JP6891603B2 - バックアップシステム、ストレージ装置、データ転送方法及びプログラム - Google Patents

バックアップシステム、ストレージ装置、データ転送方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、バックアップシステム、ストレージ装置、データ転送方法及びプログラムに関する。
ホスト計算機とストレージ装置を含んで構成される業務システムにおいて、ディザスタリカバリシステムが構築されることがある。ディザスタリカバリシステムでは、メインサイトのデータをリモートサイトに転送することでバックアップを行い、メインサイトの被災時等では、当該リモートサイトからデータを取得して業務を遂行する。例えば、特許文献1には、マスタサーバの障害発生時、他のスレーブサーバが中断時間を可能な限り短く、かつ、適切にマスタサーバのサービスを引き継ぐ、と記載されている。
また、装置間のデータ授受において、データ転送量及びデータ格納量を抑制する目的で、データを圧縮した後にデータを転送する又は圧縮することが行われる。例えば、特許文献2には、データを共有メモリに転送する前に、データをローカルに圧縮する。メモリは圧縮されたデータを、このデータが圧縮されていない場合の配置と同じ配置で格納する、と記載されている。また、特許文献3には、ある圧縮レベルで圧縮した結果、所望の圧縮率が得られない場合には、圧縮レベルを上げ、そのレベルでの圧縮パラメータを使用して再圧縮することにより、より高い圧縮率を得ることができる、と記載されている。
一方、近年では、ネットワーク技術等の発達により、安価なクラウドサーバやクラウドストレージが利用可能な環境にある。そこで、ディザスタリカバリシステムでは、このような外部のサーバ・ストレージ(クラウドサーバ、クラウドストレージ)を利用し、データのバックアップの運用や災害発生時の復旧(ディザスタリカバリの運用)がなされることもある。
特開2000−163300号公報 特開2010−92499号公報 特開2000−227844号公報
なお、上記先行技術文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。以下の分析は、本発明者らによってなされたものである。
上述のように、メインサイトにおけるストレージ装置のデータを、外部のクラウドサーバやクラウドストレージに転送し、メインサイトが被災した場合に業務の継続を可能とする災害対策運用が存在する。このような災害対策運用では、業務データを外部サイトに転送するため、データ転送量を抑え、ネットワーク負荷を削減することが要望される。また、使用するクラウドストレージの容量を削減することも必要となる。
上述のように、装置間のデータ転送を抑制するためにデータを圧縮することが行われるが、当該方式を利用できるのはデータを送受信する装置間で同じ圧縮方式に対応していることが前提である。つまり、災害対策運用のデータ転送量を抑制するため、メインサイトから圧縮データをネットワークで接続されたリモートサイトのストレージに送り、リモートサイトにて圧縮データを展開することが考えられる。しかし、このような運用は、メインサイトとリモートサイトで同じ機能を持つストレージ装置が必要であり、同じ機能を有さないこともあるクラウドストレージには適用できない。
本発明は、メインサイトのデータをリモートサイトにバックアップするバックアップシステムにおいて、メインサイトとリモートサイト間にて送受信されるデータ容量を低減することに寄与する、バックアップシステム、データ転送方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の視点によれば、データを複数の圧縮方式のうちいずれかで圧縮し、前記圧縮されたデータをマスタボリュームに格納する、マスタストレージと、前記マスタストレージとは異なるサイトに設置され、各々がバックアップボリュームを備える、複数のクラウドストレージと、を含み、前記マスタストレージは、前記圧縮されたデータを前記複数のクラウドストレージのうちいずれかのクラウドストレージに送信し、前記クラウドストレージは、前記マスタストレージから取得したデータを前記バックアップボリュームに格納する、バックアップシステムが提供される。
本発明の第2の視点によれば、複数のクラウドストレージと接続され、前記複数のクラウドストレージとは異なるサイトに設置されたストレージ装置であって、データを複数の圧縮方式のうちいずれかで圧縮する圧縮部と、前記圧縮されたデータを前記複数のクラウドストレージのうちいずれかのクラウドストレージに送信する、データ出力部と、を備える、ストレージ装置が提供される。
本発明の第3の視点によれば、データを複数の圧縮方式のうちいずれかで圧縮し、前記圧縮されたデータをマスタボリュームに格納する、マスタストレージと、前記マスタストレージとは異なるサイトに設置され、各々がバックアップボリュームを備える、複数のクラウドストレージと、を含むバックアップシステムにおいて、前記圧縮されたデータを前記複数のクラウドストレージのうちいずれかのクラウドストレージに送信するステップと、前記マスタストレージから取得したデータを前記バックアップボリュームに格納する、ステップと、を含む、データ転送方法が提供される。
本発明の第4の視点によれば、複数のクラウドストレージと接続され、前記複数のクラウドストレージとは異なるサイトに設置されたストレージ装置に搭載されたコンピュータに、データを複数の圧縮方式のうちいずれかで圧縮する処理と、前記圧縮されたデータを前記複数のクラウドストレージのうちいずれかのクラウドストレージに送信する処理と、を実行させるプログラムが提供される。
なお、このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録することができる。記憶媒体は、半導体メモリ、ハードディスク、磁気記録媒体、光記録媒体等の非トランジェント(non-transient)なものとすることができる。本発明は、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。
本発明の各視点によれば、メインサイトのデータをリモートサイトにバックアップするバックアップシステムにおいて、メインサイトとリモートサイト間にて送受信されるデータ容量を低減することに寄与する、バックアップシステム、データ転送方法及びプログラムが、提供される。
一実施形態の概要を説明するための図である。 第1の実施形態に係るバックアップシステムの概略構成の一例を示す図である。 圧縮管理テーブルの一例を示す図である。 アドレス管理テーブルの一例を示す図である。 格納先管理テーブルの一例を示す図である。 第1の圧縮部の動作の一例を示すフローチャートである。 第2の圧縮部の動作の一例を示すフローチャートである。 データ出力部の動作の一例を示すフローチャートである。 リモート圧縮展開部の動作の一例を示すフローチャートである。 リモートアクセス部の動作の一例を示すフローチャートである。
初めに、一実施形態の概要について説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、この概要の記載はなんらの限定を意図するものではない。また、各図におけるブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。
一実施形態に係るバックアップシステムは、マスタストレージ101と、複数のクラウドストレージ102と、を含む(図1参照)。マスタストレージ101は、データを複数の圧縮方式のうちいずれかで圧縮し、圧縮されたデータをマスタボリュームに格納する。複数のクラウドストレージ102は、マスタストレージ101とは異なるサイトに設置され、各々がバックアップボリュームを備える。マスタストレージ101は、圧縮されたデータを複数のクラウドストレージ102のうちいずれかのクラウドストレージ102に送信する。クラウドストレージ102は、マスタストレージ101から取得したデータをバックアップボリュームに格納する。
上述のように、一実施形態に係るバックアップシステムのマスタストレージ101は、異なる圧縮方式によりデータを圧縮する。その際、マスタストレージ101は、必要に応じて圧縮率の高い圧縮方式(例えば、ポストプロセス方式の圧縮方式)を用いてデータを圧縮してクラウドストレージ102に送信することで、マスタストレージ(メインサイト)からクラウドストレージ(リモートサイト)に送信されるデータ容量を削減することができる。
以下に具体的な実施の形態について、図面を参照してさらに詳しく説明する。なお、各実施形態において同一構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態について、図面を用いてより詳細に説明する。
図2は、第1の実施形態に係るバックアップシステムの概略構成の一例を示す図である。図2を参照すると、バックアップシステムにはメインサイトとリモートサイトが含まれる。図2に示すバックアップシステムは、災害対策運用のためにメインサイトのマスタストレージのデータを、ネットワークで接続されたリモートサイトのクラウドストレージに転送し、クラウドサーバから読み書き可能とするシステムである。
図2に示すバックアップシステムでは、メインサイトにマスタストレージ20が配置され、遠隔地のリモートサイトにクラウドストレージ40−1、40−2が配置される。当該バックアップシステムでは、マスタストレージ20上のマスタボリュームに記憶されたデータをクラウドストレージ40に複製(コピー)することで、例えば、メインサイトが被災した際のデータロストを防止する。
メインサイトには、メインサーバ10と、メインサーバ10とネットワークにより接続されたマスタストレージ20と、が含まれる。
メインサーバ10は、ホスト端末(図示せず)等からの要求に応じてマスタストレージ20に記憶されたデータにアクセスし、ホスト端末にサービスを提供する装置である。
マスタストレージ20は、磁気ディスク(HDD;Hard Disk Drive)や半導体ディスク(SSD;Solid State Drive)の集合から仮想的な記憶領域であるプールを構成し、プールから複数の論理ディスクを切り出し、メインサーバ10から読み書き可能とするストレージ装置である。
リモートサイト(メインサイトとは異なるサイト)には、複数のクラウドサーバ30−1、30−2と、これらのクラウドサーバとネットワークにより接続された複数のクラウドストレージ40−1、40−2と、が含まれる。なお、クラウドサーバ30−1はクラウドストレージ40−1にアクセス可能に構成されており、クラウドサーバ30−2はクラウドストレージ40−2にアクセス可能に構成されている。
また、図2には2組のクラウドサーバとクラウドストレージが示されているが、リモートサイトに配置されるクラウドサーバ等の数は2に限定されない。2以上のクラウドサーバ等がリモートサイトに設置されていればよい。さらに、クラウドサーバ等の各装置は、同じリモートサイトに設置されている必要もない。
以降の説明において、クラウドサーバ30−1、30−2を区別する特段の理由が無い場合には、単に「クラウドサーバ30」と表記する。他の構成についても同様に、ハイフン(−)の前に記載された数字により当該構成を代表して表記する。
メインサイトのマスタストレージ20には、メインサーバ10からアクセス(読み書き)可能なマスタボリューム21と、コントローラ22と、テーブル情報を記憶する記憶媒体と、が含まれる。なお、図2では、テーブル情報として圧縮管理テーブル23を図示している。
コントローラ22は、マスタストレージ20の全体を制御するモジュール(手段)である。コントローラ22は、マスタボリューム21に対するアクセス制御を行う。また、コントローラ22は、マスタストレージ20に内蔵された通信インターフェイスであるNIC(Network Interface Card)を制御し、外部装置との間の相互通信を実現する。
コントローラ22には、第1の圧縮部201と、第2の圧縮部202と、データ出力部203の3つの処理モジュールが含まれる。
第1の圧縮部201は、種々存在する既存のデータ圧縮技術のうち、データ量の削減効果が低いが圧縮処理のスピードが高速なインライン方式の圧縮を行う手段である。第1の圧縮部201は、メインサーバ10から書き込まれる一定の単位(ブロック)のデータを、マスタボリューム21に書き込む際に圧縮して格納する、ディスク内圧縮手段である。
第2の圧縮部202は、データ量の削減効果が大きいが圧縮処理のスピードが遅いポストプロセス方式の圧縮を行う手段である。第2の圧縮部202は、第1の圧縮部201で圧縮されたデータであって、複数のディスク(論理ボリューム)間のブロックの集合からデータをさらに圧縮する、ディスク間圧縮手段である。このように、第2の圧縮部202が採用する圧縮方式は、第1の圧縮部201により圧縮された複数のデータをさらに圧縮(再圧縮)する方式である。なお、第1の圧縮部201及び第2の圧縮部202による圧縮アルゴリズムは任意のアルゴリズムを使用することができる。例えば、LZ法やzlib法等を使用することができる。
マスタストレージ20では、メインサーバ10から取得したデータが圧縮可能な場合には、上記2つの圧縮方式のいずれか一方又は両方を使用する。なお、データの特性(例えば、サイズ等)によってはデータの圧縮ができない場合がある。このような場合には、コントローラ22が非圧縮のデータをそのままマスタボリューム21に書き込むことになる。なお、以降の説明において、第1の圧縮部201による圧縮方式を圧縮方式1と、第2の圧縮部202による圧縮方式を圧縮方式2とそれぞれ表記する。
このように、第1の圧縮部201は、圧縮方式1によりデータを圧縮する。つまり、メインサイトのインライン圧縮方式では、短期間に書き込まれた同一ボリューム内の複数ブロックの集合を圧縮対象として圧縮する。また、第2の圧縮部202は、複数のディスクにまたがる圧縮方式1のデータから圧縮方式2へデータを圧縮する。つまり、ポストプロセス圧縮方式では、複数ボリュームにまたがるブロックの集合を圧縮対象とし、インライン方式よりもさらに圧縮し、圧縮後は元の圧縮データを削除することで、ローカルストレージ(マスタボリューム21)のデータ容量を削減する。
データ出力部203は、第1の圧縮部201、第2の圧縮部202により圧縮されたデータ又は圧縮されていないデータ(非圧縮データ)をクラウドストレージ40に、非同期にて送信する手段である。データ出力部203は、マスタボリューム21からデータを読み出して、当該データをバックアップデータとしてクラウドストレージ40のバックアップボリューム41に格納する。その際、データ出力部203は、圧縮管理テーブル23に格納された情報に従って、マスタボリューム21に格納されたデータ(圧縮データ、非圧縮データ)を複数のクラウドストレージ40に振り分けて出力する。
また、データ出力部203は、バックアップデータの所在に関する情報を全てのクラウドストレージ40に送信する。バックアップデータの所在に関する情報には、マスタストレージ20がデータを圧縮した際の圧縮方式(非圧縮も含む)に関する情報と、送信された圧縮データ(非圧縮データも含む)のアドレスに関する情報と、送信された圧縮データの格納先に関する情報と、が含まれる。
圧縮管理テーブル23は、マスタボリューム21に格納されたデータの圧縮状況を示すテーブル情報である。圧縮管理テーブル23は、マスタボリューム21のマッピング情報を管理し、各データの圧縮状況とデータの転送先を記録する。
図3は、圧縮管理テーブルの一例を示す図である。マスタボリューム21の領域は、所定のブロックを単位として分割され、圧縮管理テーブル23においても当該ブロックを単位としてデータが管理される。図3を参照すると、アドレスフィールドは、マスタボリューム21を所定のブロック単位に分割したアドレス情報を示す。
コントローラ22は、メインサーバ10から取得したデータ(オリジナルデータ)を、オリジナルデータのまま書き込む(非圧縮データを書き込む)、又は、圧縮したデータを書き込む。さらに、コントローラ22は、圧縮方式1及び圧縮方式2を使い分けてデータを圧縮する。その際、コントローラ22(第1の圧縮部201、第2の圧縮部202)は、マスタボリューム21に書き込んだデータの圧縮状況(非圧縮、圧縮方式1、圧縮方式2)を圧縮管理テーブル23の対応する圧縮状況フィールドに書き込む。
また、コントローラ22は、データの圧縮状況を圧縮管理テーブル23に書き込む際、当該データの出力先(バックアップデータの転送先)となるクラウドストレージ40の識別情報を各データの対応する転送先フィールドに書き込む。
なお、図3では、クラウドストレージ40の識別子として図2に示す符号を用いているが、実際には各クラウドストレージ40のIP(Internet Protocol)アドレス等を用いることもできる。
第1の実施形態では、コントローラ22は、非圧縮データ及び圧縮方式1に係るデータは、クラウドストレージ40−1に転送されるように情報を書き込む。
一方、コントローラ22は、圧縮方式2に係るデータに関し、クラウドストレージ40−1又は40−2のいずれか一方に転送されるように情報を書き込む。例えば、図3を参照すると、1行目及び2行目の非圧縮データ及び圧縮方式1に係るデータは、クラウドストレージ40−1に転送されることが予定されるが、3行目及び4行目の圧縮方式2に係るデータは、クラウドストレージ40−1、40−2のいずれに転送されるか不明である。
つまり、非圧縮データや圧縮方式1に係るデータの場合、当該データのバックアップ先は1つのクラウドストレージ40に固定されているが、圧縮方式2に係るデータの場合には当該データの転送先候補は複数となる。圧縮方式2による圧縮データは、複数のディスクに関連付けされたデータとなるため(複数の記憶媒体に跨がったデータを用いるため)、転送先を任意に決めることができないためである。
図2に説明を戻すと、クラウドサーバ30は、メインサーバ10に対応するリモートサイト側の装置である。
メインサイトが被災した場合等に、クラウドサーバ30はメインサーバ10に替わりメインサーバ10が提供していたサービスをホスト端末(図示せず)に提供することになる。なお、ホスト端末は、クラウドサーバ30−1及び30−2のいずれにアクセスしてもメインサーバ10が提供していたサービスと同等のサービス提供を受けることができる。
クラウドサーバ30は、クラウドストレージ40からデータ(マスタストレージ20のバックアップデータ)を取得し、当該取得したデータを用いてサービスの提供等を行う。
クラウドサーバ30には、コントローラ31が含まれる。コントローラ31は、クラウドサーバ30の全体を制御するモジュール(手段)である。コントローラ31は、クラウドサーバ30に内蔵された通信インターフェイスであるNIC(Network Interface Card)を制御し、外部装置との間の相互通信を実現する。
コントローラ31には、リモート圧縮展開部301と、リモートアクセス部302と、が含まれる。
リモート圧縮展開部301は、圧縮データを展開してクラウドサーバ30からクラウドストレージ40のボリュームに格納されたデータの読み書きを可能とする手段である。
具体的には、リモート圧縮展開部301は、クラウドストレージ40に格納された圧縮データを解凍し、オリジナルデータを取得する。あるいは、リモート圧縮展開部301は、クラウドサーバ30から取得したオリジナルデータを圧縮する。圧縮されたオリジナルデータは、リモートアクセス部302によりバックアップボリューム41に書き込まれる。
リモートアクセス部302は、リモート圧縮展開部301からの要求、又は、他のクラウドサーバ30に内蔵されたリモートアクセス部302からの要求に応じて、クラウドストレージ40に格納されたデータにアクセスする手段である。リモートアクセス部302は、自装置(クラウドサーバ30)に対応するクラウドストレージ40には必要なデータが存在しない場合、当該必要なデータを保有する他のクラウドサーバ30に対応するクラウドストレージ40に対してデータ出力(データ取得)を要求し、必要なデータを取得する。例えば、クラウドサーバ30−1がホスト端末からクラウドストレージ40−1に格納されていないデータを要求された場合には、当該データを格納するクラウドストレージ(例えば、クラウドストレージ40−2)に対応するクラウドサーバ30−2に当該データの取得を要求する。
なお、クラウドサーバ30−1とクラウドサーバ30−2は同一の構成とすることができる。また、クラウドサーバ30には、データを格納する記憶媒体等が含まれるが図2ではこれらの図示を省略している。
クラウドストレージ40は、マスタストレージ20のバックアップデータを保持する装置である。
クラウドストレージ40には、バックアップボリューム41と、コントローラ42と、テーブル情報を記憶する記憶媒体と、が含まれる。なお、図2では、テーブル情報としてアドレス管理テーブル43と格納先管理テーブル44を図示している。
バックアップボリューム41は、マスタボリューム21のバックアップデータを保持する。
コントローラ42は、クラウドストレージ40の全体を制御するモジュール(手段)である。コントローラ42は、クラウドストレージ40に内蔵された通信インターフェイスであるNIC(Network Interface Card)を制御し、外部装置との間の相互通信を実現する。コントローラ42には、アクセス制御部401、テーブル管理部402と、が含まれる。
アクセス制御部401は、マスタストレージ20やクラウドサーバ30からの要求を処理する手段である。具体的には、アクセス制御部401は、マスタストレージ20からバックアップデータを取得した場合には、当該データを自装置のバックアップボリューム41に格納する。その際、アクセス制御部401は、アドレス管理テーブル43を更新する。
図4は、アドレス管理テーブル43の一例を示す図である。上述のように、マスタストレージ20からデータが送信される。当該データには、マスタボリューム21におけるアドレス情報が含まれるので、当該マスタボリューム21内のアドレス(マスタデータアドレス)は、バックアップボリューム41のデータ格納先アドレスと対応づけられてアドレス管理テーブル43により管理される。アクセス制御部401は、アドレス管理テーブル43を参照することで、アクセスの対象となるバックアップデータがいずれのアドレスに格納されているか知ることができる。
なお、図4(a)は、クラウドストレージ40−1内のアドレス管理テーブル43−1の一例を示し、図4(b)はクラウドストレージ40−2内のアドレス管理テーブル43−2の一例を示す。
また、アクセス制御部401は、自装置に対応するクラウドサーバ30からのアクセス要求(データの書き込み、読み出し)を処理する。例えば、アクセス制御部401は、読み出すバックアップデータのアドレス情報(即ち、マスタデータアドレス)により指定されたデータをバックアップボリューム41から読み出し、クラウドサーバ30に出力する。
テーブル管理部402は、マスタストレージ20からバックアップデータの所在に関する情報を取得し、当該取得した情報により格納先管理テーブル44を更新する手段である。
格納先管理テーブル44は、バックアップデータのアドレス(マスタデータアドレス)と、該当データの圧縮状況と、該当データの格納場所と、を管理するテーブル情報である。
図5は、格納先管理テーブル44の一例を示す図である。図5を参照すると、圧縮状況フィールドには、各データ(ブロック)の圧縮状況(非圧縮、圧縮方式1、圧縮方式2)が格納される。
格納先フィールドは、各データ(ブロック)の格納先を示す。例えば、図5を参照すると、マスタボリューム21のアドレス「100」に格納されていたデータ(当該アドレスに対応するバックアップデータ)は、非圧縮でクラウドストレージ40−1に格納されていることを示す。
対して、アドレス「102」に格納されていたデータは、圧縮方式2により圧縮され、当該圧縮データはクラウドストレージ40−2に格納されていることを示す。
なお、上述のように、マスタストレージ20から全てのクラウドストレージ40に同じバックアップデータの所在に関する情報が送信されるため、各クラウドストレージ40に構築される格納先管理テーブル44の内容は同じとなる。
続いて、図面を参照しつつ、第1の実施形態を構成する各装置の動作を説明する。
図6は、第1の圧縮部201の動作の一例を示すフローチャートである。
第1の圧縮部201は、メインサーバ10から書き込みデータを受け取った際に動作する。第1の圧縮部201は、オリジナルデータ(圧縮前のデータ)をマスタボリューム21の所定領域(所定のボリューム)に書き込む(ステップS01)。
その後、第1の圧縮部201は、ステップS01にて書き込んだ記憶媒体内のブロック集合から圧縮する箇所を特定する(ステップS02)。つまり、第1の圧縮部201は、データを書き込んだ記憶媒体を構成する複数のブロックのうち、ステップS01にてデータが書き込まれたブロックを特定する。
その後、第1の圧縮部201は、特定したブロックにおけるデータを圧縮すると共に、圧縮管理テーブル23を更新する(ステップS03)。第1の圧縮部201は、オリジナルデータを受け取ったタイミング(インライン)にて、当該データを圧縮し、マスタボリューム21の所定ブロックに格納する。
図7は、第2の圧縮部202の動作の一例を示すフローチャートである。
第2の圧縮部202は、定期的に動作して圧縮方式2による圧縮データを作成する。
第2の圧縮部202は、第1の圧縮部201により圧縮されたデータ(圧縮方式1によるデータ)について、複数のボリュームに記憶されたデータ間の関連性を照合する(ステップS11)。
当該照合により、圧縮方式1の圧縮率よりもさらに圧縮率を高めることができるデータが存在するか否かが判定される。例えば、圧縮方式1により圧縮されたデータ(ブロック)間で共通する領域(同じバイナリデータを持つ領域)が所定の割合以上存在するか否かにより、上記判定を実施する。
所定の関連性を有するデータ(圧縮方式1による複数のデータ)が発見されると、第2の圧縮部202は、当該複数のデータのアドレスを特定する(ステップS12)。
第2の圧縮部202は、特定された複数のデータに対して圧縮方式2を適用しデータを圧縮すると共に、圧縮管理テーブル23を更新する。その際、第2の圧縮部202は、圧縮管理テーブルの出力先フィールドには、クラウドストレージ40−1又は40−2のいずれかを設定する。第2の圧縮部202は、再圧縮前の圧縮データ(圧縮方式1による複数のデータ)を削除する(ステップS13)。つまり、第2の圧縮部202は、圧縮方式1による複数のデータをさらに圧縮し、データ量を削減できると判断した場合には、当該複数のデータをさらに再圧縮する。
図8は、データ出力部203の動作の一例を示すフローチャートである。
データ出力部203は定期的に動作し、マスタボリューム21への書き込みとは非同期でマスタボリューム21のブロックに格納されたデータをバックアップ先であるクラウドストレージ40に向けて出力する。当該データの送信はブロック単位で行われる。データ出力部203は、データの種別(非圧縮、圧縮方式1、圧縮方式2)に応じて複数のクラウドストレージ40のうち、いずれかの一つを選択してデータを送信する。
データ出力部203は、圧縮管理テーブル23を参照し、転送対象のマスタボリューム21のブロック(転送対象のブロック)を確認する(ステップS21)。
次に、データ出力部203は、転送対象のクラウドストレージ40を決定する(ステップS22)。具体的には、データ出力部203は、圧縮管理テーブル23の出力先フィールドを参照し、データの出力先を決定する。例えば、図3に示す圧縮管理テーブル23を参照すると、非圧縮、圧縮方式1によるデータの出力先はクラウドストレージ40−1の1つに絞られる。一方、圧縮方式2によるデータは、クラウドストレージ40−1かクラウドストレージ40−2のいずれかが出力先となる。つまり、圧縮方式2により圧縮されたデータに関しては、データ出力部203は、クラウドストレージ40−1及びクラウドストレージ40−2のいずれか1つを選択し、当該選択したクラウドストレージ40をデータの送信先に決定する。なお、当該決定は、極端な偏り等が発生しないように行われるのが望ましい。
データ出力部203は、先に決定したクラウドストレージ40に対してデータを出力する(ステップS23)。
その後、データ出力部203は、バックアップデータの所在に関する情報を全てのクラウドストレージ40に向けて送信する(ステップS24)。具体的には、データ出力部203は、出力したデータ(ブロック)のアドレス情報、当該データの圧縮状況、当該データの出力先(データの格納先)に関する情報を全てのクラウドストレージ40に対して送信する。例えば、図3を参照すると、データ出力部203が、アドレス「100」に格納されたデータをクラウドストレージ40−1に送信した場合には、アドレス情報「100」、データ圧縮状況として「非圧縮」、出力先として「クラウドストレージ40−1」を含む情報がクラウドストレージ40−1及び40−2に送信される。
あるいは、データ出力部203が、アドレス「102」に格納されたデータをクラウドストレージ40−2に送信した場合には、アドレス情報「102」、データ圧縮状況として「圧縮方式2」、出力先として「クラウドストレージ40−2」を含む情報がクラウドストレージ40−1及び40−2に送信される。
当該情報を受け取ったクラウドストレージ40のテーブル管理部402は、格納先管理テーブル44を更新する。
図9は、リモート圧縮展開部301の動作の一例を示すフローチャートである。
リモート圧縮展開部301は、クラウドサーバ30上にて動作し、クラウドサーバ30からクラウドストレージ40のバックアップボリューム41にアクセスする際に動作する。
リモート圧縮展開部301は、アクセスの対象となるブロックを特定する(ステップS31)。例えば、リモート圧縮展開部301は、クラウドサーバ30と接続されたホスト端末からのアクセス要求に基づき、取得が必要となるバックアップデータを特定する。
その後、リモート圧縮展開部301は、特定したバックアップデータのアドレス情報(マスタデータアドレス)により必要なバックアップデータを指定して、当該データの取得をリモートアクセス部302に要求する(ステップS32)。
リモートアクセス部302は、要求されたデータをクラウドストレージ40から取得し、取得したデータをリモート圧縮展開部301に引き渡す。
その後、リモート圧縮展開部301は、取得したデータが圧縮されていれば、当該圧縮データを読み書き可能なオリジナルデータに展開する(ステップS33)。展開されたオリジナルデータは、ホスト端末に提供するサービスに利用される。
図10は、リモートアクセス部302の動作の一例を示すフローチャートである。
リモートアクセス部302は、自装置内のリモート圧縮展開部301からの要求、又は、他のクラウドサーバ30内のリモートアクセス部302からの要求により動作する。なお、上記要求には、取得するデータのアドレス情報(マスタデータアドレス)が含まれる。
図10(a)は、自装置内のリモート圧縮展開部301からの要求により起動した場合の動作のリモートアクセス部302の動作の一例を示す。
リモートアクセス部302は、自装置(クラウドサーバ30)に対応するクラウドストレージ40のコントローラ42を介して格納先管理テーブル44を参照し、対象ブロックが存在するクラウドストレージ40を特定する(ステップS41)。
その後、リモートアクセス部302は、アクセス対象となるブロック(バックアップデータ)が自装置に対応するクラウドストレージ40に存在するか否かを判定する(ステップS42)。例えば、対象となるブロックが非圧縮データや圧縮方式1による圧縮データであれば、当該ブロックはクラウドストレージ40−1のバックアップボリューム41−1に存在する。一方、圧縮方式2による圧縮データの場合には、当該ブロックは自装置(クラウドサーバ30)に対応するクラウドストレージ40に存在するか、自装置に対応していないクラウドストレージ40に存在するか定かではない。
そこで、リモートアクセス部302は、格納先管理テーブル44を参照し、必要なデータが自装置に対応するクラウドストレージ40に存在するか、他のクラウドストレージ40に存在するかを確認する。図5の例では、リモートアクセス部302は、アドレス「103」の圧縮方式2による圧縮データはクラウドストレージ40−1に存在し、アドレス「102」の圧縮方式2による圧縮データはクラウドストレージ40−2に存在すると把握する。
データが自装置に対応するクラウドストレージ40に存在する場合(ステップS42、Yes分岐)には、リモートアクセス部302は、取得するデータのアドレス情報を指定して当該データの取得を自装置に対応するクラウドストレージ40に要求する(ステップS43)。
当該要求を受けたクラウドストレージ40のコントローラ42は、アドレス管理テーブル43を参照し、指定されたアドレス情報(マスタデータアドレス)に対応するバックアップデータをバックアップボリューム41から読み出す。読み出したデータは、リモートアクセス部302に送信され、リモートアクセス部302はリモート圧縮展開部301から要求されたデータを取得する。
データが自装置に対応するクラウドストレージ40に存在しない場合(ステップS42、No分岐)には、リモートアクセス部302は、他のクラウドサーバ30のリモートアクセス部302に対して、取得するデータのアドレス情報を指定して当該データの取得を要求する(ステップS44)。
上記要求を受けたリモートアクセス部302は、クラウドストレージ40(バックアップボリューム41)からデータを取得し、要求元のリモートアクセス部302にデータを送信する。
リモートアクセス部302は、取得したデータをリモート圧縮展開部301に提供(出力)する(ステップS45)。
図10(b)は、他のクラウドサーバ30のリモートアクセス部302からの要求により起動した場合のリモートアクセス部302の動作の一例を示す。
リモートアクセス部302は、他のクラウドサーバ30のリモートアクセス部302からのデータ取得要求を受信する(ステップS51)。
その後、リモートアクセス部302は、自装置に対応するクラウドストレージ40の格納先管理テーブル44を参照し、要求されたデータが自装置に対応するクラウドストレージ40に存在することを確認する(ステップS52)。
その後、リモートアクセス部302は、自装置に対応するクラウドストレージ40から要求されたデータを取得する(ステップS53)。
リモートアクセス部302は、取得したデータを、データ取得要求を送信した要求元(他のクラウドサーバ30のリモートアクセス部302)に出力する(ステップS54)。
なお、マスタストレージ20等に含まれるコントローラは、マスタストレージ20等に搭載されたコンピュータ(例えば、CPU(Central Processing Unit)等)に、そのハードウェアを用いて、上述した各コントローラの処理モジュールの処理を実行させるコンピュータプログラムにより実現することもできる。
以上のように、第1の実施形態に係る、バックアップシステムでは、データの書き込み時に第1の圧縮部201(ディスク内圧縮手段)は、データを圧縮方式1で圧縮する。さらに、第2の圧縮部202(ディスク間圧縮手段)は、圧縮方式1により圧縮された複数のディスクに跨がるデータをより圧縮率の高い圧縮方式2により圧縮する。このように圧縮されたデータは、データ出力部203により、外部のクラウドストレージ40へのバックアップデータの転送が非同期で行われる。対象データが圧縮方式1の場合は固定的にクラウドストレージ40に送信され、圧縮方式2のデータはいずれかのクラウドストレージ40に出力される。さらに、リモートサイト(クラウドサーバ30、クラウドストレージ40)にて、圧縮されたデータを展開できない場合(オリジナルデータを復元できない場合)には、他のクラウドストレージ40のデータを参照してオリジナルのデータを復元する。さらに、マスタストレージ20は、オリジナルデータと圧縮データのマッピング情報をすべての出力先となるクラウドストレージ40の管理データ領域に転送する。例えば、クラウドサーバ30−1上のリモート圧縮展開部301−1は、クラウドサーバ30−1からクラウドストレージ40−1上に構築されたバックアップボリューム41−1の読み書きを行う際、圧縮方式1のデータであればデータをオリジナルデータに変換できる。一方、圧縮方式2のデータの場合、対象となるクラウドストレージ40−1上にデータが存在すれば、オリジナルデータに変換が可能であるが、存在しない場合はリモートアクセス部302−1にデータの取得を要求する。リモートアクセス部302−1は、リモート圧縮展開部301−1からの要求により、他のクラウドストレージ40−2上に要求されたデータが存在するかどうか確認し、データの取得を行う。
以上の構成により、メインサイトと同じ機能を持つストレージシステムをリモートサイトに設置することなく、リモートサイトにて安価なクラウドクラウドサーバ、クラウドストレージを利用した災害対策運用を可能とするバックアップシステムが提供できる。つまり、複数の圧縮方式を組み合わせることで、メインサイトのマスタストレージ20に格納されるデータ量を削減し、かつ、メインサイトからリモートサイトへのデータ転送量を抑えた運用が可能となる。
上記実施形態にて説明したバックアップシステムの構成、動作等は例示であって、システムの構成を限定する趣旨ではない。例えば、上記実施形態では、圧縮方式1のデータをクラウドストレージ40−1に対して固定的に送信しているが、圧縮方式2のデータを、例えば、クラウドストレージ40−2に固定的に送信してもよい。この場合、クラウドストレージ40−1には非圧縮データ、圧縮方式1のデータが格納され、クラウドストレージ40−2には非圧縮データ、圧縮方式1のデータ、圧縮方式2のデータが格納されることになる。その上で、リモート圧縮展開部301−1が圧縮方式1にだけ対応可能、リモート圧縮展開部301−2が圧縮方式1及び2に対応可能という状況を考える。リモート圧縮展開部301−1は、圧縮方式2のデータが必要となると、クラウドストレージ40−2に格納された圧縮方式2のデータ取得をクラウドサーバ30−2に要求する。当該要求を受けたクラウドサーバ30−2のリモート圧縮展開部301−2は、圧縮方式2のデータをバックアップボリューム41−2から取得し、圧縮方式2によりデータを解凍した後に、オリジナルデータをクラウドサーバ30−1に提供する。このような対応により、リモート圧縮展開部301−1は自身が対応していない圧縮方式2により圧縮されたオリジナルデータを得ることができる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
[付記1]
上述の第1の視点に係るバックアップシステムのとおりである。
[付記2]
前記複数のクラウドストレージそれぞれに対応する、複数のクラウドサーバをさらに含み、
前記複数のクラウドサーバのうち第1のクラウドサーバは、自装置に対応する前記クラウドストレージに必要なデータが格納されていない場合には、前記必要なデータの取得を前記複数のクラウドサーバのうち前記第1のクラウドサーバとは異なる第2のクラウドサーバに要求し、
前記第2のクラウドサーバは、前記要求されたデータを自装置に対応する前記クラウドストレージから取得し、前記取得したデータを前記第1のクラウドサーバに出力する、付記1のバックアップシステム。
[付記3]
前記マスタストレージは、データを圧縮した際の圧縮方式に関する情報と、前記送信された圧縮データのアドレスに関する情報と、前記送信された圧縮データの格納先に関する情報と、を含むバックアップデータの所在に関する情報を前記複数のクラウドストレージに送信する、付記2のバックアップシステム。
[付記4]
前記クラウドサーバは、前記バックアップデータの所在に関する情報に基づいて、前記必要なデータが自装置に対応する前記クラウドストレージに存在するか否かを判断する、付記3のバックアップシステム。
[付記5]
前記クラウドサーバは、前記クラウドストレージから取得したデータが圧縮されている場合には、前記取得したデータを展開してオリジナルデータを取得する、付記2乃至4のいずれか一に記載のバックアップシステム。
[付記6]
前記マスタストレージは、インライン方式によりデータを圧縮する、付記1乃至5のいずれか一に記載のバックアップシステム。
[付記7]
前記マスタストレージは、ポストプロセス方式によりデータを圧縮する、付記1乃至6のいずれか一に記載のバックアップシステム。
[付記8]
上述の第2の視点に係るストレージ装置のとおりである。
[付記9]
上述の第3の視点に係るデータ転送方法のとおりである。
[付記10]
上述の第4の視点に係るプログラムのとおりである。
なお、付記8〜付記10の形態は、付記1の形態と同様に、付記2の形態〜付記7の形態に展開することが可能である。
なお、引用した上記の特許文献等の各開示は、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。
10 メインサーバ
20、101 マスタストレージ
21 マスタボリューム
22、31、31−1、31−2、42、42−1、42−2 コントローラ
23 圧縮管理テーブル
30、30−1、30−2 クラウドサーバ
40、40−1、40−2、102 クラウドストレージ
41、41−1、41−2 バックアップボリューム
43、43−1、43−2 アドレス管理テーブル
44、44−1、44−2 格納先管理テーブル
201 第1の圧縮部
202 第2の圧縮部
203 データ出力部
301、301−1、301−2 リモート圧縮展開部
302、302−1、302−2 リモートアクセス部

Claims (8)

  1. データを複数の圧縮方式のうちいずれかで圧縮し、前記圧縮されたデータをマスタボリュームに格納する、マスタストレージと、
    前記マスタストレージとは異なるサイトに設置され、各々がバックアップボリュームを備える、複数のクラウドストレージと、
    を含み、
    前記マスタストレージは、前記圧縮されたデータを前記複数のクラウドストレージのうちいずれかのクラウドストレージに送信し、
    前記クラウドストレージは、前記マスタストレージから取得したデータを前記バックアップボリュームに格納し、
    前記複数のクラウドストレージそれぞれに対応する、複数のクラウドサーバをさらに含み、
    前記複数のクラウドサーバのうち第1のクラウドサーバは、自装置に対応する前記クラウドストレージに必要なデータが格納されていない場合には、前記必要なデータの取得を前記複数のクラウドサーバのうち前記第1のクラウドサーバとは異なる第2のクラウドサーバに要求し、
    前記第2のクラウドサーバは、前記要求されたデータを自装置に対応する前記クラウドストレージから取得し、前記取得したデータを前記第1のクラウドサーバに出力する、バックアップシステム。
  2. 前記マスタストレージは、データを圧縮した際の圧縮方式に関する情報と、前記送信された圧縮データのマスタボリューム内のアドレスに関する情報と、前記送信された圧縮データのバックアップボリュームの格納先に関する情報と、を含むバックアップデータの所在に関する情報を前記複数のクラウドストレージに送信する、請求項のバックアップシステム。
  3. 前記クラウドサーバは、前記バックアップデータの所在に関する情報に基づいて、前記必要なデータが自装置に対応する前記クラウドストレージに存在するか否かを判断する、請求項のバックアップシステム。
  4. 前記クラウドサーバは、前記クラウドストレージから取得したデータが圧縮されている場合には、前記取得したデータを展開してオリジナルデータを取得する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のバックアップシステム。
  5. 前記マスタストレージは、インライン方式によりデータを圧縮する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のバックアップシステム。
  6. 前記マスタストレージは、ポストプロセス方式によりデータを圧縮する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のバックアップシステム。
  7. データを複数の圧縮方式のうちいずれかで圧縮し、前記圧縮されたデータをマスタボリュームに格納する、マスタストレージと、
    記マスタストレージとは異なるサイトに設置され、各々がバックアップボリュームを備える、複数のクラウドストレージと、
    を含むバックアップシステムにおいて、
    前記圧縮されたデータを前記複数のクラウドストレージのうちいずれかのクラウドストレージに送信するステップと、
    前記マスタストレージから取得したデータを前記バックアップボリュームに格納する、ステップと、
    を含み、
    前記バックアップシステムは、前記複数のクラウドストレージそれぞれに対応する、複数のクラウドサーバをさらに含み、
    前記複数のクラウドサーバのうち第1のクラウドサーバが、自装置に対応する前記クラウドストレージに必要なデータが格納されていない場合には、前記必要なデータの取得を前記複数のクラウドサーバのうち前記第1のクラウドサーバとは異なる第2のクラウドサーバに要求するステップと、
    前記第2のクラウドサーバが、前記要求されたデータを自装置に対応する前記クラウドストレージから取得し、前記取得したデータを前記第1のクラウドサーバに出力するステップとを含む、データ転送方法。
  8. 複数のクラウドストレージと接続され、前記複数のクラウドストレージとは異なるサイトに設置されたストレージ装置に搭載されたコンピュータに、
    データを複数の圧縮方式のうちいずれかで圧縮する処理と、
    前記圧縮されたデータを前記複数のクラウドストレージのうちいずれかのクラウドストレージに送信する処理と、
    を実行させ
    前記複数のクラウドストレージは、それぞれに対応する、複数のクラウドサーバをさらに含み、
    前記複数のクラウドサーバのうち第1のクラウドサーバに搭載されたコンピュータに、自装置に対応する前記クラウドストレージに必要なデータが格納されていない場合には、前記必要なデータの取得を前記複数のクラウドサーバのうち前記第1のクラウドサーバとは異なる第2のクラウドサーバに要求する処理と、
    前記第2のクラウドサーバに搭載されたコンピュータに、前記要求されたデータを自装置に対応する前記クラウドストレージから取得し、前記取得したデータを前記第1のクラウドサーバに出力する処理を実行させるプログラム。
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