JP3567460B2 - 対物レンズ取付治具およびレンズ組付方法 - Google Patents

対物レンズ取付治具およびレンズ組付方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、対物レンズホルダに対物レンズを取り付けるための対物レンズ取付治具、および対物レンズホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えばコンパクトディスク(CD)やデジタルバーサタイルディスク(DVD)などのディスク型の記録媒体に記録されている情報を光学的に読み出して電気信号として出力する光学ピックアップには、ディスクの動きに追従して作動する対物レンズ支持装置が設けられている。そして、この対物レンズ支持装置には、例えば、特開平7−220286号公報や特開平5−189785号公報などに示されるように、対物レンズと、該対物レンズを支持する対物レンズホルダと、該対物レンズホルダを上下左右に揺動させることで、対物レンズを上下左右に揺動させ、対物レンズの位置および傾きを調整する調整手段とが備えられている。つまり、対物レンズは、記録媒体の記録面に対して光を正確に集光するため、記録媒体の回転に伴う揺れなどに応じるように、調整手段によって対物レンズの位置および傾きが調整されている。
【0003】
対物レンズを対物レンズホルダに装着する際においては、作業者は、対物レンズ取付治具を用いて、対物レンズホルダに対物レンズを固定している。
この対物レンズ取付治具は、対物レンズホルダを載置するホルダ載置部と、ホルダ載置部に対向した状態で上下動する押圧部とを備えていて、対物レンズホルダがホルダ載置部によって載置された状態で、対物レンズホルダに対物レンズを乗せ、その後、押圧部を下方に移動させて対物レンズを押さえつけ、その状態で、対物レンズと対物レンズホルダの当接部に、紫外線硬化型の接着剤を塗布して、紫外線を照射することで、対物レンズホルダに対物レンズを固定している。
つまり、対物レンズは、ホルダ載置部に載置された対物レンズホルダに押圧部に押さえつけられることで、対物レンズホルダに対して位置合わせされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般的に、記録媒体の記録面に対して光を正確に集光させるためには、対物レンズが、対物レンズホルダに正確に装着されていなければならない。しかしながら、上記のような対物レンズ取付治具であっては、ホルダ載置部に対物レンズホルダを載置させる度に、正確に対物レンズホルダを配置しなければ、押圧部は、対物レンズを対物レンズホルダに対して傾いた状態で押さえつけてしまう。このため、対物レンズは、対物レンズホルダに精度良く設置されず、傾いた状態で取り付けられてしまい、光を正確に集光させることができない可能性がある。
【0005】
本発明の課題は、対物レンズを精度よく取り付けるための対物レンズ取付治具および対物レンズホルダを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、例えば、図5に示すように、
対物レンズホルダ20に対物レンズ30を取り付けるために、
前記対物レンズホルダを載置するホルダ載置部2と、
該ホルダ載置部に対向した状態で上下動し、前記対物レンズを前記対物レンズホルダに押さえつける押圧部6とを備える対物レンズ取付治具1において、
前記押圧部の下端部に遊動自在に支持されるとともに、前記対物レンズホルダに乗せられた前記対物レンズの周縁部32に接触して、前記対物レンズを押圧する押圧部材(パッド11)を備え、
前記ホルダ載置部には、前記対物レンズホルダに設けられる嵌合部23が嵌め合わされて、前記対物レンズホルダを前記押圧部に対して位置決めする凹部もしくは凸部2bが備えられており、
前記押圧部の下端部には、突起部10が設けられ、
前記押圧部材には、前記押圧部の前記突起部が挿通されて嵌め合わされ、かつ上に向かって径が大きくなる穴部13が設けられるとともに、前記対物レンズの周縁部に接触する、少なくとも3つの脚部14、もしくは前記対物レンズの周縁部に接触し、下端部側が開口するスリットを複数有する筒部が設けられており、前記穴部に前記押圧部の突起部が嵌め込まれた際には、前記押圧部材は、前記押圧部に遊動自在に支持されていることを特徴としている。
【0007】
請求項1記載の発明によれば、対物レンズの周縁部を押さえつける押圧部材が、押圧部に遊動自在に支持されているので、対物レンズホルダが傾いた状態、つまり対物レンズホルダが、対物レンズ取付時における基準の状態からずれて保持されていたとしても、その傾きに応じて押圧部材が対物レンズの周縁部を押さえつけることができる。このため、対物レンズホルダのレンズ取付部に、対物レンズを所定の状態で配置することができ、対物レンズを精度良く対物レンズホルダに保持させることができる。
また、ホルダ載置部には、対物レンズホルダに設けられる嵌合部が嵌め合わされて、対物レンズホルダを押圧部に対して位置決めする凹部もしくは凸部が備えられているので、この凹部もしくは凸部に対物レンズホルダの嵌合部を嵌め合わせることで、対物レンズホルダを対物レンズ取付時における基準の状態で、保持させることができる。したがって、作業者は容易に対物レンズホルダを対物レンズ取付治具に配置することができる。
また、押圧部材には、対物レンズの周縁部に接触する、少なくとも3つの脚部、もしくは対物レンズの周縁部に接触し、下端部側が開口するスリットを複数有する筒部が設けられているので、押圧部材が対物レンズを対物レンズホルダのレンズ取付部に押さえつけた状態のままであっても、スリットもしくは各脚部の間隔を利用すれば、対物レンズと対物レンズホルダを接着する際にスムーズに接着剤を塗布することができる。
また、押圧部材には、押圧部の突起部が嵌め込まれ挿通され、かつ上に向かって径が大きくなる穴部が設けられているので、押圧部の突起部を該穴部に挿通するだけで、押圧部材を遊動自在に支持することができる。
【0008】
本発明の対物レンズ取付治具は、例えば、図2に示すように、光ディスク等の記録媒体の記録面に光を集光させる対物レンズ30が取り付けられる対物レンズホルダ20において、光が透過される貫通孔21aを有するホルダ本体部21と、前記貫通孔を介して光を集光するように、前記ホルダ本体部の上方から前記対物レンズが取り付けられるレンズ取付部22と、前記レンズ取付部に対向する位置で突出もしくは窪む嵌合部23とが備えられており、前記レンズ取付部に前記対物レンズを取り付ける際に前記ホルダ本体部が取付時における基準の状態となるように、対物レンズ取付治具に設けられる凹部もしくは凸部と、前記嵌合部とが嵌合することを特徴としている対物レンズホルダに対応する
【0009】
このような対物レンズホルダによれば、レンズ取付部に対物レンズを取り付ける際にホルダ本体部が取付時における基準の状態となるように、対物レンズ取付治具に設けられる凹部もしくは凸部と、嵌合部とが嵌合するので、対物レンズホルダの嵌合部を、対物レンズを取り付ける対物レンズ取付治具の凹部もしくは凸部に嵌合させるだけで、対物レンズ取付時における基準の状態に配置することができる。したがって、作業者は、対物レンズホルダを対物レンズ取付治具に容易に配置することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図1〜図5の図面を参照しながら説明する。
【0011】
本実施の形態で例示される対物レンズ取付治具は、光学ピックアップを組み立てる際に、対物レンズを対物レンズホルダに取り付けるために用いられるものである。このため、対物レンズ取付治具を説明する前に、先ず対物レンズおよび対物レンズホルダについて説明する。
【0012】
対物レンズ30は、光を記録媒体上に集光させるものであり、例えば図1(a)(b)に示すように、光を集光するレンズ本体部31と、該レンズ本体部31の周縁を囲んでレンズ本体部31と一体的に形成される周縁部32と、から形成されている。
【0013】
対物レンズホルダ20は、対物レンズ30を保持した状態で、対物レンズ30を透過した光が記録媒体の記録面に対して正確に集光されるように、位置および傾きが調整されるものである。この対物レンズホルダ20は、例えば図2(a)(b)に示すように、光が透過される円筒状の貫通孔21aを有するホルダ本体部21と、ホルダ本体部21の上方から対物レンズ30が取り付けられるレンズ取付部22と、レンズ取付部22に対向する位置で、円柱状に窪む嵌合部23とが備えられている。
【0014】
ホルダ本体部21には対物レンズホルダ20が光学ピックアップに備えられた際に、対物レンズホルダ20の位置および傾きを調整する調整手段が、対物レンズホルダ20を上下左右に揺動できるように接続されるための調整手段接続部24が設けられている。またホルダ本体部21には、レンズ取付部22に取り付けられた対物レンズ30を固定するために、接着剤を注入して塗布する溝部25が複数(本実施の形態では4つ)形成されている。
【0015】
レンズ取付部22は、対物レンズ30が嵌め込まれるように、円柱状に窪んでいて、この窪みの側面22aに対して、前記貫通孔21aの周囲の底面22bが直角となるように形成されている。このレンズ取付部22に対物レンズ30が取り付けられると、図2(b)に示すように、対物レンズ30は、上方からの光を対物レンズホルダ20の貫通孔21aを介して、下方に向けて集光することができる。
【0016】
嵌合部23は、貫通孔21aよりも大きい径の円柱状で窪んでおり、この側面23aは、レンズ取付部22の底面22bに対して、直角となるように設定されているとともに、貫通孔21aの周囲の天面23bは、レンズ取付部22の底面22bに対して平行となるように設定されている。そして、この嵌合部23は、対物レンズ取付治具1を用いてレンズ取付部22に対物レンズ30を取り付ける際に、ホルダ本体部21が取付時における基準の状態となるように、ホルダ本体部21を対物レンズ取付治具1に配置するものである。
【0017】
対物レンズ取付治具1は、図3に示すように、対物レンズホルダ20を載置するホルダ載置部2と、該ホルダ載置部2に対向した状態で上下動し、対物レンズ30を対物レンズホルダ20に押さえつける押圧部6と、該押圧部6を上下方向(押圧方向)に沿って案内する案内部4と、案内部4およびホルダ載置部2を支持する台部3と、押圧部6の下端部に支持されるパッド(押圧部材)11と、押圧部6を上げた際に、下方への移動を規制するストッパ(図示省略)を備えている。
【0018】
ホルダ載置部2は、図5に示すように、台部3から円柱状に立設する載置部本体2aと、該載置部本体2aの上面から上方に向かって突出する凸部2bとから構成されている。この凸部2bは、対物レンズホルダ20の嵌合部23に嵌め込められるように、嵌合部23の形状に対応する形状で突出している。例えば、本実施の形態では、対物レンズホルダ20の嵌合部23は、円柱状に窪んでいるので、凸部2bはこの窪みよりも外径がわずかに小さい円柱状で突出している。また、凸部2bの側面2cは、押圧部6の押圧方向に沿うように設定されているとともに、凸部2bの上面2dは、前記押圧方向と直交する方向に沿うように設定されている。
【0019】
押圧部6は、図3に示すように、対物レンズ30の外径d1よりも大きい外径d2を有する円柱状の軸部8と、該軸部8の上部で、軸部8よりも径の大きな円柱形状に形成された大径部7と、軸部8の下端から下方に向けて径が小さくなるテーパー部9と、該テーパー部9の下端で球状に突起する突起部10とを備えている。
【0020】
案内部4は、台部3から角柱状に立設する立設部4aと、該立設部4aの側面からホルダ載置部2の上方まで延出する延出部4bとを備えて、側面視L字状に形成されている。
延出部4bには、押圧部6を上下方向に沿って案内するために、上下方向に沿って貫通された、円柱状の穴部であるシリンダ部5が設けられている。このシリンダ部5の内径は、押圧部6を押圧方向に移動自在に案内するように、押圧部6の軸部8の外径d2よりも、わずかに大きく設定されている。また、シリンダ部5の側面は、ホルダ載置部2の凸部2bの側面2cと平行とされ、凸部2bの側面2cに沿うように押圧部6の上下移動を案内する。そして、押圧部6をシリンダ部5に挿通させ下方へと移動させれば、押圧部6の突起部10は、ホルダ載置部2によって保持された対物レンズホルダ20のレンズ取付部22と対峙して、上下動するように案内される。
【0021】
パッド11は、図4に示すように、対物レンズ30の外径d1とほぼ同じ外径d3を有する円板状のパッド本体部12と、該パッド本体部12の周縁部から下方に向けて延出し、対物レンズ30の周縁部32と接触する少なくとも3つ(本実施の形態では3つ)の脚部14とを備えている。そして、このパッド11は、押圧部6を形成する材料よりも柔らかい材料で形成されていることが好ましく、例えば、押圧部6が金属から形成されているのであれば、パッド11は樹脂等で形成されていることが挙げられる。
【0022】
パッド本体部12の中央部分には、上下方向に沿って貫通する穴部13が設けられている。この穴部13は、下端の径が押圧部6の突起部10の径よりも小さく設定されるとともに、上に向かって径が大きくなるように形成されている。本実施の形態では、穴部13の上部13aが面取りされることで、穴部13の径が上に向かって大きくなっている。これ以外にも、例えば、穴部13の上部13aの断面形状が直線状でなくとも曲線状であってもよく、さらに、穴部13の上部だけでなく、穴部13の全体が、上に向かって径が大きくなる形状であっても良い。
なお、穴部13の断面形状が直線的に形成される場合においては、対峙する2直線の角度a1が押圧部6のテーパー部9の角度a2と異なるように、形成することが好ましい。つまり、押圧部6がパッド11を支持した際に、押圧部6のテーパー部9とパッド11の穴部13とが面接触し密着することを防止している。
【0023】
パッド11が押圧部6によって支持される際には、パッド11の穴部13に押圧部6の突起部10が挿通され嵌め合わされている。このとき、パッド11の方が押圧部6よりも柔らかい材料で形成されているので、穴部13の径が突起部10の径よりも小さくても、パッド11は弾性変形して、穴部13に突起部10を挿通することができる。その後パッド11は、弾性復帰して押圧部6により支持される。
そして、パッド11が押圧部6によって支持された際には、上記のようにパッド11の穴部13と押圧部6のテーパー部9とが面接触しないため、パッド11は、押圧部6に固定されず、落ちないように遊動自在に支持されている。そして、パッド11の外径d3は、対物レンズ30の外径d1とほぼ同じ、つまり押圧部6の軸部8の外径d2よりも小さいので、押圧部6を案内部4のシリンダ部5から抜き差しする際には、逐一パッド11を着脱しなくても良い。
【0024】
以下に対物レンズ取付治具1の使用方法について説明する。
【0025】
対物レンズ取付治具1は、予め回転台上に載置されている。そして、この対物レンズ取付治具1の対物レンズ取付前の状態は、パッド11を支持した押圧部6が、案内部4のシリンダ部5に挿通されて、ストッパによって所定の高さで下方への移動を規制されている。
【0026】
そして、対物レンズ30を対物レンズホルダ20に取り付ける際には、作業者は、先ず対物レンズ取付治具1のホルダ載置部2に対物レンズホルダ20を取り付ける。このとき、対物レンズホルダ20の嵌合部23とホルダ載置部2の凸部2bとを嵌め合わせれば、対物レンズホルダ20を押圧部6に対して位置決めすることができ、対物レンズホルダ20を対物レンズ取付時における基準の状態で保持させることができる。
ここで基準の状態とは、対物レンズホルダ20のレンズ取付部22の底面が押圧方向に対して直角となる状態のことであり、本実施の形態では、ホルダ載置部2の凸部2bの側面が押圧方向に沿うように設定されているとともに、対物レンズホルダ20のレンズ取付部22の底面が、嵌合部23の側面に対して直角となるように設定されているので、対物レンズホルダ20の嵌合部23とホルダ載置部2の凸部2bとを嵌合させた際には、レンズ取付部22の底面が押圧方向に対して直角になる。
【0027】
対物レンズホルダ20をホルダ載置部2に取り付けると、作業者は、対物レンズホルダ20のレンズ取付部22に対物レンズ30を乗せて、ストッパによる押圧部6の移動の規制を解除し、パッド11の脚部14が対物レンズ30の周縁部32を押圧するように、押圧部6を下方へと移動させる。なお、パッド11の各脚部14が対物レンズ30の周縁部32に当接する際には、パッド11の各脚部14の間に対物レンズホルダの溝部25が配置されるように、各脚部14の位置を調節しておくことが好ましい。
そして、対物レンズ30は、パッド11を介して伝わる押圧部6の自重によって、対物レンズホルダ20のレンズ取付部22に所定の状態で設置される。
【0028】
また、万が一、対物レンズホルダ20が、ホルダ載置部2に保持された際に、対物レンズ取付時における基準の状態から傾いていても、パッド11は、その傾きに応じて傾いて、対物レンズ30を対物レンズホルダ20のレンズ取付部22に所定の状態で設置するように押さえつける。
【0029】
対物レンズ30が、対物レンズホルダ20のレンズ取付部22に所定の状態に設置されると、作業者は、対物レンズ30が押圧部6によって押さえつけられたままの状態で、回転台を回転させながら、対物レンズホルダ20の溝部25に紫外線硬化型の接着剤を注入して塗布するとともに、この接着剤に紫外線を照射して硬化させ、対物レンズ30と対物レンズホルダ20とを固定する。
【0030】
対物レンズ30と対物レンズホルダ20とが固定されると、押圧部6を上方へと移動させて、ストッパで下方への移動を規制し、ホルダ載置部2から対物レンズホルダ20を取り外し、対物レンズ30の取付を完了する。
【0031】
以上のように、この実施の形態の対物レンズ取付治具1によれば、ホルダ載置部2には、対物レンズホルダ20の嵌合部23が嵌め合わされる凸部2bが備えられているので、凸部2bに対物レンズホルダ20の嵌合部23を嵌め合わせることで、対物レンズホルダ20を対物レンズ取付時における基準の状態で、保持させることができる。したがって、作業者は容易に対物レンズホルダ20を対物レンズ取付治具1に配置することができる。
また、対物レンズ30の周縁部32を押さえつけるパッド11が、押圧部6に遊動自在に支持されているので、対物レンズホルダ20が傾いた状態、つまり対物レンズホルダ20が、対物レンズ取付時における基準の状態からずれて保持されていたとしても、その傾きに応じてパッド11が対物レンズ30の周縁部32を押さえつけることができる。このため、対物レンズホルダ20のレンズ取付部22に、対物レンズ30を所定の状態で配置することができ、対物レンズ30を精度良く対物レンズホルダに保持させることができる。
【0032】
また、パッド11には、複数の脚部14が設けられているので、パッド11が対物レンズ30を対物レンズホルダ20のレンズ取付部22に押さえつけた状態のままであっても、各脚部14の間隔を利用すれば、対物レンズ30と対物レンズホルダ20を接着する際にスムーズに接着剤を塗布することができる。
また、パッド11には、押圧部6の突起部10が嵌め込まれ挿通され、かつ上に向かって径が大きくなる穴部13が設けられているので、押圧部6の突起部10を該穴部13に挿通するだけで、パッドを遊動自在に支持することができる。
【0033】
また、本実施の形態の対物レンズホルダ20によれば、レンズ取付部22に対物レンズ30を取り付ける際にホルダ本体部21が取付時における基準の状態となるように、嵌合部23によってホルダ本体部21は配置されるので、対物レンズホルダ20の嵌合部23を、対物レンズ取付治具1のホルダ載置部2の凸部2bに嵌合させるだけで、対物レンズ取付時における基準の状態に配置することができる。したがって、作業者は、対物レンズホルダ20を対物レンズ取付治具1に容易に配置することができる。
【0034】
なお、本発明は上記実施の形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。例えば、本実施の形態では、対物レンズホルダ20の嵌合部23は、円筒状に窪むように形成され、それに対応するように、対物レンズ取付治具1のホルダ載置部2には凸部2bが設けられているが、嵌合部の形状は如何様でもよく、それに対応させて、ホルダ載置部の形状も形成すればよい。具体的には、嵌合部が突出する形状で有れば、ホルダ載置部には、その形状に対応した凹部を形成しておけばよい。
【0035】
また、本実施の形態では、接着剤を塗布がスムーズに行えるように、パッド11に複数の脚部14を設けて、各脚部14の間隔を対物レンズホルダ20の溝部25に対応するように配置しているが、溝部25付近にスペースを設ける構成ならば如何なる形状でもよい。具体的には、パッドのパッド本体に、円筒状の筒部を設けるとともに、該筒部に下端部側が開口するスリットを複数設ける構成が挙げられる。こうした場合、筒部の底部が、対物レンズ30の周縁部32に当接する際に、各スリットが溝部25に対応する位置に配置されるように、パッドを調節すればよい。
【0036】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、対物レンズホルダが傾いた状態、つまり対物レンズホルダが、対物レンズ取付時における基準の状態からずれて保持されていたとしても、その傾きに応じて押圧部材が対物レンズの周縁部を押さえつけることができる。このため、対物レンズホルダのレンズ取付部に、対物レンズを所定の状態で配置することができ、対物レンズを精度良く対物レンズホルダに保持させることができる。
また、ホルダ載置部には、凹部もしくは凸部に対物レンズホルダの嵌合部を嵌め合わせることで、対物レンズホルダを対物レンズ取付時における基準の状態で、保持させることができる。したがって、作業者は容易に対物レンズホルダを対物レンズ取付治具に配置することができる。
また、押圧部材が対物レンズを対物レンズホルダのレンズ取付部に押さえつけた状態のままであっても、スリットもしくは各脚部の間隔を利用すれば、対物レンズと対物レンズホルダを接着する際にスムーズに接着剤を塗布することができる。
また、押圧部材には、押圧部の突起部が嵌め込まれ挿通され、かつ上に向かって径が大きくなる穴部が設けられているので、押圧部の突起部を該穴部に挿通するだけで、押圧部材を遊動自在に支持することができる。
【0037】
請求項7記載の発明によれば、対物レンズホルダの嵌合部を、対物レンズを取り付ける対物レンズ取付治具に嵌合させるだけで、対物レンズ取付時における基準の状態に配置することができる。したがって、作業者は、対物レンズホルダを対物レンズ取付治具に容易に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態の対物レンズ取付治具で取り付けられる対物レンズを表す上面図および側断面図である。
【図2】図1の対物レンズが取り付けられる対物レンズホルダを表す上面図および側面図である。
【図3】本発明を適用した実施の形態の対物レンズ取付治具を表す斜視図である。
【図4】図3の対物レンズ取付治具に備わるパッドを表す斜視図およびA−A線に沿った側断面図である。
【図5】図3の対物レンズ取付治具が対物レンズを対物レンズホルダに押さえつけた際の状態を表す側断面図である。
【符号の説明】
1 対物レンズ取付治具
2 ホルダ載置部
2b 凸部
6 押圧部
10 突起部
11 パッド(押圧部材)
13 穴部
14 脚部
20 対物レンズホルダ
21 ホルダ本体部
21a 貫通孔
22 レンズ取付部
23 嵌合部
30 対物レンズ
32 周縁部

Claims (7)

  1. 対物レンズホルダに対物レンズを取り付けるために、前記対物レンズホルダを載置するホルダ載置部と、該ホルダ載置部に対向した状態で上下動し、前記対物レンズを前記対物レンズホルダに押さえつける押圧部とを備える対物レンズ取付治具において、前記押圧部の下端部に遊動自在に支持されるとともに、前記対物レンズホルダに乗せられた前記対物レンズの周縁部に接触して、前記対物レンズを押圧する押圧部材を備え、前記ホルダ載置部には、前記対物レンズホルダに設けられる嵌合部が嵌め合わされて、前記対物レンズホルダを前記押圧部に対して位置決めする凹部もしくは凸部が備えられており、前記押圧部の下端部には、突起部が設けられ、前記押圧部材には、前記押圧部の前記突起部が挿通されて嵌め合わされ、かつ上に向かって径が大きくなる穴部が設けられるとともに、前記対物レンズの周縁部に接触する、少なくとも3つの脚部、もしくは前記対物レンズの周縁部に接触し、下端部側が開口するスリットを複数有する筒部が設けられており、前記穴部に前記押圧部の突起部が嵌め込まれた際には、前記押圧部材は、前記押圧部に遊動自在に支持されていることを特徴とする対物レンズ取付治具。
  2. 対物レンズホルダに対物レンズを取り付けるために、前記対物レンズホルダを載置するホルダ載置部と、該ホルダ載置部に対向した状態で上下動し、前記対物レンズを前記対物レンズホルダに押さえつける押圧部とを備える対物レンズ取付治具において、前記押圧部の下端部に遊動自在に支持されるとともに、前記対物レンズホルダに乗せられた前記対物レンズの周縁部に接触して、前記対物レンズを押圧する押圧部材を備えることを特徴とする対物レンズ取付治具。
  3. 請求項2記載の対物レンズ取付治具において、前記ホルダ載置部には、前記対物レンズホルダの一部分と嵌合して当該レンズホルダを位置決めする凹部もしくは凸部が備えられていることを特徴とする対物レンズ取付治具。
  4. 請求項2または3記載の対物レンズ取付治具において、前記押圧部の下端部には突起部が設けられ、前記押圧部材には、前記押圧部の前記突起部が挿通されて嵌め合わされる穴部が設けられ、該穴部は、上に向かって径が大きくなるように形成されていることを特徴とする対物レンズ取付治具。
  5. 請求項2〜4のいずれか一つに記載の対物レンズ取付治具において、前記押圧部材には、前記対物レンズの周縁部に接触する脚部が少なくとも3つ設けられていることを特徴とする対物レンズ取付治具。
  6. 請求項2〜4のいずれか一つに記載の対物レンズ取付治具において、前記押圧部材には、前記対物レンズの周縁部に接触する筒部が設けられ、該筒部には、下端部側が開口するスリットが、複数設けられていることを特徴とする対物レンズ取付治具。
  7. 対物レンズが取り付けられるレンズ取付部と、このレンズ取付部の反対側の位置に突出もしくは窪むように形成された嵌合部とを備えた対物レンズホルダに対して、該対物レンズホルダを載置するホルダ載置部、該ホルダ載置部に対向した状態で上下動し、前記対物レンズを前記対物レンズホルダに押さえつける押圧部、および、該押圧部の下端部に遊動自在に支持されるとともに、前記対物レンズホルダに乗せられた前記対物レンズの周縁部に接触して、前記対物レンズを押圧する押圧部材を備え、前記ホルダ載置部には前記対物レンズホルダの前記嵌合部と嵌合可能な凹部または凸部が形成された取付治具を用いて対物レンズを取り付けるレンズ組付方法であって、
    前記対物レンズホルダの前記嵌合部に前記ホルダ載置部の前記凹部もしくは凸部を嵌合させて前記ホルダ載置部に前記対物レンズホルダを位置決めした状態に載置した後、
    前記押圧部を下降させて前記押圧部材を前記対物レンズホルダに載せられた前記対物レンズの周縁部に接触させ、前記対物レンズと前記対物レンズホルダとを接着させることを特徴とするレンズ組付方法。
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