JP3556802B2 - ワイヤたるみ取り機構及びウィンドウレギュレータ - Google Patents

ワイヤたるみ取り機構及びウィンドウレギュレータ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤたるみ取り機構及びこのワイヤたるみ取り機構を用いたウィンドウレギュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
ワイヤを用いて窓ガラスの昇降を行なうウィンドウレギュレータにおいては、ワイヤのたるみを取り除くために、図13に示すような構成のワイヤたるみ取り機構が用いられている。
【0003】
窓ガラスが取り付けられるスライダプレート6には、矩形の穴6aが形成され、この穴6aに射出成形法等により、上面が開放された箱状のハウジング30が取付けられている。
【0004】
このハウジング30内には、つば部31a,32aを有するスライダ31,32が摺動可能に配設されている。ワイヤ12の一方の端部側と、他方の端部側とはそれぞれハウジング30の側面に嵌合するブッシュ33,34を介して、ハウジング30内に嵌入している。
【0005】
また、スライダ31,32には、軸方向にワイヤ12が挿通する貫通穴31b,32bが形成され、各ワイヤ12の先端部は、抜け止め部材35,36がかしめ等の方法により取付けられている。
【0006】
そして、一端部がハウジング30の内壁面に、他端部がスライダ31,32のつば部31a,32aにそれぞれ当接するスプリング37,38の付勢力により、ワイヤ12に張力を与え、ケーブルのたるみを取り除いている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記構成のウィンドウレギュレータでは、ガラスを昇降させると、ワイヤ12には荷重(張力)が作用し、ワイヤ12は徐々に伸びる。このワイヤ12の伸びは、たるみ取り除き機構で初めは取り除かれるが、伸びが大きくなると、スプリング37,38の伸びも大きくなり、ワイヤ12に付与される張力が低下する。
【0008】
ワイヤ12に付与される張力が低下すると、ガラスの昇降時にガタが発生したり、ワイヤ12がガイドから外れたりする。更には、たるんだ状態のワイヤ12に、ガラス昇降時のような大きな張力が作用すると、ワイヤ12が破断したりする。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、長期間にわたってワイヤの張力を略一定にできるワイヤたるみ取り除き機構を提供することにある。
【0010】
又、本発明の別の目的は、ガラスの昇降時にガタが発生せず、ワイヤのガイドからの外れを防止でき、ワイヤの耐久性が向上するウィンドウレギュレータを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する第1の発明は、荷重が作用するワイヤに沿って設けられた第1のガイドと、前記第1のガイドに移動可能に係合すると共に回転が禁止され、前記ワイヤが係止され、第1のラチェット突起が形成されたスライドブッシュと、前記第1のガイドに移動可能に係合し、前記スライドブッシュとの対向面に第2のラチェット突起が形成されたスライドスクリューと、前記スライドブッシュと前記スライドスクリューとの間に配設され、前記スライドブッシュとの対向面には前記第1のラチェット突起と噛合可能な第1′のラチェット突起が、前記スライドスクリューとの対向面には前記第2のラチェット突起と噛合可能な第2′のラチェット突起が形成されたスライドカラーと、前記ワイヤを張る方向に前記スライドブッシュを付勢する付勢手段とを設け、前記スライドブッシュが前記スライドスクリューより離れる方向に移動すると、前記スライドカラーを前記スライドブッシュの第1のラチェット突起と、前記スライドカラーの第1′のラチェット突起との噛合を解除する方向に案内する斜面部からなる第2のガイドと、該第2のガイドに係合する突部とのうち一方を前記スライドブッシュに、他方を前記スライドカラーに設け、更に、前記突部が前記第2のガイドを越えた時点で、前記第1及び第1′のラチェット突起の噛合及び前記第2及び第2′のラチェット突起の噛合のうち、どちらか一方が完全噛合状態、他方が不完全噛合状態となるよう前記第2のガイドと突部とを設け、又、前記不完全噛合状態から完全噛合状態へ前記スライドカラーが回転すると、前記スライドスクリューが前記スライドブッシュ方向に移動するように、前記第1のガイド,前記スライドスクリューのうち、どちらか一方にナット部を、他方に前記ナット部に螺合するねじ棒部を設けると共に、前記第1のガイド側の部材の回転を禁止したことを特徴とするワイヤたるみ取り機構である。
【0012】
初期状態においては、スライドカラーの第1′のラチェット突起はスライドブッシュの第1のラチェット突起に、第2′のラチェット突起は、スライドスクリューの第2のラチェット突起に噛合している。
【0013】
そして、ワイヤに荷重(張力)が作用しない状態では、付勢手段の付勢力によりスライドブッシュは、ワイヤを張る方向に付勢され、ワイヤの伸びが吸収されている。
【0014】
ワイヤの伸びに伴ってスライドブッシュがスライドスクリューより離れる方向に移動すると、第2のガイドの斜面部と、突部との関係により、スライドブッシュの第1のラチェット突起とスライドカラーの第1′のラチェット突起との噛合が解除する方向にスライドカラーが回転する。
【0015】
そして、ワイヤの伸びが所定の値を越えると、突部が斜面部を越える。
ここで、ワイヤへ荷重(張力)が作用すると、スライドブッシュは、付勢手段の付勢力に抗してスライドスクリュー方向に移動する。このとき、スライドカラーもスライドブッシュに押されてスライドスクリュー方向に移動する。
【0016】
そして、第1及び第1′のラチェット突起の噛合及び前記第2及び第2′のラチェット突起の噛合のうち、どちらか一方が完全噛合状態、他方が不完全噛合状態となる
更に、ワイヤの荷重(張力)が作用し続けると、不完全噛合状態のラチェット突起が完全噛合状態になるように、スライドスクリューが回転し、ナット部とねじ棒との関係により、スライドスクリューはスライドブッシュ方向に所定量移動する。
【0017】
スライドスクリューがスライドブッシュ方向に所定量移動することにより、スライドブッシュも共に移動し、ワイヤのたるみを吸収する。
上記構成のワイヤたるみ取り機構によれば、ワイヤが所定の値だけ伸びると、スライドスクリュー及びスライドブッシュが所定量移動することにより、ワイヤの伸びを吸収し、長期間にわたってワイヤにかかる張力が略一定となる。
【0018】
第2の発明は、荷重が作用するワイヤに沿って設けられた第1のガイドと、前記第1のガイドに移動可能に係合すると共に回転が禁止され、前記ワイヤが係止され、第1のラチェット突起が形成されたスライドブッシュと、前記第1のガイドに移動可能に係合し、前記スライドブッシュとの対向面に前記第1のラチェットと噛合可能な第1′のラチェットが形成されたスライドスクリューと、前記ワイヤを張る方向に前記スライドブッシュを付勢する付勢手段とを設け、前記スライドブッシュが前記スライドスクリューより離れる方向に移動すると、前記スライドスクリューを前記スライドブッシュの第1のラチェット突起と、前記スライドスクリューの第1′のラチェット突起との噛合を解除する方向に案内する斜面部からなる第2のガイドと、該第2のガイドに係合する突部とのうち一方を前記スライドブッシュに、他方を前記スライドスクリューに設け、更に、前記突部が前記第2のガイドを越えた時点で、前記第1及び第1′のラチェット突起が不完全噛合状態となるように前記第2のガイドと突部とを設け、又、この不完全噛合状態から完全噛合状態へ前記へ前記スライドブッシュが回転すると、前記スライドスクリューが前記スライドブッシュ方向に移動するように、前記第1のガイド,前記スライドスクリューのうち、どちらか一方にナット部を他方に前記ナット部に螺合するねじ棒部を設けると共に、前記第1のガイド側の部材の回転を禁止したことを特徴とするワイヤたるみ取り機構である。
【0019】
初期状態においては、スライドブッシュの第1のラチェット突起は、スライドスクリューの第1′のラチェット突起に噛合している。
そして、ワイヤに荷重(張力)が作用しない状態では、付勢手段の付勢力によりスライドブッシュは、ワイヤを張る方向に付勢され、ワイヤの伸びが吸収されている。
【0020】
ワイヤの伸びに伴ってスライドブッシュがスライドスクリューより離れる方向に移動すると、第2のガイドの斜面部と、突部との関係により、スライドブッシュの第1のラチェット突起とスライドスクリューの第1′のラチェット突起との噛合が解除する方向にスライドスクリューが回転し、ナット部とねじ棒との関係により、スライドスクリューはスライドブッシュ方向に移動する。
【0021】
そして、ワイヤの伸びが所定の値を越えると、突部が斜面部を越える。この時、第1及び第1′のラチェット突起が不完全噛合状態になる。
ここで、ワイヤへ荷重(張力)が作用すると、スライドブッシュは、付勢手段の付勢力に抗してスライドスクリュー方向に移動する。
【0022】
更に、ワイヤの荷重(張力)が作用し続けると、不完全噛合状態の第1及び第1′のラチェット突起が完全噛合状態になるように、スライドスクリューが回転し、ナット部とねじ棒との関係により、スライドスクリューはスライドブッシュ方向に移動する。
【0023】
従って、スライドブッシュがスライドスクリューより離れる方向に移動する時と、その後、スライドブッシュがスライドスクリュー方向に戻る時とで、それぞれスライドスクリューがスライドブッシュ方向に移動することにより、スライドブッシュも共に移動し、ワイヤのたるみを吸収する。
【0024】
上記構成のワイヤたるみ取り機構によれば、ワイヤが所定の値だけ伸びると、スライドスクリュー及びスライドブッシュが所定量移動することにより、ワイヤの伸びを吸収し、長期間にわたってワイヤにかかる張力が略一定となる。
【0025】
第3の発明は、ワイヤの移動により窓ガラスを昇降させるウィンドウレギュレータにおいて、荷重が作用するワイヤに沿って設けられた第1のガイドと、前記第1のガイドに移動可能に係合すると共に回転が禁止され、前記ワイヤが係止され、第1のラチェット突起が形成されたスライドブッシュと、前記第1のガイドに移動可能に係合し、前記スライドブッシュとの対向面に第2のラチェット突起が形成されたスライドスクリューと、前記スライドブッシュと前記スライドスクリューとの間に配設され、前記スライドブッシュとの対向面には前記第1のラチェット突起と噛合可能な第1′のラチェット突起が、前記スライドスクリューとの対向面には前記第2のラチェット突起と噛合可能な第2′のラチェット突起が形成されたスライドカラーと、前記ワイヤを張る方向に前記スライドブッシュを付勢する付勢手段とを設け、前記スライドブッシュが前記スライドスクリューより離れる方向に移動すると、前記スライドカラーを前記スライドブッシュの第1のラチェット突起と、前記スライドカラーの第1′のラチェット突起との噛合を解除する方向に案内する斜面部からなる第2のガイドと、該第2のガイドに係合する突部とのうち一方を前記スライドブッシュに、他方を前記スライドカラーに設け、更に、前記突部が前記第2のガイドを越えた時点で、前記第1及び第1′のラチェット突起の噛合及び前記第2及び第2′のラチェット突起の噛合のうち、どちらか一方が完全噛合状態、他方が不完全噛合状態となるよう前記第2のガイドと突部とを設け、又、前記不完全噛合状態から完全噛合状態へ前記スライドカラーが回転すると、前記スライドスクリューが前記スライドブッシュ方向に移動するように、前記第1のガイド,前記スライドスクリューのうち、どちらか一方にナット部を、他方に前記ナット部に螺合するねじ棒部を設けると共に、前記第1のガイド側の部材の回転を禁止したワイヤたるみ取り機構を有することを特徴とするウィンドウレギュレータである。
【0026】
この発明のウィンドウレギュレータのワイヤたるみ取り機構の初期状態においては、スライドカラーの第1′のラチェット突起はスライドブッシュの第1のラチェット突起に、第2′のラチェット突起は、スライドスクリューの第2のラチェット突起に噛合している。
【0027】
そして、ワイヤに荷重(張力)が作用しない状態では、付勢手段の付勢力によりスライドブッシュは、ワイヤを張る方向に付勢され、ワイヤの伸びが吸収されている。
【0028】
ワイヤの伸びに伴ってスライドブッシュがスライドスクリューより離れる方向に移動すると、第2のガイドの斜面部と、突部との関係により、スライドブッシュの第1のラチェット突起とスライドカラーの第1′のラチェット突起との噛合が解除する方向にスライドカラーが回転する。
【0029】
そして、ワイヤの伸びが所定の値を越えると、突部が斜面部を越える。
ここで、ワイヤへ荷重(張力)が作用すると、スライドブッシュは、付勢手段の付勢力に抗してスライドスクリュー方向に移動する。このとき、スライドカラーもスライドブッシュに押されてスライドスクリュー方向に移動する。
【0030】
そして、第1及び第1′のラチェット突起の噛合及び前記第2及び第2′のラチェット突起の噛合のうち、どちらか一方が完全噛合状態、他方が不完全噛合状態となる。
【0031】
更に、ワイヤの荷重(張力)が作用し続けると、不完全噛合状態のラチェット突起が完全噛合状態になるように、スライドスクリューが回転し、ナット部とねじ棒との関係により、スライドスクリューはスライドブッシュ方向に所定量移動する。
【0032】
スライドスクリューがスライドブッシュ方向に所定量移動することにより、スライドブッシュも共に移動し、ワイヤのたるみを吸収する。
上記構成のウィンドウレギュレータによれば、ワイヤが所定の値だけ伸びると、スライドスクリュー及びスライドブッシュが所定量移動することにより、ワイヤの伸びを吸収し、長期間にわたってワイヤにかかる張力が略一定となる。
【0033】
従って、ガラスの昇降時にガタが発生せず、ワイヤのガイドからの外れを防止でき、ワイヤの耐久性が向上する。
第4の発明は、ワイヤの移動により窓ガラスを昇降させるウィンドウレギュレータにおいて、荷重が作用するワイヤに沿って設けられた第1のガイドと、前記第1のガイドに移動可能に係合すると共に回転が禁止され、前記ワイヤが係止され、第1のラチェット突起が形成されたスライドブッシュと、前記第1のガイドに移動可能に係合し、前記スライドブッシュとの対向面に前記第1のラチェットと噛合可能な第1′のラチェットが形成されたスライドスクリューと、前記ワイヤを張る方向に前記スライドブッシュを付勢する付勢手段とを設け、前記スライドブッシュが前記スライドスクリューより離れる方向に移動すると、前記スライドスクリューを前記スライドブッシュの第1のラチェット突起と、前記スライドスクリューの第1′のラチェット突起との噛合を解除する方向に案内する斜面部からなる第2のガイドと、該第2のガイドに係合する突部とのうち一方を前記スライドブッシュに、他方を前記スライドスクリューに設け、更に、前記突部が前記第2のガイドを越えた時点で、前記第1及び第1′のラチェット突起が不完全噛合状態となるように前記第2のガイドと突部とを設け、又、この不完全噛合状態から完全噛合状態へ前記へ前記スライドブッシュが回転すると、前記スライドスクリューが前記スライドブッシュ方向に移動するように、前記第1のガイド,前記スライドスクリューのうち、どちらか一方にナット部を他方に前記ナット部に螺合するねじ棒部を設けるとともに、前記第1のガイド側の回転を禁止したワイヤたるみ取り機構を有することを特徴とするウィンドウレギュレータである。
【0034】
上記構成のウィンドウレギュレータのワイヤたるみ取り機構の初期状態においては、スライドブッシュの第1のラチェット突起は、スライドスクリューの第1′のラチェット突起に噛合している。
【0035】
そして、ワイヤに荷重(張力)が作用しない状態では、付勢手段の付勢力によりスライドブッシュは、ワイヤを張る方向に付勢され、ワイヤの伸びが吸収されている。
【0036】
ワイヤの伸びに伴ってスライドブッシュがスライドスクリューより離れる方向に移動すると、第2のガイドの斜面部と、突部との関係により、スライドブッシュの第1のラチェット突起とスライドスクリューの第1′のラチェット突起との噛合が解除する方向にスライドスクリューが回転し、ナット部とねじ棒との関係により、スライドスクリューはスライドブッシュ方向に移動する。
【0037】
そして、ワイヤの伸びが所定の値を越えると、突部が斜面部を越える。この時、第1及び第1′のラチェット突起が不完全噛合状態になる。
ここで、ワイヤへ荷重(張力)が作用すると、スライドブッシュは、付勢手段の付勢力に抗してスライドスクリュー方向に移動する。
【0038】
更に、ワイヤの荷重(張力)が作用し続けると、不完全噛合状態の第1及び第1′のラチェット突起が完全噛合状態になるように、スライドスクリューが回転し、ナット部とねじ棒との関係により、スライドスクリューはスライドブッシュ方向に移動する。
【0039】
従って、スライドブッシュがスライドスクリューより離れる方向に移動する時と、その後、スライドブッシュがスライドスクリュー方向に戻る時とで、それぞれスライドスクリューがスライドブッシュ方向に移動することにより、スライドブッシュも共に移動し、ワイヤのたるみを吸収する。
【0040】
上記構成のウィンドウレギュレータによれば、ワイヤが所定の値だけ伸びると、スライドスクリュー及びスライドブッシュが所定量移動することにより、ワイヤの伸びを吸収し、長期間にわたってワイヤにかかる張力が略一定となる。
【0041】
従って、ガラスの昇降時にガタが発生せず、ワイヤのガイドからの外れを防止でき、ワイヤの耐久性が向上する。
【0042】
【発明の実施の形態】
次に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
先ず、本実施の形態例のワイヤたるみ取り機構が用いられたウィンドウレギュレータの全体構成を図5及び図6を用いて行なう。図5は本実施の形態例のワイヤたるみ取り機構が用いられたウィンドウレギュレータの全体構成を示す図、図6は図5の切断線A−Aにおける断面図である。
【0043】
これらの図において、ガラス2の昇降方向(図5において矢印方向)に沿ってガイド1が設けられている。このガイド1の上部はアッパブラケット3を介して車体側(ドアインナパネル)に、ガイド1の下部はロアブラケット4を介して車体側(ドアインナパネル)にそれぞれ取付けられている。
【0044】
ガイド1には、ガイド1に摺動可能に係合する二つのスライダ5を介してスライダプレート6が設けられている。更に、ガラス2の下部と、スライダプレート6とがねじ7を用いて固着され、ガラス2は、ガイド1に沿って矢印方向に昇降可能となっている。
【0045】
ガイド1の側方には、ドラムベース8が設けられている。このドラムベース8には、円筒面に螺旋状に溝9aが刻設されたドラム9を回転可能に保持する上面が開放された円筒形のドラム保持部8aが形成されている。
【0046】
10は駆動シャフト10aがドラム9に嵌合し、ドラムベース8に設けられたモータ、11はドラムベース8のドラム保持部8aの開放面を覆う蓋である。
ドラム9の円筒面の溝には、ワイヤ12の中間部が巻掛けられている。このワイヤ12の一方の端部側は、アッパブラケット3上に回転可能に設けられたアッパプーリ(ターンガイド)13を介して、スライダプレート6上のワイヤたるみ取り機構20に係止されている。又、ワイヤ12の他方の端部側は、ロアブラケット4上に回転可能に設けられたロアプーリ(ターンガイド)14を介してスライダプレート6上のワイヤたるみ取り機構20に係止されている。
【0047】
又、アッパブラケット3にはアッパケーブルガイド15が、ロアブラケット4にはロアケーブルガイド16がそれぞれ設けられている。
次に、上記構成の作動を説明する。モータ10を駆動することにより、ドラム9が回転する。ドラム9の回転により、ワイヤ12の一方はドラム9より繰出され、他方のワイヤ12はドラム9に巻き取られる。ワイヤ12の移動により、スライダプレート6がガイド1に沿って移動し、ガラス2の昇降が行なわれる。
【0048】
次に、本発明の第1の実施の形態例のワイヤたるみ取り機構の分解構成図である図1と、図1において組付けた状態での構成図である図2と、図1における分解斜視図である図3とを用いて、上記ワイヤたるみ取り機構20の説明を行なう。
【0049】
これらの図において、50はスライダプレート6上に固着されるエンドケースである。このエンドケース50の一方の短側面には、ワイヤ12の径より若干大きな幅の切り欠き溝50aが形成され、この切り欠き溝50aに抜け止め部材51が設けられたワイヤ12の一方の端部12aが挿入されている。
【0050】
エンドケース50の他方の短側面には、ナット部材52の首部52aが嵌合する切り欠き溝50bが形成されている。エンドケース50内に位置するナット部材52の頭部52bは、狭幅部がエンドケース50の幅と略同じ長さに設定された小判状となっており、ナット部材52の回転が禁止されている。更に、ナット部材52には、貫通めねじ穴52cが形成されている。
【0051】
53はエンドケース50内に配設されるスライドブッシュである。このスライドブッシュ53の矩形状の頭部53aと、この頭部53aに連設された首部53bとからなっている。又、スライドブッシュ53には、頭部53aと首部53bとを貫通する貫通穴53cが形成されている。矩形状の頭部53aの一辺は、エンドケース50の幅と略同じ長さに設定され、スライドブッシュ53は回転が禁止された状態で第1のガイドとしてのエンドケース50の長側面に沿って移動可能となっている。スライドブッシュ53の首部53bは、大径部53dと小径部53eとからなり、大径部53dには第1のラチェット突起53f(本実施の形態例では、8山設けた)が、小径部53eの筒面上には複数の突部53g(本実施の形態例では、4つ)が形成されている。
【0052】
54はナット部材52の貫通めねじ穴52cに螺合するねじ棒部54aと、スライドブッシュ53との対向面に、第1のラチェット突起53fと逆方向の斜面を有する第2のラチェット突起54b(本実施の形態例では、12山設けた)が形成された頭部54cとからなるスライドスクリューである。このスライドスクリュー54には、ねじ棒部54aと頭部54cとを貫通する貫通穴54dが形成されている。
【0053】
スライドブッシュ53とスライドスクリュー54との間には、スライドカラー55が配設される。このスライドカラー55のスライドブッシュ53との対向面には第1のラチェット突起53fと噛合可能な第1′のラチェット突起55aが、スライドスクリュー54との対向面には第2のラチェット突起54bと噛合可能な第2′のラチェット突起55bが形成されている。スライドカラー55には、スライドブッシュ53の首部53bが嵌入する貫通穴55cが形成されている。
【0054】
更に、スライドカラー55の説明を図4も参照して行なう。図4は図1におけるスライドカラーを説明する図で、(a)図は上面図、(b)図は正面図、(c)図は下面図、(d)図は(a)図におけるB方向拡大矢視図である。
【0055】
(d)図に示すように、貫通穴55cの内周面には、スライドブッシュ53の突部53gが係合可能な第2のガイドとしてのガイド突起55dが複数(本実施の形態例では、4つ)形成されている。
【0056】
このガイド突起55dは、スライドブッシュ53がスライドスクリュー54より離れる方向に移動すると、スライドカラー55をスライドブッシュ53の第1のラチェット突起53fと、スライドカラー55の第1′のラチェット突起55aとの噛合を解除する方向に案内する斜面部55eと、斜面部55eの両端に連設され、第1のガイドであるエンドケース50の長側面方向に沿って設けられた直線部55g,55hからなっている。
【0057】
そして、ガイド突起55dと突部53gとは、突部53gがガイド突起55dの斜面部55eを越えた時点で、第1及び第1′のラチェット突起53f,55aの噛合及び第2及び第2′のラチェット突起54b,55bの噛合のうち、どちらか一方が完全噛合状態、他方が不完全噛合状態となるように設けられている。
【0058】
このような構成を実現するには、第1及び第1′のラチェット突起53f,55aと、第2及び第2′のラチェット突起54b,55bとのピッチを変えたり、高さ,大きさを変えたりすることで可能である。
【0059】
そして、スライドブッシュ53とスライドスクリュー54との間には、基端部がスライドスクリュー54の頭部54cに係合し、先端部がスライドブッシュ53の頭部53aに係合し、ワイヤ12を張る方向にスライドブッシュ53を付勢する付勢手段としてのスプリング60が配設されている。
【0060】
ワイヤ12の他方の端部12bは、ナット部材52の貫通めねじ穴52c,スライドスクリュー54の貫通穴54d,スライドカラー55の貫通穴55c,スライドブッシュ53の貫通穴53cを挿通し、抜け止め部材61でスライドブッシュ53の頭部53aに係合している。
【0061】
更に、ナット部材52の貫通めねじ穴52cとスライドスクリュー54のねじ棒部54aとの螺合は、スライドカラー55が第1及び第1′のラチェット突起53f,55aの噛合、第2及び第2′のラチェット突起54b,55bの噛合のうち、どちらか一方の噛合が、不完全噛合状態から完全噛合状態へ移行するために回転すると、スライドスクリュー54がスライドブッシュ53方向に移動するように形成されている。
【0062】
次に、上記構成の作動を図7及び図8を用いて説明する。図7及び図8はスライドブッシュ53,スライドスクリュー54,スライドカラー55を展開した状態を示している。
【0063】
(1) 初期状態においては、図7(a)に示すように、スライドカラー55の第1′のラチェット突起55aはスライドブッシュ53の第1のラチェット突起53fに、第2′のラチェット突起55bは、スライドスクリュー54の第2のラチェット突起54bに噛合している。
【0064】
ワイヤ12の他方の端部12bに荷重(張力)が作用しない状態では、スプリング60の付勢力によりスライドブッシュ53はスライドスクリュー54から離れる方向に付勢され、ワイヤ12が張られ、ワイヤ12の伸びが吸収されている。
【0065】
(2) ガラス2を昇降させると、ワイヤ12には繰返し荷重(張力)が作用し、ワイヤ12は徐々に伸びる。ワイヤ12の伸びに伴ってスプリング60により付勢されたスライドブッシュ53がスライドスクリュー54より離れる方向に移動すると、図7(b)に示すように、ガイド突起55dの斜面部と突部53gの関係により、スライドカラー55はスライドブッシュ53の第1のラチェット突起53fとスライドカラー55の第1′のラチェット突起55aとの噛合が解除する方向に回転する。
【0066】
(3) ワイヤ12の伸びが所定の値を越えると、図7(c)に示すように、突部53gがガイド突起55dの斜面部55eを越える。
尚、本実施の形態例では、スライドスクリュー54よりスライドカラー55が上方に配設されているので、この時点で,スライドカラー55は落下し、スライドカラー55の第2′のラチェット突起55bがスライドスクリュー54の第2のラチェット突起54bに噛合する。
【0067】
(4) ワイヤ12の他方の端部12bへ張力が作用すると、即ち、ワイヤ12bの他方の端部にスプリング60の付勢方向と逆方向の張力が作用すると、図8(a)に示すように、スライドブッシュ53はスプリング60の付勢力に抗してスライドスクリュー54方向に移動する。
【0068】
尚、スライドカラー55がスライドスクリュー54より上方に配設されない場合は、スライドカラー55もスライドブッシュ53に押されてスライドスクリュー54方向に移動し、スライドカラー55の第2′のラチェット突起55bがスライドスクリュー54の第2のラチェット突起54bに噛合する。
【0069】
そして、第1及び第1′のラチェット突起53f,55aの噛合及び第2及び第2′のラチェット突起54b,55bの噛合のうち、どちらか一方、本実施の形態例では、第2及び第2′のラチェット突起54b,55bの噛合が完全噛合状態となり、第1及び第1′のラチェット突起53f,55aの噛合が不完全噛合状態となる。
【0070】
(5) ワイヤ12にスプリング60の付勢方向と逆方向の張力が作用し続けると、図8(b)に示すように、不完全噛合状態の第1及び第1′のラチェット突起53f,55aの噛合が完全噛合状態になるように、スライドカラー55を介してスライドスクリュー54が回転し、スライドスクリュー54はスライドブッシュ53方向に所定量移動し、図8(c)の状態となる。
【0071】
スライドスクリュー54が所定量移動することにより、スライドブッシュ53も共に移動する。
上記構成のワイヤたるみ取り機構20によれば、スライドスクリュー54がスライドブッシュ53方向に所定量移動することにより、スライドブッシュ53も共に移動し、ワイヤ12の伸びを吸収し、たるみを吸収し、長期間にわたってワイヤ12の張力を略一定にできる。
【0072】
更に、上記構成のウィンドウレギュレータによれば、ワイヤ12の張力が略一定に保てるので、ガラス2の昇降時にガタが発生せず、ワイヤ12のガイド15,16からの外れを防止でき、ワイヤ12の耐久性も向上する。
【0073】
尚、本発明は、上記実施の形態例に限定するものではない。上記実施の形態例では、スプリング60の基端部は、スライドスクリュー54の頭部54cに係合させたが、このスプリング60は、スライドブッシュ53をワイヤ12を張る方向に付勢すれば良いので、図9(a)に示すように、スライドカラー55の筒面の中間部につば部を55fを設け、このつば部にスプリング60の基端部を係合させてもよい。
【0074】
又、図9(b)に示すように、スライドカラー55の筒面のスライドスクリュー54側の端面につば部55gを設け、このつば部55g内に内歯状の第2′のラチェット突起55bを形成しても良い。
【0075】
更に、本実施の形態例のラチェット突起53f,55a,55b,54bは、図10(a)に示すように、形状が直角三角形であるものを用いたが、他に、図10(b)に示すような三角形状でもよいし、図10(c)に示すような二等辺三角形状でも良し、更には、図10(d)に示すような二等辺三角形の頂点を切り取ったような台形状でもよいし、図10(e)に示すような連続する円弧からなる波形形状でもよいし、図10(f)に示すような直角三角形の頂点を切り取ったような台形状でもよい。
【0076】
又、ナット部材52とねじ棒部54aとの螺合関係も、エンドケース50側にねじ棒をスライドスクリュー54側にねじ棒に螺合するナット部をも設けても良いことはいうまでもない。
【0077】
さらに又、第2のガイドとしてのガイド突起55dと、突部53gとの係合関係も、ガイド突起をスライドブッシュ53側に、突部をスライドカラー55に設けても良い。
【0078】
次に、図11を用いて本発明のワイヤたるみ取り機構の第2の実施の形態例を説明する。
図11は本発明の第2の実施の形態例のワイヤたるみ取り機構の構成図である。図において、第1の実施の形態例を説明する図1と同一部分には、同一符号を付し、それらの説明は省略する。
【0079】
本実施の形態例と第1の実施の形態例との相違点は、第1の実施の形態例は、スライドスクリューとスライドカラーを用いたが、本実施の形態例では、スライドカラーを不要としている。
【0080】
スライドスクリュー100は、本体部100aと、ナット部材52の貫通めねじ穴52cに螺合するねじ棒部100bとからなっている。本体部100aのスライドブッシュ53との対向面には第1のラチェット突起53fと噛合可能な第1′のラチェット突起100cが形成されている。
【0081】
更に、本体部100aには、スライドブッシュ53の首部53bが嵌入すると共に、ワイヤ12の他方の端部側12bが挿通する大径穴100dが、ねじ棒部100bには、大径貫通穴100dに連設され、ワイヤ12の他方の端部側12bが挿通する小径穴100eが形成され、これら大径穴100dと、小径穴100eとで、スライドスクリュー100を貫通する穴が形成されている。
【0082】
そして、大径穴100dの内周面には、スライドブッシュ53の突部53gが係合可能な第2のガイドとしてのガイド突起100fが複数(本実施の形態例では、4つ)形成されている。
【0083】
ここで、図12を用いて、ガイド突起100fの説明を行なう。このガイド突起100fは、スライドブッシュ53がスライドスクリュー100より離れる方向に移動すると、スライドスクリュー100を回転させ、スライドブッシュ53方向に移動させる斜面部100gと、斜面部100gに連設され、斜面部100gと逆方向の傾きを持った斜面部100hと、第1のガイドであるエンドケース50の長側面方向に沿って設けられた直線部100iとからなっている。
【0084】
上記構成の動作を説明する。
(1) 初期状態においては、スライドスクリュー100の第1′のラチェット突起100cはスライドブッシュ53の第1のラチェット突起53fに噛合している。このとき、スライドブッシュ53の突部53gは、スライドスクリュー100のガイド突起100fの斜面部100gに当接している。
【0085】
ワイヤ12の他方の端部12bに荷重(張力)が作用しない状態では、スプリング60の付勢力によりスライドブッシュ53はスライドスクリュー54から離れる方向に付勢され、ワイヤ12が張られ、ワイヤ12の伸びが吸収されている。
【0086】
(2) ガラス2を昇降させると、ワイヤ12には繰返し荷重(張力)が作用し、ワイヤ12は徐々に伸びる。ワイヤ12の伸びに伴ってスプリング60により付勢されたスライドブッシュ53がスライドスクリュー100より離れる方向に移動すると、ガイド突起100fの斜面部100gと突部53gの関係により、スライドスクリュー100が回転し、第1′のラチェット突起100cとスライドブッシュ53の第1のラチェット突起53fとの噛合か解除されると共に、スライドスクリュー100はスライドブッシュ53方向に移動する。
【0087】
(3) ワイヤ12の伸びが所定の値を越えると、突部53gがガイド突起100fの斜面部100gを越える。この時、第1及び第1′のラチェット突起53f,100cが不完全噛合状態になる。
【0088】
(4) ワイヤ12の他方の端部12bへ張力が作用すると、即ち、ワイヤ12bの他方の端部にスプリング60の付勢方向と逆方向の張力が作用すると、スライドブッシュ53はスプリング60の付勢力に抗してスライドスクリュー100方向に移動する
(5) ワイヤ12にスプリング60の付勢方向と逆方向の張力が作用し続けると、不完全噛合状態の第1及び第1′のラチェット突起53f,100cの噛合が完全噛合状態になるように、スライドスクリュー100が回転し、スライドスクリュー54はスライドブッシュ53方向に移動する。
【0089】
従って、スライドブッシュ53がスライドスクリュー100より離れる方向に移動する時と、その後、スライドブッシュ53がスライドスクリュー100方向に戻る時とで、それぞれスライドスクリュー100がスライドブッシュ53方向に移動することにより、スライドブッシュ53も共に移動し、ワイヤ12のたるみを吸収する。
【0090】
上記構成のワイヤたるみ取り機構によれば、スライドスクリュー100がスライドブッシュ53方向に所定量移動することにより、スライドブッシュ53も共に移動し、ワイヤ12の伸びを吸収し、たるみを吸収し、長期間にわたってワイヤ12の張力を略一定にできる。
【0091】
更に、上記構成のワイヤたるみ取り機構をウィンドウレギュレータに用いれば、ワイヤ12の張力が略一定に保てるので、ガラスの昇降時にガタが発生せず、ワイヤ12のガイドからの外れを防止でき、ワイヤ12の耐久性も向上する。
【0092】
【発明の効果】
以上述べたように、第1,第3の発明のワイヤたるみ取り機構によれば、ワイヤが所定の値だけ伸びると、スライドスクリュー及びスライドブッシュが所定量移動することにより、ワイヤの伸びを吸収し、長期間にわたってワイヤにかかる張力が略一定とすることができる。
【0093】
第2,第4の発明のウィンドウレギュレータによれば、ワイヤにかかる張力が略一定となることにより、ワイヤの張力が略一定に保てるので、ガラスの昇降時にガタが発生せず、ワイヤのガイドからの外れを防止でき、ワイヤの耐久性も向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態例のワイヤたるみ取り機構の分解構成図である。
【図2】図1において組付けた状態での構成図である。
【図3】図1における分解斜視図であるである。
【図4】図1におけるスライドカラーを説明する図で、(a)図は上面図、(b)図は正面図、(c)図は下面図、(d)図は(a)図におけるB方向拡大矢視図である。
【図5】本実施の形態例のワイヤたるみ取り機構が用いられたウィンドウレギュレータの全体構成を示す図である。
【図6】図5の切断線A−Aにおける断面である。
【図7】図1に示す構成の作動を説明する図である。
【図8】図1に示す構成の作動を説明する図である。
【図9】他の実施の形態例を説明する図である。
【図10】他の実施の形態例を説明する図である。
【図11】第2の実施の形態例のワイヤたるみ機構の分解構成図である。
【図12】図9におけるガイド突起の説明図である。
【図13】ウィンドウレギュレータに用いられる従来のたるみ取り機構の構成図である。
【符号の説明】
12 ワイヤ
50 エンドケース(第1のガイド)
52 ナット部材
53 スライドブッシュ
53f 第1のラチェット突起
53g 突部
54 スライドスクリュー
54a ねじ棒部
54b 第2のラチェット突起
55 スライドカラー
55a 第1′のラチェット突起
55b 第2′のラチェット突起
55d ガイド突起(第2のガイド)
60 スプリング(付勢手段)

Claims (4)

  1. 荷重が作用するワイヤに沿って設けられた第1のガイドと、前記第1のガイドに移動可能に係合すると共に回転が禁止され、前記ワイヤが係止され、第1のラチェット突起が形成されたスライドブッシュと、
    前記第1のガイドに移動可能に係合し、前記スライドブッシュとの対向面に第2のラチェット突起が形成されたスライドスクリューと、
    前記スライドブッシュと前記スライドスクリューとの間に配設され、前記スライドブッシュとの対向面には前記第1のラチェット突起と噛合可能な第1′のラチェット突起が、前記スライドスクリューとの対向面には前記第2のラチェット突起と噛合可能な第2′のラチェット突起が形成されたスライドカラーと、
    前記ワイヤを張る方向に前記スライドブッシュを付勢する付勢手段とを設け、前記スライドブッシュが前記スライドスクリューより離れる方向に移動すると、前記スライドカラーを前記スライドブッシュの第1のラチェット突起と、前記スライドカラーの第1′のラチェット突起との噛合を解除する方向に案内する斜面部からなる第2のガイドと、該第2のガイドに係合する突部とのうち一方を前記スライドブッシュに、他方を前記スライドカラーに設け、
    更に、前記突部が前記第2のガイドを越えた時点で、前記第1及び第1′のラチェット突起の噛合及び前記第2及び第2′のラチェット突起の噛合のうち、どちらか一方が完全噛合状態、他方が不完全噛合状態となるよう前記第2のガイドと突部とを設け、
    又、前記不完全噛合状態から完全噛合状態へ前記スライドカラーが回転すると、前記スライドスクリューが前記スライドブッシュ方向に移動するように、前記第1のガイド,前記スライドスクリューのうち、どちらか一方にナット部を、他方に前記ナット部に螺合するねじ棒部を設けると共に、前記第1のガイド側の部材の回転を禁止したことを特徴とするワイヤたるみ取り機構。
  2. 荷重が作用するワイヤに沿って設けられた第1のガイドと、前記第1のガイドに移動可能に係合すると共に回転が禁止され、前記ワイヤが係止され、第1のラチェット突起が形成されたスライドブッシュと、
    前記第1のガイドに移動可能に係合し、前記スライドブッシュとの対向面に前記第1のラチェットと噛合可能な第1′のラチェットが形成されたスライドスクリューと、
    前記ワイヤを張る方向に前記スライドブッシュを付勢する付勢手段とを設け、前記スライドブッシュが前記スライドスクリューより離れる方向に移動すると、前記スライドスクリューを前記スライドブッシュの第1のラチェット突起と、前記スライドスクリューの第1′のラチェット突起との噛合を解除する方向に案内する斜面部からなる第2のガイドと、該第2のガイドに係合する突部とのうち一方を前記スライドブッシュに、他方を前記スライドスクリューに設け、
    更に、前記突部が前記第2のガイドを越えた時点で、前記第1及び第1′のラチェット突起が不完全噛合状態となるように前記第2のガイドと突部とを設け、
    又、この不完全噛合状態から完全噛合状態へ前記スライドブッシュが回転すると、前記スライドスクリューが前記スライドブッシュ方向に移動するように、前記第1のガイド,前記スライドスクリューのうち、どちらか一方にナット部を他方に前記ナット部に螺合するねじ棒部を設けると共に、前記第1のガイド側の部材の回転を禁止したことを特徴とするワイヤたるみ取り機構。
  3. ワイヤの移動により窓ガラスを昇降させるウィンドウレギュレータにおいて、
    荷重が作用するワイヤに沿って設けられた第1のガイドと、
    前記第1のガイドに移動可能に係合すると共に回転が禁止され、前記ワイヤが係止され、第1のラチェット突起が形成されたスライドブッシュと、
    前記第1のガイドに移動可能に係合し、前記スライドブッシュとの対向面に第2のラチェット突起が形成されたスライドスクリューと、
    前記スライドブッシュと前記スライドスクリューとの間に配設され、前記スライドブッシュとの対向面には前記第1のラチェット突起と噛合可能な第1′のラチェット突起が、前記スライドスクリューとの対向面には前記第2のラチェット突起と噛合可能な第2′のラチェット突起が形成されたスライドカラーと、
    前記ワイヤを張る方向に前記スライドブッシュを付勢する付勢手段とを設け、前記スライドブッシュが前記スライドスクリューより離れる方向に移動すると、前記スライドカラーを前記スライドブッシュの第1のラチェット突起と、前記スライドカラーの第1′のラチェット突起との噛合を解除する方向に案内する斜面部からなる第2のガイドと、該第2のガイドに係合する突部とのうち一方を前記スライドブッシュに、他方を前記スライドカラーに設け、
    更に、前記突部が前記第2のガイドを越えた時点で、前記第1及び第1′のラチェット突起の噛合及び前記第2及び第2′のラチェット突起の噛合のうち、どちらか一方が完全噛合状態、他方が不完全噛合状態となるよう前記第2のガイドと突部とを設け、
    又、前記不完全噛合状態から完全噛合状態へ前記スライドカラーが回転すると、前記スライドスクリューが前記スライドブッシュ方向に移動するように、前記第1のガイド,前記スライドスクリューのうち、どちらか一方にナット部を、他方に前記ナット部に螺合するねじ棒部を設けると共に、前記第1のガイド側の部材の回転を禁止したワイヤたるみ取り機構を有することを特徴とするウィンドウレギュレータ。
  4. ワイヤの移動により窓ガラスを昇降させるウィンドウレギュレータにおいて、
    荷重が作用するワイヤに沿って設けられた第1のガイドと、
    前記第1のガイドに移動可能に係合すると共に回転が禁止され、前記ワイヤが係止され、第1のラチェット突起が形成されたスライドブッシュと、
    前記第1のガイドに移動可能に係合し、前記スライドブッシュとの対向面に前記第1のラチェットと噛合可能な第1′のラチェットが形成されたスライドスクリューと、
    前記ワイヤを張る方向に前記スライドブッシュを付勢する付勢手段とを設け、前記スライドブッシュが前記スライドスクリューより離れる方向に移動すると、前記スライドスクリューを前記スライドブッシュの第1のラチェット突起と、前記スライドスクリューの第1′のラチェット突起との噛合を解除する方向に案内する斜面部からなる第2のガイドと、該第2のガイドに係合する突部とのうち一方を前記スライドブッシュに、他方を前記スライドスクリューに設け、
    更に、前記突部が前記第2のガイドを越えた時点で、前記第1及び第1′のラチェット突起が不完全噛合状態となるように前記第2のガイドと突部とを設け、又、この不完全噛合状態から完全噛合状態へ前記スライドブッシュが回転すると、前記スライドスクリューが前記スライドブッシュ方向に移動するように、前記第1のガイド,前記スライドスクリューのうち、どちらか一方にナット部を他方に前記ナット部に螺合するねじ棒部を設けると共に、前記第1のガイド側の回転を禁止したワイヤたるみ取り機構を有することを特徴とするウィンドウレギュレータ。
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