JP3561833B2 - プレストレスを導入したプレキャストコンクリートセグメントの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレテンション方式によってプレストレスを導入したプレキャストコンクリートセグメントの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のプレキャストコンクリートセグメントは、例えば高架橋の橋梁などに用いられるもので、一般には次のようにして一体ずつ製造されている。
【0003】
即ち、図4及び図5に示すように、例えば高架橋の橋梁に用いられるコンクリートセグメント41は、舗道用の天壁41Aの下部側に補強用のボックス壁41Bを連設して成るもので、例えば油圧ジャッキ42によるテンション手段43を備えた門型のプレテンション装置44を、コンクリートの打設ヤードに据え付ける一方、このコンクリート打設ヤードに、セグメントの底型枠45を備えた架台46と、左右の側型枠47,47と、天壁型枠48,48と、妻側の端面型枠49,50とを設置し、かつ、補強用の鉄筋カゴ51をセットして、更に、中空部の成形型枠52を設置する。
【0004】
そして、プレストレス導入用のPC鋼材53をプレテンション装置44にセットして、このPC鋼材53にプレテンションを付与すると共に、次いで、鉄筋カゴ51ならびにPC鋼材53を埋め込むようにコンクリートを打設して、このコンクリートの硬化後に型枠を脱型し、かつ、プレテンション装置44によるPC鋼材53のプレテンションを解除することで、プレストレスを導入したプレキャストコンクリートセグメントを製造している。
【0005】
上記のコンクリートセグメントの製造に用いられる一方の端面型枠49には、セグメント端面に例えば台形状の凹部aを形成するための突出部49aが設けられ、他方の端面型枠50には、セグメントどうしの連結状態で、上記の凹部aに入り込む凸部いわゆる剪断キーbを形成するための凹入部50aが設けられていて、隣り合わせに連結されるセグメント端面の凹凸部a,bを互いにマッチングさせることで、セグメント間の剪断強度を高める配慮が成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のコンクリートセグメントは、いわゆるバッチキャストの製造方法によることから、一体当たりのコンクリートセグメントの製造工期が長くかゝり、生産性の低さは否めないのであった。
【0007】
ここで、コンクリートセグメントを連続的に製造する方法として、上記の方法でプレストレス導入のプレキャストコンクリートセグメントを製造して、次回以降は、既成形のコンクリートセグメントをコンクリート打設ヤードの隣に移動させ、この既成形のコンクリートセグメントを端面型枠にして、これに次工程で成形するコンクリートセグメントの成形型枠を連結し、かつ、鉄筋カゴならびにプレストレス導入用のPC鋼材を配置して、PC鋼材にプレテンションを付与し、次いでコンクリートを打設して、このクリートの硬化後に、既成形のコンクリートセグメントの連結を解除する一方、次成形のコンクリートセグメントに対するPC鋼材のプレテンションを解除して、この次成形のコンクリートセグメントにプレストレスを導入することを繰り返し行うことが考えられる。
【0008】
上記の製造方法によれば、前工程での成形セグメントのコンクリート養生の間に、次工程のコンクリートセグメントの成形を開始するので、プレテンション方式によるプレストレス導入のプレキャストコンクリートセグメントを、狭いヤードでのショートなラインで連続的に且つ短工期で製造できると想定されたのであるが、この方法によって実際にセグメントを製造したところ、プレテンション方式であるが故に、隣り合うセグメント端面の凹凸部のマッチング面で不都合を生じることが判明したのである。
【0009】
即ち、PC鋼材のプレテンションを解除して、コンクリートセグメントにプレストレスを導入すると、そのプレストレスの導入によってコンクリートセグメントが縮むことから、セグメント端面の凹凸部のピッチがプレストレス導入前のピッチよりも若干小さくなる。
【0010】
しかるに、端面型枠に用いる既成形のコンクリートセグメントにおいては、既にプレストレスが導入されて、セグメント端面の凹凸部のピッチが若干小さくなった一定の状態になっており、この凹部または凸部を備えたセグメント端面を型枠にして、次のコンクリートセグメントを成形すると、当該コンクリートセグメントにプレストレスを導入した際、このセグメント端面の凹凸部のピッチが、端面型枠として用いたセグメント(先行して成形されたセグメント)の凹凸部のピッチよりも若干小さくなり、剪断キーに亀裂が入るなど、セグメント端面のマッチング面で不都合を生じるのである。
【0011】
本発明は、かゝる実情に鑑みて成されたものであって、その目的は、隣り合うセグメントの凹凸部のマッチングを容易に可能としたコンクリートセグメントの製造方法を提供する点にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、隣り合う端面の凹凸部を互いに嵌合させて連結するプレストレス導入のプレキャストコンクリートセグメントの製造方法として、前工程で成形した既成形のコンクリートセグメントを端面型枠にして、これに次工程で成形するコンクリートセグメントの成形型枠を連結すると共に、次成形のコンクリートセグメントに埋設するPC鋼材にプレテンションを付与し、かつ、コンクリートを打設して、このコンクリートの硬化後に、既成形のコンクリートセグメントの連結を解除すると共に、このセグメントに埋設のPC鋼材のプレテンションを解除して、既成形のコンクリートセグメントにプレストレスを導入する一方、次成形のコンクリートセグメントにプレテンション装置を一体化させた状態で、このコンクリートセグメントと既成形のコンクリートセグメントに対するプレストレス導入装置とを、セグメントの製造ライン方向で前後に入れ替えて、この入れ替えたセグメントの端面に次工程で成形するセグメントの成形型枠を連結する前に、上記の次成形セグメントの端面型枠を脱型するサイクルを繰り返すことを特徴としている。上記のPC鋼材としては、PC鋼線、PC鋼より線、PC鋼棒のいずれであってもよい。
【0013】
上記の方法によれば、プレストレス導入前の既成形のコンクリートセグメントを端面型枠にして、これの端面の凹部または凸部に合わせて次工程のコンクリートセグメントを成形し、かつ、既成形のコンクリートセグメントの連結を解除して後に、この既成形のコンクリートセグメントにプレストレスを導入させるので、既成形のコンクリートセグメントと、これに隣り合わせて連結する次成形のコンクリートセグメントとでは、セグメント端面の凹凸部のピッチが常に一致するようになり、セグメント端面の適正なマッチングが達成される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3はプレキャストコンクリートセグメント1の製造設備を示し、このコンクリートセグメント1は、例えば高架橋の橋梁などに用いられるもので、舗道用の天壁1Aの下部側に補強用のボックス壁1Bを連設して成る。
【0015】
上記の設備によって製造されるコンクリートセグメント1には、後述するように、プレテンション方式によってプレストレスが導入されるが、ポストテンション方式によってプレストレスを導入させる形態をとることも可能である。
【0016】
図1〜図3において、図中の2は外枠用の底型枠3を備えた架台で、セグメントの製造ライン方向で入れ替え可能に3台を用意している。
【0017】
4は製造ライン方向に延びるレール5,5に沿って移動可能な底型枠移動用台車で、底型枠支持架台2の持ち上げジャッキ6を備えており、かつ、底型枠支持架台2を持ち上げた状態で、コンクリート打設ヤードAと、その隣の型枠構成ヤードBと、セグメント搬出の待機ヤードCの三位置わたって移動可能に構成されている。
【0018】
7,7は外枠用の左右の側型枠、8,8は左右の天壁型枠で、それぞれ支持架台9,9に設けられて、コンクリートの打設ヤードAに常設されている。
【0019】
10,10はプレストレス導入用のプレテンション装置で、各ヤードA〜Cに対応させて配置された左右の架台9,9を跨ぐように、セグメントの製造ライン方向で二組が設置され、かつ、上部にフック11,11を備えて、例えば門型クレーン等によって個々に吊り下げられて、セグメントの製造ライン方向で前後に入れ替え可能に構成されている。
【0020】
この二組のプレテンション装置10,10は同じ構成であって、コンクリート打設ヤードAと型枠構成ヤードBのそれぞれに対応させて、左右両側にフレーム12,12を設置し、かつ、各フレーム12,12にレール13,13を設ける一方、このレール13に沿って移動可能な左右のボックスフレーム14,14にわたって、連結ピン15,15を介して2本の突っ張りフレーム16を枢着し、更に、左右のボックスフレーム14,14の上部側と突っ張りフレーム16の両端側とにわたって、これら三者を固定するためのネジ式ジャッキ17,17を取り外し可能に設けている。
【0021】
そして、一方のボックスフレーム14の上下部側に、PC鋼材固定手段18,19を設けると共に、他方のボックスフレーム14の上下部側には、PC鋼材テンション手段20,21を設けて、上部側のPC鋼材固定手段18とテンション手段20とにわたって、ボックスフレーム14,14の立ち調整用のPC鋼材22を張設する一方、下部側のPC鋼材固定手段19とテンション手段21とにわたっては、セグメント成形後にコンクリートセグメント1にプレストレスを導入するためのPC鋼材(例えば、PC鋼線)23を連結するようにしている。
【0022】
尚、上部側ならびに下部側のPC鋼材テンション手段20,21は、詳細な図示を省略するが、複数本のPC鋼材23の固定部材と、この固定部材をテンション方向に移動させるジャッキとから成る。
【0023】
次に、プレストレスを導入したプレキャストコンクリートセグメント1の製造方法の一手順について説明する。
【0024】
先ず、底型枠3と左右の側型枠7,7と天壁型枠8,8、及び、妻側の端面型枠26,27と左右の端部型枠28,28を、コンクリートの打設ヤードAに配置すると共に、鉄筋カゴ29をセットし、かつ、片持ちアーム30を備えた内枠支持装置31を待機ヤードDから打設ヤードA側に移動させて、これの片持ちアーム30のセグメント成形部位を外れた箇所を、支持架台32を介してジャッキ33により支持し、かつ、片持ちアーム30に備えた中空部成形用の折り畳み型枠34を拡げて、所定の中空部成形姿勢に設置する。
【0025】
そして、プレテンション装置10の上部側のPC鋼材固定手段18とテンション手段20とにわたって、複数本の立ち調整用のPC鋼材22を張設する一方、プレテンション装置10の下部側のPC鋼材固定手段19とテンション手段21とにわたっては、セグメント天壁1Aの厚さ中央に位置させるように、プレストレス導入用の複数本のPC鋼材23を、端部型枠28,28を貫通させて張設し、かつ、ネジ式ジャッキ17,17の連結を解除して、ボックスフレーム14,14の立ちを調整しつつ、両PC鋼材22,23を緊張させて、プレストレス導入用のPC鋼材23に所定のプレテンションを付与するのである。
【0026】
次に、鉄筋カゴ29ならびにPC鋼材23を埋め込むようにコンクリートを打設して、このコンクリートが硬化し、所定のコンクリート強度が発現した時点で、中空部成形用の型枠34を折り畳んでジャッキ33を収縮させ、かつ、ジャッキ支持架台32を撤去(次回以降のセグメント1の成形には不要である。)して、内枠支持装置31を待機ヤードDに退避させる一方、妻側の端面型枠26,27を取り外し、更に、左右の側型枠7,7と天壁型枠8,8とを切り離して、底型枠移動用台車4に備えたジャッキ6により、底型枠3を備えた架台2ごと成形セグメント1を持ち上げ、かつ、門型クレーン等によってプレテンション装置10を吊り上げて、成形セグメント1とプレテンション装置10とを一体にした状態で、これを隣の型枠構成ヤードBに移動させる。
【0027】
そして、台車4のジャッキ6を収縮させて架台2をベース35上に着座させ、かつ、この間に、別途、底型枠3を備えた空の架台2と、もう一組のプレテンション装置10とを、門型クレーン等によってコンクリートの打設ヤードAに入れ換えるのである。
【0028】
今後も含めて、プレテンション装置10を移動させる際には、PC鋼材22,23に無理な負荷が掛からないように、左右のボックスフレーム14,14と突っ張りフレーム16とにわたってネジ式ジャッキ17,17を連結し、かつ、セグメント1の例えば天壁1Aとフレーム16との間に、フレーム16の上下の振れ止め用スペーサーSを介在させるものとする。
【0029】
尚、妻側の一方の端面型枠26には、セグメント端面に例えば台形状の凹部aを形成するための突出部26aが設けられ、他方の端面型枠27には、セグメントどうしの連結状態で、上記の凹部aに入り込む凸部いわゆる剪断キーbを形成するための凹入部27aが設けられていて、隣り合わせに連結されるセグメント端面の凹凸部a,bを互いにマッチングさせることで、セグメント間の剪断強度を高めるように配慮している。
【0030】
次に、上記のようにした製造された既成形のコンクリートセグメント1を、それの一方の妻側端面1aを妻側型枠26に代わる端面型枠として用いて、コンクリートの打設ヤードA側において、次工程で成形するコンクリートセグメント1の成形型枠(上記の空架台2に備えた底型枠3と、左右の側型枠7,7と天壁型枠8,8、及び、他方の端面型枠27と端部型枠28,28、更に、内枠支持装置31が備える中空部成形用の折り畳み型枠34)を、既成形のコンクリートセグメント1の妻側端面1aに連結し、かつ、内枠支持装置31が備える片持ちアーム30の遊端側を、ジャッキ33を介して既成形のコンクリートセグメント1により支持する。
【0031】
そして、鉄筋カゴ29ならびにプレストレス導入用のPC鋼材23を配置して、プレテンション装置10によって、PC鋼材23にプレテンションを付与し、次いでコンクリートを打設し、かつ、このコンクリートが型枠を要しない程度に硬化した時点で、底型枠支持架台2を待機ヤードC側にやゝ移動させて、前工程で成形した既成形コンクリートセグメント1の連結を解除するのである。
【0032】
この後、既成形コンクリートセグメント1が所定のコンクリート強度を発現した時点で、プレテンション装置10によるPC鋼材23のプレテンションを解除して、既成形のコンクリートセグメント1にプレストレスを導入し、かつ、架台2の下部に台車4を潜り込ませて、既成形コンクリートセグメント1をジャッキアップし、この間に、セグメント搬出の待機ヤードCに存する別の空架台2を吊り上げ、これによって空になった待機ヤードCに向けて、既成形のコンクリートセグメント1を乗せた台車4を移動させて、既成形のコンクリートセグメント1を待機ヤードCにストックするのである。
【0033】
一方、次工程で成形しているセグメントのコンクリートが、型枠を必要としないコンクリート強度を発現した時点で、妻側の端面型枠27を取り外し、かつ、中空部成形用の型枠34を折り畳んで、内枠支持装置31を待機ヤードDに退避させ、更に、左右の側型枠7,7と天壁型枠8,8とを切り離して、底型枠移動用台車4によって、成形セグメント1をプレテンション装置10と一体にした状態で、型枠構成ヤードBに移動させ、この間に、吊り下げ保持している別の空架台2をコンクリートの打設ヤードAに配置すると共に、前工程で既成形のコンクリートセグメント1のPC鋼材23にプレテンションを付与していたプレテンション装置10についても、これを門型クレーン等によってコンクリート打設ヤードAに配置するのである。
【0034】
次回以降は、以上のサイクルを繰り返すことで、即ち、前工程で成形した既成形のコンクリートセグメント1を端面型枠にして、これに次工程で成形するコンクリートセグメント1の成形型枠を連結すると共に、次成形のコンクリートセグメント1に埋設するPC鋼材23に、プレテンション装置10によってプレテンションを付与し、かつ、コンクリートを打設して、このコンクリートの硬化後に、既成形のコンクリートセグメント1の連結を解除すると共に、このセグメント1に埋設のPC鋼材23のプレテンションを解除して、既成形のコンクリートセグメント1にプレストレスを導入する一方、次成形のコンクリートセグメント1にプレテンション装置10を一体化させた状態で、このコンクリートセグメント1と既成形のコンクリートセグメント1に対するプレストレス導入装置10とを、セグメントの製造ライン方向で前後に入れ替え、かつ、この入れ替えたセグメント1の端面に次工程で成形するセグメント1の成形型枠を連結する前に、上記の次成形セグメント1の端面型枠27を脱型するサイクルを繰り返すことで、端面に凹凸部a,bを備えたプレストレス導入のプレキャストコンクリートセグメント1を、狭いヤードA〜Cでのショートなラインで連続的に且つ短工期で製造することができるのであり、図2では、第3回目のコンクリートセグメント1の製造状況を示しているのである。
【0035】
上記のセグメント製造方法によれば、プレストレス導入前の既成形のコンクリートセグメント1を端面型枠にして、これの端面の凹部aに合わせて次工程のコンクリートセグメント1を成形し、かつ、既成形のコンクリートセグメント1の連結を解除して後に、この既成形のコンクリートセグメント1にプレストレスを導入させるので、既成形のコンクリートセグメント1と、これに隣り合わせて連結する次成形のコンクリートセグメント1とでは、セグメント端面の凹凸部a,bのピッチが常に一致するようになり、セグメント端面の適正なマッチングが達成される。
【0036】
尚、妻側の一方の端面型枠26に、台形状の凹部aを形成するための突出部26aを設けているが、この一方の端面型枠26に、凹部aに入り込む凸部いわゆる剪断キーbを形成するための凹入部を設け、かつ、他方の端面型枠27に、凹部aを形成するための突出部を設けてもよいのである。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、プレテンション方式によってプレストレスを導入したプレキャストコンクリートセグメントを製造するに際して、次工程で成形するセグメントの端面型枠に用いるところの既成形のコンクリートセグメントとして、プレストレス導入前のものに特定した点に特徴を有し、かゝるセグメントの製造方法によれば、最終的にプレテンションを解除して、コンクリートセグメントにプレストレスを導入させた状態では、隣り合わせに連結されるコンクリートセグメントの端面の凹凸部のピッチが常に一致するようになる。
【0038】
従って、本発明によれば、プレテンション方式を採用しているにもかかわらず、プレストレスが導入されたプレキャストコンクリートセグメントを狭いヤードで連続的に且つ短工期で、しかも、隣り合う端面の凹凸部のマッチングを容易に可能にして製造できる方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】プレキャストコンクリートセグメントの製造設備を示す正面図である。
【図2】コンクリート打設ヤードのプレテンション装置を図1のX−X方向から見たセグメント製造設備の平面図である。
【図3】セグメント製造設備の側面図である。
【図4】従来例のセグメント製造設備の正面図である。
【図5】従来例のセグメント製造設備の平面図である。
【符号の説明】
1…コンクリートセグメント、3,7,8,27,28,34…次工程のセグメント成形型枠、10…プレテンション装置、23…PC鋼材、a,b…凹凸部。

Claims (1)

  1. 隣り合う端面の凹凸部を互いに嵌合させて連結するプレキャストコンクリートセグメントの製造方法であって、前工程で成形した既成形のコンクリートセグメントを端面型枠にして、これに次工程で成形するコンクリートセグメントの成形型枠を連結すると共に、次成形のコンクリートセグメントに埋設するPC鋼材にプレテンションを付与し、かつ、コンクリートを打設して、このコンクリートの硬化後に、既成形のコンクリートセグメントの連結を解除すると共に、このセグメントに埋設のPC鋼材のプレテンションを解除して、既成形のコンクリートセグメントにプレストレスを導入する一方、次成形のコンクリートセグメントにプレテンション装置を一体化させた状態で、このコンクリートセグメントと既成形のコンクリートセグメントに対するプレストレス導入装置とを、セグメントの製造ライン方向で前後に入れ替えて、この入れ替えたセグメントの端面に次工程で成形するセグメントの成形型枠を連結する前に、上記の次成形セグメントの端面型枠を脱型するサイクルを繰り返すことを特徴とするプレキャストコンクリートセグメントの製造方法。
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