JP2000328594A - 浚渫用クラムシェルバケット - Google Patents

浚渫用クラムシェルバケット

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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F3/00Dredgers; Soil-shifting machines
    • E02F3/04Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven
    • E02F3/46Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with reciprocating digging or scraping elements moved by cables or hoisting ropes ; Drives or control devices therefor
    • E02F3/58Component parts
    • E02F3/60Buckets, scrapers, or other digging elements

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一旦バケットですくい上げた汚泥や汚水を海
中に落下させたりこぼすことがなく、バケットに溜まっ
た空気による浮力や汚泥巻き上げを解消する。 【解決手段】 クレーンからの吊りロープによって吊り
下げられる機体に上端を軸止された左右アーム2,3の
下端部の支軸6,7の回りに回動自在に左バケット4と
右バケット5とを設け、これらの左右バケットの開口面
の内側端縁同士を枢軸8で結合すると共に、その枢軸8
を前記クレーンの開閉用ワイヤで昇降操作することによ
って、左右バケット4,5を開閉及び移動させて海底の
土砂を浚渫する浚渫用クラムシェルバケットにおいて、
左右バケット4,5の開口面以外の部分を密閉構造と
し、左右バケット4,5の開口面の合わせ部にシール用
パッキン12を取り付け、左右バケット4,5の支軸
6,7部近傍に、空気抜き口13とこの空気抜き口13
を開閉する空気抜き扉14を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海底の土砂やヘド
ロなどをすくい上げて浚渫を行うクラムシェルバケット
に関する。
【0002】
【従来の技術】クラムシェルバケットは、バケットの刃
先部と左右バケットの底部で土砂を浚渫して、土運船に
取り上げるものである。
【0003】クラムシェルバケットの従来例を図5〜図
8に示す。図5及び図6はバケットを開いた状態の正面
図及び側面図、図7及び図8はバケットを閉じた状態の
正面図及び側面図である。
【0004】これらの図において、1は機体、2及び3
は機体1に上端を軸止された左アーム及び右アーム、4
及び5は左右アーム2,3の下端部の支軸6,7の回り
に回動自在に設けられた左バケット及び右バケット、8
は左右のバケット4,5の開口面の内側端縁同士を結合
した枢軸、9は枢軸8を昇降駆動するための滑車機構、
10はクレーンからの吊りワイヤ、11は同じくクレー
ンからの開閉用ワイヤである。
【0005】この従来のクラムシェルバケットにおいて
は、図5に示すように左右のバケット4,5を全開した
状態で海底まで落下させ、開閉用ワイヤ11を操作して
左右バケット4,5を閉じ、海底土砂をすくう。次いで
吊りワイヤ10を操作して図7,図8に示すように左右
バケット4,5を閉じたまま引き上げ、土運船上で左右
バケット4,5を開いて土砂を積み込む。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のクラ
ムシェルバケットにおける問題点は、左右のバケットで
土砂を浚渫して土運船に取り上げるとき、バケットの上
部が開放しているためバケット上部より汚泥や汚水がこ
ぼれて、海洋汚染を引き起こすことである。
【0007】このため、工事区域を囲むように海面及び
海中に汚濁防止幕を張り合わせ、区域外に汚泥や汚水が
流出しないようにしているが、潮の干満や潮流により、
完璧とは言えない。
【0008】この対策として、クラムシェルの左右バケ
ットを完全水密式に改造したものがあるが、問題点が多
くて、未だに問題の解決には至っていない。例えば、ク
レーンの吊りワイヤと開閉ワイヤにて浚渫工事作業中、
開いたままのグラブバケットを水中に沈めるが、水密式
の左と右のバケットに空気が溜まった状態であるので大
きな浮力がバケットに作用し、グラブバケットは浚渫す
る目的地に到達しない。また、バケットに溜まった空気
が、海底でバケットを閉じるときに汚泥を巻き上げて浮
上するので、汚染が拡大する。
【0009】本発明が解決しようとする課題は、一旦バ
ケットですくい上げた汚泥や汚水を海中に落下させたり
こぼすことがなく、またバケットに溜まった空気による
浮力や汚泥巻き上げを解消することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は、クレーンからの吊りロープによって吊り
下げられる機体に上端を軸止された左右アームの下端部
の支軸の回りに回動自在に右バケットと左バケットとを
設け、これらの左右バケットの開口面の内側端縁同士を
枢軸で結合すると共に、その枢軸を前記クレーンの開閉
用ワイヤで昇降操作することによって、左右バケットを
開閉及び移動させて海底の土砂を浚渫する浚渫用クラム
シェルバケットにおいて、前記左右バケットの前記開口
面以外の部分を密閉構造とし、左右バケットの開口面の
合わせ部にシール用パッキンを取り付け、かつ左右バケ
ットの前記支軸部近傍に、空気抜き口とこの空気抜き口
を開閉する空気抜き扉を設け、左右バケットが開いてい
るときは前記空気抜き扉が前記空気抜き口を開放する位
置にあり、左右バケットが閉じたときは前記空気抜き扉
が前記空気抜き口を閉塞する位置にあるように前記空気
抜き扉を構成したものである。
【0011】この浚渫用クラムシェルバケットにおい
て、空気抜き扉は、上端を水平な軸によって回動自在に
構成されたものとすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す実施例を参照しながら具体的に説明する。
【0013】図1〜図4は本発明の実施例を示すもの
で、図1はバケットを閉じた状態の正面図、図2はその
側面図、図3はバケットを開いた状態の正面図、図4は
その側面図である。
【0014】これらの図において、従来例と同様な構成
要素については同一の符号を付して説明を省略する。
【0015】本実施例の特徴は、クラムシェルの左右の
バケット4,5を完全に箱形にして一面(開口面)だけ
で接地させるようにした。バケット4,5の上部の面に
は、D型ゴム(シール用パッキン)12を設け、バケッ
ト4,5の開閉により圧縮させて密閉するようにした。
また、バケット4,5の左と右の背中の面に大きな空気
抜き口13と空気抜き扉14を設置したことである。空
気抜き扉14は、本実施例では板状であり、上端を水平
な軸によって回動自在に構成されている。
【0016】この実施例によれば、図3に示すように、
左右のバケット4,5を開いた状態で吊りワイヤ10を
操作して海中にバケット4,5を落下させると、バケッ
ト4,5の底部(落下中は上部)に設けられている空気
抜き扉14はほぼ垂直の位置にあって空気抜き口13を
開放しており、バケット4,5の底部の空気は海中を落
下中に完全に抜かれる。バケット4,5が海底に達する
と、開閉用ワイヤ11を操作することによりバケット
4,5の刃先が汚泥をすくい取り、バケット4,5が閉
じると、D型ゴム12がバケット4,5の口を完全にシ
ールし、図1に示すように空気抜き扉14も空気抜き口
13を閉塞してバケット4,5は完全に密封状態とな
る。
【0017】この状態で吊りワイヤ10を操作してバケ
ット4,5を吊り上げると、バケット4,5の中から汚
泥は外に出ない。そして、そのまま海上に引き上げ、土
運船上でバケット4,5を開くことにより、汚泥は土運
船に運び込まれることになる。
【0018】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば下記の
効果を奏する。
【0019】(1)左右バケットの開口面以外の部分を
密閉構造とし、左右バケットの開口面の合わせ部にシー
ル用パッキンを取り付けたことにより、一旦バケットで
すくい上げた汚泥や汚水を海中に落下させたりこぼすこ
とがなく、海の汚濁化や生態系への悪影響などの環境汚
染を引き起こすことがない。
【0020】(2)左右バケットの支軸部近傍に、空気
抜き口とこの空気抜き口を自動開閉する空気抜き扉を設
けたことにより、バケットに溜まった空気による浮力に
よってバケットの落下地点が狂ったり、バケットから溢
れ出た空気が汚泥を巻き上げることによる汚濁化を解消
することができる。
【0021】(3)上記により、従来のような汚濁防止
幕を張る必要がなくなり、工期短縮、労力削減を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施例におけるバケットを閉じた状態
の正面図である。
【図2】 本発明実施例におけるバケットを閉じた状態
の側面図である。
【図3】 本発明実施例におけるバケットを開いた状態
の正面図である。
【図4】 本発明実施例におけるバケットを開いた状態
の側面図である。
【図5】 従来例におけるバケットを開いた状態の正面
図である。
【図6】 従来例におけるバケットを開いた状態の側面
図である。
【図7】 従来例におけるバケットを閉じた状態の正面
図である。
【図8】 従来例におけるバケットを閉じた状態の側面
図である。
【符号の説明】
1 機体、2 左アーム、3 右アーム、4 左バケッ
ト、5 右バケット、6,7 支軸、8 枢軸、9 滑
車機構、10 吊りワイヤ、11 開閉用ワイヤ、12
D型ゴム(シール用パッキン)、13 空気抜き口、
14 空気抜き扉

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーンからの吊りロープによって吊り
    下げられる機体に上端を軸止された左右アームの下端部
    の支軸の回りに回動自在に右バケットと左バケットとを
    設け、これらの左右バケットの開口面の内側端縁同士を
    枢軸で結合すると共に、その枢軸を前記クレーンの開閉
    用ワイヤで昇降操作することによって、左右バケットを
    開閉及び移動させて海底の土砂を浚渫する浚渫用クラム
    シェルバケットにおいて、 前記左右バケットの前記開口面以外の部分を密閉構造と
    し、左右バケットの開口面の合わせ部にシール用パッキ
    ンを取り付け、かつ左右バケットの前記支軸部近傍に、
    空気抜き口とこの空気抜き口を開閉する空気抜き扉を設
    け、左右バケットが開いているときは前記空気抜き扉が
    前記空気抜き口を開放する位置にあり、左右バケットが
    閉じたときは前記空気抜き扉が前記空気抜き口を閉塞す
    る位置にあるように前記空気抜き扉を構成したことを特
    徴とする浚渫用クラムシェルバケット。
  2. 【請求項2】 空気抜き扉は、上端を水平な軸によって
    回動自在に構成されたものである請求項1記載の浚渫用
    クラムシェルバケット。
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