JP3556509B2 - 欠陥解析システムおよびその方法 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウェハ上の欠陥データと半導体ウェハ上のチップの電気的不良データの突き合わせを行い両者の一致する位置を特定することにより、電気的不良となる欠陥(Killer欠陥)を特定する欠陥解析システムおよびその方法に関し、特に、半導体素子製造プロセスの歩留まりの向上させる技術に係わる。
【0002】
【従来の技術】
近年の半導体集積回路技術の急激な進歩に伴い、1枚の半導体ウェハ上には、数百万〜数千万にも及ぶ半導体チップが搭載されるようになってきている。このような背景から、半導体集積回路中で発生する欠陥や電気的不良の詳細な解析は、半導体素子製造プロセスにおいて大変重要な作業となっており、欠陥解析技術も急速な進化を遂げつつある。
【0003】
欠陥解析の手法には数多くのものが存在するが、欠陥検査装置等により測定される、半導体ウェハ上の異物や欠陥等の存在位置を示す欠陥データと、テスタ装置等の半導体メモリの電気的テスト装置により測定される、半導体チップの電気的不良位置を示すFBM(Fail BitMap、フェイルビットマップ)データとの突き合わせをする突き合わせ処理を行い、真に電気的不良となる半導体ウェハ上の欠陥(Killer欠陥)を特定する手法が最も一般的なものであり、且つ、強力な手法であることが知られている。
【0004】
一般的に、この突き合わせ処理を行う際には、欠陥データの座標系とFBMデータの座標系とが同一となるよう座標変換を行うが、通常は、FBMデータの座標系を欠陥データのそれに合わせこむように、FBMデータの不良アドレスをビット毎に座標変換し、その後、突き合わせ処理を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の欠陥解析においては、FBMデータの座標系を欠陥データのそれに合わせこむように、FBMデータの不良アドレスをビット毎に座標変換し、座標変換後、突き合わせ処理を行うことによってKiller欠陥を特定している。ところが、このような従来までの欠陥解析装置およびその方法には、以下に示すような技術的課題がある。
【0006】
すなわち、従来までの欠陥解析装置およびその方法における座標変換では、FBMデータの不良アドレスをビット毎に欠陥データの座標系に変換するため、メモリデバイスの大容量化によりビット数が増加し、また、発生する不良の数が膨大となりつつある昨今では、欠陥解析に要する時間が膨大なものとなってきている。
【0007】
また、一般的に、半導体ウェハ上の1つの欠陥が起因している電気的不良は、その欠陥が存在する場所だけでなく、その欠陥位置のワード線方向やビット線方向の不良にも繋がることがあるが、従来の欠陥解析装置およびその方法では、欠陥データとFBMデータとを単純に突き合わせているだけなので、その欠陥が電気的に何の不良を引き起こしているのかを同定することができない。
【0008】
さらに、一般的に、半導体ウェハ上の欠陥には様々な大きさ、色、形状があるので、その大きさ、色、形状等で欠陥を分類することにより欠陥分類データを作成し、欠陥の統計的な解析を行うことは、その欠陥の発生原因を理解する上で大変重要な作業なのであるが、従来の欠陥解析装置およびその方法では、この欠陥分類データと電気的な不良モードとの突き合わせ処理を行うことができない。
【0009】
さらに又、欠陥によるインラインモニタリングは、欠陥数、欠陥モード単位の欠陥数や欠陥のあるチップの個数等をモニタリングして行うが、Killer欠陥と認識された欠陥モードの欠陥が全て真に不良であることはなく、従来の欠陥解析装置およびその方法では、Killer欠陥モードの個数をモニタリングすることができても、その中で電気的不良に繋がる欠陥をモニタリングすることはできない。
【0010】
本発明は、上記技術的問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、半導体ウェハ上の総合的な欠陥解析を行い、半導体製造プロセスの歩留まりの向上を実現する欠陥解析システムを提供することにある。
【0011】
また、本発明の他の目的は、半導体ウェハ上の総合的な欠陥解析を行い、半導体製造プロセスの歩留まりの向上を実現する欠陥解析方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するために、発明者は、
・FBMデータを複数のビットの集合である幾つかの不良モードに分類し、不良モードのデータ単位で座標変換し、欠陥データとの突き合わせ処理を行う
・欠陥データをその大きさ、色、形状等により分類し、欠陥分類データを用いてFBMデータとの突き合わせ処理を行う
ことが可能な欠陥解析システムおよびその方法を発案した。
【0013】
本発明の第1の特徴は、半導体ウェハ上の欠陥を検出し、欠陥の位置を示す欠陥データを生成する欠陥検査手段と、欠陥データを参照することにより、欠陥の大きさ、色、形状等により分類し、欠陥分類データを生成する欠陥分類データ生成手段と、半導体ウェハ上のチップの電気的不良を示すフェイルビットマップデータを測定するテスタ手段と、フェイルビットマップデータを複数のビットの集合である幾つかの不良モードに分類することにより不良モード分類データを作成し、不良モード分類データの座標系を不良モード単位で欠陥データの座標系に座標変換するフェイルビットマップデータ処理手段と、欠陥データ及び欠陥分類データに対して、座標変換された不良モード分類データを不良モード単位で突き合わせ、不良モードに分類された複数のビットの集合を覆うようにトレランス領域を設けて、トレランス領域内の座標の欠陥を電気的不良に関係するとみなす突き合わせ処理手段とを備える欠陥解析システムであることにある。
【0014】
これにより、真に電気的不良となるKiller欠陥分類データと電気的不良モードデータの相関データを収集・解析することが可能となり、さらに、相関データを詳細に解析することにより、欠陥の発生要因に対する対策を施し、半導体製造プロセスの歩留まりの向上を実現することができる。
【0015】
本発明の第2の特徴は、半導体ウェハ上の欠陥を検出し、欠陥の位置を示す欠陥データを生成するステップと、欠陥データを参照することにより、欠陥の大きさ、色、形状等により分類し、欠陥分類データを生成するステップと、半導体ウェハ上のチップの電気的不良を示すフェイルビットマップデータを測定するステップと、フェイルビットマップデータを複数のビットの集合である幾つかの不良モードに分類することにより不良モード分類データを作成するステップと、不良モード分類データの座標系を不良モード単位で欠陥データの座標系に座標変換するステップと、欠陥データ及び欠陥分類データに対して、座標変換された不良モード分類データを不良モード単位で突き合わせ、不良モードに分類された複数のビットの集合を覆うようにトレランス領域を設けて、トレランス領域内の座標の欠陥を電気的不良に関係するとみなすステップとを備える欠陥解析方法であることにある。
【0016】
これにより、真に電気的不良となるKiller欠陥分類データと電気的不良モードデータの相関データを収集・解析することが可能となり、さらに、相関データを詳細に解析することにより、欠陥の発生要因に対する対策を施し、半導体製造プロセスの歩留まりの向上を実現することができる。
【0017】
ここで、管理者端末、技術者用端末および電子メール送受信手段を具備し、欠陥分類データが得られた段階で、所定の条件以上の欠陥が半導体ウェハ上に存在するか否かの異常判定を行い、半導体ウェハが異常であると判断された場合にはその旨を電子メール送受信手段を用いて管理者端末と技術者端末に通知するようにしても良い。
【0018】
尚、異常判定は半導体ウェハ上の不良チップ数を用いて行っても良い。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図9を用いて、本発明の実施形態に係わる欠陥解析システムおよびその方法について詳しく説明する。
【0020】
始めに、本発明の実施形態に係わる欠陥解析システムの構成について説明する。
【0021】
本発明の実施形態に係わる欠陥解析システム100は、図1に示すように、解析処理を制御するデータ解析装置110、欠陥データおよび欠陥分類データとFBM(Fail BitMap、フェイルビットマップ)不良モード分類データとの突き合わせ処理を行う突き合わせ処理装置120、欠陥データおよび欠陥分類データを収集・格納する欠陥データ管理装置140、FBMデータおよびFBM不良モード分類データを収集・格納するFBMデータ管理装置150から構成され、突き合わせ処理装置120は、欠陥データとFBM不良モード分類データとの突き合わせ処理を行う突き合わせ処理サーバ121および突き合わせ処理に係わる各種データを格納するデータベース122、欠陥データ管理装置140は、半導体ウェハ上の欠陥データを収集する欠陥検査装置143、欠陥データを参照して欠陥を大きさ、色、形状等により分類し、欠陥分類データを収集する欠陥レビュー+ADC(Auto Defect Classification)手段144、欠陥データ、欠陥分類データを管理する欠陥データ管理サーバ141、欠陥データ、欠陥分類データを格納するデータベース142、FBMデータ管理装置150は、チップのFBMデータを収集するテスタ装置153、FBMデータからFBM不良モード分類データを作成し、座標変換を行うテストデータ管理サーバ151、FBMデータおよびFBM不良モード分類データを格納するデータベース152を備える。
【0022】
次に、図2乃至図7を用いて、本発明の実施形態に係わる欠陥解析方法を1)欠陥データ処理、2)FBMデータ処理、3)突き合わせ処理の3段階に分けて説明する。
【0023】
1)欠陥データ処理
本発明の実施形態に係わる欠陥解析方法により欠陥データを解析する際は、図2に示すフローチャート図のように、
1−1 (欠陥測定、ステップS101)始めに、欠陥検査装置143において欠陥データを測定し、
1−2 (欠陥データ送信(I)、ステップS102)次に、欠陥データを欠陥データ管理サーバ141に送信し、
1−3 (欠陥データ送信(II)、ステップS103)次に、欠陥の大きさ、色形状等をレビューするために、欠陥データの座標情報を欠陥レビュー+ADC手段144に送信し、
1−4 (欠陥分類処理、ステップS104)続いて、欠陥レビュー+ADC手段144において、欠陥を大きさ、色、形状等により分類し、欠陥分類データを作成し、
1−5 (欠陥分類データ送信、ステップS105)続いて、欠陥分類データを欠陥データ管理サーバ141に送信し、
1−6 (データ保存、ステップS106)最後に、欠陥データおよび欠陥分類データをデータベース142内に格納することにより、
突き合わせ処理に用いる欠陥データおよび欠陥分類データを作成する。
【0024】
2)FBMデータ処理
本発明の実施形態に係わる欠陥解析方法によりFBMデータを解析する際は、図3に示すフローチャート図のように、
2−1 (FBMデータ測定、ステップS201)始めに、テスタ装置153において半導体ウェハ上のチップのFBMデータを測定し、
2−2 (FBMデータ送信、ステップS202)次に、FBMデータをテストデータ管理サーバ151に送信し、
2−3 (不良モード分類、ステップS203)次に、FBMデータを複数のビットの集合である幾つかの不良モード毎に分類し、不良モード分類データを作成し、
2−4 (データ保存、ステップS204)続いて、不良モード分類データをデータベース152に格納し、
2−5 (座標変換処理、ステップS205)不良モード分類データ毎にその座標系を欠陥データの座標系に変換し、
2−6 (座標変換データ送信、ステップS206)座標変換処理を1ウェハ分行った後、座標変換した不良モード分類データをデータベース152内に格納し、さらに、座標変換された不良モード分類データを突き合わせ処理サーバ121に送信することにより、
突き合わせ処理に用いるFBM不良モード分類データを作成する。
【0025】
ここで、図4を用いて、上記の座標変換処理について簡単に説明しよう。
【0026】
本発明の実施形態に係わる座標変換処理は、まず始めに、FBMデータを構成するビットのある部分集合をFBMデータの不良モードとして定義し、その部分集合を矩形の範囲で表現することから始まる。すなわち、図5(a)に示すビット1の集合全体を覆う矩形の始点P1と終点P2のアドレスをある1つの不良モードの範囲とするのである。そして、FBM不良モードデータを欠陥データの座標系へ座標変換する際は、欠陥の座標記述と合わせるように、この矩形領域のアドレス記述を矩形領域の中心座標(x,y)と大きさ(W,D)で記述する。また、この際、FBM座標系の原点Bと欠陥座標系の原点Aは、図5(b)に示すように、一般的に異なるので、互いの原点が一致するように補正を施す。この処理を半導体ウェハ上の全ての不良モードに対して行うことにより、FBM不良モード分類データの座標系は欠陥データの座標系に変換される。
【0027】
3)突き合わせ処理
本発明の実施形態に係わる欠陥解析方法により突き合わせ処理は、図5に示すフローチャート図のように、
3−1 (不良モード分類データ受信、ステップS301)始めに、解析を行う1ウェハ分のFBM不良モード分類データをテストデータ管理サーバ151から受信し、
3−2 (欠陥分類データ検索、ステップS302)次に、FBM不良モード分類データに相当するウェハの欠陥分類データをデータベース142中から検索し、
3−3 (突き合わせ解析、ステップS303)続いて、FBM不良モード分類データ、欠陥データおよび欠陥分類データを用いて、突き合わせ処理を行い欠陥解析を行い、
3−4 (データ保存、ステップS304)最後に、欠陥解析結果をデータベース122内に格納することにより、
行われる。
【0028】
ここで、図6,7を用いて、上記の突き合わせ処理について簡単に説明する。
【0029】
本発明の実施形態に係わる突き合わせ処理は、ビット不良4やライン不良7等のFBM不良モード分類の形状や大きさに応じたトレランス領域6,9を設け、欠陥データおよび欠陥分類データとFBM不良モード分類データとを突き合わせることにより行い、トレランス領域6,9に入る欠陥5,8はFBM不良と関係があるものとみなすようにする(ここで、トレランス領域の大きさはユーザの方で任意に設定することができるものとする)。そして、突き合わせ処理の結果を、例えば図7に示すような、欠陥分類毎にFBM不良モード分類データと突き合わせた結果を記載したKiller欠陥詳細テーブルやKiller欠陥詳細テーブルをウェハ単位で集計したKiller欠陥ウェハ集計テーブルとしてまとめ、データベース122内に格納する。
【0030】
このように、本発明の実施形態に係わる欠陥解析システムおよびその方法によれば、欠陥データおよび欠陥分類データとFBM不良モード分類データとの関係を見ながら欠陥解析を実行することができるので、真に電気的不良となるKiller欠陥分類と電気的不良モードの相関データを収集・解析することが可能となり、さらに、相関データを詳細に解析することにより、欠陥の発生要因に対して対策を施し、半導体製造プロセスの歩留まりの向上を実現することができるのである。
【0031】
尚、本発明の実施形態に係わる欠陥解析装置およびその方法において、各欠陥分類毎にKilling Rateを算出し、そのKilling Rateの値に基づいて、各欠陥分類毎に異常判定や歩留まり予測のための重み付け係数を設定し(図9(a)参照)、重み付け係数を考慮した欠陥数をモニタリングする等の手段を付与することにより、半導体ウェハ上の異常を早期に発見し、歩留まりを予測することにより不良ウェハを除去するような欠陥解析装置およびその方法を構築することができる。
【0032】
すなわち、本発明の実施形態に係わる欠陥解析システムの応用例として、例えば図8に示すように、データ解析装置110を管理者端末111と技術者用端末112とから構成し、さらに、欠陥データ管理サーバ151に電子メール送受信手段145を具備するようにし、欠陥レビュー+ADC手段144から欠陥データ管理サーバ151に欠陥分類データが送信された段階で、所定の条件以上の欠陥が半導体ウェハ上に存在するか否かの異常判定(モニタリング)を行い、半導体ウェハが異常であると判断された際にはその旨を電子メール送受信手段145を用いて管理者端末111と技術者端末112に通知するようにする。
【0033】
上記の異常判定の方法としては、いくつかの方法が考えられるが、ここでは、半導体ウェハ上の欠陥数により判定する方法および不良チップ数により判定する方法を例として説明するが、異常判定方法がこの2つの方法に限られることはない。
【0034】
始めに、本発明の実施形態に係わる異常判定方法の一例として、異常判定をウェハの欠陥数で行う場合について述べる。欠陥数で異常判定を行う場合は、始めに、例えば図9(b)に示すように、各欠陥分類毎にウェハが異常であると判定する異常判定欠陥数を設定する。そして、収集された各欠陥分類の欠陥数に図9(a)で設定したような重み付け係数を掛け、その値が異常判定欠陥数と設定された値以上である時に、当該ウェハが異常であるとの通告を行う。例えば、図9(b)に示す異常判定欠陥数を設定した場合において、ウェハ上で欠陥分類名Aの欠陥数が1050個と測定された際は、欠陥数1050に欠陥分類名Aの重み付け係数0.1を掛けることにより、計算値150が得られるが、欠陥分類名Aの異常判定欠陥数は100個と設定してあるので、当該ウェハは異常であると判断され、異常警告が管理者や技術者に通知されるようになる。
【0035】
本発明の実施形態に係わる異常判定方法の他の例として、異常判定を不良チップ数で行う場合について述べる。不良チップ数で異常判定を行う場合は、あるチップが欠陥数により不良になるか否かを判定し、ウェハの基準歩留まりを事前に設定することにより行う。すなわち、始めに、図9(c)に示すように、欠陥分類毎の1チップ当たりの異常判定欠陥数を事前に設定する。この時、あるチップで欠陥分類名Aの欠陥数が12個であったとすると、欠陥数12個に欠陥分類名Aの重み付け係数0.1を掛け、計算値1.2を得る。この計算値1.2は欠陥分類名Aの異常判定欠陥数1よりも大きいので、このチップは不良になる可能性があると判断する(尚、同様の処理は他の欠陥分類についても行うこととし、欠陥分類のどれか1つにおいてでも異常判定がなされた場合には、そのチップを異常チップと判定するものとする)。そして、このチップの異常判定処理を、ウェハ上の全てのチップに対して行い、1ウェハ中の不良チップ数を抽出することにより、ウェハの歩留まりを予測する。この際、歩留まりの値にも異常判定基準を設けることにより、ある歩留まり以下となると警告を発するような欠陥解析装置およびその方法を構築することもできる。
【0036】
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態を包含するということは十分に理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲に係わる発明特定事項によってのみ限定されるものでなければならない。
【0037】
【発明の効果】
以上述べてきたように、本発明の欠陥解析システムによれば、欠陥データおよび欠陥分類データとFBM不良モード分類データとの関係を見ながら欠陥解析を実行することができるので、真に電気的不良となるKiller欠陥分類と電気的不良モードの相関データを収集・解析することが可能となり、さらに、相関データを詳細に解析することにより、欠陥の発生要因に対する対策を施し、半導体製造プロセスの歩留まりの向上を実現することができるのである。
【0038】
また、本発明の欠陥解析方法によれば、欠陥データおよび欠陥分類データとFBM不良モード分類データとの関係を見ながら欠陥解析を実行することができるので、真に電気的不良となるKiller欠陥分類と電気的不良モードの相関データを収集・解析することが可能となり、さらに、相関データを詳細に解析することにより、欠陥の発生要因に対する対策を施し、半導体製造プロセスの歩留まりの向上を実現することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる欠陥解析システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係わる欠陥解析方法を示すフローチャート図である。
【図3】本発明の実施形態に係わる欠陥解析方法を示すフローチャート図である。
【図4】本発明の実施形態に係わる座標変換方法を示す模式図である。
【図5】本発明の実施形態に係わる欠陥解析方法を示すフローチャート図である。
【図6】本発明の実施形態に係わる突き合わせ処理を説明するための模式図である。
【図7】本発明の実施形態に係わる突き合わせ処理結果の一例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係わる欠陥解析システムの応用例を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施形態に係わる異常判定方法の一例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ビット
2 チップ領域
3 FBM領域
4 ビット不良
5、8 欠陥
6、9 トレランス
7 ライン不良
100 欠陥解析システム
110 データ解析装置
111 管理者用端末
112 技術者用端末
120 突き合わせ処理装置
121 突き合わせ処理サーバ
122、131、142、152 データベース
130 半導体CIMシステム
140 欠陥データ管理装置
141 欠陥データ管理サーバ
143 欠陥検査装置
144 欠陥レビュー+ADC手段
145 電子メール送受信手段
150 FBMデータ管理装置
151 テストデータ管理サーバ
153 テスタ装置
A 欠陥座標系の原点
B FBM座標系の原点
Claims (2)
- 半導体ウェハ上の欠陥を検出し、当該欠陥の位置を示す欠陥データを生成する欠陥検査手段と、
前記欠陥データを参照することにより、前記欠陥の大きさ、色、形状等により分類し、欠陥分類データを生成する欠陥分類データ生成手段と、
前記半導体ウェハ上のチップの電気的不良を示すフェイルビットマップデータを測定するテスタ手段と、
前記フェイルビットマップデータを複数のビットの集合である幾つかの不良モードに分類することにより不良モード分類データを作成し、前記不良モード分類データの座標系を不良モード単位で前記欠陥データの座標系に座標変換するフェイルビットマップデータ処理手段と、
前記欠陥データ及び前記欠陥分類データに対して、座標変換された前記不良モード分類データを前記不良モード単位で突き合わせ、前記不良モードに分類された前記複数のビットの集合を覆うようにトレランス領域を設けて、前記トレランス領域内の座標の前記欠陥を電気的不良に関係するとみなす突き合わせ処理手段と
を備えることを特徴とする欠陥解析システム。 - 半導体ウェハ上の欠陥を検出し、当該欠陥の位置を示す欠陥データを生成するステップと、
前記欠陥データを参照することにより、前記欠陥の大きさ、色、形状等により分類し、欠陥分類データを生成するステップと、
前記半導体ウェハ上のチップの電気的不良を示すフェイルビットマップデータを測定するステップと、
前記フェイルビットマップデータを複数のビットの集合である幾つかの不良モードに分類することにより不良モード分類データを作成するステップと、
前記不良モード分類データの座標系を不良モード単位で前記欠陥データの座標系に座標変換するステップと、
前記欠陥データ及び前記欠陥分類データに対して、座標変換された前記不良モード分類データを前記不良モード単位で突き合わせ、前記不良モードに分類された前記複数のビットの集合を覆うようにトレランス領域を設けて、前記トレランス領域内の座標の前記欠陥を電気的不良に関係するとみなすステップと
を備えることを特徴とする欠陥解析方法。
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