JP3556912B2 - 回転式粉末圧縮成形機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉末を圧縮して錠剤等を成形するための回転式粉末圧縮成形機に関し、とくに、その上ロールを支承する部分の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、杵が上、下ロール間を通過した場合に、回転盤に取り付けられた臼内の粉末を圧縮成形する回転式粉末圧縮成形機では、回転盤を立シャフトに固着して、立シャフトを回転させることにより回転盤を回転させるように構成したものが一般的である。近年、回転盤の洗浄性を改善するために、回転盤を立シャフトから容易に取り外しできるようにしたものも開発されている。
【0003】
このような回転盤を取り外しできるものの内、回転盤を吊り上げた後に機外に搬出するものでは、回転盤を取り外す際に、上ロールを運転位置から回転盤を吊り上げられる位置まで移動し得るように取り付けてある。通常、運転状態においては、上ロールを回動可能に支持している軸受部分は、ボルトにより固定されている。そして、回転盤を取り外す場合に、その固定用のボルトを緩めて、軸受部分を機内に設けられたレールに案内させて、回転盤の吊り上げと干渉しない位置まで手動で移動させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した構成においては、軸受部分を移動する場合には、軸受部分を固定しているボルトを緩めなければならない。ボルトは、フレームの上面に位置するものであるので、ボルトを緩める場合は、作業台に乗って作業をしなければならなかった。また、緩めた固定用のボルトは、フレームと軸受部分とを貫通しているので、このボルトをフレームから抜き去らない限り、軸受部分を移動させることができなかった。
【0005】
また、軸受部分は、上ロールを支持している状態で移動されるので、比較的その自重が重たい。このため、軸受部分の両側をレールにより支持している構造で、手動で軸受部分を移動させると、力の入れ方によっては、軸受部分がレールに沿わずにわずかではあるが正確には移動しないことがある。このように、軸受部分がレールに沿った状態で移動しないと、レールと軸受部分との間の間隙(クリアランス)が小さいために、軸受部分がレールの案内部分の側面や上面に噛み込んだ状態、つまりこじた状態になり、移動ができなくなることがある。そして、一旦このようにこじると、作業者一人では容易にその状態を解消できず、複数の作業者を必要とした。このため、軸受部分の移動には熟練を要し、メンテナンスを困難なものにしていた。
【0006】
本発明は、このような不具合を解消することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。すなわち、本発明に係る回転式粉末圧縮成形機は、フレーム内に回転盤を立シャフトを介して水平回転可能に配設し、その回転盤に複数の臼を所定のピッチで設けるとともに、各臼の上下に上杵及び下杵を上下摺動可能に保持させておき、杵先を臼内に挿入した上杵と下杵とを上ロールと下ロール間を通過させることにより臼内に充填した粉末を圧縮成形するようにした回転式粉末圧縮成形機において、上ロールを回動可能に支持する軸受手段と、軸受手段をフレームに押圧することにより挟持して移動不能に固定するとともに押圧を解除した際に移動可能に支持する軸受取付手段と、軸受取付手段が押圧を解除した場合に軸受手段を移動させる案内移動手段とを備えてなることを特徴とする。
【0008】
このような構成によれば、軸受手段は、軸受取付手段によりフレームに押圧されている間、軸受取付手段に挟持されて、固定されている。そして、軸受取付手段を操作して、軸受手段への押圧状態を解除することにより、軸受取付手段は軸受手段を移動可能な状態で支持するものとなる。つまり、軸受手段は、ボルトのような止着具により固定されるものではなく、軸受取付手段によりフレームに押圧されることにより、固定されるものである。したがって、軸受取付手段の軸受手段に対する押圧力を消去することにより、軸受手段は移動可能な状態となる。そして、この状態で案内移動手段を作動させることにより、軸受手段は案内移動手段に案内されて移動するものである。したがって、軸受手段は、移動中に軸受手段を支持する部材とこじることなく円滑に移動することが可能になり、作業が容易になることにより作業者一人でのメンテナンスを実現することが可能になる。
【0009】
具体的には、軸受取付手段としては、軸受手段を挟持する挟持部材と、その挟持部材を懸吊する懸吊部材と、フレームに取り付けられて懸吊部材をフレームに対して相対移動させる押上装置とからなり、押上装置が伸長した場合に挟持部材が軸受部材を押圧して挟持するものが好ましい。
【0010】
移動を容易にするためには、案内移動手段が、挟持部材による軸受手段の押圧が解除された際に挟持部材の軸受手段に対向する面とほぼ面一になる案内面を有するレール部材と、軸受手段がレール部材の案内面上を摺動移動するように軸受手段を直線移動させる直線移動装置とからなるものが好適である。このような構成において、直線移動装置としては、軸受手段に取り付けられるラックと、フレームに取り付けられてラックに歯合するピニオンと、ピニオンをフレーム外から回転駆動する駆動機構とからなるものが好ましい。
【0011】
加えて、上ロールが、予圧縮用上ロールと本圧縮用上ロールとからなるものでは、軸受手段が、予圧縮用及び本圧縮用上ロールを共に回動支持するブロック体からなるものが望ましい。このように、1個のブロック体で軸受手段を構成することにより、上ロールの移動を容易にしかも迅速にすることが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を、図1〜7を参照して説明する。
【0013】
図1は、本発明の回転式粉末圧縮成形機の全体構成を示している。
【0014】
この回転式粉末圧縮成形機は、フレーム1内に回転盤3を立シャフト2を介して水平回転可能に配設し、その回転盤3に複数の臼(図示しない)を所定のピッチで設けるとともに、各臼の上下に上杵5及び下杵6を上下摺動可能に保持させてある。上杵5と下杵6とのそれぞれの先端を臼に挿入した状態で、片持支持タイプの上ロール7と下ロール8と間を通過させると、臼内に充填した粉末を圧縮成形し得るように、それぞれの上ロール7と下ロール8とが立シャフト2を中心として回転盤3の上下位置に配設してある。また、フレーム1を構成する上部フレーム1bの外側正面には、回転盤3を機外に搬出する場合に延長引き出しレールERを固定するための回転盤吊りプレートHPが扉Dと面一になるようにして引き出し可能に取り付けてあるとともに、上部フレーム1bの正面部分に引き出し延長レールERが扉Dより内部となる位置に収納してある。
【0015】
なお、上及び下ロール7,8は、その構成をわかりやすくするために、図1における側面視においては、それぞれを側面から見た状態に図示してあるとともに、予圧縮用ロール71と本圧縮用ロール72とで対をなすものであるが、その一方のみが図示してある。また、フレーム1、立シャフト2、及び回転盤3の位置関係を明確に示すために、粉末の供給装置や成形物の取り出し部等については、図示を省略した。
【0016】
フレーム1は、角台すなわち下部フレーム1aと上部フレーム1bとから構成される。この構成は、基本的には圧縮成形のため成形部とこの成形部を駆動するための駆動部とを分離することを目的としている。具体的には、下部フレーム1a下方内部には主動モータMが取り付けられ、その上部にはウォームホイール9を収納するギア室10が形成してある。主動モータMの回転は、ウォーム11にベルト12を介して伝達される。このギア室10の上面には立シャフト2を支持する支持盤13が載置固定してある。このために、ギア室10の内部は、回転盤3が配置される下部フレーム1aの上側とは隔離された状態になり、成形される粉末等の侵入が遮断されている。そして、ギア室10の底面には立シャフト下ベアリング14が取り付けてある。
【0017】
立シャフト2は、剛性を高くするべく可能な限り太径に形成してあり、上記した立シャフト下ベアリング14と上、下テーパローラベアリング15,16とにより、フレーム1の略中央部に回転自在に配設してある。この立シャフト2は、例えばハースギアのような噛み合いクラッチを介して、回転盤3と連結し得るようになっている。
【0018】
回転盤3は、下側に配置されて臼4を着脱可能に同一円周上に所定のピッチで保持するとともに下杵6を摺動可能に保持する回転盤下部3aと、回転盤下部3aの中央に位置にベアリングを介して配置される回転軸3cと、その回転軸3cにベアリングを介して回動可能に取り付けられ、上杵5を摺動可能に保持する回転盤上部3bとからなる。この回転盤3は、上述したように噛み合いクラッチを介して立シャフト2に着脱可能に連結されるもので、立シャフト2の延長線上の上フレームに設けられた昇降機構Eにより昇降させることができる。
【0019】
上ロール7は、予圧縮用ロール71と本圧縮用ロール72とで構成される。予圧縮用ロール71と本圧縮用ロール72とは、軸受手段である上軸受ブロックUBに回動可能に支持されている。上軸受ブロックUBは、図2〜4に示すように、その上面の中央に、案内移動手段の直線移動装置MDを構成するラックRKを有している。この上軸受ブロックUBは、レール部材RMと上フレーム1bとにより挟持されるフランジUB1と、そのフランジUB1に一体的に設けられる軸支部UB2とからなる。軸支部UB2は、予圧縮用ロール71と本圧縮用ロール72とのそれぞれの回転軸を、所定の角度で支持するように軸取付凹部(図示しない)を有している。
【0020】
ラックRKには、直線移動装置MDを構成するピニオンPNが歯合する。このピニオンPNは、上フレーム1bの天井部分の上面に回動可能に設けられ、その軸にはスパイラルギアWMが固定してある。スパイラルギアWMは、上軸受ブロックUBを移動させるための移動駆動軸MSに設けられたスパイラルギアWGと歯合するものである。移動駆動軸MSは、その軸端部分において、平ギアG1,G2を介して移動用ハンドルMHを着脱可能に取り付ける駆動入力軸DSと接続される。したがって、ラックRKと、ピニオンPNと、スパイラルギアWM及びスパイラルギアWGと、移動駆動軸MSと、入力駆動軸DSとで直線移動装置MDが構成される。
【0021】
一方、直線移動装置MDとともに案内移動手段を構成する2本のレール部材RMは、フランジUB1の横方向の両端部分を支持するもので、直線移動装置MDにより移動する上軸受ブロックUBを摺動移動可能に支持する案内面RM1を有している。すなわち、レール部材RMは、フランジUB1の厚みより大なる高さ寸法を有する側壁RM2と、その側壁RM2に連続して側壁RM2から対向するレール部材RM側に直角に突出する案内壁RM3とを備えている。この案内壁RM3が、次に説明する挟持部材50が下げられた際に、その段部50aとほぼ面一になる案内面RM1を備えている。
【0022】
このような上軸受ブロックUBは、そのフランジUB1の左右縁部UB1a,UB1bが、図5及び図6に示すように、軸受取付手段を構成する挟持部材50により押圧固定されるとともに、押圧が解除された際に移動可能に支持される。挟持部材50は、左右で一対を成しており、レール部材RMに連続するように形成してある。すなわち、挟持部材50は、レール部材RMとその断面形状が等しく、上軸受ブロックUBのフランジUB1の左右縁部UB1a,UB1bを支持する段部50aを有している。この段部50aは、挟持部材50の上面から所定の寸法下側に設けてある。所定の寸法は、フランジUB1の厚みよりわずかに短い寸法に設定する。このように、段部50aを設けることにより、挟持部材50を引き上げた際に、段部50aにより上軸受ブロックUBを押圧して移動不能に挟持することが可能になる。それぞれの挟持部材50は、軸受取付手段を構成する懸吊部材51により上フレーム1bの天井部分の下面側に懸吊されるものである。懸吊部材51は、横架部材52により連結されており、後述するジャッキ60により同時に上フレーム1bに対して相対移動、つまり昇降移動するものである。
【0023】
ジャッキ60は、横架部材52を昇降するように、横架部材52の中央下側で、上フレーム1bの天井部分の上面に固定されている。このジャッキ60としては、例えば、上下に分割され、側面部分においてコイルスプリング61により相寄る方向に付勢されている移動ブロック62,62と、その移動ブロック62,62間に位置して内部に設けられた駆動軸63を回転させることによりそれぞれの移動ブロック62,62を相反する方向に移動させる駆動ブロック64とからなるものであってよい。駆動ブロック64のほぼ中央には、駆動ブロック64を移動ブロック62,62間に出し入れするネジ機構が設けてある。そして、このネジ機構には、駆動軸63が取り付けてあり、その後端は回転ハンドル65が着脱可能に取り付けられるようになっている。移動ブロック62,62,と駆動ブロック64とは、テーパ係合しており、移動ブロック62,62間を駆動ブロック64がテーパ係合した状態で進退することにより、2個の移動ブロック62,62の外側から外側までの寸法が増減するつまり伸縮するようになっている。
【0024】
このような構成において、回転盤3が回転する状態では、上軸受ブロックUBはジャッキ60が伸長されて固定されている。すなわち、ジャッキ60を伸長すると、横架部材52が上フレーム1b上方向に持ち上げられる。これにより、横架部材52に懸吊部材51により連結された挟持部材50が上方に持ち上げられ、ジャッキ60の押上力が挟持部材50の押圧力として上軸受ブロックUBのフランジUB1に作用する。フランジUB1は、この押圧力により強く上フレーム1bに押し付けられることになり、挟持部材50がフランジUB1を押圧することにより上軸受ブロックUBが移動不能な状態になって固定される。
【0025】
次に、回転盤3を立シャフト2から取り外す際には、上軸受ブロックUBを上フレーム1bの最も後方部分まで移動させて、回転盤3を昇降機構Eにより上昇させた際に、上軸受ブロックUBが干渉しないようにする。回転盤3の移動に際しては、まず、回転ハンドル65を逆回転してジャッキ60を低くする。これにより、横架部材52が降下し、挟持部材50はフランジUB1を押圧しなくなる。その結果、上軸受ブロックUBの重量により挟持部材50は自然に降下し、段部50aがレール部材RMの案内面RM1と面一になった状態で上軸受ブロックUBを支持して停止する。したがって、上軸受ブロックUBは移動可能な状態となる。
【0026】
このように、上軸受ブロックUBの固定を解除する作業は、ジャッキ60を操作するのみで済むので、複数のボルトを緩める作業に比較して、容易になる。つまり、上軸受ブロックUBは、ジャッキ60により昇降させる挟持部材50により、押圧して挟持することにより固定されるものである。したがって、挟持部材50の上軸受ブロックUBに対する押圧を、ジャッキ60を操作して解除すれば、上軸受ブロックUBは移動可能な状態となる。この解除のための作業は、駆動軸63に回転ハンドル65を取り付けて回すのみでできるので、レンチ等の工具を必要としない。しかも、回転ハンドル65は、駆動軸63の後側に位置するので、上軸受ブロックUBを上フレーム1bの上側から固定するボルトを緩める作業のように、作業台を必要としない。したがって、極めて容易に、上軸受ブロックUBを移動可能な状態にすることができる。
【0027】
次に、駆動入力軸DSに移動用ハンドルMHを取り付けて、駆動入力軸DSを回転させる。駆動入力軸DSが回転することにより、移動駆動軸MSが回転し、スパイラルギアMG及びスパイラルギアWMを介してピニオンPNが回転する。そして、ピニオンPNが回転することにより、ラックRKが移動し、上軸受ブロックUBが挟持部材50からレール部材RMに移動する。この後、移動用ハンドルMHを回すことにより、上軸受ブロックUBはレール部材RMの案内面RM1を摺動移動して、図7に示すように、機内の最も後方にまで移動する。
【0028】
このように、上軸受ブロックUBの移動は、ラックRKとピニオンPNによりなされるので、左右方向あるいは上下方向に振れることがない。つまり、ラックRKは、上軸受ブロックUBの中央に取り付けられているため、ピニオンPNを介してラックRKに伝達される力は、上軸受ブロックUBに均等に、かつ直線方向に作用する。したがって、上軸受ブロックUBを左右のいずれか一方に他方より大きな引っ張り力あるいは押し出す力がかからない、また上下方向にもそのような力が作用しないため、振れることなくレール部材RMに案内されるものとなる。
【0029】
したがって、上軸受ブロックUBがレール部材RMの案内面RM1と上フレーム1bとの間で、またレール部材RMの側壁RM2間でいずれか一方に偏りこじてしまうことを確実に防止することができる。このため、移動用ハンドルMHを回転させると言った軽作業により、重量のある上軸受ブロックUBを、回転盤3の昇降に干渉しない位置まで移動させることができる。しかも、上軸受ブロックUBがレール部材RM間でこじることがないので、こじた状態から正常な状態に上軸受ブロックUBを引き戻すと言った作業が皆無になり、作業者一人での作業とすることができるとともに、上軸受ブロックUBの移動にかかる作業時間を大幅に短縮することができる。
【0030】
なお、本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではない。
【0031】
上記実施の形態では、軸受取付手段の押上装置として、テーパ係合する複数のブロックからなる機械式のジャッキ60を説明したが、油圧式ジャッキ、電動機を用いた電機式ジャッキ等であってよい。また、押上装置を上フレーム1bの天井部分の上面に配設したが、挟持部材50を上軸受ブロックに押圧するように作動させるものであれば、その配設位置は問わない。
【0032】
加えて、直線移動装置MDとしては、その移動のための動力源として電動機、油圧装置等を使用するものであってよい。
【0033】
その他、各部の構成は図示例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0034】
【発明の効果】
本発明は、以上に詳述したように、軸受手段を軸受取付手段により押圧挟持して固定しているので、その押圧挟持状態を解除することにより軸受手段を移動可能な状態にすることができる。したがって、固定のためのボルト等を、フレームや軸受手段から取り外す必要がなく、固定を解除する作業を容易にすることができる。また、移動可能な状態となった軸受手段は、案内移動手段を操作することにより固定位置から移動するので、手動により軸受手段のバランスをとりながら移動させる場合と異なり、移動中に軸受手段を支持する部材とこじることなく、円滑に移動させることができる。このため、軸受手段の固定の解除から軸受手段の移動までの作業が容易になり、一人の作業者によりメンテナンスを実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す縦断面図。
【図2】同実施の形態の上軸受ブロックの固定及び移動のための構造を一部を省略するとともに要部を拡大して示す側面図。
【図3】同実施の形態の上軸受ブロックの移動のための構造を要部を一部を省略するとともに拡大して示す背面図。
【図4】同実施の形態の上軸受ブロックの移動のための構造を要部を一部を省略するとともに拡大して示す平面図。
【図5】同実施の形態の上軸受ブロックの移動のための構造を要部を一部を省略するとともに拡大して示す平面図。
【図6】同実施の形態の上軸受ブロックの固定のための構造を要部を一部を省略するとともに拡大して示す背面図。
【図7】同実施の形態の上軸受ブロックが移動した状態を示す縦断面図。同実施の形態の図。
【符号の説明】
1…フレーム
2…立シャフト
3…回転盤
5…上杵
6…下杵
7…上ロール
8…下ロール
50…挟持部材
60…ジャッキ
MD…直線移動装置
RM…レール部材
UB…上軸受ブロック

Claims (5)

  1. フレーム内に回転盤を立シャフトを介して水平回転可能に配設し、その回転盤に複数の臼を所定のピッチで設けるとともに、各臼の上下に上杵及び下杵を上下摺動可能に保持させておき、杵先を臼内に挿入した上杵と下杵とを上ロールと下ロール間を通過させることにより臼内に充填した粉末を圧縮成形するようにした回転式粉末圧縮成形機において、
    上ロールを回動可能に支持する軸受手段と、
    軸受手段をフレームに押圧することにより挟持して移動不能に固定するとともに押圧を解除した際に移動可能に支持する軸受取付手段と、
    軸受取付手段が押圧を解除した場合に軸受手段を移動させる案内移動手段とを備えてなることを特徴とする回転式粉末圧縮成形機。
  2. 軸受取付手段が、軸受手段を挟持する挟持部材と、その挟持部材を懸吊する懸吊部材と、フレームに取り付けられて懸吊部材をフレームに対して相対移動させる押上装置とからなり、押上装置が伸長した場合に挟持部材が軸受部材を押圧して挟持することを特徴とする請求項1記載の回転式粉末圧縮成形機。
  3. 案内移動手段が、挟持部材による軸受手段の押圧が解除された際に挟持部材の軸受手段に対向する面とほぼ面一になる案内面を有するレール部材と、軸受手段がレール部材の案内面上を摺動移動するように軸受手段を直線移動させる直線移動装置とからなることを特徴とする請求項1又は2記載の回転式粉末圧縮成形機。
  4. 直線移動装置が、軸受手段に取り付けられるラックと、フレームに取り付けられてラックに歯合するピニオンと、ピニオンをフレーム外から回転駆動する駆動機構とからなることを特徴とする請求項3記載の回転式粉末圧縮成形機。
  5. 上ロールが、予圧縮用上ロールと本圧縮用上ロールとからなり、軸受手段が、予圧縮用及び本圧縮用上ロールを共に回動支持するブロック体からなることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の回転式粉末圧縮成形機。
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