JP3562307B2 - 分電盤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、箱体の開口面に外扉を開閉自在に支持する扉枠を取着した分電盤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、実開昭53−17738号公報には、回路遮断器(分岐開閉器および主開閉器)を収納した箱体(分電盤箱)の開口口縁の端面に外扉(蓋体)の端面を合わせるべく、扉枠を箱体の開口口縁に取着している分電盤が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の分電盤では、扉枠に回動自在に支持された外扉の端面を箱体の端面に合わせてそのまま扉枠を箱体の開口口縁に取着しているので、外扉を閉めたときに外扉の端面が箱体の開口口縁に当接して塗装が剥げることがあり、錆の原因となる問題がある。
【0004】
本発明は、かかる事由に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、塗装が剥げ難く、もって錆にくい分電盤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明は、底板及び四周側板により形成された一面に開口を有する箱体と、この箱体の開口口縁の四周側板に取付ねじにより取着される扉枠と、この扉枠に回転自在に取着されて端面が箱体の四周側板の端面に対向した状態で箱体の開口を塞ぐ外扉と、この外扉よりも内側で端面が扉枠よりも内側に位置する内扉と、を備えた分電盤において、前記扉枠に、該扉枠の端面よりも外側に突出して外扉の端面が当接する緩衝材を前記取付ねじにより取着したものである。
【0006】
この構造によれば、外扉が箱体の開口側を閉塞している場合、外扉のがたつきが緩衝材によって緩和されて、そのがたつきによる当該分電盤の剥げが防止されるようになる。これにより、錆の原因が除かれるようになる。
なお、前記緩衝材に、扉枠の内面側に突出して内扉の外側に対向する内向片を設けた構造でもよい。この構造によれば、内扉のがたつきが緩衝材の内向片によって緩和されて、そのがたつきによる当該分電盤の剥げがより好適に防止されるようになる。
【0007】
また、前記緩衝材に、取付ねじの挿通孔に連通し、取付ねじが箱体から完全に外れた状態で取付ねじが頭部の重みで落下する方向に移動し始めたときに取付ねじのねじ部が係合する脱落防止孔を設けた構造でもよい。この構造によれば、取付ねじを緩めたときに、取付ねじが箱体から完全に外れて落下しようとしても、ねじ部が脱落防止孔に係合するので取付ねじの落下が防止されるようになる。これにより、取付ねじの紛失が防止されるようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態に係る分電盤を示す斜視図、図2は図1の分電盤の右側面側から見た断面図で、以下これらの図を用いて本実施形態について説明する。
【0009】
本分電盤は、住宅の壁面等に埋込又は露出して設置されるもので、箱体10、扉枠20、外扉30、内扉40及び内器ブロック50を備えている他、当該分電盤の錆の原因となる各部のがたつきを抑制するための4個の緩衝部材1を備えている。
【0010】
先に、分電盤の概略構成について説明すると、箱体10は、鉄板等の金属製板材によりなる底板11及び四周側板12によって前面に開口を有する箱状に形成され、錆防止用の塗装が全面に施されている。なお、箱体10の上側面となる四周側板12には、丸孔のノックアウト部12aが複数設けられている一方、箱体10の開口口縁となる四周側板12(内向きに直角に折曲された部分)には、取付ねじS1用のねじ孔12bが形成されている(後述の図4,図5参照)。
【0011】
この箱体10の開口口縁となる四周側板12には、扉枠20がこの四隅各近傍で緩衝部材1を介して取付ねじS1によりねじ止めされている。この扉枠20も鉄板等の金属製板材により形成され、錆防止用の塗装が全面に施されている。
【0012】
この扉枠20の右端には、略全周に亘って箱体10側へ延出する縁片が形成された金属製の外扉30が、2個の枢支部材21によって回動自在に枢支されている。これにより、外扉30は、この端面が箱体10の四周側板12の端面に対向した状態で箱体10の開口を開閉自在に閉塞するようになる。なお、外扉30も鉄板等の金属製板材により形成され、錆防止用の塗装が全面に施されている。
【0013】
また、扉枠20の前面には、四周側板12のねじ孔12bに対して前方に位置する取付ねじS1用の挿通孔22が形成されている(図4参照)。
【0014】
一方、箱体10の前面は、外扉30よりも内側で端面が扉枠20よりも内側に位置する内扉40により塞がれている。この内扉40は、図2に示すように、支持部材13、取付部材14及び固定板15を介して箱体10の底板11に取着されている。すなわち、底板11には固定板15が一体に取付けられており、この固定板15の左右端の各々には支持部材13がねじ止めされている。そして、各支持部材13の外面の各端部には、爪14aが先端に形成された取付部材14がねじS2によりねじ止めされている。これに対して、内扉40には、図1に示すように、各取付部材14の爪14aに対応する位置に係合孔41が形成されている。これにより、各取付部材14の爪14aを内扉40の対応する係合孔41に係合させれば、内扉40が箱体10に着脱可能に取着されることとなる。
【0015】
これら箱体10、扉枠20、外扉30及び内扉40により構成される分電盤内には、内器ブロック50が上記各支持部材13にねじ止めされて固定収納されている。この内器ブロック50には、例えば単相3線用の主幹開閉器51及びこの出力端子に導電バーを介して入力端子が電気的に接続される複数の分岐開閉器52が取着され、主幹開閉器51の入力端子及び各分岐開閉器52の出力端子にはそれぞれ先行配線された電線が接続される。なお、先行配線された電線は、箱体10の側壁に設けられたノックアウト部12aを打ち抜いて形成される通線孔を通して箱体10内に配線される。また、主幹開閉器51及び分岐開閉器52のハンドルは、内扉40に形成された窓孔42,43からそれぞれ突出される。
【0016】
図3は、緩衝部材1及び取付ねじS1を示す斜視図、図4は分電盤に取付ねじS1でねじ止めされた緩衝部材1の様子を示す断面図、図5は取付ねじS1の落下防止の様子を示す断面図で、次に、これらの図を用いて緩衝部材1について説明する。
【0017】
この緩衝部材1は合成樹脂により形成され、緩衝部材1の前面長手方向の一端側には、扉枠20の端面(図4では扉枠20の下側に位置する突片の下面)よりも外側に突出して外扉30の端面(この場合、外扉30の縁片の内面)が当接する外向片2が形成されている。これにより、外扉30が箱体10の開口側を閉塞している場合には外扉30のがたつきが緩衝部材1によって緩和される一方、外扉30の閉塞時には外扉30の端面が扉枠20の端面に当接するのを防止されるので、扉枠20及び外扉30の塗装剥げが防止され、錆の原因が取除かれることとなる。
【0018】
また、外向片2には外側に突出する凸部2aが形成されており、これにより、外扉30の縁片の先端が箱体10に当接しなくなるので、箱体10及び外扉30の塗装剥げが防止され、錆の原因がより好適に取除かれることとなる。
【0019】
また、緩衝部材1の前面長手方向の他端側には、扉枠20の内面(図4では扉枠20の上側に位置する突片の上面)側に突出して内扉40の外側(この場合には下側)に対向する内向片3が形成されている。これにより、内扉40が箱体10に取着されている場合には内扉40のがたつきが緩衝部材1の内向片3によって緩和される一方、箱体10への内扉40の取着時には内扉40が扉枠20に当接するのを防止されるので、当該分電盤の塗装剥げがより好適に防止されることとなる。
【0020】
また、内向片3の先端側には、断面フック状の係合突起部3aが形成されており、この係合突起部3aを扉枠20の内面側の先端に係合させることにより、緩衝部材1が扉枠20に仮止めされるようになる。
【0021】
さらに、緩衝部材1の前面には、図3に示すように、取付ねじS1用の挿通孔4及びこれに連通する脱落防止孔5が形成されている。挿通孔4は、例えば、取付ねじS1のねじ部山間の外径と同等かそれよりも大きい内径寸法に設定されている。これにより、取付ねじS1を回すことなく挿通孔4に挿通可能となり、作業が容易になる。
【0022】
一方、脱落防止孔5は、挿通孔4の内径よりも小さく、例えば、取付ねじS1のねじ部山間の外径以下でそのねじ部谷間の外径以上の内径寸法に設定され、取付ねじS1のねじ部に係合するようになっている。また、脱落防止孔5は、図4に示すように、四周側板12のねじ孔12bの前方に設けられている。従って、図4の状態から取付ねじS1を緩めたときに、図5に示すように、取付ねじS1が四周側板12のねじ孔12bから完全に外れて落下しようとしても、取付ねじS1のねじ部が脱落防止孔5に係合しているので取付ねじS1の落下が防止される。これにより、取付ねじの紛失が防止されることとなる。
次に、本分電盤への緩衝部材1の取付け手順について説明すると、箱体10の開口口縁となる四周側板12への扉枠20の取着前に、取付ねじS1のねじ部を挿通孔4に若干挿入して、取付ねじS1をそのまま脱落防止孔5側に平行移動させる。
【0023】
次いで、扉枠20の挿通孔22の前方に脱落防止孔5が位置するようにして、扉枠20の内面側の先端に係合突起部3aを係合して緩衝部材1を扉枠20に仮止めする。
【0024】
次いで、扉枠20の各挿通孔22が四周側板12の対応するねじ孔12bの前方に位置するようにしながら、各取付ねじS1のねじ部を対応するねじ孔12bに螺合する。これにより、箱体10の開口口縁となる四周側板12への扉枠20のねじ止めによる取着が完了するとともに、本分電盤への各緩衝部材1のねじ止めによる取付けが完了する。
【0025】
以上、本実施形態によれば、塗装を剥げ難くすることが可能になり、もって当該分電盤を錆にくくすることが可能になる。
【0026】
【発明の効果】
以上のことから明らかなように、請求項1記載の発明によれば、塗装を剥げ難くすることが可能になり、もって当該分電盤を錆にくくすることが可能になる。
【0027】
また、請求項2記載の発明によれば、内扉のがたつきによる当該分電盤の塗装剥げをより好適に防止することが可能になる。
【0028】
さらに、請求項3記載の発明によれば、取付ねじの落下を防止することが可能となる。これにより、取付ねじの紛失の防止が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る分電盤を示す斜視図である。
【図2】図1の分電盤の右側面側から見た断面図である。
【図3】緩衝部材及び取付ねじを示す斜視図である。
【図4】分電盤に取付ねじでねじ止めされた緩衝部材の様子を示す断面図である。
【図5】取付ねじの落下防止の様子を示す断面図である。
【符号の説明】
1 緩衝部材
2 外向片
3 内向片
4 挿通孔
5 脱落防止孔
10 箱体
11 底板
12 四周側板
20 扉枠
30 外扉
40 内扉
50 内器ブロック
S1 取付ねじ
Claims (3)
- 底板及び四周側板により形成された一面に開口を有する箱体と、この箱体の開口口縁の四周側板に取付ねじにより取着される扉枠と、この扉枠に回転自在に取着されて端面が箱体の四周側板の端面に対向した状態で箱体の開口を塞ぐ外扉と、この外扉よりも内側で端面が扉枠よりも内側に位置する内扉と、を備えた分電盤において、前記扉枠に、該扉枠の端面よりも外側に突出して外扉の端面が当接する緩衝材を前記取付ねじにより取着したことを特徴とする分電盤。
- 前記緩衝材に、扉枠の内面側に突出して内扉の外側に対向する内向片を設けたことを特徴とする請求項1記載の分電盤。
- 前記緩衝材に、取付ねじの挿通孔に連通し、取付ねじが箱体から完全に外れた状態で取付ねじが頭部の重みで落下する方向に移動し始めたときに取付ねじのねじ部が係合する脱落防止孔を設けたことを特徴とする請求項2記載の分電盤。
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JP11375398A JP3562307B2 (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | 分電盤 |
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JP11375398A JP3562307B2 (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | 分電盤 |
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JPH11308713A JPH11308713A (ja) | 1999-11-05 |
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JP11375398A Expired - Fee Related JP3562307B2 (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | 分電盤 |
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1998
- 1998-04-23 JP JP11375398A patent/JP3562307B2/ja not_active Expired - Fee Related
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