JP3565253B2 - 赤外線導光部材の取付構造 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
フロントパネルの前面に設置された、外部からの赤外線を導光するための赤外線導光部材の取付構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の赤外線導光部材１００は、図３に示すように、赤外線を受ける前面１１０が平坦面に形成されているために、赤外線Ｓが入射する角度Θ１が小さく、この赤外線Ｓが入射する角度Θ１が９０度を頂点として、小さくなれば赤外線の反射の度合いが大きくなって、この赤外線Ｓを発するリモコン装置の到達角度が小さくなり、赤外線の入射時のロスが大きくなるという問題があった。
【０００３】
また、特開平６−２８９２６０号公報には、導光部材及び電子機器が記載されている。これは、図４（ａ）（ｂ）に示すように、略円柱状の本体部２０１ａと、本体部２０１ａと連絡して略凸面状の曲面部分が設けられる前端部２０１ｂとを有し、略透明体として形成される導光部材２０１を構成し、導光部材２０１を窓部Ｗと赤外線受光部２０２の間に配置し、導光部材２０１によって筐体２１０上の窓部Ｗから導入された赤外線信号を赤外線受光部２０２に導くようにしたものである。ところがこれにおいては、導光部材２０１の前端部２０１ｂに略凸曲面状の曲面部分を設けているので、この前端部２０１ｂを筐体２１０の表面に露出させることができないために、窓部Ｗを設ける必要があるという問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、赤外線を入射するための窓部を設ける必要がなく、赤外線の到達角度を大きくすることができて、入射時の赤外線のロスを小さくすることができる赤外線導光部材の取付構造を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項１に記載の発明は、フロントパネルの前面に設置され、かつ、受光器が後面に対向して配置されている赤外線導光部材の取付構造において、前記後面が凹面に形成されてその凹面に前記受光器の先端凸部が嵌め入れられて当該赤外線導光部材と受光器とが位置決めされ、前面が凹曲面に形成されていて、その凹曲面の周囲がフロントパネルの前面から突出していない状態でその凹曲面がフロントパネルの開口を塞いでいることを特徴としている。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る赤外線導光部材の取付構造の実施の形態について、図を参照しつつ説明する。図１は本発明の実施形態の部分縦断面図、図２は実施形態の赤外線導光部材の前面近傍箇所を示す部分断面図である。
【０００７】
赤外線導光部材１は、図１に示すように、フロントパネル２の前面に取付板３によって取り付けられ、その後面近傍箇所に受光器４が、その先端を後面に対向して基板５に保持された状態で配置されている。そして、赤外線導光部材１の前面は凹曲面１１に形成されており、更に、受光器４の先端凸部４１を嵌め入れるために、その後面が凹面１２に形成されている。リモコン装置（図示略）から発された赤外線Ｓは、赤外線導光部材１の前面の凹曲面１１に入射され、この赤外線導光部材１で導光されて受光器４の先端凸部４１で受光されるようになっている。
【０００８】
本実施形態によれば、赤外線導光部材１の前面を凹曲面１１に形成されているので、赤外線Ｓの到達角度Θ２を大きくすることができて、入射時の赤外線のロスを小さくすることができる。また、赤外線導光部材１の後面が、受光器４の先端凸部４１を嵌め入れるために凹面１２に形成されているので、この凹面１２に受光器４の先端凸部４１を嵌め入れることによって、赤外線導光部材１と受光器４の位置決めを確実にできる。
【０００９】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項１に記載の発明によれば、赤外線導光部材の前面を凹曲面に形成したので、赤外線を入射するための窓部を設ける必要がなく、赤外線の到達角度を大きくすることができて、入射時の赤外線のロスを小さくすることができる。また、赤外線導光部材の後面が凹面に形成されていて、この凹面に受光器の先端凸部を嵌め入れてあるので、赤外線導光部材と受光器の位置決めを確実にできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態の部分縦断面図である。
【図２】赤外線導光部材の前面近傍箇所を示す部分断面図である。
【図３】従来の第１例の赤外線導光部材の前面近傍箇所を示す部分断面図である。
【図４】従来の第２例の赤外線導光部材を示し、（ａ）はその赤外線導光部材を有する電気機器の部分概略断面図、（ｂ）はその赤外線導光部材と窓部と赤外線受光部との位置関係を拡大して示す説明図である。
【符号の説明】
１ 赤外線導光部材
１１ 凹曲面
１２ 凹面
２ フロントパネル
４ 受光器
４１ 先端凸部
S 赤外線
【発明の属する技術分野】
フロントパネルの前面に設置された、外部からの赤外線を導光するための赤外線導光部材の取付構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の赤外線導光部材１００は、図３に示すように、赤外線を受ける前面１１０が平坦面に形成されているために、赤外線Ｓが入射する角度Θ１が小さく、この赤外線Ｓが入射する角度Θ１が９０度を頂点として、小さくなれば赤外線の反射の度合いが大きくなって、この赤外線Ｓを発するリモコン装置の到達角度が小さくなり、赤外線の入射時のロスが大きくなるという問題があった。
【０００３】
また、特開平６−２８９２６０号公報には、導光部材及び電子機器が記載されている。これは、図４（ａ）（ｂ）に示すように、略円柱状の本体部２０１ａと、本体部２０１ａと連絡して略凸面状の曲面部分が設けられる前端部２０１ｂとを有し、略透明体として形成される導光部材２０１を構成し、導光部材２０１を窓部Ｗと赤外線受光部２０２の間に配置し、導光部材２０１によって筐体２１０上の窓部Ｗから導入された赤外線信号を赤外線受光部２０２に導くようにしたものである。ところがこれにおいては、導光部材２０１の前端部２０１ｂに略凸曲面状の曲面部分を設けているので、この前端部２０１ｂを筐体２１０の表面に露出させることができないために、窓部Ｗを設ける必要があるという問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、赤外線を入射するための窓部を設ける必要がなく、赤外線の到達角度を大きくすることができて、入射時の赤外線のロスを小さくすることができる赤外線導光部材の取付構造を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項１に記載の発明は、フロントパネルの前面に設置され、かつ、受光器が後面に対向して配置されている赤外線導光部材の取付構造において、前記後面が凹面に形成されてその凹面に前記受光器の先端凸部が嵌め入れられて当該赤外線導光部材と受光器とが位置決めされ、前面が凹曲面に形成されていて、その凹曲面の周囲がフロントパネルの前面から突出していない状態でその凹曲面がフロントパネルの開口を塞いでいることを特徴としている。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る赤外線導光部材の取付構造の実施の形態について、図を参照しつつ説明する。図１は本発明の実施形態の部分縦断面図、図２は実施形態の赤外線導光部材の前面近傍箇所を示す部分断面図である。
【０００７】
赤外線導光部材１は、図１に示すように、フロントパネル２の前面に取付板３によって取り付けられ、その後面近傍箇所に受光器４が、その先端を後面に対向して基板５に保持された状態で配置されている。そして、赤外線導光部材１の前面は凹曲面１１に形成されており、更に、受光器４の先端凸部４１を嵌め入れるために、その後面が凹面１２に形成されている。リモコン装置（図示略）から発された赤外線Ｓは、赤外線導光部材１の前面の凹曲面１１に入射され、この赤外線導光部材１で導光されて受光器４の先端凸部４１で受光されるようになっている。
【０００８】
本実施形態によれば、赤外線導光部材１の前面を凹曲面１１に形成されているので、赤外線Ｓの到達角度Θ２を大きくすることができて、入射時の赤外線のロスを小さくすることができる。また、赤外線導光部材１の後面が、受光器４の先端凸部４１を嵌め入れるために凹面１２に形成されているので、この凹面１２に受光器４の先端凸部４１を嵌め入れることによって、赤外線導光部材１と受光器４の位置決めを確実にできる。
【０００９】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項１に記載の発明によれば、赤外線導光部材の前面を凹曲面に形成したので、赤外線を入射するための窓部を設ける必要がなく、赤外線の到達角度を大きくすることができて、入射時の赤外線のロスを小さくすることができる。また、赤外線導光部材の後面が凹面に形成されていて、この凹面に受光器の先端凸部を嵌め入れてあるので、赤外線導光部材と受光器の位置決めを確実にできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態の部分縦断面図である。
【図２】赤外線導光部材の前面近傍箇所を示す部分断面図である。
【図３】従来の第１例の赤外線導光部材の前面近傍箇所を示す部分断面図である。
【図４】従来の第２例の赤外線導光部材を示し、（ａ）はその赤外線導光部材を有する電気機器の部分概略断面図、（ｂ）はその赤外線導光部材と窓部と赤外線受光部との位置関係を拡大して示す説明図である。
【符号の説明】
１ 赤外線導光部材
１１ 凹曲面
１２ 凹面
２ フロントパネル
４ 受光器
４１ 先端凸部
S 赤外線
Claims (1)
- フロントパネルの前面に設置され、かつ、受光器が後面に対向して配置されている赤外線導光部材の取付構造において、
前記後面が凹面に形成されてその凹面に前記受光器の先端凸部が嵌め入れられて当該赤外線導光部材と受光器とが位置決めされ、
前面が凹曲面に形成されていて、その凹曲面の周囲がフロントパネルの前面から突出していない状態でその凹曲面がフロントパネルの開口を塞いでいることを特徴とする赤外線導光部材の取付構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04368399A JP3565253B2 (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | 赤外線導光部材の取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04368399A JP3565253B2 (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | 赤外線導光部材の取付構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000243985A JP2000243985A (ja) | 2000-09-08 |
| JP3565253B2 true JP3565253B2 (ja) | 2004-09-15 |
Family
ID=12670651
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04368399A Expired - Fee Related JP3565253B2 (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | 赤外線導光部材の取付構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| CN103354063B (zh) * | 2013-06-17 | 2015-11-25 | 京东方科技集团股份有限公司 | 一种显示装置 |
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| CN108577571A (zh) * | 2018-01-28 | 2018-09-28 | 昆山富凌能源利用有限公司 | 一种设置在家用电炉具内的指示灯 |
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1999
- 1999-02-22 JP JP04368399A patent/JP3565253B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2000243985A (ja) | 2000-09-08 |
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