の土砂を浚渫する浚渫用クラムシェルバケットにおいて、前記左右バケットの前記開口面以外の部分を密閉構造とし、左右バケットの開口面の上部の合わせ部にシール用パッキンを取り付け、かつ左右バケットの背中の面で且つ前記支軸部近傍に、空気抜き口とこの空気抜き口を開閉する板状の空気抜き扉を設け、この空気抜き扉は上端を水平な軸に回動自在に軸支され、左右バケットが開いているときは前記空気抜き扉が自重により垂下して前記空気抜き口を開放するほぼ垂直の位置にあり、左右バケットが閉じたときは前記空気抜き扉が左右バケットの背中の面に押し上げられて前記空気抜き口を閉塞する位置にあるように前記空気抜き扉を構成したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例を参照しながら具体的に説明する。
【0013】
図1〜図4は本発明の実施例を示すもので、図1はバケットを閉じた状態の正面図、図2はその側面図、図3はバケットを開いた状態の正面図、図4はその側面図である。
【0014】
これらの図において、従来例と同様な構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。
【0015】
本実施例の特徴は、クラムシェルの左右のバケット4,5を完全に箱形にして一面(開口面)だけで接地させるようにした。バケット4,5の上部の面には、D型ゴム(シール用パッキン)12を設け、バケット4,5の開閉により圧縮させて密閉するようにした。また、バケット4,5の左と右の背中の面に大きな空気抜き口13と空気抜き扉14を設置したことである。空気抜き扉14は、本実施例では板状であり、上端を水平な軸によって回動自在に構成されている。
【0016】
この実施例によれば、図3に示すように、左右のバケット4,5を開いた状態で吊りワイヤ10を操作して海中にバケット4,5を落下させると、バケット4,5の底部(落下中は上部)に設けられている空気抜き扉14はほぼ垂直の位置にあって空気抜き口13を開放しており、バケット4,5の底部の空気は海中を落下中に完全に抜かれる。バケット4,5が海底に達すると、開閉用ワイヤ11を操作することによりバケット4,5の刃先が汚泥をすくい取り、バケット4,5が閉じると、D型ゴム12がバケット4,5の口を完全にシールし、図1に示すように空気抜き扉14も空気抜き口13を閉塞してバケット4,5は完全に密封状態となる。
【0017】
この状態で吊りワイヤ10を操作してバケット4,5を吊り上げると、バケット4,5の中から汚泥は外に出ない。そして、そのまま海上に引き上げ、土運船上でバケット4,5を開くことにより、汚泥は土運船に運び込まれることになる。
【0018】
【発明の効果】
上述したように、本発明によれば下記の効果を奏する。
【0019】
(1)左右バケットの開口面以外の部分を密閉構造とし、左右バケットの開口面の合わせ部にシール用パッキンを取り付けたことにより、一旦バケットですくい上げた汚泥や汚水を海中に落下させたりこぼすことがなく、海の汚濁化や生態系への悪影響などの環境汚染を引き起こすことがない。
【0020】
(2)左右バケットの支軸部近傍に、空気抜き口とこの空気抜き口を自動開閉する空気抜き扉を設けたことにより、バケットに溜まった空気による浮力によってバケットの落下地点が狂ったり、バケットから溢れ出た空気が汚泥を巻き上げることによる汚濁化を解消することができる。
【0021】
(3)上記により、従来のような汚濁防止幕を張る必要がなくなり、工期短縮、労力削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例におけるバケットを閉じた状態の正面図である。
【図2】本発明実施例におけるバケットを閉じた状態の側面図である。
【図3】本発明実施例におけるバケットを開いた状態の正面図である。
【図4】本発明実施例におけるバケットを開いた状態の側面図である。
【図5】従来例におけるバケットを開いた状態の正面図である。
【図6】従来例におけるバケットを開いた状態の側面図である。
【図7】従来例におけるバケットを閉じた状態の正面図である。
【図8】従来例におけるバケットを閉じた状態の側面図である。
【符号の説明】
1 機体、2 左アーム、3 右アーム、4 左バケット、5 右バケット、6,7 支軸、8 枢軸、9 滑車機構、10 吊りワイヤ、11 開閉用ワイヤ、12 D型ゴム(シール用パッキン)、13 空気抜き口、14 空気抜き扉
Claims (1)
- クレーンからの吊りロープによって吊り下げられる機体に上端を軸止された左右アームの下端部の支軸の回りに回動自在に右バケットと左バケットとを設け、これらの左右バケットの開口面の内側端縁同士を枢軸で結合すると共に、その枢軸を前記クレーンの開閉用ワイヤで昇降操作することによって、左右バケットを開閉及び移動させて海底の土砂を浚渫する浚渫用クラムシェルバケットにおいて、
前記左右バケットの前記開口面以外の部分を密閉構造とし、左右バケットの開口面の上部の合わせ部にシール用パッキンを取り付け、かつ左右バケットの背中の面で且つ前記支軸部近傍に、空気抜き口とこの空気抜き口を開閉する板状の空気抜き扉を設け、この空気抜き扉は上端を水平な軸に回動自在に軸支され、左右バケットが開いているときは前記空気抜き扉が自重により垂下して前記空気抜き口を開放するほぼ垂直の位置にあり、左右バケットが閉じたときは前記空気抜き扉が左右バケットの背中の面に押し上げられて前記空気抜き口を閉塞する位置にあるように前記空気抜き扉を構成したことを特徴とする浚渫用クラムシェルバケット。
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