JP2002185314A - 位相同期ループ回路 - Google Patents

位相同期ループ回路

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JP2002185314A JP2000382576A JP2000382576A JP2002185314A JP 2002185314 A JP2002185314 A JP 2002185314A JP 2000382576 A JP2000382576 A JP 2000382576A JP 2000382576 A JP2000382576 A JP 2000382576A JP 2002185314 A JP2002185314 A JP 2002185314A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真の位相ロックオフが生じて間もないとき
は、周波数が大きくずれていないにも拘わらず、全範囲
の掃引制御を実施して、余分な周波数まで掃引してしま
うため、真の周波数をロックするまでに長時間を要し、
引込みに時間がかかるという課題があった。 【解決手段】 真の位相ロックオフと判定されてから既
定時間が経過するまでは掃引周波数範囲の狭い第1の位
相差検出情報を出力し、その既定時間を経過すると第1
の位相差検出情報より掃引周波数範囲が広い第2の位相
差検出情報を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、非同期状態にな
ると掃引用の位相差検出情報を用いて同期状態に引き込
む位相同期ループ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】位相同期ループ回路は、PLL(Pha
se Locked Loop)とも呼ばれ、位相比較
器、ループフィルタ及びVCOから構成される閉ループ
処理を実行する。一般的に、位相同期ループでは入力信
号とVCO信号の周波数が極端に異なる場合、開ループ
処理を用いた掃引処理という特殊な処理を実行する場合
がある。
【0003】図6は例えば特開平2−100348号公
報に示された従来の位相同期ループ回路を示す構成図で
あり、図において、1は入力信号とVCO信号の位相を
比較し、その比較結果を位相差検出情報Δθとして出力
する位相比較器、2は位相比較器1から出力された位相
差検出情報Δθに基づいて同期状態を判定する位相ロッ
ク用同期判定部、3は位相ロック用同期判定部2により
同期状態が真の位相ロックオフと判定された場合、掃引
反転情報(掃引用の位相差制御情報)を出力する掃引範
囲制御部である。
【0004】4は位相ロック用同期判定部2により同期
状態が真の位相ロックオンと判定された場合、位相比較
器1から出力された位相差検出情報Δθを位相差制御情
報Δθoutとしてループフィルタ5に出力し、同期状
態が真の位相ロックオフと判定された場合、掃引範囲制
御部3から出力された掃引反転信号を位相差制御情報Δ
θoutとしてループフィルタ5に出力する位相差制御
部、5は位相差制御部4から出力された位相差制御情報
Δθoutを平滑化するループフィルタ、6はループフ
ィルタ5により平滑化されたマイナスの位相差情報を有
するVCO信号を搬送波として出力するVCOである。
【0005】次に動作について説明する。最初に、位相
同期ループ回路における閉ループ処理の動作を説明す
る。まず、位相比較器1が入力信号とVCO信号の位相
を比較し、その比較結果を位相差検出情報Δθとして位
相ロック用同期判定部2及び位相差制御部4に出力す
る。
【0006】位相ロック用同期判定部2は、位相比較器
1から位相差検出情報Δθを受けると、その位相差検出
情報Δθに基づいて同期状態を判定する。即ち、現在の
同期状態が真の位相ロックオンであるか、真の位相ロッ
クオフであるかを判定する。なお、位相同期ループ回路
は現在の同期状態が真の位相ロックオンであるとき閉ル
ープ処理を実行し、真の位相ロックオフであるとき開ル
ープ処理を実行するが、位相ロック用同期判定部2にお
ける判定処理は、規定回数以上、位相差検出情報Δθが
位相ロックオンと判定される値より小さいと判定された
場合、真の位相ロックオン状態と判定される。逆に規定
回数以上、位相差検出情報Δθが位相ロックオフと判定
される値より大きいと判定された場合、真の位相ロック
オフ状態と判定される。
【0007】位相差制御部4は、位相ロック用同期判定
部2により同期状態が真の位相ロックオンと判定される
と、位相比較器1から出力された位相差検出情報Δθを
位相差制御情報Δθoutとしてループフィルタ5に出
力する。なお、この処理は、位相ロック用同期判定部2
により同期状態が真の位相ロックオフと判定されるまで
継続する。
【0008】ループフィルタ5は、位相差制御部4から
位相差制御情報Δθoutを受けると、その位相差制御
情報Δθoutの平滑化処理を実行する。VCO6は、
ループフィルタ5により平滑化されたマイナスの位相差
情報を有するVCO信号を搬送波として位相比較器1に
出力する。位相比較器1,位相差制御部4,ループフィ
ルタ5及びVCO6における各処理を繰り返し実行する
と、入力信号とVCO信号の位相差が徐々に減少し、入
力信号とVCO信号の位相がほぼ同一となり、位相ロッ
クが成立する。
【0009】次に、位相同期ループ回路における開ルー
プ処理の動作を説明する。位相比較器1,位相ロック用
同期判定部2,ループフィルタ5及びVCO6における
処理は、閉ループ処理の場合と同様であるため説明を省
略する。掃引範囲制御部3は、位相ロック用同期判定部
2により同期状態が真の位相ロックオフと判定される
と、掃引反転情報(掃引用の位相差制御情報)を位相差
制御部4に出力する。
【0010】なお、掃引範囲制御部3は、ループフィル
タ5の出力信号の位相差が増加→減少→増加→…と繰り
返すように、掃引反転情報を位相差制御部4に出力す
る。この処理は、主にカウンタを用いて実行し、位相ロ
ック用同期判定部2の判定結果が真の位相ロックオフと
なったときをトリガにして、規定カウント値だけカウン
トする毎に掃引反転情報の極性を反転するようにする。
【0011】位相差制御部4は、位相ロック用同期判定
部2により同期状態が真の位相ロックオフと判定される
と、位相比較器1から出力された位相差検出情報Δθを
出力せずに、掃引範囲制御部3から出力された掃引反転
情報を位相差制御情報Δθoutとしてループフィルタ
5に出力する。なお、この処理は、位相ロック用同期判
定部2により同期状態が真の位相ロックオンと判定され
るまで継続する。
【0012】ループフィルタ5の動作は、閉ループ処理
時と同様であるが、固定位相差を与えられることによ
り、ループフィルタ5内の積分器の影響によって、ルー
プフィルタ5の出力信号である平滑化した位相差が一定
増加又は一定減少する。位相差は位相値の微分、即ち、
周波数と考えられるので、位相差が増加するということ
は周波数が増加することを意味する。同様に位相差が減
少するということは周波数が減少するということを意味
する。
【0013】よって、固定位相差をループフィルタ5へ
入力することにより、VCO6から出力されるVCO信
号の周波数が規定周波数範囲を掃引し続ける動作とな
り、位相同期ループ回路の入力信号とVCO信号の周波
数・位相が同一となる状態を作成することが可能とな
る。この周波数の規定掃引範囲は、VCO信号の周波数
が、位相同期ループ回路の入力信号の周波数がずれた場
合でも対応できる範囲で掃引する必要がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の位相同期ループ
回路は以上のように構成されているので、一度真の位相
ロックオンが成立した後、雑音などの影響により真の位
相ロックオフと判定された場合、閉ループ処理から開ル
ープ状態に変更してVCO6の周波数掃引を行うが、真
の位相ロックオフが生じて間もないときは、周波数が大
きくずれていないにも拘わらず、全範囲の掃引制御を実
施して、余分な周波数まで掃引してしまうため、真の周
波数をロックするまでに長時間を要し、引込みに時間が
かかるという課題があった。
【0015】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、非同期状態から同期状態への引き
込み時間を短縮することができる位相同期ループ回路を
得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係る位相同期
ループ回路は、真の位相ロックオフと判定されてから既
定時間が経過するまでは掃引周波数範囲の狭い第1の位
相差検出情報を出力し、その既定時間を経過すると第1
の位相差検出情報より掃引周波数範囲が広い第2の位相
差検出情報を出力するようにしたものである。
【0017】この発明に係る位相同期ループ回路は、V
CO手段により平滑化された位相差検出情報を参照して
掃引周波数範囲を変更するようにしたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による位
相同期ループ回路を示す構成図であり、図において、1
1は入力信号とVCO信号の位相を比較し、その比較結
果を位相差検出情報Δθとして出力する位相比較器(位
相差検出手段)、12は位相比較器11から出力された
位相差検出情報Δθに基づいて現在の同期状態が真の位
相ロックオンであるのか、真の位相ロックオフであるの
かを判定する位相ロック用同期判定部(同期判定手段)
である。
【0019】13は掃引範囲を決定するために同期状態
の遷移を監視する掃引範囲制御用同期判定部、14は真
の位相ロックオフと判定されてから既定時間が経過する
までは掃引周波数範囲の狭い掃引反転情報(第1の位相
差検出情報)を出力し、その既定時間を経過すると第1
の位相差検出情報より掃引周波数範囲が広い掃引反転情
報(第2の位相差検出情報)を出力する掃引範囲制御部
である。なお、掃引範囲制御用同期判定部13及び掃引
範囲制御部14から掃引手段が構成されている。
【0020】15は位相ロック用同期判定部12により
同期状態が真の位相ロックオンと判定された場合、位相
比較器11から出力された位相差検出情報Δθを位相差
制御情報Δθoutとしてループフィルタ16に出力
し、同期状態が真の位相ロックオフと判定された場合、
掃引範囲制御部14から出力された掃引反転信号を位相
差制御情報Δθoutとしてループフィルタ16に出力
する位相差制御部、16は位相差制御部15から出力さ
れた位相差制御情報Δθoutを平滑化するループフィ
ルタ、17はループフィルタ16により平滑化されたマ
イナスの位相差情報を有するVCO信号を搬送波として
出力するVCOである。なお、位相差制御部15,ルー
プフィルタ16及びVCO17からVCO手段が構成さ
れている。
【0021】次に動作について説明する。最初に、位相
同期ループ回路における閉ループ処理の動作を説明す
る。まず、位相比較器11が入力信号とVCO信号の位
相を比較し、その比較結果を位相差検出情報Δθとして
位相ロック用同期判定部12及び位相差制御部15に出
力する。
【0022】位相ロック用同期判定部12は、位相比較
器11から位相差検出情報Δθを受けると、その位相差
検出情報Δθに基づいて同期状態を判定する。即ち、現
在の同期状態が真の位相ロックオンであるか、真の位相
ロックオフであるかを判定する。なお、位相同期ループ
回路は現在の同期状態が真の位相ロックオンであるとき
閉ループ処理を実行し、真の位相ロックオフであるとき
開ループ処理を実行するが、位相ロック用同期判定部1
2における判定処理は、規定回数以上、位相差検出情報
Δθが位相ロックオンと判定される値より小さいと判定
された場合、真の位相ロックオン状態と判定される。逆
に規定回数以上、位相差検出情報Δθが位相ロックオフ
と判定される値より大きいと判定された場合、真の位相
ロックオフ状態と判定される。
【0023】位相差制御部15は、位相ロック用同期判
定部12により同期状態が真の位相ロックオンと判定さ
れると、位相比較器11から出力された位相差検出情報
Δθを位相差制御情報Δθoutとしてループフィルタ
16に出力する。なお、この処理は、位相ロック用同期
判定部12により同期状態が真の位相ロックオフと判定
されるまで継続する。
【0024】ループフィルタ16は、位相差制御部15
から位相差制御情報Δθoutを受けると、その位相差
制御情報Δθoutの平滑化処理を実行する。VCO1
7は、ループフィルタ16により平滑化されたマイナス
の位相差情報を有するVCO信号を搬送波として位相比
較器11に出力する。位相比較器11,位相差制御部1
5,ループフィルタ16及びVCO17における各処理
を繰り返し実行すると、入力信号とVCO信号の位相差
が徐々に減少し、入力信号とVCO信号の位相がほぼ同
一となり、位相ロックが成立する。
【0025】次に、位相同期ループ回路における開ルー
プ処理の動作を説明する。位相比較器11,位相ロック
用同期判定部12,位相制御部15,ループフィルタ1
6及びVCO17における処理は、閉ループ処理の場合
と同様であるため説明を省略する。掃引範囲制御用同期
判定部13は、掃引範囲を決定するために、位相ロック
用同期判定部12からの真の位相ロックオン/オフ情報
および経過時間に基づいて同期状態の遷移を監視する。
【0026】ここで、図2は同期状態の遷移を示す説明
図である。掃引範囲用同期成立Aから掃引範囲用前方保
護Bへの遷移は、位相ロック用同期判定部12からの真
の位相ロックオフを検出することによって遷移する。掃
引範囲用前方保護Bから掃引範囲用同期成立Aへの遷移
は、位相ロック用同期判定部12からの真の位相ロック
オンを検出することによって遷移する。
【0027】掃引範囲用前方保護Bから掃引範囲用同期
外れCへの遷移は、掃引範囲用前方保護規定時間、位相
ロック用同期判定部12からの真の位相ロックオンを検
出しないことで遷移する。掃引範囲用同期外れCから掃
引範囲用後方保護Dへの遷移は、位相ロック用同期判定
部12からの真の位相ロックオンを検出することで遷移
する。掃引範囲用後方保護Dから掃引範囲用同期外れC
への遷移は、位相ロック用同期判定部12からの真の位
相ロックオフを検出することで遷移する。
【0028】掃引範囲用後方保護Dから掃引範囲用同期
成立Aへの遷移は、掃引範囲用後方保護規定時間、位相
ロック用同期判定部12からの真の位相ロックオフを検
出しないことで遷移する。なお、掃引範囲用前方保護B
においては、掃引範囲用前方保護規定時間を例えば72
クロック幅とし、掃引範囲用後方保護Dにおいては、掃
引範囲用後方保護規定時間を例えば4クロック幅とす
る。これら遷移の監視結果である掃引範囲用同期判定情
報を掃引範囲制御部14へ出力する。
【0029】この実施の形態1では、真の位相ロックオ
フした直後のように、周波数があまりずれていないと考
えられる状態では、掃引範囲用同期状態を掃引範囲用前
方保護Bの状態として全掃引範囲の掃引を行わず、少な
い範囲でしか掃引を行わないように制御する。即ち、掃
引範囲制御部14は、掃引範囲制御用同期判定部13か
ら掃引範囲用同期判定情報を受けると、下記に示すよう
に掃引範囲を決定する。掃引範囲用同期外れCの状態に
おいては、掃引範囲が大きくなるように制御し、掃引範
囲用後方保護D及び掃引範囲用同期成立Aの状態では掃
引制御を実施しない。また、掃引範囲用前方保護Bの状
態においては、掃引範囲が小さくなるように制御する。
【0030】なお、掃引範囲の制御はカウンタを用いて
行う。規定カウント数えたら、位相差制御部15へ掃引
反転情報を出力し、これを繰り返す。ただし、初回は規
定カウント数の1/2で掃引反転情報を出力する。例え
ば、掃引範囲用前方保護Bの状態においては、24クロ
ック間隔で掃引方向が反転するように制御する。また、
掃引範囲用同期外れCの状態においては、全範囲が掃引
できるように、10000クロック間隔で掃引方向が反
転するように制御する。
【0031】図3は実施の形態1と従来技術による引込
み例を示している。図3の引込み例は、真の位相ロック
オンした後、雑音などにより真の位相ロックオフと判定
されて開ループの掃引処理となり、1回目に位相同期ル
ープ回路の入力周波数と交わる位置では引込み失敗し、
2回目に位相同期ループ回路の入力周波数と交わる位置
で引込み成功を示している。この例では、実施の形態1
における引込み周波数Xが従来技術における引込み周波
数Yより狭い範囲で周波数掃引を行っているため、速く
位相同期ループ回路の入力信号の周波数に落着き、従来
技術より速く引込めていることが分かる。
【0032】以上で明らかなように、この実施の形態1
によれば、真の位相ロックオフと判定されてから既定時
間が経過するまでは掃引周波数範囲の狭い第1の位相差
検出情報を出力し、その既定時間を経過すると第1の位
相差検出情報より掃引周波数範囲が広い第2の位相差検
出情報を出力するように構成したので、非同期状態から
同期状態への引き込み時間を短縮することができる効果
を奏する。
【0033】実施の形態2.上記実施の形態1では、真
の位相ロックオフと判定されてからの経過時間を考慮し
て掃引周波数範囲を決定するものについて示したが、図
4に示すように、掃引範囲制御部18(掃引手段)がル
ープフィルタ16により平滑化された位相差検出情報
(ループフィルタ出力電圧)を参照して掃引周波数範囲
を変更するようにしてもよい。
【0034】即ち、掃引範囲制御部18では、掃引範囲
制御用同期判定部13からの掃引範囲用同期判定情報と
ループフィルタ16からのループフィルタ出力電圧によ
り、掃引範囲を決定する。具体的には、掃引範囲制御部
18が掃引範囲用同期成立Aの状態におけるループフィ
ルタ16の出力電圧を記憶しておき、掃引範囲用前方保
護Bの時、その記憶したループフィルタ16の出力電圧
を中心にして掃引を行う。例えば、掃引範囲用前方保護
Bの状態においては、位相ロック用同期成立Aの状態に
おける出力電圧の±0.3Vの範囲を掃引し、掃引範囲
用同期外れCの状態においては全範囲を掃引するように
制御する。
【0035】この実施の形態2では、真の位相ロックオ
フした直後のように、周波数があまりずれていないと考
えられる状態は、掃引範囲用同期状態を掃引範囲用前方
保護Bの状態として全掃引範囲の掃引を行わず、以前ロ
ックしていた周波数を中心とした少ない範囲でしか掃引
を行わないように制御する。この場合、ループフィルタ
16の出力電圧を観測しているので、より正確な周波数
掃引範囲の制御が行える。
【0036】図5は実施の形態2と従来技術による引込
み例を示している。図5の引込み例は、真の位相ロック
オンした後、雑音などにより真の位相ロックオフと判定
されて開ループの掃引処理となり、1回目に位相同期ル
ープ回路の入力周波数と交わる位置では引込み失敗し、
2回目に位相同期ループ回路の入力周波数と交わる位置
で引込み成功を示している。
【0037】この例では、実施の形態2における引込み
周波数Zが従来技術における引込み周波数Yより狭い範
囲で周波数掃引を行い、かつ、掃引範囲用同期成立A時
に記憶した位相同期ループ回路の入力周波数を中心に掃
引しているため、速く位相同期ループ回路の入力信号の
周波数に落着き、従来技術より速く引込めていることが
分かる。
【0038】従って、この実施の形態2は、掃引範囲用
同期状態に適した掃引範囲を上記実施の形態1より正確
に掃引するため、位相同期ループ回路の引込み時間をさ
らに速くすることができる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、真の
位相ロックオフと判定されてから既定時間が経過するま
では掃引周波数範囲の狭い第1の位相差検出情報を出力
し、その既定時間を経過すると第1の位相差検出情報よ
り掃引周波数範囲が広い第2の位相差検出情報を出力す
るように構成したので、非同期状態から同期状態への引
き込み時間を短縮することができる効果がある。
【0040】この発明によれば、VCO手段により平滑
化された位相差検出情報を参照して掃引周波数範囲を変
更するように構成したので、非同期状態から同期状態へ
の引き込み時間を更に短縮することができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による位相同期ルー
プ回路を示す構成図である。
【図2】 同期状態の遷移を示す説明図である。
【図3】 実施の形態1と従来技術による引込み例を示
す説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による位相同期ルー
プ回路を示す構成図である。
【図5】 実施の形態2と従来技術による引込み例を示
す説明図である。
【図6】 従来の位相同期ループ回路を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
11 位相比較器(位相差検出手段)、12 位相ロッ
ク用同期判定部(同期判定手段)、13 掃引範囲制御
用同期判定部(掃引手段)、14 掃引範囲制御部(掃
引手段)、15 位相差制御部(VCO手段)、16
ループフィルタ(VCO手段)、17 VCO(VCO
手段)、18 掃引範囲制御部(掃引手段)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号とVCO信号の位相差を検出す
    る位相差検出手段と、上記位相差検出手段により検出さ
    れた位相差に基づいて同期状態を判定する同期判定手段
    と、上記同期判定手段により同期状態が真の位相ロック
    オフと判定された場合、掃引用の位相差検出情報を出力
    する掃引手段と、上記掃引手段から出力された位相差検
    出情報にしたがってVCO信号を出力するVCO手段と
    を備えた位相同期ループ回路において、上記掃引手段
    は、真の位相ロックオフと判定されてから既定時間が経
    過するまでは掃引周波数範囲の狭い第1の位相差検出情
    報を出力し、その既定時間を経過すると第1の位相差検
    出情報より掃引周波数範囲が広い第2の位相差検出情報
    を出力することを特徴とする位相同期ループ回路。
  2. 【請求項2】 掃引手段は、VCO手段により平滑化さ
    れた位相差検出情報を参照して掃引周波数範囲を変更す
    ることを特徴とする請求項1記載の位相同期ループ回
    路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007531390A (ja) * 2004-03-22 2007-11-01 トムソン ライセンシング 通信システムにおける搬送波再生で使われる方法および装置
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