JP2005054534A - 建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エンジンカバーとカウンタウエイトとの間に確実にシール部材を取付けておくことができるようにする。
【解決手段】 カウンタウエイト11に設けたフランジ部11Eに、点検口12の周囲を取囲むシール取付溝21を凹設し、このシール取付溝21内に、閉位置となったエンジンカバー18とカウンタウエイト11との間をシールするシール部材22を取付ける構成とする。これにより、エンジン8等に対する保守、点検作業を行うために作業者がエンジンカバー18を開,閉するときに、当該作業者が誤ってシール部材22を把持し、これを引張ってしまうといった不具合を回避できる。このため、シール部材22の離脱や損傷を抑えることができ、カウンタウエイト11とエンジンカバー18との間にシール部材22を長期に亘って確実に取付けておくことができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等の建設建設に関し、特に、車体に搭載されたエンジン等を覆うエンジンカバーを備えた建設機械に関する。
一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械は、下部走行体と上部旋回体とからなる自走可能な車体と、該車体を構成する上部旋回体の前部側に設けられた作業装置とにより大略構成されている。そして、上部旋回体の後部側には、作業装置との重量バランスをとるためのカウンタウエイトが設けられている。また、上部旋回体には、エンジン、油圧ポンプ等の機器類が搭載され、これらの機器類は外装カバーによって覆われている。
ここで、外装カバーは、通常、ボンネット、エンジンフード等と呼ばれるエンジンカバーを含んで構成され、該エンジンカバーは、エンジン等を覆うために車体に開,閉可能に設けられ、エンジン等に対する保守、点検作業時に開,閉されるものである(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開平11−81380号公報 特開2001−303615号公報
ここで、上述した従来技術によるエンジンカバーは、その上端部がヒンジ機構等を用いて車体に支持され、該ヒンジ機構を支点として上,下方向に回動する構成となっている。
そして、エンジンカバーは、エンジン等に対する保守、点検作業を行うときには、下端側がカウンタウエイトから大きく上方に持上げられた開位置となり、建設機械の稼動時には、下端側がカウンタウエイトに近接した閉位置を保持する構成となっている。
この場合、エンジンカバーの下端部(下端縁)にはシール部材が装着されており、該シール部材は、エンジンカバーが閉位置を保持するときに、該エンジンカバーの下端部とカウンタウエイトとの当接部をシールするものである。これにより、エンジンカバーが閉位置を保持しているときに、雨水、洗浄水等がエンジンカバーとカウンタウエイトとの間の隙間を通じてエンジン側に流れるのを抑えることができ、また、エンジンの作動音等の騒音がエンジンカバーとカウンタウエイトとの間の隙間を通じて外部に漏れるのを抑えることができる構成となっている。
しかし、上述した従来技術によるシール部材は、開,閉可能なエンジンカバーの下端縁に取付けられる構成となっている。このため、例えばエンジン等に対する保守、点検作業を行うためにエンジンカバーを開,閉するときに、作業者が誤ってエンジンカバーに取付けられたシール部材を把持し、これを引張ってしまうことがある。このような場合には、エンジンカバーからのシール部材の離脱、シール部材の損傷等を招くという問題がある。
また、エンジンカバーの下端縁にシール部材を取付けた場合には、エンジンカバーを閉位置とした状態でもシール部材を外部から目視することができるので、建設機械の外観の審美性が低下してしまうという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、エンジンカバーとカウンタウエイトとの間に確実にシール部材を取付けることができ、かつ、外観の審美性を高めることができるようにした建設機械を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、前部側に作業装置が設けられた自走可能な車体と、該車体に搭載されたエンジンと、該エンジンの後側に位置して車体に設けられたカウンタウエイトと、車体に開,閉可能に設けられ閉位置となったときに該カウンタウエイトに近接してエンジンを覆うエンジンカバーとを備えてなる建設機械に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、カウンタウエイトにはエンジンカバーを閉位置としたときに該エンジンカバーと対面する部位にシール取付部を設け、該シール取付部にはカウンタウエイトとエンジンカバーとの間をシールするシール部材を設けたことにある。
請求項2の発明は、カウンタウエイトにはエンジンを点検するために前,後方向に開口した点検口を設け、シール取付部は該点検口の周囲を取囲んで設ける構成としたことにある。
請求項3の発明は、カウンタウエイトは、上ウエイト部と、下ウエイト部と、左ウエイト部と、右ウエイト部とを有し、点検口はこれら各ウエイト部によって取囲まれた開口として構成したことにある。
請求項4の発明は、カウンタウエイトには点検口の周囲に位置して後面側が薄肉に形成されたフランジ部を設け、シール取付部は、フランジ部のうちエンジンカバーと対面する部位に凹設され内部にシール部材が嵌合するシール取付溝により構成したことにある。
請求項5の発明は、カウンタウエイトには点検口の周囲に位置して後面側が薄肉に形成されたフランジ部を設け、シール取付部は、フランジ部のうちエンジンカバーと対面する部位に突設され突出端部にシール部材が取付けられるシール取付突起により構成したことにある。
請求項1の発明によれば、カウンタウエイトのうちエンジンカバーと対面する部位にシール取付部を設け、該シール取付部にエンジンカバーとカウンタウエイトとの間をシールするシール部材を取付ける構成としている。これにより、作業者によって開,閉されるエンジンカバーにシール部材を取付ける必要がなく、作業者がエンジンカバーを開,閉するときに誤ってシール部材を把持することに起因するシール部材の離脱、損傷等を抑えることができる。従って、エンジンカバーとカウンタウエイトとの間をシール部材によって確実にシールしておくことができ、雨水、洗浄水等の漏れ、エンジンの作動音等の漏れを長期に亘って防止することができる。
しかも、カウンタウエイトのうちエンジンカバーと対面する部位にシール取付部を設けたので、このシール取付部に取付けたシール部材を、閉位置としたエンジンカバーによって覆い隠すことができる。これにより、建設機械の外観の審美性を高めることができる。
また、請求項2の発明によれば、カウンタウエイトにはエンジンを点検するために前,後方向に開口した点検口を設け、シール取付部は該点検口の周囲を取囲んで設ける構成としたので、シール取付部に取付けたシール部材によって、点検口の周囲を取囲むことができる。このため、エンジンカバーを閉位置としたときに、該エンジンカバーがシール部材に当接することにより、点検口の周囲をシール部材によって確実にシールすることができる。従って、雨水、洗浄水等が点検口を通じてエンジン側に流込むのを抑えることができ、かつ、エンジンの作動音等の騒音が点検口を通じて外部に漏れるのを抑えることができる。
また、請求項3の発明によれば、カウンタウエイトは上ウエイト部、下ウエイト部、左ウエイト部、右ウエイト部を有し、点検口はこれら各ウエイト部によって取囲まれた開口として構成している。これにより、地上からの高さが比較的低いカウンタウエイトの中央部に点検口を設けることができ、該点検口を通じてエンジン等に対する点検、保守作業を行うときの作業性を高めることができる。
また、請求項4の発明によれば、カウンタウエイトには点検口の周囲に位置してフランジ部を設け、シール取付部はフランジ部に凹設されたシール取付溝により構成している。これにより、エンジンカバーを閉位置としたときには、カウンタウエイトのシール取付溝内に嵌合したシール部材によって、エンジンカバーとカウンタウエイトとの間を確実にシールすることができる。
さらに、請求項5の発明によれば、カウンタウエイトには点検口の周囲に位置してフランジ部を設け、シール取付部はフランジ部に突設されたシール取付突起により構成している。これにより、エンジンカバーを閉位置としたときには、カウンタウエイトのシール取付突起に取付けたシール部材によって、エンジンカバーとカウンタウエイトとの間を確実にシールすることができる。
以下、本発明に係る建設機械の実施の形態を油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図11を参照しつつ詳細に説明する。まず、図1ないし図9は本発明の第1の実施の形態を示している。
図中、1は油圧ショベルで、該油圧ショベル1の車体は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3とにより構成されている。そして、上部旋回体3の前部側には、スイングポスト式の作業装置4が俯仰動可能に設けられている。
ここで、上部旋回体3は、旋回輪5を介して下部走行体2上に設けられた旋回フレーム6を備え、該旋回フレーム6上には、運転室を画成するキャブ7、後述のエンジン8等が配設されている。
8は旋回フレーム6の後部側に設けられたエンジンで、該エンジン8は左,右方向に延在する横置き状態に配置されている。また、エンジン8の左側には、該エンジン8によって駆動される油圧ポンプ9が設けられ、エンジン8の右側にはラジエータ、オイルクーラ等の熱交換器10が配設されている。そして、これらエンジン8、油圧ポンプ9、熱交換器10等の機器類は、後述のカウンタウエイト11、外装カバー13等によって覆われる構成となっている。
11はエンジン8の後側に位置して旋回フレーム6の後端部に設けられたカウンタウエイトで、該カウンタウエイト11は、例えば鋳造手段によって一体形成され、作業装置4との重量バランスをとるものである。
ここで、カウンタウエイト11は、図5および図6に示すように、厚肉な上ウエイト部11A、下ウエイト部11B、左ウエイト部11C、右ウエイト部11D等を有し、左,右方向に円弧状に延びる湾曲形状に形成されている。そして、カウンタウエイト11は、旋回フレーム6の後端部にボルト等(図示せず)を用いて固定されることにより上方に立上がり、後述の外装カバー13と一緒にエンジン8、油圧ポンプ9、熱交換器10等の機器類を後側から覆っている(図2参照)。
11Eはカウンタウエイト11の中央部に設けられたフランジ部で、該フランジ部11Eは、カウンタウエイト11の後面側を薄肉に形成(鋳造)することにより、上述した肉厚な各ウエイト部11A〜11Dの後面よりも一段エンジン8側に窪んだ状態で、左,右方向に矩形状に延在している。そして、フランジ部11Eは、図8に示すように、後述のエンジンカバー18が閉位置となったときにこれが近接(衝合)することにより、該エンジンカバー18の後面がカウンタウエイト11(各ウエイト部11A〜11D)の後面から突出するのを抑えるものである。
12はエンジン8等を点検するためにカウンタウエイト11の左,右方向および上,下方向の中央部に設けられた矩形の点検口で、該点検口12は、カウンタウエイト11(フランジ部11E)の後面からエンジン8に向けて前,後方向に開口している。そして、点検口12は、カウンタウエイト11を構成する各ウエイト部11A〜11Dによって取囲まれた角穴状をなし、エンジン8の主要部に対向している。ここで、点検口12をカウンタウエイト11の中央部に設けることにより、該点検口12の地上高さを低い位置に設定することができ、エンジン8等に対する点検、保守作業を行うときの作業性を高めることができる構成となっている。
13はカウンタウエイト11に連続して旋回フレーム6の後部側から前部側に設けられた外装カバーで、該外装カバー13は、旋回フレーム6に配設されたエンジン8、油圧ポンプ9、熱交換器10、コントロールバルブ、作動油タンク、燃料タンク(いずれも図示せず)等の機器類をカウンタウエイト11等と共に覆うものである。
そして、外装カバー13は、図1ないし図4に示すように、旋回フレーム6の後部左側に配置されカウンタウエイト11の左端側から前方に向けて滑らかに連続する左後カバー14と、旋回フレーム6の後部右側に配置されカウンタウエイト11の右端側から前方に向けて滑らかに連続する右後カバー15と、該右後カバー15の上側に配置されたタンクカバー16と、旋回フレーム6の前部左側に設けられた左スカートカバー17と、旋回フレーム6の前部右側に設けられた右スカートカバー(図示せず)と、後述のエンジンカバー18とにより大略構成されている。
18は左後カバー14、右後カバー15等と共に外装カバー13を構成するエンジンカバーで、該エンジンカバー18は、後述のリンク機構20を用いてカウンタウエイト11に支持され、該カウンタウエイト11の点検口12を後側から開,閉可能に覆うものである。
ここで、エンジンカバー18は、例えば樹脂材料、薄肉な鋼板材等を用いて長方形状に形成され、カウンタウエイト11のフランジ部11Eに対応した湾曲形状をなしている。そして、エンジンカバー18は、カウンタウエイト11の点検口12を開く開位置と点検口12を閉じる閉位置との間で上,下方向にほぼ平行に移動するものである。
この場合、エンジンカバー18が開位置となったときには、図3及び図4に示すように、カウンタウエイト11の点検口12がその全域に亘って開放され、作業者は、点検口12を通じてエンジン8、油圧ポンプ9、熱交換器10等の機器類に対する保守、点検作業を行うことができる。
一方、エンジンカバー18が閉位置となったときには、エンジンカバー18はカウンタウエイト11に設けられたフランジ部11Eの後面に衝合し、フランジ部11Eに開口した点検口12を後側から覆う構成となっている。また、図8に示すように、閉位置となったエンジンカバー18がフランジ部11Eの後面に衝合することにより、該エンジンカバー18の後面とカウンタウエイト11の後面とが滑らかに連続する構成となっている。
19はエンジンカバー18の下端側に設けられたロック機構で、該ロック機構19は、エンジンカバー18を閉位置としたときに、カウンタウエイト11に設けた止め具(図示せず)に係合することにより、エンジンカバー18を閉位置にロックするものである。
20,20はカウンタウエイト11のリンク取付座11Fとエンジンカバー18との間に設けられた左,右のリンク機構で、該各リンク機構20は、平行リンクを構成する2つのリンク部材20A,20B等により構成されている。そして、リンク機構20は、エンジンカバー18を、カウンタウエイト11の点検口12を開く開位置と点検口12を閉じる閉位置との間で上,下方向にほぼ平行に移動させるものである。
21はカウンタウエイト11に設けられたシール取付部としてのシール取付溝で、該シール取付溝21は、図5ないし図9に示すように、カウンタウエイト11のフランジ部11Eのうちエンジンカバー18と対面する部位、即ち、フランジ部11Eの後面側に位置し、点検口12の周囲を取囲む長方形の枠状に凹設されている。そして、シール取付溝21は、その内部に後述のシール部材22が嵌合することにより、該シール部材22をカウンタウエイト11の点検口12の周囲を取囲むように取付けるものである。
22はシール取付溝21内に嵌合して取付けられたウェザーストリップ等と呼ばれるシール部材で、該シール部材は、例えばゴム等の弾性材料を用いて形成され、図8および図9に示すように、断面U型をなす取付部22Aと、該取付部22Aに一体に設けられた断面O型をなすシール部22Bとにより構成されている。
そして、シール部材22は、シール取付溝21内に取付部22Aを嵌合することにより、そのシール部22Bをフランジ部11Eの後面から突出させた状態で、点検口12の周囲を取囲むようにカウンタウエイト11に取付けられる構成となっている。
従って、エンジンカバー18を閉位置としてカウンタウエイト11の点検口12を閉じたときには、エンジンカバー18がシール部材22のシール部22Bに弾性的に当接することにより、該シール部材22によってカウンタウエイト11とエンジンカバー18との間をシールすることができる構成となっている。
この場合、シール部材22は、カウンタウエイト11に設けたシール取付溝21に取付けられているので、作業者がエンジンカバー18を開,閉するときに、誤ってシール部材22を引張ってこれを損傷させてしまうといった不具合を確実に回避することができる。
また、シール取付溝21は、カウンタウエイト11のフランジ部11のうちエンジンカバー18と対面する部位に設けられているので、エンジンカバー18を閉位置としたときには、該エンジンカバー18によってシール部材22を覆い隠すことができ、油圧ショベル1の外観の審美性を高めることができる。
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、この油圧ショベル1は、下部走行体2によって作業場所まで自走した後、上部旋回体3を旋回させつつ作業装置4を俯仰動させることにより、該作業装置4によって土砂等の掘削作業を行う。
ここで、油圧ショベル1に搭載されたエンジン8等に対する保守、点検作業を行う場合には、作業者は、ロック機構19を解除してエンジンカバー18を上方に持上げることにより、該エンジンカバー18を図2に示す閉位置から図4に示す開位置へと移動させる。
これにより、カウンタウエイト11の点検口12がその全域に亘って開放され、作業者は、点検口12を通じてエンジン8、油圧ポンプ9、熱交換器10等の機器類に対する保守、点検作業を行うことができる。
そして、エンジン8等に対する保守、点検作業が終了した後には、作業者は、エンジンカバー18を開位置から閉位置へと移動させ、カウンタウエイト11の点検口12を閉じる。このとき、エンジンカバー18は、カウンタウエイト11のシール取付溝21に取付けたシール部材22のシール部22Bに弾性的に当接するので、該シール部材22によってカウンタウエイト11とエンジンカバー18との間をシールすることができる。
これにより、カウンタウエイト11の点検口12とエンジンカバー18との間の隙間を通じて、雨水、洗浄水等がエンジン8側に流込むのを抑えることができ、また、カウンタウエイト11の点検口12とエンジンカバー18との間の隙間を通じて、エンジン8の作動音等の騒音が外部に漏れるのを抑えることができる。
この場合、本実施の形態によれば、旋回フレーム6に固定されたカウンタウエイト11にシール取付溝21を凹設し、該シール取付溝21内にシール部材22を取付ける構成としている。これにより、作業者がエンジンカバー18を開,閉するときに、誤ってシール部材22を把持してこれを引張るといった不具合を回避することができ、当該シール部材22の離脱や損傷を確実に抑えることができる。従って、カウンタウエイト11とエンジンカバー18との間に、シール部材22を長期に亘って確実に取付けておくことができる。
しかも、シール取付溝21は、カウンタウエイト11のフランジ部11Eのうちエンジンカバー18と対面する部位に設けたので、エンジンカバー18を閉位置としたときには、該エンジンカバー18によってシール部材22を覆い隠すことができ、油圧ショベル1の外観の審美性を高めることができる。
次に、図10および図11は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、シール取付部を、カウンタウエイトのフランジ部に突設したシール取付突起によって構成したことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、31は第1の実施の形態によるカウンタウエイト11に代えて本実施の形態に用いたカウンタウエイトで、該カウンタウエイト31は、第1の実施の形態によるものと同様に、厚肉な上ウエイト部(図示せず)、下ウエイト部31A、左ウエイト部31B、右ウエイト部31C等を有し、左,右方向に円弧状に延びる湾曲形状に形成されている。
また、カウンタウエイト31の中央部にはフランジ部31Dが設けられ、該フランジ部31Dは、カウンタウエイト31の後面側を薄肉に形成(鋳造)することにより、各ウエイト部31A〜31Cの後面よりも一段エンジン8側に窪んだ状態で左,右方向に矩形状に延在している。
32はエンジン8等を点検するためにカウンタウエイト31の左,右方向および上,下方向の中央部に設けられた矩形の点検口で、該点検口32は、カウンタウエイト31の後面からエンジン8に向けて前,後方向に開口している。そして、点検口32は、カウンタウエイト31を構成する各ウエイト部31A〜31Cによって取囲まれた角穴状をなし、エンジンカバー18によって開,閉されるものである。
33はカウンタウエイト31に設けられたシール取付部としてのシール取付突起で、該シール取付突起33は、カウンタウエイト31のフランジ部31Dのうちエンジンカバー18と対面する部位、即ち、フランジ部31Dの後面側に位置し、点検口32の周囲を取囲む長方形の枠状に突設されている。
そして、図11に示すように、シール部材22の取付部22Aが、シール取付突起33の突出端部を挟持することにより、シール部材22が、カウンタウエイト31に形成した点検口32の周囲を取囲むように取付けられる構成となっている。
本実施の形態による油圧ショベルは上述の如きカウンタウエイト31を有するもので、エンジンカバー18を閉位置としてカウンタウエイト31の点検口32を閉じたときには、エンジンカバー18は、カウンタウエイト31のシール取付突起33に取付けたシール部材22に弾性的に当接し、該シール部材22によってカウンタウエイト31とエンジンカバー18との間をシールすることができる。
そして、本実施の形態においても、カウンタウエイト31に突設したシール取付突起33にシール部材22を取付ける構成としているので、作業者がエンジンカバー18を開,閉するときに、誤ってシール部材22を把持して引張るといった不具合を回避することができ、当該シール部材22の離脱や損傷を確実に抑えることができる。
また、シール取付突起33を、カウンタウエイト31のうちエンジンカバー18と対面する部位、即ち、フランジ部31Dの後面に設けたので、エンジンカバー18を閉位置としたときには、該エンジンカバー18によってシール部材22を覆い隠すことができ、油圧ショベル1の外観の審美性を高めることができる。
なお、上述した第1の実施の形態では、カウンタウエイト11の中央部に前,後方向に開口する角穴状の点検口12を設け、この点検口12の周囲を取囲むようにシール取付溝21を設けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図12に示す変形例のようなカウンタウエイト41を用いてもよい。
この場合、カウンタウエイト41は、厚肉な下ウエイト部41A、左ウエイト部41B、右ウエイト部41Cと、左,右方向の中央部に位置し各ウエイト部41A〜41Cによって取囲まれた薄肉なフランジ部41Dとにより大略構成される。そして、カウンタウエイト41の左,右方向の中央部(フランジ部41D)には、上面側から下向きにU字状に切欠かれた凹陥状の点検口42を形成する。この上で、カウンタウエイト41のフランジ部41Dには、点検口42の周囲を取囲んでシール取付溝43またはシール取付突起(図示せず)を形成し、このシール取付溝43またはシール取付突起にシール部材(図示せず)を取付ける構成としてもよいものである。
また、上述した各実施の形態では、平行リンク式のリンク機構20を用いてエンジンカバー18を支持することにより、該エンジンカバー18が開位置と閉位置との間で上,下方向に平行に移動する構成を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばヒンジ機構を用いて上,下方向に回動する構成となったエンジンカバーを用いてもよい。
また、上述した各実施の形態では、旋回フレーム6上に運転室を画成するキャブ7が設けられたキャブ式の油圧ショベル1を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばキャブ7に代えてキャノピを用いたキャノピ式の油圧ショベルにも適用することができる。
さらに、上述した実施の形態では、建設機械として油圧ショベル1を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば油圧クレーン、ホイールローダ等の他の建設機械にも広く適用することができる。
本発明の第1の実施の形態が適用された油圧ショベルを示す正面図である。 油圧ショベルのカウンタウエイト、エンジンカバー等をカウンタウエイト側からみた後面図である。 カウンタウエイト、エンジンカバー等をエンジンカバーが開位置となった状態で示す正面図である。 図3中のカウンタウエイト、エンジンカバー等をカウンタウエイト側から拡大してみた後面図である。 カウンタウエイトを単体で示す後面図である。 カウンタウエイトのフランジ部、点検口、シール取付溝等を図5中の矢示VI−VI方向からみた断面図である。 カウンタウエイトにエンジンカバーを取付けた状態を示す後面図である。 カウンタウエイト、シール取付溝、シール部材、エンジンカバー等を図7中の矢示VIII−VIII方向からみた断面図である。 図8中のA部を拡大してみた要部拡大の断面図である。 第2の実施の形態によるカウンタウエイト、シール取付突起、シール部材、エンジンカバー等を示す図8と同様の断面図である。 図10中のB部を拡大してみた要部拡大の断面図である。 カウンタウエイトの変形例を示す図5と同様な後面図である。
符号の説明
1 油圧ショベル
2 下部走行体(車体)
3 上部旋回体(車体)
4 作業装置
8 エンジン
11,31,41 カウンタウエイト
11A 上ウエイト部
11B,31A,41A 下ウエイト部
11C,31B,41B 左ウエイト部
11D,31C,41C 右ウエイト部
11E,31D,41D フランジ部
12,32,42 点検口
18 エンジンカバー
21,43 シール取付溝(シール取付部)
22 シール部材
33 シール取付突起(シール取付部)

Claims (5)

  1. 前部側に作業装置が設けられた自走可能な車体と、該車体に搭載されたエンジンと、該エンジンの後側に位置して前記車体に設けられたカウンタウエイトと、前記車体に開,閉可能に設けられ閉位置となったときに該カウンタウエイトに近接して前記エンジンを覆うエンジンカバーとを備えてなる建設機械において、
    前記カウンタウエイトには前記エンジンカバーを閉位置としたときに該エンジンカバーと対面する部位にシール取付部を設け、該シール取付部には前記カウンタウエイトとエンジンカバーとの間をシールするシール部材を設ける構成としたことを特徴とする建設機械。
  2. 前記カウンタウエイトには前記エンジンを点検するために前,後方向に開口した点検口を設け、前記シール取付部は該点検口の周囲を取囲んで設ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記カウンタウエイトは、上ウエイト部と、下ウエイト部と、左ウエイト部と、右ウエイト部とを有し、前記点検口はこれら各ウエイト部によって取囲まれた開口として構成してなる請求項2に記載の建設機械。
  4. 前記カウンタウエイトには前記点検口の周囲に位置して後面側が薄肉に形成されたフランジ部を設け、前記シール取付部は、前記フランジ部のうち前記エンジンカバーと対面する部位に凹設され内部に前記シール部材が嵌合するシール取付溝により構成してなる請求項2または3に記載の建設機械。
  5. 前記カウンタウエイトには前記点検口の周囲に位置して後面側が薄肉に形成されたフランジ部を設け、前記シール取付部は、前記フランジ部のうち前記エンジンカバーと対面する部位に突設され突出端部に前記シール部材が取付けられるシール取付突起により構成してなる請求項2または3に記載の建設機械。
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