JP3566333B2 - 観察方法及び観察装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば肌や髪の毛の観察あるいは各種の工業製品の観察などについて何らかの基準となる見本と対比しながら観察する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば美容などの分野ではビデオシステム式の観察装置を用いて肌の肌理とか色合いとかを分析し、これに基づいて肌の最適な管理方法を選択したり、あるいは髪の健康状態を診断したりすることが広く行なわれている。そのための観察装置は、一般にCCDのような固体撮像素子とこれに拡大結像させるための光学系などを内蔵した撮像具で観察対象物の像を撮像し、これをCRTディスプレイや液晶ディスプレイなどの表示装置に再生して観察する構造となっている(例えば、特開平1−308527号、特開平2−207401号、実開平5−6983号など)。
【0003】
ところで、上記のような肌や髪の観察については、例えば肌の色として“色白”、“色黒”、“中間”、また肌の水分状態として“乾性質”、“油性質”、“中間”などの基準となる肌状態の見本と対比しつつ観察するようにすると、より有効な分析を行なえる。このような対比観察は、例えばVTRなどを利用したスーパーインポーズ機能、つまり現に撮像した撮像画像とビデオテープやビデオディスクに貯蔵してある基準用の画像とを画面分割で並列的に表示する機能を応用することにより、機構的には簡単に行なうことができ、実際にそのようにしている例も既にある。
【0004】
しかし、このスーパーインポーズ方式には大きな欠点がある。即ち、撮像具で実際に撮像しつつある画像とVTRなどの画像とが言わば異質であるため、両画像のカラー画像としての色相が異なる場合が多く、たとえ両画像の色相を合わせるような調整を行なうにしても十分に合わせることは実際問題として難しく、結局不十分な対比観察しか行なえない、ということである
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような事情を背景になされたもので、ビデオシステム式の観察装置を用いての観察について、基準となる見本との対比観察を高精度で行なえるようにすることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような目的のために、本発明では、撮像素子及び結像用の光学系を内蔵する撮像具で観察対象物を撮像し、その像を表示装置に再生して観察する観察方法について、撮像具の光学系の焦点を撮像具の像取込み口の先端又はこの先端の前後近接位置に固定的に設定することで撮像具の先端を観察対象物に接触又は近接させて撮像するようにすると共に、観察対象物の像と対比するための対比基準を記録した対比用見本を前記固定設定の焦点位置における焦点深度の範囲内の位置で撮像具の像取込み口の一部を覆う状態に配し、これにより観察対象物の像と並列させて対比用見本の像も取り込むことで、観察対象物の像と対比用見本の像乃至対比基準の像が組み合わさった像を得るようにしている。
【0007】
またこのような方法に用いる観察装置について、撮像具の光学系の焦点を撮像具の像取込み口の先端又はこの先端の前後近接位置に固定的に設定すると共に、観察対象物の像と対比するための対比基準を記録した対比用見本を前記固定設定の焦点位置における焦点深度の範囲内の位置に像取込み口の一部を覆う状態で装着可能とした構造としている。
【0008】
この観察方法や装置によると、観察対象物の画像と対比基準の画像とが全く同じ電子処理過程を経ることになるので、両画像の色相を完全に合わせることができ、対比基準との対比を高精度で行なうことができる。
【0009】
上記のような観察方法や装置については、例えば肌の観察であれば上記のように“色白”、“色黒”、“中間”あるいは“乾性質”、“油性質”、“中間”などとして複数の対比基準を用いる場合が多くなるが、それには一つの対比用見本に複数の対比基準を記録してこれらを同時的に表示するようにするか、あるいは複数の対比用見本を交換的に用いるようにする。後者については、対比用見本を例えば撮像具の先端部に嵌合などでワンタッチ式に着脱できるようにするのが一つの好ましい方式であり、また複数の対比用見本を一定の間隔で帯状につなげた対比用見本セットとし、この対比用見本セットを像取込み口に沿って移動させながら各対比基準の像を順次取り込めるようにする方式も好ましい方式である。
【0010】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を説明する。
本実施例における観察装置は、図4に示すように、撮像具1と表示装置2よりなっている。その撮像具1は、先端に像取込み口3を有する筒状のカバー体4の内部に、撮像素子、この撮像素子への結像用の光学系、観察対象物を照明するための照明系(これらの図示は省略)を内蔵しており、その光学系の焦点を像取込み口3の先端に固定的に設定した構成とされている。従って、撮像に際しては図2に示すように観察対象物Mに接触させるかあるいはそれに近い近接状態で用いられる。
【0011】
また撮像具1は、図1に示すように、装着カバー5をワンタッチ式に着脱できるようにされている。具体的には、装着カバー5を撮像具1の先端部と相似な形状に形成し、これを撮像具1の先端部に重ねるようにして嵌装できるようにしている。この装着カバー5は、像取込み口3と同じ形で同じサイズの窓6を有し、この窓6の一部を塞ぐ状態で対比用見本7が組み込まれている。
【0012】
従って、この装着カバー5を撮像具1に装着した状態で観察対象物、例えば人の肌を撮像すると、図4に示すように、この肌の像Paと共に、対比用見本7に対比基準として記録されている肌の基準見本の像Pbが一つの画面内で並列して表示され、この両画像を対比することで、その肌が“乾性質肌”なのか“油性質肌”なのかなどの判定を当事者に十分納得させながら正確に行なうことができる。この判定に際しては、図中には示していないが、それぞれ異なる対比基準を記録した対比用見本ごとに装着カバー5と同様の装着カバーを複数用意しておき、これを交換的に用いることで、当該肌がどのタイプであるかを判定することになる。
【0013】
またこの対比観察に際しては、撮像具1に設けてあるフリーズスイッチ8を押して画像の“フリーズ”を行なうようにする。この“フリーズ”は、一時的に画像の取り込みを停止し、この停止直前に取り込んだ画像を固定的に表示する機能であり、これを用いることにより、対比観察の正確性を上げることができる。尚、フリーズスイッチ8の横にあるのは撮像具1に内蔵の照明系を操作するための照明スイッチ9である。
【0014】
図2に示すのは他の例による撮像具11で、この例では、それぞれ異なる対比基準を記録した対比用見本12a、12b、……を上記実施例の装着カバー5における窓6と対応する窓13を挟んでエンドレス的なフイルム状に連続させて形成した対比用見本セット14(図3)を用いるようにしており、この対比用見本セット14を撮像具11のカバー体15の先端に設けたガイド部16に通すことで、その各対比用見本12a、12b、……の何れかを選択的に撮像具11の像取込み口17に臨ませることができるようにしている。
【0015】
以上の説明では観察対象物として人の肌を例にしていたが、本発明は、その適用範囲がこれに限られるものでないことは勿論で、例えば工業製品の材質判定や品質検査など何らかの基準と対比しての観察を必要とする分野について広く適用可能である。
【0016】
【発明の効果】
本発明は、以上のように、対比基準の像を観察対象物の像と並列的に取り込むことで両画像に全く同じ電子処理過程を経させるようにしているので、両画像の色相を完全に合わせることができ、基準見本との対比による観察の精度をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による撮像具の部分斜視図。
【図2】他の実施例による撮像具を簡略化して示す部分断面図。
【図3】対比用見本セットの部分斜視図。
【図4】本発明の一実施例による観察装置の斜視図。
【符号の説明】
1 、11 撮像具
2 表示装置
3 、17 像取込み口
7 対比用見本
12a 、12b 対比用見本
14 対比用見本セット
Claims (3)
- 撮像素子及び結像用の光学系を内蔵しており、肌である観察対象物の像を所定の表示装置に再生して観察する撮像具であって、
撮像具の光学系の焦点が、撮像具の像取込み口の先端又はこの先端の前後近接位置に固定的に設定されているとともに、
観察対象物の像の色の色相と対比するための対比基準を記録した対比用見本が、固定的に設定された焦点位置における焦点深度の範囲内の位置に、前記像取込み口の一部を覆い、且つ観察対象物の像とその像とが組み合わさった像を得られるような状態で装着可能とされている、 撮像具。 - 対比用見本を撮像具の先端部に嵌合で装着するようにした請求項1記載の撮像具。
- 複数の対比用見本を一定の間隔で帯状につなげた対比用見本セットを形成し、この対比用見本セットを像取込み口に沿って移動させながら各対比基準の像を順次取り込めるようにした請求項1記載の撮像具。
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