JP6903289B2 - 浚渫用グラブバケットおよび浚渫方法 - Google Patents

浚渫用グラブバケットおよび浚渫方法 Download PDF

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本発明は、浚渫用グラブバケットおよび浚渫方法に関し、さらに詳しくは、浚渫の作業性を損なうことなく、シェルの内側に発生する汚濁水がシェルの外側へ流出することを効果的に抑制することができる浚渫用グラブバケットおよび浚渫方法に関するものである。
吊りワイヤを介して昇降されるグラブバケットを用いて浚渫を行うグラブ浚渫が広く知られている。グラブバケットを使用したグラブ浚渫では、左右一対のシェルを閉じて水底の土砂をすくう際に、シェルの内側に土砂によって濁った汚濁水が発生する。シェルの上部が開口している非密閉型のグラブバケットでは、シェルの内側に発生した汚濁水がシェルの上部の開口からシェルの外側へ流出して水中へ拡散してしまう。それ故、密閉型のグラブバケットが使用されることがある。密閉型のグラブバケットの場合には、シェルを閉じるとシェルの内側が密閉空間となるので、非密閉型のグラブバケットに比してシェルの外側へ流出する汚濁水の量を低減することができる。しかしながら、密閉型のグラブバケットを使用した場合であっても、シェルを閉じる過程で、シェルどうしのすき間からある程度の汚濁水がシェルの外側へ流出する。
そのため、従来では、密閉型のグラブバケットを使用する場合にも、汚濁水の拡散を抑制するために、浚渫を行う作業区画の周囲に汚濁防止膜を配設する等の対策がとられている(例えば、特許文献1参照)。汚濁防止膜による対策では、汚濁水を作業区画の内側に閉じ込めることはできるが、作業区画内には汚濁水が拡散してしまう。特許文献1に記載の浚渫汚濁防止装置では、グラブバケットの周囲を袋状体で被覆し、袋状体の内部の水をパイプを通じてタンク等に排出することで、シェルの外部に流出した汚濁水を除去する。しかしながら、この浚渫汚濁防止装置では、大きな袋状体が浮遊して不規則に動くので、浚渫作業の邪魔になる。また、グラブバケットを駆動させる駆動源とは別に、排水ポンプを駆動させるための駆動源(電気)が必要となる。
特開平10−37229号公報
本発明の目的は、浚渫の作業性を損なうことなく、シェルの内側に発生する汚濁水がシェルの外側へ流出することを効果的に抑制することができる浚渫用グラブバケットおよび浚渫方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の浚渫用グラブバケットは、左右一対のシェルと、これらシェルどうしを回転可能に連結する連結部とを有し、前記連結部を昇降させることにより、前記左右一対のシェルが左右に開閉し、前記シェルどうしが当接して閉じた際に前記左右一対のシェルの上部が塞がれた状態になる密閉型の浚渫用グラブバケットにおいて、シリンダと、このシリンダの内部を移動するピストンと、前記シリンダの内部と前記シェルの内側とを連通させる連通管とを有する汚濁抑制機構を備えて、前記シェルの開閉動作に連動して前記ピストンを前記シリンダに対して相対的に移動させて、前記シェルを開く動作の際には前記連通管を通じて前記シリンダの内部から前記シェルの内側への押圧力が発生し、前記シェルを閉じる動作の際には前記連通管を通じて前記シェルの内側から前記シリンダの内部への吸引力が発生する構成にしたことを特徴とする。
本発明の浚渫方法は、左右一対のシェルに回転可能に連結された連結部を昇降させることにより、前記左右一対のシェルを左右に開閉させ、前記シェルどうしが当接して閉じた際に前記左右一対のシェルの上部が塞がれた状態になる密閉型の浚渫用グラブバケットを使用した浚渫方法において、ピストンを内設したシリンダの内部と前記シェルの内側とを連通管により連通させて、前記シェルの開閉動作に連動して前記ピストンを前記シリンダに対して相対的に移動させる汚濁抑制機構を設けておき、前記シェルを閉じて水底の土砂をすくう際には、前記シェルの内側の汚濁水を前記ピストンの相対的な移動により前記連通管を通じて前記シリンダの内部に吸引し、閉じた前記シェルを開いて前記土砂を排出する際には、前記シリンダの内部に吸引した前記汚濁水を前記ピストンの相対的な移動により前記連通管を通じて前記シェルの内側へ排出することを特徴とする。
本発明の浚渫用グラブバケットおよび浚渫方法によれば、密閉型の浚渫用グラブバケットに、シェルの開閉動作に連動してピストンをシリンダに対して相対的に移動させる汚濁抑制機構を設けることで、シェルを閉じて水底の土砂をすくう際に、シェルを閉じる動作と連動したピストンのシリンダに対する相対的な移動により、シェルの内側に発生する汚濁水を連通管を通じてシリンダの内部に吸引することができる。これにより、シェルの内側に発生した汚濁水が、シェルを閉じる過程でシェルの外側へ流出することを効果的に抑制することができる。シリンダの内部に吸引した汚濁水はシェルを開く動作とともにシェルの内側に排出されるので、次のシェルを閉じる動作によって新たに汚濁水をシリンダの内部に吸引できる。さらに、汚濁抑制機構は、袋状体のように水中を不規則に浮遊することもなく、シェルを開閉することで駆動されるので、汚濁抑制機構のための専用の駆動装置が不要となる。それ故、浚渫の作業性を損なうことがない。
本発明の実施形態の浚渫用グラブバケットのシェルを開いた状態を正面視で例示する説明図である。 図1のシェルを閉じて土砂をすくうとともに、汚濁抑制機構によりシェルの内側の汚濁水を吸引している状態を正面視で例示する説明図である。 図1のシェルを完全に閉じた状態を正面視で例示する説明図である。 図3のA矢視図である。 図1のシェルを開いて浚渫した土砂および汚濁水を排出している状態を正面視で例示する説明図である。 本発明の別の実施形態の浚渫用グラブバケットのシェルを開いている状態を正面視で例示する説明図である。 図6のシェルを閉じている状態を正面視で例示する説明図である。
以下、本発明の浚渫用グラブバケットおよび浚渫方法を、図に示した実施形態に基づいて説明する。なお、図では、浚渫用グラブバケットの一部分の内部を可視化して描写している。
図1に例示するように、本発明に係る実施形態の密閉型の浚渫用グラブバケット1(以下、バケット1という)は、吊りワイヤ7が接続された上フレーム4を有している。上フレーム4には、左右2本のアーム5の上端部がそれぞれ支軸6aを介して回転可能に連結されている。2本のアーム5の下端部には、それぞれ支軸6bを介して左右一対のシェル2の側端部が回転可能に連結されている。
左右一対のシェル2どうしは、シェル2どうしの間に設けられた連結部3によって回転可能に連結されている。この実施形態では、連結部3に2つの支軸6cが設けられており、それぞれの支軸6cにそれぞれシェル2の上端部が回転可能に連結されている。なお、連結部3に1つの支軸6cが設けられており、その支軸6cにそれぞれシェル2の上端部が回転可能に連結されている構成にすることもできる。連結部3には開閉ワイヤ8が接続されている。
吊りワイヤ7の繰り出し長さを変えることで、バケット1全体を上下移動させることができる。開閉ワイヤ8の繰り出し長さを変えることで、上フレーム4に対して連結部3を上下方向に相対移動させることができる。吊りワイヤ7と開閉ワイヤ8の巻取りおよび繰り出しは、例えば、作業船に搭載されたクレーンのウインチ装置によって行なわれる。
バケット1は、さらに、汚濁抑制機構10を装備している。汚濁抑制機構10は、シリンダ11と、シリンダ11の内部を移動するピストン12と、シリンダ11の内部とシェル2の内側とを連通させる連通管13とを有している。この実施形態では、シリンダ11がシェル2の1つに回転可能に連結されていて、ピストン12(のロッド)が連結部3に回転可能に連結されている。より詳しくは、シリンダ11とシェル2とを連結する支軸11aは、アーム5とシェル2とを連結する支軸6bの近傍に配置されている。ピストン12と連結部3とを連結する支軸12aは、シェル2と連結部3とを連結する支軸6cの近傍に配置されている。
シリンダ11およびピストン12のそれぞれの連結位置は、使用するシリンダ11のサイズやシェル2の形状等に応じて適宜決定できる。例えば、シリンダ11を連結部3に連結し、ピストン12をシェル2に連結することもできる。
連通管13としては、樹脂やゴム等の弾性部材で形成されたホースなどが例示できる。連通管13の一端部はシリンダ11に接続され、連通管13の他端部はシェル2の内側に接続される。この実施形態では、連通管13の一端部がピストン12のヘッドの先端面とシリンダ11の内面とで区画されたシリンダ11の内部に接続されていて、連通管13の他端部がシェル2の上部に接続されている。
シェル2の上部とは、一対のシェル2を閉じた状態で、シェル2の上部に位置しているシェル2の上面部分または側面部分である。より具体的には、一対のシェル2を閉じた状態で、シェル2の内側に形成される密閉空間の下端位置から上端位置までの上下範囲の内、上側の30%の範囲に位置するシェル2の上面部分または側面部分を意味する。
この実施形態では、シリンダ11とシェル2の内側とを1本の連通管13で接続しているが、シリンダ11とシェル2の内側とを複数の連通管13で接続することもできる。1つのシリンダ11と左右両側のシェル2の内側とをそれぞれ連通管13で接続することもできる。連通管13は、中途の位置で複数に分岐した構成にすることもできる。
この実施形態では、左右それぞれのシェル2に1つずつ計2つの汚濁抑制機構10が設けられている。バケット1に設ける汚濁抑制機構10の設置数はバケット1のバケット容量や使用するシリンダ11のサイズ等に応じて適宜決定できる。
図1に示すように、上フレーム4に対して連結部3を下方移動させると、それぞれのシェル2が支軸6bおよび支軸6cを中心に回転して、左右一対のシェル2が開いた状態になる。一対のシェル2を開いた状態では、支軸11aと支軸12aとの離間距離が近く、シリンダ11の内部の深い位置(支軸11a側)までピストン12のヘッドが押し込まれた状態となる。
図2に示すように、開閉ワイヤ8によって連結部3を上フレーム4に近づけるように上方移動させると、それぞれのシェル2が支軸6bおよび支軸6cを中心に回転して、図3および図4に示すように、一対のシェル2が互いの対向する部分を当接させて閉じた状態になる。シェル2どうしが当接して閉じた状態になると、一対のシェル2の上部は塞がれた状態となる。
一対のシェル2を閉じる動作の際には、一対のシェル2が閉じる動作に連動して、支軸11aと支軸12aとの離間距離が徐々に長くなり、ピストン12のヘッドがシリンダ11の内部の深い位置(支軸11a側)から浅い位置(支軸12a側)まで移動する。これにより、シェル2を閉じる動作の際には、連通管13を通じてシェル2の内側からシリンダ11の内部への吸引力が発生する。
図5に示すように、上フレーム4に対して連結部3を下方移動させて、閉じた状態の一対のシェル2を開く動作の際には、一対のシェル2が開く動作に連動して、支軸11aと支軸12aとの離間距離が徐々に短くなり、ピストン12のヘッドがシリンダ11の内部の浅い位置から深い位置まで押し込まれる。これにより、シェル2を開く動作の際には、連通管13を通じてシリンダ11の内部からシェル2の内側への押圧力が発生する。このように、汚濁抑制機構10は、シェル2を開閉する駆動力を利用することにより、シェル2の開閉動作と連動してシリンダ11に対してピストン12を相対的に移動させる。
次に、このバケット1を使用した浚渫方法を説明する。
図1に示すように、一対のシェル2を開いた状態で、バケット1を水中に降下させ、シェル2の先端部(爪)を水底の土砂Sに突き刺す。次いで、図2に示すように、一対のシェル2を閉じて水底の土砂Sをすくう。このシェル2を閉じて水底の土砂Sをすくう際には、シェル2の内側に発生する汚濁水DWを、ピストン12の相対的な移動により連通管13を通じてシリンダ11の内部に吸引する。
図3に示すように、一対のシェル2を完全に閉じると、シェル2を閉じる過程でシェル2の内側に発生した汚濁水DWの多くは、シリンダ11の内部に吸引された状態となる。次いで、一対のシェル2を閉じた状態で、吊りワイヤー7によりバケット1を上昇させて、バケット1を土運船の泥倉上に移動させる。
次いで、図5に示すように、泥倉上で一対のシェル2を開き、シェル2の内側から土砂Sを排出する。この閉じたシェル2を開いて土砂Sを排出する際には、シリンダ11の内部に吸引した汚濁水DWを、ピストン12の相対的な移動により連通管13を通じてシェル2の内側へ排出する。即ち、土砂Sとともに汚濁水DWを泥倉に排出する。以上の工程を繰り返すことにより、浚渫作業を行なう。
このように、本発明では、密閉型のバケット1に汚濁抑制機構10を設けることで、シェル2を閉じて水底の土砂Sをすくう際に、シェル2を閉じる動作と連動したピストン12のシリンダ11に対する相対的な移動により、シェル2の内側に発生する汚濁水DWを連通管13を通じてシリンダ11の内部に吸引することができる。これにより、シェル2の内側に発生した汚濁水DWが、シェル2を閉じる過程でシェル2の外側へ流出することを効果的に抑制することができる。シリンダ11の内部に吸引した汚濁水DWはシェル2を開く動作とともにシェル2の内側に排出されるので、次のシェル2を閉じる動作によって新たに汚濁水DWをシリンダ11の内部に吸引できる。
さらに、汚濁抑制機構10は、袋状体のように水中を不規則に浮遊することもなく、シェル2を開閉することで駆動されるので、汚濁抑制機構10のための専用の駆動装置が不要となる。それ故、円滑な浚渫作業の邪魔になる余分な部品(部材)が存在しないので浚渫の作業性を損なうことがない。
バケット1に装備した全ての汚濁抑制機構10による吸水総容量は、例えば、バケット1のバケット容量の3%以上15%以下に設定するとよい。汚濁抑制機構10による吸水総容量を前述した範囲に設定すると、汚濁抑制機構10によりシェル2の内側に発生する汚濁水DWを過不足なく吸引することが可能となる。汚濁抑制機構10による吸水総容量をバケット容量の15%以下に設定することで、汚濁抑制機構10による吸水総容量が、シェル2の内側に発生する汚濁水DWの流出を防ぐために必要な吸水量よりも過量となることも防ぐことができる。これにより、泥倉に排出する土砂S及び水分(汚濁水DWやその他の水)における水分の割合を低くすることができ、土砂S及び水分の搬送や処分に要するコストの低減を図るには有利になる。また、汚濁抑制機構10による吸水総容量をバケット容量の15%以下に設定することで、シリンダ11の大型化を回避できる。
シェル2を閉じる際には、汚濁水DWがシェル2の内側の上方に向って流動し、汚濁水DWはシェル2どうしの上方のすき間からシェル2の外側へ流出しようとする。そのため、この実施形態のように、連通管13をシェル2の上部に接続すると、シェル2どうしの上方のすき間から流出しようとする汚濁水DWを、連通管13を通じてシリンダ11の内部に効果的に吸引することができる。また、連通管13をシェル2の上部に接続することで、連結管13に土砂が詰まるリスクも低減できる。
この実施形態のように、連通管13の一端部をピストン12のヘッドの先端面とシリンダ11の内面とで区画されたシリンダ11の内部に接続する場合には、支軸11aを支軸6bの近傍に配置し、支軸12aを支軸6cの近傍に配置するとよい。前述した配置にすることで、シェル2を閉じた状態の支軸11aと支軸12aとの離間距離と、シェル2を開いた状態の支軸11aと支軸12aとの離間距離との差を大きくすることができる。これにより、シリンダ11に対するピストン12の移動範囲(所謂、ストローク量)を長くできるので、汚濁抑制機構10による吸水量を大きくするには有利になる。なお、支軸12aを支軸6cの近傍に配置し、支軸11aを支軸6cの近傍に配置する場合にも同様の効果を奏することができる。
図6および図7に例示するバケット1の別の実施形態では、図1〜4に示した先の実施形態と汚濁抑制機構10の構成が異なっている。その他の構成は先の実施形態と同じである。
図6に示すように、この実施形態の汚濁抑制機構10では、連通管13の一端部が、ピストン12のヘッドの後端面とシリンダ11の内面とで区画されたシリンダ11の内部に接続されている。さらに、シリンダ11がアーム5の1つに回転可能に連結され、ピストン12が連結部3に回転可能に連結されている。
この実施形態のバケット1では、図6に示すように、一対のシェル2を開く動作の際には、シェル2が開く動作に連動して、支軸11aと支軸12aとの離間距離が徐々に長くなり、ピストン12のヘッドがシリンダ11の内部の深い位置(支軸11a側)から浅い位置(支軸12a側)まで移動する。これにより、シェル2を開く動作の際には、連通管13を通じてシリンダ11の内部からシェル2の内側への押圧力が発生する。
図7に示すように、一対のシェル2を閉じる動作の際には、シェル2が閉じる動作に連動して、支軸11aと支軸12aとの離間距離が徐々に短くなり、ピストン12のヘッドがシリンダ11の内部の浅い位置から深い位置まで移動する。これにより、シェル2を閉じる動作の際には、連通管13を通じてシェル2の内側からシリンダ11の内部への吸引力が発生する。
即ち、この実施形態のバケット1では、図1〜図5に示した先の実施形態とは逆に、支軸11aと支軸12aとの離間距離が減縮することでシェル2の内側の汚濁水DWがシリンダ11の内部に吸引され、支軸11aと支軸12aとの離間距離が増長することでシリンダ11の内部に吸引した汚濁水DWがシェル2の内側へ排出される。
このバケット1を使用した浚渫方法は、先の実施形態と同じである。ただし、この実施形態では、図7に示すように、汚濁抑制機構10によってシェル2の内側の汚濁水DWを吸引すると、ピストン12のヘッドの後端面とシリンダ11の内面とで区画されるシリンダ11の内部に汚濁水DWが貯水される。
この実施形態のように、連通管13をピストン12のヘッドの後端面とシリンダ11の内面とで区画されるシリンダ11の内部に接続する構成にすると、シリンダ11に対するピストン12の移動範囲をより長くすることが可能となる。それ故、汚濁抑制機構10による吸水量を大きくするには有利になる。この構成の場合には、シリンダ11またはピストン12の一方をアーム5の1つに回転可能に連結し、シリンダ11またはピストン12の他方を連結部3に回転可能に連結するとよい。
1 浚渫用グラブバケット
2 シェル
3 連結部
4 上フレーム
5 アーム
6a〜6c 支軸
7 吊りワイヤ
8 開閉ワイヤ
10 汚濁抑制機構
11 シリンダ
11a 支軸
12 ピストン
12a 支軸
13 連通管
S 土砂
DW 汚濁水
W 水

Claims (4)

  1. 左右一対のシェルと、これらシェルどうしを回転可能に連結する連結部とを有し、前記連結部を昇降させることにより、前記左右一対のシェルが左右に開閉し、前記シェルどうしが当接して閉じた際に前記左右一対のシェルの上部が塞がれた状態になる密閉型の浚渫用グラブバケットにおいて、
    シリンダと、このシリンダの内部を移動するピストンと、前記シリンダの内部と前記シェルの内側とを連通させる連通管とを有する汚濁抑制機構を備えて、 前記シェルの開閉動作に連動して前記ピストンを前記シリンダに対して相対的に移動させて、前記シェルを開く動作の際には前記連通管を通じて前記シリンダの内部から前記シェルの内側への押圧力が発生し、前記シェルを閉じる動作の際には前記連通管を通じて前記シェルの内側から前記シリンダの内部への吸引力が発生する構成にしたことを特徴とする浚渫用グラブバケット。
  2. 前記シリンダまたは前記ピストンの一方が前記シェルの1つに回転可能に連結され、前記シリンダまたは前記ピストンの他方が前記連結部に回転可能に連結されている請求項1に記載の浚渫用グラブバケット。
  3. 前記連通管の一端部が前記シリンダに接続され、前記連通管の他端部が前記シェルのうち少なくとも一方のシェルの上部に接続されている請求項1または2に記載の浚渫用グラブバケット。
  4. 左右一対のシェルに回転可能に連結された連結部を昇降させることにより、前記左右一対のシェルを左右に開閉させ、前記シェルどうしが当接して閉じた際に前記左右一対のシェルの上部が塞がれた状態になる密閉型の浚渫用グラブバケットを使用した浚渫方法において、
    ピストンを内設したシリンダの内部と前記シェルの内側とを連通管により連通させて、前記シェルの開閉動作に連動して前記ピストンを前記シリンダに対して相対的に移動させる汚濁抑制機構を設けておき、
    前記シェルを閉じて水底の土砂をすくう際には、前記シェルの内側の汚濁水を前記ピストンの相対的な移動により前記連通管を通じて前記シリンダの内部に吸引し、
    閉じた前記シェルを開いて前記土砂を排出する際には、前記シリンダの内部に吸引した前記汚濁水を前記ピストンの相対的な移動により前記連通管を通じて前記シェルの内側へ排出することを特徴とする浚渫方法。
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