JP4097026B2 - 浚渫船 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイオキシン等で汚染されている海や湖沼等の水底の汚泥を浚渫する際に、浚渫に伴う汚泥の拡散を防止できる浚渫船に関する。
【0002】
【従来の技術】
ダイオキシン等で汚染されている底泥を浚渫により水底から取り除く際、水中で汚泥が拡散することを防止することが強く要請されている。
【0003】
しかし、水中で汚泥を拡散させない浚渫装置の構造は、今まで検討されておらず、また、水底の汚泥を、浚渫船から水底に向かって設けられたラダーの先端に浚渫装置を取り付けて浚渫を行なう際、その浚渫装置が浚渫船の船体の動揺によって傾斜して水底面に追従できないと底泥を水中で掻きまぜて汚泥を拡散することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、水底の汚泥を浚渫装置で浚渫する時に、水中で汚泥が拡散するのを防止できるとともに、その浚渫装置をラダーを介して設けた浚渫船の船体の動揺によっても、浚渫装置が水底面に追従して汚泥が拡散することがない浚渫船を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、浚渫船から下方に向かってラダーを前後方向に揺動自在に設け、そのラダーの先端に設けた浚渫用バケットもまた別個に前後方向に揺動するごとく取付け、しかもラダー自体も浚渫船の左右方向に傾動自在とした浚渫船からなり、また本発明は、上記の浚渫船のラダーの前後方向に2個の浚渫用バケットを夫々の開口が対向するごとく、かつ互いに揺動自在に取付け、各バケット内に真空ポンプに通ずる吸引管を導入した浚渫船からなり、さらに本発明は、バケットで捕集した底泥を圧送ポンプにより圧送し、バケットに付着した底泥とバケットで捕集する際に発生した濁り水を吸引ポンプで吸引して底泥と共に圧送ポンプで圧送する回転式浚渫用バケットを備えた浚渫船からなる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の浚渫船の実施の形態につき説明する。
【0007】
図1は、その一実施形態における浚渫船1の船体の側面図であり、図2はその平面図であり、また図3はその浚渫船1から下方に、前後方向に揺動自在に設けるラダー2の説明用拡大側面図である。さらに図4はそのラダー2の先端に回転式の浚渫用バケット5′を設けた状態の平面図、図5は図4の側面図である。
【0008】
上記ラダー2の浚渫船1との取り付け部には、図3に示す浚渫面傾斜ジャッキ3を巾方向に2本配置しており、このラダー2の先端には船体側の傾斜計等で検知した船体の動揺を打ち消すように作動する4本の船体動揺吸収シリンダー4を介して浚渫用バケット5,5′を配置している。
【0009】
さらに、この浚渫用バケット5,5′の取り付け部と、ラダー2とをピン6を介して回動可能に連結し、浚渫用バケット5,5′とラダー2との間に巾方向に浚渫装置水平調整ジャッキ7を2本配置している。
【0010】
即ち、浚渫船1の下方に前後方向に揺動自在に設けたラダー2の先端に設けた浚渫用バケット5,5′もまた別個に前後方向に揺動するごとく取り付けられており、しかもラダー2自体も浚渫面傾斜ジャッキ3,3の調節により左右に傾動することにより、浚渫船1の左右方向に傾動自在となっている。
【0011】
なお、この実施形態の浚渫船1は、水深15m対応のものとし、水中で汚濁を発生させやすいスパット打ち替えをなくするため、ワイヤー9による前後方向の直線移動をする方式のものを採用し、さらに上記のごとく、ラダー2を下げることによって角度のついた浚渫用バケット5,5′を、浚渫装置水平調整ジャッキ7により調整し、船体の動揺は、船体動揺吸収シリンダー4により吸収することにより、船体の挙動、地盤の不陸に影響されずに浚渫を行なうことができる。
【0012】
さらに、浚渫方向に直角な水底面の傾斜に追従するように、ラダー2の船体側の上端部には浚渫面傾斜調整ジャッキ3が、図4のA−A方向正面図の図6のごとく巾方向に2本設けられており、浚渫面の傾斜に応じて図8のごとく各ジャッキ3,3のシリンダーが追従し、傾斜に沿った浚渫を行なうことができる。
【0013】
次に、本発明の実施の形態で使用されている浚渫用バケット5,5′として、図1に示す開閉式バケット5と、図5に示す回転式バケット5′の2種類につきそれぞれ図面を参照して説明する。
【0014】
まず、図9の開閉式の浚渫バケット5では、図1のごとく配置されたラダー2の先端部に前後方向に2個のバケット5A,5Bを夫々の開口が対向するごとく、かつ互いに揺動自在に取り付けられており、各バケット5A,5B内に矢印A方向の真空ポンプに通ずる吸引管10を導入するようにしたものであり、底泥の浚渫時にバケット5A,5Bの開口部の先端のみが底泥に接して開閉可能で、閉じた時には密閉できるバケットを前後両側に配置しており、各バケット5A,5Bの付け根部分に真空ポンプに通ずる吸引管10を配置している。
【0015】
図10は、図9のバケット5の拡大平面図であり、図11は図10の側面図であり、底泥11を一方のバケット5Aが浚渫時に、バケット5Aが底泥11と触れる部分が最小限となるように、かつバケット5A内の底泥が吸引管10付近に移動しやすいようにバケットの形状をその開口部から後方に向かって外側面が絞られて形成しており、浚渫時の水中の汚濁発生を少なくしており、図11の状態で浚渫を矢印F方向に進行した後、前後の各バケットの開閉を逆にして矢印Fと反対方向に浚渫を行なうが、図10に浚渫の掘り幅Wを示しており、この開閉式の浚渫バケット5の格納状態を図12に示している。
【0016】
この開閉式の浚渫バケット5では、バケット5A,5Bが底泥11と触れる部分がバケットの開口部の周面だけの最小限となっており、かつ真空ポンプで浚渫した底泥11を濁水と共に吸引するため、水中の汚泥の拡散が防止できる。
【0017】
次に、図13は回転式の浚渫用バケット5′の側面図であり、図14はその説明用拡大平断面図、図15は図14のC−C方向の側面図、図16は図14のD−D方向の側面図、そして図17は図14のE−E方向の側断面図である。
【0018】
この回転式の浚渫用バケット5′は、2枚の平行なサイドプレート14の間に、複数の羽根で仕切られた底部開放のバケット5aを配置し、このバケット5aの回転により捕集した底泥は上部に開口22を有する貯泥タンク21内へ上部開口22から入り、圧送ポンプ13によりラダー2内の送泥管20を介して浚渫船1に排出されて回収される。
【0019】
また、バケット5aの上方をカバー12で覆い、カバー12の両端外側に濁り水吸引口17を配置し、カバー12の外側に設けた濁り水吸引用ポンプ16でカバー12の下方外側の濁り水を吸引してカバー12の外側の集水管30へ導き、集水管30からカバー12の内側に水噴射ノズル18を配置し、濁り水吸引口17からその部分の隙間の汚泥と濁り水を吸引して水噴射ノズル18で浚渫用バケット5′内に排出させ、バケット5aに浚渫土が付着するのを防止する。
【0020】
さらに、上記上両方のサイドプレート14の外側には、サイドプレート洗浄用の洗浄ブラシ付の濁り水吸引口15を配置しており、濁り水吸引用ポンプ16で濁り水を吸引して集水管30に導いて水噴射ノズル18から浚渫用バケット5′内に排出させる。なお、カバー12は、突起31に嵌合したガイドプレート32を図示していない油圧シリンダで動かすことにより浚渫する方向に開口するようにしており、カバーの両端外側に配置した濁り水吸引口17は下方に位置した吸引口のみ作動させる。
【0021】
以上に説明した回転式の浚渫バケット5′は、バケット5aに付着する汚泥を吸引し、バケット5aに付着する底泥を水噴出ノズル18で洗浄すると共にサイドプレート14に付着する汚泥を洗浄して付近の濁り水と一緒に吸引するので、浚渫時の汚泥の水中への拡散を防止できる。
【0022】
【発明の効果】
本発明の浚渫船によれば、水底の汚泥を浚渫装置で浚渫時に、水中で汚泥が拡散するのを防止できる構造になっていると共に、船体動揺や底泥の凹凸にも追従できる構造となっているので、浚渫時の汚泥の拡散を防止することが可能であり、特に本発明は、ダイオキシン等で汚染されている底泥を浚渫する際に、汚泥の水中拡散を防止する上で有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浚渫船の船体の側面図である。
【図2】図1の船体の平面図である。
【図3】図1の船体の下方に設けたラダーの説明用拡大側面図である。
【図4】図3のラダーの先端に回転式の浚渫用バケットを設けた平面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】図1のラダーの船体側に設けた船体動揺吸収装置の水平な浚渫地盤における調整状況の正面図である。
【図7】図6のB−B方向の側面図である。
【図8】図6の装置の傾斜した浚渫地盤における調整状況の正面図である。
【図9】図1に示す開閉式の浚渫用バケットの側面図である。
【図10】図9の拡大平面図である。
【図11】図10の側面図である。
【図12】図9のバケット格納状態を示す側面図である。
【図13】図5のラダーの先端に設けた回転式の浚渫用バケットの側面図である。
【図14】図13の浚渫用バケットの説明用拡大平断面図である。
【図15】図14のC−C方向の側面図である。
【図16】図14のD−D方向の側面図である。
【図17】図14のE−E方向の側断面図である。
【符号の説明】
1 浚渫船
2 ラダー
5 浚渫用バケット
10 吸引管
13 圧送ポンプ
14 サイドプレート
16 吸引ポンプ

Claims (3)

  1. 浚渫船から下方に向かってラダーを前後方向に揺動自在に設け、そのラダーの先端に設けた浚渫用バケットもまた別個に前後方向に揺動するごとく取付け、しかもラダー自体が浚渫船の左右方向に傾動自在とした浚渫船。
  2. ラダーの前後方向に2個の浚渫用バケットを夫々の開口が対向するごとく、かつ互いに揺動自在に取付け、各バケット内に真空ポンプに通ずる吸引管を導入した請求項1記載の浚渫船。
  3. バケットで捕集した底泥を圧送ポンプにより圧送し、バケットに付着した底泥とバケットで捕集する際に発生した濁り水を吸引ポンプで吸引して底泥と共に圧送ポンプで圧送する回転式浚渫用バケットを備えた請求項1記載の浚渫船。
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