JP3555868B2 - 歯科用口腔内バキュームハンドピース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯科治療において、患者の口腔内に溜まった汚液や汚物等を吸引・排出する歯科用口腔内バキュームハンドピースに関するもので、特に、吸引圧調節のための弁体を有する歯科用口腔内バキュームハンドピースにおいて、該弁体を歯科用口腔内バキュームハンドピースの握持部より離脱可能にして、弁体や握持部内の清掃・修理を行い易くした歯科用口腔内バキュームハンドピースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
歯科用口腔内バキュームハンドピースは、周知のように、口腔内の汚液等を吸引・排出するために患者の口腔内に入れられ、歯を切削する際にでる切削粉,唾液,その他の汚液等を吸引・排出するものであるが、吸引作業中、口腔内バキュームハンドピースの先端吸引口が舌や口腔粘膜等の生体組織に貼り付いてしまい、吸引作業ができない状態になることがあった。この場合に、口腔内バキュームハンドピースを生体組織から無理に離そうとすると生体組織が引っ張られ患者に不快感を与えるという問題がある。このような問題を解決するために、従来、口腔内バキュームハンドピースの握持部に吸引圧調節のための弁を設け、該弁によって吸引圧を弱めて、口腔内バキュームハンドピースを生体組織から離すことができるようにしている。
【0003】
上述するような吸引圧調節のための弁は、口腔内の汚液等を吸引・排出するためのものであるので、使用されているうちに、内部機構が汚液等によって汚れたり、パッキン等の材料の劣化により気密性が低下したりすることがある。そのため、内部機構を定期的に清掃したり、修理したりする必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述するような口腔内バキュームハンドピースは、吸引圧調節のための弁が握持部にねじ等で堅固に固定されており、そのため、取り外すことが困難で、内部機構にわたって清掃する時、内部機構を修理をする時等に手間がかかってしまう等の問題があった。
【0005】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、吸引圧調節のための弁体を有する歯科用口腔内バキュームハンドピースにおいて、該弁体を握持部より容易に離脱可能にして、弁体や握持部内の清掃・修理を行い易くすることを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、口腔内の汚液等を吸引・排出する口腔内バキュームハンドピース内に吸引圧調節のための弁体を着脱自在に有する歯科用口腔内バキュームハンドピースにおいて、前記口腔内バキュームハンドピースは、バキュームホースに連結される握持部と、該握持部に着脱自在に連結される先端部とよりなり、前記握持部は液体を通すための流通孔を軸方向に有し、かつ、該流通孔を横切る方向に前記弁体が装着される弁体装着穴を有し、該弁体装着穴には、前記流通孔と協働して前記流通孔を開閉する貫通孔を有する弁体を回動自在に嵌合して有し、前記握持部には該握持部の先端より軸方向に延長して突出するストッパーピンを有し、該ストッパーピンは、前記先端部が前記握持部に装着された時に、該先端部により押圧されて前記弁体が前記握持部より離脱しないように構成されていることを特徴としたものである。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記握持部は前記ストッパーピンが装着されるストッパーピン保持孔を有し、該ストッパーピン保持孔内に前記ストッパーピンと該ストッパーピンの先端を前記握持部の先端より突出させるように押圧するばね部材を有し、前記弁体は前記ストッパーピンの後端と係合する係合溝を該弁体の周面に有し、前記ストッパーピンは前記先端部が前記握持部より取り外された時は、前記ストッパーピンの先端が前記ばね部材によって前記握持部の先端に突出して、前記弁体の係合溝との係合が解除されて該弁体を前記握持部より離脱可能にし、前記弁体装着穴に前記弁体が回動自在に嵌合している状態で前記握持部が前記先端部に装着された時は、前記ストッパーピンの先端が前記先端部により押圧されて、前記ストッパーピンの後端が前記係合溝に係合されて、前記弁体が前記握持部より離脱しないようにしたことを特徴としたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、本発明による口腔内バキュームハンドピースを説明するための図で、図1(A)は口腔内バキュームハンドピースの分解時の斜視図、図1(B)は図1(A)のB−B線方向からみた時の断面図、図2(A)は口腔内バキュームハンドピースの使用時の斜視図、図2(B)は図2(A)のB−B線方向からみた時の断面図であり、図中、1はホースソケット、2はホースアダプタ、3は握持部、4は吸引圧調節のための円柱状の弁体、5はストッパーピン、6はばね部材、7は握持部の先端部、10は可撓性を有するバキュームホースで、ホースソケット1とホースアダプタ2はバキュームホース10と握持部3を連結するためのもので、ホースソケット1とホースアダプタ2でバキュームホース10を係止して、ホースアダプタ2と握持部3を連結する。
【0010】
図1に示すように、口腔内バキュームハンドピースは、ホースアダプタ2を介してバキュームホース10と連結される握持部3と、握持部3の先端に連結される先端部7からなり、握持部3は、歯を切削する際にでる切削粉,唾液,その他の汚液等を通すための流通孔3aと、流通孔3aを横切るようにして設けられて後述する弁体4を回動可能に嵌合する弁体装着穴3bと、弁体装着穴3bの側面から先端部7との連結面に穿通するストッパーピン保持孔3cとを有し、ストッパーピン保持孔3cはストッパーピン5を装着するためのもので、内部にストッパーピン保持孔3cの長さより長い長さのストッパーピン5とばね部材6を有し、該ばね部材6によってストッパーピン5は、先端部7との連結面に押圧されて突出している。
【0011】
円柱状の弁体4は、弁体装着穴3bに気密にかつ回動自在に装着し、吸引圧を調節するために設けられたもので、流通孔3aと協働して流通孔3aを開閉し吸引圧を調節する貫通孔4aが弁体4の軸方向に直交する方向に貫通され、弁体4の周面に沿ってストッパー5の後端と係合し弁体4を離脱しないように固定する係合溝4bが設けられている。弁体4を回動することによって、貫通孔4aが流通孔3aを開閉し、吸引圧の強弱を調節できるようになっている。
【0012】
図2に示す、弁体4が握持部3より離脱しないような状態の口腔内バキュームハンドピースは、弁体4をあらかじめ弁体装着穴3bに嵌合させ、握持部3に先端部7を連結させると、握持部3の先端部7との連結面に突出していたストッパーピン5の先端が先端部7により、ストッパーピン保持孔3c内部に押圧され、ストッパーピン5の後端が弁体装着穴3bの側面に突出し、弁体装着穴3bに嵌合している弁体4の係合溝7bに係合して、弁体4が握持部3より離脱しないように固定されている。
【0013】
而して、弁体装着穴3bに固定されている弁体4を回動することより、流通孔3aを貫通孔4aで開閉して吸引圧を調節するが、その際に、吸引圧を最大する箇所Iから最小にする箇所IIまでしか回動することができないように係合溝4bまたは弁体4の回動摘み4cが設けられていると、最大流量及び最小流量が決めやすく、より使い勝手がよい。
【0014】
弁体4を握持部3より離脱可能な状態にするには、握持部3から先端部7を取り外すと、ストッパーピン5の先端がばね部材6によって握持部3の先端部7との連結面に押圧されて突出するように、即ち、ストッパーピン5の後端と係合溝4bとの係合が解かれて弁体4の弁体装着穴3bへの固定が解けるようにし、弁体4を握持部3より容易に離脱可能にする。弁体4を握持部3より離脱すると、図1に示すように、弁体4が握持部3より離脱している状態になり、弁体や握持部内の清掃・修理が行い易くなる。
【0015】
なお、弁体4を握持部3に着脱自在に固定する機構は、図示例のものに限定されるものではなく、弁体4を握持部3に着脱自在に固定する機構であれば、任意・所望の機構を用いることができる。
【0016】
【発明の効果】
上述のような説明より明らかなように、本発明によると吸引圧調節のための弁体を有する歯科用口腔内バキュームハンドピースにおいて、該弁体を握持部より容易に離脱できるので、弁体や握持部内の清掃・修理を行い易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による口腔内バキュームハンドピースの分解斜視図及び断面図である。
【図2】本発明による口腔内バキュームハンドピースの斜視図及び断面図である。
【符号の説明】
1…ホースソケット、2…ホースアダプタ、3…握持部、3a…流通孔、3b…弁体装着穴、3c…ストッパーピン保持孔、4…弁体、4a…貫通孔、4b…係合溝、4c…回動摘み、5…ストッパーピン、6…ばね部材、7…先端部、10…バキュームホース。
Claims (2)
- 口腔内の汚液等を吸引・排出する歯科用口腔内バキュームハンドピースにおいて、該ハンドピース内に吸引圧調節のための弁体を着脱自在に有する口腔内バキュームハンドピースにおいて、前記口腔内バキュームハンドピースは、バキュームホースに連結される握持部と、該握持部に着脱自在に連結される先端部とよりなり、前記握持部は液体を通すための流通孔を軸方向に有し、かつ、該流通孔を横切る方向に前記弁体が装着される弁体装着穴を有し、該弁体装着穴には、前記流通孔と協働して前記流通孔を開閉する貫通孔を有する前記弁体を回動自在に嵌合して有し、前記握持部には該握持部の先端より軸方向に延長して突出するストッパーピンを有し、該ストッパーピンは、前記先端部が前記握持部に装着された時に、該先端部により押圧されて前記弁体が前記握持部より離脱しないように構成されていることを特徴とする歯科用口腔内バキュームハンドピース。
- 前記握持部は前記ストッパーピンが装着されるストッパーピン保持孔を有し、該ストッパーピン保持孔内に前記ストッパーピンと該ストッパーピンの先端を前記握持部の先端より突出させるように押圧するばね部材を有し、前記弁体は前記ストッパーピンの後端と係合する係合溝を該弁体の周面に有し、前記ストッパーピンは前記先端部が前記握持部より取り外された時は、前記ストッパーピンの先端が前記ばね部材によって前記握持部の先端に突出して、前記弁体の係合溝との係合が解除されて該弁体を前記握持部より離脱可能にし、前記弁体装着穴に前記弁体が回動自在に嵌合している状態で前記握持部が前記先端部に装着された時は、前記ストッパーピンの先端が前記先端部により押圧されて、前記ストッパーピンの後端が前記係合溝に係合されて、前記弁体が前記握持部より離脱しないようにしたことを特徴とする前記請求項1に記載の歯科用口腔内バキュームハンドピース。
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