JP3556002B2 - 糸巻収納ケース - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、糸巻収納ケース、たとえば釣り具の仕掛け巻を収納するケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、釣り用の仕掛けを巻きつけておく仕掛け巻は、1対の支杆と両支杆を連結する板部とから構成されている。この仕掛け巻は、収納ケース内に保管されて持ち運びされる。そのような仕掛け巻収納ケースとしては、実開平2−100470号公報に示すものが知られている。この仕掛け巻収納ケースには、両端に仕掛け巻の両端部を係止する係止部が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の仕掛け巻収納ケースでは、仕掛け巻の両端がケースによって係止されているために、蓋を開けた状態で仕掛け巻が収納ケースから脱落しにくい。しかし、仕掛け巻を収納ケースから取り出す際には、複数の仕掛け巻が並べて配置されているために取り出しにくい。
【0004】
本発明の目的は、糸巻の収納ケースからの脱落を防止するとともに糸巻を取り出しやすくすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る糸巻収納ケースは糸巻を収納するためのものであり、ケース本体と保持部と蓋部材とを備えている。保持部はケース本体に設けられ、糸巻を上下方向に傾斜可能に保持する。蓋部材はケース本体に係合する。そして、保持部は、ケース本体に収納される糸巻の延びる方向に中心からずれて設けられ、糸巻が上下方向に傾斜可能に回動する支点である。
【0006】
また、別の糸巻収納ケースは、ケース本体の底面には保持部に保持された糸巻の一端が当接する支持面と、糸巻の他端に対応し支持面より低い凹部とを有している。さらに別の糸巻収納ケースでは、保持部は支持面と凹部との間の中心から凹部側にずれて設けられている。
【0007】
【作用】
本発明の糸巻収納ケースでは、糸巻はケース本体に設けられた保持部に保持される。糸巻を糸巻収納ケースから取り出す際には、初めに蓋部材を開く。そして、糸巻を傾斜させて糸巻の一端を上昇させる。そして、この上昇させられた糸巻の一端を持って糸巻を保持部から取り外す。この糸巻収納ケースでは、糸巻は保持部により保持されているために糸巻収納ケースから脱落しにくい。しかも、糸巻の一端が上昇するためにその部分をつかみやすく、糸巻を保持部から取り出しやすい。
【0008】
さらに、保持部が中心からずれて設けられているために、糸巻の一端は保持部が中心にある場合に比べてさらに上昇しやすくなっている。そのために、たとえば蓋を開けただけで糸巻の一端が上昇し、糸巻収納ケースからより取り出しやすい。また、別の糸巻収納ケースでは、糸巻の一端がケース本体の支持面に支持されている。糸巻の他端を押し下げて凹部に当接させると、一端が上昇する。このようにして上昇した糸巻の一端を持つことで糸巻を糸巻収納ケースから容易に取り出すことができる。この場合、糸巻の上昇する側の端部が決まっているので、糸巻を糸巻収納ケースからより取り出しやすくなる。
【0009】
さらに別の糸巻収納ケースでは、保持部が凹部側にずれて設けられているために、糸巻の一端がさらに上昇して、糸巻を糸巻収納ケースから取り出しやすくなる。
【0010】
【実施例】
図1及び図2は、本発明の一実施例としての仕掛け巻収納ケース1の外観を示した図である。仕掛け巻収納ケース1は図から明らかなように一方向に延びる平面ほぼ長方形の部材であり、ケース本体2とケース本体2の上部に設けられた蓋3とを有している。ケース本体2と蓋3とは一端に設けられたヒンジ50により開閉自在に係合している。
【0011】
図3及び図4は、蓋3を取り外した状態のケース本体2を示している。ケース本体2は、主に底部5と底部5の周囲に形成された側壁7とから構成されている。底部5の中央には、ケース本体2内を図の左右の部屋に分割する中央仕切り8が形成されている。さらに、左右の部屋において中央仕切り8及び側壁7の両端側には、4枚の個別仕切り9が形成されている。この個別仕切り9間に左右に5本ずつ仕掛け巻(後述)が収納されるようになっている。また、各個別仕切り9の間には個別仕切り9より長さの短い止め仕切り10が形成されている。
【0012】
底部5において、各部屋の図右側個別仕切り9部分は他の部分より高い支持面12になっており、図右側個別仕切り9部分は他の部分より低い凹部13となっている。底部5には、左右の部屋にケース本体12の短手方向に並んだ3つずつの孔11が形成されている。この孔11には、弾性を有する保持部材4が固定されている。なお、実際には左右両側の部屋に保持部材4は固定されているが、図3及び図4では左側の部屋は保持部材4を省略した状態で示し、右側の部屋は保持部材4が固定された状態で示している。保持部材4は、図6に詳細に示すように、一方向に延びる長板部17と、長板部17から延びて孔11内に固定された係合突起18と、長板部17から上方に延びる保持部19とから構成されている。保持部19は、合計10本形成されており、1対ずつ互いに向かって突出する突出部を有している。なお、左右の部屋において孔11は4:6の割合で凹部13側に中心からずれて配置されているため、保持部材4も中心からずれて配置されている。なお、孔11の位置ずれの比率は4:6に限定されることはない。
【0013】
仕掛け巻21は、図7及び図8に示すように、1対の長く延びる第1枠22及び第2枠23の両端が1対の連結部24によって固定されてなる。各連結部24には飾り孔24aが形成されている。仕掛け巻21の中央部分には、回動部25が設けられている。回動部25は、連結部24とほぼ同一の面を有する第1側壁26及び第2側壁27と、両側壁26,27を連結するとともに第2枠23に回動自在に連結された枠部28とから構成されている。回動部25内の空間には、たとえば鼻環41(図8)等が収容可能である。また、たとえば第1側壁26には、1対の切欠き25aが形成されている。この切欠き25aを通って糸を通すことができる。
【0014】
仕掛け巻21は、ケース本体2内に合計10本収納可能である。図3〜図5においては、仕掛け巻21を1本だけ収納した例を示している。この仕掛け巻21は、第2枠体23が1対の保持部19間に押し込められることで保持されている。仕掛け巻21の一端は、ケース本体2の支持面12に当接している。このような状態で、仕掛け巻21は、保持部19の支点として支持面12に当接している側の端部が上昇するように回動可能である。
【0015】
仕掛け巻21を仕掛け巻収納ケース1から取り出す際には、初めに蓋3を開ける。続いて、仕掛け巻21の図4左端部を下方に押し下げる。すると、保持部材4を支点として仕掛け巻21が回動する。すなわち、仕掛け巻21の図左側端部が凹部13に当接し、図右側端部が支持面12から離れてケース本体2より上昇する(図5)。この状態で図右側端部をもって仕掛け巻21を保持部材4から外す。ここでは、仕掛け巻21は端部をつかんで容易に取り外せる。特に、保持部材4が凹部13側にずれて配置されているため、仕掛け巻21の図右側端部の上がる位置が中心に配置された場合に比べてより高くなっている。また、支持面12と凹部13とによって、仕掛け巻21の上昇する端部が揃っているために、仕掛け巻21を取り出しやすい。
【0016】
仕掛け巻21の図左側端部を押し下げる代わりに、ケース本体2を傾けたり引っ繰り返したりしても、図5のように仕掛け巻21の図右側端部がケース本体2から飛び出した状態になる。この実施例で用いた仕掛け巻21は、回動部25内の空間に鼻環41を配置可能である。そのために、鼻環41が糸に引っ掛かったりする等の不具合が生じにくい。鼻環41を回動部25内に配置するには、図9に示すように、枠部28を中心に回動部25を回動させて空間を外部に露出させる。そして、鼻環41を回動部25内に入れる。次に回動部25を元の収納位置に戻して糸を巻く。回動部25は糸によって位置決めされるために、回動部25を特別に固定するための機構が不要である。
【0017】
〔他の実施例〕
図10および図11に示すように、保持部材4の長板部17の厚みを増して、仕掛け巻21が保持される位置を前記実施例より高くしても良い。この場合、底部5に凹部13を形成する必要が無くなる。すなわち、図11に示すように仕掛け巻21を回動させると図左側端部が底部5に当接し、図右側端部が上昇する。ここで得られる効果は前記実施例と同じである。
【0018】
【発明の効果】
本発明の糸巻収納ケースでは、糸巻は保持部により保持されているために糸巻収納ケースから脱落しにくい。しかも、糸巻の一端が上昇するためにこの部分をつかみやすく、糸巻を保持部から取り出しやすい。また、保持部が中心からずれて設けられているために、糸巻の一端は保持部が中心にある場合に比べてさらに上昇しやすい。
【0019】
別の糸巻収納ケースでは、糸巻の上昇する側の端部が決まっているので、糸巻を糸巻収納ケースからより取り出しやすくなる。さらに別の釣糸収納ケースでは、保持部が凹部側にずれて設けられているために、糸巻の一端がさらに上昇して、糸巻を糸巻収納ケースから取り出しやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が採用された仕掛け巻収納ケースの上面図。
【図2】仕掛け巻収納ケースの正面図。
【図3】ケース本体の上面図。
【図4】図3のIV−IV断面図。
【図5】仕掛け巻をケースから取り外す際の一動作を示す、図4に相当する図。
【図6】図3のVI−VI断面図。
【図7】仕掛け巻の斜視図。
【図8】仕掛け巻の一部断面上面図。
【図9】回動部の動作を示す仕掛け巻の縦断面図。
【図10】他の実施例における、図4の一部に対応する図。
【図11】他の実施例における、図5の一部に対応する図。
【符号の説明】
1 仕掛け巻収納ケース
2 ケース本体
3 蓋
4 保持部材
Claims (3)
- 糸巻を収納するための糸巻収納ケースであって、
ケース本体と、
前記ケース本体に設けられ、前記糸巻を上下方向に傾斜可能に保持する保持部と、
前記ケース本体に係合する蓋部材とを備え、
前記保持部は、前記ケース本体に収納される糸巻の延びる方向に中心からずれて設けられ、前記糸巻が上下方向に傾斜可能に回動する支点である、糸巻収納ケース。 - 前記ケース本体の底面には、前記保持部に保持される糸巻の一端が当接する支持面と、前記糸巻の他端に対応し前記支持面より低い凹部とが形成されている、請求項1に記載の糸巻収納ケース。
- 前記保持部は前記支持面と前記凹部との間の中心から前記凹部側にずれて設けられている、請求項2に記載の糸巻収納ケース。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JPH08205739A JPH08205739A (ja) | 1996-08-13 |
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Family
ID=11836250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01354995A Expired - Fee Related JP3556002B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 糸巻収納ケース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3556002B2 (ja) |
-
1995
- 1995-01-31 JP JP01354995A patent/JP3556002B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08205739A (ja) | 1996-08-13 |
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