JP3562377B2 - セラミック製放電ランプ - Google Patents

セラミック製放電ランプ Download PDF

Info

Publication number
JP3562377B2
JP3562377B2 JP09881699A JP9881699A JP3562377B2 JP 3562377 B2 JP3562377 B2 JP 3562377B2 JP 09881699 A JP09881699 A JP 09881699A JP 9881699 A JP9881699 A JP 9881699A JP 3562377 B2 JP3562377 B2 JP 3562377B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing
discharge lamp
high toughness
ceramic
tube portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09881699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000294195A (ja
Inventor
晶司 宮永
満 池内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ushio Denki KK
Original Assignee
Ushio Denki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ushio Denki KK filed Critical Ushio Denki KK
Priority to JP09881699A priority Critical patent/JP3562377B2/ja
Publication of JP2000294195A publication Critical patent/JP2000294195A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3562377B2 publication Critical patent/JP3562377B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、セラミック製放電ランプに関し、詳しくは、放電容器を形成する透光性セラミックスと同等または近似した線膨張率を有する封止部材および封着体により、気密封止構造が形成されたセラミック製放電ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、液晶表示装置のバックライト用光源や紫外線処理装置の光源などとして使用される放電ランプとしては、透光性セラミックスよりなる放電容器の発光管部内に一対の放電電極が対向配置されるとともに、水銀と希ガス、および必要に応じて各種の金属のハロゲン化物よりなる発光物質が封入されてなるセラミック製放電ランプが提案されている。
【0003】
図5は、従来におけるセラミック製放電ランプの一例における封止構造の要部を示す説明用断面図である。この例においては、透光性セラミックスよりなり、球形または楕円球形の発光管部31と、その両端に一体に連設された封止管部32とを有してなる放電容器30を具え、この放電容器30の発光管部31内に一対の放電電極33が対向配置され、この放電電極33を先端に有する電極棒34の基端部が、封止管部32の外端に配置されたサーメットよりなる封止部材35の内端側部分に埋設されて固定され、封止管部32と封止部材35との間にフリット封着剤が充填されて形成された封着体36により気密に封止されて、気密封止構造が形成されている。38は、封止部材35の外端面から外方に伸びるよう埋設されて固定された外部リード棒である。
また、封止管部32内には、電極棒34が挿通された状態で、例えばセラミックスよりなるスリーブ37が配置されている。
【0004】
而して、近年、このようなセラミック製放電ランプにおいては、より大電力で発光出力の大きいものが要求されており、これを実現するために大きな線径を有する電極棒を使用することが必要とされている。
しかしながら、上記のような構成の放電ランプにおいて、大きな線径を有する電極棒を使用した場合には、製造段階において、溶融したフリット封着剤が冷却されて封着体36を形成する際に、図6に示すように、電極棒34の線膨張率とフリット封着体36の線膨張率との差に起因して生ずる歪みにより、図において模式的に示した、封着体36における電極棒34の基端側部分に接触する領域40にクラックを発生させる場合があることが判明した。そして、この領域40に発生したクラックは、矢印Aで示すように、径方向に進行してスリーブ37および封止管部32に伸展し、遂には封止管部32に割れを生じさせる、という問題がある。この問題は、線径が0.3mm以上の電極棒34を使用したときに現れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上の事情に基づいてなされたものであり、その目的は、大きな線径を有する電極棒を使用した場合においても、封着体にクラックが生ずることが防止され、封止管部に割れを生じさせることがなく、生産性および信頼性の高いセラミック製放電ランプを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のセラミック製放電ランプは、透光性セラミックスよりなり、発光管部と当該発光管部に連設された封止管部とを有する放電容器を具え、前記発光管部内に一対の放電電極が対向配置され、当該放電電極を先端に有する電極棒の基端部が埋設されている封止部材が、前記封止管部の外端において、封着体により気密に封止されてなるセラミック製放電ランプであって、
前記封止部材の内端面に隣接する位置において、金属またはサーメットよりなる高靭性部材が電極棒の周囲に配置されていることを特徴とする。
【0008】
上記のセラミック製放電ランプにおいて、高靭性部材は、電極棒の外周面に巻装された金属箔よりなる構成とすることができる。
【0009】
上記のセラミック製放電ランプにおいて、高靭性部材の25〜350℃における平均線膨張率が、放電容器を構成する透光性セラミックスの25〜350℃における平均線膨張率をE[K−1]とするとき、E±1.0×10−6[K−1]であることが好ましい。
【0010】
上記のセラミック製放電ランプにおいて、高靭性部材が、封着体の構成成分のうち少なくとも1種と同一の構成成分を含有してなるサーメットよりなり、
当該高靭性部材の表層域には、封着体の構成成分を含有する中間層が形成されていることが好ましい。
【0011】
上記のセラミック製放電ランプにおいて、高靭性部材の破壊靭性値が、5MPam 1/2 以上であることが好ましい。
【0012】
上記のセラミック製放電ランプにおいては、電極棒の線径が0.3mm以上であるものを使用することができる。
【0013】
【作用】
以上のような構成によれば、封止部材の内端面に隣接する位置において、高靭性部材が電極棒の周囲に配置されていることにより、封着体にクラックが生ずることが防止され、仮にクラックが生じた場合においても、当該高靭性部材によりクラックが径方向に進行することが抑制されるので、封止管部に割れを生じさせることがなく、その結果、生産性および信頼性の高いセラミック製放電ランプを得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明について詳細に説明する。
図1は、本発明のセラミック製放電ランプの構成の一例を示す説明用断面図である。この例のセラミック製放電ランプを構成する放電容器10は、楕円球形の発光管部11と、この発光管部11の両端から外方に伸びるよう連設された筒状の封止管部12とを有してなり、透光性セラミックスにより形成されている。
ここに、放電容器10を構成するセラミックスとしては、透光性アルミナ多結晶体、透光性イットリウム−アルミニウム−ガーネット多結晶体、透光性イットリア多結晶体を用いることができるが、これらのうち、アルミナ多結晶体が特に好ましい。
一例における寸法例を挙げると、発光管部11の最大外径は8.7〜11.0mm、内容積は0.4〜0.75cmとされる。また、封止管部12の外径は2.0〜2.6mm、内径は0.6〜1.0mm、長さは34〜40mmとされる。
【0015】
放電容器10の発光管部11内には、一対の放電電極13が対向配置されており、この放電電極13は、封止管部12内から発光管部11にまで管軸に沿って伸びるよう配置された電極棒14の先端に電極コイルが巻き付けられて形成されている。
電極棒14の基端部は、内端面が封止管部12の外端面に対向するよう配置された円柱状の導電性の封止部材15の内端側部分に埋設されて固定されており、この封止部材15の外端側部分には、外方に伸びる外部リード棒16の端部が埋設されて固定されている。
電極棒14は、その線径が0.3mm以上とされ、外部リード棒16は、その線径が0.3mm以上とされる。一例の寸法例を挙げると、電極棒14は、例えば直径0.3〜0.5mmのタングステン線からなり、外部リード棒16は、例えば直径0.3〜0.5mmのタングステン線、モリブデン線または白金族の金属線からなる。また、電極棒14の先端に巻き付けられる電極コイルは、直径0.06〜0.3mmのタングステン線からなる。
【0016】
封止部材15の材料としては、例えばアルミナ成分と、シリカ成分と、アルミナおよびシリカ以外の金属酸化物である線膨張率調整成分と、アルミナより線膨張率が小さい金属成分とからなり、放電容器10の材質として用いられる透光性セラミックスと線膨張率が同等または近似した導電性サーメットが好適に用いられる。その具体例としては、例えばアルミナ−酸化マグネシウム−モリブデン−シリカ系サーメット、アルミナ−酸化ジスプロシウム−モリブデン−シリカ系サーメットなどを挙げることができる。
好適なサーメットにおける各成分の含有割合は、例えばアルミナ成分が15〜60容量%、シリカ成分が5〜30容量%、アルミナおよびシリカ以外の金属酸化物である線膨張率調整成分が5〜40容量%、アルミナより線膨張率が小さい金属成分が30〜60容量%とされる。
【0017】
封止管部12の外端部分の内部においては、図2に示すように、電極棒14の外径に適合する内径の貫通孔20aを有する円筒状またはワッシャ状の高靭性部材20が、電極棒14が貫通孔20aに挿通された状態で、封止部材15の内端面と隣接した位置に配置されている。この高靭性部材20の材質については後述する。
【0018】
また、放電容器10の封止管部12内には、スリーブ17が、これに電極棒14が挿通された状態で配置されており、スリーブ17の外端面が高靭性部材20の内端面と対向した状態とされている。
ここに、スリーブ17の材質としては、放電容器10を形成する透光性セラミックスと同等または近似した線膨張率を有するセラミックス、例えば透光性アルミナ結晶体、透光性イットリウム−アルミニウム−ガーネット多結晶体、透光性イットリア多結晶体などを用いることができる。
このスリーブ17は、その外径が封止管部12の内径と適合するとともに、その内径が電極棒14の直径と適合する形状を有することが望ましい。特にスリーブ17の外径と封止管部12の内径との差は小さいことが好ましく、具体的には0.12mm以下であることが望ましい。これにより、両者間の間隙を十分に小さくすることができるので、これに進入して凝縮する封入物の量を少なく抑えることが可能となる。
【0019】
そして、このセラミック製放電ランプにおいては、封止管部12の外端面と封止部材15の内端面との間の間隙から、例えばフリットガラスよりなる封着剤が充填されて封着体18が形成されることにより、封止部材15が封止管部12の外端部分に気密に封止されて、気密封止構造が形成されている。また、封着体18は、電極棒14の外周面とスリーブ17の内周面との間の間隙およびスリーブ17の外周面と封止管部12の内周面との間の間隙にも流入した状態で形成されている。
封着剤としては、例えば希土類酸化物−アルミナ−シリカ系などのフリットガラスを用いることができ、具体的には、例えば酸化ジスプロシウム−アルミナ−シリカ系のフリットガラスなどを用いることができる。
【0020】
高靭性部材20の材質としては、例えばアルミナ成分と、シリカ成分と、アルミナおよびシリカ以外の金属酸化物である線膨張率調整成分と、アルミナより線膨張率が小さい金属成分とからなり、放電容器10の材質として用いられる透光性セラミックスと線膨張率が同等または近似したサーメット、またはタンタル、ニオブなどの破壊靭性値の大きい金属が好適に用いられる。
【0021】
高靭性部材20の材質として用いられるサーメットの具体例としては、例えばアルミナ−酸化マグネシウム−モリブデン−シリカ系サーメット、アルミナ−酸化ジスプロシウム−モリブデン−シリカ系サーメットなどが挙げられる。
【0022】
高靭性部材20の材質として用いられるサーメットは、金属成分を30体積%以上の割合で含有していることが好ましく、これにより、当該高靭性部材20は優れた破壊靭性を有するものとなる。
また、高靭性部材20の材質として用いられるサーメットは、シリカ成分を5〜30体積%の割合で含有していることが好ましい。この場合には、後述するように、高靭性部材20の表層域に封着体18の構成成分を含有する中間層21aが形成されて、高靭性部材20と封着体18との間の密着性が極めて高いものとなる。
【0023】
高靭性部材20は、その破壊靭性値が放電容器10を形成する封止管部12およびスリーブ17の破壊靭性値より大きいことが必要であり、具体的には5MPam 1/2 以上であることが好ましい。
高靭性部材20を構成するサーメットまたは金属の破壊靭性値の一例を挙げると、アルミナ−酸化マグネシウム−モリブデン−シリカ系サーメットは、5〜12[MPam 1/2 ]、アルミナ−酸化ジスプロシウム−モリブデン−シリカ系サーメットは、5〜12[MPam 1/2 ]、タンタルが7〜20[MPam 1/2 ]、ニオブが7〜20[MPam 1/2 ]である。
【0024】
高靭性部材20の材質として用いられるサーメットは、放電容器10を形成する透光性セラミックスの材質に応じて選択される。すなわち、放電容器10を形成する透光性セラミックスの線膨張率と、高靭性部材20を形成するサーメットの線膨張率との差が小さいことが必要であり、具体的には、「25〜300℃における平均線膨張率」(以下、単に「平均線膨張率」という。)を測定したとき、透光性セラミックスの平均線膨張率をE〔K−1〕とした場合に、高靭性部材20を形成するサーメットの平均線膨張率がE±1.0×10−6〔K−1〕であることが好ましい。
この場合には、放電容器10を構成する透光性セラミックスの平均線膨張率と同等または近似した平均線膨張率を有する封着体18と高靭性部材20との間にクラックが生ずることがなく、基本的に、信頼性の高い気密封止構造が形成される。
【0025】
放電容器10を形成する透光性セラミックスの平均線膨張率の一例を挙げると、アルミナ多結晶体が7.0×10−6〔K−1〕、YAG多結晶体が7.2×10−6〔K−1〕、酸化イットリウム多結晶体が7.8×10−6〔K−1〕である。なお、平均線膨張率の値は、透光性セラミックスの製法、密度、結晶方位などによっても変動するものであり、従って、上記の平均線膨張率は一例(参考値)にすぎない。
【0026】
本発明のセラミック製放電ランプの封止の方法としては、透光性セラミックスよりなる発光管部11と、当該発光管部11に連設された封止管部12とを有する放電容器材料を垂立させた状態で保持し、上端となる封止管部12の外端面上に、例えばフリットガラスよりなるリング状の封着剤を介して、電極棒14等が一体に固定された封止部材15を配置し、当該封着剤とその周辺の領域を光加熱し、封着剤を溶融させて封着体18を形成し、この封着体18により封止管部12と封止部材15とを気密に封止する方法が好ましく利用される。
【0027】
高靭性部材20が、封着体18の構成成分のうちの少なくとも1種と同一の構成成分を含有してなるサーメットよりなる場合には、封着剤を溶融させる際に、高靭性部材20を構成するサーメットの構成成分の一部および封止部材15を構成するサーメットの構成成分の一部が溶融する。そして、高靭性部材20を構成するサーメットの構成成分と封着剤を構成する構成成分とが相互に拡散することにより、高靭性部材20の表層域に封着剤の構成成分が含有された層である中間層21aが形成される。また、封止部材15を構成するサーメットの構成成分と封着剤を構成する構成成分とが相互に拡散することにより、封止部材15の表層域に封着剤の構成成分が含有された中間層21bが形成される。図3は、中間層が形成された封止構造の要部を模式的に示す説明用断面図である。
【0028】
高靭性部材20の表層域に形成された中間層21aにおいては、封着体18との接触面から離れるに従って、封着体18の構成成分の含有割合が減少しており、具体的には、封着体18との接触面に近い位置においては、封着体18の構成成分の含有割合が緩やかに減少し、封着体18との接触面から遠い位置においては、フリット封着体18の構成成分の含有割合が大幅に減少する。
また、封止部材15の表層域に形成された中間層21bにおいても、同様の状態となる。
【0029】
高靭性部材20の表層域に中間層21aが形成され、封止部材15の表層域に中間層21bが形成されることにより、高靭性部材20と封着体18との間の密着性および封止部材15と封着体18との間の密着性が極めて高いものとなり、信頼性の高い気密封止構造が形成される。
【0030】
以上のような構成を有するセラミック製放電ランプによれば、封止部材の内端面に隣接する位置において、高靭性部材20が電極棒14の周囲に配置されていることにより、封着体18にクラックが生ずることが防止され、仮にクラックが生じた場合においても、当該高靭性部材20によりクラックが径方向に進行することが抑制されるので、封止管部12に割れを生じさせることがなく、その結果、生産性および信頼性の高いセラミック製放電ランプを得ることができる。
【0031】
図4は、本発明のセラミック製放電ランプの他の実施例の封止構造の要部を示す説明用断面図である。この例における高靭性部材25は、金属箔が電極棒14の外周面に、当該電極棒14の基端側部分からスリーブ17の外端部分に至る領域に巻装された金属箔により構成されている。
また、高靭性部材25は、電極棒14が挿入または圧入されて装着された、予め筒状に巻かれた金属箔により構成することもでき、この場合には、金属箔が一重に巻かれたものであってもよいが、両端縁部が重なり合っていてることが好ましい。更に、二重または三重以上巻き付けられたものとすることができる。
【0032】
高靭性部材25が金属箔よりなる場合には、当該高靭性部材25によって封着体18に生ずる歪みが吸収され、あるいは緩和されるので、封着体18にクラックが生ずることが防止され、これにより、封止管部12に割れを生じさせることがなく、従って、生産性および信頼性が高いセラミック製放電ランプを得ることができる。
【0033】
以上のように、本発明によれば、大きな線径を有する電極棒14を使用した場合であっても、封着体18にクラックが生ずることを確実に防止することができる。この効果は、特に線径が0.3mm以上である電極棒14を使用した場合に有効に発現される。
【0034】
以上、本発明の具体的な実施例について説明したが、本発明は上記の例に限定されるものではなく、各部の具体的構成については種々の変更を加えることが可能である。
例えば、電極棒は封止部材を貫通する構成であってもよく、その場合には、電極棒の外端部がそのまま外部リード部として機能するものとされ、封止部材は絶縁性のものであってもよい。
【0035】
また、例えばキセノンランプなどのように、発光物質として水銀が封入されていない放電ランプの場合には、電極棒の周囲にスリーブを配置することは不要であり、電極棒の外周面と放電容器の封止管部の内周面との間に間隙を有する構成とすることができる。
【0036】
【発明の効果】
本発明のセラミック製放電ランプによれば、封止部材の内端面に隣接する位置において、高靭性部材が電極棒の周囲に配置されていることにより、封着体にクラックが生ずることが防止され、封止管部に割れを生じさせることがなく、その結果、生産性および信頼性の高いセラミック製放電ランプを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセラミック製放電ランプの構成の一例を示す説明用断面図である。
【図2】図1における高靭性部材を示す斜視図である。
【図3】中間層が形成された封止構造の要部を模式的に示す説明用断面図である。
【図4】本発明のセラミック製放電ランプの他の実施例の封止構造の要部を示す説明用断面図である。
【図5】従来におけるセラミック製放電ランプの一例における封止構造の要部を示す説明用断面図である。
【図6】クラックが発生する領域およびクラックの進行を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
10 放電容器
11 発光管部
12 封止管部
13 放電電極
14 電極棒
15 封止部材
16 外部リード棒
17 スリーブ
18 フリット封着体
20 高靭性部材
20a 貫通孔
21a、21b 中間層
25 高靭性部材
30 放電容器
31 発光管部
32 封止管部
33 放電電極
34 電極棒
35 封止部材
36 封着体
37 スリーブ
38 外部リード棒

Claims (6)

  1. 透光性セラミックスよりなり、発光管部と当該発光管部に連設された封止管部とを有する放電容器を具え、前記発光管部内に一対の放電電極が対向配置され、当該放電電極を先端に有する電極棒の基端部が埋設されている封止部材が、前記封止管部の外端において、封着体により気密に封止されてなるセラミック製放電ランプであって、 前記封止部材の内端面に隣接する位置において、金属またはサーメットよりなる高靭性部材が電極棒の周囲に配置されていることを特徴とするセラミック製放電ランプ。
  2. 前記高靭性部材は、電極棒の外周面に巻装された金属箔よりなることを特徴とする請求項1に記載のセラミック製放電ランプ。
  3. 前記高靭性部材の25〜350℃における平均線膨張率が、前記放電容器を構成する透光性セラミックスの25〜350℃における平均線膨張係率をE[K -1 ]とするとき、E±1.0×10 -6 [K -1 ]であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のセラミック製放電ランプ。
  4. 前記高靭性部材が、封着体の構成成分のうちの少なくとも1種と同一の構成成分を含有してなるサーメットよりなり、
    当該高靭性部材の表層域には、封着体の構成成分を含有する中間層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のセラミック製放電ランプ。
  5. 前記高靭性部材の破壊靭性値が、5MPam 1/2 以上であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のセラミック製放電ランプ。
  6. 前記電極棒の線径が0.3mm以上であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のセラミック製放電ランプ。
JP09881699A 1999-04-06 1999-04-06 セラミック製放電ランプ Expired - Fee Related JP3562377B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09881699A JP3562377B2 (ja) 1999-04-06 1999-04-06 セラミック製放電ランプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09881699A JP3562377B2 (ja) 1999-04-06 1999-04-06 セラミック製放電ランプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000294195A JP2000294195A (ja) 2000-10-20
JP3562377B2 true JP3562377B2 (ja) 2004-09-08

Family

ID=14229857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09881699A Expired - Fee Related JP3562377B2 (ja) 1999-04-06 1999-04-06 セラミック製放電ランプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3562377B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5194377B2 (ja) * 2006-04-14 2013-05-08 ウシオ電機株式会社 放電ランプおよび放電ランプ装置
JP7290248B2 (ja) * 2019-07-29 2023-06-13 株式会社オーク製作所 放電ランプ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000294195A (ja) 2000-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1196973A (ja) 高圧放電ランプおよび照明装置
JP3562377B2 (ja) セラミック製放電ランプ
JP2003157801A (ja) 二重管構造を有する冷陰極蛍光ランプ
US5847510A (en) High pressure discharge bulb
KR100830748B1 (ko) 고압 가스 방전 램프 및 그 제조 방법
JP2002519833A (ja) 高圧ガス放電ランプ
JP3745519B2 (ja) セラミック製放電ランプ
JP3589845B2 (ja) セラミック製放電ランプ
JP3395546B2 (ja) 細管蛍光ランプ
JP4719105B2 (ja) メタルハライドランプ
US20070114940A1 (en) High-pressure discharge lamp assembly
JP3303794B2 (ja) セラミック製放電ランプおよびその製造方法
JPH11273626A (ja) セラミック製放電ランプ
JP2002231190A (ja) セラミック製放電ランプ
JP3385952B2 (ja) セラミック製放電ランプ
JP3576133B2 (ja) 高圧放電ランプ
JPH11204083A (ja) セラミック製放電ランプ
JP4430923B2 (ja) 金属蒸気放電ランプ及び照明装置
JP3480454B2 (ja) ショートアーク型超高圧放電ランプ
JP2003059451A (ja) 高圧放電ランプ
JP2001338611A (ja) 高圧放電ランプ
JP2517746Y2 (ja) 放電管
JP2662813B2 (ja) 金属蒸気放電ランプ
JPH11213949A (ja) セラミック製放電ランプ
JPH11273621A (ja) セラミック製放電ランプ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040511

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040524

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080611

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090611

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100611

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110611

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120611

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees