JP3568643B2 - 版胴移動ユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は孔版印刷装置に用いられる孔版原紙のカットが不要な版胴移動ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的な孔版印刷装置は、外周にインク通過性を有する金属製の版胴を備えている。版胴の両端には、固定部材としての円状のフランジが取り付けられており、版胴とフランジとはネジ等で固定され、一体化部品の形態をとって印刷ドラムを構成している。こうして構成される印刷ドラムは、版胴がフランジを介して装置本体の一定位置に着脱可能に配置される。
【0003】
図6はこの種の一般的な孔版印刷装置の概略構成を示す図、図7は同装置における印刷ドラムの拡大図である。
この孔版印刷装置は、図6に示すように、装置本体200の中央部にインク通過性を有する版胴を備えた印刷ドラム201が配置され、この印刷ドラム201を中心として配置される製版手段202、排版手段203、原稿読取手段204、給紙手段205、印刷手段206、剥離手段207、排紙手段208を備えている。
【0004】
印刷ドラム201には、ロール状の孔版原紙209の先端部を係止するクランプ手段210が設けられている。クランプ手段210は、図7に示すように、印刷ドラム201の中心軸線と平行な平坦面211aを有するクランプ台211が印刷ドラム201の外周面201aより突出形成されている。クランプ台211の平坦面211aの左右両側には、180°回転可能にクランプ板212が軸支されている。クランプ板212の支持軸212aを中心として平坦面211aの両側には、印刷ドラム201の中心軸線と平行にマグネット213が配設されている。このクランプ手段210では、支持軸212aを中心にクランプ板212を時計回り方向に回動し、クランプ板212とマグネット213との間に孔版原紙209の先端部を位置させて挟持することにより孔版原紙209をクランプしている。
【0005】
製版手段202は、図6において印刷ドラム201の右側に配置され、ロール状の孔版原紙209、サーマルヘッド202a、プラテンローラ202b、カッター202cを有している。排版手段203としての排版カセットは、図6において印刷ドラム201の左側に配置され、使用済み孔版原紙を収納している。原稿読取手段204は、印刷ドラム201の上部に配置され、原稿の画像情報を順次読み取っている。給紙手段205は、装置本体200の左下部に配置され、給紙台205aに積載された用紙束214を最上位の用紙214aから順次印刷ドラム201に給送する給紙ローラ205bを有している。印刷手段206は、印刷ドラム201の下部に配置され、給紙手段205から給送される用紙214aを印刷ドラム201との間に押圧接触させるプレスローラ206aを有している。剥離手段207は、印刷された用紙214aをエアーブローにより印刷ドラム201から剥がす分離爪207aを有している。排紙手段208は、印刷ドラム201から剥がされた用紙214aを排出する搬送機構208a、搬送機構208aにより排出される用紙214aを載置するスタッカー208bを有している。
【0006】
上記構成による孔版印刷装置では、まず、原稿読取手段204で読み込まれた原稿情報をサーマルヘッド202aにより孔版原紙209に穿孔画像を形成する。これと同時に、使用済み孔版原紙209aを排版手段203に収納し、穿孔画像が形成された孔版原紙209の先端部をクランプ手段210により挟持してクランプする。そして、製版終了後に印刷ドラム201を回転させることにより製版済みの孔版原紙209を印刷ドラム201に巻き付ける。その後、印刷ドラム201の回転とともに給紙手段205から用紙214aが送り出される。そして、印刷ドラム201の版胴とプレスローラ206aとの間を用紙214aが通過する際に、プレスローラ206aが印刷ドラム201上の版胴を押圧することにより、印刷ドラム201内の印刷用インクが用紙214aに転移して印刷が行なわれる。
【0007】
しかしながら、上記孔版印刷装置では、印刷ドラム201の左右両側に製版手段202と排版手段203が配置されているため、装置の小型化が困難であった。又、ロール状の孔版原紙209の容量と使用済み孔版原紙209aを収納する排版手段203としての排版カセットの容量が異なるため、ロール状の孔版原紙209の補給や排版カセット内の使用済み孔版原紙209aの廃棄というユーザーが行うメンテナンスを合理的に行うことができなかった。
【0008】
さらに、上記孔版印刷装置では、製版手段202で孔版原紙209を製版した後、長尺状の孔版原紙209を印刷ドラム201のクランプ手段210まで搬送して切断する構成なので、一版毎に孔版原紙209をカットしなければならず、孔版原紙209の搬送ミス、カットミス、クランプミス、排版ミス等が発生するという問題があった。
【0009】
又、この種の孔版印刷装置に使用される孔版原紙209は、巻き癖等が原因でカールが発生するという特徴を有している。このため、例えば孔版原紙209の先端がカールしていると、孔版原紙209の先端をクランプする際にクランプ板212がカールしている孔版原紙209の先端を押してしまい、印刷ドラム201に対する孔版原紙209の着版位置にバラツキが発生する。その結果、用紙214aに対する印刷位置がずれるという問題を引き起こしていた。
【0010】
そこで、上記問題を解消するべく、小型化を図り、長尺状の孔版原紙を切断せずに版胴の周壁部に孔版原紙の着排版が可能な装置として、特開昭62−73987号の孔版印刷装置が本出願人により提案されている。
【0011】
この孔版印刷装置は、図4に示すように、印刷ドラムを構成する中空円柱状の版胴220を備えている。版胴220の周壁部220aには、印面に対応して多数の小開口によるドラムメッシュ部220bが設けられている。版胴220の両端部には、フランジ221a,221bが形成されている。一端のフランジ221aは、固定された側板222に回動自在に突設された支持コロ223に支持され、他端のフランジ221bは、版胴220を回転駆動するモータ224の伝達軸224aに着脱自在に固定されている。版胴220の中空部には、側板222に固定された内部フレーム225が延在している。内部フレーム225には、ドクタローラ226及びスキージローラ227が支持されており、これらのローラ226,227と不図示のインクポンプ等によりインク供給装置が構成される。版胴220のフランジ221a,221bの各々内方には、着排版ユニット228を支持したフランジ229a,229bが平行に位置して設けられている。
【0012】
着排版ユニット228は、フランジ221a,221bに対して回転自在に支持され、孔版原紙230、供給軸231、プラテンローラ232、サーマルヘッド233、巻取軸234を備えて構成されている。供給軸231は、フランジ229a,229b間に版胴220の中心軸と平行に設けられ、その外周にロール状の孔版原紙230が巻回されている。プラテンローラ232とサーマルヘッド233とは、孔版原紙230の供給側に供給軸231と隣接して対向配置されている。巻取軸234は、モータにより回転駆動され、供給軸231を中心としてプラテンローラ232と反対の位置に供給軸231と平行に隣接して設けられている。着排版ユニット228の版胴220側以外の周りは、上方にコネクタ受け235aが開口された保護カバー235で保護されている。着排版ユニット228は、固定部236に固定されたソレノイド237のコネクタ部237aを保護カバー235のコネクタ受け235aに突出、挿入することにより製版時に作動される。
【0013】
図5に示すように、版胴220の下部には、用紙238を搬送する給排紙機構239が配置されている。給排紙機構239は、版胴220の下部において周壁部220aに当接するプレスローラ240を備えている。プレスローラ240は、着排版ユニット228に相対する位置が切削形成されている。プレスローラ240には、中心部より周面に連通したエアチャック240aが設けられている。プレスローラ240の下部には、版胴220に給紙するための用紙238が載置された給紙台241が設けられている。
【0014】
給紙台241は、最上位置の用紙238を常時同一の高さに保っている。プレスローラ240の側方には、版胴220を介して印刷された用紙238を載置する排紙台242が設けられている。プレスローラ240の奥手側には、エア源243が固設されている。エア源243には、エアチャック240aに連通する輪状のエア吸引口243aが形成されている。このエア吸引口243aは、用紙238の積載箇所の端部238aに対応する位置から排紙台242の導入端部242aに対応する位置に渡って形成されている。エア源243の排紙台242付近には、エアチャック240aに連通する排気口243bが形成されている。
【0015】
これにより、用紙238は、端部238aがエアチャック240aにより吸引されてプレスローラ240の周面に巻回された状態で印刷が行なわれる。又、印刷された用紙238は、排気口243bを通じてエアチャック240よりエアを排気することによりプレスローラ240の周面から剥離されて排紙台242に積載される。
【0016】
この孔版印刷装置では、孔版原紙230の製版時、着排版ユニット228が定位置にて停止しており、ソレノイド237の動作に伴いサーマルヘッド233の信号ライン及び巻取軸234の駆動モータの電源ラインが接続される。
【0017】
そして、巻取軸234が図中A方向に回転すると、孔版原紙230との間の印刷用インクの粘着により版胴220の周壁部220aも同時に図中a方向に回転する。これにより、周壁部220aに貼着していた孔版原紙230は、使用済原紙として剥離されながら巻取軸234に巻き取られる。このとき、同時に孔版原紙230は供給軸231から順次供給されており、版胴220が所定位置まで回動すると、サーマルヘッド233に画像信号が供給されて未製版部分である新しい孔版原紙230に製版されながら版胴220の周壁部220aに貼着されていく。
【0018】
製版された新しい孔版原紙230が版胴220の周壁部220aに貼着され終わり、孔版原紙230の使用済部分が剥離し終わると、版胴220は図中a方向に1回転した状態で停止し、周壁部220aに対する着排版ユニット228の回動動作が終了する。続いて、着排版ユニット228は、モータ224の駆動力により版胴220とともに図中B方向に回転する。また同時に、プレスローラ240は、版胴220と同期して図中c方向に回転し、給紙台241の最上位置より用紙238が一枚ずつエアチャック240aで吸引して送出する。
【0019】
そして、スキージローラ227と対向するプレスローラ240との間に用紙238が送られると、版胴220の周壁部220aに貼着された孔版原紙230の製版部分で用紙238に所望の印刷がなされる。印刷が終了した用紙238は、エアチャック240aからの排気によりプレスローラ240の周面から剥離されて排紙台242に積載される。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開昭62−73987号にて提案された孔版印刷装置では、製版・排版を行う場合、巻取軸234を回転させると、版胴220の外周に貼着された孔版原紙230の印刷用インクによる粘着力が作用して版胴220の周壁部220aが回転する構成なので、既に版胴220上に存在する孔版原紙230が印刷用インクの影響により版胴220と密着していると、版胴220に貼着された状態のまま孔版原紙230が巻取軸234側に引っ張られることになり、孔版原紙230が版胴220上を動かず、その結果、孔版原紙230を損傷して印刷物に影響を与える恐れがあった。
【0021】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、孔版原紙を傷つけることなく版胴上を搬送させて製版・排版をスムーズに行うことができる版胴移動ユニットを提供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された版胴移動ユニットは、一部にインク通過性を有する周壁16aに孔版原紙9が装着され、内部にインク供給機構20が配設された版胴16と、
該版胴を中心軸周りに回転可能に保持するための保持部材3と、
前記孔版原紙の一端がロール状に巻回されて保持する原紙保持ロール6と、該原紙保持ロールからの孔版原紙の他端を巻き取る巻取ローラ8と、前記孔版原紙が前記原紙保持ロールから前記版胴に装着される間に該孔版原紙に製版する製版手段7とを有して前記版胴の周壁に近接して配設された着排版ユニット5と、
前記保持部材が固定された状態で、前記版胴を前記保持部材に対して回転移動させる版胴回転機構28と
記版胴が回転移動したときに、該版胴を前記版胴回転機構側に抑え込む版胴ガイド27とを具備したことを特徴としている。
【0023】
前記保持部材3は、円環部4を有しており、
前記版胴回転機構28は、前記保持部材3に回転可能に軸支され、外周面に所定ピッチの歯14aが形成された版胴移動用プーリ14と、
一方の面に前記版胴移動用プーリと噛合する歯15aが形成され、前記版胴16の端部を固定保持した状態で前記円環部の外周面に沿って移動可能に装着された版胴移動用ベルト15と、
前記版胴移動用プーリを回転駆動する駆動モータ13とを備えた構成としてもよい。
【0024】
前記版胴ガイド27は、前記版胴移動用ベルト15を挟んで前記版胴移動用プーリ14に対向して配設され、少なくとも前記版胴移動用ベルトの平坦面側に滑り性を有した構成としてもよい。
【0025】
前記版胴回転機構28は、前記孔版原紙9を巻き取る巻取ローラ8の回転に同期して駆動する構成としてもよい。
【0026】
上記手段によれば、特開昭62−73987号の方式にて製版・排版を行う場合、版胴16が動くことにより、版胴16上に装着された孔版原紙9を傷つけることなく搬送し、製版・排版をスムーズに行うことが可能になる。
【0027】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1は本発明による版胴移動ユニットの第1の実施の形態を示す図、図2は図1のI−I線における部分断面図である。
版胴移動ユニットは、孔版印刷装置本体(不図示)に対して着脱可能に取り付けられるもので、印刷ドラム1を備えている。
【0028】
印刷ドラム1は、不動のセンター軸2の左右両端部に回転可能に取り付けられたフランジ3を有している。左右のフランジ3の内側面3aには、所定径による円環状のガイド環4が内方向に突出して一体形成されている。
【0029】
ガイド環4の上部における左右のフランジ3間には、着排版ユニット5が配設されている。着排版ユニット5は、原紙保持ロール6、製版手段7、巻取ローラ8を備えて構成されている。原紙保持ロール6は、ガイド環4の上部で、センター軸2の直上における左右のフランジ3間に図1の矢印D方向(反時計廻り方向)に回転可能に配設されており、ロール状に巻回された連続紙としての孔版原紙9を保持している。
【0030】
製版手段7は、左右のフランジ3間に原紙保持ロール6と平行に隣接して配設されている。製版手段7は、孔版原紙9に所望の製版を行なうもので、不図示の回転機構により図1の矢印E方向(反時計廻り方向)に一定の速度で回転するプラテンローラ7aと、不図示の押圧機構により孔版原紙9をプラテンローラ7aとの間に挟んだ状態で製版するサーマルヘッド7bとを備えている。
【0031】
巻取ローラ8は、原紙保持ロール6を中心として製版手段7の反対側に位置する左右のフランジ3間に原紙保持ロール6と平行に隣接して配設されている。巻取ローラ8は、不図示の回転機構によりプラテンローラ7aの回転に同期して図1の矢印F方向(時計廻り方向)に回転駆動され、孔版原紙9の使用済部分を巻き取っている。
【0032】
製版手段7により製版された孔版原紙9が最初に接触する後述の版胴16の位置に対応した各ガイド環4の一部位には、センター軸2に向かって所定深さdの凹部10が形成されている。凹部10が形成された部位における左右のフランジ3間には、版胴移動用軸11が軸受け12を介して回転可能に渡設されている。版胴移動用軸11の一端には、版胴移動用軸11を回転駆動するための駆動モータ13が取り付けられている。版胴駆動用軸11には、版胴移動用プーリ14が凹部10内に収まった状態で固設されている。版胴移動用プーリ14は、外周面の全周に渡って一定ピッチによる複数の歯14aが形成されている。
【0033】
左右のガイド環4の外周面には、無端状の版胴移動用ベルト15がそれぞれ掛け回されている。各版胴移動用ベルト15は、外周面が平坦面に形成されている。各版胴移動用ベルト15は、内周面の全周に渡って版胴移動用プーリ14の歯14aとほぼ同一ピッチによる複数の歯15aが形成されており、版胴移動用プーリ14の歯14aと噛合している。各版胴移動用ベルト15は、外側端面15bがフランジ3の内側面3aに当接した状態で、版胴移動用軸11の回転により、左右の版胴移動用プーリ14を介して各ガイド環4の外周面4aを滑るように連動して回転する。ここで、版胴移動用軸11、駆動モータ13、版胴移動用プーリ14、版胴移動用ベルト15によって版胴回転機構28を構成している。
【0034】
左右の版胴移動用ベルト15間には、孔版原紙9の幅よりも所定量だけ長く筒状に形成された版胴16が固設保持されている。版胴16は、例えばステンレスワイヤ等による変形可能でインク通過性を有する多孔性の網材から構成されており、周壁16aが印刷領域に対応して例えば多数の小開口によるドラムメッシュ部を構成している。版胴16は、センター軸2が不図示の孔版印刷装置に固定されることにより、孔版印刷装置内にて一定位置に保持される。版胴16は、各版胴移動用ベルト15の回転に伴ってセンター軸2の中心軸周りに回転駆動される。
【0035】
版胴16の内部には、印刷用インクを一定供給するためのインク供給機構20が配設されている。インク供給機構20は、内部フレーム21に配設されたスキージローラ22、ドクタローラ23、インク供給管24を有している。内部フレーム21は、その両側が左右のフランジ3に固定されている。スキージローラ22は、センター軸2と平行に内部フレーム21に対して回転可能に渡設されており、印刷時にフランジ3の回転に連動して回転する構成とされている。ドクタローラ23は、スキージローラ22との間にインク溜まり部25を形成するように微小な隙間を開けてセンター軸2と平行に内部フレーム21に渡設されている。インク供給管24は、スキージローラ22のほぼ直上にセンター軸2と平行に内部フレーム21に渡設されており、インク溜まり部25に一定量ずつ印刷用インクを供給している。
【0036】
版胴16の下部には、〔従来の技術〕の欄で説明した給排紙機構239(図5参照)が配置されており、印刷時に版胴16に対して一枚ずつ用紙を給紙するとともに、印刷後の用紙を排紙している。なお、給排紙機構239の詳細な構成についての説明は省略する。
【0037】
版胴移動用プーリ14の中心とセンター軸2を結ぶ線上の版胴16の外部で、版胴16を挟んで版胴移動用プーリ14と対向する左右のフランジ3の内側面3aには、版胴移動用ベルト15との間に所定の隙間Sを隔て版胴ガイド27が配設されている。版胴ガイド27は、表面を滑り性の良い材質で加工したもの、又は自己潤滑性を有する材質で形成されており、例えば版胴移動用ベルト15と接触する表面にフッ素コート面を形成する他、高密度ポリエチレン、ポリアセタール等の材質からなる。版胴ガイド27は、版胴移動用ベルト15との間の隙間Sが、版胴移動用プーリ14及び版胴移動用ベルト15の歯14a,15aの噛み合い長さL以下の幅に設定されている。版胴ガイド27は、センター軸2に沿う方向の幅H1が版胴移動用ベルト15の幅とほぼ同一幅に形成され、ガイド環4の外周に沿う方向の幅H3が版胴移動用プーリ14の径H4よりやや長く形成されている。この版胴ガイド27では、版胴移動用ベルト15を版胴移動用プーリ14側に抑え込むことにより、版胴移動用ベルト15の浮き上がりを無くし、版胴移動用ベルト15と版胴移動用プーリ14との間の歯飛の発生を防止している。
【0038】
次に、上記のように構成された版胴移動ユニットの動作について説明する。
まず、センター軸2を不図示の孔版印刷装置に固定して版胴移動ユニットを装着する。そして、製版時には、サーマルヘッド7bが孔版原紙9を挟む状態にてプラテンローラ7aと接触する。この状態にてプラテンローラ7aが一定速度で図1の矢印E方向に回転する。プラテンローラ7aが回転することによりロール状の孔版原紙9が図1の矢印D方向に回転する。又、プラテンローラ7aの回転と同時に駆動モータ13が回転すると、版胴移動用軸11が図1の矢印G方向に回転する。これにより、版胴16が図1の矢印H方向に回転移動して版胴16上を孔版原紙9が搬送される。このとき、さらにプラテンローラ7aの回転と同期して巻取ローラ8が図1の矢印F方向に回転し、版胴16上の孔版原紙9が巻取ローラ8に巻き取られる。この版胴16の回転移動は、一版分に相当する孔版原紙9の使用済部分が巻取ローラ8に巻き取られ、かつ製版手段7により製版された一版分の孔版原紙9が版胴16の周壁16aに巻き付けられるまで行なわれる。
【0039】
上記動作過程において、版胴16を挟んで版胴移動用プーリ14と対向配設された版胴ガイド27が版胴移動用ベルト15を版胴移動用プーリ14側に抑え込む。これにより、版胴移動用ベルト15が浮き上がることが出来ず、版胴移動用ベルト15が浮き上がるために発生する版胴移動用ベルト15と版胴移動用プーリ14の歯飛が防止される。
【0040】
そして、製版手段7により製版された孔版原紙9の製版部分が版胴16の周壁16aに装着されると、印刷動作に移行する。印刷時には、左右のフランジ3がセンター軸2を中心に回転する。これにより、着排版ユニット5は、版胴16とともに図1の矢印H方向に回転する。同時に、プレスローラ240は、版胴16と同期して回転し、給紙台241の最上位置より用紙238が一枚ずつエアチャック240aで吸引して送出する。又、センター軸2の回転に連動してスキージローラ22が回転し、インク溜まり部25よりスキージローラ22の外周面に沿いながら版胴16に対して印刷用インクが一定量ずつ供給される。
【0041】
そして、スキージローラ22と対向するプレスローラ240との間に用紙238が送られると、版胴16の周壁部16aに貼着された孔版原紙9の製版部分で用紙238に所望の印刷がなされる。印刷が終了した用紙238は、エアチャック240aからの排気によりプレスローラ240の周面から剥離されて排紙台242に積載される。
【0042】
従って、上述した版胴移動ユニットによれば、孔版原紙9を製版・排版するにあたっては、プラテンローラ7aと巻取ローラ8の回転に加え、駆動モータ13により版胴16自体も回転駆動される構成なので、従来のように、印刷用インクの粘着力により孔版原紙9が版胴16に付着しても、この孔版原紙9を巻取ローラ8側に送り込んで巻取ローラ8で巻き取ることができる。しかも、駆動モータ13は、巻取ローラ8の回転に同期して駆動されるので、孔版原紙9をムラ無く均一に巻き取ることができる。
【0043】
又、互いに噛合された版胴移動用プーリ14及び版胴移動用ベルト15を介して駆動モータ13の回転力を版胴16に伝達して版胴16の回転駆動を行う構成とし、上記孔版原紙9の製版・排版を行うべく版胴16を回転移動させた際には、版胴ガイド27が版胴移動用ベルト15を版胴移動用プーリ14側に抑え込むので、版胴移動用ベルト15が浮き上がるために発生する歯飛を防止することができる。すなわち、版胴移動用プーリ14と版胴移動用ベルト15とが常時噛み合った状態に保持され、駆動モータ13の回転力が版胴移動用プーリ14を介して版胴移動用ベルト15に伝達されることになる。この結果、版胴16は、ガイド環4の外周面4aに沿って安定して回転移動し、孔版原紙9の製版・排版動作をスムーズに行うことができる。
【0044】
しかも、版胴ガイド27は、版胴移動用ベルト15の平坦面側が滑り性を有しているので、版胴移動用ベルト15と版胴ガイド27との間の摩擦抵抗を小さくして、版胴16を一定速度で回転移動させることができる。
【0045】
(第2の実施の形態)
図3は本発明の版胴移動ユニットの第2の実施の形態を示す側断面図である。なお、上記第1の実施の形態と同一の構成要素には同一番号を付し、その詳細な構成説明については省略する。
【0046】
この版胴移動ユニットでは、版胴移動用ベルト15の歯15aの部分が版胴16の外側に設けられている。版胴移動用プーリ14は、版胴移動用ベルト15と対面する版胴16の外側に配置されている。版胴移動用プーリ14は、それぞれの外周面に歯14a,14bが形成された太径部14Aと小径部14Bとを有しており、太径部14Aの歯14aは、版胴移動用ベルト15の歯15aと噛合している。版胴移動用プーリ14の外側には、版胴移動用プーリ14を回転駆動するための駆動ユニット30が配置されている。
【0047】
駆動ユニット30は、版胴移動用プーリ14の小径部14Bの歯14bと噛合するギヤ31が版胴移動用軸32を介して支持フレーム33に軸支されている。支持フレーム33には、ギヤ31を回転駆動するための駆動モータ34が取り付けられている。支持フレーム33は、製版・排版時にギヤ31の歯31aが版胴移動用プーリ14の小径部14Bの歯14bに噛合し、印刷時にギヤ31の歯31aが版胴移動用プーリ14の小径部14Bの歯14bから離れて解除されるように所定角度回動自在とされている。版胴移動用プーリ14の中心とセンター軸2を結ぶ線上の版胴16の内部で、版胴16を挟んで版胴移動用プーリ14と対向する左右のフランジ3の内側面3aには、版胴移動用ベルト15との間に微小の隙間Sを隔て版胴ガイド27と同じく機能する版胴ガイド35が配設されている。
【0048】
この版胴移動ユニットでは、製版・排版時に、支持フレーム33が支点を中心に図3の矢印I方向に回動すると、版胴移動用軸32に軸支されたギヤ31と版胴移動用プーリ14の小径部14Bの歯14bが噛合する。この状態で、駆動モータ34が図3の矢印J方向に回転駆動すると、この駆動モータ34の回転力はギヤ31、版胴移動用プーリ14を介して版胴移動用ベルト15に伝達される。これにより、版胴16がプラテンローラ7aの回転と同期して回転移動する。この版胴16の回転移動は、前述したように、一版分に相当する孔版原紙9の使用済部分が巻取ローラ8に巻き取られ、かつ製版手段7により製版された一版分の孔版原紙9が版胴16の周壁16aに巻き付けられるまで行なわれ、この状態で印刷動作可能となる。
【0049】
上記動作過程において、版胴ガイド35は、第1の実施の形態と同様に、版胴移動用ベルト15を版胴移動用プーリ14側に抑え込む。これにより、版胴移動用ベルト15が浮き上がることが出来ず、版胴移動用ベルト15が浮き上がるために発生する版胴移動用ベルト15と版胴移動用プーリ14の歯飛が防止される。そして、この第2の実施の形態によれば、上記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0050】
【発明の効果】
本発明の版胴移動ユニットによれば、孔版原紙を製版・排版するにあたっては、版胴自体が回転駆動される構成なので、従来のように、印刷用インクの粘着力により孔版原紙が版胴に付着しても、この孔版原紙を巻取ローラ側に送り込んで巻取ローラで巻き取ることができる。
【0051】
請求項2の版胴移動ユニットは、互いに噛合された版胴移動用プーリ及び版胴移動用ベルトを介して版胴回転機構の駆動力を版胴に伝達して版胴の回転駆動を行う構成であり、孔版原紙の製版・排版を行うべく版胴を回転移動させた際には、版胴ガイドが版胴移動用ベルトを版胴移動用プーリ側に抑え込むので、版胴移動用ベルトが浮き上がるために発生する歯飛を防止することができる。これにより、版胴移動用プーリと版胴移動用ベルトとが常時噛み合った状態に保持され、版胴回転機構の駆動力が版胴移動用プーリを介して版胴移動用ベルトに伝達されることになる。この結果、版胴は、保持部材の円環部の外周面に沿って安定して回転移動し、孔版原紙の製版・排版動作をスムーズに行うことができる。
【0052】
請求項3の版胴移動ユニットによれば、版胴ガイドは、版胴移動用ベルトの平坦面側が滑り性を有しているので、版胴移動用ベルトと版胴ガイドとの間の摩擦抵抗を小さくして、版胴を一定速度で回転移動させることができる。
【0053】
請求項4の版胴移動ユニットによれば、版胴回転機構が巻取ローラの回転に同期して駆動されるので、孔版原紙をムラ無く均一に巻き取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による版胴移動ユニットの第1の実施の形態を示す図
【図2】図1のI−I線における部分断面図
【図3】本発明による版胴移動ユニットの第2の実施の形態を示す図
【図4】孔版原紙のカットが不要な印刷ドラムの構成図
【図5】
図4の印刷ドラムを備えた孔版印刷装置の構成図
【図6】一般的な孔版印刷装置の概略構成を示す図
【図7】図6における印刷ドラムの部分拡大図
【符号の説明】
1…印刷ドラム、3…フランジ、4…ガイド環、5…着排版ユニット、6…原紙保持ロール、7…製版手段、8…巻取ローラ、9…孔版原紙、13,34…駆動モータ、14…版胴移動用プーリ、15…版胴移動用ベルト、16…版胴、20…インク供給機構、27,35…版胴ガイド、28…版胴回転機構。

Claims (4)

  1. 一部にインク通過性を有する周壁に孔版原紙が装着され、内部にインク供給機構が配設された版胴と、
    該版胴を中心軸周りに回転可能に保持するための保持部材と、
    前記孔版原紙の一端がロール状に巻回されて保持する原紙保持ロールと、該原紙保持ロールからの孔版原紙の他端を巻き取る巻取ローラと、前記孔版原紙が前記原紙保持ロールから前記版胴に装着される間に該孔版原紙に製版する製版手段とを有して前記版胴の周壁に近接して配設された着排版ユニットと、
    前記保持部材が固定された状態で、前記版胴を前記保持部材に対して回転移動させる版胴回転機構と
    記版胴が回転移動したときに、該版胴を前記版胴回転機構側に抑え込む版胴ガイドとを具備したことを特徴とする版胴移動ユニット。
  2. 前記保持部材は、円環部を有しており、
    前記版胴回転機構は、前記保持部材に回転可能に軸支され、外周面に所定ピッチの歯が形成された版胴移動用プーリと、
    一方の面に前記版胴移動用プーリと噛合する歯が形成され、前記版胴の端部を固定保持した状態で前記円環部の外周面に沿って移動可能に装着された版胴移動用ベルトと、
    前記版胴移動用プーリを回転駆動する駆動モータとを備えた請求項1記載の版胴移動ユニット。
  3. 前記版胴ガイドは、前記版胴移動用ベルトを挟んで前記版胴移動用プーリに対向して配設され、少なくとも前記版胴移動用ベルトの平坦面側に滑り性を有する請求項2記載の版胴移動ユニット。
  4. 前記版胴回転機構は、前記孔版原紙を巻き取る巻取ローラの回転に同期して駆動する請求項1又は2記載の版胴移動ユニット。
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