JP3567886B2 - 位相同期ループ回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、非同期状態になると掃引用の位相差検出情報を用いて同期状態に引き込む位相同期ループ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
位相同期ループ回路は、PLL(Phase Locked Loop)とも呼ばれ、位相比較器、ループフィルタ及びVCOから構成される閉ループ処理を実行する。一般的に、位相同期ループでは入力信号とVCO信号の周波数が極端に異なる場合、開ループ処理を用いた掃引処理という特殊な処理を実行する場合がある。
【0003】
図6は例えば特開平2−100348号公報に示された従来の位相同期ループ回路を示す構成図であり、図において、1は入力信号とVCO信号の位相を比較し、その比較結果を位相差検出情報Δθとして出力する位相比較器、2は位相比較器1から出力された位相差検出情報Δθに基づいて同期状態を判定する位相ロック用同期判定部、3は位相ロック用同期判定部2により同期状態が真の位相ロックオフと判定された場合、掃引反転情報(掃引用の位相差制御情報)を出力する掃引範囲制御部である。
【0004】
4は位相ロック用同期判定部2により同期状態が真の位相ロックオンと判定された場合、位相比較器1から出力された位相差検出情報Δθを位相差制御情報Δθoutとしてループフィルタ5に出力し、同期状態が真の位相ロックオフと判定された場合、掃引範囲制御部3から出力された掃引反転信号を位相差制御情報Δθoutとしてループフィルタ5に出力する位相差制御部、5は位相差制御部4から出力された位相差制御情報Δθoutを平滑化するループフィルタ、6はループフィルタ5により平滑化されたマイナスの位相差情報を有するVCO信号を搬送波として出力するVCOである。
【0005】
次に動作について説明する。
最初に、位相同期ループ回路における閉ループ処理の動作を説明する。
まず、位相比較器1が入力信号とVCO信号の位相を比較し、その比較結果を位相差検出情報Δθとして位相ロック用同期判定部2及び位相差制御部4に出力する。
【0006】
位相ロック用同期判定部2は、位相比較器1から位相差検出情報Δθを受けると、その位相差検出情報Δθに基づいて同期状態を判定する。即ち、現在の同期状態が真の位相ロックオンであるか、真の位相ロックオフであるかを判定する。なお、位相同期ループ回路は現在の同期状態が真の位相ロックオンであるとき閉ループ処理を実行し、真の位相ロックオフであるとき開ループ処理を実行するが、位相ロック用同期判定部2における判定処理は、規定回数以上、位相差検出情報Δθが位相ロックオンと判定される値より小さいと判定された場合、真の位相ロックオン状態と判定される。逆に規定回数以上、位相差検出情報Δθが位相ロックオフと判定される値より大きいと判定された場合、真の位相ロックオフ状態と判定される。
【0007】
位相差制御部4は、位相ロック用同期判定部2により同期状態が真の位相ロックオンと判定されると、位相比較器1から出力された位相差検出情報Δθを位相差制御情報Δθoutとしてループフィルタ5に出力する。
なお、この処理は、位相ロック用同期判定部2により同期状態が真の位相ロックオフと判定されるまで継続する。
【0008】
ループフィルタ5は、位相差制御部4から位相差制御情報Δθoutを受けると、その位相差制御情報Δθoutの平滑化処理を実行する。
VCO6は、ループフィルタ5により平滑化されたマイナスの位相差情報を有するVCO信号を搬送波として位相比較器1に出力する。
位相比較器1,位相差制御部4,ループフィルタ5及びVCO6における各処理を繰り返し実行すると、入力信号とVCO信号の位相差が徐々に減少し、入力信号とVCO信号の位相がほぼ同一となり、位相ロックが成立する。
【0009】
次に、位相同期ループ回路における開ループ処理の動作を説明する。
位相比較器1,位相ロック用同期判定部2,ループフィルタ5及びVCO6における処理は、閉ループ処理の場合と同様であるため説明を省略する。
掃引範囲制御部3は、位相ロック用同期判定部2により同期状態が真の位相ロックオフと判定されると、掃引反転情報(掃引用の位相差制御情報)を位相差制御部4に出力する。
【0010】
なお、掃引範囲制御部3は、ループフィルタ5の出力信号の位相差が増加→減少→増加→…と繰り返すように、掃引反転情報を位相差制御部4に出力する。
この処理は、主にカウンタを用いて実行し、位相ロック用同期判定部2の判定結果が真の位相ロックオフとなったときをトリガにして、規定カウント値だけカウントする毎に掃引反転情報の極性を反転するようにする。
【0011】
位相差制御部4は、位相ロック用同期判定部2により同期状態が真の位相ロックオフと判定されると、位相比較器1から出力された位相差検出情報Δθを出力せずに、掃引範囲制御部3から出力された掃引反転情報を位相差制御情報Δθoutとしてループフィルタ5に出力する。
なお、この処理は、位相ロック用同期判定部2により同期状態が真の位相ロックオンと判定されるまで継続する。
【0012】
ループフィルタ5の動作は、閉ループ処理時と同様であるが、固定位相差を与えられることにより、ループフィルタ5内の積分器の影響によって、ループフィルタ5の出力信号である平滑化した位相差が一定増加又は一定減少する。
位相差は位相値の微分、即ち、周波数と考えられるので、位相差が増加するということは周波数が増加することを意味する。同様に位相差が減少するということは周波数が減少するということを意味する。
【0013】
よって、固定位相差をループフィルタ5へ入力することにより、VCO6から出力されるVCO信号の周波数が規定周波数範囲を掃引し続ける動作となり、位相同期ループ回路の入力信号とVCO信号の周波数・位相が同一となる状態を作成することが可能となる。
この周波数の規定掃引範囲は、VCO信号の周波数が、位相同期ループ回路の入力信号の周波数がずれた場合でも対応できる範囲で掃引する必要がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
従来の位相同期ループ回路は以上のように構成されているので、一度真の位相ロックオンが成立した後、雑音などの影響により真の位相ロックオフと判定された場合、閉ループ処理から開ループ状態に変更してVCO6の周波数掃引を行うが、真の位相ロックオフが生じて間もないときは、周波数が大きくずれていないにも拘わらず、全範囲の掃引制御を実施して、余分な周波数まで掃引してしまうため、真の周波数をロックするまでに長時間を要し、引込みに時間がかかるという課題があった。
【0015】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、非同期状態から同期状態への引き込み時間を短縮することができる位相同期ループ回路を得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る位相同期ループ回路は、同期判定手段により同期状態が真の位相ロックオフと判定されると、予め記憶しておいた真の位相ロックオン時における平滑化回路の出力情報に基づき、掃引周波数範囲を既定時間のあいだ狭い掃引周波数範囲に固定し、当該既定時間が経過しても同期判定手段により同期状態が真の位相ロックオンと判定されなければ、掃引周波数範囲を当該狭い掃引周波数範囲よりも広い掃引周波数範囲に変更するようにしたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による位相同期ループ回路を示す構成図であり、図において、11は入力信号とVCO信号の位相を比較し、その比較結果を位相差検出情報Δθとして出力する位相比較器(位相差検出手段)、12は位相比較器11から出力された位相差検出情報Δθに基づいて現在の同期状態が真の位相ロックオンであるのか、真の位相ロックオフであるのかを判定する位相ロック用同期判定部(同期判定手段)である。
【0019】
13は掃引範囲を決定するために同期状態の遷移を監視する掃引範囲制御用同期判定部、14は真の位相ロックオフと判定されてから既定時間が経過するまでは掃引周波数範囲の狭い掃引反転情報(第1の位相差検出情報)を出力し、その既定時間を経過すると第1の位相差検出情報より掃引周波数範囲が広い掃引反転情報(第2の位相差検出情報)を出力する掃引範囲制御部である。なお、掃引範囲制御用同期判定部13及び掃引範囲制御部14から掃引手段が構成されている。
【0020】
15は位相ロック用同期判定部12により同期状態が真の位相ロックオンと判定された場合、位相比較器11から出力された位相差検出情報Δθを位相差制御情報Δθoutとしてループフィルタ16に出力し、同期状態が真の位相ロックオフと判定された場合、掃引範囲制御部14から出力された掃引反転信号を位相差制御情報Δθoutとしてループフィルタ16に出力する位相差制御部、16は位相差制御部15から出力された位相差制御情報Δθoutを平滑化するループフィルタ、17はループフィルタ16により平滑化されたマイナスの位相差情報を有するVCO信号を搬送波として出力するVCOである。なお、位相差制御部15,ループフィルタ16及びVCO17からVCO手段が構成されている。
【0021】
次に動作について説明する。
最初に、位相同期ループ回路における閉ループ処理の動作を説明する。
まず、位相比較器11が入力信号とVCO信号の位相を比較し、その比較結果を位相差検出情報Δθとして位相ロック用同期判定部12及び位相差制御部15に出力する。
【0022】
位相ロック用同期判定部12は、位相比較器11から位相差検出情報Δθを受けると、その位相差検出情報Δθに基づいて同期状態を判定する。即ち、現在の同期状態が真の位相ロックオンであるか、真の位相ロックオフであるかを判定する。
なお、位相同期ループ回路は現在の同期状態が真の位相ロックオンであるとき閉ループ処理を実行し、真の位相ロックオフであるとき開ループ処理を実行するが、位相ロック用同期判定部12における判定処理は、規定回数以上、位相差検出情報Δθが位相ロックオンと判定される値より小さいと判定された場合、真の位相ロックオン状態と判定される。逆に規定回数以上、位相差検出情報Δθが位相ロックオフと判定される値より大きいと判定された場合、真の位相ロックオフ状態と判定される。
【0023】
位相差制御部15は、位相ロック用同期判定部12により同期状態が真の位相ロックオンと判定されると、位相比較器11から出力された位相差検出情報Δθを位相差制御情報Δθoutとしてループフィルタ16に出力する。
なお、この処理は、位相ロック用同期判定部12により同期状態が真の位相ロックオフと判定されるまで継続する。
【0024】
ループフィルタ16は、位相差制御部15から位相差制御情報Δθoutを受けると、その位相差制御情報Δθoutの平滑化処理を実行する。
VCO17は、ループフィルタ16により平滑化されたマイナスの位相差情報を有するVCO信号を搬送波として位相比較器11に出力する。
位相比較器11,位相差制御部15,ループフィルタ16及びVCO17における各処理を繰り返し実行すると、入力信号とVCO信号の位相差が徐々に減少し、入力信号とVCO信号の位相がほぼ同一となり、位相ロックが成立する。
【0025】
次に、位相同期ループ回路における開ループ処理の動作を説明する。
位相比較器11,位相ロック用同期判定部12,位相制御部15,ループフィルタ16及びVCO17における処理は、閉ループ処理の場合と同様であるため説明を省略する。
掃引範囲制御用同期判定部13は、掃引範囲を決定するために、位相ロック用同期判定部12からの真の位相ロックオン/オフ情報および経過時間に基づいて同期状態の遷移を監視する。
【0026】
ここで、図2は同期状態の遷移を示す説明図である。
掃引範囲用同期成立Aから掃引範囲用前方保護Bへの遷移は、位相ロック用同期判定部12からの真の位相ロックオフを検出することによって遷移する。
掃引範囲用前方保護Bから掃引範囲用同期成立Aへの遷移は、位相ロック用同期判定部12からの真の位相ロックオンを検出することによって遷移する。
【0027】
掃引範囲用前方保護Bから掃引範囲用同期外れCへの遷移は、掃引範囲用前方保護規定時間、位相ロック用同期判定部12からの真の位相ロックオンを検出しないことで遷移する。
掃引範囲用同期外れCから掃引範囲用後方保護Dへの遷移は、位相ロック用同期判定部12からの真の位相ロックオンを検出することで遷移する。
掃引範囲用後方保護Dから掃引範囲用同期外れCへの遷移は、位相ロック用同期判定部12からの真の位相ロックオフを検出することで遷移する。
【0028】
掃引範囲用後方保護Dから掃引範囲用同期成立Aへの遷移は、掃引範囲用後方保護規定時間、位相ロック用同期判定部12からの真の位相ロックオフを検出しないことで遷移する。
なお、掃引範囲用前方保護Bにおいては、掃引範囲用前方保護規定時間を例えば72クロック幅とし、掃引範囲用後方保護Dにおいては、掃引範囲用後方保護規定時間を例えば4クロック幅とする。
これら遷移の監視結果である掃引範囲用同期判定情報を掃引範囲制御部14へ出力する。
【0029】
この実施の形態1では、真の位相ロックオフした直後のように、周波数があまりずれていないと考えられる状態では、掃引範囲用同期状態を掃引範囲用前方保護Bの状態として全掃引範囲の掃引を行わず、少ない範囲でしか掃引を行わないように制御する。
即ち、掃引範囲制御部14は、掃引範囲制御用同期判定部13から掃引範囲用同期判定情報を受けると、下記に示すように掃引範囲を決定する。
掃引範囲用同期外れCの状態においては、掃引範囲が大きくなるように制御し、掃引範囲用後方保護D及び掃引範囲用同期成立Aの状態では掃引制御を実施しない。また、掃引範囲用前方保護Bの状態においては、掃引範囲が小さくなるように制御する。
【0030】
なお、掃引範囲の制御はカウンタを用いて行う。規定カウント数えたら、位相差制御部15へ掃引反転情報を出力し、これを繰り返す。ただし、初回は規定カウント数の1/2で掃引反転情報を出力する。
例えば、掃引範囲用前方保護Bの状態においては、24クロック間隔で掃引方向が反転するように制御する。
また、掃引範囲用同期外れCの状態においては、全範囲が掃引できるように、10000クロック間隔で掃引方向が反転するように制御する。
【0031】
図3は実施の形態1と従来技術による引込み例を示している。
図3の引込み例は、真の位相ロックオンした後、雑音などにより真の位相ロックオフと判定されて開ループの掃引処理となり、1回目に位相同期ループ回路の入力周波数と交わる位置では引込み失敗し、2回目に位相同期ループ回路の入力周波数と交わる位置で引込み成功を示している。
この例では、実施の形態1における引込み周波数Xが従来技術における引込み周波数Yより狭い範囲で周波数掃引を行っているため、速く位相同期ループ回路の入力信号の周波数に落着き、従来技術より速く引込めていることが分かる。
【0032】
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、真の位相ロックオフと判定されてから既定時間が経過するまでは掃引周波数範囲の狭い第1の位相差検出情報を出力し、その既定時間を経過すると第1の位相差検出情報より掃引周波数範囲が広い第2の位相差検出情報を出力するように構成したので、非同期状態から同期状態への引き込み時間を短縮することができる効果を奏する。
【0033】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、真の位相ロックオフと判定されてからの経過時間を考慮して掃引周波数範囲を決定するものについて示したが、図4に示すように、掃引範囲制御部18(掃引手段)がループフィルタ16により平滑化された位相差検出情報(ループフィルタ出力電圧)を参照して掃引周波数範囲を変更するようにしてもよい。
【0034】
即ち、掃引範囲制御部18では、掃引範囲制御用同期判定部13からの掃引範囲用同期判定情報とループフィルタ16からのループフィルタ出力電圧により、掃引範囲を決定する。
具体的には、掃引範囲制御部18が掃引範囲用同期成立Aの状態におけるループフィルタ16の出力電圧を記憶しておき、掃引範囲用前方保護Bの時、その記憶したループフィルタ16の出力電圧を中心にして掃引を行う。
例えば、掃引範囲用前方保護Bの状態においては、位相ロック用同期成立Aの状態における出力電圧の±0.3Vの範囲を掃引し、掃引範囲用同期外れCの状態においては全範囲を掃引するように制御する。
【0035】
この実施の形態2では、真の位相ロックオフした直後のように、周波数があまりずれていないと考えられる状態は、掃引範囲用同期状態を掃引範囲用前方保護Bの状態として全掃引範囲の掃引を行わず、以前ロックしていた周波数を中心とした少ない範囲でしか掃引を行わないように制御する。
この場合、ループフィルタ16の出力電圧を観測しているので、より正確な周波数掃引範囲の制御が行える。
【0036】
図5は実施の形態2と従来技術による引込み例を示している。
図5の引込み例は、真の位相ロックオンした後、雑音などにより真の位相ロックオフと判定されて開ループの掃引処理となり、1回目に位相同期ループ回路の入力周波数と交わる位置では引込み失敗し、2回目に位相同期ループ回路の入力周波数と交わる位置で引込み成功を示している。
【0037】
この例では、実施の形態2における引込み周波数Zが従来技術における引込み周波数Yより狭い範囲で周波数掃引を行い、かつ、掃引範囲用同期成立A時に記憶した位相同期ループ回路の入力周波数を中心に掃引しているため、速く位相同期ループ回路の入力信号の周波数に落着き、従来技術より速く引込めていることが分かる。
【0038】
従って、この実施の形態2は、掃引範囲用同期状態に適した掃引範囲を上記実施の形態1より正確に掃引するため、位相同期ループ回路の引込み時間をさらに速くすることができる。
【0039】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、同期判定手段により同期状態が真の位相ロックオフと判定されると、予め記憶しておいた真の位相ロックオン時における平滑化回路の出力情報に基づき、掃引周波数範囲を既定時間のあいだ狭い掃引周波数範囲に固定し、当該既定時間が経過しても同期判定手段により同期状態が真の位相ロックオンと判定されなければ、掃引周波数範囲を当該狭い掃引周波数範囲よりも広い掃引周波数範囲に変更するように構成したので、非同期状態から同期状態への引き込み時間を短縮することができる効果がある。
【0040】
この発明によれば、VCO手段により平滑化された位相差検出情報を参照して掃引周波数範囲を変更するように構成したので、非同期状態から同期状態への引き込み時間を更に短縮することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による位相同期ループ回路を示す構成図である。
【図2】同期状態の遷移を示す説明図である。
【図3】実施の形態1と従来技術による引込み例を示す説明図である。
【図4】この発明の実施の形態2による位相同期ループ回路を示す構成図である。
【図5】実施の形態2と従来技術による引込み例を示す説明図である。
【図6】従来の位相同期ループ回路を示す構成図である。
【符号の説明】
11 位相比較器(位相差検出手段)、12 位相ロック用同期判定部(同期判定手段)、13 掃引範囲制御用同期判定部(掃引手段)、14 掃引範囲制御部(掃引手段)、15 位相差制御部(VCO手段)、16 ループフィルタ(VCO手段)、17 VCO(VCO手段)、18 掃引範囲制御部(掃引手段)。
Claims (1)
- 入力信号とVCO信号の位相差を検出して位相差検出情報を出力する位相差検出手段と、
上記位相差検出手段からの位相差検出情報に基づいて同期状態を判定する同期判定手段と、
上記同期判定手段により同期状態が真の位相ロックオンと判定された場合には上記位相差検出手段からの位相差検出情報を出力し、上記同期判定手段により同期状態が真の位相ロックオフと判定された場合には掃引用の位相差検出情報を生成して出力する掃引手段と、
上記掃引手段から出力された位相差検出情報を平滑化して出力する平滑化手段と、
上記平滑化手段からの出力に応じてVCO信号を出力するVCO手段と、
上記同期判定手段により同期状態が真の位相ロックオンと判定された場合における上記平滑化手段からの出力情報を記憶する記憶手段とを備えた位相同期ループ回路において、
上記掃引手段は、上記同期判定手段により同期状態が真の位相ロックオフと判定されると、上記記憶手段に記憶された上記平滑化手段からの出力情報に基づき掃引周波数範囲の狭い第1の位相差検出情報を出力することにより、掃引周波数範囲を既定時間のあいだその狭い掃引周波数範囲に固定し、その既定時間が経過しても、上記同期判定手段により同期状態が真の位相ロックオンと判定されなければ、その第1の位相差検出情報よりも段階的に掃引周波数範囲が広い第2の位相差検出情報を出力することを特徴とする位相同期ループ回路。
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