JP3103462B2 - 医療用ハンドピースおよびその保持装置 - Google Patents

医療用ハンドピースおよびその保持装置

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JP3103462B2
JP3103462B2 JP05168218A JP16821893A JP3103462B2 JP 3103462 B2 JP3103462 B2 JP 3103462B2 JP 05168218 A JP05168218 A JP 05168218A JP 16821893 A JP16821893 A JP 16821893A JP 3103462 B2 JP3103462 B2 JP 3103462B2
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ビーチ・ダリル・レイモンド
誠 沼川
誠 小川
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J Morita Manufaturing Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば歯科治療に用
いられるハンドピースおよびこのハンドピースが着脱自
在に掛止められるホルダならびに前記ハンドピースとホ
ルダとを含む医療用ハンドピースの保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は、たとえば本件出願
人によって提案された特開平4−288161に開示さ
れている。この先行技術では、ホルダに角変位自在に装
着されたハンドピースを斜めに傾斜させることによっ
て、ハンドピースとホルダとにそれぞれ形成される係合
用のリング状突起と溝とが係合して、ハンドピースの接
手部が前記ホルダに係止され、把持部だけを前記接手部
から離脱させることができるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような先行技術で
は、ハンドピースを斜め上方に傾斜させた状態で把持部
を引抜けば、前記突起が溝から外れてハンドピース全体
をホルダから引抜くことができる。また把持部を交換す
るために前述したようにハンドピースを傾斜させずに真
っすぐに引抜けば、前記突起が溝に係止された状態とな
って、接手部から把持部を離脱させることができる。し
かしながら、前記突起が溝に嵌り込んだ状態でハンドピ
ースを上方に傾斜させると、そのたびに突起およびホル
ダの溝に臨む角部付近に大きな力が作用し、突起および
角部付近が摩耗してしまう。特に長期にわたってハンド
ピースの着脱動作が繰返されると、前記突起および角部
付近の摩耗は顕著となり、前記角部付近が丸くなって、
ハンドピースをほぼ水平にした状態であっても僅かに上
方に傾斜していると、把持部を引張ったときに接手部の
突起がホルダの溝から容易に離脱してしまい、把持部を
接手部から確実に抜取ることができなくなってしまうと
いう問題を有する。
【0004】また、前記ハンドピースはホルダに角変位
自在に装着されているため、ハンドピースを不用意に把
持したり手が当接すると、前記突起が溝から離脱して、
ハンドピースとホルダとの係止状態が解除されてしま
い、ハンドピースのホルダへの装着状態が不確実なもの
となってしまう。したがってハンドピースをホルダに確
実に装着するには、前記突起が溝に嵌り込んだことを手
の感触によって確認しなければならず、利便性が悪いと
いう問題を有する。
【0005】したがって本発明の目的は、接手部を長期
にわたって確実にホルダに係止させることができる利便
性が向上された医療用ハンドピースおよびその保持装置
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、作用媒体を導
く可撓性チューブの長手方向一端部に接続される接手部
に、急速継手によって把持部が着脱自在に接続される医
療用ハンドピースにおいて、前記接手部には、ホルダに
係合する係止突部が前記接手部の外周面から半径方向外
方にかつ周方向に不連続に突出して形成され、前記接手
部は前記接手部の係止突部が接手部を周方向に回転させ
ることによって係合する係合凹所と、この係合凹所が周
方向に連なり接手部の挿入方向側に臨んで開放する挿入
溝とが形成されたホルダに着脱自在に掛止められること
を特徴とする医療用ハンドピースである。
【0007】また本発明は、作用媒体を導く可撓性チュ
ーブの長手方向一端部に接続される接手部に、急速継手
によって把持部が着脱自在に接続される医療用ハンドピ
ースにおいて、前記接手部には、ホルダの内周面から半
径方向内方にかつ周方向に不連続に突出して形成される
係止突部が接手部を周方向に回転させることによって係
合する係合凹所と、この係合凹所が周方向に連なり接手
部の挿入方向側に臨んで開放する挿入溝とが形成され、
前記接手部は内周面から半径方向内方にかつ周方向に不
連続に突出する係止突部が形成されたホルダに着脱自在
に掛止められることを特徴とする医療用ハンドピースで
ある。
【0008】また本発明は、作用媒体を導く可撓性チュ
ーブの長手方向一端部に接続される医療用ハンドピース
の接手部に、急速継手によって把持部が着脱自在に接続
される医療用ハンドピースのホルダにおいて、前記ホル
ダには、その外周面から半径方向外方にかつ周方向に不
連続に突出する係止突部が形成された、前記接手部の外
周面から半径方向外方にかつ周方向に不連続に突出して
形成される係止突部が接手部を周方向に回転させること
によって係合する係合凹所と、この係合凹所が周方向に
連なり接手部の挿入方向側に臨んで開放する挿入溝とが
形成され、前記接手部がホルダに着脱自在に掛止められ
ることを特徴とする医療用ハンドピースのホルダであ
る。
【0009】また本発明は、作用媒体を導く可撓性チュ
ーブの長手方向一端部に接続される医療用ハンドピース
の接手部に、急速継手によって把持部が着脱自在に接続
される医療用ハンドピースのホルダにおいて、前記ホル
ダには、内周面から半径方向内方にかつ周方向に不連続
に突出する係止突部が形成され、前記ホルダの係止突部
が接手部を周方向に回転させることによって係合する係
合凹所と、この係合凹所が周方向に連なり接手部の挿入
方向側に臨んで開放する挿入溝とが形成された前記接手
部がホルダに着脱自在に掛止められることを特徴とする
医療用ハンドピースのホルダである。
【0010】また本発明は、作用媒体を導く可撓性チュ
ーブの長手方向一端部に接続される医療用ハンドピース
の接手部に、急速継手によって把持部が着脱自在に接続
され、前記接手部はホルダに着脱自在に掛止められる医
療用ハンドピースの保持装置において、前記接手部に
は、その外周面から半径方向外方にかつ周方向に不連続
に突出する係止突部が形成される医療用ハンドピース
と、前記接手部の係止突部が接手部を周方向に回転させ
ることによって係合する係合凹所と、この係合凹所が周
方向に連なり接手部の挿入方向側に臨んで開放する挿入
溝とが形成されるホルダとによって構成されることを特
徴とする医療用ハンドピースの保持装置である。
【0011】また本発明は、作用媒体を導く可撓性チュ
ーブの長手方向一端部に接続される医療用ハンドピース
の接手部に、急速継手によって把持部が着脱自在に接続
され、前記接手部はホルダに着脱自在に掛止められる医
療用ハンドピースの保持装置において、内周面から半径
方向内方にかつ周方向に不連続に突出する係止突部が形
成されるホルダと、前記接手部には、前記ホルダの係止
突部が接手部を周方向に回転させることによって係合す
る係合凹所と、この係合凹所が周方向に連なり接手部の
挿入方向側に臨んで開放する挿入溝とが形成される医療
用ハンドピースとによって構成されることを特徴とする
医療用ハンドピースの保持装置である。
【0012】
【作用】本発明に従えば、圧縮空気、水もしくは吸引時
の空気または電気などの作用媒体を導く可撓性チューブ
は接手部に接続され、この接手部には把持部が急速継手
によって着脱自在に接続される。このようなハンドピー
スは、歯の治療などを行う際に容易に前記ホルダから引
抜き、あるいは装着することができる。前記接手部に
は、その外周面から半径方向外方にかつ周方向に不連続
に突出する係止突部が形成される。
【0013】また前記ホルダには、接手部の係止突部が
係合する係合凹所と、この係合凹所が周方向に連なる挿
入溝とが形成される。この挿入溝は接手部の挿入方向に
臨んで開放しており、したがって接手部および把持部を
ホルダに装着すると、前記係止突部は挿入溝内に嵌り込
み、接手部および把持部を周方向に回動させることによ
って前記係止突部が係合凹所に嵌り込み、したがって接
手部は挿入方向とは逆方向への移動が阻止され、把持部
だけを抜取ることが可能となる。
【0014】このようにして把持部が装着された接手部
を傾斜させることなしに接手部だけをホルダに係止させ
て、この接手部から把持部を容易かつ確実に抜取ること
ができる。また把持部が離脱されたホルダ内の接手部
は、前記係合凹所に嵌り込んだ係止突部によって挿入方
向下流側への変位が阻止されるため、接手部に把持部を
押込むことによって容易に装着することができる。
【0015】また本発明に従えば、接手部には前記作用
媒体を導く可撓性チューブの長手方向一端部が接続さ
れ、前記接手部には把持部が着脱自在に設けられる。こ
のようなハンドピースはホルダに着脱自在に掛止められ
る。このホルダの内周面には、半径方向内方にかつ周方
向に不連続に突出する係止突部が形成される。また接手
部には、係合凹所と挿入溝とが形成され、接手部がホル
ダ内に挿入するにつれて、このホルダに形成される前記
係止突部が接手部の挿入溝内に嵌り込み、この状態でハ
ンドピースをその軸線まわりに回動させることによっ
て、係合凹所内に係止突部が嵌り込んで係止され、接手
部がホルダに抜止めされる。この状態で把持部を引抜く
ことによって、前記接手部から離脱させることができ
る。また、前記ホルダに接手部が装着された状態で把持
部を装着しても、係止突部が係合凹所内に係合して接手
部が挿入方向への変位が阻止された状態で支持され、こ
れによって前記接手部に確実に把持部を装着することが
できる。
【0016】このようにして接手部に指などが接触して
感染することなしに把持部の着脱交換作業を行うことが
でき、これによって把持部と交換作業を容易かつ確実に
行うことが可能となる。
【0017】
【実施例】図1は本発明の一実施例の歯科用スリーウェ
イハンドピースの保持装置を示す正面図であり、図2は
スリーウェイハンドピース1が装着されたホルダ3の取
付状態を示す側面図である。治療を受けに来た患者4が
横たわる治療台5の背板6には、その背部7寄りの下面
8にスリーウェイハンドピース1が着脱自在に装着され
るホルダ3が固定される。術者は患者4の頭部9の後
方、すなわち図2の左方から患者4に向かって座り、手
10によってスリーウェイハンドピース1の把持部11
を親指と手差し指との間に挟んで矢符A1方向に引張っ
てホルダ3から引抜き、把持部11の先端に装着された
ノズル13を患者4の口腔14内に挿入して治療を行
う。
【0018】前記スリーウェイハンドピース1は、作用
媒体としての水と空気とを同時に混合し噴霧または個別
に噴射する口腔内洗浄を行うためのものであって、接手
部15に急速継手により着脱自在に装着される。接手部
15には可撓性を有するチューブ17の一端部が接続さ
れ、その内部には圧縮空気の流路と加圧水の流路とが設
けられる。これらの流路は前記把持部11内の流路とそ
れぞれ連通し、加圧水および圧縮空気の各流路にそれぞ
れ対応して設けられる操作レバー16を押圧操作するこ
とによって、ノズル13から水および/または圧縮空気
を噴射して、口腔14内を洗浄することができる。この
ようにしてスリーウェイハンドピース1を使用した後
は、前記チューブ17を先頭にして挿入方向A2方向に
移動させ、ホルダ3に装着する。
【0019】前記ホルダ3は、背板6の下面に当接する
平坦な当接面18が形成され、図示しないビスなどによ
って前記背板6に固定される基部19と、基部19の両
端部に連なり、周方向に湾曲して相互に近接する方向に
延びる2つの舌状部20a,20bとを有する。各舌状
部20a,20bは、相互に隙間21をあけて離間して
おり、この隙間21は前記チューブ17が通過し得る間
隔L1を有する。基部19には当接面18に垂直に延び
る係合凹所23と、この係合凹所23に周方向に連な
り、角度θ1にわたって延びる挿入溝24と、前記係合
凹所23および挿入溝24が臨み、前記接手部15が着
脱自在に装着される嵌合孔25とが形成される。前記角
度θ1は、たとえば105度程度に選ばれる。
【0020】一方、前記スリーウェイハンドピース1の
接手部15には、その外周面から半径方向外方に突出す
る係止突部26が一体的に形成され、この係止突部26
は前記挿入溝24および係合凹所23内に嵌り込むこと
ができる。前記ホルダ3は、耐摩耗性および耐衝撃性を
有する合成樹脂または金属から成る。
【0021】またハンドピース1は、上述したノズル1
3を備える把持部11だけでなく、たとえばエアーター
ビンハンドピース、マイクロモータハンドピース、バキ
ュームシリンジ等の把持部や、超音波スケーラなどが装
着された把持部が装着されてもよい。
【0022】図3は図1の切断面線III−IIIから
見た断面図である。前記ホルダ3の嵌合孔25にハンド
ピース1の接手部15が装着された状態において、係止
突部26が挿入溝24内で前記係合凹所23から最も離
反した位置に配置された状態では、ノズル13の先端部
分27は背板6の端面6aからわずかな間隔をあけて離
間しており、これによって下面8に付着している雑菌な
どがノズル13に付着して汚染されてしまうことを防止
することができる。また、ノズル13はその先端部分2
7を斜め上方に向けてホルダ3に装着されているので、
術者が自然に手を伸ばした状態でハンドピースを取出し
やすくされている。
【0023】このような挿入溝24は、ハンドピース1
の挿入方向A2側、すなわち抜取方向A1に臨んで開放
している。したがってノズル13の先端部分27を治療
台5に当接させないようにしてホルダ3の嵌合孔25に
装着すれば、係止突部26は角度θ1の範囲内で挿入溝
24内に容易に、しかもノズル13が最も邪魔にならな
い位置に挿入することができ、装着ミスを防ぐことがで
きる。
【0024】このようにして患者4の治療が完了しハン
ドピースをオートクレーブ滅菌などのためチューブから
外そうとしたとき、あるいは異なる種類の把持部11を
接手部15に装着する必要が生じたときには、図4に示
されるように、ハンドピース1をノズル13の先端部分
27が真下に向くように矢符B方向に角変位させると、
係止突部26が係合凹所23に係合する。この状態で、
把持部11を把持して抜取方向A1に引抜くと、このと
き、図5に示されるように、前記係止突部26が係合凹
所25の内周面に当接してその変位が阻止され、把持部
11だけを接手部15から離脱させることができる。次
に、把持部11と接手部15との急速継手による接続構
造について説明する。
【0025】図6は、把持部11と接手部15との急速
継手による接続構造を示す一部の断面図である。前記接
手部15の係止突部26がホルダ3の係合凹所23に嵌
り込んで係止され、かつ前記接手部15に把持部11が
接続された状態で、前記把持部11を把持して矢符A1
方向に引くと、前記係止突部26が係合凹所23の内面
に当接して接手部15に設けられる圧縮コイルばね29
が圧縮され、環状のスライド部31がホルダ3に係止さ
れた状態で接手部15の残余の部分が矢符A1方向へ変
位して、内筒部33の案内突部34を半径方向内方に押
圧する。これによって内筒部33の係止爪35は、把持
部11の内周面に形成される係合溝36から圧縮コイル
ばね37のばね力に抗して半径方向内方(図6の下方)
に変位して、把持部11の係止状態が解除され、接手部
15から把持部11を離脱させることができる。
【0026】図7は、図1〜図6の実施例に関連する本
発明のさらに他の実施例の把持部11と接手部15aと
の急速継手の接続構造を示す一部の断面図である。本実
施例のハンドピース1bは吸引用であって、バキューム
シリンジと呼ばれ、接手部15bには可撓性チューブ1
7bの一端部が接続され、他端部は図示しない吸引源に
接続されて、口腔内の唾液や治療によって生じた残滓を
吸引するためなどに用いられる。このハンドピース1b
の把持部11bを矢符A1方向に引抜くと、この把持部
11aに一体的に形成される案内突起41に係止爪43
が係止された状態で、把持部11bを矢符A1方向に引
抜くと、係止突部26bが係合凹所23bの内面に当接
し、接手部15bに設けられる案内片44の案内面45
が当接片46の当接部47に当接して、圧縮コイルばね
48のばね力に抗して図11の下方へ押下げられ、これ
によって前記係止爪43が案内突起41から離脱して係
止状態を解除し、把持部11bを接手部15bから抜取
ることが可能となる。
【0027】また装着時は、把持部11bを矢符A2方
向に押込むことによって、前記係止爪43が案内突起4
1によって押圧され、これによって係止爪43は前記圧
縮コイルばね48のばね力に抗して下方に変位し、この
係止爪43が前記案内突起41を越えて溝49に嵌り込
み、こうして把持部11bが接手部15bに抜止めされ
る。このようにして把持部11bを把持して矢符A1,
A2方向に着脱動作するだけで、接手部15bはホルダ
3bに係止され、これによって接手部15bに手などが
接触することなく、したがって接手部15bが菌によっ
て汚染されることなしに把持部11bを離脱させ、ある
いは装着することができる。
【0028】図8は本発明の他の実施例の断面図であ
り、図9は図8の左側から見た正面図である。本実施例
では、接手部15aに係合凹所23aと挿入溝24aと
が形成される。ホルダ3aには、前記係合凹所23aお
よび挿入溝24aに嵌り込むことができる係止突部26
aが一体的に形成される。ハンドピース1aをホルダ3
aに着脱する動作が頻繁に繰返される通常の使用時に
は、ハンドピース1aのノズル13を上方にして、前記
係止突部26aが挿入溝24a内に挿入されている。こ
のような挿入溝24aは、角度θ2にわたって係止さ
れ、この角度θ2はたとえば105度程度に選ばれる。
【0029】また把持部11を交換する際には、図10
に示されるように、ハンドピース1aを矢符B方向に回
してノズル13を真下に向けると、図11に示されるよ
うに、係止突部26aが係合凹所23a内に嵌り込み、
接手部15aがホルダ3aに抜止めされ、把持部11だ
けを矢符A1方向に引抜くことによって、その把持部1
1を接手部15aから離脱させることができる。また新
たな把持部11を接手部15aに装着する際には、把持
部11を矢符A2方向に押込めばよい。このとき接手部
15aはホルダ3aに一体的に形成される支持部39に
よって支持されており、接手部15aがホルダ3aから
抜落ちてしまうおそれはない。
【0030】本発明の他の実施例では、急速継手の構造
としては、ここに示したもの以外に様々な公知の構造が
採用できることは言うまでもない。引抜けば離脱し、挿
入すれば結合するようなワンタッチ式の急速継手であれ
ばよい。
【0031】また本発明の他の実施例として、前記ハン
ドピースは、歯科治療用ハンドピースだけに限るもので
はなく、耳鼻咽喉科などにおいて薬液を鼻孔あるいは耳
孔内に注入し、あるいは吸引するためのハンドピースで
あってもよい。
【0032】さらに本発明の他の実施例として、前記可
撓性チューブ7は、水や空気あるいはそれらの混合流体
を導くためのものだけに限らず、その他の作用媒体とし
てたとえばレーザ光を導く光ファイバケーブルを内蔵し
たチューブであってもよく、あるいは電流を導く電気コ
ードを内蔵したチューブであってもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、接手部に係止突部を形
成し、かつホルダに係合凹所および挿入溝を形成するよ
うにしたので、前記接手部の係止突部を周方向に回転さ
せホルダの係合凹所内に係合させた状態で把持部を引抜
くことによって、接手部に直接手などが触れることなし
に把持部を前記接手部から離脱させることができ、把持
部の接手部への着脱動作を長期にわたって容易かつ確実
に行うことができる。
【0034】また本発明によれば、接手部に係合凹所と
挿入溝とを形成し、ホルダに係止突部を形成するように
したので、接手部の係合凹所を周方向に回転させること
によりホルダの係止突部を係合させた状態で把持部を引
抜くことによって、前記接手部から容易かつ確実に把持
部を離脱させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の正面図である。
【図2】治療台5に設けられたホルダ3およびハンドピ
ース1を示す側面図である。
【図3】図1の切断面線III−IIIから見た断面図
である。
【図4】ホルダ3に接手部15を係止させた状態で把持
部11を抜取るための動作を説明するための図である。
【図5】図4の切断面線V−Vから見た断面図である。
【図6】把持部11とハンドピース15との接続構造を
示す一部の拡大断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例の把持部11bと接
手部15bとの接続構造を示す一部の拡大断面図であ
る。
【図8】本発明の他の実施例の断面図である。
【図9】図8の左側から見た正面図である。
【図10】ホルダ3aに係止された接手部15aから把
持部11aを離脱するための動作を説明するための図で
ある。
【図11】図10の切断面線XI−XIから見た断面図
である。
【符号の説明】
1,1a,1b ハンドピース 3,3a,3b ホルダ 4 患者 5 治療台 6 背板 11,11a,11b 把持部 15,15a,15b 接手部 16 操作レバー 17 チューブ 20a,20b 舌状部 23a,23b 係合凹所 24,24a 挿入溝 25 嵌合孔 26,26a 係止突部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61C 1/00 - 1/08 A61G 19/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作用媒体を導く可撓性チューブの長手方
    向一端部に接続される接手部に、急速継手によって把持
    部が着脱自在に接続される医療用ハンドピースにおい
    て、 前記接手部には、ホルダに係合する係止突部が前記接手
    部の外周面から半径方向外方にかつ周方向に不連続に突
    出して形成され、 前記接手部は前記接手部の係止突部が接手部を周方向に
    回転させることによって係合する係合凹所と、この係合
    凹所が周方向に連なり接手部の挿入方向側に臨んで開放
    する挿入溝とが形成されたホルダに着脱自在に掛止めら
    れることを特徴とする医療用ハンドピース。
  2. 【請求項2】 作用媒体を導く可撓性チューブの長手方
    向一端部に接続される接手部に、急速継手によって把持
    部が着脱自在に接続される医療用ハンドピースにおい
    て、 前記接手部には、ホルダの内周面から半径方向内方にか
    つ周方向に不連続に突出して形成される係止突部が接手
    部を周方向に回転させることによって係合する係合凹所
    と、この係合凹所が周方向に連なり接手部の挿入方向側
    に臨んで開放する挿入溝とが形成され、 前記接手部は内周面から半径方向内方にかつ周方向に不
    連続に突出する係止突部が形成されたホルダに着脱自在
    に掛止められることを特徴とする医療用ハンドピース。
  3. 【請求項3】 作用媒体を導く可撓性チューブの長手方
    向一端部に接続される医療用ハンドピースの接手部に、
    急速継手によって把持部が着脱自在に接続される医療用
    ハンドピースのホルダにおいて、 前記ホルダには、その外周面から半径方向外方にかつ周
    方向に不連続に突出する係止突部が形成された、前記接
    手部の外周面から半径方向外方にかつ周方向に不連続に
    突出して形成される係止突部が接手部を周方向に回転さ
    せることによって係合する係合凹所と、この係合凹所が
    周方向に連なり接手部の挿入方向側に臨んで開放する挿
    入溝とが形成され、 前記接手部がホルダに着脱自在に掛止められることを特
    徴とする医療用ハンドピースのホルダ。
  4. 【請求項4】 作用媒体を導く可撓性チューブの長手方
    向一端部に接続される医療用ハンドピースの接手部に、
    急速継手によって把持部が着脱自在に接続される医療用
    ハンドピースのホルダにおいて、 前記ホルダには、内周面から半径方向内方にかつ周方向
    に不連続に突出する係止突部が形成され、 前記ホルダの係止突部が接手部を周方向に回転させるこ
    とによって係合する係合凹所と、この係合凹所が周方向
    に連なり接手部の挿入方向側に臨んで開放する挿入溝と
    が形成された前記接手部がホルダに着脱自在に掛止めら
    れることを特徴とする医療用ハンドピースのホルダ。
  5. 【請求項5】 作用媒体を導く可撓性チューブの長手方
    向一端部に接続される医療用ハンドピースの接手部に、
    急速継手によって把持部が着脱自在に接続され、前記接
    手部はホルダに着脱自在に掛止められる医療用ハンドピ
    ースの保持装置において、 前記接手部には、その外周面から半径方向外方にかつ周
    方向に不連続に突出する係止突部が形成される医療用ハ
    ンドピースと、 前記接手部の係止突部が接手部を周方向に回転させるこ
    とによって係合する係合凹所と、この係合凹所が周方向
    に連なり接手部の挿入方向側に臨んで開放する挿入溝と
    が形成されるホルダとによって構成されることを特徴と
    する医療用ハンドピースの保持装置。
  6. 【請求項6】 作用媒体を導く可撓性チューブの長手方
    向一端部に接続される医療用ハンドピースの接手部に、
    急速継手によって把持部が着脱自在に接続され、前記接
    手部はホルダに着脱自在に掛止められる医療用ハンドピ
    ースの保持装置において、 内周面から半径方向内方にかつ周方向に不連続に突出す
    る係止突部が形成されるホルダと、 前記接手部には、前記ホルダの係止突部が接手部を周方
    向に回転させることによって係合する係合凹所と、この
    係合凹所が周方向に連なり接手部の挿入方向側に臨んで
    開放する挿入溝とが形成される医療用ハンドピースとに
    よって構成されることを特徴とする医療用ハンドピース
    の保持装置。
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