JP3555695B2 - ヘルメットホルダ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば自動二輪車用のヘルメットを車体に繋ぎ止めておくヘルメットホルダの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ヘルメットを自動二輪車等の車体に繋ぎ止めておくため、特開昭62−76089号公報、実開昭63−28071号公報に示されるような小型車両用ヘルメットホルダが知られている。
【0003】
特開昭62−76089号公報に開示されるヘルメットホルダは、スクータ型自動二輪車のレッグシールドの中央側壁に、水平軸まわりに揺動自在な二股状の係止部片を備えており、この係止部片の二股状部に保持金具の基端部を引っ掛けた後、係止部片を揺動させてロックすることで保持金具を車体側に繋止するとともに、保持金具の先端にヘルメットを繋ぎ止めるようにしている。
また、実開昭63−28071号公報に開示されるヘルメットホルダは、ハンドルパイプの内端に錠止を収納し、ハンドルホルダの突起と錠止の可動片とで錠によって開閉できるフックを形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開昭62−76089号公報に開示されるヘルメットホルダの場合、周辺部材等との関係及び係止部片の大きさとの関係等から係止部片を操作しにくく、保持金具を掛けるのにコツを要するという取り扱い上の面がある。
また、実開昭63−28071号公報に開示されるヘルメットホルダの場合には、ハンドル廻りの最上部に可動片、突起があるので、外観性が良くない。
【0005】
また、レッグシールドの中央側壁の目立ちやすい箇所に係止部片を取り付けており、外観上スマートでないという問題もあり、更に、ヘルメットを繋ぎ止めておく保持金具を収容するための機構がないため、保持金具を車両とは別個に持ち歩かなければならないという不便さもある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく本発明は、請求項1は、小型車両の車体にヘルメットを繋ぎ止めるヘルメットホルダにおいて、このヘルメットホルダはロック手段を備えるとともに、前記車体の一部を構成するステムパイプ内に着脱自在とされるホルダ本体と、このホルダ本体をステムパイプに取り付けた状態でアッパブリッジとの間で閉空間を形成するようにホルダ本体の上部から横に張り出す繋止部とを備え、前記ホルダ本体をステムパイプから取り外した際、前記閉空間が開放空間になるようにし、前記ステムパイプ内に挿入される前記ホルダの下面には、ホルダ本体を取り外した時にヘルメット繋止用の長尺の繋止具を着脱自在に保持する保持部が形成され、この保持部に保持して前記繋止具を収納する収納部を前記ステムパイプに設け、ヘルメットを直接または前記繋止具を用いて前記閉空間に繋ぎ止めるようにしたことを特徴とする。
【0007】
請求項2は、請求項1において、前記ロック手段は、前記ホルダ本体に設けられた係止片と前記筒状部材に形成された係止孔からなり、前記係止片はロック操作によってホルダ本体の外面から出没して前記係止孔内に係脱自在とされることを特徴とする。
請求項3は、請求項1において、前記繋止具の端部に、前記ホルダ本体の前記繋止部と前記保持部に掛けるO型のリングを設け、該リングは、前記保持部と前記筒状部材の内径との間の隙間以上の太さとしたことを特徴とする。
【0008】
【作用】
筒状部材の筒内にホルダ本体を挿入してロックし、この際、繋止部と車体の一部で形成される閉空間に例えばヘルメットのあご紐のDリングを引っ掛けて繋ぎ止める。また、あご紐のないフルフェース型ヘルメットの時は、例えばヘルメットのあご部を通した繋止具の端部を繋止部に引っ掛けて繋ぎ止める。
そして、ホルダ本体はロックされているためヘルメットを容易に盗まれる恐れがない。
【0009】
また、繋止具によってヘルメットの搭載位置の自由度が高まり、しかもあご紐のないフルフェース型ヘルメットにも対応することが出来るが、この繋止具をホルダ本体に形成した保持部によって保持し、保持部、繋止具共に筒状部材の筒内に収納するようにすれば、外観上の見栄えも良く、しかも繋止具を持ち忘れるような不具合がない。
【0010】
【実施例】
以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。ここで、図1は本ヘルメットホルダを採用した自動二輪車の全体図、図2はアッパブリッジの平面図、図3はヘッドパイプの縦断面図である。
【0011】
本発明のヘルメットホルダは、例えば自動二輪車の運転者が停止した車両から一時的に離れる際に、車体にヘルメットを繋ぎ止めておく装置として構成され、既存の車体構成部品を利用している点を特徴としている。
【0012】
即ち、図1に示すように、自動二輪車はメインフレーム1の先端側に固定されるヘッドパイプ2と、このヘッドパイプ2の軸心まわりに回動自在なステアリング機構3を備え、前輪4はこのステアリング機構3によって操舵される。
【0013】
そして、このステアリング機構3は、図3に示すように、前記ヘッドパイプ2内に上下の軸受5、5を介して回転自在に挿通されたステムパイプ6と、このステムパイプ6の上端に螺合するナット7を介してステムパイプ6に結合されたアッパブリッジ8と、ステムパイプ6の下端に結合されたロアブリッジ9を備えており、また、このアッパブリッジ8とロアブリッジ9の両端部間には、図2に示すような一対のフロントフォーク11、11が取り付けられ、このフロントフォーク11、11の下端に前輪4が取り付けられている。
【0014】
また、アッパブリッジ8にはハンドル12が連結されており、このため、ハンドル12の操作によってステムパイプ6はヘッドパイプ2内を回動し、同時に前輪4が操舵される。
【0015】
かかるステアリング機構3は自動二輪車として既知のものであるが、本発明のヘルメットホルダ13は、前記ステムパイプ6内に着脱自在に構成されている。
つまり、図3に示すように、ヘルメットホルダ13は、ステムパイプ6の内径と略々等しい外径を有するホルダ本体14と、このホルダ本体14の上部から横に張出す繋止部としての繋止フック15と、ロック操作によってホルダ本体14の下部側面から出没自在な係止片16を備え、ホルダ本体14の下面には保持部としての保持フック17が設けられている。
【0016】
そして、ステムパイプ6の一部には、前記係止片16に対応する箇所に係止孔6aが形成されており、ロック操作によって係止片16が突出すると、この係止孔6a内に入り込むことが出来るようにされている。
【0017】
前記保持フック17は繋止具20を吊り下げて保持することが出来るようにされている。この繋止具20は、ヘルメットHを繋ぎ止めておくためのものであり、両端には保持フック17に引っ掛けることが出来るO型のリング20a、20aを設けるとともに、例えば切断が困難な金属製のチェーンを使用している。
【0018】
前記繋止フック15の先端は下方に折り曲げられてフック部15aとして構成されている。そして、このフック部15aの先端は、ステムパイプ6内にホルダ本体14を装着した際に、アッパブリッジ8に形成した差込み孔8aの中に差込むことが出来るようにされ、この際、アッパブリッジ8上面と繋止フック15によって閉空間が形成されるようにしている。
因みに、この閉空間は、ステムパイプ6からホルダ本体14を取り外した際には開放空間になる。
【0019】
前記保持フック17は紐状の繋止具20を吊り下げて保持することが出来るようにされている。この繋止具20は、ヘルメットHを繋ぎ止めておくためのものであり、両端には保持フック17に引っ掛けることが出来るO型のリング20a、20aを設けるとともに、例えば切断が困難な金属製のチェーンを使用し、図3に示すようにU字状に曲げてステムパイプ6内に収容されている。
【0020】
また、この保持フック17は、ホルダ本体14をステムパイプ6の筒内に挿入する際に邪魔にならないよう、ステムパイプ6の内径以内で略コの字状に折り曲げられるとともに、ステムパイプ6の筒内でO型のリング20aが外れることのないよう、ステムパイプ6の内径との間の隙間がO型のリング20a太さ以下になるようにして折り曲げられている。
【0021】
以上のように構成したヘルメットホルダ13の使用法について説明する。
車両を停止すると、運転者は鍵穴18にキーを差込んでそれまでロックしていたホルダ本体14をステムパイプ6から取り外す。
そして、あご紐付きのヘルメットHの場合は、図3に示すように、繋止フック15にあご紐のDリング21を通した後、再びホルダ本体14をステムパイプ6内に挿入してロックする。
【0022】
すると、繋止フック15のフック部15a先端はアッパブリッジ8の差込み孔8a内に入り込み、Dリング21を抜き出すことが出来なくなる。その後、ヘルメットHを安定する場所に載置する。
【0023】
次にフルフェース型ヘルメットのような場合は、図4に示すように、ヘルメットHのあご部Haを利用して繋ぎ止める。
つまり、運転者は前記の要領でホルダ本体14をステムパイプ6から取り外した後、保持フック17で保持していた繋止具20を取り出すと、ヘルメットHのあご部Haを通し、両端のO型のリング20a、20aを繋止フック15に引っ掛けて再びホルダ本体14をステムパイプ6にロックする。
【0024】
この際、例えば1個のヘルメットHの場合は(A)の要領で繋ぎ止めるが、2個のヘルメットH、Hの場合は(B)の要領で繋ぎ止めることも出来る。
そして、この(B)の場合は、一方側のO型のリング20aが他方側のO型のリング20aのリング内を挿通出来るように大きさを異ならしておく。
【0025】
尚、以上のようなヘルメットホルダにおいて、筒状部材はステムパイプ6に限られることなく、ホルダ本体14を挿入することが出来れば他の車体構成部品でも良く、その他例えばハンドルパイプエンド、シートレールエンド、グラブレールエンド等が考えられる。
【0026】
そして、筒内のようなデッドスペースを利用してホルダ本体14を収納するため、外観品質を低下させることなく、しかも装置のコンパクト化が図れる。
【0027】
【発明の効果】
以上のように本発明のヘルメットホルダは、小型車両の車体にヘルメットを繋ぎ止めるヘルメットホルダにおいて、このヘルメットホルダはロック手段を備えるとともに、前記車体の一部を構成するステムパイプ内に着脱自在とされるホルダ本体と、このホルダ本体をステムパイプに取り付けた状態でアッパブリッジとの間で閉空間を形成するようにホルダ本体の上部から横に張り出す繋止部とを備え、前記ホルダ本体をステムパイプから取り外した際、前記閉空間が開放空間になるようにし、前記ステムパイプ内に挿入される前記ホルダの下面には、ホルダ本体を取り外した時にヘルメット繋止用の長尺の繋止具を着脱自在に保持する保持部が形成され、この保持部に保持して前記繋止具を収納する収納部を前記ステムパイプに設け、ヘルメットを直接または前記繋止具を用いて前記閉空間に繋ぎ止めるようにしたので、従来であればデッドスペースであった部分を有効に利用することが出来、装置のコンパクト化が図られる。しかも、外観上の見栄えも良好である。
また、ホルダ本体に繋止具を保持するための保持部を設けることで、繋止具を持ち忘れるような不具合がなく、しかも繋止具によって取り扱うことの出来るヘルメットの種類が増え、またヘルメット載置箇所の自由度を高めることが出来る。
また繋止具の端部に、ホルダ本体の繋止部と保持部に掛けるO型のリングを設け、該リングは、保持部と筒状部材の内径との間の隙間以上の太さとしたので、保持部に繋止具を掛けた状態でホルダ本体を筒状部材に取り付ける際、繋止具が保持部から外れてしまうことを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本ヘルメットホルダを採用した自動二輪車の全体図
【図2】アッパブリッジの平面図
【図3】ヘッドパイプの縦断面図
【図4】繋止具を使用した繋止方法を示し、(A)が1個のヘルメットの場合、(B)が2個のヘルメットの場合
【符号の説明】
2…ヘッドパイプ、6…ステムパイプ、6a…係止孔、8…アッパブリッジ、13…ヘルメットホルダ、14…ホルダ本体、15…繋止部、16…係止片、17…保持部、20…繋止具、20a…O型のリング、H…ヘルメット。
Claims (3)
- 小型車両の車体にヘルメットを繋ぎ止めるヘルメットホルダにおいて、
このヘルメットホルダはロック手段を備えるとともに、前記車体の一部を構成するステムパイプ内に着脱自在とされるホルダ本体と、このホルダ本体をステムパイプに取り付けた状態でアッパブリッジとの間で閉空間を形成するようにホルダ本体の上部から横に張り出す繋止部とを備え、
前記ホルダ本体をステムパイプから取り外した際、前記閉空間が開放空間になるようにし、
前記ステムパイプ内に挿入される前記ホルダの下面には、ホルダ本体を取り外した時にヘルメット繋止用の長尺の繋止具を着脱自在に保持する保持部が形成され、
この保持部に保持して前記繋止具を収納する収納部を前記ステムパイプに設け、
ヘルメットを直接または前記繋止具を用いて前記閉空間に繋ぎ止めるようにした、
ことを特徴とするヘルメットホルダ。 - 請求項1に記載のヘルメットホルダにおいて、前記ロック手段は、前記ホルダ本体に設けられた係止片と前記筒状部材に形成された係止孔からなり、前記係止片はロック操作によってホルダ本体の外面から出没して前記係止孔内に係脱自在とされることを特徴とするヘルメットホルダ。
- 請求項1に記載のヘルメットホルダにおいて、前記繋止具の端部に、前記ホルダ本体の前記繋止部と前記保持部に掛けるO型のリングを設け、該リングは、前記保持部と前記筒状部材の内径との間の隙間以上の太さとしたことを特徴とするヘルメットホルダ。
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