JP3567490B2 - シートリクライニング装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、シートクッション側のロアアームに対し、シートバック側のアッパアームを回動自在としたシートリクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シートリクライニング装置は、実公平5−20193号公報にみられる如く、シートクッション側のロアアームに回転軸を介してアッパアームを支承させかつ両アーム間にシートバック角度調整機構としての両アームをロックさせる機構とロックを解除する機構を介在させる基本構成を有す。当該機構として、前述の公報は遊星ギア式減速ギヤを示すが、これとは別にポールとラチェットの組合せ等も用いられる。
いずれの場合においても、シートバックのシートクッションに対する前傾最大角と後傾最大角とを規制するストッパを必要とする。
【0003】
前述公報に開示されるストッパは、アッパアームの凸部をロアアーム側のブラケットの円弧溝に嵌合し、凸部を溝の側端面に当接させることで、アッパアームのロアアームに対する回動量を規制する。円弧溝の中心は、回転軸の軸心に一致し、約180度の角度内に溝を設ける。
米国特許第4,087,885号明細書の例は、アッパアームの下部の突片をロアアームのピンに対向させかつロアアームの突片をアッパアームのピンに対向にさせ、アッパアームの傾きに応じて突片又はピンを、ロアアームのピン又は突片に当接させアッパアームの回動量を規制するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述した日本公報の例は、円弧溝と回転軸心との間の寸法が小さく、溝側端と凸部とに作用する力が大で、ある程度の補強が望ましい。前述した米国特許明細書の例は、両アームの側縁に突片を必要としかつこれを受けるピンを必要とすることから、両アームの形状は大きくならざるを得ない。これは、車室スペースを損失することになる。
それ故に、本発明は、前述した従来技術の不具合を解消させることを解決すべき課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述した課題を解消するために、基本的には、ロアアームの凹部内を回転軸の径方向に摺動自在なポールの側面をアッパアームの凹部の側面に当接自在とする。
【0006】
具体的には、本発明は、シートクッションに固定されるロアアームと、シートバックに固定されるアッパアームと、両アームを貫通しかつ操作レバーを支持する回転軸と、両アームに設けた凹部内に位置しかつ回転軸に非回転関係に支持されたカム部材と、アッパアームの凹部のラチェット部の歯と係脱自在な歯を有しかつ操作レバーに穿けたカム長穴を通るピンを有するポールとを備え、両アームの凹部内のポールの厚み方向の側面の一部がアッパアームの凹部の側面と略平行に対向し、かつ当接してアッパアームのロアアームに対する回転を規制することを特徴とするシートリクライニング装置を提供する。
【0007】
好ましくは、ポールがロアアームの凹部内を回転軸に接近又は離れる方向に移動自在にして、アッパアームの凹部の側面の一部がポールの側面に対して逃げ部とする。
【0008】
【作用】
操作ハンドルを時計方向(図2参照)に回動させると、カム部材が操作ハンドルとともに回動しかつポールが操作ハンドルの長穴にガイドされるピンにより回転軸方向に動き、ポールの歯とラチェット部の歯とを離脱させる。この状態でアッパアームを前後に倒すと、ポールの側面がアッパアームの凹部の側面に当接し、アッパアームの回動角を規制する。
アッパアームの位置は、この規制された角度内で任意に選べる。
【0009】
【実施例】
車輌に装備されるシートのシートリクライニング装置1は、シートクッション(図示なし)に固定されるロアアーム2と、ロアアーム2に対し回動自在に回転軸3を介して支持されかつシートバック(図示なし)に固定されるアッパアーム4とを有す。ロアアーム2は、両アーム2、4の合せ面に対し突出する円弧状凸部6と、それとは反対方向のくぼんだ凹部5とを備える。凹部5は、図1に示される如く、長方形部7と半円部8とよりなり、半円部8は回転軸3用の穴9を中心とするカム面10′を有する。凸部6は穴9の中心と同心の円弧をなす。アッパアーム4は、ロアアームの凹部5と対向するくぼんだ凹部14を備える。凹部14は、図1に示される如く、扇状部11と半円部12とよりなり、半円部12には、ロアアーム2の凸部を受ける円弧状凹部10が形成されている。凹部10の中心は、回転軸3のための穴13の中心と同心である。
【0010】
ロアアーム2の円弧状凸部6は、アッパアーム4の円弧状凹部10と半円部12の上部の半抜き壁との間で滑合されており、これによって、両アーム2、4間の相対的回転の案内と軸受機能を果たす。
アッパアーム4の凹部14の扇状部11の下部に半抜きのラチェット部15を設ける。
ロアアーム2の凹部5の長方形部7内にポール16を摺動自在に配す。ポール16にピン17を固定し、このピン17をロアアーム2の穴18′を介して側方へ延在させる。ポール16の歯はラチェット部15の歯と係脱自在である。凹部5の半円部8内にカム部材18を配す。カム部材18はポール16のカム面19と摺接するカム面20と、半円部8のカム面10′に摺接するカム面21とを有し、回転軸3に対し二面巾を介して結合され、回転軸3の回転に追従する。
図4から明らかなように、ポール16とカム部材18は、その略半分をアッパアーム4の凹部14内に位置させる。
【0011】
両アーム2、4の穴9、13およびカム部材18を貫通する回転軸3に対向突片22、22付のブラケット23と、操作レバー24を支持させる。操作レバー24は二面巾を介して回転軸3に固定される。
シートバックを常に前傾させようとするスパイラルスプリング25の一端をアッパアーム4に固定したピン26に係止させ、他端をブラケット23の一方の突片22に係止させる。操作レバー24のカム長穴27にピン17を通す。
【0012】
28は、操作レバー24を常時図2の位置に保持するスプリングで、このスプリング28は操作レバー24とブラケット23に係止される。スプリング28は、ブラケット23の突片22、22内に入り、この突片22、22により保護される。
【0013】
ロアアーム2の凹部5内に納められたポール16の厚みの略半分はアッパアーム4の凹部14内に入り、その両側面が凹部14の扇状部11の側面29と対向し、アッパアーム4のロアアーム2に対する回転角が規定値以上になろうとすると、ポール16の側面が扇状部11の側面29に当接し、アッパアーム2の回転角を規制する。
【0014】
図2の状態において、操作レバー24を時計方向にスプリング28の付勢力に抗して回転軸3を中心に回動させると、操作レバー24と固定関係の回転軸3が回転しかつカム部材18が回転する。このため、カム部材18のカム面20、21は対向するカム面19、10′との摺接関係を変え、ポール16の回転軸3方向へ移動を可能にする。
一方、操作レバー24の回動は、ピン17を長穴27に沿って径方向へ移動させるので、該ピン17と一体のポール16が回転軸方向へと移動することになる。この結果、ポール16の歯とラチェット部15の歯は離脱し、アッパアーム4のロアアーム2へのロック関係が解除せられ、アッパアーム4がスパイラルスプリング25の付勢力で前傾し可能となりかつこの付勢力に抗して乗員の力で後傾可能となる。即ち、図示しないシートバックを好みの位置に選定できる。アッパアーム4の前傾と後傾の最大限はポール16の側面のアッパアーム4の凹部14の側面29に当接することで規制される。
【0015】
アッパアーム4即ちシートバックを好みの位置へと移動させた後、操作レバー24を元の位置に戻すと、ピン17が長穴27に案内されてポール16をラチェット部15方向へ戻すとともに、カム部材18を回動させるので、やがて、ポール16の歯とラチェット部15の歯とが再びかみ合い、両アーム2、4をロック状態とする図2の位置に戻る。かくして、両アーム2、4は新しい位置でロック関係となる。
【0016】
ポール16の側面と、アッパアーム4の凹部14の側面29との当り面を少くするため、図3に示す如く、側面29に逃げ部29′を作るとよい。この場合、ポールの側面とアッパアーム4の凹部14の側面29との当り面が規制され、回動角を精度よく設定できる。
【0017】
【効果】
本発明によれば、ポールの厚み方向の側面の一部とアッパアームの凹部の側面との当接位置が、回転軸から離した位置にセットできるので、該当接位置への負荷を小さくし得る。又、当接位置とは回転軸を中心として反対側に両アームの軸受部を設けると、強度上有利となろう。
又、アッパアームの凹部の逃げ部は、当接面を制限しアッパアームの回動角を精度高く規制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例のシートリクライニング装置の分解斜視図である。
【図2】本発明の一例の組立状態時の正面図である。
【図3】本発明の別の例の組立状態時の正面図である。
【図4】図2矢視A−Aよりみた断面図である。
【符号の説明】
2 ロアアーム
3 回転軸
4 アッパアーム
5、14 凹部
15 ラチェット部
16 ポール
17 ピン
18 カム部材
22 突片
23 ブラケット
24 操作レバー
25 スパイラルスプリング
27 カム長穴
28 スプリング
29 当接側面
Claims (2)
- シートクッションに固定されるロアアームと、シートバックに固定されるアッパアームと、両アームを貫通しかつ操作レバーを支持する回転軸と、両アームに設けた凹部内に位置しかつ回転軸に非回転関係に支持されたカム部材と、アッパアームの凹部のラチェット部の歯と係脱自在な歯を有しかつ操作レバーに穿けたカム長穴を通るピンを有するポールとを備え、両アームの凹部内のポールの厚み方向の側面の一部がアッパアームの凹部の側面と略平行に対向し、かつ当接してアッパアームのロアアームに対する回転を規制することを特徴とするシートリクライニング装置。
- ポールがロアアームの凹部内を回転軸に接近又は離れる方向に移動自在にして、アッパアームの凹部の側面の一部がポールの側面に対して逃げ部となっている請求項1記載のシートリクライニング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17033694A JP3567490B2 (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | シートリクライニング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17033694A JP3567490B2 (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | シートリクライニング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0810080A JPH0810080A (ja) | 1996-01-16 |
JP3567490B2 true JP3567490B2 (ja) | 2004-09-22 |
Family
ID=15903050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17033694A Expired - Fee Related JP3567490B2 (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | シートリクライニング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3567490B2 (ja) |
-
1994
- 1994-06-30 JP JP17033694A patent/JP3567490B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0810080A (ja) | 1996-01-16 |
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