JP3560429B2 - 画像処理装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ファクシミリ装置等の画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ装置等の画像処理装置は、光学系スキャナによって読み取り原稿にLEDアレイ等の光を照射し、その反射光を光電変換することによって読み取り画像データをアナログ信号に変換して入力している。
【0003】
そのような光学系スキャナでは、読み取り位置によって光量が異なるので、その光量に応じて読み取り画像データをシェーディング補正している。
ところが、そのシェーディング補正のために白基準面を読み取るとき、その白基準面にゴミ等の汚れが付着していたり密着センサ内にゴミがあった場合、正しいシェーディング補正を行なえなくなる。
【0004】
そこで従来、白基準面を読み取って得たシェーディング補正のための初期値をRAM等の記憶部に保存し、画像読み取りの度に、読み取った画像データとその初期値とを比較して異常画素を検出する画像処理装置(例えば、特開平4−150569号公報参照)があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来の画像処理装置では、予め白基準板の読み取りによって得られたシェーディングデータと、画像読取前に毎回白基準板の読み取りによって得られたシェーディングデータとを比較することによって異常画素の検出を行なっているので、出荷前にシェーディングを行なう画像処理装置には適用できないという問題があった。
【0006】
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、毎回シェーディング方式を用いなくても読取部に付着したゴミの移動を検出できるようにすることを目的とする。
【0007】
また、読取部のゴミを検出したときには再シェーディングを行なうが、出荷前にシェーディングデータを設定した画像処理装置において、出荷後にユーザが再シェーディングを行なうには密着センサへのゴミの混入や白基準板の白基準面の汚れがあると難しい。
【0008】
そこで、毎回シェーディング方式を用いなくても読取部に付着したゴミの移動を検出し、その検出結果に基づいてシェーディングデータを正常値にしてゴミの移動による画像異常を防止することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、原稿の画像を読み取り、その読み取った画像データに出荷前に設定されたシェーディングデータに基づいてシェーディング補正を施した後にピークレベル補正を施して保存する画像処理装置において、上記画像データにシェーディング補正を施した後のピークレベル補正時、予め設定したピークレベル追従を行なう範囲内でのピークレベル追従で各画素のピーク更新状態を示すピーク更新履歴を保存し、そのピーク更新履歴に基づいてピーク更新状態が続いたライン数をカウントし、そのカウントした値が予め設定した値と一致したときにシェーディングデータの異常を検出する手段を設けたものである。
【0010】
また、上記シェーディングデータの異常を検出したとき、その前後画素のシェーディングデータの平均値を算出する手段と、上記異常を検出したシェーディングデータを上記平均値に書き換える手段を設けるとよい。
さらに、上記予め設定した値のライン数を変更する手段を設けるとよい。
【0011】
さらにまた、上記ピークレベル追従を行なう範囲外でも上記ピーク更新履歴を保存し、そのピーク更新履歴に基づいてピークレベル追従を行なう範囲外でもシェーディングデータの異常を検出する手段を設けるとよい。
そしてまた、上記ピークレベル追従を行なう範囲とピークレベル追従を禁止する範囲とを画素単位で設定する手段を設けるとよい。
【0012】
この発明の請求項1の画像処理装置によれば、読み取り画像データのピークレベル追従によるシェーディングデータの異常を検出することによって、毎回シェーディング方式を用いなくても読取部に付着したゴミの移動を検出することができる。
【0013】
また、この発明の請求項2の画像処理装置によれば、異常を検出したシェーディングデータを、その異常検出した画素の前後の画素のシェーディングデータの平均値に書き替えて正常値に設定するので、ゴミの移動による画像異常を防止することができる。
【0014】
さらに、この発明の請求項3の画像処理装置によれば、ピークレベル追従時の異常検出条件を任意に変更できるので、読取部の特性に合わせてゴミの移動を検出することができる。
【0015】
また、この発明の請求項4の画像処理装置によれば、ピークレベル追従時に、ピークレベル追従を行なう範囲外のゴミの移動も検出することができる。
【0016】
さらに、この発明の請求項5の画像処理装置によれば、ピークレベル追従時に正常に追従できない範囲に対してピークレベル追従禁止範囲を設定することにより、シェーディングデータの異常の検出を正確に行なうことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図2はこの発明の一実施形態である画像処理装置の構成を示すブロック図である。図1は図2に示した画像処理コントローラの詳細な内部構成を示すブロック図である。
【0018】
図2に示すように、この画像処理装置は、この装置の各部の制御を行なうCPU1と、CPU1が参照するシステム用のデータと画像処理用のデータとを保存し、電源OFF時でも一時リチウム電池等の蓄電池によってデータ内容がバックアップされるSRAM2と、SRAM2のリード/ライト制御,ROMのリード制御,及びI/Oのリード/ライト制御を行なうメモリインタフェース(I/F)3を備えている。
【0019】
また、この画像処理装置のシステム全体のリセットをコントロールし、ROM暴走,RAM暴走を検知してシステムリセットをかけるリセットコントローラ4と、システム全体の割込みをコントロールし、サーマル割込み,モデム割込み,タイマ割込み,外部割込み等の制御を行なう割込みコントローラ5を備えている。
【0020】
さらに、スキャナ10を駆動するための駆動信号発生及びビデオ信号の取り込み等の処理を行なうスキャナコントローラ6と、プロッタ11を制御し、各制御信号の発生やサーマルヘッドの温度検出等の処理を行なうプロッタコントローラ7を備えている。
【0021】
また、スキャナ10から読み込んだ画像信号をスキャナコントローラ6を通して入力し、ビデオアンプゲイン調整,A/D変換,暗出力補正,シェーディング補正,ピークレベル補正,MTF補正等の各種画像処理補正をかけた後に2値化してSRAM2内のラインバッファに保存する画像処理コントローラ8を備えている。
【0022】
さらに、CPU1が読み出してこのシステム全体をコントロールするシステム制御用のファームウェアプログラムを格納したROM9を備えている。
【0023】
次に、この発明に特に関わる上記画像処理コントローラ8について説明する。図1に示すように、スキャナ10はCIS,CCD等の密着センサを備えた画像読み取り装置であり、原稿画像や白基準面を読み取り、その読み取った画像を光電変換してアナログ信号を出力する。その出力されたアナログビデオ信号は、スキャナコントローラ6を通じて画像処理コントローラ8に出力される。
【0024】
その出力されたアナログビデオ信号は、画像処理コントローラ8のビデオアンプ回路21に入力され、ビデオアンプ回路21はそのアナログビデオ信号をA/Dコンバータ22のリファレンス電圧の範囲内に入るようにレベルを調整し、そのゲイン調整後にA/Dコンバータ22へ出力する。
【0025】
A/Dコンバータ22は、ビデオアンプ回路21から入力した信号をアナログ(A)信号からデジタル(D)信号に変換した後、暗出力補正回路23へ出力する。暗出力補正回路23は、A/Dコンバータ22から入力したデジタル信号を、原稿の読み取りレベルから何も読み取っていないときのレベルをマイナスして正しい読み取りレベルになるように暗出力補正をかける。その補正をかける暗出力データは、原稿を読み取る前に予め取り込んでSRAM2に保存しておく。
【0026】
そのSRAM2には、工場出荷前に予め白基準面を読み取って得られたシェーディング補正データを保存している。
【0027】
シェーディング補正回路24は、SRAM2から工場出荷前に予め白基準面を読み取って得られたシェーディング補正データを使用して、暗出力補正回路23から受け取ったデータに補正をかける。ピークレベル補正回路25では、原稿読み取り範囲内のある範囲のデータのピークレベルの追従を行なって、現ピークレベルよりも大きい値のピークレベルのときには、ピークレジスタ30の値をインクリメントし、数ライン連続して現ピークレベルよりも大きい値のピークレベルではないときにはピークレジスタ30の値をデクリメントする。
【0028】
ピークレベル追従設定レジスタ29とピークカウンタ31の各動作については後述する。オフセット調整回路26では、ピークレベル補正回路25でピークレベル補正後にソフトで設定した値をプラス又はマイナスすることによってオフセット調整を行ない、自動濃度調整をかける範囲がピークレベルの25〜75%になるように調整している。
【0029】
MTF補正回路27では、オフセット調整回路26から入力したスキャナ10のMTFによる画像データの劣化を補正している。2値化回路28では、MTF補正回路27から入力したデータに自動濃度調整を行なった後に2値化処理を行なって、最終的に“0”と“1”のデータをSRAM2内のラインバッファに転送して格納する。そして、SRAM2に格納されたデータをプロッタコントローラ7を通じてプロッタ11へ出力してプリントする。
【0030】
すなわち、この画像処理装置は、原稿の画像を読み取り、その読み取った画像データに出荷前に設定されたシェーディングデータに基づいてシェーディング補正を施した後にピークレベル補正を施して保存し、それをプリントする。
【0031】
そして、上記CPU1及び画像処理コントローラ8等が、画像データにシェーディング補正を施した後のピークレベル補正時、予め設定したピークレベル追従を行なう範囲内でのピークレベル追従で各画素のピーク更新状態を示すピーク更新履歴を保存し、そのピーク更新履歴に基づいてピーク更新状態が続いたライン数をカウントし、そのカウントした値が予め設定した値と一致したときにシェーディングデータの異常を検出する手段の機能を果たす。
【0032】
また、シェーディングデータの異常を検出したとき、その前後画素のシェーディングデータの平均値を算出する手段と、異常を検出したシェーディングデータを平均値に書き換える手段の機能も果たす。
さらに、予め設定した値のライン数を変更する手段の機能も果たす。
【0033】
さらにまた、ピークレベル追従を行なう範囲外でもピーク更新履歴を保存し、そのピーク更新履歴に基づいてピークレベル追従を行なう範囲外でもシェーディングデータの異常を検出する手段の機能を果たす。
そしてまた、ピークレベル追従を行なう範囲とピークレベル追従を禁止する範囲とを画素単位で設定する手段の機能を果たす。
【0034】
次に、請求項1にかかわる機能について説明する。この画像処理装置は、シェーディング補正回路24によってシェーディング補正をかけた値をピークレベル補正回路25でピークレベル補正をかけるが、そのときに、現ピークレベルよりも大きな値を入力したときにはピークレジスタ30の値をインクリメントする処理を行なう。つまり、このピークレベルをインクリメントする処理によって原稿の地肌のレベルを読み取っている。
【0035】
ところで、スキャナ10に密着センサを使用しているときには、出荷前にシェーディングデータを取ったときと、出荷後に動作させたときとでは、輸送時の振動等によって白基準板に付着したゴミや密着センサ内のゴミの移動が発生することがある。そうした場合、もともとゴミがあった場所と移動先の場所とでシェーディングデータが異常になる。
【0036】
そのような場合、もともとゴミがあった場所がピークレベル追従範囲内であったときには、シェーディング補正を過剰にかけてしまうので、ピークレベルを常に1インクリメントしてしまう。そうするとピークレベルが異常になる。
【0037】
それを防止するために、この画像処理装置では、ピークレジスタ30の値が更新されたときは、その更新履歴をSRAM2に保存し、ピークカウンタ31によって連続して何ラインのピークレジスタ30の値が変更されたかをカウントしてSRAM2に保存し、そのカウント値がピークレベル追従設定レジスタ29の設定値と同じになったとき、その画素のシェーディングデータが異常であることを検出する。
【0038】
次に、請求項2に示した画像処理装置にかかわる機能について説明する。
上述した処理動作において、CPU1は、シェーディングデータの異常を検出した後、その異常画素の前後の画素のシェーディングデータを足して2で割った値(前後の画素のシェーディングデータの平均値)を算出し、その値を異常画素のシェーディングデータが保存されているSRAM2のアドレスに書き込んで書き替える。
したがって、その書き換え後のシェーディングデータによって、密着センサや白基準板のゴミの移動があっても正常なシェーディング補正を行なえる。
【0039】
次に、請求項3に示した画像処理装置にかかわる機能について説明する。上述した処理動作において、連続して何ラインのピークレジスタ30の値が更新されたのかをカウントし、そのカウント値がピークレベル追従レジスタ29の設定値と同じになったらシェーディングデータの異常を検出しているが、このときのライン数の設定をピークレベル追従レジスタ29で設定させて、コンパレータでピークカウンタ31と比較することによって検出を行なう。
【0040】
したがって、ライン数の設定を変更することにより、シェーディングデータの異常の検出率を変化させることができ、スキャナ毎に合わせて検出条件を任意に設定することができる。
【0041】
次に、請求項4に示した画像処理装置にかかわる機能について説明する。
ピークレベル追従設定レジスタ29に設定されているピークレベル追従範囲内のときには、現ピークレベルよりも大きな値を入力したときにはインクリメントし、ピークカウンタ31をインクリメントし、ピーク更新の履歴をSRAM2に保存するが、これではピーク追従範囲内のみのシェーディングデータの異常検出になる。
【0042】
そこで、ピークレベル追従範囲外で現ピークレベルよりも大きな値を入力したときには、ピークレベルインクリメントを行なわずに、ピークカウンタ31のインクリメントとピーク更新履歴をSRAM2に保存する動作のみを行なう。
したがって、ピークレベル追従範囲外でもシェーディングデータの異常を検出することができる。
【0043】
次に、請求項5に示した画像処理装置にかかわる機能について説明する。
上記処理において、ある一定の範囲を連続してピークレベル追従範囲に設定すると、例えば、原稿を抑えるローラが全面にないときには正常にピークレベル追従できなくなる恐れが有る。
【0044】
そこで、ピークレベル追従設定レジスタ29でピークレベル追従範囲と共にピークレベル追従禁止範囲を画素単位で設定する。例えば、何画素目から何画素目を範囲に指定するのをソフト設定する。
そして、ピークレベル追従時にはピークレベル追従禁止範囲では、現ピークレベルよりも大きいピークレベルを入力したときでもピークレジスタ30をインクリメントしないようにする。
【0045】
また、ピークレベル追従範囲とピークレベル追従禁止範囲が重なっているときは、ピークレベル追従禁止範囲を優先して、その範囲内では追従を行なわない。ただし、ピークカウンタ31のインクリメントとピーク更新履歴の保存はピークレベル追従禁止範囲でも行なうようにする。
【0046】
次に、この画像処理装置の上記機能による画像処理について説明する。
図3のフローチャートに示すように、この処理は、ステップ(図中「S」で示す)1でピークレベル追従範囲を設定し、ステップ2でピークレベル追従禁止範囲を設定し、ステップ3でピークレジスタ初期値を設定し、ステップ4でピークカウンタをリセットすると、ステップ5で画像処理開始か否かを判断する。
【0047】
ステップ5の判断で画像処理開始なら、ステップ6で現ピークレベルよりも大きい値が入力されたか否かを判断して、入力されなければこの処理を終了するが、入力されたらステップ7でピークレベル追従範囲か否かを判断する。
【0048】
ステップ7の判断でピークレベル追従範囲でなければステップ9へ進み、ピークレベル追従範囲ならステップ8でピークレジスタの値をインクリメントする。そして、ステップ9でピーク更新履歴データを読み出し、ステップ10でピークレジスタのカウンタをインクリメントし、ステップ11でピークレジスタのカウンタのカウント値がピークレベル追従設定レジスタの設定値と同じか否かを判断する。
【0049】
ステップ11の判断で同じでなければこの処理を終了するが、同じならステップ12でシェーディングデータの異常を検出し、ステップ13でその異常画素の前後の画素のシェーディングデータを読み出し、その2つのシェーディングデータの平均値を算出し、ステップ14で異常画素のシェーディングデータを保存しているSRAMのアドレスにその2つのシェーディングデータの平均値のシェーディングデータを書き込み、ステップ16でSRAMにピーク更新履歴データを書き込んで、この処理を終了する。
【0050】
この画像処理装置は、出荷後に毎回シェーディングを行なわなくても、密着センサや白基準面のゴミの移動を自動的に検出することができる。
また、そのゴミの移動によってシェーディング補正データが異常になった場所のシェーディング補正データを補正できるので、ゴミが移動しても正常な画像処理を行なえる。
【0051】
さらに、ゴミの移動の検出時の検出条件を任意に設定できるので、スキャナの特性を考慮してゴミの移動を検出することができる。
さらまた、ピークレベル追従範囲外でもピークレベル状態を検出することができるので、ピークレベル追従範囲外でもゴミの移動を検出することができる。
【0052】
そしてまた、ピークレベル追従範囲とピークレベル追従禁止範囲を任意に設定することができるので、ピークレベルの追従をする場所としない場所を自由に設定することができ、より正確な画像処理を行なえる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明による画像処理装置によれば、出荷前にシェーディングデータを設定してしまって出荷後には毎回シェーディング方式を用いなくても読取部に付着したゴミの移動を検出することができる。
また、その検出結果に基づいてシェーディングデータを正常値にしてゴミの移動による画像異常を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2に示した画像処理コントローラの詳細な内部構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施形態である画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示した画像処理装置における読み取り画像処理を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1:CPU 2:SRAM
3:メモリインタフェース(I/F)
4:リセットコントローラ
5:割込みコントローラ
6:スキャナコントローラ
7:プロッタコントローラ
8:画像処理コントローラ
9:ROM 10:スキャナ
11:プロッタ 21:ビデオアンプ回路
22:A/Dコンバータ 23:暗出力補正回路
24:シェーディング補正回路
25:ピークレベル補正回路
26:オフセット調整回路 27:MTF補正回路
28:2値化回路
29:ピークレベル追従設定レジスタ
30:ピークレジスタ 31:ピークカウンタ
【発明の属する技術分野】
この発明は、ファクシミリ装置等の画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ装置等の画像処理装置は、光学系スキャナによって読み取り原稿にLEDアレイ等の光を照射し、その反射光を光電変換することによって読み取り画像データをアナログ信号に変換して入力している。
【0003】
そのような光学系スキャナでは、読み取り位置によって光量が異なるので、その光量に応じて読み取り画像データをシェーディング補正している。
ところが、そのシェーディング補正のために白基準面を読み取るとき、その白基準面にゴミ等の汚れが付着していたり密着センサ内にゴミがあった場合、正しいシェーディング補正を行なえなくなる。
【0004】
そこで従来、白基準面を読み取って得たシェーディング補正のための初期値をRAM等の記憶部に保存し、画像読み取りの度に、読み取った画像データとその初期値とを比較して異常画素を検出する画像処理装置(例えば、特開平4−150569号公報参照)があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来の画像処理装置では、予め白基準板の読み取りによって得られたシェーディングデータと、画像読取前に毎回白基準板の読み取りによって得られたシェーディングデータとを比較することによって異常画素の検出を行なっているので、出荷前にシェーディングを行なう画像処理装置には適用できないという問題があった。
【0006】
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、毎回シェーディング方式を用いなくても読取部に付着したゴミの移動を検出できるようにすることを目的とする。
【0007】
また、読取部のゴミを検出したときには再シェーディングを行なうが、出荷前にシェーディングデータを設定した画像処理装置において、出荷後にユーザが再シェーディングを行なうには密着センサへのゴミの混入や白基準板の白基準面の汚れがあると難しい。
【0008】
そこで、毎回シェーディング方式を用いなくても読取部に付着したゴミの移動を検出し、その検出結果に基づいてシェーディングデータを正常値にしてゴミの移動による画像異常を防止することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、原稿の画像を読み取り、その読み取った画像データに出荷前に設定されたシェーディングデータに基づいてシェーディング補正を施した後にピークレベル補正を施して保存する画像処理装置において、上記画像データにシェーディング補正を施した後のピークレベル補正時、予め設定したピークレベル追従を行なう範囲内でのピークレベル追従で各画素のピーク更新状態を示すピーク更新履歴を保存し、そのピーク更新履歴に基づいてピーク更新状態が続いたライン数をカウントし、そのカウントした値が予め設定した値と一致したときにシェーディングデータの異常を検出する手段を設けたものである。
【0010】
また、上記シェーディングデータの異常を検出したとき、その前後画素のシェーディングデータの平均値を算出する手段と、上記異常を検出したシェーディングデータを上記平均値に書き換える手段を設けるとよい。
さらに、上記予め設定した値のライン数を変更する手段を設けるとよい。
【0011】
さらにまた、上記ピークレベル追従を行なう範囲外でも上記ピーク更新履歴を保存し、そのピーク更新履歴に基づいてピークレベル追従を行なう範囲外でもシェーディングデータの異常を検出する手段を設けるとよい。
そしてまた、上記ピークレベル追従を行なう範囲とピークレベル追従を禁止する範囲とを画素単位で設定する手段を設けるとよい。
【0012】
この発明の請求項1の画像処理装置によれば、読み取り画像データのピークレベル追従によるシェーディングデータの異常を検出することによって、毎回シェーディング方式を用いなくても読取部に付着したゴミの移動を検出することができる。
【0013】
また、この発明の請求項2の画像処理装置によれば、異常を検出したシェーディングデータを、その異常検出した画素の前後の画素のシェーディングデータの平均値に書き替えて正常値に設定するので、ゴミの移動による画像異常を防止することができる。
【0014】
さらに、この発明の請求項3の画像処理装置によれば、ピークレベル追従時の異常検出条件を任意に変更できるので、読取部の特性に合わせてゴミの移動を検出することができる。
【0015】
また、この発明の請求項4の画像処理装置によれば、ピークレベル追従時に、ピークレベル追従を行なう範囲外のゴミの移動も検出することができる。
【0016】
さらに、この発明の請求項5の画像処理装置によれば、ピークレベル追従時に正常に追従できない範囲に対してピークレベル追従禁止範囲を設定することにより、シェーディングデータの異常の検出を正確に行なうことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図2はこの発明の一実施形態である画像処理装置の構成を示すブロック図である。図1は図2に示した画像処理コントローラの詳細な内部構成を示すブロック図である。
【0018】
図2に示すように、この画像処理装置は、この装置の各部の制御を行なうCPU1と、CPU1が参照するシステム用のデータと画像処理用のデータとを保存し、電源OFF時でも一時リチウム電池等の蓄電池によってデータ内容がバックアップされるSRAM2と、SRAM2のリード/ライト制御,ROMのリード制御,及びI/Oのリード/ライト制御を行なうメモリインタフェース(I/F)3を備えている。
【0019】
また、この画像処理装置のシステム全体のリセットをコントロールし、ROM暴走,RAM暴走を検知してシステムリセットをかけるリセットコントローラ4と、システム全体の割込みをコントロールし、サーマル割込み,モデム割込み,タイマ割込み,外部割込み等の制御を行なう割込みコントローラ5を備えている。
【0020】
さらに、スキャナ10を駆動するための駆動信号発生及びビデオ信号の取り込み等の処理を行なうスキャナコントローラ6と、プロッタ11を制御し、各制御信号の発生やサーマルヘッドの温度検出等の処理を行なうプロッタコントローラ7を備えている。
【0021】
また、スキャナ10から読み込んだ画像信号をスキャナコントローラ6を通して入力し、ビデオアンプゲイン調整,A/D変換,暗出力補正,シェーディング補正,ピークレベル補正,MTF補正等の各種画像処理補正をかけた後に2値化してSRAM2内のラインバッファに保存する画像処理コントローラ8を備えている。
【0022】
さらに、CPU1が読み出してこのシステム全体をコントロールするシステム制御用のファームウェアプログラムを格納したROM9を備えている。
【0023】
次に、この発明に特に関わる上記画像処理コントローラ8について説明する。図1に示すように、スキャナ10はCIS,CCD等の密着センサを備えた画像読み取り装置であり、原稿画像や白基準面を読み取り、その読み取った画像を光電変換してアナログ信号を出力する。その出力されたアナログビデオ信号は、スキャナコントローラ6を通じて画像処理コントローラ8に出力される。
【0024】
その出力されたアナログビデオ信号は、画像処理コントローラ8のビデオアンプ回路21に入力され、ビデオアンプ回路21はそのアナログビデオ信号をA/Dコンバータ22のリファレンス電圧の範囲内に入るようにレベルを調整し、そのゲイン調整後にA/Dコンバータ22へ出力する。
【0025】
A/Dコンバータ22は、ビデオアンプ回路21から入力した信号をアナログ(A)信号からデジタル(D)信号に変換した後、暗出力補正回路23へ出力する。暗出力補正回路23は、A/Dコンバータ22から入力したデジタル信号を、原稿の読み取りレベルから何も読み取っていないときのレベルをマイナスして正しい読み取りレベルになるように暗出力補正をかける。その補正をかける暗出力データは、原稿を読み取る前に予め取り込んでSRAM2に保存しておく。
【0026】
そのSRAM2には、工場出荷前に予め白基準面を読み取って得られたシェーディング補正データを保存している。
【0027】
シェーディング補正回路24は、SRAM2から工場出荷前に予め白基準面を読み取って得られたシェーディング補正データを使用して、暗出力補正回路23から受け取ったデータに補正をかける。ピークレベル補正回路25では、原稿読み取り範囲内のある範囲のデータのピークレベルの追従を行なって、現ピークレベルよりも大きい値のピークレベルのときには、ピークレジスタ30の値をインクリメントし、数ライン連続して現ピークレベルよりも大きい値のピークレベルではないときにはピークレジスタ30の値をデクリメントする。
【0028】
ピークレベル追従設定レジスタ29とピークカウンタ31の各動作については後述する。オフセット調整回路26では、ピークレベル補正回路25でピークレベル補正後にソフトで設定した値をプラス又はマイナスすることによってオフセット調整を行ない、自動濃度調整をかける範囲がピークレベルの25〜75%になるように調整している。
【0029】
MTF補正回路27では、オフセット調整回路26から入力したスキャナ10のMTFによる画像データの劣化を補正している。2値化回路28では、MTF補正回路27から入力したデータに自動濃度調整を行なった後に2値化処理を行なって、最終的に“0”と“1”のデータをSRAM2内のラインバッファに転送して格納する。そして、SRAM2に格納されたデータをプロッタコントローラ7を通じてプロッタ11へ出力してプリントする。
【0030】
すなわち、この画像処理装置は、原稿の画像を読み取り、その読み取った画像データに出荷前に設定されたシェーディングデータに基づいてシェーディング補正を施した後にピークレベル補正を施して保存し、それをプリントする。
【0031】
そして、上記CPU1及び画像処理コントローラ8等が、画像データにシェーディング補正を施した後のピークレベル補正時、予め設定したピークレベル追従を行なう範囲内でのピークレベル追従で各画素のピーク更新状態を示すピーク更新履歴を保存し、そのピーク更新履歴に基づいてピーク更新状態が続いたライン数をカウントし、そのカウントした値が予め設定した値と一致したときにシェーディングデータの異常を検出する手段の機能を果たす。
【0032】
また、シェーディングデータの異常を検出したとき、その前後画素のシェーディングデータの平均値を算出する手段と、異常を検出したシェーディングデータを平均値に書き換える手段の機能も果たす。
さらに、予め設定した値のライン数を変更する手段の機能も果たす。
【0033】
さらにまた、ピークレベル追従を行なう範囲外でもピーク更新履歴を保存し、そのピーク更新履歴に基づいてピークレベル追従を行なう範囲外でもシェーディングデータの異常を検出する手段の機能を果たす。
そしてまた、ピークレベル追従を行なう範囲とピークレベル追従を禁止する範囲とを画素単位で設定する手段の機能を果たす。
【0034】
次に、請求項1にかかわる機能について説明する。この画像処理装置は、シェーディング補正回路24によってシェーディング補正をかけた値をピークレベル補正回路25でピークレベル補正をかけるが、そのときに、現ピークレベルよりも大きな値を入力したときにはピークレジスタ30の値をインクリメントする処理を行なう。つまり、このピークレベルをインクリメントする処理によって原稿の地肌のレベルを読み取っている。
【0035】
ところで、スキャナ10に密着センサを使用しているときには、出荷前にシェーディングデータを取ったときと、出荷後に動作させたときとでは、輸送時の振動等によって白基準板に付着したゴミや密着センサ内のゴミの移動が発生することがある。そうした場合、もともとゴミがあった場所と移動先の場所とでシェーディングデータが異常になる。
【0036】
そのような場合、もともとゴミがあった場所がピークレベル追従範囲内であったときには、シェーディング補正を過剰にかけてしまうので、ピークレベルを常に1インクリメントしてしまう。そうするとピークレベルが異常になる。
【0037】
それを防止するために、この画像処理装置では、ピークレジスタ30の値が更新されたときは、その更新履歴をSRAM2に保存し、ピークカウンタ31によって連続して何ラインのピークレジスタ30の値が変更されたかをカウントしてSRAM2に保存し、そのカウント値がピークレベル追従設定レジスタ29の設定値と同じになったとき、その画素のシェーディングデータが異常であることを検出する。
【0038】
次に、請求項2に示した画像処理装置にかかわる機能について説明する。
上述した処理動作において、CPU1は、シェーディングデータの異常を検出した後、その異常画素の前後の画素のシェーディングデータを足して2で割った値(前後の画素のシェーディングデータの平均値)を算出し、その値を異常画素のシェーディングデータが保存されているSRAM2のアドレスに書き込んで書き替える。
したがって、その書き換え後のシェーディングデータによって、密着センサや白基準板のゴミの移動があっても正常なシェーディング補正を行なえる。
【0039】
次に、請求項3に示した画像処理装置にかかわる機能について説明する。上述した処理動作において、連続して何ラインのピークレジスタ30の値が更新されたのかをカウントし、そのカウント値がピークレベル追従レジスタ29の設定値と同じになったらシェーディングデータの異常を検出しているが、このときのライン数の設定をピークレベル追従レジスタ29で設定させて、コンパレータでピークカウンタ31と比較することによって検出を行なう。
【0040】
したがって、ライン数の設定を変更することにより、シェーディングデータの異常の検出率を変化させることができ、スキャナ毎に合わせて検出条件を任意に設定することができる。
【0041】
次に、請求項4に示した画像処理装置にかかわる機能について説明する。
ピークレベル追従設定レジスタ29に設定されているピークレベル追従範囲内のときには、現ピークレベルよりも大きな値を入力したときにはインクリメントし、ピークカウンタ31をインクリメントし、ピーク更新の履歴をSRAM2に保存するが、これではピーク追従範囲内のみのシェーディングデータの異常検出になる。
【0042】
そこで、ピークレベル追従範囲外で現ピークレベルよりも大きな値を入力したときには、ピークレベルインクリメントを行なわずに、ピークカウンタ31のインクリメントとピーク更新履歴をSRAM2に保存する動作のみを行なう。
したがって、ピークレベル追従範囲外でもシェーディングデータの異常を検出することができる。
【0043】
次に、請求項5に示した画像処理装置にかかわる機能について説明する。
上記処理において、ある一定の範囲を連続してピークレベル追従範囲に設定すると、例えば、原稿を抑えるローラが全面にないときには正常にピークレベル追従できなくなる恐れが有る。
【0044】
そこで、ピークレベル追従設定レジスタ29でピークレベル追従範囲と共にピークレベル追従禁止範囲を画素単位で設定する。例えば、何画素目から何画素目を範囲に指定するのをソフト設定する。
そして、ピークレベル追従時にはピークレベル追従禁止範囲では、現ピークレベルよりも大きいピークレベルを入力したときでもピークレジスタ30をインクリメントしないようにする。
【0045】
また、ピークレベル追従範囲とピークレベル追従禁止範囲が重なっているときは、ピークレベル追従禁止範囲を優先して、その範囲内では追従を行なわない。ただし、ピークカウンタ31のインクリメントとピーク更新履歴の保存はピークレベル追従禁止範囲でも行なうようにする。
【0046】
次に、この画像処理装置の上記機能による画像処理について説明する。
図3のフローチャートに示すように、この処理は、ステップ(図中「S」で示す)1でピークレベル追従範囲を設定し、ステップ2でピークレベル追従禁止範囲を設定し、ステップ3でピークレジスタ初期値を設定し、ステップ4でピークカウンタをリセットすると、ステップ5で画像処理開始か否かを判断する。
【0047】
ステップ5の判断で画像処理開始なら、ステップ6で現ピークレベルよりも大きい値が入力されたか否かを判断して、入力されなければこの処理を終了するが、入力されたらステップ7でピークレベル追従範囲か否かを判断する。
【0048】
ステップ7の判断でピークレベル追従範囲でなければステップ9へ進み、ピークレベル追従範囲ならステップ8でピークレジスタの値をインクリメントする。そして、ステップ9でピーク更新履歴データを読み出し、ステップ10でピークレジスタのカウンタをインクリメントし、ステップ11でピークレジスタのカウンタのカウント値がピークレベル追従設定レジスタの設定値と同じか否かを判断する。
【0049】
ステップ11の判断で同じでなければこの処理を終了するが、同じならステップ12でシェーディングデータの異常を検出し、ステップ13でその異常画素の前後の画素のシェーディングデータを読み出し、その2つのシェーディングデータの平均値を算出し、ステップ14で異常画素のシェーディングデータを保存しているSRAMのアドレスにその2つのシェーディングデータの平均値のシェーディングデータを書き込み、ステップ16でSRAMにピーク更新履歴データを書き込んで、この処理を終了する。
【0050】
この画像処理装置は、出荷後に毎回シェーディングを行なわなくても、密着センサや白基準面のゴミの移動を自動的に検出することができる。
また、そのゴミの移動によってシェーディング補正データが異常になった場所のシェーディング補正データを補正できるので、ゴミが移動しても正常な画像処理を行なえる。
【0051】
さらに、ゴミの移動の検出時の検出条件を任意に設定できるので、スキャナの特性を考慮してゴミの移動を検出することができる。
さらまた、ピークレベル追従範囲外でもピークレベル状態を検出することができるので、ピークレベル追従範囲外でもゴミの移動を検出することができる。
【0052】
そしてまた、ピークレベル追従範囲とピークレベル追従禁止範囲を任意に設定することができるので、ピークレベルの追従をする場所としない場所を自由に設定することができ、より正確な画像処理を行なえる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明による画像処理装置によれば、出荷前にシェーディングデータを設定してしまって出荷後には毎回シェーディング方式を用いなくても読取部に付着したゴミの移動を検出することができる。
また、その検出結果に基づいてシェーディングデータを正常値にしてゴミの移動による画像異常を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2に示した画像処理コントローラの詳細な内部構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施形態である画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示した画像処理装置における読み取り画像処理を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1:CPU 2:SRAM
3:メモリインタフェース(I/F)
4:リセットコントローラ
5:割込みコントローラ
6:スキャナコントローラ
7:プロッタコントローラ
8:画像処理コントローラ
9:ROM 10:スキャナ
11:プロッタ 21:ビデオアンプ回路
22:A/Dコンバータ 23:暗出力補正回路
24:シェーディング補正回路
25:ピークレベル補正回路
26:オフセット調整回路 27:MTF補正回路
28:2値化回路
29:ピークレベル追従設定レジスタ
30:ピークレジスタ 31:ピークカウンタ
Claims (5)
- 原稿の画像を読み取り、その読み取った画像データに出荷前に設定されたシェーディングデータに基づいてシェーディング補正を施した後にピークレベル補正を施して保存する画像処理装置において、
前記画像データにシェーディング補正を施した後のピークレベル補正時、予め設定したピークレベル追従を行なう範囲内でのピークレベル追従で各画素のピーク更新状態を示すピーク更新履歴を保存し、該ピーク更新履歴に基づいてピーク更新状態が続いたライン数をカウントし、該カウントした値が予め設定した値と一致したときにシェーディングデータの異常を検出する手段を設けたことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1記載の画像処理装置において、
前記シェーディングデータの異常を検出したとき、その前後画素のシェーディングデータの平均値を算出する手段と、前記異常を検出したシェーディングデータを前記平均値に書き換える手段とを設けたことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1記載の画像処理装置において、
前記予め設定した値のライン数を変更する手段を設けたことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1記載の画像処理装置において、
前記ピークレベル追従を行なう範囲外でも前記ピーク更新履歴を保存し、該ピーク更新履歴に基づいてピークレベル追従を行なう範囲外でもシェーディングデータの異常を検出する手段を設けたことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1記載の画像処理装置において、
前記ピークレベル追従を行なう範囲とピークレベル追従を禁止する範囲とを画素単位で設定する手段を設けたことを特徴とする画像処理装置。
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