JP3564509B2 - タンデム圧延機の速度制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、タンデム圧延機の速度制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、冷間圧延に用いられる複数スタンドのタンデム圧延機においては、各スタンド毎に圧延ロールを駆動する駆動用電動機の速度制御系が設けられており、電動機軸に取付けられた速度検出器により各スタンド毎に検出された実速度信号をフィードバックして、該実速度信号と実速度指令信号との偏差をなくすように前記速度制御系によって駆動用電動機の回転数が制御される。
【0003】
このとき、1つの圧延ライン中に速度応答性の異なる圧延スタンドが混在している場合には、各スタンドの揃速性を確保するため、全スタンドの速度応答性を同等にする方法が一般的であり、この方法は最も低応答のスタンドに速度応答性の制限を受ける。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のような全スタンドの速度応答性を合わせる方法では、最も低応答のスタンドに応答性を制限されてしまい、高応答に調整可能なスタンドにおいても、ラインの加減速・母板板厚変動・摩擦変動等の外乱に対する迅速な速度制御を行うことができないという問題がある。
【0005】
これに対し、本願発明者のうちの一人は、未公知先願(特願平5−326450)において、高応答が可能なスタンドは高応答に調整し、低応答なスタンドの実速度と、低応答と高応答の両スタンド間の板厚比から算出した値を高応答スタンドの速度指令に用いるという改良技術を提案している。
【0006】
しかし、この改良技術に係る、高応答が可能なスタンドを高応答に調整して、低応答スタンドの実速度に高応答スタンドが追従制御するという方法においては、ゼロスタート時のように低応答スタンドの実速度が低過ぎる場合において、これを速度指令としている高応答スタンドがゼロスタートするのに必要な分のトルク出力を得られずにゼロスタートが困難となり、板破断発生やゼロスタートできないといった問題があった。
【0007】
本発明は、上記のような従来技術及び未公知改良技術の有する問題を解決するべくなされたもので、各スタンドの応答性を低応答スタンドに制限されずに揃速性を確保することのできるタンデム圧延機の駆動電動機の速度制御方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、圧延ミル駆動用電動機の速度制御系の速度応答性が異なる圧延スタンドを有したタンデム圧延機の速度制御方法において、ゼロスタート時以外には、低応答のスタンドの実速度と、速度指令から計算した実速度予測値とから算出した値に速度設定比を掛け合せた値、隣接する高応答のスタンドの速度指令とし、ゼロスタート時には、低応答のスタンドの速度指令から算出した値に速度設定比を掛け合せた値を、隣接する高応答のスタンドの速度指令とすることにより前記目的を達成したものである。
【0009】
【作用】
本発明によれば、ゼロスタート時以外には、高応答が可能なスタンドを高応答に調整して、低応答スタンドの実速度と速度指令から計算した実速度予測値とで算出した値に速度設定比を掛け合せた値、隣接する高応答スタンドの速度指令に用いることにより、高応答スタンドがこの速度指令に十分追従できる程度の応答性を持っていれば、1つのライン中に速度応答性が異なるスタンドを有していても、各スタンドの揃速性を確保することができる。
【0010】
又、ゼロスタート時には、低応答のスタンドの速度指令を、例えば1次遅れ要素等の伝達関数で補正した値に速度設定比を掛け合せた値、隣接する高応答スタンドのゼロスタート時の速度指令とすることで、低応答のスタンドの速度指令から高応答のスタンドがゼロスタートするために必要な立上がりトルクを得るための速度指令を求めることができる。
【0011】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施例を示す2スタンドタンデム圧延機の速度制御系のブロック線図である。
【0013】
図1において、Aスタンドが低応答でBスタンドが高応答のスタンドとする。まず、Aスタンドの速度設定器10と、加減速指令装置12の出力は、乗算器14で掛け合わされ、Aスタンドの速度指令信号となり、減算器16の入力となる。速度調整器18はこの指令を受け、トルク調整器20にトルク指令値を出力する。トルク調整器20は、入力されたトルク指令値に対応した電力指令値を演算し、その電力指令値を駆動電動機22へ出力する。Aスタンドの駆動電動機22は、このように制御され、圧延ロール24を駆動し、圧延材26の圧延が行われる。又、速度検出器28は、電動機22の回転速度を検出し、減算器16へフィードバックする。
【0014】
このとき、図2に示すように、Aスタンドの速度指令信号は実速度予測器30にも入力され、Aスタンドの実速度の予測値が計算される。ここで、実速度予測器30には2次遅れ要素{k ω/(S+2ζωS+ω)(但し、k は比例ゲイン、Sは複素数、ωは固有角周波数、ζは減衰係数)}のような伝達関数が組込まれており、これによってAスタンドの実速度をシミュレーションしている。
【0015】
この実速度予測器30の出力は合成器32のFG1に入力され、FG2に入力されてくるAスタンド実速度(速度検出器28の出力)と合成される。合成器32で実速度の重み付けを大きくするか、実速度予測値の重み付けを大きくするかはそれぞれFG2とFG1によって調整できる。当然、速度によって重み付けの比率を変化させることも可能である。図5にFGの一例を示す。
【0016】
合成器32の出力は、ゼロスタート用合成器34のFG3に入力され、ゼロスタート時以外ではそのまま通過される。つまり、合成器32の出力=ゼロスタート用合成器34の出力であり、これはBスタンドの乗算器36にて速度設定比((Bスタンドの設定速度)/(Aスタンドの設定速度))38と掛け合わされ、Bスタンドの速度指令信号を作り出している。Bスタンドの速度応答がこの速度指令信号に十分追従できるだけ高応答であれば、A−Bスタンド間の揃速性は確保できる。
【0017】
又、図2のゼロスタート用合成器34において、ゼロスタート後一定速度以上でFG4=1、FG3=0の比率となる。
【0018】
又、FG1とFG2の調整によって、Aスタンドの実速度が速度検出器28の性能限界や雑音等による影響を受けるような場合(この場合、予測値の重みを大きくする)にも制御することができる。
【0019】
ところで、ゼロスタート時には、Aスタンドの速度指令信号を入力とするゼロスタート補正器40の出力をゼロスタート用合成器34において合成器32の出力と合成している。この合成値と速度設定比38を乗算器36で掛け合わせてBスタンドの速度指令とする。ここで、ゼロスタート補正器40は1次遅れ要素{k /(1+ST)(但し、k は比例ゲイン、Sは複素数、Tは時定数)}のような伝達関数が組込まれおり、図3のe に示すようなBスタンドの速度指令の「補正分」を補う役割がある。
【0020】
図3は、ゼロスタート時の補正の様子を示す線図である。図3において、まず一番上のAスタンド速度指令の出力がスタートする。このグラフでa が、Aスタンドがゼロスタートに必要な分の速度指令値である。ここで、ゼロスタートに必要な分の速度指令が出力されないと、起動トルク分が得られず、電動機は回転せず、2段目のグラフの点線枠b 内に示すようにAスタンドの実速度は0に近くほとんど検出されない。Aスタンドの実速度がほとんど0に近いということは、3段目のグラフのc が示す合成器32の出力も点線枠d 内に示すように0に近く、これだけではBスタンドがゼロスタートするのに必要な分(3段目のグラフのg )の速度指令が得られない。このため、ゼロスタート補正器40を設けて、ゼロスタート時の補正(3番目のグラフに示すe )を行い、ゼロスタート用合成器34の出力f を得て、Bスタンドがゼロスタートするのに必要な分g を確保している。これにより、一番下のBスタンドの実速度のグラフのh の部分が示すように、Aスタンドと同時にゼロスタートすることができる。
【0021】
図4は、2スタンドより多数のスタンドになった場合の構成例を示すブロック線図である。
【0022】
図4では、第1、第2スタンドが高応答で、第3〜第5スタンドが低応答である場合を示したが、これに限られるものではなく、それぞれのスタンドの数は変更可能である。又、高応答スタンドと低応答スタンドの配列順序も図4とは逆にしてもよく、更に、高応答スタンドと低応答スタンドが交互に並んでいてもよい。
【0023】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、ゼロスタート時以外には、高応答が可能なスタンドを高応答に調整して、低応答スタンドの実速度と速度指令から計算した実速度予測値とで算出した値に速度設定比を掛け合せた値、隣接する高応答スタンドの速度指令とし、この速度指令に高応答のスタンドが追従することにより、応答性の異なるスタンドが同一タンデムミル内に存在しても各スタンドの揃速性を保つことができる。このとき、高応答スタンドの速度指令に実速度予測値も用いているが、これにより実速度検出器の限界(低速域での誤差)や外乱による影響を直接受けるのを避けることができる。
【0024】
又、ゼロスタート時には、低応答スタンドの速度指令から算出した値に速度設定比を掛け合せた値を、隣接する高応答スタンドの速度指令とすることで、高応答スタンドがゼロスタートするために必要な分の速度指令を得ることができる。
【0025】
更に、高応答が可能なスタンドを速度応答性の低いスタンドに制限されないために、高応答スタンドは外乱に対する張力変動及び板厚変動を迅速に抑制することができ、製品の歩留りや品質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示すブロック線図
【図2】高応答スタンドの計算方式を示すブロック線図
【図3】ゼロスタート時の補正の様子を示す線図
【図4】本発明の多スタンドの構成を示すブロック線図
【図5】本実施例で用いられるFGテーブルの一例を示す線図
【符号の説明】
10…速度設定器
12…加減速指令装置
14、36…乗算器
16…減算器
18…速度調整器
20…トルク調整器
22…電動機
24…圧延ロール
26…圧延材
28…速度検出器
30…実速度予測器
32…合成器
34…ゼロスタート用合成器
38…速度設定比
40…ゼロスタート補正器

Claims (1)

  1. 圧延ミル駆動用電動機の速度制御系の速度応答性が異なる圧延スタンドを有したタンデム圧延機の速度制御方法において、
    ゼロスタート時以外には、低応答のスタンドの実速度と、速度指令から計算した実速度予測値とから算出した値に速度設定比を掛け合せた値、隣接する高応答のスタンドの速度指令とし、
    ゼロスタート時には、低応答のスタンドの速度指令から算出した値に速度設定比を掛け合せた値を、隣接する高応答のスタンドの速度指令とすることを特徴とするタンデム圧延機の速度制御方法。
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