JP3563180B2 - 車両のための車体フレーム構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のための車体フレーム構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
梯子型フレームに代表される如き車体の床下部分に主要な強度部材が設けられる車体構造の場合、ボディシェルは強度部材として殆ど寄与しないので、フレームを構成する部材の大型化や板厚増強で剛性確保に対処することが一般的である。特に、ロードスターやコンバーチブル等のオープン式の車体は、固定ルーフが無いだけ車体剛性を高めることが困難であり、フレーム重量が嵩みがちである。またオープン式車体で剛性を高める構造としては、タルガトップやTバールーフと呼ばれる如き、左右のサイドパネルを上方で連結する強度部材を設ける形式も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、専らフレームで強度を高めようとすると、座席の側方に巨大な構造体が延設されて居住性や乗降性を悪化させたり、或いは重量を増大させたりする不都合がある。またタルガトップやTバールーフは、頭上を横切る部材が存在するので、完全オープンの爽快感を損なうといった欠点がある。
【0004】
本発明は、このような従来技術の欠点を解消し、ボディシェルに頼らずに高剛性を達成することのできる車両のための車体フレーム構造を提供することを目的に案出されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような目的を果たすために、本発明に於いては、居室空間に於ける運転席と助手席間に、リアバルクヘッド(11)の上部とフロントダッシュボードの上部(フロントダッシュボードアッパ8)とに各端が連結され且つ床から離間して車体前後方向に延在する強度部材(センタレール13)を設けるものとした。特に、前記車体前後方向強度部材を、固定ルーフを有さないオープン式車両の車体上面の運転席と助手席間に延設したり(請求項2)、前記リアバルクヘッドの前記車体前後方向強度部材が連結される部分に、左右の後輪懸架装置のダンパ取付タワー(10r)間を連結する箱形閉断面の強度部材部分を設けたり(請求項3)、前記フロントダッシュボードの前記車体前後方向強度部材が連結される部分に、箱形閉断面の強度部材部分を設けたり(請求項4)すると良く、また前記フロントダッシュボードの箱形閉断面の強度部材部分を、左右のサイドシル(サイドシルレール5)間に連結したり(請求項5)、左右の前輪懸架装置のダンパ取付タワー(10f)に連結したり(請求項6)、前後方向に離間して列設された複数の部分(8a・8b)からなり、これら両者間が箱形閉断面のトラス部材(9)で連結されており、トラス接点の一側が左右の前輪懸架装置のダンパ取付タワーに連結され、トラス接点の他側に前記車体前後方向強度部材の前端が接続されるものとしたり(請求項7)することにより、強度の増強効果をより一層高めることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図面を参照して本発明の構成を詳細に説明する。
【0007】
図1は、本発明に基づき構成されたオープン式車体のためのフレーム構造を示している。このフレーム1は、基本的には梯子型フレームの形態を踏襲しており、2本のサイドレール2と6本のクロスメンバ3と、各サイドレール2の外側面にトルクボックス4を介して接続された2本のサイドシルレール5とからなっており、中央客室床部は低くされ、前後の車軸が設けられる位置は上方に屈曲して高められたキックアップ部6f・6rとされている。
【0008】
これらの各メンバは、例えば鋼板をプレス成形してなる溝形材を溶接接続した中空箱形閉断面部材を組み合わせてなっている。
【0009】
サイドシルレール5の前端上面には、概ね門形に曲成してなるフロントメンバ7の両端が接続されている。このフロントメンバ7は、図2並びに図3に示すように、鋼板をプレス成形してなるアウタ部材7oとインナ部材7iとを溶接することによって構成されており、前後に離間して列設された2つの箱形閉断面部分を備えている。そしてこれら両者の特に車体左右方向に延在する強度部材をなすフロントダッシュボードアッパ8a・8b間が、箱形閉断面のトラス部材9で連結されている。
【0010】
前後の両キックアップ部6f・6rには、前後の両懸架装置のダンパの上端を取り付けるためのダンパタワー10f・10rがそれぞれ形成されている。特に後輪側のリアダンパタワー10rの上部は、箱形閉断面のリアバルクヘッド11で左右が互いに連結されている。また前側のフロントダッシュボードアッパ8aに於ける左右のトラス部材9の接続部近傍の前端面と左右の前輪懸架装置のダンパタワー10fの上部との間は、箱形閉断面のフロントフェンダアッパメンバ12で連結されている。このようにして左右のダンパタワーの上部に強度部材を連結することにより、サスペンション剛性を高効率に高めることができる。
【0011】
後側のフロントダッシュボードアッパ8bの中央部に於ける2つのトラス部材9が互いに接続して形成された三角形の頂点近傍部分とリアバルクヘッド11の中央部との間は、居室空間を肩部で左右に分断するように、前後方向に延在する箱形閉断面のセンタレール13で連結されている。このセンタレール13は、本実施例に示す如きオープン式車体に於いては、車体の上面に沿って延設されている。
【0012】
さて、前述の通り、オープン式の車体は車体剛性を高めることが困難であり、完全オープンとした上で、高剛性、高い居住性、並びに車体軽量化を達成することには大きな困難が伴った。そこで本発明に於いては、居室空間に於ける運転席と助手席間に車体前後方向に延在する強度部材としてセンタレール13を設けるものとした。これにより、頭上を完全に開放し、かつ床下に設けるフレーム部材の大型化並びに厚肉化が抑制される。なお、本発明は、上記実施例に示したオープン式の車体のみならず、固定ルーフを備えた車体にも適用可能であることは言うまでも無い。
【0013】
【発明の効果】
このように本発明は、従来の梯子型フレームが、サイドシル或いはセンタトンネルなど、専ら床下側を補強したいわば平面的な補強構造を採っているのに対し、居室の肩の周辺に前後方向のメンバを延設するといった立体的な補強構造としたため、特にオープン車体の居室空間の前後方向についての座屈強度を高効率に増強することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるオープン式車体のためのフレーム構造を示す斜視図。
【図2】図1に於けるII−II線に沿う部分的な断面輪郭図。
【図3】図1に於けるIII−III線に沿う部分的な断面輪郭図。
【符号の説明】
1 フレーム
2 サイドレール
3 クロスメンバ
4 トルクボックス
5 サイドシルレール
6 キックアップ部
7 フロントメンバ
8 フロントダッシュボードアッパ
9 トラス部材
10 ダンパタワー
11 リアバルクヘッド
12 フロントフェンダアッパメンバ
13 センタレール
Claims (7)
- 車両のための車体フレーム構造であって、
居室空間に於ける運転席と助手席間に、リアバルクヘッドの上部とフロントダッシュボードの上部とに各端が連結され且つ床から離間して車体前後方向に延在する強度部材を設けることを特徴とする車両のための車体フレーム構造。 - 前記車体前後方向強度部材が、固定ルーフを有さないオープン式車両の車体上面の運転席と助手席間に延設されることを特徴とする請求項1に記載の車両のための車体フレーム構造。
- 前記リアバルクヘッドの前記車体前後方向強度部材が連結される部分に、左右の後輪懸架装置のダンパ取付タワー間を連結する箱形閉断面の強度部材部分を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の車両のための車体フレーム構造。
- 前記フロントダッシュボードの前記車体前後方向強度部材が連結される部分に、箱形閉断面の強度部材部分を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両のための車体フレーム構造。
- 前記フロントダッシュボードの箱形閉断面の強度部材部分が、左右のサイドシル間に連結されることを特徴とする請求項4に記載の車両のための車体フレーム構造。
- 前記フロントダッシュボードの箱形閉断面の強度部材部分が、左右の前輪懸架装置のダンパ取付タワーに連結されることを特徴とする請求項4または5に記載の車両のための車体フレーム構造。
- 前記フロントダッシュボードの箱形閉断面の強度部材部分が、前後方向に離間して列設された複数の部分からなり、これら両者間が箱形閉断面のトラス部材で連結されており、トラス接点の一側が左右の前輪懸架装置のダンパ取付タワーに連結され、トラス接点の他側に前記車体前後方向強度部材の前端が接続されることを特徴とする請求項4または5に記載の車両のための車体フレーム構造。
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1995
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