JP3561382B2 - 入出力デバイス制御システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、入出力デバイスを制御する入出力デバイス制御システムに関し、特に、柔軟で高い信頼性を実現する入出力デバイス制御システムに関する。
【0002】
システムを構成するワークステーションの高速化等により、分散型の処理体系が採用されるようになってきた。この分散型の処理体系を実用的なものとするために、柔軟なシステムの構築と、高い信頼性を持つシステムの構築が叫ばれている。
【0003】
【従来の技術】
新聞CTSを含めた印刷の分野では、プリンタやスキャナ等のような各入出力デバイス毎に、ワークステーション等で構成される専用の制御装置を1台用意する構成を採って、その専用の制御装置に従って、入出力デバイスを制御するという構成を採っている。
【0004】
そして、入出力デバイスが遠隔地に設置されるときには、入出力デバイスと専用の制御装置との間を、専用の通信回線を使って接続するという構成を採っている。
【0005】
そして、システムの信頼性を確保する必要があるときには、システムを二重化するという構成を採っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来技術に従っていると、入出力デバイスを追加するときに、追加する入出力デバイス1台につき専用の制御装置を1台追加しなければならず、コストが増大するとともに、設置スペースが増大するという問題点があった。
【0007】
また、遠隔地に設置される入出力デバイスについては、専用の通信回線を用意しなければならないとともに、その通信回線用の回線制御装置を用意しなければならず、コストが増大するとともに、システム規模が増大するという問題点があった。
【0008】
また、システムを二重化することで信頼性を確保するという構成を採っていると、コストが増大するとともに、効率が劣化するという問題点があった。すなわち、入出力デバイスと制御装置とが1対1でくくり付けられているために、高価な入出力デバイスが正常状態にあっても、それに接続される制御装置が異常であるときには、その入出力デバイスをシステムから切り離すしかなく非効率的であった。
【0009】
結局、従来技術に従っていると、次のような問題点がある。
【0010】
すなわち、入出力デバイスと制御装置とが1対1で接続されているために、システムの柔軟性が低い。そして、システムの規模に依存して回線制御装置等の機器を追加する必要があり、システムの拡張に伴う機器構成が不自由である。そして、装置ダウン時に、異常装置のみを切り離すことが困難であり、そのため、システムの信頼性を高めるためには、システムを二重化することでコストや設置スペースの増大が避けられない。
【0011】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、入出力デバイスを制御する構成を採るときにあって、柔軟で高い信頼性を実現する新たな入出力デバイス制御システムの提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
図1に、本発明を具備する入出力デバイス制御システムの原理構成を図示する。
【0013】
本発明の入出力デバイス制御システムは、同一種別の入出力デバイスを含む複数の入出力デバイスを制御対象とする。
【0014】
図中、1は入出力デバイス対応に設けられるネットワーク接続装置、2は1つ又は複数設けられる上位制御装置、3は複数設けられるネットワーク、4はブローカ装置である。
【0015】
このネットワーク接続装置1は、入出力デバイス対応に設けられて、入出力デバイスに接続されるインタフェースと、それぞれのネットワーク3に接続されるインタフェースとを有して、入出力デバイスを制御する。
【0016】
上位制御装置2は、それぞれのネットワーク3に接続されるインタフェースを有して、ネットワーク接続装置1を制御する。
【0017】
ネットワーク3は、LANやWAN等から構成されて、上位制御装置2とネットワーク接続装置1とブローカ装置4との間を接続する。
【0018】
ブローカ装置4は、それぞれのネットワーク3に接続されるインタフェースを有して、入出力デバイスの資源管理を行うことで、ネットワーク接続装置1と上位制御装置2との間の接続関係を動的に変更する。
【0019】
このように構成される本発明の入出力デバイス制御システムでは、ブローカ装置4は、ネットワーク接続装置1に割り付けられたネットワーク3毎に定義されるネットワークアドレスを管理するとともに、同一のネットワーク接続装置1をそのネットワークアドレスに従って別のものと識別しつつ、各入出力デバイスがビジーであるのか否かということと、各入出力デバイスがダウンしているのか否かということとを管理して、上位制御装置2から入出力デバイスの獲得要求が発行されるときに、空いている正常な入出力デバイスを獲得して、その獲得した入出力デバイスに対応付けて設けられるネットワーク接続装置1のネットワークアドレスを返答することで、ネットワーク接続装置1と上位制御装置2との間の接続関係を動的に変更する。
【0020】
この構成に従って、入出力デバイスと上位制御装置2とが1対1でくくり付けられずに、その都度接続される構成が採られることから、柔軟で高い信頼性を実現できるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態に従って本発明を詳細に説明する。
【0022】
図2に、本発明に関連する入出力デバイス制御システムの一例を図示する。
【0023】
この本発明に関連する入出力デバイス制御システムは、新聞CTS処理を実行するものであって、第1のLAN10aと、第2のLAN10bと、プリンタ11と、スキャナ12と、プリンタ11に対応付けて設けられて、プリンタ11との間のインタフェース処理を司るとともに、第1及び第2のLAN10a,bとの間のインタフェース処理を司る第1のLAN接続装置13aと、スキャナ12に対応付けて設けられて、スキャナ12との間のインタフェース処理を司るとともに、第1及び第2のLAN10a,bとの間のインタフェース処理を司る第2のLAN接続装置13bと、第1のLAN10aや第2のLAN10bを介して、プリンタ11やスキャナ12を制御する第1の上位制御装置14aと、第1のLAN10aや第2のLAN10bを介して、プリンタ11やスキャナ12を制御する第2の上位制御装置14bと、第1及び第2の上位制御装置14a,bを制御するデータ管理サーバ15と、データ管理サーバ15に対応付けて設けられて、新聞の素材画像データや素材記事データや組版データを管理するデータベース16とを備える。
【0024】
このデータ管理サーバ15は、具体的には、図3に示すように、入出力デバイスの種別を指定して、第1の上位制御装置14aや第2の上位制御装置14bに対して入出力を指示する処理を行う。
【0025】
このデータ管理サーバ15の出力指示(プリンタ11への出力指示)を受けて、第1の上位制御装置14aや第2の上位制御装置14bは、図4に示すように、LAN制御機構を使って、データ管理サーバ15から送られてくる出力指示のある画像データや記事データや組版データを受信してファイルに格納すると、紙面展開処理機構を使って、そのファイルに格納される新聞の紙面データを展開(画像データをディザ法により2値化したり、コードデータをイメージ展開してから、組版データに従って配置する)して紙面イメージ用メモリに格納し、圧縮処理機構を使って、その紙面イメージ用メモリに格納される紙面データをデータ圧縮してワークメモリに格納し、LAN制御機構を使って、そのワークメモリに格納される圧縮データを第1のLAN接続装置13aに送信する。
【0026】
そして、この送信処理を受けて、第1のLAN接続装置13aは、図4に示すように、LAN制御機構を使って、第1の上位制御装置14aや第2の上位制御装置14bから送られてくる圧縮データを受信してワークメモリに格納すると、復元処理機構を使って、そのワークメモリに格納される圧縮データを復元することで、出力指示のある新聞の紙面データを生成して紙面イメージ用メモリに格納し、デバイス制御機構を使って、その紙面イメージ用メモリに格納される紙面データをプリンタ11に出力する。
【0027】
一方、このデータ管理サーバ15の入力指示(スキャナ12からの入力指示)を受けて、第1の上位制御装置14aや第2の上位制御装置14bは、第2のLAN接続装置13bに対して入力を指示し、この入力指示を受けて、第2のLAN接続装置13bは、図5に示すように、デバイス制御機構を使って、スキャナ12の読み取る画像データを入力して紙面イメージ用メモリに格納し、圧縮処理機構を使って、その紙面イメージ用メモリに格納される画像データをデータ圧縮してワークメモリに格納し、LAN制御機構を使って、そのワークメモリに格納される圧縮データを第1の上位制御装置14aや第2の上位制御装置14bに送信する。
【0028】
そして、この送信処理を受けて、第1の上位制御装置14aや第2の上位制御装置14bは、図5に示すように、LAN制御機構を使って、第2のLAN接続装置13bから送られてくる圧縮データを受信してワークメモリに格納すると、復元処理機構を使って、そのワークメモリに格納される圧縮データを復元することで、入力指示のある画像データを生成して紙面イメージ用メモリに格納し、紙面展開処理機構を使って、その紙面イメージ用メモリに格納される画像データを加工してファイルに格納し、LAN制御機構を使って、そのファイルに格納される加工済画像データをデータ管理サーバ15に送信する。
【0029】
なお、図4や図5の構成に従う場合にあって、圧縮処理を施してもデータ圧縮の効果が上がらないときには、非圧縮のデータを送信していく処理を行うことになる。
【0030】
図6及び図11に、データ管理サーバ15の実行する処理フローの一例を図示し、図7及び図9に、第1及び第2の上位制御装置14a,bの実行する処理フローの一例を図示し、図8及び図10に、第1及び第2のLAN接続装置13a,bの実行する処理フローの一例を図示する。
【0031】
次に、これらの処理フローに従って、図2のように構成される本発明に関連する入出力デバイス制御システムの動作処理について詳細に説明する。
【0032】
データ管理サーバ15は、プリンタ11やスキャナ12に対して入出力指示を発行するときには、図6の処理フローに示すように、先ず最初に、ステップ1で、第1の上位制御装置14aがビジーであるのか否かをチェックして、ビジーでないことを判断するときには、ステップ2に進んで、第1の上位制御装置14aに対して入出力を指示する。
【0033】
一方、ステップ1で、第1の上位制御装置14aがビジーであることを判断するときには、ステップ3に進んで、第2の上位制御装置14bがビジーであるのか否かをチェックして、ビジーでないことを判断するときには、ステップ4に進んで、第2の上位制御装置14bに対して入出力を指示し、ビジーであることを判断するときには、ステップ1に戻っていく。
【0034】
ここで、この入出力指示を発行するにあたって、データ管理サーバ15は、第1のLAN10aに障害が発生しているときには、第2のLAN10bを使って入出力指示を発行し、第2のLAN10bに障害が発生しているときには、第1のLAN10aを使って入出力指示を発行することになる。
【0035】
このデータ管理サーバ15の発行する出力指示(プリンタ11への出力指示)を受け取ると、第1及び第2の上位制御装置14a,bは、図7の処理フローに示すように、先ず最初に、ステップ1で、出力指示のある新聞の紙面データをイメージ展開してデータ圧縮する。すなわち、データ管理サーバ15から送られてくるデータベース16の管理データに従って、出力指示のある画像データをディザ法により2値化したり、出力指示のあるコードデータをイメージ展開してから、出力指示のある組版データに従って配置することで出力データを生成して、それをデータ圧縮するのである。
【0036】
続いて、ステップ2で、プリンタ11を制御する第1のLAN接続装置13aのビジー状態の解除を待って、ビジー状態が解けると、ステップ3に進んで、第1のLAN接続装置13aに対して出力データの圧縮データを送信して、その出力データの出力を依頼する。
【0037】
ここで、この出力依頼を発行するにあたって、第1及び第2の上位制御装置14a,bは、第1のLAN10aに障害が発生しているときには、第2のLAN10bを使って出力依頼を発行し、第2のLAN10bに障害が発生しているときには、第1のLAN10aを使って出力依頼を発行することになる。
【0038】
この第1及び第2の上位制御装置14a,bの発行する出力依頼を受け取ると、第1のLAN接続装置13aは、図8の処理フローに示すように、先ず最初に、ステップ1で、送信されてくる圧縮データを受信してそれを復元することで、出力指示のある新聞の紙面データを得て、続くステップ2で、その紙面データを出力デバイスであるプリンタ11に出力する。
【0039】
このようにして、データ管理サーバ15が出力データの出力指示を発行すると、第1の上位制御装置14aと第2の上位制御装置14bの内の空いているものと、第1のLAN接続装置13aとの間に論理的な接続関係が設定されて、それに従って、プリンタ11に対する出力データの出力が実行されていくように処理されるのである。
【0040】
また、データ管理サーバ15の発行する入力指示(スキャナ12からの入力指示)を受け取ると、第1及び第2の上位制御装置14a,bは、図9の処理フローに示すように、先ず最初に、ステップ1で、入力指示対象となるスキャナ12を制御する第2のLAN接続装置13bのビジー状態の解除を待って、ビジー状態が解けると、ステップ2に進んで、第2のLAN接続装置13bに対して入力データの入力を依頼する。
【0041】
ここで、この入力依頼を発行するにあたって、第1及び第2の上位制御装置14a,bは、第1のLAN10aに障害が発生しているときには、第2のLAN10bを使って入力依頼を発行し、第2のLAN10bに障害が発生しているときには、第1のLAN10aを使って入力依頼を発行することになる。
【0042】
この入力依頼の発行に応答して、図10の処理フローで後述するように、第2のLAN接続装置13bから入力データの圧縮データが送信されてくるので、続くステップ3で、その圧縮データを受信し、続くステップ4で、その受信した圧縮データを復元することで入力データを得る。
【0043】
そして、第1及び第2の上位制御装置14a,bの発行する入力依頼を受け取ると、第2のLAN接続装置13bは、図10の処理フローに示すように、先ず最初に、ステップ1で、入力デバイスであるスキャナ12の読み取るイメージデータを入力することで入力データを入力し、続くステップ2で、その入力データをデータ圧縮し、続くステップ3で、入力依頼発行元(第1の上位制御装置14a/第2の上位制御装置14b)に対してその圧縮データを送信する。
【0044】
ここで、この圧縮データの送信にあたって、第2のLAN接続装置13bは、第1のLAN10aに障害が発生しているときには、第2のLAN10bを使ってデータを送信し、第2のLAN10bに障害が発生しているときには、第1のLAN10aを使ってデータを送信することになる。
【0045】
このようにして、データ管理サーバ15が入力データの入力指示を発行すると、第1の上位制御装置14aと第2の上位制御装置14bの内の空いているものと、第2のLAN接続装置13bとの間に論理的な接続関係が設定されて、それに従って、スキャナ12からの入力データの入力が実行されていくように処理されるのである。
【0046】
また、データ管理サーバ15は、プリンタ11やスキャナ12に対して入出力指示を発行するときに、第1及び第2の上位制御装置14a,bに障害が発生している可能性があることを考慮して、図11の処理フローに示すように、先ず最初に、ステップ1で、第1の上位制御装置14aがダウンしているのか否かをチェックして、ダウンしていないことを判断するときには、ステップ2に進んで、ビジー状態にないことを条件にして、第1の上位制御装置14aに対して入出力を指示する。
【0047】
一方、ステップ1で、第1の上位制御装置14aがダウンしていることを判断するときには、ステップ3に進んで、第2の上位制御装置14bがダウンしているのか否かをチェックして、ダウンしていないことを判断するときには、ステップ4に進んで、ビジー状態にないことを条件にして、第2の上位制御装置14bに対して入出力を指示し、ダウンしていることを判断するときには、ステップ5に進んで、システムの復旧を待つ。
【0048】
以上に説明したように、従来であれば、例えば、第1の上位制御装置14aとプリンタ11とが1対1でくくり付けられ、第2の上位制御装置14bとスキャナ12とが1対1でくくり付けられる構成が採られていたのに対して、本発明に関連する入出力デバイス制御システムでは、第1の上位制御装置14aと第2の上位制御装置14bの内の空いているものと、第1のLAN接続装置13aや第2のLAN接続装置13bとの間に論理的な接続関係が設定されて、それに従って、プリンタ11への出力処理や、スキャナ12からの入力処理が実行されていくようになる。
【0049】
すなわち、本発明に関連する入出力デバイス制御システムでは、M台の上位制御装置とN台のLAN接続装置とが1つ又は複数のLANで接続されて、その都度、入出力デバイスを制御するLAN接続装置と、空いている正常な上位制御装置との間に論理的な接続関係が設定されて、それに従って、入出力デバイスとの間の入出力処理が実行される構成が採られるので、柔軟で高信頼性の入出力制御処理を実現できるようになるとともに、装置を完全に二重化しなくも実質的に二重化できるようになる。
【0050】
図12に、本発明を具備する入出力デバイス制御システムの一実施例を図示する。図中、図2で説明したものと同じものについては同一の記号で示してあり、LAN接続装置は“13”で、上位制御装置は“14”で示してある。
【0051】
この図に示すように、本発明を具備する入出力デバイス制御システムでは、新たにブローカ装置17を備える構成を採っている。
【0052】
このブローカ装置17は、入出力デバイスのステータスを管理するとともに、入出力デバイスに割り付けられたネットワークアドレス(LAN接続装置13のネットワークアドレス)を管理する構成を採るものであり、図13に示すように、上位制御装置14から処理対象となる入出力デバイスの獲得要求が発行されると、空いている正常な入出力デバイスを獲得して、その入出力デバイスを制御するLAN接続装置13のネットワークアドレスを上位制御装置14に返答する処理を行う。
【0053】
ここで、ブローカ装置17は、物理的には同一のLAN接続装置13であっても、ネットワークアドレスの異なるものについては論理的に別のLAN接続装置13として扱う構成を採っている。すなわち、第1のLAN10a経由で制御されるLAN接続装置13と、第2のLAN10b経由で制御されるLAN接続装置13とが物理的に同一のものであっても、論理的には別のLAN接続装置13として扱う構成を採っている。
【0054】
このようにして、本発明を具備する入出力デバイス制御システムでは、新たにブローカ装置17を備えることで、データ管理サーバ15の発行する入出力デバイス種別の指す入出力デバイスが複数存在するときには、上位制御装置14の間での排他獲得制御を行うことなく、その入出力指示を実行可能にする入出力デバイスが特定されていくことになる。
【0055】
ブローカ装置17の管理する入出力デバイスのステータスは、次の構成に従って管理される。
【0056】
すなわち、入出力デバイスがビジーであるのか否かについては、図13に示すように、LAN接続装置13のネットワークアドレスを上位制御装置14に通知したときに、そのネットワークアドレスの指す入出力デバイスがビジー状態になったと管理し、上位制御装置14から、通知したネットワークアドレスの指す入出力デバイスの解放が通知されるときに、そのネットワークアドレスの指す入出力デバイスがレディー状態になったとして管理することで行う。
【0057】
また、入出力デバイスがダウンしているのか否かについては、図14に示すように、LAN接続装置13から入出力デバイスの障害発生が通知されるときに、その入出力デバイスがダウン状態になったと管理し、LAN接続装置13から入出力デバイスの正常状態への復旧が通知されるときに、その入出力デバイスが正常状態に復旧したと管理することで行う。
【0058】
上述したように、ブローカ装置17は、物理的には同一のLAN接続装置13であっても、ネットワークアドレスの異なるものについては論理的に別のLAN接続装置13として扱う構成を採っている。
【0059】
これから、LAN接続装置13は、図15の処理フローに示すように、入出力デバイスのダウンを検出すると、第1のLAN10aでのネットワークアドレスを指定して、ブローカ装置17にその入出力デバイスのダウンを通知するとともに、第2のLAN10bでのネットワークアドレスを指定して、ブローカ装置17にその入出力デバイスのダウンを通知する処理を行う。そして、入出力デバイスの正常状態への復旧を検出すると、ブローカ装置17に対して、第1のLAN10aでのネットワークアドレスを指定して、その入出力デバイスの正常状態への復旧を通知するとともに、ブローカ装置17に対して、第2のLAN10bでのネットワークアドレスを指定して、その入出力デバイスの正常状態への復旧を通知する処理を行う。
【0060】
本発明を具備する入出力デバイス制御システムでは、入出力デバイスの資源管理を行うブローカ装置17を備えることを特徴とする。
【0061】
これから、例えば、データ管理サーバ15が出力指示を発行すると、上位制御装置14は、図16の処理フローに示すように、先ず最初に、ステップ1で、ブローカ装置17に対して、データ管理サーバ15から指定される出力デバイス種別の指す出力デバイスの獲得要求を発行する。図13で説明したように、この獲得要求が発行されると、ブローカ装置17は、空いている正常な出力デバイスを獲得して、その出力デバイスを制御するLAN接続装置13のネットワークアドレスを上位制御装置14に通知する処理を行う。
【0062】
このブローカ装置17からの通知処理を受けて、上位制御装置14は、続いて、ステップ2で、ブローカ装置17から通知されるネットワークアドレスを受信し、続くステップ3で、出力指示のある新聞の紙面データをイメージ展開してデータ圧縮する。すなわち、データ管理サーバ15から送られてくるデータベース16の管理データに従って、出力指示のある画像データをディザ法により2値化したり、出力指示のあるコードデータをイメージ展開してから、出力指示のある組版データに従って配置することで出力データを生成して、それをデータ圧縮するのである。
【0063】
続いて、ステップ4で、ブローカ装置17から通知されるネットワークアドレスの指す出力デバイスに対して出力データの圧縮データを送信して、その出力データの出力を依頼する。
【0064】
この上位制御装置14の発行する出力依頼を受け取ると、図8の処理フローで説明したように、出力依頼発行先のLAN接続装置13は、上位制御装置14から送信されてくる圧縮データを受信してそれを復元することで、出力指示のある新聞の紙面データを得て、それを出力デバイスに出力する処理を行う。
【0065】
このLAN接続装置13の出力処理を受けて、上位制御装置14は、続いて、ステップ5で、LAN接続装置13の出力処理の完了を待ち、LAN接続装置13の出力処理が完了すると、ステップ6に進んで、ブローカ装置17に対して、出力デバイスの解放を通知して処理を終了する。
【0066】
このようにして、本発明を具備する入出力デバイス制御システムでは、データ管理サーバ15が出力データの出力指示を発行すると、その都度、上位制御装置14とLAN接続装置13との間に論理的な接続関係が設定されて、それに従って、出力デバイスに対する出力データの出力が実行されていくように処理されることになる。
【0067】
この図16の処理フローでは、データ管理サーバ15が出力指示を発行するときに、上位制御装置14の実行する処理について説明したが、データ管理サーバ15が入力指示を発行するときに、上位制御装置14の実行する処理についても同様に、その都度、上位制御装置14とLAN接続装置13との間に論理的な接続関係が設定されて、それに従って、入力デバイスからの入力データの入力が実行されていくように処理されることになる。
【0068】
ブローカ装置17を備える構成を採ると、入出力デバイスの使用頻度の平均化が可能になる。次に、これについて説明する。
【0069】
上述したように、ブローカ装置17は、第1のLAN10a経由で制御されるLAN接続装置13と、第2のLAN10b経由で制御されるLAN接続装置13とが物理的に同一のものであっても、論理的には別のLAN接続装置13として扱う構成を採っている。
【0070】
すなわち、LANが1つしか設けられないときには、図17に示すように、例えばLAN接続装置#Aに対して、「IP#A」というネットワークアドレスを与えて管理することになるが、本発明を具備する入出力デバイス制御システムでは、例えば、第1のLAN10aと第2のLAN10bという2つのLANを設けるようにしているので、図18に示すように、例えばLAN接続装置#Aに対して、第1のLAN10aを経由するときには「IP#A1」というネットワークアドレスを与え、第2のLAN10bを経由するときには「IP#A2」というネットワークアドレスを与えて管理するのである。
【0071】
このようなネットワークアドレスの割り付け構成を採るときにあって、同一種別の入出力デバイスが複数あるときには、図19に示すように、それらの同一種別の入出力デバイス対応に、それらの入出力デバイスに割り付けられるネットワークアドレスを管理するテーブルを用意する構成を採って、上位制御装置14から入出力デバイスの獲得要求が発行されると、そのテーブルを、図20の処理フローに示すようなラウンドロビン形式に従って検索して上位制御装置14に割り当てる入出力デバイスを決定していく構成を採ると、入出力デバイスの使用頻度の平均化を実現できることになる。
【0072】
すなわち、図21に示すように、上位制御装置14が入出力デバイスの獲得要求を発行すると、優先順位“1”を持つLAN接続装置13の使用権を上位制御装置14に割り当ててから、そのLAN接続装置13のネットワークアドレスに対して、最も低い優先順位“M”を設定していくという処理を繰り返していくことで、入出力デバイスの使用頻度の平均化を実現するのである。
【0073】
以上に説明した実施例では、比較的近い地域に、ブローカ装置17/データ管理サーバ15/上位制御装置14/LAN接続装置13/入出力デバイスが存在することで、これらの間をLANを使って接続する構成を採ったが、例えば、一部のLAN接続装置13/入出力デバイスが遠隔地に存在するときには、図22に示すように、それらとの間をWANを使って接続する構成を採ることになる。このようなネットワーク構成を採る場合にも、本発明はそのまま適用できることになる。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、入出力デバイスと、それを制御する機構とを分離してネットワークで接続することで、入出力デバイスと、それを制御する機構とを1対1でくくり付けずに、その都度接続する構成を採ることから、柔軟で高い信頼性を実現できるようになるとともに、障害発生時にも運用停止を回避できるようになる。
【0075】
そして、入出力デバイスの増設要求に対しても簡単に対応できるようになる。そして、インハウスのみならず、遠隔地に配置される入出力デバイスに対しても簡単に対応でき、設備投資等を軽減できるようになる。そして、入出力デバイスの資源配分を簡単に制御できるようになる。そして、圧縮/復元処理機構を用いることで、LANやWANのような低速なネットワークでも、それがボトルネックとならないようにできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明に関連する入出力デバイス制御システムの一例である。
【図3】データ管理サーバの実行する処理フローの一例である。
【図4】本発明に関連する入出力デバイス制御システムの動作処理の説明図である。
【図5】本発明に関連する入出力デバイス制御システムの動作処理の説明図である。
【図6】データ管理サーバの実行する処理フローの一例である。
【図7】上位制御装置の実行する処理フローの一例である。
【図8】LAN接続装置の実行する処理フローの一例である。
【図9】上位制御装置の実行する処理フローの一例である。
【図10】LAN接続装置の実行する処理フローの一例である。
【図11】データ管理サーバの実行する処理フローの一例である。
【図12】本発明の一実施例である。
【図13】ブローカ装置の実行する処理説明図である。
【図14】入出力デバイスのステータス管理の説明図である。
【図15】LAN接続装置の実行する処理フローの一実施例である。
【図16】上位制御装置の実行する処理フローの一実施例である。
【図17】ネットワークアドレスの説明図である。
【図18】ネットワークアドレスの説明図である。
【図19】入出力デバイスの割当処理の説明図である。
【図20】ブローカ装置の実行する処理フローの一実施例である。
【図21】ネットワークアドレスの選択処理の説明図である。
【図22】LAN/WANの混在型ネットワークの説明図である。
【符号の説明】
1 ネットワーク接続装置
2 上位制御装置
3 ネットワーク
4 ブローカ装置
Claims (4)
- 同一種別の入出力デバイスを含む複数の入出力デバイスを制御対象とする入出力デバイス制御システムであって、
制御対象となる入出力デバイスに接続される複数のネットワークと、
入出力デバイス対応に設けられ、入出力デバイスに接続されるインタフェースと、上記ネットワークに接続されるインタフェースとを有して、該入出力デバイスを制御するネットワーク接続装置と、
上記ネットワークに接続されるインタフェースを有して、上記ネットワーク接続装置を制御する1つ又は複数の上位制御装置と、
上記ネットワークに接続されるインタフェースを有して、上記ネットワーク接続装置に割り付けられた上記ネットワーク毎に定義されるネットワークアドレスを管理するとともに、同一の上記ネットワーク接続装置を該ネットワークアドレスに従って別のものと識別しつつ、各入出力デバイスがビジーであるのか否かということと、各入出力デバイスがダウンしているのか否かということとを管理して、上記上位制御装置から入出力デバイスの獲得要求が発行されるときに、空いている正常な入出力デバイスを獲得して、その獲得した入出力デバイスに対応付けて設けられる上記ネットワーク接続装置のネットワークアドレスを返答することで、上記ネットワーク接続装置と上記上位制御装置との間の接続関係を動的に変更するブローカ装置とを備えることを、
特徴とする入出力デバイス制御システム。 - 請求項1記載の入出力デバイス制御システムにおいて、
上記ブローカ装置は、それぞれのネットワークを介して通知される上記ネットワーク接続装置からの通知情報に基づいて、各入出力デバイスがダウンしているのか否かということを管理することを、
特徴とする入出力デバイス制御システム。 - 請求項1記載の入出力デバイス制御システムにおいて、
上記ブローカ装置は、上記上位制御装置に対してネットワークアドレスを返答するときに、該ネットワークアドレスの指す入出力デバイスがビジー状態になったことを管理し、上記上位制御装置から通知したネットワークアドレスの指す入出力デバイスの解放が通知されるときに、該ネットワークアドレスの指す入出力デバイスがレディー状態になったことを管理することを、
特徴とする入出力デバイス制御システム。 - 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の入出力デバイス制御システムにおいて、
上記ブローカ装置は、ラウンドロビン形式に従って、上記上位制御装置の制御対象となる入出力デバイスを獲得することを、
特徴とする入出力デバイス制御システム。
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