JP3560520B2 - 情報処理装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スキャナ等の画像読取装置を備えたワードプロセッサおよびパーソナルコンピュータなどの情報処理装置に関し、特に画像読取装置の装着、非装着の検出を簡素化した情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置への文字情報や画像情報の入力は、キーボード操作によるキー入力とスキャナ等の画像読取装置による光学的読取りとが利用されている。
上記画像読取装置は、装置本体に設けられた紙送り機構によって、セットされた原稿を自動的に搬送させて、その原稿を光学的に走査して画像情報を読取り、プリンタで印刷したり、加工して文書情報の一部として使用したりする。
また、厚みの有る書物や、新聞などの大きなサイズを画像情報として読取る際には、操作者は、画像読取装置を情報処理装置から取外しして、例えば、書物の必要な箇所の上を画像読取装置を手で前方へ移動操作して光学的に走査して、その画像情報を読取ることができる。
【0003】
このように画像読取装置を備えた情報処理装置では、画像読取装置が装置に装着しているか、それとも装置から取外ししてハンディスキャナとして使用しているかを識別するための独立した検出スイッチが少なくとも1個設けられている。
この検出スイッチは、情報処理装置に画像読取装置を挿着したときに、画像読取装置の一部で押圧されてON状態となり、また、逆に画像読取装置を情報処理装置から取外すときには、画像読取装置による押圧が解除されて、検出スイッチはOFF状態となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記検出スイッチは、情報処理装置に画像読取装置を装着して画像の読取りを行う場合(シートフィーダで使用)と、情報処理装置から画像読取装置を外して単独で画像の読取りを行う場合(ハンディ・スキャナで使用)とで操作手順が異なる。そのとき、上記検出スイッチで画像読取装置の情報処理装置への装着の有無を確実に検出する必要があり、精度が要求される検出スイッチは、比較的高価となってしまうという問題があった。
また、上述したように、オートフィーダとハンディ・スキャナの2通りの使い方があるので、操作性が優れたスキャナを備えた情報処理装置が要求されている。
【0005】
本発明の目的は、画像読取装置の情報処理装置への装着の有無を検出する上記検出スイッチを用いずに画像読取装置の情報処理装置への着脱を確実に、且つ簡単に検出する情報処理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の解決手段として、読取るべき原稿の表面に沿って回転するローラと、ローラに関連してその回転を検出するための回転検出手段とを有する画像読取装置を本体上に設けられた被着脱部に着脱可能に設け、本体上に原稿の挿入、または排出を検出する用紙送り検出スイッチを設けて、本体の被着脱部に画像読取装置を挿着、または離脱するときに、被着脱部との間でローラを回転させ、且つ画像読取装置を用紙送り検出スイッチと係脱させ、用紙送り検出スイッチのON・OFF状態と回転検出手段の出力とにより、画像読取装置の本体への着脱を検出するようにしたものである。
【0007】
また、第2の解決手段として、本体の上面部に搭載したキーボードと、本体の上面部に対して開閉可能な表示部とを設け、表示部から突出し、本体の上面部に軸支された一対の回動軸部間の上記本体に上記被着脱部を設けたものである。
【0008】
また、第3の解決手段として、画像読取装置を本体の被着脱部から離脱するときには、本体に沿わせて後方から前方へ画像読取装置のローラを回転させて、このローラの回転に応じて、回転検出手段から出力されたパルスを計数するとともに、本体に設けられた用紙送り検出スイッチをOFF、ON、OFFの順に操作させてなるようにしたものである。
【0009】
また、第4の解決手段として、画像読取装置を本体の被着脱部に挿着するときには、本体に沿わせて前方から後方へ画像読取装置を移動させて、本体に設けられた用紙送り検出スイッチをOFF,ON、OFFの順に操作させるとともに、画像読取装置のローラを回転させて、このローラの回転に応じて、回転検出手段から出力されたパルスを計数するようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態である情報処理装置10は、箱型をした本体11の上面部に、複数の入力キーからなるキーボード12を設けている。このキーボード12に対して開状態または閉状態となる表示部(ディスプレイ)13が、表示部13の下端隅部に突設した一対の回転軸部15を介して、本体11に設けられている。これら回転軸部15間の本体11には画像読取装置としてのスキャナ20が着脱可能に配置されている。また、本体11にはスキャナ20と対向配置された原稿送り機構21が一体に取付け固定されている。
表示部13は、例えば液晶表示装置(LCD)の表示パネルからなり、本体11に対して上記回転軸部15、すなわちヒンジ15a,15bを用いて軸支され、矢印A方向に開閉(折り畳み)可能に取付けられている。
【0011】
図2に示すように、スキャナ20は、通常、情報処理装置10の一対のヒンジ15a,15b間に配置されている。図1に示すように、本体11から離脱させたときには、ハンディタイプのスキャナとして使用される。
図4及び図5、図6に示すように、上記スキャナ20は、略長方体をした本体20aの各側板部20bに傾斜部20hをもつV字状のガイド溝20cがそれぞれ形成されている。このガイド溝20cの傾斜部20hには三角突起20dが下方に突設している。図6に示すように、本体20aの下面部20iの前方には細長い矩形状をした透明な読取ガラス53が取付けられ、下面部20iの後方には3つの取付穴20kが形成されている。
さらに、本体20a内には、LEDアレイなどの光源54、図示しないCCDライン・イメージ・センサ等の画像読取素子、ミラー、レンズなどが収納されていて、読取ガラス53から光源54、ミラー等が目視可能に配設されている。
また、金属製のシャフト56が本体20aの側板部20b間に回転可能に軸支されていて、3個のローラ55がシャフト56に嵌着されているとともに、上記取付穴20kから外部に一部露出している。
【0012】
図10に示すように、シャフト56の一端には、第1ギヤ57が取付けられ、第1ギヤ57には第2ギヤ58が噛合っている。そして、第2ギヤ58には第3ギヤ59が噛合っていて、第3ギヤ59にはエンコーダ60と噛合うように取付けられている。
回転検出手段としての上記エンコーダ60は、複数のスリット60aが回転軸60cの周囲に均一に形成された回転円盤60bと、回転円盤60bの面に対して、一定の隙間を設けて対向配置され、スリット60aの動きによって光を遮断、または非遮断するフォト・センサ60dとから主に構成されている。
図3に示すように、本体11にスキャナ20を装着した状態では、基部21a上の原稿が摺接する摺接面21cとスキャナ20の下面部20iとの隙間部分のうち、前方が原稿挿入口22、後方が原稿排出口25となっている。そして、情報処理装置10とスキャナ20とは、ケーブル62によって電気的に接続されている(図4参照)。
【0013】
図7乃至図9に示すように、本体11に装着したスキャナ20に原稿を搬入するための原稿送り機構21は、略長方体をしたプラスチック製の基部21aを有し、この基部21aが情報処理装置10の本体11に一体に取付け固定されて、本体11の一部を構成している(図3参照)。
図8に示すように、基部21a上面部の両端には、互いに断面が逆L字状をした被着脱部であるガイド受け部21bが向き合うように立設している。その各ガイド受け部21bの先端が折り曲げ部21fとなっていて、このガイド受け部21bの内方側の基部21a上には矩形状をした切欠孔21gがそれぞれ貫通形成されている。
基部21aの中央部分には、A4サイズの原稿の幅寸法よりも少し幅広に、且つ僅かに凹状に窪ませて、段差tとなる凹面部21cが設けられ、基部21aの上面との段差tをガイドにして、図8の矢印B方向に原稿が凹面部21c上を摺接しながら移動できるようになっている。この凹面部21cには光を反射する白色の帯状をしたテープ23が長手方向に貼り付けられている。このテープ23は画像読取りの開始位置に貼り付けられていて、原稿のシェーデング補正時に使用するものである。そして、このテープ23に沿うように、凹面部21cの後方側には3個の矩形孔24が所定の間隔を設けて貫通形成されている。また、テープ23を挟んで、上記矩形孔24とは反対側(前方)には、小さな孔部26が1個形成されている。
【0014】
基部21aの前方端には、平板状をした鍔部21dが基部21aと一体に設けられ、鍔部21dには、孔部26に近接して、上方に突出した突出部27が設けられている。原稿送り機構21は鍔部21dに形成された複数個の孔部に図示しないネジを螺入して、本体11に取付けられるようになっている。
図7及び図9に示すように、基部21aの各側板部21eには、円筒状をした3個のネジ受け部28と、丸孔29と支持孔30とがそれぞれ形成されている。
図4及び図7に示すように、側板部21eの一方には、複数のギヤを噛合せたギヤ部31が設けられ、このギヤ部31を3個のネジ受け部28にネジ止めされた金属板32で支持している。さらに、金属板32にはモータ33が取付け固定され、モータ33の回転可能なモータ軸(図示せず)を金属板32からギヤ部31側へ突出させて、モータ33の駆動力をモータ軸に噛合ったギヤ部31に伝達するようにしている。
【0015】
図10に示すように、原稿送り機構21の基部21a内には、金属製のシャフト34が1本回転可能に設けられていて、このシャフト34には円筒状をしたゴム製のローラ35が3個嵌入して取付けられ、凹面部21cの矩形孔24からそれぞれ僅かに突出している。
そして、シャフト34の両端は、側板部21eの丸孔29に軸支されたギヤ部31の一部が連結し、モータ33の駆動力によってギヤ部31とともに回転するように取付けられている。
また、シャフト34を支持する金属製のシャフト支持部36が基部21aに取付けられ、このシャフト支持部36に圧接ばね39a、樹脂製の支持部材39b(図10参照)を載置して、シャフト34を上方に弾性付勢している。
【0016】
図9に示すように、への字状(略逆V字状)をした樹脂製の可動片37は、その中央に回転軸となる軸部37aを形成していて、一端の突部にはスプリングばね38が取付けられ、その他端には薄肉状をした係止片37bとなっている。そして、係止片37bの近傍部分が凸部37cとなっていて、切欠孔21gからこの凸部37cが突出している。
図8及び図9に示すように、基部21aの内部両端側には、可動片37がそれぞれ配設され、可動片37の一部が基部21aの切欠孔21gから露出している。
そして、可動片37は、支持孔30に軸部37aが回転可能に軸支されて、スプリングばね38が基部21aの内壁に弾接するとともに、係止片37bが基部21aに当接する。よって、常に可動片37の凸部37cが基部21aの上面から突出するようになっている。
【0017】
次に、図10に示すように、原稿の有無を検出するための用紙送り検出スイッチ40は、樹脂製の検出レバー41と、この検出レバー41が横切ることによって光を遮断、または非遮断するフォト・インタラプタ42とから主に構成されている。
検出レバー41には、その中央に凸状軸部41aが設けられていて、一端には突起41bが、他端には薄肉状をした舌片41cが設けられている。
フォト・インタラプタ42は、突出部27に対向して配設され、検出レバー41の突起41bが凹面部21cの孔部26から常に突出するように図示しない捩りコイルばねによって弾性付勢されている。それによって、舌片41cがフォト・インタラプタ42の光を遮断する位置に配置されて、用紙送り検出スイッチ40は通常OFF状態となっている。
【0018】
次に、図3に示すように、情報処理装置10の本体11後方に配設されたプリンタ65は、モータ66と、複数のギヤを噛合わせたギヤ群67と、いくつかの給紙ローラ68と、紙送りローラ(図示せず)と、紙排出ローラ69等から構成されている。また、本体11の側板部間にはプラテンを橋架して支持され、このプラテンに対向して、プラテンと接離可能な印字ヘッドを有し、往復移動するキャリッジ70を有している。印字ヘッドの近傍にはインクリボンを内部に収納したリボンカセットがこのキャリッジ70に着脱可能に取付けられている。そして、本体11の下面側に設けられた給紙トレイ11bから供給された用紙(図示せず)は、モータ66の駆動力によって回転するギヤ群67を介して、複数の給紙ローラ68等を回転させて、プラテンと印字ヘッド間に搬送されるようになっている。プラテンに印字ヘッドを押圧することにより、適時印刷記録信号に基づいて用紙にはインクが転写するようになっている。さらに、紙排出ローラ69によって、印字記録された用紙は、外部に搬送されるようになっている。
【0019】
次に、このように構成された情報処理装置10において、スキャナ20を装着した本体11からスキャナ20を取外す動作を説明する。
図9に示すように、通常、基部21aの上面部にはスキャナ20が装着されている。このとき、ガイド受け部21bの折り曲げ部21fにはスキャナ20のガイド溝20cが嵌合して、スキャナ20の三角突起20dが基部21a上面部の切欠孔21gから突出した可動片37の凸部37cに当接して、抜け止めとなっている。
【0020】
そして、装置10からスキャナ20を取外すには、操作者が基部21aの凹面部21cに沿うようにスキャナ20の本体20aをガイド受け部21bをガイドにして摺接させながら前方にスライドさせる(図9の矢印D方向)。このとき、三角突起20dによって前方に押圧された可動片37が軸部37aを中心に時計回り方向(図9の矢印C方向)に回動し、可動片37の凸部37cがスプリングばね38の付勢力に抗して切欠孔21g内に埋没する。
続けて、スキャナ20の本体20aを前方にさらに引き出しすると、装置10の原稿送り機構21からスキャナ20が外れる。その後、可動片37は、スプリングばね38の付勢力によって、その凸部37cが切欠孔21gから突出した元の位置に復帰する。このスキャナ20の取外し動作は、表示部13が本体11に対して開いた状態で可能である。
反対に、情報処理装置10にスキャナ20を挿着するには、画像処理装置20を図11に示す矢印Eの方向に押圧して、上記手順と反対の動作を行うことで可能である。
このようにして、情報処理装置10へのスキャナ20の取付け、取外しが容易に行われる。
【0021】
次に、情報処理装置10にスキャナ20を取り付ける際、その取付け状態を検出する動作について、以下に説明する。
図10に示すように、情報処理装置10にスキャナ20が装着していない場合には、凹面部21cの孔部26から検出レバー41の突起41bが突出している。また、本体11に軸支された3個のローラ35の一部も圧接ばね39a、支持部材39bに支えられながら凹面部21cの矩形孔24からそれぞれ僅かに突出している。
先ず、図13に示す操作手順のように、表示部(ディスプレイ)13上にスキャナ20の取付け有無を表示させ、操作者にスキャナ20が装置10に取付いた状態にあるか、それとも取外しされているかのどちらか一方を選択させて、キーボード12からキー入力させる(図13のステップX1)。
【0022】
スキャナ20が装置10に装着していないとき(図13のステップX1)には、操作者はキーボード12からキー入力した後、表示部13の表示に基づいて、図11に示すように、装置10の前方側から後方側(図中の矢印E方向)へスキャナ20を本体11(基部21a)の上面部に沿うように挿入する。用紙送り検出スイッチ40の検出レバー41は、その突起41bがスキャナ20の下面部20iに当接して下方に押圧され、孔部26内に埋没する。凸状軸部41aを中心にして検出レバー41が回転することにより、舌片41cがフォト・インタラプタ42の光を遮断から非遮断にして、用紙送り検出スイッチ40はOFFからON状態になる(図13のステップX2)。
【0023】
一方、スキャナ20の下面部20iから僅かに突出した3個のローラ55が挿入とともに、本体11の凹面部21cに摺接しながら回転する。続いて、スキャナ20の各ローラ55が装置10側のローラ35に当接して、ローラ35が圧接ばね39aに抗して下方に若干押されながら、ローラ55とともに回転する。スキャナ20のローラ55が回転すると、シャフト56が軸中心に回転し、シャフト56の一端に取付けられた第1ギヤ57、この第1ギヤ57に噛合う第2ギヤ58、第2ギヤ58に噛合う第3ギヤ59が順次回転して、エンコーダ60の回転円盤60bを回転させる。
回転円盤60bのスリット60a部分、及びスリット60aのない部分がフォト・センサ60dの光を横切ることにより、フォト・センサ60dにn個のパルス数を発生する(図13のステップX3)。
続いて、図12に示すように、本体11のガイド受け部21bにスキャナ20が完全に組み込まれて挿入が止まると、検出レバー41の舌片41cがフォト・センサ60dの光を遮断する元の位置に復帰して、用紙送り検出スイッチ40はOFF状態となる(図13のステップX4)。
そして、上記エンコーダ60は、出力されたパルス数から、装置10へスキャナ20が装着されたことを電気的に検出し、エンコーダ60にケーブル62を介して電気的に接続した装置10内のホストシステム(図示せず)で判断する(図13のステップX5)。
【0024】
次に、上記検出レバー41の検出動作及びエンコーダ60の検出動作が上述した手順と異なる場合には、情報処理装置10へのスキャナ20の取付け動作が正常に行われていないとして、次に示す処理がなされる。
すなわち、図13のステップX2にて、検出レバー41が動作しないで、用紙送り検出スイッチ40がOFF状態のままのときには、スキャナ20の装置10への挿着がなされていないと判断し(ステップX7)、ステップX1に戻る。
また、エンコーダ60に所定のn個のパルスが出ていないときには、画像処理装置20が装置10に挿着する動作がなされていない、または原稿の画像読取動作として判断し(ステップX8)、同じくステップX1に戻る。
また、ステップX4にて、検出レバー41がON動作したままのときには、画像読取用の原稿がある、またはスキャナ20が装置10の所定位置に確実に装着していないと判断して(ステップX9)、同じくステップX1に戻る。
なお、表示部13にてスキャナ20の取付け有無を確認する際に、予め装置10に装着されている場合には、キーボード12から選択した入力キーを押すことにより、矢印Sのように、直接シェーディング補正などの画像読取準備へ移行する。
【0025】
次に、表示部13を本体11に対して開けた状態で、スキャナ20をハンディ・スキャナとして使用するため、情報処理装置10からスキャナ20を取外しし、その取外しを検出する動作について、以下に説明する。
図12に示すように、情報処理装置10にスキャナ20が装着している場合には、凹面部21cの孔部26から検出レバー41の突起41bが僅かに突出している。本体11に軸支された3個のローラ35には、スキャナ20のローラ55が弾接している。
先ず、図14に示す操作手順のように、表示部(ディスプレイ)13上にスキャナ20をハンディタイプで使用するか否かを表示させて、操作者にキーボード12からどちらかを選択させて、キーボード12から入力させる(図14のステップY1)。スキャナ20が装置10に装着しているときには、後述するシェーディング補正が最初に行われ、読取準備が行われる(図14のステップY2)。
【0026】
続いて、図12に示すように、表示部13のスキャナ20の取外し確認の表示に基づいて、操作者がスキャナ20を手で掴んで、(基部21a)のガイド受け部21bからスキャナ20のガイド溝20cを外すために本体11から前方側に向けてスキャナ20を引き出す。
このとき、上述した図12の状態から図11の状態に移行し、スキャナ20のローラ55がローラ35及び凹面部21cに摺接しながら回転する。ローラ55と連動するエンコーダ60の回転円盤60bが回転することによって、n個のパルスが出力する(図14のステップY3)。続いて、検出レバー41の突起41bがスキャナ20の下面部20iに当接して下方に押圧されることにより、フォト・インタラプタ42は、舌片41cによる光の遮断が解除されて、用紙送り検出スイッチ40は一旦ON状態となる(図14のステップY4)。続いて、スキャナ20が凹面部21cから離れることにより、検出レバー41が元の位置に復帰して、用紙送り検出スイッチ40はOFF状態となる(図14のステップY5)。
このようにして、スキャナ20が装置10から取外したことを用紙送り検出スイッチ40のON・OFF状態と、エンコーダ60のパルス数から検出して、装置10の上記ホストシステムで判断される。
【0027】
次に、上記検出レバー41の検出動作及びエンコーダ60の検出動作が上述した手順と異なる場合には、情報処理装置10からのスキャナ20の取外し動作が正常に行われていないとして、次に示す処理がなされる。
すなわち、図14のステップY3にて、エンコーダ60が所定のn個のパルス、が出ていないときには、スキャナ20が装置10に装着したままであるとして判断し(ステップY7)、ステップY1に戻る。また、検出レバー41が動作しないときには、スキャナ20が装置10に装着したままであると判断し(ステップY8)、同じくステップY1に戻る。
また、検出レバー41が一旦動作して、用紙送り検出スイッチ40がOFFからON状態となるが、そのままON状態が続いたときには、画像読取用の原稿がある、またはスキャナ20が装置10の所定位置に確実に装着していないと判断して(ステップY9)、同じくステップY1に戻る。
【0028】
次に、情報処理装置10にスキャナ20を装着して、自動で画像を読取る画像読取り動作(シートフィーダ)について説明する。
先ず、図13に示すように、スキャナ20が情報処理装置10に装着していると判断した(ステップX5)後、シェーディング補正及び読取り準備へ移行する(ステップX6)。
このシェーディング補正では、白いテープ23を基準にして、均一な濃さの原稿を読んだときに、スキャナ20の画像読取素子やレンズ等の光特性により部分的に暗くならないようにするため、白色のテープ23を基準にして、例えば、画像読取素子への電流量をブロック毎に変えて光量を調整する。また、テープ23は、スキャナ20の画像読取りの開始位置となっている。
次に、図12に示す原稿挿入口22から原稿を挿入すると、検出レバー41が押されて、突起41bが孔部26内に埋没し、検出レバー41の舌片41cがフォト・インタラプタ42の光を遮断から非遮断に変化させて、原稿が挿入されたことを用紙送り検出スイッチ40のON状態で検出する。
【0029】
次に、原稿が挿入されたことを検出したことにより、光源54を点灯させて、原稿にその光源54の光を入射させ、その反射光を図示しないミラー、レンズを通して、CCDライン・イメージ・センサに入射させる。
このとき、原稿の進行方向の先端は、ローラ55とローラ35との間に挟持された状態で、モータ33の駆動力により回転するギヤ部31、上記ローラ55の回転により、ローラ55とローラ35の回転に応じた所定の速度で、原稿が装置10後方へ排出される。また、ローラ55の回転に連動して、第1ギヤ57、第2ギヤ58、第3ギヤ59を介して、エンコーダ60の回転円盤60bのスリット60aがフォト・センサ60dの光を横切ることによってパルスが発生し、そのパルスを電気信号としてケーブル62を通じて装置10内に入力し、図示しないホストシステムでの画像処理の制御に使用される。
上記CCDライン・イメージ・センサで読取られた画像信号は、ケーブル62で電気的に接続された装置10内に出力されて、ホストシステム等で所定の画像処理が行われ、必要に応じてその原稿の画像を表示部13に表示する。
【0030】
次に、この情報処理装置10からスキャナ20を取り外し、ハンディ・スキャナとして手動で画像を読取る画像読取り動作について説明する。
図14のステップY6に示すように、装置10からスキャナ20を取り外した状態と判断した後、スキャナ20は装置10からケーブル62で接続した状態にある(図1参照)。
先ず、スキャナ20を手で保持して、原稿の上を所定の速度で前方へ走査させる。ローラ55が回転することにより、エンコーダ60は、回転円盤60bが回転して、スリット60aがフォト・センサ60dを横切る回数を検出して、そのパルス数を検出して、原稿上を走査した移動量を検出する。そして、上述したように、光源54を点灯させ、原稿にその光を入射させ、その反射光を図示しないミラー、レンズを通して、CCDライン・イメージ・センサに入射させる。
上記CCDライン・イメージ・センサで読取られた画像信号は、ケーブル62で電気的に接続した外部に出力され、所定の画像処理がホストシステム等で行われ、その原稿の画像を表示部13に表示させる。
【0031】
このようにして、スキャナ20の本体11への取付け状態を、原稿送りの有無を検出する用紙送り検出スイッチ40がスキャナ20の下面部20iに当接して、ON状態となると共に、スキャナ20のローラ55が凹面部21cおよびローラ35と摺接して回転することで、ローラ55と連動するエンコーダ60により所定のパルス数を計数する。これにより、スキャナ20が装置10へ装着されたことを検出し、ホストシステムで判断することができる。
また、スキャナ20を装着した本体11からこのスキャナ20を取外すときには、原稿送りの有無を検出する用紙送り検出スイッチ40がON状態となると共に、画像読取装置20のローラ55が凹面部21cおよびローラ35と摺接して回転することで、ローラ55と連動するエンコーダ60により、所定のパルス数を計数するとともに、原稿送りを検出する用紙送り検出スイッチ40がスキャナ20の下面部20iに当接して、一旦ON状態となることにより、スキャナ20が装置10から取外したことを検出することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上のように本発明の情報処理装置は、読取るべき原稿の表面に沿って回転するローラと、該ローラに関連してその回転を検出するための回転検出手段とを有する画像読取装置を本体上に設けられた被着脱部に着脱可能に設け、本体上に原稿の挿入、または排出を検出する用紙送り検出スイッチを設けて、本体の被着脱部に画像読取装置を挿着、または離脱するときに、被着脱部との間でローラを回転させ、且つ画像読取装置を用紙送り検出スイッチと係合させ、用紙送り検出スイッチのON・OFF状態と回転検出手段の出力とにより、画像読取装置の本体への着脱を検出するようにしたので、画像読取装置の本体への装着を検出する検出スイッチを独自に用いたりせずに、原稿の挿着または離脱を検出する回転検出手段が画像読取装置の着脱をも検出することができ、部品点数を削減でき、コストダウンを図ることができる。
【0033】
また、本体の上面部に搭載したキーボードと、本体の上面部に対して開閉可能な表示部とを設け、表示部から突出し、本体の上面部に軸支された一対の回動軸部間の本体に被着脱部を設けたことにより、表示部を開いた状態で操作している操作者が一旦表示部を閉じたりせずに画像読取装置を取り外し、または取付けすることができ、画像読取装置を操作するまでの準備の手間数が減らして、操作性を向上させることができる。
【0034】
また、画像読取装置を本体の被着脱部から離脱するときには、本体に沿わせて後方から前方へ画像読取装置のローラを回転させて、このローラの回転に応じて、回転検出手段から出力されたパルスを計数するとともに、本体に設けられた用紙送り検出スイッチをOFF、ON、OFFの順に操作させてなるようにしたことにより、表示部を開いた状態で操作している操作者が、本体から画像読取装置を取外しする際に、情報処理装置の前に座ったままで、画像読取装置の取外しを確実に行うことができ、装置からの画像読取装置の取外しを正確に検出することができる。
【0035】
また、画像読取装置を本体の被着脱部に挿着するときには、本体に沿わせて前方から後方へ画像読取装置を移動させて、本体に設けられた用紙送り検出スイッチをOFF,ON、OFFの順に操作させるとともに、画像読取装置のローラを回転させて、このローラの回転に応じて、回転検出手段から出力されたパルスを計数するようにしたことにより、表示部を開いた状態で操作している操作者が、本体から画像読取装置を取付けする際に、情報処理装置の前に座ったままで画像読取装置を確実に行うことができ、装置への画像読取装置の取付けを正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置において、表示部が開いた状態にあるときの外観構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る情報処理装置において、表示部が閉じた状態にあるときの外観構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る情報処理装置の縦断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る情報処理装置において、スキャナを装着した状態の一部平面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る情報処理装置において、スキャナの一部斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る情報処理装置において、スキャナの下面部側の一部斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る情報処理装置において、スキャナを装着する本体の平面図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る情報処理装置において、スキャナを装着する本体の一部斜視図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る情報処理装置において、スキャナの挿着を説明するための要部断面図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る情報処理装置において、スキャナの取付け、取外しを説明するための図7の10‐10線の要部断面図、及びスキャナの断面図である。
【図11】本発明の一実施形態である情報処理装置において、スキャナを挿着したときのスキャナの動作を説明するための断面図である。
【図12】本発明の一実施形態である情報処理装置において、スキャナの動作を説明するための図4の12‐12線の断面図である。
【図13】本発明の一実施形態である情報処理装置において、本体に装着した際のスキャナの動作手順を説明するためのフローチャート図である。
【図14】本発明の一実施形態である情報処理装置において、本体から取出して手動でスキャナを使用するときの動作手順を説明するためのフローチャート図である。
【符号の説明】
10 情報処理装置
11 本体
12 キーボード
13 表示部
15 回転軸部
15a,15b ヒンジ
20 画像読取装置(スキャナ)
21b 被着脱部(ガイド受け部)
41 用紙送り検出スイッチ
55 ローラ
60 エンコーダ(回転検出手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、スキャナ等の画像読取装置を備えたワードプロセッサおよびパーソナルコンピュータなどの情報処理装置に関し、特に画像読取装置の装着、非装着の検出を簡素化した情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置への文字情報や画像情報の入力は、キーボード操作によるキー入力とスキャナ等の画像読取装置による光学的読取りとが利用されている。
上記画像読取装置は、装置本体に設けられた紙送り機構によって、セットされた原稿を自動的に搬送させて、その原稿を光学的に走査して画像情報を読取り、プリンタで印刷したり、加工して文書情報の一部として使用したりする。
また、厚みの有る書物や、新聞などの大きなサイズを画像情報として読取る際には、操作者は、画像読取装置を情報処理装置から取外しして、例えば、書物の必要な箇所の上を画像読取装置を手で前方へ移動操作して光学的に走査して、その画像情報を読取ることができる。
【0003】
このように画像読取装置を備えた情報処理装置では、画像読取装置が装置に装着しているか、それとも装置から取外ししてハンディスキャナとして使用しているかを識別するための独立した検出スイッチが少なくとも1個設けられている。
この検出スイッチは、情報処理装置に画像読取装置を挿着したときに、画像読取装置の一部で押圧されてON状態となり、また、逆に画像読取装置を情報処理装置から取外すときには、画像読取装置による押圧が解除されて、検出スイッチはOFF状態となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記検出スイッチは、情報処理装置に画像読取装置を装着して画像の読取りを行う場合(シートフィーダで使用)と、情報処理装置から画像読取装置を外して単独で画像の読取りを行う場合(ハンディ・スキャナで使用)とで操作手順が異なる。そのとき、上記検出スイッチで画像読取装置の情報処理装置への装着の有無を確実に検出する必要があり、精度が要求される検出スイッチは、比較的高価となってしまうという問題があった。
また、上述したように、オートフィーダとハンディ・スキャナの2通りの使い方があるので、操作性が優れたスキャナを備えた情報処理装置が要求されている。
【0005】
本発明の目的は、画像読取装置の情報処理装置への装着の有無を検出する上記検出スイッチを用いずに画像読取装置の情報処理装置への着脱を確実に、且つ簡単に検出する情報処理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の解決手段として、読取るべき原稿の表面に沿って回転するローラと、ローラに関連してその回転を検出するための回転検出手段とを有する画像読取装置を本体上に設けられた被着脱部に着脱可能に設け、本体上に原稿の挿入、または排出を検出する用紙送り検出スイッチを設けて、本体の被着脱部に画像読取装置を挿着、または離脱するときに、被着脱部との間でローラを回転させ、且つ画像読取装置を用紙送り検出スイッチと係脱させ、用紙送り検出スイッチのON・OFF状態と回転検出手段の出力とにより、画像読取装置の本体への着脱を検出するようにしたものである。
【0007】
また、第2の解決手段として、本体の上面部に搭載したキーボードと、本体の上面部に対して開閉可能な表示部とを設け、表示部から突出し、本体の上面部に軸支された一対の回動軸部間の上記本体に上記被着脱部を設けたものである。
【0008】
また、第3の解決手段として、画像読取装置を本体の被着脱部から離脱するときには、本体に沿わせて後方から前方へ画像読取装置のローラを回転させて、このローラの回転に応じて、回転検出手段から出力されたパルスを計数するとともに、本体に設けられた用紙送り検出スイッチをOFF、ON、OFFの順に操作させてなるようにしたものである。
【0009】
また、第4の解決手段として、画像読取装置を本体の被着脱部に挿着するときには、本体に沿わせて前方から後方へ画像読取装置を移動させて、本体に設けられた用紙送り検出スイッチをOFF,ON、OFFの順に操作させるとともに、画像読取装置のローラを回転させて、このローラの回転に応じて、回転検出手段から出力されたパルスを計数するようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態である情報処理装置10は、箱型をした本体11の上面部に、複数の入力キーからなるキーボード12を設けている。このキーボード12に対して開状態または閉状態となる表示部(ディスプレイ)13が、表示部13の下端隅部に突設した一対の回転軸部15を介して、本体11に設けられている。これら回転軸部15間の本体11には画像読取装置としてのスキャナ20が着脱可能に配置されている。また、本体11にはスキャナ20と対向配置された原稿送り機構21が一体に取付け固定されている。
表示部13は、例えば液晶表示装置(LCD)の表示パネルからなり、本体11に対して上記回転軸部15、すなわちヒンジ15a,15bを用いて軸支され、矢印A方向に開閉(折り畳み)可能に取付けられている。
【0011】
図2に示すように、スキャナ20は、通常、情報処理装置10の一対のヒンジ15a,15b間に配置されている。図1に示すように、本体11から離脱させたときには、ハンディタイプのスキャナとして使用される。
図4及び図5、図6に示すように、上記スキャナ20は、略長方体をした本体20aの各側板部20bに傾斜部20hをもつV字状のガイド溝20cがそれぞれ形成されている。このガイド溝20cの傾斜部20hには三角突起20dが下方に突設している。図6に示すように、本体20aの下面部20iの前方には細長い矩形状をした透明な読取ガラス53が取付けられ、下面部20iの後方には3つの取付穴20kが形成されている。
さらに、本体20a内には、LEDアレイなどの光源54、図示しないCCDライン・イメージ・センサ等の画像読取素子、ミラー、レンズなどが収納されていて、読取ガラス53から光源54、ミラー等が目視可能に配設されている。
また、金属製のシャフト56が本体20aの側板部20b間に回転可能に軸支されていて、3個のローラ55がシャフト56に嵌着されているとともに、上記取付穴20kから外部に一部露出している。
【0012】
図10に示すように、シャフト56の一端には、第1ギヤ57が取付けられ、第1ギヤ57には第2ギヤ58が噛合っている。そして、第2ギヤ58には第3ギヤ59が噛合っていて、第3ギヤ59にはエンコーダ60と噛合うように取付けられている。
回転検出手段としての上記エンコーダ60は、複数のスリット60aが回転軸60cの周囲に均一に形成された回転円盤60bと、回転円盤60bの面に対して、一定の隙間を設けて対向配置され、スリット60aの動きによって光を遮断、または非遮断するフォト・センサ60dとから主に構成されている。
図3に示すように、本体11にスキャナ20を装着した状態では、基部21a上の原稿が摺接する摺接面21cとスキャナ20の下面部20iとの隙間部分のうち、前方が原稿挿入口22、後方が原稿排出口25となっている。そして、情報処理装置10とスキャナ20とは、ケーブル62によって電気的に接続されている(図4参照)。
【0013】
図7乃至図9に示すように、本体11に装着したスキャナ20に原稿を搬入するための原稿送り機構21は、略長方体をしたプラスチック製の基部21aを有し、この基部21aが情報処理装置10の本体11に一体に取付け固定されて、本体11の一部を構成している(図3参照)。
図8に示すように、基部21a上面部の両端には、互いに断面が逆L字状をした被着脱部であるガイド受け部21bが向き合うように立設している。その各ガイド受け部21bの先端が折り曲げ部21fとなっていて、このガイド受け部21bの内方側の基部21a上には矩形状をした切欠孔21gがそれぞれ貫通形成されている。
基部21aの中央部分には、A4サイズの原稿の幅寸法よりも少し幅広に、且つ僅かに凹状に窪ませて、段差tとなる凹面部21cが設けられ、基部21aの上面との段差tをガイドにして、図8の矢印B方向に原稿が凹面部21c上を摺接しながら移動できるようになっている。この凹面部21cには光を反射する白色の帯状をしたテープ23が長手方向に貼り付けられている。このテープ23は画像読取りの開始位置に貼り付けられていて、原稿のシェーデング補正時に使用するものである。そして、このテープ23に沿うように、凹面部21cの後方側には3個の矩形孔24が所定の間隔を設けて貫通形成されている。また、テープ23を挟んで、上記矩形孔24とは反対側(前方)には、小さな孔部26が1個形成されている。
【0014】
基部21aの前方端には、平板状をした鍔部21dが基部21aと一体に設けられ、鍔部21dには、孔部26に近接して、上方に突出した突出部27が設けられている。原稿送り機構21は鍔部21dに形成された複数個の孔部に図示しないネジを螺入して、本体11に取付けられるようになっている。
図7及び図9に示すように、基部21aの各側板部21eには、円筒状をした3個のネジ受け部28と、丸孔29と支持孔30とがそれぞれ形成されている。
図4及び図7に示すように、側板部21eの一方には、複数のギヤを噛合せたギヤ部31が設けられ、このギヤ部31を3個のネジ受け部28にネジ止めされた金属板32で支持している。さらに、金属板32にはモータ33が取付け固定され、モータ33の回転可能なモータ軸(図示せず)を金属板32からギヤ部31側へ突出させて、モータ33の駆動力をモータ軸に噛合ったギヤ部31に伝達するようにしている。
【0015】
図10に示すように、原稿送り機構21の基部21a内には、金属製のシャフト34が1本回転可能に設けられていて、このシャフト34には円筒状をしたゴム製のローラ35が3個嵌入して取付けられ、凹面部21cの矩形孔24からそれぞれ僅かに突出している。
そして、シャフト34の両端は、側板部21eの丸孔29に軸支されたギヤ部31の一部が連結し、モータ33の駆動力によってギヤ部31とともに回転するように取付けられている。
また、シャフト34を支持する金属製のシャフト支持部36が基部21aに取付けられ、このシャフト支持部36に圧接ばね39a、樹脂製の支持部材39b(図10参照)を載置して、シャフト34を上方に弾性付勢している。
【0016】
図9に示すように、への字状(略逆V字状)をした樹脂製の可動片37は、その中央に回転軸となる軸部37aを形成していて、一端の突部にはスプリングばね38が取付けられ、その他端には薄肉状をした係止片37bとなっている。そして、係止片37bの近傍部分が凸部37cとなっていて、切欠孔21gからこの凸部37cが突出している。
図8及び図9に示すように、基部21aの内部両端側には、可動片37がそれぞれ配設され、可動片37の一部が基部21aの切欠孔21gから露出している。
そして、可動片37は、支持孔30に軸部37aが回転可能に軸支されて、スプリングばね38が基部21aの内壁に弾接するとともに、係止片37bが基部21aに当接する。よって、常に可動片37の凸部37cが基部21aの上面から突出するようになっている。
【0017】
次に、図10に示すように、原稿の有無を検出するための用紙送り検出スイッチ40は、樹脂製の検出レバー41と、この検出レバー41が横切ることによって光を遮断、または非遮断するフォト・インタラプタ42とから主に構成されている。
検出レバー41には、その中央に凸状軸部41aが設けられていて、一端には突起41bが、他端には薄肉状をした舌片41cが設けられている。
フォト・インタラプタ42は、突出部27に対向して配設され、検出レバー41の突起41bが凹面部21cの孔部26から常に突出するように図示しない捩りコイルばねによって弾性付勢されている。それによって、舌片41cがフォト・インタラプタ42の光を遮断する位置に配置されて、用紙送り検出スイッチ40は通常OFF状態となっている。
【0018】
次に、図3に示すように、情報処理装置10の本体11後方に配設されたプリンタ65は、モータ66と、複数のギヤを噛合わせたギヤ群67と、いくつかの給紙ローラ68と、紙送りローラ(図示せず)と、紙排出ローラ69等から構成されている。また、本体11の側板部間にはプラテンを橋架して支持され、このプラテンに対向して、プラテンと接離可能な印字ヘッドを有し、往復移動するキャリッジ70を有している。印字ヘッドの近傍にはインクリボンを内部に収納したリボンカセットがこのキャリッジ70に着脱可能に取付けられている。そして、本体11の下面側に設けられた給紙トレイ11bから供給された用紙(図示せず)は、モータ66の駆動力によって回転するギヤ群67を介して、複数の給紙ローラ68等を回転させて、プラテンと印字ヘッド間に搬送されるようになっている。プラテンに印字ヘッドを押圧することにより、適時印刷記録信号に基づいて用紙にはインクが転写するようになっている。さらに、紙排出ローラ69によって、印字記録された用紙は、外部に搬送されるようになっている。
【0019】
次に、このように構成された情報処理装置10において、スキャナ20を装着した本体11からスキャナ20を取外す動作を説明する。
図9に示すように、通常、基部21aの上面部にはスキャナ20が装着されている。このとき、ガイド受け部21bの折り曲げ部21fにはスキャナ20のガイド溝20cが嵌合して、スキャナ20の三角突起20dが基部21a上面部の切欠孔21gから突出した可動片37の凸部37cに当接して、抜け止めとなっている。
【0020】
そして、装置10からスキャナ20を取外すには、操作者が基部21aの凹面部21cに沿うようにスキャナ20の本体20aをガイド受け部21bをガイドにして摺接させながら前方にスライドさせる(図9の矢印D方向)。このとき、三角突起20dによって前方に押圧された可動片37が軸部37aを中心に時計回り方向(図9の矢印C方向)に回動し、可動片37の凸部37cがスプリングばね38の付勢力に抗して切欠孔21g内に埋没する。
続けて、スキャナ20の本体20aを前方にさらに引き出しすると、装置10の原稿送り機構21からスキャナ20が外れる。その後、可動片37は、スプリングばね38の付勢力によって、その凸部37cが切欠孔21gから突出した元の位置に復帰する。このスキャナ20の取外し動作は、表示部13が本体11に対して開いた状態で可能である。
反対に、情報処理装置10にスキャナ20を挿着するには、画像処理装置20を図11に示す矢印Eの方向に押圧して、上記手順と反対の動作を行うことで可能である。
このようにして、情報処理装置10へのスキャナ20の取付け、取外しが容易に行われる。
【0021】
次に、情報処理装置10にスキャナ20を取り付ける際、その取付け状態を検出する動作について、以下に説明する。
図10に示すように、情報処理装置10にスキャナ20が装着していない場合には、凹面部21cの孔部26から検出レバー41の突起41bが突出している。また、本体11に軸支された3個のローラ35の一部も圧接ばね39a、支持部材39bに支えられながら凹面部21cの矩形孔24からそれぞれ僅かに突出している。
先ず、図13に示す操作手順のように、表示部(ディスプレイ)13上にスキャナ20の取付け有無を表示させ、操作者にスキャナ20が装置10に取付いた状態にあるか、それとも取外しされているかのどちらか一方を選択させて、キーボード12からキー入力させる(図13のステップX1)。
【0022】
スキャナ20が装置10に装着していないとき(図13のステップX1)には、操作者はキーボード12からキー入力した後、表示部13の表示に基づいて、図11に示すように、装置10の前方側から後方側(図中の矢印E方向)へスキャナ20を本体11(基部21a)の上面部に沿うように挿入する。用紙送り検出スイッチ40の検出レバー41は、その突起41bがスキャナ20の下面部20iに当接して下方に押圧され、孔部26内に埋没する。凸状軸部41aを中心にして検出レバー41が回転することにより、舌片41cがフォト・インタラプタ42の光を遮断から非遮断にして、用紙送り検出スイッチ40はOFFからON状態になる(図13のステップX2)。
【0023】
一方、スキャナ20の下面部20iから僅かに突出した3個のローラ55が挿入とともに、本体11の凹面部21cに摺接しながら回転する。続いて、スキャナ20の各ローラ55が装置10側のローラ35に当接して、ローラ35が圧接ばね39aに抗して下方に若干押されながら、ローラ55とともに回転する。スキャナ20のローラ55が回転すると、シャフト56が軸中心に回転し、シャフト56の一端に取付けられた第1ギヤ57、この第1ギヤ57に噛合う第2ギヤ58、第2ギヤ58に噛合う第3ギヤ59が順次回転して、エンコーダ60の回転円盤60bを回転させる。
回転円盤60bのスリット60a部分、及びスリット60aのない部分がフォト・センサ60dの光を横切ることにより、フォト・センサ60dにn個のパルス数を発生する(図13のステップX3)。
続いて、図12に示すように、本体11のガイド受け部21bにスキャナ20が完全に組み込まれて挿入が止まると、検出レバー41の舌片41cがフォト・センサ60dの光を遮断する元の位置に復帰して、用紙送り検出スイッチ40はOFF状態となる(図13のステップX4)。
そして、上記エンコーダ60は、出力されたパルス数から、装置10へスキャナ20が装着されたことを電気的に検出し、エンコーダ60にケーブル62を介して電気的に接続した装置10内のホストシステム(図示せず)で判断する(図13のステップX5)。
【0024】
次に、上記検出レバー41の検出動作及びエンコーダ60の検出動作が上述した手順と異なる場合には、情報処理装置10へのスキャナ20の取付け動作が正常に行われていないとして、次に示す処理がなされる。
すなわち、図13のステップX2にて、検出レバー41が動作しないで、用紙送り検出スイッチ40がOFF状態のままのときには、スキャナ20の装置10への挿着がなされていないと判断し(ステップX7)、ステップX1に戻る。
また、エンコーダ60に所定のn個のパルスが出ていないときには、画像処理装置20が装置10に挿着する動作がなされていない、または原稿の画像読取動作として判断し(ステップX8)、同じくステップX1に戻る。
また、ステップX4にて、検出レバー41がON動作したままのときには、画像読取用の原稿がある、またはスキャナ20が装置10の所定位置に確実に装着していないと判断して(ステップX9)、同じくステップX1に戻る。
なお、表示部13にてスキャナ20の取付け有無を確認する際に、予め装置10に装着されている場合には、キーボード12から選択した入力キーを押すことにより、矢印Sのように、直接シェーディング補正などの画像読取準備へ移行する。
【0025】
次に、表示部13を本体11に対して開けた状態で、スキャナ20をハンディ・スキャナとして使用するため、情報処理装置10からスキャナ20を取外しし、その取外しを検出する動作について、以下に説明する。
図12に示すように、情報処理装置10にスキャナ20が装着している場合には、凹面部21cの孔部26から検出レバー41の突起41bが僅かに突出している。本体11に軸支された3個のローラ35には、スキャナ20のローラ55が弾接している。
先ず、図14に示す操作手順のように、表示部(ディスプレイ)13上にスキャナ20をハンディタイプで使用するか否かを表示させて、操作者にキーボード12からどちらかを選択させて、キーボード12から入力させる(図14のステップY1)。スキャナ20が装置10に装着しているときには、後述するシェーディング補正が最初に行われ、読取準備が行われる(図14のステップY2)。
【0026】
続いて、図12に示すように、表示部13のスキャナ20の取外し確認の表示に基づいて、操作者がスキャナ20を手で掴んで、(基部21a)のガイド受け部21bからスキャナ20のガイド溝20cを外すために本体11から前方側に向けてスキャナ20を引き出す。
このとき、上述した図12の状態から図11の状態に移行し、スキャナ20のローラ55がローラ35及び凹面部21cに摺接しながら回転する。ローラ55と連動するエンコーダ60の回転円盤60bが回転することによって、n個のパルスが出力する(図14のステップY3)。続いて、検出レバー41の突起41bがスキャナ20の下面部20iに当接して下方に押圧されることにより、フォト・インタラプタ42は、舌片41cによる光の遮断が解除されて、用紙送り検出スイッチ40は一旦ON状態となる(図14のステップY4)。続いて、スキャナ20が凹面部21cから離れることにより、検出レバー41が元の位置に復帰して、用紙送り検出スイッチ40はOFF状態となる(図14のステップY5)。
このようにして、スキャナ20が装置10から取外したことを用紙送り検出スイッチ40のON・OFF状態と、エンコーダ60のパルス数から検出して、装置10の上記ホストシステムで判断される。
【0027】
次に、上記検出レバー41の検出動作及びエンコーダ60の検出動作が上述した手順と異なる場合には、情報処理装置10からのスキャナ20の取外し動作が正常に行われていないとして、次に示す処理がなされる。
すなわち、図14のステップY3にて、エンコーダ60が所定のn個のパルス、が出ていないときには、スキャナ20が装置10に装着したままであるとして判断し(ステップY7)、ステップY1に戻る。また、検出レバー41が動作しないときには、スキャナ20が装置10に装着したままであると判断し(ステップY8)、同じくステップY1に戻る。
また、検出レバー41が一旦動作して、用紙送り検出スイッチ40がOFFからON状態となるが、そのままON状態が続いたときには、画像読取用の原稿がある、またはスキャナ20が装置10の所定位置に確実に装着していないと判断して(ステップY9)、同じくステップY1に戻る。
【0028】
次に、情報処理装置10にスキャナ20を装着して、自動で画像を読取る画像読取り動作(シートフィーダ)について説明する。
先ず、図13に示すように、スキャナ20が情報処理装置10に装着していると判断した(ステップX5)後、シェーディング補正及び読取り準備へ移行する(ステップX6)。
このシェーディング補正では、白いテープ23を基準にして、均一な濃さの原稿を読んだときに、スキャナ20の画像読取素子やレンズ等の光特性により部分的に暗くならないようにするため、白色のテープ23を基準にして、例えば、画像読取素子への電流量をブロック毎に変えて光量を調整する。また、テープ23は、スキャナ20の画像読取りの開始位置となっている。
次に、図12に示す原稿挿入口22から原稿を挿入すると、検出レバー41が押されて、突起41bが孔部26内に埋没し、検出レバー41の舌片41cがフォト・インタラプタ42の光を遮断から非遮断に変化させて、原稿が挿入されたことを用紙送り検出スイッチ40のON状態で検出する。
【0029】
次に、原稿が挿入されたことを検出したことにより、光源54を点灯させて、原稿にその光源54の光を入射させ、その反射光を図示しないミラー、レンズを通して、CCDライン・イメージ・センサに入射させる。
このとき、原稿の進行方向の先端は、ローラ55とローラ35との間に挟持された状態で、モータ33の駆動力により回転するギヤ部31、上記ローラ55の回転により、ローラ55とローラ35の回転に応じた所定の速度で、原稿が装置10後方へ排出される。また、ローラ55の回転に連動して、第1ギヤ57、第2ギヤ58、第3ギヤ59を介して、エンコーダ60の回転円盤60bのスリット60aがフォト・センサ60dの光を横切ることによってパルスが発生し、そのパルスを電気信号としてケーブル62を通じて装置10内に入力し、図示しないホストシステムでの画像処理の制御に使用される。
上記CCDライン・イメージ・センサで読取られた画像信号は、ケーブル62で電気的に接続された装置10内に出力されて、ホストシステム等で所定の画像処理が行われ、必要に応じてその原稿の画像を表示部13に表示する。
【0030】
次に、この情報処理装置10からスキャナ20を取り外し、ハンディ・スキャナとして手動で画像を読取る画像読取り動作について説明する。
図14のステップY6に示すように、装置10からスキャナ20を取り外した状態と判断した後、スキャナ20は装置10からケーブル62で接続した状態にある(図1参照)。
先ず、スキャナ20を手で保持して、原稿の上を所定の速度で前方へ走査させる。ローラ55が回転することにより、エンコーダ60は、回転円盤60bが回転して、スリット60aがフォト・センサ60dを横切る回数を検出して、そのパルス数を検出して、原稿上を走査した移動量を検出する。そして、上述したように、光源54を点灯させ、原稿にその光を入射させ、その反射光を図示しないミラー、レンズを通して、CCDライン・イメージ・センサに入射させる。
上記CCDライン・イメージ・センサで読取られた画像信号は、ケーブル62で電気的に接続した外部に出力され、所定の画像処理がホストシステム等で行われ、その原稿の画像を表示部13に表示させる。
【0031】
このようにして、スキャナ20の本体11への取付け状態を、原稿送りの有無を検出する用紙送り検出スイッチ40がスキャナ20の下面部20iに当接して、ON状態となると共に、スキャナ20のローラ55が凹面部21cおよびローラ35と摺接して回転することで、ローラ55と連動するエンコーダ60により所定のパルス数を計数する。これにより、スキャナ20が装置10へ装着されたことを検出し、ホストシステムで判断することができる。
また、スキャナ20を装着した本体11からこのスキャナ20を取外すときには、原稿送りの有無を検出する用紙送り検出スイッチ40がON状態となると共に、画像読取装置20のローラ55が凹面部21cおよびローラ35と摺接して回転することで、ローラ55と連動するエンコーダ60により、所定のパルス数を計数するとともに、原稿送りを検出する用紙送り検出スイッチ40がスキャナ20の下面部20iに当接して、一旦ON状態となることにより、スキャナ20が装置10から取外したことを検出することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上のように本発明の情報処理装置は、読取るべき原稿の表面に沿って回転するローラと、該ローラに関連してその回転を検出するための回転検出手段とを有する画像読取装置を本体上に設けられた被着脱部に着脱可能に設け、本体上に原稿の挿入、または排出を検出する用紙送り検出スイッチを設けて、本体の被着脱部に画像読取装置を挿着、または離脱するときに、被着脱部との間でローラを回転させ、且つ画像読取装置を用紙送り検出スイッチと係合させ、用紙送り検出スイッチのON・OFF状態と回転検出手段の出力とにより、画像読取装置の本体への着脱を検出するようにしたので、画像読取装置の本体への装着を検出する検出スイッチを独自に用いたりせずに、原稿の挿着または離脱を検出する回転検出手段が画像読取装置の着脱をも検出することができ、部品点数を削減でき、コストダウンを図ることができる。
【0033】
また、本体の上面部に搭載したキーボードと、本体の上面部に対して開閉可能な表示部とを設け、表示部から突出し、本体の上面部に軸支された一対の回動軸部間の本体に被着脱部を設けたことにより、表示部を開いた状態で操作している操作者が一旦表示部を閉じたりせずに画像読取装置を取り外し、または取付けすることができ、画像読取装置を操作するまでの準備の手間数が減らして、操作性を向上させることができる。
【0034】
また、画像読取装置を本体の被着脱部から離脱するときには、本体に沿わせて後方から前方へ画像読取装置のローラを回転させて、このローラの回転に応じて、回転検出手段から出力されたパルスを計数するとともに、本体に設けられた用紙送り検出スイッチをOFF、ON、OFFの順に操作させてなるようにしたことにより、表示部を開いた状態で操作している操作者が、本体から画像読取装置を取外しする際に、情報処理装置の前に座ったままで、画像読取装置の取外しを確実に行うことができ、装置からの画像読取装置の取外しを正確に検出することができる。
【0035】
また、画像読取装置を本体の被着脱部に挿着するときには、本体に沿わせて前方から後方へ画像読取装置を移動させて、本体に設けられた用紙送り検出スイッチをOFF,ON、OFFの順に操作させるとともに、画像読取装置のローラを回転させて、このローラの回転に応じて、回転検出手段から出力されたパルスを計数するようにしたことにより、表示部を開いた状態で操作している操作者が、本体から画像読取装置を取付けする際に、情報処理装置の前に座ったままで画像読取装置を確実に行うことができ、装置への画像読取装置の取付けを正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置において、表示部が開いた状態にあるときの外観構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る情報処理装置において、表示部が閉じた状態にあるときの外観構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る情報処理装置の縦断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る情報処理装置において、スキャナを装着した状態の一部平面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る情報処理装置において、スキャナの一部斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る情報処理装置において、スキャナの下面部側の一部斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る情報処理装置において、スキャナを装着する本体の平面図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る情報処理装置において、スキャナを装着する本体の一部斜視図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る情報処理装置において、スキャナの挿着を説明するための要部断面図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る情報処理装置において、スキャナの取付け、取外しを説明するための図7の10‐10線の要部断面図、及びスキャナの断面図である。
【図11】本発明の一実施形態である情報処理装置において、スキャナを挿着したときのスキャナの動作を説明するための断面図である。
【図12】本発明の一実施形態である情報処理装置において、スキャナの動作を説明するための図4の12‐12線の断面図である。
【図13】本発明の一実施形態である情報処理装置において、本体に装着した際のスキャナの動作手順を説明するためのフローチャート図である。
【図14】本発明の一実施形態である情報処理装置において、本体から取出して手動でスキャナを使用するときの動作手順を説明するためのフローチャート図である。
【符号の説明】
10 情報処理装置
11 本体
12 キーボード
13 表示部
15 回転軸部
15a,15b ヒンジ
20 画像読取装置(スキャナ)
21b 被着脱部(ガイド受け部)
41 用紙送り検出スイッチ
55 ローラ
60 エンコーダ(回転検出手段)
Claims (4)
- 読取るべき原稿の表面に沿って回転するローラと、該ローラに関連してその回転を検出するための回転検出手段とを有する画像読取装置を本体上に設けられた被着脱部に着脱可能に設け、前記本体上に前記原稿の挿入、または排出を検出する用紙送り検出スイッチを設けて、前記本体の前記被着脱部に前記画像読取装置を挿着、または離脱するときに、前記被着脱部との間で前記ローラを回転させ、且つ前記画像読取装置を前記用紙送り検出スイッチと係脱させ、前記用紙送り検出スイッチのON・OFF状態と前記回転検出手段の出力とにより、前記画像読取装置の本体への着脱を検出するようにしたことを特徴とする情報処理装置。
- 前記本体の上面部に搭載したキーボードと、該本体の上面部に対して開閉可能な表示部とを設け、該表示部から突出し、前記本体の上面部に軸支された一対の回動軸部間の前記本体に前記被着脱部を設けたことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- 前記画像読取装置を前記本体の前記被着脱部から離脱するときには、前記本体に沿わせて後方から前方へ前記画像読取装置の前記ローラを回転させて、該ローラの回転に応じて、前記回転検出手段から出力されたパルスを計数するとともに、前記本体に設けられた前記用紙送り検出スイッチをOFF、ON、OFFの順に操作させてなるようにしたことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の情報処理装置。
- 前記画像読取装置を前記本体の前記被着脱部に挿着するときには、前記本体に沿わせて前方から後方へ前記画像読取装置を移動させて、前記本体に設けられた前記用紙送り検出スイッチをOFF,ON、OFFの順に操作させるとともに、前記画像読取装置の前記ローラを回転させて、該ローラの回転に応じて、前記回転検出手段から出力されたパルスを計数するようにしたことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の情報処理装置。
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