JP3567141B2 - 送信装置および方法、受信装置および方法、放送システム、並びにプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、送信装置および方法、受信装置および方法、放送システム、並びにプログラムに関し、特に、送信装置が、画像信号に制御信号を多重化させて放送し、受信装置が、受信した画像信号に多重化されている制御信号に基づいて、画像信号の表示を制御できるようにした送信装置および方法、受信装置および方法、放送システム、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のNTSC(National Television Standards Committee)、PAL(Phase Alternating Line)、もしくはSECAM(Sequential Color And Memory)などの放送方式では、いずれも、画面のアスペクト比が4:3とされているが、ハイビジョン放送においては、画面のアスペクト比が16:9とされており、従来の放送方式と比較して、横長のワイド画面となっている。このテレビ画面のワイド化は、今まで以上に迫力ある画面を再現し、視聴者に対して臨場感を表現する上で、必要不可欠なものである。また、ハイビジョン放送の普及に伴い、画面サイズが横長のワイド画面(例えば、アスペクト比16:9)のテレビジョン受像機も普及してきている。
【0003】
視聴者が、ワイド画面のテレビジョン受像機を用いて、アスペクト比4:3の放送方式による放送画像を受信した場合、アスペクト比4:3の画像を、そのままアスペクト比16:9の表示画面に表示したのでは、水平方向の両端部(両袖)に、無画像部分が発生してしまう。
【0004】
この無画像部分に対しては、例えば、黒、青、緑などで彩色した、無模様の画像を挿入するようになされていたが、この画像の不自然さは否めない。そこで、両袖部分が不自然な表示画像にならないように、例えば、アスペクト比4:3の画像信号の両端の画像信号を用いて、両袖部分の画像を補間する技術がある。
【0005】
ここで、図1を参照して、従来の放送信号を受信する受信装置における、アスペクト比を4:3から16:9に変換し、その際に生じる両袖部の補間信号の生成および付加を行うアップコンバータ1の構成を説明する。
【0006】
動き適応内挿変換処理部11は、例えば、図示しないアンテナで受信され、図示しないデコーダでデコードされた、NTSC方式で720(サンプル)×480i(インタレース)のアスペクト比4:3の画像信号より生成される画像の動きを検出し、この動きに適応して、480p(プログレッシブ)の画像信号の色差データ(Y,Cb,Cr)に変換し、マトリクス彩色変換部12に出力する。尚、ここで、Yは、輝度データ、Cbは、480i用の青色に対応する色差データを、Crは、480i用の赤色に対応する色差データをそれぞれ示している。
【0007】
マトリクス彩色変換部12は、動き適応内挿変換処理部11より入力された480pの画像信号の色差データ(Y,Cb,Cr)を、1080i用の色差データ(Y、Pb,Pr)に変換し、アップコンバート部13に出力する。ここで、Pbは、1080i用の青色の色差データを、Prは、1080i用の赤色の色差データをそれぞれ示している。
【0008】
アップコンバート処理部13は、マトリクス色彩変換部12より入力された色差データ(Y、Pb,Pr)の走査線数を480pから1080iに変換すると共に、水平方向のサンプル数を720サンプルから1920サンプルに変換し、アスペクト比16:9の画像信号を生成し、両袖補間信号生成部14および遅延回路15に出力する。
【0009】
両袖補間信号生成部14は、アップコンバート処理部13より入力された、画像信号の左縁部および右縁部(それぞれの画素信号が存在する左右の縁部)から、それぞれ左右の袖部の画素信号を補間した画像信号を生成して、スイッチ18に出力する。遅延回路15は、アップコンバート処理部13より入力された画像信号を、両袖補間信号生成部14の処理時間だけ、一時的に記憶した後(遅延させた後)、加算器16に出力する。スイッチ18は、ユーザにより操作されて、手動で切り替えられるスイッチであり、両袖補間処理が必要である場合、オンにされ、それ以外の場合、オフにされる。
【0010】
加算器16は、スイッチ18がオンの場合、スイッチ18を介して両袖補間信号生成部14より入力される画像の両袖部分の画像信号と、遅延回路15より入力される画像信号とを加算処理し、左右両袖部分が補間された画像信号を生成して、パラレル/シリアル変換部17に出力する。
【0011】
パラレル/シリアル変換部17は、両袖部分が補間され、アスペクト比が16:9に変換された画像信号を、パラレル信号からシリアル信号に変換し、HDSDI(High Density Serial Digital Interface)方式のワイド画像素材の画像信号として、図示せぬ表示部に出力し、表示させる。
【0012】
次に、アップコンバータ1が、入力されたNTSC方式の画像信号のアスペクト比を変換するときの動作について説明する。動き適応内挿変換処理部11は、例えば、図示しないアンテナで受信され、図示しないデコーダでデコードされた、NTSC方式で720(サンプル)×480i(インタレース)のアスペクト比4:3の、図2(A)に示す画像素材に対応する画像信号により再生される画像の動きを検出し、この動きに適応して、480p(プログレッシブ)の画像信号の色差データ(Y,Cb,Cr)に変換し、マトリクス彩色変換部12に出力する。
【0013】
マトリクス彩色変換部12は、動き適応内挿変換処理部11より入力された480pの画像信号の色差データ(Y,Cb,Cr)を、1080i用の色差データ(Y、Pb,Pr)に変換し、アップコンバート処理部13に出力する。
【0014】
アップコンバート処理部13は、マトリクス色彩変換部12より入力された色差データ(Y、Pb,Pr)の走査線数を480pから1080iに、水平方向のサンプル数を720サンプルから1920サンプルに、それぞれ変換し、図2(B)に示すようなアスペクト比16:9の画像信号を生成し、両袖補間信号生成部14および遅延回路15に出力する。尚、この走査線数と、サンプル数が拡大された画像信号は、図2(B)に示すように、左右の縁部分の画素信号が、存在しない状態となる。
【0015】
両袖補間信号生成部14は、アップコンバート処理部13より入力された、図2(B)に示す画像信号の左右の縁部から、それぞれ左右の袖部の画素信号を補間し、図2(C)に示すような画像の画像信号を生成して、スイッチ18に出力する。遅延回路15は、アップコンバート処理部13より入力された画像信号を、両袖補間信号生成部14の処理時間だけ、一時的に記憶した後(一時的に遅延させた後)、加算器16に出力する。
【0016】
スイッチ18がオンの場合、加算器16は、スイッチ18を介して両袖補間信号生成部14より入力される画像の両袖部分の画像信号と、遅延回路15より入力される画像信号とを加算処理し、図2(D)に示すように、図2(B)の映像信号の左右両袖部分が補間された画像信号を生成して、パラレル/シリアル変換部17に出力する。
【0017】
パラレル/シリアル変換部17は、両袖部分が補間され、アスペクト比が4:3から16:9に変換された画像信号を、パラレル信号からシリアル信号に変換し、HDSDI方式のワイド画像素材の画像信号として、図示せぬ表示部に出力し、表示させる。
【0018】
尚、スイッチ18がオフの場合、両袖補間信号生成部14からの信号が加算器14に出力されないので、図2(B)に示すような両袖部分に画像信号が存在しない(両袖部分が補間されていない)画像がパラレル/シリアル変換部17に出力されることになる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、放送される画像信号によっては、両袖補間を行わずアスペクト比を4:3のまま表示したい場合がある。例えばテロップ画像(画像上にテキスト文字などの画像)をオーバレイ表示させるような場合、スイッチ18をオフにして、両袖補間信号生成部14により生成された画像信号をアップコンバート処理部13より出力された画像信号に加算しないようにしている。
【0020】
しかしながら、上述のアップコンバータ1では、受信した画像信号にテロップ画像が含まれているか否かをユーザが判断し、スイッチ18を手動で切替えなければならず、その切替に手間がかかるという課題があった。
【0021】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、送信装置が、画像信号を送信する際に、スイッチ18のオン、または、オフを制御するための制御信号を多重化して送信し、受信装置のアップコンバータ1が、この制御信号に基づいて、スイッチ18のオン、または、オフを制御できるようにすることで、ユーザがスイッチ18の操作を意識することなく、両袖部分の補間処理の有無を制御できるようにするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の送信装置は、受信装置による画像信号の表示を制御する制御信号を生成する制御信号生成手段と、制御信号生成手段により生成された制御信号を、画像信号に多重化する多重化手段と、多重化手段により制御信号が多重化された画像信号を、受信装置に送信する送信手段とを備え、制御信号は、輝度信号と色差信号との組み合わせに関する信号のうち、その組み合わせの輝度信号と色差信号とに基づいて計算される、光の3原色信号に対応する値が、0以上1以下の範囲とならない信号であることを特徴とする。
【0024】
前記多重化手段には、制御信号生成手段により生成された制御信号を、画像信号のオーバスキャン領域に多重化させるようにすることができる。
【0025】
本発明の送信方法は、受信装置による画像信号の表示を制御する制御信号を生成する制御信号生成ステップと、制御信号生成ステップの処理で生成された制御信号を、画像信号に多重化する多重化ステップと、多重化ステップの処理で制御信号が多重化された画像信号を、受信装置に送信する送信ステップとを含み、制御信号は、輝度信号と色差信号との組み合わせに関する信号のうち、その組み合わせの輝度信号と色差信号とに基づいて計算される、光の3原色信号に対応する値が、0以上1以下の範囲とならない信号であることを特徴とする。
【0026】
本発明の第1のプログラムは、受信装置による画像信号の表示を制御する制御信号の生成を制御する制御信号生成制御ステップと、制御信号生成制御ステップの処理で生成された制御信号の、画像信号への多重化を制御する多重化制御ステップと、多重化ステップの処理で制御信号が多重化された画像信号の、受信装置への送信を制御する送信制御ステップとを実行させ、制御信号は、輝度信号と色差信号との組み合わせに関する信号のうち、その組み合わせの輝度信号と色差信号とに基づいて計算される、光の3原色信号に対応する値が、0以上1以下の範囲とならない信号であることを特徴とする。
【0027】
本発明の受信装置は、制御信号が多重化された画像信号を受信する受信手段と、受信手段により受信された画像信号より、制御信号を抽出する抽出手段と、抽出手段により抽出された制御信号に基づいて、画像信号の表示を制御する表示制御手段とを備え、制御信号は、輝度信号と色差信号の組み合わせに関する信号のうち、その組み合わせの輝度信号と色差信号とに基づいて計算される、光の3原色信号に対応する値が、0以上1以下の範囲とならない信号であることを特徴とする。
【0028】
前記画像信号のアスペクト比を変換するアスペクト比変換手段をさらに設けるようにさせることができ、表示制御手段には、制御信号に対応して、アスペクト比変換手段により画像信号のアスペクト比が変換されるときに生じる無画像部分に対して補間処理を施すことにより、画像信号の表示を制御させるようにすることができる。
【0030】
本発明の受信方法は、制御信号が多重化された画像信号を受信する受信ステップと、受信ステップの処理で受信された画像信号より、制御信号を抽出する抽出ステップと、抽出ステップの処理で抽出された制御信号に基づいて、画像信号の表示を制御する表示制御ステップとを含み、制御信号は、輝度信号と色差信号の組み合わせに関する信号のうち、その組み合わせの輝度信号と色差信号とに基づいて計算される、光の3原色信号に対応する値が、0以上1以下の範囲とならないものであることを特徴とする。
【0031】
本発明の第2のプログラムは、制御信号が多重化された画像信号の受信を制御する受信制御ステップと、受信制御ステップの処理で受信された画像信号より、制御信号の抽出を制御する抽出制御ステップと、抽出制御ステップの処理で抽出された制御信号に基づいて、画像信号の表示を制御する表示制御ステップとをコンピュータに実行させ、制御信号は、輝度信号と色差信号の組み合わせに関する信号のうち、その組み合わせの輝度信号と色差信号とに基づいて計算される、光の3原色信号に対応する値が、0以上1以下の範囲とならない信号であることを特徴とする。
【0032】
本発明の放送システムは、送信装置が、受信装置による画像信号の表示を制御する制御信号を生成する制御信号生成手段と、制御信号生成手段により生成された制御信号を、画像信号に多重化する多重化手段と、多重化手段により制御信号が多重化された画像信号を、受信装置に送信する送信手段とを備え、受信装置が、制御信号が多重化された画像信号を受信する受信手段と、受信手段により受信された画像信号より、制御信号に含まれる輝度信号と色差信号の組み合わせに関する信号を抽出する抽出手段と、抽出手段により抽出された制御信号に基づいて、画像信号の表示を制御する表示制御手段とを備え、制御信号は、輝度信号と色差信号との組み合わせに関する信号のうち、その組み合わせの輝度信号と色差信号とに基づいて計算される、光の3原色信号に対応する値が、0以上1以下の範囲とならない信号であることを特徴とする。
【0033】
本発明の送信装置および方法、並びにプログラムにおいては、受信装置による画像信号の表示を制御する、輝度信号と色差信号との組み合わせに関する信号のうち、その組み合わせの輝度信号と色差信号とに基づいて計算される、光の3原色信号に対応する値が、0以上1以下の範囲とならない信号である制御信号が生成され、生成された制御信号が、画像信号に多重化され、制御信号が多重化された画像信号が、受信装置に送信される。
【0034】
本発明の受信装置および方法、並びにプログラムにおいては、輝度信号と色差信号との組み合わせに関する信号のうち、その組み合わせの輝度信号と色差信号とに基づいて計算される、光の3原色信号に対応する値が、0以上1以下の範囲とならない信号である制御信号が多重化された画像信号が受信され、受信された画像信号より、制御信号が抽出され、抽出された制御信号に基づいて、画像信号の表示が制御される。
【0035】
本発明の放送システムおよび方法、並びにプログラムにおいては、送信装置により、受信装置による画像信号の表示を制御する、輝度信号と色差信号との組み合わせに関する信号のうち、その組み合わせの輝度信号と色差信号とに基づいて計算される、光の3原色信号に対応する値が、0以上1以下の範囲とならない信号である制御信号が生成され、生成された制御信号が、画像信号に多重化され、制御信号が多重化された画像信号が、受信装置に送信され、受信装置により、制御信号が多重化された画像信号が受信され、受信された画像信号より、制御信号が抽出され、抽出された制御信号に基づいて、画像信号の表示が制御される。
【0036】
【発明の実施の形態】
図3は、本発明を適応した放送システムの一実施の形態の構成を示す図である。送信装置22は、カメラ21より図示せぬ被写体が撮像されている画像信号を、放送信号としてアンテナ22aより各受信装置23に向けて送信する(放送する)。受信装置23は、いわゆる、ワイド画面を表示することができるテレビジョン受像機などである。アップコンバータ1はアンテナ23aを介して受信された画像信号のアスペクト比をアップコンバートさせて(4:3から16:9に変換させて)表示部24に出力し、表示させる。尚、図3以降の図面の説明においては、従来の場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。また、図3のアップコンバータ1は、図1のアップコンバータ1と同様の処理を実行するが、その構成が異なる。アップコンバータ1の詳細は、図25を参照して後述する。
【0037】
次に、図4を参照して、送信装置22の詳細な構成について説明する。
【0038】
カメラ21は、図示せぬ被写体を撮像し、撮像した被写体の画像信号をGBR(Green Blue Red)信号としてマトリクス回路31に出力する。ここで、GBR信号とは、光の3原色の信号である。マトリクス回路31は、カメラ21より入力されるGBR信号を、輝度信号と色差信号(Y,B−Y,R−Y)に変換し、それぞれをセレクタ33a乃至33cに出力する。
【0039】
マーカ信号生成回路32は、受信装置23が、アスペクト比を変換する場合、両袖補間生成処理された画像を加算させるか否かを制御するための制御信号としてのマーカ信号を、Y、B−Y、R−Yの輝度信号と色差信号と同様のフォーマットで、かつ、RGB信号に非可逆な信号を生成し、セレクタ33a乃至33bとセレクタ34a乃至34cに、それぞれ異なる2種類の信号を出力する。
【0040】
セレクタ33a乃至33cは、同期信号発生回路39より入力されるゲートパルスに基づいて、ゲートパルスがHighのとき(後述するオーバスキャン領域の所定の位置のとき)、マーカ信号生成回路32より入力されるマーカ信号を、Lowのとき、マトリクス回路31から入力される画像信号を、それぞれ選択し、セレクタ33aは、セレクタ34aに、セレクタ33bは、セレクタ34bに、セレクタ33cは、セレクタ34cにそれぞれ出力する。セレクタ34a乃至セレクタ34cは、セレクタ33a乃至33cと同様にして、同期信号発生回路39より入力されるゲートパルスに基づいて、ゲートパルスがHighのとき、マーカ信号生成回路32より入力されるマーカ信号を、Lowのとき、セレクタ33a乃至33cから入力される画像信号を、それぞれ選択し、セレクタ34aは、遅延回路(DL:Delay回路)35に、セレクタ34b,34cは、それぞれLPF(Low PassFilter)36,37に出力する。尚、同期信号発生回路39より入力されるゲートパルスは、セレクタ33,34では相互に異なるので、同じタイミングで、セレクタ33,34からマーカ信号が選択されないような構成となっている。また、以上の例においては、2個のセレクタが各信号毎に設けられているが、それ以上の数のセレクタが設けられるようにしても良い。
【0041】
尚、以下の説明において、特に、セレクタ33a乃至33c、または、セレクタ34a乃至34cを、個々に区別する必要が無い場合、単に、セレクタ33、または、セレクタ34と称する。その他の装置も同様とする。また、マトリクス回路31から出力される画像信号と、マーカ信号生成回路32から出力される信号は、いずれも、Y、B−Y、R−Yの輝度信号と色差信号からなる同一のフォーマットから構成されているので、以下の説明においては、いずれの信号も、輝度信号Y、色差信号B−Y,R−Yと称するものとする。
【0042】
DL35は、セレクタ33aより入力された輝度信号Yを一時的に記憶した後(LPF36,37より入力された色差信号B−Y,R−Yが、それぞれB−Y信号変調器41、および、R−Y信号変調器40により処理される時間だけ遅延させた後)、加算器42に出力する。
【0043】
LPF36,37は、セレクタ34b,34cより入力される色差信号B−Y,R−Yの高周波成分を除去して、波形成形した後、それぞれをB−Y信号変調器41、および、R−Y信号変調器40に出力する。
【0044】
R−Y信号変調器40は、LPF37より入力された、波形整形されている色差信号R−Yを、同期信号発生回路39より入力される同期信号に同期して、変調し、加算器42に出力する。B−Y信号変調器41は、LPF36より入力された、波形整形されている色差信号B−Yを、同期信号発生回路39より発生され、90°位相器39により90°位相が遅延されて入力された同期信号に同期して、変調し、加算器42に出力する。
【0045】
同期信号発生回路39は、垂直同期信号、および、水平同期信号をR−Y信号変調回路40、並びに90°位相器39に、また、バースト信号を加算器42に出力する。さらに、ユーザにより操作部43が操作され、受信装置23のアップコンバータ1に両袖補間処理を実行させないためのマーカ信号を、後述する画像信号のオーバスキャン領域に挿入させるとき、同期信号発生回路39は、ゲートパルスをセレクタ33a乃至33c、または、セレクタ34a乃至34cに出力する。より詳細には、同期信号発生回路39は、図5に示すように、クリスタル水晶振動子51、水平カウンタ52、水平同期信号発生器53、垂直カウンタ54、および、垂直同期信号発生器55から構成されている。
【0046】
クリスタル水晶振動子51は、所定の周期(副搬送波周波数Fsc(=3.579594・・・・MHz)の4倍の周波数(≒14.3MHz))のクロック信号を発生し、水平カウンタ52に出力する。水平カウンタ52は、クリスタル水晶振動子51より入力されるクロック信号をNTSC方式の画像信号の水平方向の910サンプルに相当する910回で分周し、9bitのクロック信号として水平同期信号発生器53に出力する。尚、NTSC方式の画像信号では、表示される画面の水平方向のサンプル数としては、720サンプルが標準となっているが、画像信号としては、910サンプルの信号が含まれている。NTSC方式の画像信号の構成については詳細を後述する。
【0047】
水平同期信号発生器53は、図6に示すように、所定の定数A乃至Cをメモリ62a乃至62cに記憶しており、比較器61が、水平カウンタ52より入力される9bitのクロック信号と比較し、一致するとき、所定のパルスを出力する。すなわち、メモリ62には、いずれかに、910回に相当する定数が記憶され、910回に相当するクロック信号が検出されると、水平同期信号発生器53は、画像信号の水平同期信号としてのパルスを発生する。また、それ以外のパルスは、セレクタ33、または、セレクタ34に出力されるゲートパルスとなる。
【0048】
垂直カウンタ54は、水平同期信号発生器53より入力される水平同期信号を、NTSC方式の画像信号の水平走査線数に相当する525回で分周し、9bitのクロック信号として、垂直同期信号発生器55に出力する。
【0049】
垂直同期信号発生器55は、水平同期信号発生器53と同様に、所定の定数を記憶したメモリ(メモリ62に相当する)を記憶しており、垂直カウンタ54より入力されたクロック信号の回数と比較し、一致したとき、パルスを発生する。すなわち、525回に相当する定数が記憶され、525回に相当するクロック信号が検出されると、垂直同期信号発生器55は、垂直同期信号としてのパルスを発生する。また、それ以外のパルスは、セレクタ33、または、セレクタ34に出力されるゲートパルスとなる。バースト信号発生器56は、画像信号がカラー画像であるか、または、白黒画像であるかを示す、バースト信号を発生し、加算器42に出力する。
【0050】
加算器42(図4)は、DL35より入力される輝度信号Y、B−Y信号変調器41より入力される、変調処理された色差信号B−Y、R−Y信号変調器40より入力された変調処理された色差信号R−Y、および、同期信号発生回路39より入力されたバースト信号を加算し、これらを加算した信号をアンテナ22a、または、モニタ44に出力し、受信装置23に送信させる(放送させる)と共に、モニタ44に表示させる。
【0051】
操作部43は、ボタンなどから構成され、受信装置23のアップコンバータ1に両袖補間処理を実行させないように状態をオン、または、オフにするとき、ユーザにより操作される。
【0052】
モニタ44は、画像信号を表示する。また、モニタ44は、受信装置23の表示部24には表示されない、画像信号のうちの後述するオーバスキャン領域までも表示させることができる。
【0053】
次に、図7を参照して、NTSC方式の画像信号の詳細を説明する。
【0054】
NTSC方式の画像信号は、図7(A)に示すように、水平方向に910サンプル、垂直方向に525本の信号から形成されている。この910×525の画像信号には、1フレーム分の画像信号を形成する、2フィールド分の画像信号が含まれている。
【0055】
フィールドは、画像(フレーム)を構成する最上段の水平走査線から、1本おきの水平走査線から構成されるトップフィールド(図7中のフィールドI)と、最下段の水平走査線を含み、トップフィールドを構成する水平走査線の間の水平走査線から構成されるボトムフィールド(図7中のフィールドII)に分けられる。
【0056】
水平走査線の最上段をLine1とした場合、トップフィールド(以下、フィールドIと称する)は、Line21乃至Line263から構成され、さらに、ボトムフィールド(以下、フィールドIIと称する)は、Line283乃至Line525の範囲に形成されている。すなわち、1個のフィールドは、水平走査線242Line分で構成されている。
【0057】
また、各フィールドは、水平方向に768サンプルで構成されている。尚、図7において、サンプル数は、各フィールドの水平方向の左端を起点として(0として)右方向にカウントし、各フィールドの右端の次は、画像信号を形成する左端に進み、起点の左隣の位置が909サンプル目となるように表示されている。
【0058】
さらに、各フィールドには、図7(B)に示すように、その上下約2.5%分(6Line≒242Line×0.025)の水平走査線部分がオーバスキャン領域として確保されており、通常、受信装置23の表示部24では画像として表示されない領域である。すなわち、図7(A)におけるLine21乃至Line26、Line258乃至Line263、Line283乃至Line288、および、Line520乃至Line525の範囲がオーバスキャン領域となる(図7中の斜線部分がオーバスキャン領域を示している)。
【0059】
従って、実質的には、各フィールド内の230Line×768サンプルの領域に、受信装置で実際に表示される画像信号が記録されていることになる。
【0060】
次に、セレクタ33,34が、入力された信号のうち、上述のNTSC方式の画像信号中のオーバスキャン領域にマーカ信号生成回路32からのマーカ信号を選択させるためのゲートパルスを発生させる原理について説明する。
【0061】
例えば、図6に示す水平カウンタ52から発生される9bitの値の変化を図8(A)乃至(F)で示す。ここで、図8(A)は、MSB(Most Significant Bit)であり、図8(B)は、第4位のビットの値であり、図8(C)は、第3位のビットの値であり、図8(D)は、第2位のビットの値であり、図8(E)は、第1位のビットであり、さらに、図8(F)は、LSB(Least Significant Bit)の値を示している。図8(F)に示す0乃至910の値は、パルスのカウント数であり、HighとLowが変化する毎にカウントされる値である。図8(F)のパルス幅は、4Fsc(=14.3MHz)、すなわち、クリスタル振動子51の発振周波数である。
【0062】
例えば、メモリ62aに、定数A=5が記憶されていた場合、図8(F)に示すように、カウント数が5のパルスが、垂直同期信号発生器53の比較器61に入力されると、比較器61は、入力された値がカウント数=5であることを認識し、定数A=5と比較する。このとき、両者が一致するので、比較器53は、図8(G)に示すように、ゲートパルスAを出力する。
【0063】
同様にして、メモリ62bに定数B=3,11が記憶されていた場合、図8(F)に示すように、カウント数として3のパルスが比較器61に入力されると、メモリ62bに記憶された値と一致するので、比較器61は、図8(H)に示すように、ゲートパルスBを出力し、また、カウント数が11のパルスが入力されると、再び、ゲートパルスBを出力する。
【0064】
さらに、メモリ62cに定数C=6乃至15が記憶されていた場合、カウント数6乃至15のカウント数のパルスが入力されている間、図8(I)に示すように、比較器61は、ゲートパルスCを出力する。
【0065】
また、垂直同期信号発生器55においても、同様の方法で、ゲートパルスを発生させることができる。従って、水平同期信号発生器53、および、垂直同期信号発生器54のメモリ62に記憶させる定数を、図7(A)の0乃至767サンプルの範囲で、かつ、Line21乃至Line26、Line258乃至Line263、Line283乃至Line288、および、Line520乃至Line525の範囲でゲートパルスを発生させれば、そのタイミングで、セレクタ33,34は、マーカ信号生成回路32より入力されるマーカ信号を、オーバスキャン領域に多重化させることができる。
【0066】
受信装置23のアップコンバータ1に両袖補間処理の実行を開始を示すオンマーカ信号を、例えば、図9(A)に示すように、フレーム中の左上部に多重化する場合、図9(B)に示すように、垂直方向に上からLine5乃至Line8で、かつ、左から100乃至120サンプルの範囲で、ゲートパルスを発生するように、水平同期信号発生器53のメモリ62に100乃至120を設定し、垂直同期信号発生器55のメモリ62に23,24,285,286の値を設定する。このようにすることで、図9(B)に示す▲1▼の範囲でゲートパルスが発生させることになるので、このタイミングで、セレクタ33がマーカ信号生成回路32より入力されるマーカ信号▲1▼を選択するようにすることで、図9(A)に示すような位置にマーカ信号▲1▼を設定することができる。尚、図9(B)に示すマーカ信号▲1▼が多重化される領域は、フレームのLine数で表されているので、垂直同期信号発生器55のメモリ62に設定する値は、フィールド毎に対応するものとなるため、フィールドIのLine23,24と、フィールドIIのLine285,286に対応する値が設定される。
【0067】
同様にして、図9(B)の▲2▼に設定される領域に対しては、水平同期信号発生器53のメモリ62に100乃至120を設定し、垂直同期信号発生器55のメモリ62に25,26,287,288の値を設定し、ゲートパルスを発生させる。このようにすることで、セレクタ34が、マーカ信号生成回路32より発生され、上述の▲1▼と異なるマーカ信号▲2▼を選択して、後段のDL35、および、LPF36,37に出力することになり、マーカ信号▲2▼が図9に示す位置に設定される。
【0068】
さらに、上述のオンマーカ信号に対応して、受信装置23のアップコンバータ1に両袖補間処理の実行の終了を示すオフマーカを、例えば、図10(A)に示すように、フレームの左下部に設定する場合、図10(B)に示すように、垂直方向に下からLine9乃至Line12で、かつ、左から100乃至120サンプルの範囲で、ゲートパルスを発生するように、水平同期信号発生器53のメモリ62に100乃至120を設定し、垂直同期信号発生器55のメモリ62に258,259,520,521の値を設定することで、図10(B)に示す▲1▼の範囲でゲートパルスを発生させることができ、このタイミングで、セレクタ33がマーカ信号生成回路32より入力されるマーカ信号▲1▼を出力するようにさせることで、マーカ信号▲1▼を図10に示す位置に設定することができる。
【0069】
同様にして、図10(B)の▲2▼に設定される領域に対しては、水平同期信号発生器53のメモリ62に100乃至120を設定し、垂直同期信号発生器55のメモリ62に260,261,522,523の値を設定し、ゲートパルスを発生させる。このようにすることで、セレクタ34がマーカ信号生成回路32より発生される、上述の▲1▼と異なるマーカ信号▲2▼を選択し、後段のDL35、および、LPF36,37に出力させることで、マーカ信号▲2▼を図10に示す位置に設定することができる。
【0070】
尚、このマーカ信号の設定位置は、図7に示したオーバスキャン領域であれば、上述の位置でなくてもよく、それ以外の位置であっても良い。
【0071】
また、水平同期信号発生器53、または、垂直同期信号発生器55におけるゲートパルスを発生させる具体的な回路構成は、例えば、図8(G)に示すようなゲートパルスを発生させる場合、図11に示すように、第1位ビット、および、第3位乃至最上位ビット(MSB)を入力値とするNOT回路71の出力値、並びに、最下位ビット(LSB)、および、第2位ビットの出力値を入力値とするAND回路72より構成することができ、それ以外のゲートパルスを設定する際にも、LSB乃至MSBの入力値と出力値の組合せを変えることで、NOT回路とAND回路により構成することができる。
【0072】
次に、マーカ信号の値の設定方法について説明する。
【0073】
マーカ信号は、上述の如く、輝度信号Y、および、色差信号B−Y,R−Yと同様のフォーマットの信号である。したがって、マーカ信号は、受信装置23で表示される画像信号と区別できるようにするため、GBR信号に不可逆な値を設定する。
【0074】
より詳細には、例えば、図9,図10のマーカ信号▲1▼の値が、Y=0.5、B−Y=0.5、R−Y=0.5、図9,図10のマーカ信号▲2▼の値が、Y=0.25、B−Y=0.5、R−Y=0.5のように設定されると、以下のようにGBR信号には、非可逆な値となる。すなわち、GBR信号は、輝度信号Y、および、色差信号B−Y,R−Yに対して、以下の式(1)乃至式(3)のような関係が成り立つ。
G=Y−0.714Cr−0.344Cb・・・(1)
B=1.773Cb+Y・・・(2)
R=1.403Cr+Y・・・(3)
【0075】
ここで、Cb,Crは、色差信号B−Y,R−Yをそれぞれ示す。上記の式(1)乃至式(3)に、マーカ信号▲1▼の値として、Y=0.5、B−Y=0.5、R−Y=0.5を代入すると、以下の式(4)乃至式(6)のように演算される。
G=0.5−0.714×0.5−0.344×0.5=−0.029・・・(4)
B=1.773×0.5+0.5=1.3865・・・(5)
R=1.403×0.5+0.5=1.2015・・・(6)
【0076】
GBRの各信号の値は、0乃至1の範囲であるため、式(4)に示すように、負の値が得られる場合、GBR信号への変換が不能であることになる。
【0077】
同様にして、上記の式(1)乃至(3)に、マーカ信号▲2▼の値として、Y=0.25、B−Y=0.5、R−Y=0.5を代入すると、以下の式(7)乃至式(9)のように演算される。
G=0.25−0.714×(−0.5)−0.344×(−0.5)
=−0.779・・・(7)
B=1.773×(−0.5)+0.25=−0.6365・・・(8)
R=1.403×(−0.5)+0.25=−0.4515・・・(9)
【0078】
式(4)乃至式(6)に示す演算結果と同様にして、B,Rの値が負の値が得られる場合、GBR信号への変換が不能であることになる。
【0079】
従って、以上のようにY,Cb,Crを設定することで、表示される画像信号と区別が可能なマーカ信号を設定することができる。
【0080】
Y,Cb,Crの組合せのうちGBR信号に変換できない組合せは、上述の組合せ以外にも存在する。図11乃至図23は、これらの組合せを0.1間隔で求めたものである。尚、輝度信号Yは、0≦Y≦1、色差信号Cb,Crは、−0.5≦Cb≦0.5,−0.5≦Cr≦0.5である。
【0081】
図12には、色差信号Cbおよび輝度信号Yに対する、B信号の関係が示されている。図12に示すように、(Y,Cb,B)は、(0,−0.5,−0.887)、(0,−0.4,−0.709)、(0,−0.3,−0.532)、(0,−0.2,−0.355)、(0,−0.1,−0.177)、(0.1,−0.5,−0.787)、(0.1,−0.4,−0.609)、(0.1,−0.3,−0.432)、(0.1,−0.2,−0.255)、(0.1,−0.1,−0.077)、(0.2,−0.5,−0.687)、(0.2,−0.4,−0.509)、(0.2,−0.3,−0.332)、(0.2,−0.2,−0.155)、(0.2,0.5,1.0865)、(0.3,−0.5,−0.587)、(0.3,−0.4,−0.409)、(0.3,−0.3,−0.232)、(0.3,−0.2,−0.055)、(0.3,0.4,1.0092)、(0.3,0.5,1.1865)、(0.4,−0.5,−0.487)、(0.4,−0.4,−0.309)、(0.4,−0.3,−0.132)、(0.4,0.4,1.1092)、(0.4,0.5,1.2865)、(0.5,−0.5,−0.387)、(0.5,−0.4,−0.209)、(0.5,−0.3,−0.032)、(0.5,0.3,1.0319)、(0.5,0.4,1.2092)、(0.5,0.5,1.3865)、(0.6,−0.5,−0.287)、(0.6,−0.4,−0.109)、(0.6,0.3,1.1319)、(0.6,0.4,1.3092)、(0.6,0.5,1.4865)、(0.7,−0.5,−0.187)、(0.7,−0.4,−0.009)、(0.7,0.2,1.0546)、(0.7,0.3,1.2319)、(0.7,0.4,1.4092)、(0.7,0.5,1.5865)、(0.8,−0.5,−0.086)、(0.8,0.2,1.1546)、(0.8,0.3,1.3319)、(0.8,0.4,1.5092)、(0.8,0.5,1.6865)、(0.9,0.1,1.0773)、(0.9,0.2,1.2546)、(0.9,0.3,1.4319)、(0.9,0.4,1.6092)、(0.9,0.5,1.7865)、(1,0.1,1.1773)、(1,0.2,1.3546)、(1,0.3,1.5319)、(1,0.4,1.7092)、および、(1,0.5,1.8865)のとき、いずれも、B信号の値が、0以上1以下の範囲外となるので、マーカ信号として使用することができる。図11においては、マーカ信号として使用可能な値は、斜線が掛けられたマスに記録された値である。以下、同様に表示するものとする。
【0082】
また、図13には、色差信号Crおよび輝度信号Yに対するR信号の関係が示されている。図13に示すように、(Y,Cr,R)は、(0,−0.5,−0.702)、(0,−0.4,−0.561)、(0,−0.3,−0.421)、(0,−0.2,−0.281)、(0,−0.1,−0.14)、(0.1,−0.5,−0.602)、(0.1,−0.4,−0.461)、(0.1,−0.3,−0.321)、(0.1,−0.2,−0.181)、(0.1,−0.1,−0.04)、(0.2,−0.5,−0.502)、(0.2,−0.4,−0.361)、(0.2,−0.3,−0.221)、(0.2,−0.2,−0.081)、(0.3,−0.5,−0.402)、(0.3,−0.4,−0.261)、(0.3,−0.3,−0.121)、(0.3,0.5,1.0015)、(0.4,−0.5,−0.302)、(0.4,−0.4,−0.161)、(0.4,−0.3,−0.021)、(0.4,0.5,1.1015)、(0.5,−0.5,−0.202)、(0.5,−0.4,−0.061)、(0.5,0.4,1.0612)、(0.5,0.5,1.2015)、(0.6,−0.5,−0.102)、(0.6,0.3,1.0209)、(0.6,0.4,1.1612)、(0.6,0.5,1.3015)、(0.7,−0.5,−0.002)、(0.7,0.3,1.1209)、(0.7,0.4,1.2612)、(0.7,0.5,1.4015)、(0.8,0.2,1.0806)、(0.8,0.3,1.2209)、(0.8,0.4,1.3612)、(0.8,0.5,1.5015)、(0.9,0.1,1.0403)、(0.9,0.2,1.1806)、(0.9,0.3,1.3209)、(0.9,0.4,1.4612)、(0.9,0.5,1.6015)、(1,0.1,1.1403)、(1,0.2,1.2806)、(1,0.3,1.4209)、(1,0.4,1.5612)、および、(1,0.5,1.7015)のとき、いずれも、R信号の値が、0以上1以下の範囲外となるので、マーカ信号として使用することができる。
【0083】
さらに、図14には、色差信号Cr=0.5の場合の色差信号Cbおよび輝度信号Yに対するG信号の関係が示されている。図14に示すように、(Y,Cb,G)は、(0,−0.5,−0.185)、(0,−0.4,−0.219)、(0,−0.3,−0.254)、(0,−0.2,−0.288)、(0,−0.1,−0.323)、(0,0,−0.357)、(0,0.1,−0.391)、(0,0.2,−0.426)、(0,0.3,−0.46)、(0,0.4,−0.495)、(0,0.5,−0.529)、(0.1,−0.5,−0.085)、(0.1,−0.4,−0.119)、(0.1,−0.3,−0.154)、(0.1,−0.2,−0.188)、(0.1,−0.1,−0.223)、(0.1,0,−0.257)、(0.1,0.1,−0.291)、(0.1,0.2,−0.326)、(0.1,0.3,−0.36)、(0.1,0.4,−0.395)、(0.1,0.5,−0.429)、(0.2,−0.4,−0.019)、(0.2,−0.3,−0.054)、(0.2,−0.2,−0.088)、(0.2,−0.1,−0.123)、(0.2,0,−0.157)、(0.2,0.1,−0.191)、(0.2,0.2,−0.226)、(0.2,0.3,−0.26)、(0.2,0.4,−0.295)、(0.2,0.5,−0.329)、(0.3,−0.1,−0.023)、(0.3,0,−0.057)、(0.3,0.1,−0.091)、(0.3,0.2,−0.126)、(0.3,0.3,−0.16)、(0.3,0.4,−0.195)、(0.3,0.5,−0.229)、(0.4,0.2,−0.026)、(0.4,0.3,−0.06)、(0.4,0.4,−0.095)、(0.4,0.5,−0.129)、および、(0.5,0.5,−0.029)のとき、いずれも、G信号の値が、0以上1以下の範囲外となるので、マーカ信号として使用することができる。
【0084】
また、図15には、色差信号Cr=0.4の場合の色差信号Cbおよび輝度信号Yに対するG信号の関係が示されている。図15に示すように、(Y,Cb,G)は、(0,−0.5,−0.114)、(0,−0.4,−0.148)、(0,−0.3,−0.182)、(0,−0.2,−0.217)、(0,−0.1,−0.251)、(0,0,−0.286)、(0,0.1,−0.32)、(0,0.2,−0.354)、(0,0.3,−0.389)、(0,0.4,−0.423)、(0,0.5,−0.458)、(0.1,−0.5,−0.014)、(0.1,−0.4,−0.048)、(0.1,−0.3,−0.082)、(0.1,−0.2,−0.117)、(0.1,−0.1,−0.151)、(0.1,0,−0.186)、(0.1,0.1,−0.22)、(0.1,0.2,−0.254)、(0.1,0.3,−0.289)、(0.1,0.4,−0.323)、(0.1,0.5,−0.358)、(0.2,−0.2,−0.017)、(0.2,−0.1,−0.051)、(0.2,0,−0.086)、(0.2,0.1,−0.12)、(0.2,0.2,−0.154)、(0.2,0.3,−0.189)、(0.2,0.4,−0.223)、(0.2,0.5,−0.258)、(0.3,0.1,−0.02)、(0.3,0.2,−0.054)、(0.3,0.3,−0.089)、(0.3,0.4,−0.123)、(0.3,0.5,−0.158)、(0.4,0.4,−0.023)、および、(0.4,0.5,−0.058)のとき、いずれも、G信号の値が、0以上1以下の範囲外となるので、マーカ信号として使用することができる。
【0085】
さらに、図16には、色差信号Cr=0.3の場合の色差信号Cbおよび輝度信号Yに対するG信号の関係が示されている。図16に示すように、(Y,Cb,G)は、(0,−0.5,−0.042)、(0,−0.4,−0.077)、(0,−0.3,−0.111)、(0,−0.2,−0.145)、(0,−0.1,−0.18)、(0,0,−0.214)、(0,0.1,−0.249)、(0,0.2,−0.283)、(0,0.3,−0.317)、(0,0.4,−0.352)、(0,0.5,−0.386)、(0.1,−0.3,−0.011)、(0.1,−0.2,−0.045)、(0.1,−0.1,−0.08)、(0.1,0,−0.114)、(0.1,0.1,−0.149)、(0.1,0.2,−0.183)、(0.1,0.3,−0.217)、(0.1,0.4,−0.252)、(0.1,0.5,−0.286)、(0.2,0,−0.014)、(0.2,0.1,−0.049)、(0.2,0.2,−0.083)、(0.2,0.3,−0.117)、(0.2,0.4,−0.152)、(0.2,0.5,−0.186)、(0.3,0.3,−0.017)、(0.3,0.4,−0.052)、および、(0.3,0.5,−0.086)のとき、いずれも、G信号の値が、0以上1以下の範囲外となるので、マーカ信号として使用することができる。
【0086】
また、図17には、色差信号Cr=0.2の場合の色差信号Cbおよび輝度信号Yに対するG信号の関係が示されている。図17に示すように、(Y,Cb,G)は、(0,−0.4,−0.005)、(0,−0.3,−0.04)、(0,−0.2,−0.074)、(0,−0.1,−0.108)、(0,0,−0.143)、(0,0.1,−0.177)、(0,0.2,−0.212)、(0,0.3,−0.246)、(0,0.4,−0.28)、(0,0.5,−0.315)、(0.1,−0.1,−0.008)、(0.1,0,−0.043)、(0.1,0.1,−0.077)、(0.1,0.2,−0.112)、(0.1,0.3,−0.146)、(0.1,0.4,−0.18)、(0.1,0.5,−0.215)、(0.2,0.2,−0.012)、(0.2,0.3,−0.046)、(0.2,0.4,−0.08)、(0.2,0.5,−0.115)、(0.3,0.5,−0.015)、および、(1,−0.5,1.0292)のとき、いずれも、G信号の値が、0以上1以下の範囲外となるので、マーカ信号として使用することができる。
【0087】
さらに、図18には、色差信号Cr=0.1の場合の色差信号Cbおよび輝度信号Yに対するG信号の関係が示されている。図18に示すように、(Y,Cb,G)は、(0,−0.2,−0.003)、(0,−0.1,−0.037)、(0,0,−0.071)、(0,0.1,−0.106)、(0,0.2,−0.14)、(0,0.3,−0.175)、(0,0.4,−0.209)、(0,0.5,−0.243)、(0.1,0.1,−0.006)、(0.1,0.2,−0.04)、(0.1,0.3,−0.075)、(0.1,0.4,−0.109)、(0.1,0.5,−0.143)、(0.2,0.4,−0.009)、(0.2,0.5,−0.043)、(0.9,−0.5,1.0006)、(1,−0.5,1.1006)、(1,−0.4,1.0662)、および、(1,−0.3,1.0318)のとき、いずれも、G信号の値が、0以上1以下の範囲外となるので、マーカ信号として使用することができる。
【0088】
また、図19には、色差信号Cr=0の場合の色差信号Cbおよび輝度信号Yに対するG信号の関係が示されている。図19に示すように、(Y,Cb,G)は、(0,0.1,−0.034)、(0,0.2,−0.069)、(0,0.3,−0.103)、(0,0.4,−0.138)、(0,0.5,−0.172)、(0.1,0.3,−0.003)、(0.1,0.4,−0.038)、(0.1,0.5,−0.072)、(0.9,−0.5,1.072)、(0.9,−0.4,1.0376)、(0.9,−0.3,1.0032)、(1,−0.5,1.172)、(1,−0.4,1.1376)、(1,−0.3,1.1032)(1,−0.2,1.0668)、および、(1,−0.1,1.0344)のとき、いずれも、G信号の値が、0以上1以下の範囲外となるので、マーカ信号として使用することができる。
【0089】
さらに、図20には、色差信号Cr=−0.1の場合の色差信号Cbおよび輝度信号Yに対するG信号の関係が示されている。図20に示すように、(Y,Cb,G)は、(0,0.3,−0.032)、(0,0.4,−0.066)、(0,0.5,−0.101)、(0.1,0.5,−0.0006)、(0.8,−0.5,1.0434)、(0.8,−0.4,1.009)、(0.9,−0.5,1.1434)、(0.9,−0.4,1.109)、(0.9,−0.3,1.0746)、(0.9,−0.2,1.0402)、(0.9,−0.1,1.0058)、(1,−0.5,1.2434)、(1,−0.4,1.209)、(1,−0.3,1.1746)、(1,−0.2,1.1402)、(1,−0.1,1.1058)、(1,0,1.0714)、(1,−0.1,1.037)、(1,−0.2,1.0026)のとき、いずれも、G信号の値が、0以上1以下の範囲外となるので、マーカ信号として使用することができる。
【0090】
また、図21には、色差信号Cr=−0.2の場合の色差信号Cbおよび輝度信号Yに対するG信号の関係が示されている。図21に示すように、(Y,Cb,G)は、(0,0.5,−0.029)、(0.7,−0.5,1.0148)、(0.8,−0.5,1.1148)、(0.8,−0.4,1.0804)、(0.8,−0.3,1.046)、(0.8,−0.2,1.0116)、(0.9,−0.5,1.2148)、(0.9,−0.4,1.1804)、(0.9,−0.3,1.146)、(0.9,−0.2,1.1116)、(0.9,−0.1,1.0772)、(0.9,0,1.0428)、(0.9,0.1,1.0084)、(1,−0.5,1.3148)、(1,−0.4,1.2804)、(1,−0.3,1.246)、(1,−0.2,1.2116)、(1,−0.1,1.1772)、(1,0,1.1428)、(1,−0.1,1.037)、(1,−0.2,1.0026)のとき、いずれも、G信号の値が、0以上1以下の範囲外となるので、マーカ信号として使用することができる。
【0091】
さらに、図22には、色差信号Cr=−0.3の場合の色差信号Cbおよび輝度信号Yに対するG信号の関係が示されている。図22に示すように、(Y,Cb,G)は、(0.7,−0.5,1.0862)、(0.7,−0.4,1.0518)、(0.7,−0.3,1.0174)、(0.8,−0.5,1.1862)、(0.8,−0.4,1.1518)、(0.8,−0.3,1.1174)、(0.8,−0.2,1.083)、(0.8,−0.1,1.0486)、(0.8,0,1.0142)、(0.9,−0.5,1.2862)、(0.9,−0.4,1.2518)、(0.9,−0.3,1.2174)、(0.9,−0.2,1.183)、(0.9,−0.1,1.1486)、(0.9,0,1.1142)、(0.9,0.1,1.0798)、(0.9,0.2,1.0454)、(0.9,0.3,1.011)、(1,−0.5,1.3862)、(1,−0.4,1.3518)、(1,−0.3,1.3174)、(1,−0.2,1.283)、(1,−0.1,1.2486)、(1,0,1.2142)、(1,0.1,1.1798)、(1,0.2,1.1454)、(1,0.3,1.111)、(1,0.4,1.0766)、および、(1,0.5,1.0422)のとき、いずれも、G信号の値が、0以上1以下の範囲外となるので、マーカ信号として使用することができる。
【0092】
また、図23には、色差信号Cr=−0.4の場合の色差信号Cbおよび輝度信号Yに対するG信号の関係が示されている。図23に示すように、(Y,Cb,G)は、(0.6,−0.5,1.0576)、(0.6,−0.4,1.0232)、(0.7,−0.5,1.1576)、(0.7,−0.4,1.1232)、(0.7,−0.3,1.0888)、(0.7,−0.2,1.0544)、(0.7,−0.1,1.02)、(0.8,−0.5,1.2576)、(0.8,−0.4,1.2232)、(0.8,−0.3,1.1888)、(0.8,−0.2,1.1544)、(0.8,−0.1,1.12)、(0.8,0,1.0856)、(0.8,0.1,1.0512)、(0.8,0.2,1.0168)、(0.9,−0.5,1.3576)、(0.9,−0.4,1.3232)、(0.9,−0.3,1.2888)、(0.9,−0.2,1.2544)、(0.9,−0.1,1.22)、(0.9,0,1.1856)、(0.9,0.1,1.1512)、(0.9,0.2,1.1168)、(0.9,0.3,1.0824)、(0.9,0.4,1.048)、(0.9,0.5,1.0136)、(1,−0.5,1.4576)、(1,−0.4,1.4232)、(1,−0.3,1.3888)、(1,−0.2,1.3544)、(1,−0.1,1.32)、(1,0,1.2856)、(1,0.1,1.2512)、(1,0.2,1.2168)、(1,0.3,1.1824)、(1,0.4,1.148)、および、(1,0.5,1.1136)のとき、いずれも、G信号の値が、0以上1以下の範囲外となるので、マーカ信号として使用することができる。
【0093】
また、図24には、色差信号Cr=−0.5の場合の色差信号Cbおよび輝度信号Yに対するG信号の関係が示されている。図24に示すように、(Y,Cb,G)は、(0.5,−0.5,1.029)、(0.6,−0.5,1.129)、(0.6,−0.4,1.0946)、(0.6,−0.3,1.0602)、(0.6,−0.2,1.0258)、(0.7,−0.5,1.229)、(0.7,−0.4,1.1946)、(0.7,−0.3,1.1602)、(0.7,−0.2,1.1258)、(0.7,−0.1,1.0914)、(0.7,0,1.057)、(0.7,0.1,1.0226)、(0.8,−0.5,1.329)、(0.8,−0.4,1.2946)、(0.8,−0.3,1.2602)、(0.8,−0.2,1.2258)、(0.8,−0.1,1.1914)、(0.8,0,1.157)、(0.8,0.1,1.1226)、(0.8,0.2,1.0882)、(0.8,0.3,1.0538)、(0.8,0.4,1.0194)、(0.9,−0.5,1.429)、(0.9,−0.4,1.3946)、(0.9,−0.3,1.3602)、(0.9,−0.2,1.3258)、(0.9,−0.1,1.2914)、(0.9,0,1.257)、(0.9,0.1,1.2226)、(0.9,0.2,1.1882)、(0.9,0.3,1.1538)、(0.9,0.4,1.1194)、(0.9,0.5,1.085)、(1,−0.5,1.529)、(1,−0.4,1.4946)、(1,−0.3,1.4602)、(1,−0.2,1.4258)、(1,−0.1,1.3914)、(1,0,1.357)、(1,0.1,1.3226)、(1,0.2,1.2882)、(1,0.3,1.2538)、(1,0.4,1.2194)、および、(1,0.5,1.185)のとき、いずれも、G信号の値が、0以上1以下の範囲外となるので、マーカ信号として使用することができる。
【0094】
次に、図25を参照して、本発明を適用した受信装置23のアップコンバータ1の構成を説明する。図25に示すアップコンバータ1において、図1に示す従来のアップコンバータ1と異なる構成は、マーカ信号検出部81が設けられていることである。
【0095】
マーカ信号検出部81は、NTSC信号として入力される信号からマーカ信号を検出し、検出したマーカ信号に応じて、スイッチ18のオン、または、オフを制御する。
【0096】
次に、図26を参照して、マーカ信号検出部81の詳細について説明する。分配器91は、入力されるNTSC信号のうち、輝度信号Yを輝度信号比較器92,93に、色差信号Cr,Cbを色差信号比較器98,99に、分配して出力する。輝度信号比較器92,93は、マーカ信号に設定された輝度信号の値を比較値として記憶したメモリ92a,93aを備えており、入力された輝度信号Yが、比較値、すなわち、マーカ信号に設定された値と一致したとき、highの信号を後段のスイッチ94,95に出力する。メモリ92a,93aに記憶された比較値は、図9,図10で示す、マーカ信号▲1▼,▲2▼に相当する、それぞれに異なる値であり、例えば、メモリ92aには、マーカ信号▲1▼用の輝度信号の値として0.5が記憶され、メモリ93aには、マーカ信号▲2▼用の0.25が記憶されている。その結果、輝度信号比較器92,93は、異なるマーカ信号に対して、Highの信号を後段のスイッチ94,95に出力することになる。
【0097】
スイッチ94,95,100,101は、マーカ位置検出部103により制御され、マーカ位置検出部103が入力されたNTSC信号のマーカ信号が設定される位置を検出したときオンにされ、それ以外のときオフにされる。状態判別部96は、スイッチ94,95より入力される信号と、マーカ位置検出部103より入力される位置情報に基づいてスイッチ18をオンにすることを示すマーカ信号が入力されたか、オフを示すマーカ信号が入力されたか、それ以外の信号が入力されたかを判別し、判別結果を制御信号発生部97に出力する。より詳細には、輝度信号比較器92よりHighの信号が入力された直後に、輝度信号比較器93よりHighの信号が入力され、さらに、マーカ位置検出部103より入力されたマーカ信号の位置情報が、図9(A)に示すように、オーバスキャン領域の左上の位置を示す場合、スイッチ18をオンにすることを示すマーカ信号である判別し、判別結果を制御信号発生部97に出力する。また、図10(A)に示すようにオーバスキャン領域の左下の位置を示す場合、スイッチ18をオフにすることを示すマーカ信号であると判別し、判別結果を制御信号発生部97に出力する。それ以外の信号が入力された場合、状態判別部96は、マーカ信号が検出されていないことを示す信号を制御信号発生部97に出力する。
【0098】
色差信号比較器98,99は、輝度信号比較器92,93と同様の処理を実行する。すなわち、色差信号比較器98,99は、マーカ信号に設定された色差信号の値を比較値として記憶したメモリ98a,99aを備えており、入力された色差信号Cr,Cbが、比較値、すなわち、マーカ信号に設定された値と一致したとき、highの信号を後段のスイッチ100,101に出力する。メモリ98a,99aに記憶された比較値は、図9,図10で示す、マーカ信号▲1▼,▲2▼に相当する、それぞれに異なる値であり、例えば、メモリ98aには、マーカ信号用の輝度信号の値として0.5が記憶され、メモリ99aには、−0.5が記憶されている。その結果、輝度信号比較器92,93は、異なるマーカ信号に対して、Highの信号を後段のスイッチ100,101に出力することになる。状態判別部102も、状態判別部96と同様の処理を実行し、スイッチ100,101より入力される信号と、マーカ位置検出部103より入力される位置情報に基づいてスイッチ18をオンにすることを示すマーカ信号が入力されたか、オフを示すマーカ信号が入力されたか、それ以外の信号が入力されたかを判別し、判別結果を制御信号発生部97に出力する。より詳細には、色差信号比較器98よりHighの信号が入力された直後に、色差信号比較器99よりHighの信号が入力され、さらに、マーカ位置検出部103より入力されたマーカ信号の位置情報が、図9(A)に示すように、オーバスキャン領域の左上の位置を示す場合、スイッチ18をオンにすることを示すマーカ信号である判別し、判別結果を制御信号発生部97に出力する。また、図10(A)に示すようにオーバスキャン領域の左下の位置を示す場合、スイッチ18をオフにすることを示すマーカ信号であると判別し、判別結果を制御信号発生部97に出力する。それ以外の信号が入力された場合、状態判別部102は、マーカ信号が検出されていないことを示す信号を制御信号発生部97に出力する。
【0099】
制御信号発生部97は、状態判別部96,102より、それぞれに入力された判別結果が一致するとき、一致した判別結果の内容に対応したスイッチ18の制御を実行する。すなわち、状態判別部96,102より、それぞれにスイッチ18をオンにすることを示す判別結果が入力された場合、制御信号発生部97は、スイッチ18をオンに制御し、状態判別部96,102より、それぞれにスイッチ18をオフにすることを示す判別結果が入力された場合、スイッチ18をオフに制御し、それ以外の場合、スイッチ18の状態を変化させない。
【0100】
次に、図27のフローチャートを参照して、送信装置が、画像信号と共にマーカ信号を送信する処理について説明する。
【0101】
ステップS1において、マトリクス回路31は、カメラ21により撮像された図示せぬ被写体のRGB信号からなる画像信号を、輝度信号Y、および、色差信号R−Y、B−Yに変換し、セレクタ33a乃至33cに出力する。
【0102】
ステップS2において、セレクタ33,34は、同期信号発生回路39よりオン(High)のゲートパルスが入力されたか否かを判定し、例えば、送信する画像信号を受信装置23で両袖補間処理させないようにする場合(例えば、画像にテロップを被せるような場合)、操作部43がユーザにより操作され、操作内容に応じて、同期信号発生回路39がゲートパルスをセレクタ33、または、34に出力していたとき、セレクタ33、または、34は、ゲートパルスが入力されていると判定し、ステップS3にいて、マーカ信号生成回路32より入力されるマーカ信号を、後段のセレクタ34、または、DL35およびLPF36,37に出力する。より詳細には、セレクタ33において、先に、ゲートパルスの有無が判定され、さらにその後、セレクタ34において、ゲートパルスの有無が判定される。尚、ここで、セレクタ33,34は、両者が同時にマーカ信号を読込まない構成となっているので、マーカ信号がセレクタ33、または、34のいずれかで読込まれる状態か、もしくは、セレクタ33,34の両方で読込まれない状態となるか、のいずれかになる。
【0103】
ステップS4において、LPF36,37は、セレクタ33b,35cより入力された色差信号B−Y,R−Yの高周波成分を除去して、波形整形し、それぞれB−Y信号変調器41、R−Y信号変調器40に出力し、DL35は、輝度信号Yを遅延処理して、加算器42に出力する。また、同期信号発生回路39は、垂直同期信号、および、水平同期信号をR−Y信号変調器40、および、90°位相器39に出力すると共に、バースト信号を加算器42に出力する。
【0104】
ステップS5において、B−Y信号変調器41およびR−Y信号変調器40は、それぞれLPF36,37より入力された信号を、90°位相器39、および、同期信号発生回路39より入力される垂直同期信号、および、水平同期信号に同期して、変調処理し、加算器42に出力する。
【0105】
ステップS6において、加算器42は、DL35、B−Y信号変調器41、R−Y信号変調器40、および、同期信号発生回路39より入力された信号を加算して、アンテナ22aに出力し、放送信号として放送させ、その処理は、ステップS1に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0106】
ステップS2において、ゲートパルスが入力されていないと判定された場合、すなわち、操作部43がユーザにより操作されなかった場合、ステップS7において、セレクタ33a乃至33c、または、セレクタ34a乃至34cは、マトリクス回路31より入力される輝度信号Yおよび色差信号R−Y,B−Yを、それぞれセレクタ34、または、DL35およびLPF36,37に出力する。
【0107】
尚、図9(A),図10(A)に示すように、受信装置23の両袖補間処理の有無を切り替えるスイッチ18をオンに制御するか、または、オフに制御するかに応じて、マーカ信号の設定位置は異なるので、同期信号発生回路39は、その設定位置に応じたタイミングでゲートパルスが出力する。より詳細には、水平同期信号発生器53、または、ス直同期信号発生器55のメモリ62に記憶される値により、オンマーカ、または、オフマーカの位置が制御される。
【0108】
次に、受信装置23の処理について説明する。尚、アップコンバータ1の両袖補間処理については、従来と同様であるので、その説明は省略し、ここでは、図28のフローチャートを参照して、スイッチ18を制御するマーカ信号検出部81の処理について説明する。
【0109】
ステップS11において、分配器91は、入力された信号を輝度信号と色差信号に分配して、それぞれを輝度信号比較器92,93、および、色差信号比較器98,99に出力する。尚、入力される信号がマーカ信号である場合も、マーカ信号の輝度信号成分と色差信号成分が、それぞれ輝度信号比較器92,93、および、色差信号比較器98,99に出力される。
【0110】
ステップS12において、輝度信号比較器92,93は、入力された信号とメモリ92a,92bに記憶されているマーカ信号として設定されている比較値と一致するか否かを判定し、比較結果をスイッチ94,95に出力する。また、同時に、色差信号比較器98,99は、メモリ98a,99aに記憶されているマーカ信号として設定されている比較値と一致するか否かを判定し、判定結果を状態判別部102に出力する。より詳細には、輝度信号比較器92,93、および、色差信号比較器98,99は、比較値と一致したとき、それぞれhighの信号をスイッチ94,95,100,101に出力し、それ以外の時、Lowの信号を出力する。
【0111】
ステップS13において、マーカ位置検出部103は、入力されるNTSC信号より、マーカ信号が設定された位置であるか否かを判定し、マーカ信号が設定された位置であると判定した場合、その処理は、ステップS14に進む。
【0112】
ステップS14において、マーカ位置検出部103は、スイッチ94,95,100,101をオンに制御する。尚、実質的には、ステップS12乃至S14の処理は、同時に実行されることになる。
【0113】
ステップS15において、状態判別部96,102は、輝度信号比較器92,93、および、色差信号比較器98,99より入力される比較結果に基づいて、状態を示す信号を制御信号発生部97に出力する。より詳細には、例えば、メモリ92a,98aに、図9,図10に示したマーカ信号▲1▼に対応する比較値が記憶され、メモリ93a,99aにマーカ信号▲2▼に対応する比較値が記憶されていた場合、輝度信号比較器92と色差信号比較器98がマーカ信号▲1▼を検出すると、それぞれがHighの信号を出力する。このとき、状態判別部96は、マーカ信号▲1▼を検出したとみなし、マーカを検出したことを示す信号を制御信号発生部97に出力する。尚、このとき、輝度信号比較器93、および、色差信号比較器99は、マーカ信号▲2▼の比較値がメモリ93a,99aに記憶されているので、比較値とは一致せず、Lowの信号を出力する。同様にして、マーカ信号▲2▼の信号が入力されると、輝度信号比較器93、および、色差信号比較器99が、Highの信号を状態判別部96,102に出力する。
【0114】
図9,図10に示すようにマーカ信号は、マーカ信号▲1▼▲2▼が組み合わさったものであるので、状態判別部96,102は、マーカ信号▲1▼▲2▼が所定の間隔で入力されるとマーカ信号が検出されたと判定する。さらに、マーカ位置検出部103より入力されるマーカ位置情報に基づいて、そのマーカ信号が、図9(A)に示すように、フレームの左上の位置か、図10(B)に示すように、フレームの左下の位置のいずれであるかを示す情報に基づいて、スイッチ18をオンにするマーカ信号(オンマーカ信号)であるか、オフにするマーカ信号(オフマーカ信号)であるかを判定し、判定結果を制御信号発生部97に出力する。
【0115】
ステップS16において、制御信号発生部97は、スイッチ18をオンにするマーカ信号が検出されたか否かを判定し、スイッチ18をオンにするマーカ信号が検出されたと判定した場合、ステップS17において、制御信号発生部97は、スイッチ18を制御して、オンにすると共に、その処理は、ステップS11に戻り、それ以降の処理が繰り返される。より詳細には、ステップS16において、状態判別部96,102のいずれからもスイッチ18をオンに制御するマーカ信号を検出したことを示す信号が入力されると、制御信号発生部97は、スイッチ18をオンに制御する。
【0116】
ステップS16において、スイッチ18をオンにするマーカ信号が検出されないと判定された場合、ステップS17において、制御信号発生部97は、スイッチ18をオフにするマーカ信号が検出されたか否かを判定し、スイッチ18をオフにするマーカ信号が検出されたと判定した場合、ステップS19において、制御信号発生部97は、スイッチ18を制御してオフにする。より詳細には、ステップS18において、状態判別部96,102のいずれからもスイッチ18をオフに制御するマーカ信号を検出したことを示す信号が入力されると、制御信号発生部97は、スイッチ18をオフに制御する。
【0117】
ステップS13において、マーカ信号が設定された位置ではないと判定された場合、その処理は、ステップS11処理に戻りそれ以降の処理が繰り返される。
【0118】
結果として、送信装置より放送される画像信号により、受信装置による両袖補間処理の有無を制御させることが可能となる。
【0119】
また、マーカ信号は、オーバスキャン領域に設定されているので、送信装置22のモニタ44では、表示されるマーカ信号を目視により確認することができるが、受信装置23の表示部24では、表示されないので、送信装置22での確認と、受信装置23の視聴者へのマーカ信号の非表示を両立させることが可能となる。
【0120】
以上の例においては、送信装置22より放送する画像信号にマーカ信号を多重化させるか否かにより、受信装置23の両袖補間処理の有無を制御する例について説明してきたが、マーカ信号は、オーバスキャン領域であればよいので、オーバスキャン領域の位置や数に応じて、さらに、異なる制御をさせるようにしても良い。また、マーカ信号は、図9,図10に示すようなマーカ信号▲1▼▲2▼の2種類を組み合わせて使用するのみならず、組み合わせるマーカ信号の種類を2種類以上して使用するようにしても良い。
【0121】
以上によれば、送信装置が放送する画像信号に、受信装置を制御するマーカ信号を多重化して送信するようにしたので、マーカ信号により受信装置を制御することができるようになる。
【0122】
また以上の説明は、NTSC方式の場合あるが、画像信号が輝度信号と色差信号で構成されていれば他の方式、例えば、PAL(Phase Alternating Line)、SECAM(Sequential Color and Memory)、または、HDTV(High Definition Television)においても同様に実行できる。
【0123】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行させることが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに記録媒体からインストールされる。
【0124】
図29は、送信装置または受信装置をソフトウェアにより実現する場合のパーソナルコンピュータの一実施の形態の構成を示している。パーソナルコンピュータのCPU201は、パーソナルコンピュータの動作の全体を制御する。また、CPU201は、バス204および入出力インターフェース205を介してユーザからキーボードやマウスなどからなる入力部206から指令が入力されると、それに対応してROM(Read Only Memory)202に格納されているプログラムを実行する。あるいはまた、CPU201は、ドライブ210に接続された磁気ディスク221、光ディスク222、光磁気ディスク223、または半導体メモリ224から読み出され、記憶部208にインストールされたプログラムを、RAM(Random Access Memory)203にロードして実行する。これにより、上述した画像処理装置の機能が、ソフトウェアにより実現されている。さらに、CPU201は、通信部209を制御して、外部と通信し、データの授受を実行する。
【0125】
プログラムが記録されている記録媒体は、図29に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク221(フロッピーディスクを含む)、光ディスク222(CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク223(MD(Mini−Disc)を含む)、もしくは半導体メモリ224などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM202や、記憶部208に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0126】
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
【0127】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0128】
【発明の効果】
本発明の送信装置および方法、並びにプログラムによれば、受信装置による画像信号の表示を制御する輝度信号と色差信号との組み合わせに関する信号のうち、その組み合わせの輝度信号と色差信号とに基づいて計算される、光の3原色信号に対応する値が、0以上1以下の範囲とならない信号である制御信号を生成し、生成した制御信号を、画像信号に多重化し、制御信号を多重化した画像信号を、受信装置に送信するようにした。
【0129】
本発明の受信装置および方法、並びにプログラムによれば、輝度信号と色差信号との組み合わせに関する信号のうち、その組み合わせの輝度信号と色差信号とに基づいて計算される、光の3原色信号に対応する値が、0以上1以下の範囲とならない信号である制御信号が多重化された画像信号を受信し、受信した画像信号より、制御信号を抽出し、抽出した制御信号に基づいて、画像信号の表示を制御するようにした。
【0130】
本発明の放送システムおよび方法、並びにプログラムによれば、送信装置が、受信装置による画像信号の表示を制御する、輝度信号と色差信号との組み合わせに関する信号のうち、その組み合わせの輝度信号と色差信号とに基づいて計算される、光の3原色信号に対応する値が、0以上1以下の範囲とならない信号である制御信号を生成し、生成した制御信号を、画像信号に多重化し、制御信号を多重化した画像信号を、受信装置に送信し、受信装置が、制御信号が多重化された画像信号を受信し、受信した画像信号より、制御信号を抽出し、抽出した制御信号に基づいて、画像信号の表示を制御するようにした。
【0131】
結果として、いずれにおいても、送信装置が放送する画像信号に、受信装置による画像信号の表示を制御する、輝度信号と色差信号との組み合わせに関する信号のうち、その組み合わせの輝度信号と色差信号と基づいて計算される、光の3原色信号に対応する値が、0以上1以下の範囲とならない信号である制御信号を多重化して送信するようにしたので、送信装置が受信装置を制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のアップコンバータを示すブロック図である。
【図2】アップコンバータの処理を説明する図である。
【図3】本発明を適応した放送システム示すブロック図である。
【図4】図3の送信装置の構成を示すブロック図である。
【図5】図4の同期信号発生回路の構成を示すブロック図である。
【図6】図5の水平同期信号発生器の構成を示すブロック図である。
【図7】NTSC方式の画像信号の構成を示す図である。
【図8】図5の同期信号発生回路がゲートパルスを発生するタイミングを示すタイミングチャートである。
【図9】オンマーカ信号を説明する図である。
【図10】オフマーカ信号を説明する図である。
【図11】図5の同期信号発生回路の具体的な回路構成例を示す図である。
【図12】マーカ信号として設定できる輝度信号と色差信号の組合せを示す図である。
【図13】マーカ信号として設定できる輝度信号と色差信号の組合せを示す図である。
【図14】マーカ信号として設定できる輝度信号と色差信号の組合せを示す図である。
【図15】マーカ信号として設定できる輝度信号と色差信号の組合せを示す図である。
【図16】マーカ信号として設定できる輝度信号と色差信号の組合せを示す図である。
【図17】マーカ信号として設定できる輝度信号と色差信号の組合せを示す図である。
【図18】マーカ信号として設定できる輝度信号と色差信号の組合せを示す図である。
【図19】マーカ信号として設定できる輝度信号と色差信号の組合せを示す図である。
【図20】マーカ信号として設定できる輝度信号と色差信号の組合せを示す図である。
【図21】マーカ信号として設定できる輝度信号と色差信号の組合せを示す図である。
【図22】マーカ信号として設定できる輝度信号と色差信号の組合せを示す図である。
【図23】マーカ信号として設定できる輝度信号と色差信号の組合せを示す図である。
【図24】マーカ信号として設定できる輝度信号と色差信号の組合せを示す図である。
【図25】本発明を適用したアップコンバータの構成を示すブロック図である。
【図26】図25のマーカ検出部の構成を示すブロック図である。
【図27】図4の送信装置の画像信号の送信処理を説明するフローチャートである。
【図28】図26のマーカ信号検出部のマーカ信号検出処理を説明するフローチャートである。
【図29】媒体を説明する図である。
【符号の説明】
22 送信装置, 23 受信装置, 31 マトリクス回路, 32 マーカ信号生成回路, 33,34 セレクタ, 39 同期信号発生回路, 53水平同期信号発生器, 55 垂直同期信号発生器, 61 比較器, 62,62a,62b,62c メモリ,81 マーカ信号検出部, 92,93 輝度信号比較器, 92a,93a メモリ, 92,93 スイッチ, 96状態判別部, 97 制御信号発生部, 98,99 色差信号比較器, 98a,99a メモリ, 100,101 スイッチ, 102 状態判別部
Claims (9)
- 受信装置に画像信号を送信する送信装置において、
前記受信装置による前記画像信号の表示を制御する制御信号を生成する制御信号生成手段と、
前記制御信号生成手段により生成された前記制御信号を、前記画像信号に多重化する多重化手段と、
前記多重化手段により前記制御信号が多重化された前記画像信号を、前記受信装置に送信する送信手段とを備え、
前記制御信号は、輝度信号と色差信号との組み合わせに関する信号のうち、前記組み合わせの前記輝度信号と前記色差信号とに基づいて計算される、光の3原色信号に対応する値が、0以上1以下の範囲とならない信号である
ことを特徴とする送信装置。 - 前記多重化手段は、前記制御信号生成手段により生成された前記制御信号を、前記画像信号のオーバスキャン領域に多重化する
ことを特徴とする請求項1に記載の送信装置。 - 受信装置に画像信号を放送する送信装置の送信方法において、
前記受信装置による前記画像信号の表示を制御する制御信号を生成する制御信号生成ステップと、
前記制御信号生成ステップの処理で生成された前記制御信号を、前記画像信号に多重化する多重化ステップと、
前記多重化ステップの処理で前記制御信号が多重化された前記画像信号を、前記受信装置に送信する送信ステップとを含み、
前記制御信号は、輝度信号と色差信号との組み合わせに関する信号のうち、前記組み合わせの前記輝度信号と前記色差信号とに基づいて計算される、光の3原色信号に対応する値が、0以上1以下の範囲とならない信号である
ことを特徴とする送信方法。 - 受信装置に画像信号を放送する送信装置を制御するコンピュータに、
前記受信装置による前記画像信号の表示を制御する制御信号の生成を制御する制御信号生成制御ステップと、
前記制御信号生成制御ステップの処理で生成された前記制御信号の、前記画像信号への多重化を制御する多重化制御ステップと、
前記多重化ステップの処理で前記制御信号が多重化された前記画像信号の、前記受信装置への送信を制御する送信制御ステップとを実行させ、
前記制御信号は、輝度信号と色差信号との組み合わせに関する信号のうち、前記組み合わせの前記輝度信号と前記色差信号とに基づいて計算される、光の3原色信号に対応する値が、0以上1以下の範囲とならない信号である
ことを特徴とするプログラム。 - 制御信号が多重化された画像信号を受信する受信装置において、
前記制御信号が多重化された画像信号を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記画像信号より前記制御信号を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された前記制御信号に基づいて、前記画像信号の表示を制御する表示制御手段と
を備え、
前記制御信号は、輝度信号と色差信号の組み合わせに関する信号のうち、前記組み合わせの前記輝度信号と前記色差信号とに基づいて計算される、光の3原色信号に対応する値が、0以上1以下の範囲とならない信号である
ことを特徴とする受信装置。 - 前記画像信号のアスペクト比を変換するアスペクト比変換手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記制御信号に対応して、前記アスペクト比変換手段により画像信号のアスペクト比が変換されるときに生じる無画像部分に対して補間処理を施すことにより、前記画像信号の表示を制御する
ことを特徴とする請求項5に記載の受信装置。 - 制御信号が多重化された画像信号を受信する受信装置の受信方法において、
前記制御信号が多重化された画像信号を受信する受信ステップと、
前記受信ステップの処理で受信された前記画像信号より、前記制御信号を抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップの処理で抽出された前記制御信号に基づいて、前記画像信号の表示を制御する表示制御ステップと
を含み、
前記制御信号は、輝度信号と色差信号の組み合わせに関する信号のうち、前記組み合わせの前記輝度信号と前記色差信号とに基づいて計算される、光の3原色信号に対応する値が、0以上1以下の範囲とならない信号である
ことを特徴とする受信方法。 - 制御信号が多重化された画像信号を受信する受信装置を制御するコンピュータに、
前記制御信号が多重化された画像信号の受信を制御する受信制御ステップと、
前記受信制御ステップの処理で受信された前記画像信号より、前記制御信号の抽出を制御する抽出制御ステップと、
前記抽出制御ステップの処理で抽出された前記制御信号に基づいて、前記画像信号の表示を制御する表示制御ステップと
を含む処理を実行させ、
前記制御信号は、輝度信号と色差信号の組み合わせに関する信号のうち、前記組み合わせの前記輝度信号と前記色差信号とに基づいて計算される、光の3原色信号に対応する値が、0以上1以下の範囲とならない信号である
ことを特徴とするプログラム。 - 画像信号を送信する送信装置と、前記画像信号を受信する受信装置からなる放送システムにおいて、
前記送信装置は、
前記受信装置による前記画像信号の表示を制御する制御信号を生成する制御信号生成手段と、
前記制御信号生成手段により生成された前記制御信号を、前記画像信号に多重化する多重化手段と、
前記多重化手段により前記制御信号が多重化された前記画像信号を、前記受信装置に送信する送信手段と
を備え、
前記受信装置は、
前記制御信号が多重化された画像信号を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記画像信号より、前記制御信号を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された前記制御信号に基づいて、前記画像信号の表示を制御する表示制御手段と
を備え、
前記制御信号は、輝度信号と色差信号との組み合わせに関する信号のうち、前記組み合わせの前記輝度信号と前記色差信号とに基づいて計算される、光の3原色信号に対応する値が、0以上1以下の範囲とならない信号である
ことを特徴とする放送システム。
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