JP5032804B2 - 射撃場の構造 - Google Patents
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Description
これは柱、梁、壁、屋根の各部材を相互に剛結合することによって構造物を構築する方法である。
一方、射撃場を設置した場合にその付近に将来、住宅が接近してくる可能性がある。
そのような将来の状況に対処できるために、射撃場の設置が容易であるだけでなく、解体もまた容易に行うことができる構造が望まれる。
<1> 従来の射撃場は設置のための経済性を考慮したものであっても、解体時の経済性を考慮したものは存在しなかった。
<2> さらに、構築する場合においてもラーメン構造の場合には、部材の接合部の組み立てが複雑でかつ手間を要する。そのために工期が長くなる傾向がある。
<3> 屋根、床部分を現場打ちコンクリートで構築しているために、解体に際しては大きな騒音が発生し、住宅地が接近する場所では解体が困難である。
<4> ラーメン構造の部材は、解体した後に再度転用することが一般には困難である。
また本発明の射撃場の構造は、プレキャストコンクリート製の壁部の一面と柱部と台部が一体となった壁付き柱部材と、プレキャストコンクリート製の壁部の一面と梁部と台部が一体となった屋根付き梁部材とより構成し、壁付き柱部材の壁部側を内側に向けて並べて壁体を構築し、対向して構築した壁体の間に、屋根付き梁部材の壁部側を下側に向けて並べて天井を構成し、壁付き柱部材と屋根付き梁部材との連結は、隣接する部材との間の隙間に配置したPC鋼棒を緊張して構成した射撃場の構造を特徴としたものである。
<1> 射撃場の構築が容易であるだけでなく、解体も容易であり、解体後の部材の多くが再度転用することができる。
<2> 各部材と部材との連結を、部材の間の隙間に配置したPC鋼棒の緊張によって行うから、解体がさらに容易であり、部材そのものを損傷することがない。
本発明の射撃場の構造は、基本的にはプレキャストコンクリート製のPC部材である壁付き柱部材1と屋根付き梁部材2とによって構成する。
壁付き柱部材1は、プレキャストコンクリート製のPC部材である。
そしてこの壁付き柱部材1は、壁部11の一面と柱部12と台部13が一体となった構造を呈する。
すなわち垂直に立てた場合に、最下部にコンクリートブロック状の台部13が位置し、この台部13の上に壁部11と柱部12を鉛直に搭載し、さらに壁部11と柱部12の頂部には受け梁14を搭載した形状を呈する。
壁付き柱部材1の柱部12を形成した側と反対の面は平滑な面を維持して、射撃の際の不規則な兆弾の発生を避ける。
屋根付き梁部材2もプレキャストコンクリート製のPC部材である。
そして、この屋根付き梁部材2は、板状の屋根板21の一面に梁部22を突設させて一体とした形状を呈する。
さらに屋根付き梁部材2の一端には、図3に示すようにコンクリートの長方形体である緊張台23を突出させて形成する。
ただし、後述するように両側の壁体の中間に中壁を設置しない構造の場合には、緊張台23は不要である。
屋根付き梁部材2の梁部22を形成した側と反対の面は平滑な面を維持して、射撃の際の不規則な兆弾の発生を避ける。
基礎3となるべきコンクリートブロックを現場で打設する。
その際に、基礎3には事前にPC鋼棒5を鉛直に配置しておく。
このPC鋼棒5の間隔は、正確に壁付き柱部材1の台部13の長さの外側に位置するように配置しておく。
そして壁付き柱部材1をクレーンなどで吊り上げ、その壁部11側を内側に向けて並べて外壁を構築する。
すると図4に示すように、壁付き柱部材1の台部13の両端にPC鋼棒5が位置することになる。
こうして隣接する壁付き柱部材1と壁付き柱部材1とは、その隙間にPC鋼棒5を介在させる状態で隣接、設置される。
その後、PC鋼棒5にプレート、ナットを取り付け、PC鋼棒5をジャッキで緊張したら定着ナットを締め付けてPC鋼棒5の緊張状態を維持した状態で固定する。
こうして基礎の上に設置した壁付き柱部材1を順次、隣接して並べて一連の外壁を構築する。
中壁4は、プレキャストコンクリート製の中壁部と台部とが一体となった躯体であり、壁部のいずれの面にも柱などを突設させていない。
したがって両面は平滑な平面を維持しており、射撃の弾丸が当たった際にも不規則な兆弾が発生しない。
この中壁4を、壁付き柱部材1を対向して構築した外壁体の中間の位置に設置する。
この中壁4の設置によって、中壁4と外壁で区切られた、平行した二つの部屋が構成できる。
壁体と中壁4の間に、屋根付き梁部材2の屋根板21を下側に向けて並べて天井を構成する。
その際に、屋根付き梁部材2の緊張台23側は中壁4の上に設置する。
すなわち、中壁4の上には両側の屋根付き梁部材2の端部である緊張台23が対向する状態で搭載されることになる。
中壁4の上端面には、屋根付き梁部材2の幅に接する状態でPC鋼棒5を鉛直に取り付けておくので、屋根付き梁部材2はPC鋼棒5の間に正確に据え付けられる。
また中壁4の上端面にはクロロプレンゴムのような弾性材を敷設しておけば長期間にわたって止水が完全である。
屋根付き梁部材2と壁付き柱部材1との間は、図5に示すようにPC鋼棒5を緊張することによって締結する。
すなわち、壁付き柱部材1の幅と屋根付き梁部材2の幅を等しく形成し、壁付き柱部材1の接合部と、屋根付き梁部材2の接合部とを一致させて設置する。
すると、壁付き柱部材1の受け梁14の側面と、屋根付き梁部材2の屋根部の側面とが同一の鉛直平面を形成することになる。
この鉛直平面と隣接する鉛直平面の隙間にPC鋼棒5を配置する。
そしてPC鋼棒5の両端にプレートと定着ナットを取り付けて、PC鋼棒5をジャッキで緊張したら定着ナットを締め付けてPC鋼棒5の緊張状態を維持した状態で固定する。
こうして屋根付き梁部材2と壁付き柱部材1とをPC鋼棒5を介して取り付けることができる。
屋根付き梁部材2と屋根付き梁部材2とは、中壁4の上において、その緊張台23が当接する状態で位置している。
そこで緊張台23の側面に沿ってPC鋼棒5を配置し、PC鋼棒5の両端にプレートと定着ナットを取り付けて、PC鋼棒5をジャッキで緊張したら定着ナットを締め付けてPC鋼棒5の緊張状態を維持した状態で固定する。
こうして一方の屋根付き梁部材2と、他方の屋根付き梁部材2とをPC鋼棒5を介して連結することができる。
ひとつの壁付き柱部材1と隣接する壁付き柱部材1との間、およびひとつの屋根付き梁部材2と隣接する屋根付き梁部材2との間にはPC鋼棒5を介在させるだけの間隔が開いている。
そこでそれらの間隔には、組み立て時に一定の厚みを持つシール材を介在させて組み立てる。
またPC鋼棒5を配置した場所には無収縮モルタルなどを充填する。
射撃場の用途が終わるなどで、解体する場合には、まず屋根付き梁部材2と屋根付き梁部材2との間を緊張しているPC鋼棒5の定着ボルトを解体する。
この場合には専用のジャッキを用いて、PC鋼棒5を把持し、組み立て時の緊張力を導入してPC鋼棒5を引っ張り、その状態で定着ナットを緩めて解体し、クレーンで撤去する。
同様にして、屋根付き梁部材2と壁付き柱部材1とのPC鋼棒5も、部材間のモルタルなどを除去しつつ解体する。
さらに壁付き柱部材1と基礎とのPC鋼棒5も解体する。
以上のように各部材の取付は、部材と部材との間の隙間に配置してPC鋼棒5によって行っており、部材に直接PC鋼棒5を取り付けていないから、損傷のないままのプレキャスト部材を回収することができ、次の場所への移転や他の用途への転用を行うことができる。
なお、以上は外壁と外壁の中間に中壁4を配置した実施例について説明したが、中壁4を用いない構成を採用することもできる。
その場合には緊張台23の存在しない屋根付き梁部材2の両端をおのおの壁付き柱部材1の上に搭載してPC鋼棒5によって締結することになる。
2:屋根付き梁部材
3:基礎
4:中壁
5:PC鋼棒
Claims (2)
- プレキャストコンクリート製の壁部の一面と柱部と台部が一体となった壁付き柱部材と、
プレキャストコンクリート製の壁部の一面と梁部と台部が一体となった屋根付き梁部材と、
プレキャストコンクリート製の壁部と台部とが一体となった中壁とより構成し、
壁付き柱部材の壁部側を内側に向けて並べて壁体を構成し、
対向して構築した壁体の間に、中壁を並べて設置し、
壁体と中壁の間に、屋根付き梁部材の壁部側を下側に向けて並べて天井を構成し、
壁付き柱部材と屋根付き梁部材との連結は、
隣接する部材との間の隙間に配置したPC鋼棒を緊張して構成し、
一方の屋根付き梁部材の端と、他方の屋根付き梁部材の端とは中壁の上に搭載し、
屋根付き梁部材と屋根付き梁部材との連結は、
隣接する部材との間の隙間に配置したPC鋼棒を緊張して構成した、
射撃場の構造。 - プレキャストコンクリート製の壁部の一面と柱部と台部が一体となった壁付き柱部材と、
プレキャストコンクリート製の壁部の一面と梁部と台部が一体となった屋根付き梁部材とより構成し、
壁付き柱部材の壁部側を内側に向けて並べて壁体を構築し、
対向して構築した壁体の間に、屋根付き梁部材の壁部側を下側に向けて並べて天井を構成し、
壁付き柱部材と屋根付き梁部材との連結は、
隣接する部材との間の隙間に配置したPC鋼棒を緊張して構成した、
射撃場の構造。
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