JP3556841B2 - 加熱容器の圧力調整装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、圧力式炊飯ジャーのような加熱容器の圧力調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
圧力式炊飯ジャーは、ジャー本体の内部に収納された鍋の内部に連通した排気通路を蓋に設け、その排気通路の途中に設けた調圧装置により、鍋の内部を所定の加圧状態に保持するようになっている。
【0003】
上記の調圧装置は、排気通路の途中において上下方向に開口された弁孔を有し、その弁孔の上部外周に該弁孔が低位となる傾斜案内部を設け、その傾斜案内部の内側において所要の重量を有する球状の弁体により上記の弁孔を閉塞し、鍋の内圧と弁体の重量のバランスにより、内圧をほぼ一定の大きさに維持するようになっている。
【0004】
また、鍋の加熱を停止すると蒸気の発生量が減少し、器体からの放熱で内圧が大気圧まで低下する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、調理時において調理鍋の内部に加える圧力には、調理のメニューに応じて適正な大きさの圧力が存在することが知られている。例えば、炊飯について見ると、うるち米では粘りを強くするために圧力をかけて炊飯する方が食味が向上するが、1.15気圧以上の圧力をかけると粘りが強すぎる炊き上がりとなり、却って食味が低下する。一方、玄米や赤飯については、上記の圧力以上の圧力で炊飯した方が炊飯時間も短縮され、食味も良好である。
【0006】
また、圧力式炊飯ジャーに限らず圧力式調理器においては、調理が完了しても内圧はすぐには低下しないので、直後に蓋を開けると急激な減圧により爆発的な沸騰が起こり、内容物が飛散して非常に危険である。
【0007】
しかるに、従来の圧力式調理器においては、内圧を決定するものは弁体の重量と弁孔の開口面積、及び上記発生量を変動させる加熱電力だけである。弁体の重量と弁孔の開口面積は一定であり変化させることはできない。また、加熱電力を変化させても蒸気の発生量はそれに直ちに追従することはなく、時間を要する。特に、圧力を減少させる場合は器体からの放熱によるため、大気圧まで低下するには非常に時間を要していた。
【0008】
そこで、この発明は各種調理器を含む加圧容器において、その内圧を必要に応じて変化させることができる圧力調整装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明は加熱容器の排気通路の途中に弁孔を設け、上記弁孔を所要の押圧力を有する弁体により閉塞せしめ、上記加熱容器の内圧と上記押圧力のバランスにより該加熱容器の内圧を所定の一定圧力に維持するようにした加熱容器の圧力調整装置において、上記の弁体を磁性体により形成すると共に、該弁体の近傍に電磁コイルを設け、該電磁コイルにより上記の弁体に対して上記の押圧力と異なる向きの力を生じさせ、上記加熱容器の内圧を変化させる構成としたものである。
【0010】
上記の弁体が所要の重量を有する球体により構成され、該弁体が上記の弁孔をその上方から閉塞し、上記弁孔の周りにおいて該弁孔側が低位となる傾斜案内部を設け、その傾斜案内部の外側に上記の電磁コイルを設け、該電磁コイルから与えられる水平外向きの力と上記傾斜案内部の傾斜角とにより、該弁体に対して上記の異なる向きの磁力を生じさせる構成をとることができる。
【0011】
上記の加熱容器の内圧を設定する設定手段と、該設定手段による設定値に応じて上記電磁コイルに供給する電流量を制御する構成をとることができる。
【0012】
上記の加熱容器の内圧を設定する設定手段とその内圧を検知する検知手段とを設け、上記検知手段による検知結果と設定手段による設定値とを比較し、その比較結果に基づき上記電磁コイルへの供給電流を制御する制御手段を設けた構成をとることができる。
【0013】
上記の設定手段を、所望の設定値を選択的に設定できる外部選択手段により構成することができる。
【0014】
上記の加熱容器が圧力式調理器である構成をとることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を添付図面に示した炊飯ジャーについて説明する。
【0016】
図1から図3に示した第1実施形態の炊飯ジャーは、ジャー本体1の内部に鍋2が収納され、これを気密に閉塞する蓋3がジャー本体1に開閉自在に取付けられている。上記の蓋3には、その内蓋4と一体の部材に設けた穴5から蒸気口セット6の蒸気穴7に至る排気通路8が設けられ、この通路を蒸気が矢印で示すように通って外部に排出される。排気通路8の途中において、内蓋4と中蓋9との間に圧力調整器11が設けられる。
【0017】
圧力調整器11は、内蓋4の上面に固定された弁座部材12と、その弁座部材12上をカバーするように被せられた弁室部材13、その弁室部材13の内部において上記弁座部材12の弁孔14上に載せられた弁体15、及び弁室部材13の上方において中蓋9の外部に装着された電磁コイル16から成る。
【0018】
上記の弁座部材12はその上面部に形成された弁孔14の周りに所要数のリブ状の傾斜案内部17が設けられ、その傾斜の下位に上記の弁孔14が設けられる。弁体15はこれらの傾斜案内部17に支持された状態で安定し、その自重により弁孔14を閉塞する。
【0019】
上記の弁室部材13は、正面に上下方向のスリット18が設けられ、そのスリット18に、加圧の入り切りを制御するソレノイド19のプランジャー21が、シール部材22を介して臨んでいる。ソレノイド19がオフのとき、プランジャー21はばね23により突出して、弁体15を正面側から後方に向けて押し、傾斜案内部17上を上方に移動させる。これにより弁孔14が開放され、鍋2の内部を大気に開放する。
【0020】
また、ソレノイド19がオンになると、プランジャー21が後退するので、弁体15は傾斜案内部17の傾斜に従って下降し弁孔14を閉塞する。これにより鍋2の内部は加圧状態となる。弁体15はその重量に応じた大きさの押圧力を下向きに及ぼす。
【0021】
上記の電磁コイル16は、中蓋9の凸部24の周りにおいて弁体15の中心とコイル中心とが一致する位置において、出来るだけ弁体15に接近して取付けられる。
【0022】
上記の電磁コイル16に通電することによって発生する電磁力は、上記の弁体15を上向きに吸引することにより、該弁体15が下向きに及ぼす押圧力を軽減するか、またはこれをわずかに持ち上げて弁孔14を開放できる大きさに設定される。
【0023】
図3は上記の電磁コイル16の制御回路であり、マイコン等で構成される制御部25は、比較部26と電流制御部27を有する。比較部26に鍋2の内部の圧力検知センサー28(図1参照)の検知結果が入力されると共に、ジャー本体1の操作パネル29上の設定部31において設定された設定値が入力され、検知結果と設定値との差に応じた大きさの電流を電流制御部27から電磁コイル16に供給する。設定部31における設定は、調理のメニューに応じて使用者がその好みに応じて選択ボタンを操作することにより行われる。
【0024】
電磁コイル16は、その電流の大きさに応じた電磁力で弁体15を上向きに吸引し、弁孔14を閉塞する力を減少させる。これにより、弁体15だけの場合より鍋2の内圧を低減させることができる。
【0025】
なお、調理直後等、加圧状態にある場合に蓋3を開放するときは、設定部31の操作により電磁力が次第に増大するように操作すると、弁体15の押圧力が次第に軽減されるので、漸次内圧を低減させることができる。
【0026】
図4に示した第2実施形態は、電磁コイル16を圧力調整器11の後方、即ちソレノイド19と反対側において、その中心が水平方向を向くように設けたものであり、その中心にコア32が設けられる。
【0027】
図5に示した第3実施形態は、電磁コイル16を垂直線に対して一定角度δだけ傾斜して取付けたものである。その他は上記の各実施形態と同じである。
【0028】
なお、以上は加圧式炊飯ジャーについて述べたが、この発明は加熱によって内圧を上昇させる加熱容器一般に適用することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上のように、この発明によると、加熱容器の内圧の設定を変化させることができるため、調理メニューに応じる等必要に応じた適正な圧力で加熱することができる。
【0030】
弁体を球状に形成すると共に、弁座に傾斜部を設けることにより、電磁コイルの設置位置を垂直上方に限らず、適宜な角度で設置することができる。
【0031】
また、加圧状態で蓋を開放する場合に、電磁力を次第に低減することにより、容器の内圧を漸次低減できるので、安全に蓋を開放することができる。
【0032】
設定部における設定値に応じて電磁コイルへの電流量を制御するか、又は、内圧の検知手段の検知結果と設定部における設定値との比較に基づいて電磁コイルへの通電電流を制御することにより、内圧を一層正確に調整することができる。
【0033】
また、上記の設定値を使用者がその好みに応じて設定することにより、好みに応じた調理の仕上がりを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の断面図
【図2】同上の一部拡大断面図
【図3】同上の制御回路図
【図4】第2実施形態の一部拡大断面図
【図5】第3実施形態の一部拡大断面図
【符号の説明】
1 ジャー本体
2 鍋
3 蓋
4 内蓋
5 穴
6 蒸気口セット
7 蒸気穴
8 排気通路
9 中蓋
11 圧力調整器
12 弁座部材
13 弁室部材
14 弁孔
15 弁体
16 電磁コイル
17 傾斜案内部
18 スリット
19 ソレノイド
21 プランジャー
22 シール部材
23 ばね
24 凸部
25 制御部
26 比較部
27 電流制御部
28 圧力検知センサー
29 操作パネル
31 設定部
32 コア

Claims (5)

  1. 加熱容器の排気通路の途中に弁孔を設け、上記弁孔を所要の押圧力を有する弁体により閉塞せしめ、上記加熱容器の内圧と上記押圧力のバランスにより該加熱容器の内圧を所定の一定圧力に維持するようにした加熱容器の圧力調整装置において、上記の弁体を磁性体により形成すると共に、該弁体の近傍に電磁コイルを設け、該電磁コイルにより上記の弁体を上向きに吸引することにより、該弁体が下向きに及ぼす上記押圧力を軽減させ、上記加熱容器の内圧を変化させることを特徴とする加熱容器の圧力調整装置。
  2. 上記の加熱容器の内圧を設定する設定手段と、該設定手段による設定値に応じて上記電磁コイルに供給する電流量を制御する制御部とを設けたことを特徴とする請求項1に記載の加熱容器の圧力調整装置。
  3. 上記の加熱容器の内圧を設定する設定手段とその内圧を検知する検知手段とを設け、上記検知手段による検知結果と設定手段による設定値とを比較し、その比較結果に基づき上記電磁コイルへの供給電流を制御する制御手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱容器の圧力調整装置。
  4. 上記の設定手段を、所望の設定値を選択的に設定できる外部選択手段により構成したことを特徴とする請求項2又は3に記載の加熱容器の圧力調整装置。
  5. 上記の加熱容器が圧力式調理器であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の加熱容器の圧力調整装置。
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