JP4808496B2 - 浚渫装置及び浚渫方法 - Google Patents

浚渫装置及び浚渫方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4808496B2
JP4808496B2 JP2006000179A JP2006000179A JP4808496B2 JP 4808496 B2 JP4808496 B2 JP 4808496B2 JP 2006000179 A JP2006000179 A JP 2006000179A JP 2006000179 A JP2006000179 A JP 2006000179A JP 4808496 B2 JP4808496 B2 JP 4808496B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sand
earth
water
buckets
hose
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006000179A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006233747A (ja
Inventor
毅 田口
操可 近藤
智也 万代
秀紀 西田
正浩 富田
康之 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nishimatsu Construction Co Ltd
Original Assignee
Nishimatsu Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nishimatsu Construction Co Ltd filed Critical Nishimatsu Construction Co Ltd
Priority to JP2006000179A priority Critical patent/JP4808496B2/ja
Publication of JP2006233747A publication Critical patent/JP2006233747A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4808496B2 publication Critical patent/JP4808496B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Treatment Of Sludge (AREA)

Description

本発明は、浚渫装置及び浚渫方法に関する。
河川やダム、海等の堆積土砂を浚渫する方法としては、ポンプ船やグラブ船、バケット船、ディッパ船等を用いて行う一般浚渫や、一般浚渫では施工困難な固い地盤を砕岩船あるいは火薬を用いて破砕した後に一般浚渫を行う方法等がある。
中でも、開閉可能に設けられた一対のバケットからなるグラブバケットで土砂を掘削するグラブ船は、大水深の浚渫が可能であり、軟泥から硬土盤までの土質に対応できる。しかし、グラブ船を用いて浚渫する場合には、掘削した土砂をグラブバケットごと水上まで引き揚げて排土するため、グラブバケットの昇降に時間を要し、連続的な浚渫ができず、大水深などの場合、作業能率が低かった。また、グラブバケットを持ち上げる際に、グラブバケットからこぼれ出た土砂が周辺水と混じり、水質汚濁を防止するための措置をとらなければならなかった。
グラブバケットを持ち上げずに連続的に浚渫を行うために、グラブバケットに水上に出口を有する揚土パイプの入口を設けるとともに、閉じた状態のグラブバケット内で泥土を揚土パイプの入口に導入する掬上板を設けたものがある(例えば特許文献1参照)。
特公平8−3188号公報
しかし、閉じた状態のグラブバケット内で掬上板により泥土を揚土パイプの入口に導入する方法では、泥土の流動性が低いため、搬送効率が悪いという問題があった。また、泥土内に混入している流木等の障害物が用土パイプの入口に引っ掛かる恐れがあり、障害物を取り除くためにグラブバケットを水上まで引き揚げる手間が必要となる。
本発明の課題は、浚渫する土砂を効率よく水上に搬送することができる浚渫装置及び浚渫方法を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、図1〜7に示すように、浚渫装置10であって、開閉可能に設けられた一対のバケット22、22と、前記バケット22、22内に吸入口20を有するサンドポンプ17と、前記バケット22、22と前記吸入口20との間で上下動するスクリーン27、27とを備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、開閉可能に設けられた一対のバケット22、22で水底の土砂を掘削するため、水底の土砂のN値が高く硬い場合でも掘削することができる。また、バケット22、22内に取り込んだ土砂をスクリーン27、27により攪拌することにより、土砂の流動性を増大させ、サンドポンプ17による搬送効率を向上させることができる。また、スクリーン27、27により土砂に含まれる流木等の障害物を除去することができ、吸入口20に障害物が引っ掛かる恐れがなく、連続的に土砂を水上へ搬送することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の浚渫装置10であって、前記吸入口20は複数設けられており、前記サンドポンプ17本体は任意の吸入口20に接続を切り替え可能であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、複数の吸入口20のうち任意の吸入口20とサンドポンプ17本体との接続を切り替えて土砂を吸引することで、スクリーン27、27を通過した土砂をさらに攪拌することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の浚渫装置10であって、前記吸入口20は上下動可能に設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、吸入口20を上下動させながら土砂を吸引することで、スクリーン27、27を通過した土砂をさらに攪拌することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の浚渫装置であって、前記サンドポンプにより吸入された水及び土砂を水上に排出するサンドホースと、前記サンドホースを通過する土砂の密度を計測する密度計とを備え、前記サンドホースを通過する土砂の密度に応じて前記吸入口を上下動させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、サンドポンプにより吸入され、サンドホースを通過して水上に排出される土砂の密度を密度計により計測し、それに応じてサンドポンプの吸入口を上下動させることで、サンドホースを通過する土砂の密度を適正な範囲に保ち、サンドポンプの過負荷や閉塞等を防ぐとともに、搬送効率を向上させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の浚渫装置であって、前記サンドポンプにより吸入された水及び土砂を水上に排出するサンドホースと、前記サンドホースを通過する水及び土砂の流量を計測する流量計とを備え、前記サンドホースを通過する水及び土砂の流量に応じて前記サンドポンプの回転数を変動させることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、サンドホースを通過する水及び土砂の流量に応じてサンドポンプの回転数を変動させることで、サンドポンプの過負荷を防止することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の浚渫装置であって、前記バケットの開閉を検知する開閉検知機構を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、開閉検知機構によりバケットの開閉を検知するので、バケットの開閉を妨げる障害物があることを検出することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の浚渫装置であって、前記スクリーンの上下動を検知する上下動検知機構を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、上下動検知機構によりスクリーンの上下動を検知することで、バケット内にスクリーンの上下動を妨げる障害物があることを検出することができる。
請求項8に記載の発明は、浚渫方法であって、開閉可能に設けられた一対のバケット22、22で水底の土砂を掘削し、次いでバケット22、22を閉じた状態でバケット22、22内部に設けられたスクリーン27、27を上下動させてバケット22、22内の土砂を攪拌するとともに、スクリーン27、27を通過した土砂をサンドポンプ17で水上に搬送することを繰り返すことを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、開閉可能に設けられた一対のバケット22、22で水底の土砂を掘削するため、水底の土砂のN値が高く硬い場合でも掘削することができる。また、バケット22、22内に取り込んだ土砂をスクリーン27、27により攪拌することにより、土砂の流動性を増大させ、サンドポンプ17による搬送効率を向上させることができる。また、スクリーン27、27により土砂に含まれる流木等の障害物を除去することができ、吸入口20に障害物が引っ掛かる恐れがなく、連続的に土砂を水上へ搬送することができる。
本発明によれば、バケット内に取り込んだ土砂をスクリーンによりバケット内で攪拌することにより、バケット内の土砂の流動性を増し、サンドポンプによる搬送効率を向上させ、効率よく水上に搬送することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1及び図2は本発明の第1実施形態の浚渫装置10の作業船1への取付構造を示す図であり、図1は正面図、図2は左側面図である。
支持フレーム2は、水上の作業船1等の上部に突設されており、下端で作業船1等に固定されている。支持フレーム2の上端は船上側から水上側に向けて水平に突出しており、水上側の突端には電動チェーンホイスト3が取り付けられている。電動チェーンホイスト3はチェーン4を介して浚渫装置10を上下動可能に吊り下げ支持している。
作業船1上には電動ホースリール5が設けられている。電動ホースリール5にはサンドホース6が巻いた状態で収納されている。サンドホース6の一端は支持フレーム2の上端に設けられたガイドシーブ7を介して浚渫装置10に接続されている。サンドホース6の他端は沈砂槽等の処理プラントへ接続されている。電動ホースリール5は浚渫装置10の下降に伴いサンドホース6をガイドシーブ7に送出し、浚渫装置10の上昇に伴いサンドホース6を巻き取り収納する。
本実施形態に係る浚渫装置10は開閉可能に設けられた一対のバケット22、22を備えるグラブバケット形状である。以下、浚渫装置10について説明する。図3及び図4はバケット22、22が閉じた状態の浚渫装置10を示す図であり、図3は正面図、図4は側面図である。また、図5はバケット22、22が開いた状態の浚渫装置10を示す正面図であり、図6はバケット22、22及びバケット22、22を駆動するシリンダ26、26を取り除いた状態の浚渫装置10を示す正面図である。
吊下枠11は平面視矩形枠状であり、四隅の上側にチェーン4が取り付けられている。また、吊下枠11の四隅の下側には、チェーン12の上端が取り付けられている。チェーン12の下端は、フレーム13の上端に取り付けられている。
フレーム13は、上部枠14と、下部枠15と、4つの柱16とから直方体枠状に形成されている。上部枠14の左右側部には、チェーン12が取り付けられている。また、上部枠14の左右側部には、シリンダ26及びシリンダ31の上端が揺動可能に取り付けられている。4つの柱16は、上部枠14及び下部枠15の四隅に設けられ、上部枠14と下部枠15とを接続している。
フレーム13の内部には、サンドポンプ17が設けられている。サンドポンプ17の吐出口18には、サンドホース6が接続される。サンドポンプ17の下部には、下部枠15よりも下方に突出した4つの吸入部19が設けられている。吸入部19には、下方に開口した吸入口20が設けられている。吸入部19は、4つの吸入口20のうち任意のものから水及び土砂を吸引できるように、図示しないバルブによってサンドポンプ17本体との接続を切り替え可能にされている。また、各吸入部19は上下方向に伸縮可能に形成されている。
フレーム13の下部枠15には、左右側部に一対の平行な回転軸21、21が設けられている。各回転軸21には、バケット22、スクリーン27がそれぞれ設けられている。なお、本実施の形態ではバケット22とスクリーン27とを同じ軸に取り付けているが、両者を別々の軸に取り付けてもよい。
左右一対のバケット22、22は、それぞれ、閉じた状態で各回転軸21から浚渫装置10の下方中央寄りに向けて配設された底板23と、底板23の正面側端部及び背面側端部に互いに平行に取り付けられた2枚の側板24、24とから形成されている。
底板23の上端は回転軸21に対して回転可能に取り付けられている。また、底板23の上端には側方に突出するアーム25が設けられており、アーム25にはシリンダ26の下端が回転可能に取り付けられている。シリンダ26、26が伸縮すると、アーム25、25を介してバケット22、22が回転軸21、21に対して回転し、図5に示すようにバケット22、22が開いたり、図3に示すように閉じたりする。閉じた状態では、左右のバケット22、22は、底板23の下端同士、及び、2枚の側板24、24の側端部同士が互いに当接する。
左右一対のスクリーン27、27は、円弧状の歯28が複数設けられた櫛状に形成されており、その基部29が回転軸21に対して回転可能に取り付けられている。各スクリーン27の歯28は、隣り合う歯28との間に、歯28の幅よりも広く、浚渫する土砂が通過するのに充分な間隔を空けて設けられている。そして、左右一対のスクリーン27、27は、互いの歯28が噛み合うように配置されている。
スクリーン27の基部29には、側方に突出するアーム30が設けられており、アーム30にはシリンダ31の下端が回転可能に取り付けられている。シリンダ31が伸縮すると、アーム30を介してスクリーン27が回転軸21に対して回転し、スクリーン27が上下する。
次に、浚渫装置10による水底の浚渫方法について説明する。まず、図7(a)に示すように、シリンダ26、26を最も短縮した状態、すなわちバケット22、22を全開にした状態で電動チェーンホイスト3よりチェーン4を繰り出し、浚渫装置10を水底に向けて下降させる。このときシリンダ31、31は伸長した状態にあり、スクリーン27、27は吸入口20に最も近接した状態にある。
浚渫装置10が水底に着いたら、シリンダ26、26を伸長し、図7(b)に示すように、バケット22、22を閉じる。このときバケット22、22により水底の土砂が掘削され、バケット22、22とスクリーン27、27との間に土砂が取り込まれる。
次いで、サンドポンプ17を起動し、吸入口20から水及び土砂の吸入を開始する。それとともに、シリンダ31、31を短縮し、図7(c)に示すように、スクリーン27、27を下降させる。これによりバケット22、22内の土砂をほぐし、ほぐした土砂をスクリーン27、27の上部へ通過させる。
次に、シリンダ31、31を伸長し、図7(b)に示すようにスクリーン27、27を上昇させる。これによりほぐした土砂を掻き上げる。それとともに、サンドポンプ17を駆動し、ほぐした土砂を吸入口20から水とともに吸入させる。吸入された水及び土砂はサンドポンプ17によりサンドホース6を通って水上へ送出される。以上の操作を繰り返すことで、連続的に浚渫を行うことができる。
このように、本実施形態の浚渫装置10によれば、バケット22、22で水底の土砂を掘削するため、水底の土砂のN値が高い場合でも掘削することができる。また、バケット22、22内でスクリーン27、27の上下動を繰り返し、バケット22、22内の土砂を攪拌することで、土砂の流動性を増し、水及び土砂の吸入を効率よく行うことができ、搬送効率を向上させることができる。一方、土砂内に含まれる流木や大きな石等の障害物はスクリーン27、27を通過せず、スクリーン27、27の下部に残されるため、吸入口20に障害物が詰まる恐れがない。
また、土砂の攪拌をバケット22、22内で行うため、周囲の水質を汚濁しない。
なお、スクリーン27、27の上下動とともに、サンドポンプ17と接続される吸入部19を切り替えながら土砂を吸入してもよい。サンドポンプ17と接続される吸入部19を切り替えることで、土砂を吸入する吸入口20の場所が変わり、バケット22、22内の土砂を攪拌する効果が得られる。
また、スクリーン27、27の上下動とともに、吸入部19を伸縮させながら土砂を吸入しても良い。吸入部19を伸縮させることで、土砂を吸入する吸入口20を上下に移動させ、バケット22、22内の土砂を攪拌する効果が得られる。さらに、図にはないが、バケット22、22内にジェットノズルを設け、ジェット噴流水によりバケット22、22内の土砂を攪拌してもよい。
また、ガンマ線密度計をサンドホース6に設け、サンドホース6を通過する水及び土砂における土砂の密度をガンマ線密度計により計測し、土砂の密度に応じてスクリーン27や吸入部19を制御してもよい。これにより、土砂の搬送効率を最適に維持することができる。
また、上記実施形態では、水上の作業船1等の上部に突設された支持フレーム2に設けた電動チェーンホイスト3に浚渫装置10を取り付けたが、例えばバックホウやクローラクレーン等の先端に電動チェーンホイストを設け、浚渫装置10を取り付けてもよい。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係る浚渫装置110は開閉可能に設けられた一対のバケット122、122を備えるグラブバケット形状である。以下、浚渫装置110について説明する。図8はバケット122、122が閉じた状態の浚渫装置110を示す正面図である。また、図9はバケット122、122を省略した浚渫装置110の平面図であり、図10はシリンダ141、ガイド142、連結部143等を省略した浚渫装置110の側面図である。
また、図11はバケット122、122内にサンドポンプ117を下降させた状態の浚渫装置10を示す正面図であり、図12はバケット122、122を開いた状態の浚渫装置10を示す正面図であり、図13はスクリーン130の先端をバケット122、122内で上昇させた状態の浚渫装置10を示す正面図である。
吊下枠111は吊下枠11と同様に平面視矩形枠状であり、四隅の上側にチェーン104が取り付けられる。チェーン104は第1実施形態と同様に、電動チェーンホイスト(図示せず)から繰り出される。
また、吊下枠111の四隅の下側には、チェーン112の上端が取り付けられている。チェーン112の下端は、フレーム113の上端に取り付けられている。
フレーム113は、上部枠114と、下部枠115と、4つの柱116とから直方体枠状に形成されている。なお、フレーム113内の構造を示すため、図8〜図13ではフレーム113を二点鎖線で示している。上部枠114の左右側部には、チェーン112が取り付けられている。また、上部枠114の左右側部には、シリンダ123、123の上端が揺動可能に取り付けられている。
4つの柱116は、上部枠114及び下部枠115の四隅に設けられ、上部枠114と下部枠115とを接続している。
下部枠115の上面には、左右2つのシリンダ141、141の下端が取り付けられている。シリンダ141、141の上端はそれぞれガイド142、142に取り付けられている。2つのガイド142、142は連結部143及びポンプ支持部144により接続されている。ポンプ支持部144はサンドポンプ117を支持する。
また、下部枠115の上面には、ガイドブラケット145、145が設けられている。ガイドブラケット145、145は図9に示すように、それぞれガイド142、142が嵌挿され、シリンダ141、141の伸縮に伴って移動するガイド142、142を上下に案内する。
サンドポンプ117の下部には、下部枠115よりも下方に突出した吸入部119が設けられている。吸入部119には、下方に開口した吸入口120が設けられている。
サンドポンプ117の吐出口118には、サンドホース106が接続される。サンドホース106は第1実施形態のサンドホース6と同様であるが、本実施形態のサンドホース106には、流量計146、密度計147が設けられている。流量計146はサンドホース106を通過する水及び土砂の流量を計測する。密度計147はサンドホース106を通過する水及び土砂における土砂の密度を計測する。
また、サンドポンプ117の下部には、ジェットノズル148、148が設けられている。ジェットノズル148、148は図示しないホースにより水上の図示しないジェットポンプに接続されており、ジェットノズル148、148からは清水が噴出される。このジェット噴流水により、バケット122、122内の土砂が攪拌される。
サンドポンプ117及びジェットノズル148、148はシリンダ141、141を収縮させることによってバケット122、122内に下降し(図11)、シリンダ141、141を伸張させることによって上昇する(図8)。
また、フレーム113の下部枠115には、左右側部に一対の平行な回転軸121、121が設けられている。各回転軸121には、バケット122がそれぞれ設けられている。
バケット122、122は回転軸121に対して回転可能に取り付けられている。また、バケット122、122にはそれぞれシリンダ123、123の下端が回転可能に取り付けられている。また、シリンダ123には、そのストローク長を検知する図示しないストローク検知機構(開閉検知機構)が設けられている。
シリンダ123、123が収縮すると、バケット122、122は回転軸121、121に対して回転し、図12に示すようにバケット122、122が開く。
一方、シリンダ123、123が伸張すると、バケット122、122は回転軸121、121に対して回転し、図8に示すように閉じる。
バケット122、122は左右一対であり、それぞれ、スリット部124と、スクリーン130と、2枚の側板126、126と、から形成されている。
スリット部124は、バケット122、122が閉じた状態で各回転軸121から浚渫装置110の下方中央寄りに向けて配設されており、複数のスリット125を備える。各スリット125にはスクリーン130の歯134が挿通されている。なお、2つのスリット部124、124に設けられたスリット125の位置は互い違いになっているため、2つのスクリーン130、130の歯134が噛み合うように互い違いとなる。
2枚の側板126、126は、スリット部124の正面側端部及び背面側端部に互いに平行に取り付けられている。バケット122、122が閉じた状態では、スリット部124の下端同士、及び、2枚の側板126、126の側端部同士が互いに当接する。
スクリーン130は、回転軸131と、アーム132と、シリンダ133と、歯134とからなる。
回転軸131は左右のスリット部124、124の外側部にそれぞれ設けられている。アーム132は、各回転軸131からバケット122の外側へ突設されている。シリンダ133は、アーム132の先端とスリット部とに両端を接続されている。また、シリンダ133には、そのストローク長を検知する図示しないストローク検知機構(上下動検知機構)が設けられている。
歯134は回転軸131と一体に形成され、スリット部124のスリット125に挿通されている。シリンダ133、133が伸縮することにより、アーム132及び歯134は回転軸131を中心に回転し、歯134の先端はスリット部124の内側で上昇したり(図13)、下降したりする。
なお、歯134の上下動は、サンドポンプ117の上下動と同時に行うこともできるし、それぞれを単独で行うこともできる。
次に、浚渫装置110による水底の浚渫方法について説明する。まず、シリンダ123、123を最も短縮した状態、すなわち図12に示すように、バケット122、122を全開にした状態で、水上の電動チェーンホイストよりチェーン104を繰り出し、浚渫装置110を水底に向けて下降させる。このときシリンダ133、133は収縮した状態にあり、スクリーン130、130は全開の状態である。
浚渫装置110が水底に着いたら、シリンダ123、123を伸長し、図8に示すように、バケット122、122を閉じる。このときスリット部124及びスクリーン130の先端により水底の土砂が掘削され、バケット122、122内に土砂が取り込まれる。
なお、バケット122、122の間に流木や大きな石等の障害物が含まれる場合、バケット122、122が障害物を挟持して閉じず、シリンダ123、123が完全に伸張しないと考えられる。このため、シリンダ123、123が完全に伸張していないことをストローク検知機構(開閉検知機構)により検知することで、バケット122、122が障害物を挟持したことを検知することができる。この場合は、浚渫装置110を水上に引き上げ、障害物を除去した後に、浚渫を再開すればよい。
次いで、サンドポンプ117を起動し、吸入口120から水及び土砂の吸入を開始する。それとともに、シリンダ133、133を伸張し、図13に示すように、スクリーン130、130の歯134、134の先端をバケット122、122内で上昇させたり、シリンダ133、133を収縮し、スクリーン130、130の先端を下降させたりする。これによりバケット122、122内の土砂をほぐす。また、必要に応じて、ジェットノズル148、148からジェット噴流水を噴出し、バケット122、122内の土砂をほぐす。
なお、スクリーン130、130の歯134、134とサンドポンプ117の吸入口120との間に流木や大きな石等の障害物が含まれる場合、スクリーン130、130の歯134、134の先端が上昇せず、シリンダ133、133が完全に伸張しないと考えられる。このため、シリンダ133、133が完全に伸張していないことをストローク検知機構(上下動検知機構)により検知することで、バケット122、122内の障害物を検知することができる。この場合は、浚渫装置110を水上に引き上げ、障害物を除去した後に、浚渫を再開すればよい。
ほぐした土砂は、サンドポンプ117の吸入口120から吸入される。このとき、流量計146によりサンドホース106を通過する水及び土砂の流量を計測するとともに、密度計147によりサンドホース106を通過する土砂の密度を計測する。
流量計146が所定の適正値より流量が小さくなったことを検出した場合は、サンドポンプ117の負荷が大きいと考えられるので、サンドポンプ117の回転数を低下させる。これによりサンドポンプ117の過負荷を防止することができる。なお、流量が小さくなった原因がサンドポンプ117またはサンドホース106が閉塞したためと考えられる場合は、サンドポンプ117を停止し、閉塞を解消した後に浚渫を再開する。
また、密度計147が所定の適正値より土砂の密度が低いことを検出した場合は、シリンダ141、141を収縮させて図11に示すようにサンドポンプ117の吸入口120を下降させ、吸入する土砂の密度を上昇させる。一方、土砂の密度が高い場合は、シリンダ141、141を伸張させてサンドポンプ117の吸入口120を上昇させ、吸入する土砂の密度を下降させる。このように制御することで、サンドホース106を通過する土砂の密度を適正な範囲に保ち、サンドポンプ117の過負荷や閉塞等を防ぐとともに、搬送効率を向上させることができる。
なお、上記制御は図示しない制御部により自動的に行われるが、手動で行ってもよい。
以上の操作を繰り返すことで、連続的に浚渫を行うことができる。
このように、本実施形態の浚渫装置110によれば、ジェットノズル148、148から噴出されるジェット噴流水によりバケット122、122内の土砂を攪拌することで、土砂の流動性を増し、水及び土砂の吸入を効率よく行うことができ、搬送効率を向上させることができる。
また、サンドホース106を通過する土砂の密度を密度計147により計測し、土砂の密度に応じてスクリーン130や吸入口120を上下動させることにより、土砂の搬送効率を最適に維持することができる。
また、サンドホース106を通過する水及び土砂の流量を流量計146により計測することで、流量の変化によりサンドポンプ117またはサンドホース106の閉塞等の不具合を発見し、対処することができる。
本発明が適用された浚渫装置10の作業船1への取付構造を示す正面図である。 本発明が適用された浚渫装置10の作業船1への取付構造を示す左側面図である。 バケット22、22が閉じた状態の浚渫装置10を示す正面図である。 バケット22、22が閉じた状態の浚渫装置10を示す側面図である。 バケット22、22が開いた状態の浚渫装置10を示す正面図である。 バケット22、22及びシリンダ26、26を取り除いた状態の浚渫装置10を示す正面図である。 (a)〜(c)は浚渫装置10による水底の浚渫方法について説明する正面図である。 バケット122、122が閉じた状態の浚渫装置110を示す正面図である。 バケット122、122を省略した浚渫装置110の平面図である。 シリンダ141、ガイド142、連結部143等を省略した浚渫装置110の側面図である。 バケット122、122内にサンドポンプ117を下降させた状態の浚渫装置10を示す正面図である。 バケット122、122を開いた状態の浚渫装置10を示す正面図である。 スクリーン130の先端をバケット122、122内で上昇させた状態の浚渫装置10を示す正面図である。
符号の説明
6、106 サンドホース
10、110 浚渫装置
17、117 サンドポンプ
20、120 吸入口
22、122 バケット
27、130 スクリーン
146 流量計
147 密度計

Claims (8)

  1. 開閉可能に設けられた一対のバケットと、
    前記バケット内に吸入口を有するサンドポンプと、
    前記バケットと前記吸入口との間で上下動するスクリーンとを備えることを特徴とする浚渫装置。
  2. 前記吸入口は複数設けられており、前記サンドポンプ本体は任意の吸入口に接続を切り替え可能であることを特徴とする請求項1に記載の浚渫装置。
  3. 前記吸入口は上下動可能に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の浚渫装置。
  4. 前記サンドポンプにより吸入された水及び土砂を水上に排出するサンドホースと、
    前記サンドホースを通過する土砂の密度を計測する密度計とを備え、
    前記サンドホースを通過する土砂の密度に応じて前記吸入口を上下動させることを特徴とする請求項3に記載の浚渫装置。
  5. 前記サンドポンプにより吸入された水及び土砂を水上に排出するサンドホースと、
    前記サンドホースを通過する水及び土砂の流量を計測する流量計とを備え、
    前記サンドホースを通過する水及び土砂の流量に応じて前記サンドポンプの回転数を変動させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の浚渫装置。
  6. 前記バケットの開閉を検知する開閉検知機構を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の浚渫装置。
  7. 前記スクリーンの上下動を検知する上下動検知機構を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の浚渫装置。
  8. 開閉可能に設けられた一対のバケットで水底の土砂を掘削し、
    次いでバケットを閉じた状態でバケット内部に設けられたスクリーンを上下動させてバケット内の土砂を攪拌するとともに、
    スクリーンを通過した土砂をサンドポンプで水上に搬送することを繰り返すことを特徴とする浚渫方法。
JP2006000179A 2005-01-27 2006-01-04 浚渫装置及び浚渫方法 Expired - Fee Related JP4808496B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006000179A JP4808496B2 (ja) 2005-01-27 2006-01-04 浚渫装置及び浚渫方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005019914 2005-01-27
JP2005019914 2005-01-27
JP2006000179A JP4808496B2 (ja) 2005-01-27 2006-01-04 浚渫装置及び浚渫方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006233747A JP2006233747A (ja) 2006-09-07
JP4808496B2 true JP4808496B2 (ja) 2011-11-02

Family

ID=37041703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006000179A Expired - Fee Related JP4808496B2 (ja) 2005-01-27 2006-01-04 浚渫装置及び浚渫方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4808496B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6449532B2 (ja) * 2013-05-20 2019-01-09 株式会社安藤・間 土砂等堆積物吸引方法及びこれに用いる装置
JP6430838B2 (ja) * 2015-01-23 2018-11-28 五洋建設株式会社 吸引浚渫装置および吸引浚渫方法
CN106120920B (zh) * 2016-06-27 2019-05-24 杭州市城市土地发展有限公司 一种用于公园人工湖的污泥处理装置及方法
JP7082913B2 (ja) * 2018-06-27 2022-06-09 古河機械金属株式会社 浚渫装置、浚渫ステーションおよびこれを備える浚渫システム
JP7107793B2 (ja) * 2018-09-14 2022-07-27 古河機械金属株式会社 水中用礫管理装置およびこれを備える水中用整粒移送装置並びに水中での礫供給状態の管理方法
WO2020250886A1 (ja) * 2019-06-12 2020-12-17 株式会社小島組 浚渫作業船
JP2021031952A (ja) * 2019-08-23 2021-03-01 鹿島建設株式会社 掘削圧送方法及び掘削圧送システム
CN114034516B (zh) * 2021-09-30 2023-11-03 利晟(杭州)科技有限公司 一种便携式两用环境监测设备

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS516336A (ja) * 1974-07-05 1976-01-19 Wakachiku Constr Hedoronoshunsetsuhoho oyobi hedoroshunsetsuhetsudo
JPS5484327A (en) * 1977-12-16 1979-07-05 Hitachi Shipbuilding Eng Co Bucket for dredging muddy sludge
JPS5559233A (en) * 1978-10-23 1980-05-02 Kowan Kaihatsu Kk Sea bottom gravel dredging method without making water turbid by grab type dredger ship
JPS56159436A (en) * 1980-05-13 1981-12-08 Shigeo Takamura Dredging method using clamshell type water injection pressure air mixing pump
JPS57155445A (en) * 1981-03-18 1982-09-25 Shigeo Takamura Dredging work by clamshell vacuum pump
JPH083188B2 (ja) * 1993-07-15 1996-01-17 株式会社小島組 グラブ揚土装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006233747A (ja) 2006-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4808496B2 (ja) 浚渫装置及び浚渫方法
KR101339890B1 (ko) 복합 준설선
NL2007072C2 (en) Drag head and trailing suction hopper dredger.
CN204001012U (zh) 一种多功能清淤船
KR101093270B1 (ko) 준설물 분산 방지용 준설헤드 덮개장치 및 이를 구비한 준설헤드장치
JP6674672B2 (ja) ポンプ浚渫船の汚濁拡散抑制装置及び汚濁拡散抑制方法
JP6430838B2 (ja) 吸引浚渫装置および吸引浚渫方法
NL9400818A (nl) Vaartuig, baggermiddelen en samenstel daarvan.
FI113846B (fi) Menetelmä maa-aineksen seulomiseksi ja seulaväline
JP6903289B2 (ja) 浚渫用グラブバケットおよび浚渫方法
JP3194786U (ja) 浚渫用先端アタッチメント
KR102231198B1 (ko) 흡입 이동식 준설장치
JPH09242113A (ja) 浚渫排送装置
JP2005240529A (ja) 泥土浚渫装置
CN111705861B (zh) 双绞刀对称式清淤船
JPH09264036A (ja) 浚渫排送装置
CN210162804U (zh) 斗轮式应急清淤装置
JP4097026B2 (ja) 浚渫船
JP2006097343A (ja) 浚渫搬送装置
JPS61257540A (ja) 浚渫用バケツト
JP2021038511A (ja) 浚渫用アタッチメント及び浚渫システム
JPS5845533B2 (ja) 地下連続壁掘削用グラブバケツト
JPH093962A (ja) 浚渫船の集泥方法とその装置
JP2005030135A (ja) グラブバケットを用いる浚渫装置及び浚渫方法
JPH0819695B2 (ja) 高濃度浚渫排送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110816

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110817

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140826

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4808496

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees